14
区間推定と仮説検定の問題演習解答14.2
区間推定の演習問題基本演習
14.1
全国一斉にある教科のテストが行われました。受験生から100名 を抽出し、その得点の平均と標準偏差を求めたところそれぞれ58.3
点、12.4
点で した。全受験生の平均得点の95%信頼区間を求めて下さい。母分布:
unknown
母平均:
unknown
母分散:
unknown
サンプルサイズ:
100
(large
) サンプル平均:58.3
サンプル分散:
12.4
2大きなサンプルを取っているので母分散は標 本分散で代用出来ます。また母平均を
m
とすれ ば中心極限定理により、この母集団からとった大 きさ100
の標本平均X ¯
は正規分布N ≥
m,
12.41002¥
で近似されます。そこでまず
P [ | X ¯ − m | ≤ d] = 0.95
となる様なd > 0
を求めます。少し変形すれば0.95 = P
Ø Ø Ø Ø Ø Ø
X ¯ − m q
12.42 100Ø Ø Ø Ø Ø Ø ≤ d
q
12.42 100
∼ P
| N (0, 1) | ≤ d q
12.42100
= 2P
0 ≤ N(0, 1) ≤ d q
12.42100
0.475 = P
0 ≤ N(0, 1) ≤ d q
12.42100
となりますが、標準正規分布表に依れば、
q d
12.42 100
∼ 1.96, d = 1.96 × 12.4 10 ∼ 2.43
であれば良い事が分かります。従ってP[ | X ¯ − m | ≤ 2.43] ∼ 0.95
が分かりました。従って今回の標本平均の具体値は信頼度
95
パーセントで不等式| 58.3 − m | ≤ 2.43
すなわち58.3 − 2.43 ≤ m ≤ 58.3 + 2.43
を満たしていますので、求める信頼区間は[55.87, 60.73]
になります。基本演習
14.2
ある動物用の新しい飼料を試作し、任意抽出された100匹にこの 飼料を毎日与えて1週間後に体重の変化を調べました。増加量の平均は2.57kg
、標準偏差は
0.35kg
でした。この増加量について母平均を信頼度98%で区間推定して下さい。
母平均を
m
とします。大きさ100
の大きなサンプルを取っているので母分散は標本 分散で代用出来、従って中心極限定理によればこの母集団からとった大きさ100
の標本 平均X ¯
は正規分布N ≥
m,
0.351002¥
で近似されます。
そこでまず
P [ | X ¯ − m | ≤ d] = 0.98
となる様なd > 0
を求めます。少し変形すれば0.98 = P
Ø Ø Ø Ø Ø Ø
X ¯ − m q
0.352 100Ø Ø Ø Ø Ø Ø ≤ d
q
0.352 100
∼ P
| N(0, 1) | ≤ d q
0.352100
となりますが、標準正規分布表に依れば、
P [ | N (0, 1) | ≤ 2.33] ∼ 0.98
ですから、q d
0.352 100
= 2.33, d = 2.33 × 0.35
10 = 0.08155
であれば良い事が分かります。従ってP[ | X ¯ − m | ≤ 0.08155] ∼ 0.98
が分かりました。従って今回の標本平均の具体値は信頼度
98
パーセントで不等式| 2.57 − m | ≤ 0.08155
すなわち2.57 − 0.08155 ≤ m ≤ 2.57 + 0.08155
を満たしています。従って元データの平均値
m
の、信頼度98%の信頼区間は[2.49, 2.65]
になります。基本演習
14.3
ある母集団から2万個のサンプルを取って調査したところ、サンプ ルの平均は157.9
、サンプルの不偏分散は5.35
2でした。母平均の95
%信頼区間を 求めて下さい。まず状況を整理すると以下の通りです:
【母集団】
分布: 不明 平均: 不明 分散: 不明
【サンプル】
サイズ:
20000
平均:157.9
不偏分散:5.35
2母平均は不明ですが、計算の都合上仮に
m
としておきます。また、大きさ20000
の 大きなサンプルを取っているので母分散はサンプル不偏分散で代用出来ます。従って中心極限定理によれば、この母集団から取った大きさ
20000
の標本平均X ¯
は 正規分布N ≥
m,
200005.352¥
で近似されます。そこでまず
P [ | X ¯ − m | ≤ d] = 0.95
となるような正数
d
を求めますが、正規分布で近似して更に標準化すれば0.95 = P[ | X ¯ − m | ≤ d]
∼ P ∑ØØ Ø Ø N µ
m, 5.35
220000
∂
− m Ø Ø Ø Ø ≤ d
∏
= P
"
| N(0, 1) | ≤ d
5.35 100√ 2
