産業総合研究
Vol.13(2005)Ma■ pp.1‑11The」
ournal of General lndustrial Research税務会計にお ける減価償却制度 の見直 し問題
Problerns of Depreciation in Tax Accounting
企業 システム学科
大城
建夫
【目
次 】 は じめ に
1.現
行 の減 価償却制度 の実態2.確
定決 算基準 と減 価償却 制度 の問題点3.税
務 会 計 上 の減価 償却 方法 の問題点4.税
務 会 計 上 の耐用 年数、 残存価 額等 の問題 点 むすび【要
約 】
減価償却 制度 の実態 では、多 くの会社 が減価償却 制度 の見直 しを求 めて いる ことを指摘 した。
減価 償却 に関す る会計基準 の具体 的会計処理法が、 まだ不十分 である ことを指摘せ ざ るを得な い。減価 償却 の会計実務 にお ける税 法 との係わ りを考 える と、確定決算基準 は基 本的 に維持 さ れ る ことが望 ま しい と考 える。
建物 の定額法 の限定 した適用 問題 は、十分な実態調査 に基づ く定率法 の減価償却方法 の選択 も認 めて い くべきで あ る。 定率 法 の算 式 の問題点 は、 わ が国では、残 存価 額 が
10%と
な って い るため現在 は生 じて いない。 しか しなが ら、最近では、残存価額等 の適正化 問題が生 じてお り、定率法 の算式問題 につ いて改 めて検討すべ き時期 にきている と考 える。税法 が、 耐用年数 についてか な り詳細 な内容 にな って いるので あるが、法定耐用 年数 と実際 耐用 年数 を比較 した実 態調査 に基 づ く見直 しが必要である。企業 に 自主 的 に耐 用年 数 を決定 さ せ るために、耐用年数 の適 用範 囲 につ いて弾力的 に選択で きるよ うに認 めて い くべ きで ある。
残存価額 と償却可 能限度額 は、 定率法 の算式 の適用 問題 とも関わ るが、備忘価額
1円
まで の 減価 償却 を税務署長 へ の届 出事 項 と して認 めて い くべ きで はな いか と考 え る。は じめ に
減 価償却費は、企業 の費用項 目で も大きな 割合 を示す ものである。 このよ うな企業会計 の減価償却費に対 し、税法は、損金算入限度 額を設け規制 している。 さらに、税法は、減
価 償却対 象資産 の範 囲、 減価 償 却方 法、耐 用 年教、残 存価 額 な どにつ いて か な り詳細 な規 定 で会 計実務 に影 響 を与 えて い る。税 法 の減 価償 却 計算 の特徴 は、 大 中小会 社 を問わず、
画一 的 に適 用 す る ことにあ る。
‑1‑
最近で は、 国際競 争 力 の激 化、技術 革新 の 進展で新設備 、更新 問題等 も生 じてお り、減 価償却資産 の耐用 年数 等 の見直 しが求 め られ て きている。
本稿 では、税務 会 計上 の減価 償却 制度 の見 直 し問題 につ いて、 現行 の減価 償 却制度 の実 態、 確定決 算基準 と減価 償 却 制度 の 問題点、
税務会 計上 の減 価償却方 法 の問題 点及 び税務 会 計上 の耐用 年数、残存価額等 の問題点 を取
りあげなが ら論ず る ものである。
1.現
行 の 減 価 償 却 制 度 の 実 態(1)減
価償 却費 の損 金算入割合 の実態 平 成H年
度 の法 人 企 業 の実 態 調 査 に お い て、 減 価 償 却 費 の損 金算 入 限度 額42兆5,220
千 億 円 に対 し、 損 金 算 入 額 39兆 7,009億 円で あ り、損金算 入割合 は、93.4%と
な って いる。図表 か らもわ か るよ うに、 この傾 向は、 かな り長期 にわた って、続 いて いるので ある。
す なわ ち、減価償 却 費 は、約42兆 円の償却 限度額 に対 し、 約 39兆 円の減価 償却 が会計実 務 で計上 され て い るので あ る。 このよ うに税 法 の減価償却 費が課 税 所得 計算 に大 きな影響
を与 えて いる ことがわか る。
図表
1
減価償 却費 の累年比較区 分
当期発 生分減価償却 費 前期から繰り越した償却不足額 減価償却 費総額 損金算入限度額
(A)
損金算入額 (B)
損金算入害I合
(B)/(A)
損金鼻入限度額
(C)
損 金算 入額
(D)
慣金鼻入限度額
(A)+(C)
損 金算 入額
(B)+(D)
平 成 4年 分
5
6 7 8 910 11
12 13 14
