• 検索結果がありません。

論文内容要旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論文内容要旨"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論文内容要旨

論文題名 急性炎症性疼痛に対する低周波経皮的神経電気刺激(TENS)

由来の内因性オピオイドを介した鎮痛作用

掲載雑誌名 日本運動器疼痛学会誌 第 9巻 第1号 2017年(掲載予定)

専攻名 生理系生理学(生体制御学分野) 小林喜之

内容要旨

【序論】低周波経皮的神経電気刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation: TENS)は, 皮膚表面から神経を電気刺激する事で様々な治 療効果をもたらす非侵襲型の治療法である.鎮痛効果の他,皮膚血流量の 増大,廃用性萎縮や浮腫,関節拘縮の改善などを目的に広く用いられてい る.近年,臨床において術前の TENS が術後に施された場合よりも強い鎮 痛効果を示したことが報告された.しかし,その作用機序は未だ明確にさ れていない.そこで本研究では,急性炎症性疼痛モデルであるホルマリン 誘発性疼痛モデルラットを作製し,低周波 TENS の先取り鎮痛効果および 作用機序について検討した.

【方法と結果】1)低周波 TENS による内因性βエンドルフィンの分泌促 進の検討.健常ラットに 30 分間の低周波 TENS(4Hz)ならび高周波 TENS

(100Hz)処置を行ったところ,無処置の Control 群と比較し,低周波 TENS を施したラットでは血漿βエンドルフィン濃度の有意な上昇を認めた.

2)急性炎症性疼痛に対する先取り鎮痛効果とその機序.ラットを Control

(Con)群,ホルマリン投与(For)群,低周波 TENS 治療後にホルマリン を投与する(TENS+For)群,βエンドルフィンの受容体であるμオピオイ ド受容体の拮抗薬ナロキソン前投与した TENS+For(naloxone+TENS+For)

群の 4 群に分けた.急性炎症性疼痛はラットの右足底に 1%ホルマリンを 50μl 投与して誘発した.低周波 TENS は,疼痛誘発前に 30 分間施した.

ホルマリン投与直後からの疼痛関連行動を示す時間を測定した.急性炎症 性疼痛によってその時間は有意に延長したが,TENS によってその延長は 有意に抑制された.更に,ラットの脊髄(L4〜5)を摘出し,蛍光免疫染 色にて神経可塑性や炎症反応において重要な役割を果たしている pERK 陽 性細胞の発現を比較したところ,急性炎症性疼痛によって脊髄後角第 1 層,

第 2 層において pERK 陽性細胞数の発現が有意に増加したが,TENS によっ

(2)

てその増加は有意に抑制された.ナロキソンの前投与は,TENS による疼 痛関連行動の抑制効果と脊髄後角における pERK の発現抑制を減弱させた.

【考察】4Hz の低周波 TENS によって,βエンドルフィンの分泌が促進さ れた.また低周波 TENS は急性炎症性疼痛に対し先取り鎮痛作用を示した が,その作用はμオピオイド受容体拮抗薬の前投与によって減弱した.さ らに脊髄では,For 群の脊髄後角の浅層に pERK 陽性細胞数が増加したが,

TENS+For 群ではこの増加が有意に抑制された.以上より,低周波 TENS は 急性炎症性疼痛に対して先取り鎮痛効果を有し,この効果には,内因性オ ピオイド鎮痛系を介した,ERK リン酸化の阻害の関与が示唆された.

参照

関連したドキュメント

2.69 2.76 2.77 4.10 2.52 2.60 2.23 2.58

皮膚腐食性 皮膚腐食性/ /皮膚刺激性 化学名 過マン ガン 酸カ リ ウム 眼に対する 重篤な損傷性 重篤な損傷性/ /眼刺激性 化学名 過マン ガン 酸カ

◼ 自社で営む事業が複数ある場合は、経済的指標 (※1) や区分計測 (※2)

(G1、G2 及び G3)のものを扱い、NENs のうち低分化型神経内分泌腫瘍(神経内分泌癌 ; neuroendocrine carcinoma; NEC(G3)

鈴木 則宏 慶應義塾大学医学部内科(神経) 教授 祖父江 元 名古屋大学大学院神経内科学 教授 高橋 良輔 京都大学大学院臨床神経学 教授 辻 省次 東京大学大学院神経内科学

要旨 F

効果的にたんを吸引できる体位か。 気管カニューレ周囲の状態(たんの吹き出し、皮膚の発