#
0.475 = P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤ d
5.35 100√ 2
#
ですから、正規分布表により 5.35d
100√2
∼ 1.96
すなわちd ∼ 0.0744
ですから結局P [ | X ¯ − m | ≤ 0.0744] = 0.95
が得られた事になり、今回のサンプル調査の平均値が
X ¯
の1つの実現値である事に注 意すれば、信頼度95
%で| 157.9 − m | ≤ 0.0744,
すなわち157.83 ≤ m ≤ 157.97
が成り立つと言えます。従って求める信頼区間は[157.8, 158.0]
です。基本演習
14.4
ある工場で生産しているケース入洗剤の内容量は、従来の測定に よって母分散が(3.5g)
2の正規分布に従う事が知られています。ある単位生産時間の製品の中から25個を無作為に抽出して測定したところ、平
均値が
202.8g
でした。内容量の母平均m
に対して信頼度95%の信頼区間を求めて下さい。
この母集団からとった大きさ25の標本平均
X ¯
は正規分布N ≥
m,
3.5252¥
に従います。
まず
0.95 = P[ | X ¯ − m | ≤ d]
となる正数
d
を求めます。0.95 = P ∑ØØ Ø Ø N µ
m, 3.5
225
∂
− m Ø Ø Ø Ø ≤ d
∏
= P
∑
| N (0, 1) | ≤ d
3.5 5
∏
= 2P
∑
0 ≤ N(0, 1) ≤ d 0.7
∏
0.475 = P
∑
0 ≤ N (0, 1) ≤ d 0.7
∏
ですから、標準正規分布表によれば
d
0.7 ∼ 1.96,
従ってd ∼ 1.372
が得られます。従ってP [ | X ¯ − m | ≤ 1.372] ∼ 0.95
ですから、今回のサンプル平均値が
202.8
だった事から、信頼度95
%で| 202.8 − m | ≤ 1.372,
従って201.428 ≤ m ≤ 204.172
が成立しており、これが求める信頼区間になります。基本演習
14.5 (
11回目の演習問題)
正規母集団から大きさ5のサンプルを無作 為抽出し特性X
の値を調べたところ次の通りでした:2.43 1.89 2.37 2.30 1.74
このとき
t-
分布表を使って母平均の信頼度95%の信頼区間を求めて下さい。まず今回のサンプルの平均値と分散を求めておきます:
(平均値)
= 2.43 + 1.89 + 2.37 + 2.30 + 1.74
5 = 10.73
5 ∼ 2.15
(分散)
= 2.43
2+ 1.89
2+ 2.37
2+ 2.30
2+ 1.74
25 −
µ 10.73 5
∂
2∼ 5.905 + 3.572 + 5.617 + 5.290 + 3.028
5 − 115.13
25
= 23.412 · 5 − 115.13 25
= 117.06 − 115.13 25
= 0.0772
母集団は正規ですから、その平均と分散を
m, v
とし、大きさ5の標本平均・標本分 散をX, ¯ V ¯
とすればこれらは独立であってX¯√
−vm5
は標準正規分布に従い、5 ¯V
v は自由度4 のカイ自乗分布に従います。従って X¯q−¯m
V 4
は自由度4の
t-
分布に従う事が分かります。そこで信頼区間を求めるために
t-
分布表からP
Ø Ø Ø Ø Ø Ø
X ¯ − m q
V¯4
Ø Ø Ø Ø
Ø Ø ≥ 2.7746
∼ 0.05
である事に注意すれば、信頼度
95
%でØ Ø Ø Ø Ø Ø
10.73
5
− m
q
1.9325
4
Ø Ø Ø Ø
Ø Ø ≤ 2.7746 Ø Ø
Ø Ø 10.73 5 − m
Ø Ø
Ø Ø ≤ 2.7746
√ 1.93 10 10.73
5 − 2.7746 · 1.39
10 ≤ m ≤ 10.73
5 + 2.7746 · 1.39 10 21.46 − 3.857
10 ≤ m ≤ 21.46 + 3.857 10 1.760 ≤ m ≤ 2.532
となりますのでこれが求める信頼区間です。基本演習
14.6
ある正規母集団から大きさ5
のサンプルを抽出したところ分散の実現値が
2.531
でした。母分散の信頼度95%の信頼区間を求めて下さい。母集団は正規分布
N (m, v)
に従うものとします。するとここから取った大きさ5の 標本分散をV ¯
とすると5v
V ¯
は自由度4のカイ自乗分布に従います。このときカイ自乗分布表によれば
P[0.4844 ≤ 5
v V ¯ ] ∼ 0.975, P [11.14 ≤ 5
v V ¯ ] ∼ 0.025, P [0.4844 ≤ 5
v V ¯ ≤ 11.14] ∼ 0.95