億 円 405,144
412,550 410,764 412,117 425,601 443,747
419,489 450,079 458,841 431,571 4251220
億 円 386,024
389,012 387,919 386,634 401,138 415,818
416,991 419,985 428,075
103,261
397,099%
95.2
94.3 94.4 98.8
94.393.7
92.8
93.3 93.3 93.493.4
億 円
1,222
679
1,012 1,642 1,067 1,048
1,307
1,113
8001,039
886億 円 713
271 502 770 581 413
298 477 286 557 441
億 円 406,766
413,229 411,776 413,759 426,668 444,795
450,796 451,192 459,641 432,612 426,056
億 円 386,737
389,283 388,421 387,405 401,719 416,231
417,289 120,463 428,361 103,818 897,539 (出所
:平
成 16年 度 『税 制参考 資料集』 日本租 税研 究 協会、 206頁 を修 正 加 工。)(2)耐
用 年数 と償却 可能 限度額 の実態 日本租税研究 協会では、2001年7月
に行わ れ た 「税制 につ いての租研会員 の意見調査結 果Jを
公 表 した (1)。 減 価 償 却 制 度 に関 す る 質 問の結果 は次 の通 りで あ る。①減価償却 の耐用 年数表 につ いての質問
(出所 :日 本租税 研究協会 「税制 につ いて の租 研会員の意見調査結果」『租税研究』、第662号 、 2001年12月、28頁 を加工修正。)
「現 行 の 大 枠 は 維 持 しつ つ も、 設 備 の種 類 区 分 を含 め 全 面 的 に見 直 す べ きで あ るJ
(52.2%)と
回答 した のが最多数で あ った。産業総合研究
第13号 次 に多 い 回答 は、「現 在 で も、 そ う大 きな 不都合 はな いので、著 し く実態 の 合わ な い特 定 の設備 につ いて耐用年数 を新設 、変更すれ ば十分で ある」(25.3%)と なって いる。
さ らに、「減 価 償 却 は もともと原価 の配分方 法 で もあ り、 納税 者 の個別事情 を裁量 的 に反 映す る こ とので きる新 しい耐 用年数 の算定方 法 に変 更 す べ きで あ る」
(18.4%)と
な って い る。最 近 の技 術 革新 の進 展 による製造方 法 の変 化等 に対 す る耐 用年数 の全般 的見 直 し、 さ ら に、特定設備 に関 して、設備 の種類 区分 の見 直 し及 び設 備 の耐 用 年数 の新設、変更 に関す る要望が多 くな っている ことがわか る。
②償却可能限度額についての寅問
(出所
:日
本 租 税 研 究 協 会 「税 制 につ いて の租 研 会 員 の意 見 調 査 結 果」『租 税研 究』、 第 662号 、 2001年12月、28頁 を加工修正。)「現 在 で は ス ク ラ ップ 価 額 は
5%を
下 回 る ケ ー ス が ほ と ん ど で あ り、100%ま
で 償 却 で 減 価償却 の耐用 年 数表 につ いて どのようにお考 えで すか。
イ
)耐
用 年数表 が作 成 され てか ら長期 間 が経 つてお り,そ
の間,技
術 革 新 の進 展製 造 方 法 の変 化 等 もあ り,現
行 の大 枠 は維 持 しつ つ も,設
備 の種 類 区分 を 含 め全面的 に見 直す べ きで ある 口)減
価償 却 は も と も と械 価 の配 分 方法で もあ り
,納
税 者 の個 別事 情 を裁 量 的 に反映す る こ とので きる新 しい耐用 年 数 の算 定方 法 に変更す べ きである ハ)現
在 で も,そ
う大 きな不都 合は な いので
,著
し く実態 の合 わ な い特定 の設 備 につ いて耐 用 年数 を新 設,変
更 す れ ば 十分で あ る二
)現
行通 りで 何 ら問題 な いホ
)そ
の他(具
体 的 に ご記 入 くだ さい)イ
)167 522%
口
)59 184%
ハ
)81 253%
二
) 8 2.5%
ホ
) 2 0.6%
現行 で は償却 可能 限度 額 は
95%と
な っ て います。 これ につ いて どのよ うにお考 えです か。イ
)現