が分かりますから、今回の分散のサンプル値2.531
については信頼度95
%で0.4844 ≤ 5
v 2.531 ≤ 11.14 5 · 2.531
11.14 ≤ v ≤ 5 · 2.531
0.4844
1.1360 ≤ v ≤ 26.1251
である事が分かり、これが求める信頼区間になります。14.3
仮説検定の演習問題基本演習
14.7 (
高専教科書 例題16.4)
ある工場では生産しているスチールボールの規格を直径
12mm ± 0.5mm
としています。いま一つの製品ロットから次の個数を 無作為に取り出して直径を測定したところ、どの場合も直径の平均値が12.04mm
、 分散が0.12
2mm
でした。それぞれの条件のもとでこのロットのスチールボールの 直径の平均値は規格の中央値の12mm
であると言えるでしょうか。有意水準5%で 検定して下さい。(1)20個、全てのスチールボールの直径の分布は正規分布に従い、母標準偏
差が
0.1mm
であることが分かっている。(2)80個、母標準偏差が
0.1mm
であることが分かっている。(3)80個、母標準偏差は不明。
(4)(1)と同じ条件のもとで、このロットの直径の平均値は
12mm
より大き いと言えるかどうか。帰無仮説
H
0: 『全てのスチールボールの直径の平均値は12mm
である』対立仮説
H
1: 『全てのスチールボールの直径の平均値は12mm
でない』(1)帰無仮説
H
0が正しいと仮定し、母集団N (12, 0.1
2)
から取った大きさ20の 標本平均をX ¯
とするとX ¯
は正規分布N ≥
12,
0.1202¥
に従います。
問題は直径の平均値が
12mm
であるかどうかですから、有意水準5%の両側棄却域 を求めます。0.05 = P [ | X ¯ − 12 | ≥ d]
となる様なd > 0
を求めると、標準化して0.05 = P
"
| N(0, 1) | ≥ d
√0.1 20
#
= 2P
"
N (0, 1) ≥ d
√0.1 20
#
0.025 = 0.5 − P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤ d
√0.1 20
#
0.475 = P
"
0 ≤ N(0, 1) ≤ d
√0.1 20
#
ですから、正規分布表から 0.1d
√20
∼ 1.96
、つまり、d ∼ 0.0438
が分かります。これは0.05 ∼ P[ | X ¯ − 12 | ≥ 0.0438]
を意味し、求める棄却域は
( −1 , 11.9562] ∪ [12.0438, 1 )
です。今回の具体値12.04
は この棄却域に入っておらず、仮説を棄却するだけの根拠はないことになり、直径の平均 値は12mm
であると考えて良いことになります。(2)帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。この場合はサンプル数が大きいので標本 平均X ¯
は正規分布N ≥
12,
0.1802¥
で近似されます。
問題は直径の平均値が
12mm
であるかどうかですから、両側棄却域を求めます。0.05 = P [ | X ¯ − 12 | ≥ d]
となる様な
d > 0
を求めると、近似し、さらに標準化して= P ∑ØØ Ø Ø N µ
12, 0.1
280
∂
− 12 Ø Ø Ø Ø ≥ d
∏
= P
"
| N (0, 1) | ≥ d
√0.1 80
#
= 2P
"
N (0, 1) ≥ d
√0.1 80
#
0.025 = 0.5 − P
"
0 ≤ N(0, 1) ≤ d
√0.1 80
#
0.475 = P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤ d
√0.1 80
#
によれば正規分布表を参照して 0.1d
√80
∼ 1.96
、つまり、d ∼ 0.022
が分かります。これは0.05 ∼ P[ | X ¯ − 12 | ≥ 0.022]
を意味し、求める棄却域は
( −1 , 11.978] ∪ [12.022, 1 )
です。今回の具体値12.04
はこ の棄却域に入っていますから、仮説は棄却され直径の平均値は12mm
ではないと判断 されます。(3)帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。この場合サンプル数が大きいので母分散 は0.12
2で代用し、中心極限定理により標本平均は正規分布で近似します。つまり標本平均
X ¯
はN ≥
120,
0.12802¥
に従いますから、
0.05 = P [ | X ¯ − 12 | ≥ d]
となる様な
d > 0
を求めると、0.05 ∼ P ∑ØØ Ø Ø N µ
12, 0.12
280
∂
− 12 Ø Ø Ø Ø ≥ d
∏
= P
"
| N (0, 1) | ≥ d
0.12√ 80
#
= 2P
"
N (0, 1) ≥ d
0.12√ 80
#
0.025 = 0.5 − P
"
0 ≤ N(0, 1) ≤ d
0.12√ 80
#
0.475 = P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤ d
0.12√ 80
#
によれば正規分布表を参照して 0.12d
√80
∼ 1.96
、つまり、d ∼ 0.026
が分かります。これは0.05 ∼ P [ | X ¯ − 12 | ≥ 0.026]
を意味し、求める棄却域は
( −1 , 11.974] ∪ [12.026, 1 )
です。今回の具体値12.04
はこ の棄却域に入っており、仮説は棄却され平均値は12mm
ではないと判断されます。(4)帰無仮説
H
0: 『全てのスチールボールの直径の平均値は12mm
である』対立仮説
H
1: 『全てのスチールボールの直径の平均値は12mm
より大きい』帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。(1)と同様の事情によってこの母集団からとっ た大きさ20の標本平均をX ¯
は正規分布N ≥
12,
0.1202¥
に従います。
この場合は片側の棄却域で判定すれば良く、
0.05 = P [ ¯ X − 12 ≥ d]
となる様なd > 0
を求めると、標準化して0.05 = P
"
N(0, 1) ≥ d
√0.1 20
#
0.05 = 0.5 − P
"
0 ≤ N(0, 1) ≤ d
√0.1 20
#
0.45 = P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤ d
√0.1 20
#
ですから、正規分布表から 0.1d
√20
∼ 1.645
、つまり、d ∼ 0.037
が分かります。これは0.05 ∼ P [ | X ¯ − 12 | ≥ 0.037]
を意味し、今回の具体値
12.04
はこの棄却域に入っているので仮説は棄却され、直径の 平均値は12mm
より大きいと判断されます。基本演習
14.8 (
高専教科書 問題16.11)
ある工場で製品の寿命時間は正規分布に従い、その標準偏差は
120
時間であることが分かっています。この会社では『当 工場の製品の寿命の平均値は1800
時間である』と公表しています。この工場の製 品10
個を無作為に抽出して寿命を測定したところ平均値が1760
時間でした。こ の会社の公表は正しいと認められるでしょうか、有意水準5%で検定して下さい。帰無仮説
H
0: 『寿命の平均値は1800
時間である』対立仮説
H
1: 『寿命の平均値は1800
時間でない』帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。するとこの母集団から取った大きさ10の標本 平均X ¯
は正規分布N ≥
1800,
120102¥
に従います。
平均値が
1800
に等しいかどうかが問題になっているので両側検定として棄却域を求 めます。0.05 = P [ | X ¯ − 1800 | ≥ d]
= P ∑ØØ Ø Ø N µ
0, 120
210
∂ØØ Ø Ø ≥ d
∏
= 2P
∑ N
µ 0, 120
210
∂
≥ d
∏
0.025 = 0.5 − P
∑ 0 ≤ N
µ 0, 120
210
∂
≤ d
∏
0.475 = P
∑ 0 ≤ N
µ 0, 120
210
∂
≤ d
∏
= P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤
√ 10d 120
#
ですから、正規分布表から√10d
120
∼ 1.96
、つまり、d ∼ 74.38
が分かります。これは0.05 ∼ P [ | X ¯ − 1800 | ≥ 74.38]
を意味し、求める棄却域は
( −1 , 1725.62] ∪ [1874.38, 1 )
です。今回の具体値1760
は この棄却域に入りません。従って仮説を棄却するだけの根拠はなく、会社の公表は正し いと判断されます。基本演習
14.9 (
高専教科書 練習問題16-1)
ある工場で生産しているスチールパ イプから100個取り出して直径を測定したところ、平均値が20.1mm
、分散が0.23
2mm
でした。(1)直径の母平均
m
の信頼度99%の信頼区間を求めて下さい。(2)直径の平均値
m
は20.0mm
であると工場は言っています。その主張は正 しいと言えるでしょうか、有意水準1%で検定して下さい。(1)スチールパイプ全体の中からとった大きさ100の標本平均を
X ¯
とします。母 平均をm
とすれば、X ¯
は正規分布N ≥
m,
0.231002¥
に従いますから、
0.99 = P [ | X ¯ − m | ≤ d]
となるような
d
を求めます。実際標準化してゆけば0.99 = P [ | X ¯ − m | ≤ d]
= P ∑ØØ Ø Ø N µ
0, 0.23
2100
∂ØØ Ø Ø ≤ d
∏
= 2P
∑ 0 ≤ N
µ 0, 0.23
2100
∂
≤ d
∏
0.495 = P
∑
0 ≤ N (0, 1) ≤ d 0.023
∏
がわかり、正規分布表から d
0.023
∼ 2.575
、すなわち、d ∼ 0.059
が得られます。これは 99%の確率で| X ¯ − m | ≤ 0.059
となることを意味し、従って今回の具体値20.1
に対 しては、信頼度99%で| 20.1 − m | ≤ 0.059
、つまり、20.1 − 0.059 ∼ 20.04 ≤ m ≤ 20.16 ∼ 20.1 + 0.059
です.従って求める信頼区間は[20.04, 20.16]
です。(2) 帰無仮説
H
0: 『スチールパイプの直径の平均値m
は20.0mm
である』対立仮説
H
1: 『スチールパイプの直径の平均値m
は20.0mm
でない』帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。するとスチールパイプ全体の中からとった大き さ100の標本平均X ¯
は正規分布N ≥
20.0,
0.231002¥
に従います。
問題は直径の平均値が
20.0mm
であるかどうかを問題にしていますから有意水準0.01
で両側検定すれば良く、まずは棄却域を求めます。0.01 = P[ | X ¯ − 20.0 | ≥ d]
= P ∑ØØ Ø Ø N µ
0, 0.23
2100
∂ØØ Ø Ø ≥ d
∏
= 2P £
d ≤ N °
0, 0.023
2¢§
0.005 = 0.5 − P [0 ≤ N (0, 0.023
2) ≤ d]
0.495 = P
∑
0 ≤ N (0, 1) ≤ d 0.023
∏
によれば正規分布表を参照して d
0.023
∼ 2.575
、つまり、d ∼ 0.059
が分かります。こ れは0.01 ∼ P [ | X ¯ − 20.0 | ≥ 0.059]
を意味し、棄却域は
( −1 , 19.94] ∪ [20.06, 1 )
であり、今回の具体値20.1
はこの棄却域 に入っており、仮説は棄却されます。以上から主張は正しいとは言えません。
基本演習
14.10 (
高専教科書 練習問題16-4)
ある工場で生産している製品は通 常重さの平均値が80g
、標準偏差が4g
の正規分布をしています。ある日の製品の 中から50個の標本を抽出して測定したところ、重さの平均値が80.8g
でした。そ の日の製品は平常と比べて重いと言えるでしょうか。標準偏差は変わらないものと して有意水準5%で検定して下さい。帰無仮説
H
0: 『この日も重さの平均値は80g
であった』対立仮説
H
1: 『この日は重さの平均値は80g
より重かった』帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。するとこの日の製品の中から取り出す大きさ5 0の標本平均X ¯
は正規分布N ≥
80,
4502¥
に従います。
今回問題になっているのは平常より重いかどうかですから片側検定として有意水準5
%の棄却域を求めます。つまり、
0.05 = P [d ≤ X] ¯
となるd > 0
を求めます。標準化すれば= P
"
d − 80
4 5√ 2
≤ N (0, 1)
#
= 0.5 − P
"
0 ≤ N(0, 1) ≤ d − 80
4 5√ 2
#
0.45 = P
"
0 ≤ N (0, 1) ≤ d − 80
4 5√
2
#
ですから正規分布表を参照して d−480
5√2
∼ 1.645
、つまり、d ∼ 80.93
が分かります。こ れは0.01 ∼ P [80.93 ≤ X ¯ ]
を意味し、棄却域は
[80.93, 1 )
であり、今回の具体値80.8
はこの棄却域に入っておら ず、仮説を棄却するだけの合理的な根拠はないと判定されます。従ってこの日も平常よりも重かったとは言えません。
基本演習
14.11 (
13回目の演習問題)
あるサイコロを600回無作為に投げたところ、
1
の目が118回出ました。このサイコロは1
の目が出やすいと言えるで しょうか。有意水準1%で検定して下さい。帰無仮説
H
0: 『このサイコロは1の出る確率が 16である』
対立仮説
H
1: 『このサイコロは1の出る確率が 16より大きい』
帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。この場合600回投げて1
の目が出る数は2項 分布B °
600,
16¢
に従います。今回問題となっているのは1の目が出やすいかどうかですから右側片側検定として棄 却域を求めますが、2項分布は正規分布で近似して計算します。
0.01 = P
∑ B
µ 600, 1
6
∂
≥ d
∏
∼ P
∑ d − 1
2 ≤ N µ
100, 500 6
∂∏
∼ P
d −
12− 100 q
5006
≤ N (0, 1)
= 0.5 − P
0 ≤ N (0, 1) ≤ d −
12− 100 q
5006
0.49 = P
0 ≤ N (0, 1) ≤ d −
12− 100 q
5006
ですから正規分布表を参照してd−
√
12−500100 6∼ 2.325
、つまり、d ∼ 121.72
が分かります。これは
0.01 ∼ P
∑ B
µ 600, 1
6
∂
≥ 121.72
∏
を意味し、求める棄却域は
[121.72, 1 )
となります。今回の具体値118
はこの棄却域に 入っていません。従って仮説を棄却するに足る理由はないと考えられ、1
の目は出やす いとは言えないことになります。基本演習
14.12
ある工場の資料によると、機械Aで作られた製品の平均重量は5.68g
です。新しい機械Bが導入されて同じ製品が作られていますが、製品の平均重量に変化が生じたように思われたので、Bによる製品から100個無作為に抽出 したところ平均重量が
5.71g
、標準偏差が0.23g
でした。Bを用いて作られた製品 の重量は正規分布に従うものとし、また標準偏差はサンプル値の0.23g
であると仮 定し、平均重量は変化したと言って良いかどうか、有意水準5%で仮説検定して下 さい。帰無仮説
H
0: 『Bで作られた製品の平均重量は5.68g
である』対立仮説
H
1: 『Bで作られた製品の平均重量は5.68g
でない』帰無仮説
H
0を仮定します。すると問題に書かれている仮定から、Bで作られた製品 全体の中から取った大きさ100の標本平均X ¯
は正規分布N ≥
5.68,
0.231002¥
に従います。
問題は平均重量に変化があったかどうかですから両側検定として有意水準5%の棄却 域を取ります。
0.05 = P [ | X ¯ − 5.68 | ≥ d]
となる様な
d > 0
を求めれば良いわけですが、標準化して= P ∑ØØ Ø Ø N µ
0, 0.23
2100
∂ØØ Ø Ø ≥ d
∏
= P
∑
| N (0, 1) | ≥ d
0.23 10
∏
= 1 − 2P
∑
0 ≤ N (0, 1) ≤ d 0.023
∏
0.475 = P
∑
0 ≤ N (0, 1) ≤ d 0.023
∏
ですから正規分布表を参照して d
0.023
∼ 1.96
、つまり、d ∼ 0.045
が分かります。これは0.05 = P[ | X ¯ − 5.68 | ≥ 0.045]
を意味し、棄却域は
( −1 , 5.635] ∪ [5.725, 1 )
となります。今回の具体値5.71
はこの棄 却域に入っていませんので仮説を棄却するに足る理由はないと考えられ、平均重量が変 化したとは言えないことが分かります。基本演習
14.13
ある工場で作られる電球の寿命は標準偏差100時間の正規分布に従っているそうです。この工場で製造された多数の電球の中から25個を抽出し て寿命時間を測定したところ、その平均値は1835時間でした。寿命時間の平均 値は1800時間より長いと言えるでしょうか。有意水準5%で検定して下さい。
帰無仮説
H
0: 『寿命の平均値は1800
時間である』対立仮説
H
1: 『寿命の平均値は1800
時間より長い』帰無仮説
H
0が正しいと仮定します。するとこの母集団から取った大きさ25の標本 平均X ¯
は正規分布N ≥
1800,
100252¥
に従います。
平均値が
1800
より長いかどうかが問題になっているので右片側検定として棄却域を 求めます。0.05 = P[ ¯ X − 1800 ≥ d]
= P
∑ N
µ 0, 100
225
∂
≥ d
∏
0.45 = P [0 ≤ N (0, 400) ≤ d]
= P
∑
0 ≤ N (0, 1) ≤ d 20
∏
ですから、正規分布表から d
20
∼ 1.65
、つまり、d ∼ 33
が分かります。これは0.05 ∼ P [ ¯ X − 1800 ≥ 33]
を意味し、有意水準5%での右片側棄却域は
[1833, 1 )
となります。今回の具体値