在 で はス ク ラ ップ価額 は5%を
下 回 る ケ ー ス が ほ とん どで あ り,100%
まで償却 で きるよ うにすべ きで ある 口
)定
率 法 の計算 方 法 に影 響 を与 え るので慎重 に封応すべ きで ある ハ
)現
行 通 りで 問題 な い二
)そ
の他 (具体 的 に ご記 入 くだ さい)イ
)264 82.5%
口
) 9 2.8%
ハ
)42 13.1%
二
) 2 06%
‑3‑
き る よ うにす べ きで あ る」
(82.5%)と
の 回 答 が圧 倒 的 に多数 で あ る。次 に多 い回答 は、「現行 通 りで 問題 な い」
(13.1%)と
な って い る。 この ほか、「定 率法 の計算 方法 に影 響 を 与 え るので慎 重 に対応 す べ きで あるJと
い う回答 は、 わず か2.8%であ った。
多 くの会 社 が、 保 有 す る 固定 資産 のス ク ラ ップ額 が、
5%を
下 回 る以 上、現行 の械価 償 却 の償却 限度額95%を 100%償
却 とす る要 望 が強 くな って いる と考 える。さ らに、規制緩和 との関連 で減価償却制度 の見直 しが生 じて いる。
す な わ ち、 規 制緩 和 白書の では、「資金、
人材、資源、技術 が活発 に国境 を越 えて移動 し、 国 の枠 を超 えた世界経済 の統合化 が進む グ ロー バ 1,ゼ ー シ ョンの潮流 の 中で は、『企 業 が 国 を選 ぶ 』 こ と も珍 し くな く、 各 国 の 制 度そ の ものが競 争 に さ らされ て いる と言 え
る。その競うにさ らされている制度の最 も典 型的な ものの一つが規制制度で ある。 Jと 述 べている。
このよ うな世 界的競争 の中で、各国の規 制 は、緩和 され る傾向 にある。 そ のため、 各国 の法律、経済、会 計基準等 の整備、新設、 及 び廃 上 が急速 に行 われ て きて いるので あ る。
わ が 国 も、 例 外 では な く最近 の一連 の商法、
会 計 基 準 等 の改 正、 新設 は、 規 制緩 和 の一 つで あ る。 前記 のア ンケー トにみ られ る減 価 償却 の耐 用年数 に見直 し、 償却 可能 限度 額 の
100%償
却 の要 望 は、 いず れ も規 制緩 和 と密 接 に結 び つ いて い る問題で もある。2.確 定決算 基準 と減価償却制度の問題 点 (1)商 法会計上の減価償却
商法施行規則第
29条では、固定資産の評価
につ いて、「固定 資 産 につ いて は、そ の取得 価額 又 は製作 価額 を付 し、毎決算期 にお いて 相 当 の償却 を しな ければ な らな い。 ただ し、
予 測 す る こ とが で き な い減 損 が 生 じた とき は、 相 当の減額 を しな ければ な らない。」 と 規 定 して いる。
こ こで、相 当の償却 とは、計画的 に、 合理 的 な一 定 の減 価償却 方法 によ り、耐用年数 に わ た って 償却 す る ことをい うのである°。
さ らに、合理的な一定 の減価償却方法 とは、
会 計学上 の一般 に認め られ た会計方法 をい う ので ある °。
具体 的 な減 価 償却 方法 につ いて、企業 会計 原 則注 解20で は、定額法、 定率法、級数法 お よび 生産高比例法 をあげて いる。
級 数 法 は、 固定 資産 の耐用期 間 中、毎期 一 定 の額 を算術 級 数 的 に逓減 した減価償却 費 を 計 上 す る方法 で あ る。
つ ま り、 企業会計原 則では、逓減法 によ る 減 価償 却 方 法 と して、 定率 法 のほか、級 教法
も認 めて いる。
さ らに、 生産 高比例法 は、固定資産 の耐用 期 間 中、毎期 当該資 産 によ る生産 又は用 役 の 提 供 の度 合 に比 例 した減 価 償 却方 法 で あ る。
企 業会 計原則注 解20で は、 生産高比例法 につ いて、「 ……当該 固定 資産 の総利用 可能量 が 物 理 的 に確 定 で き、 かつ、減価 が主 として 固 定 資 産 の利用 に比例 して発 生す る もの、 例 え ば 、 鉱業用設 備、航 空機、 自動車等 につ いて 適 用す る ことが認 め られ る。」 として いる。
つ ま り、 生産 高比例法 の適用範 囲は、鉱 業 用 設 備、航 空機 及 び 自動車 等 に も適用可能 で あ る。
また、 連続意見書第二 「有形固定資産 の減 価 償 却 につ いて
Jで
は、 期間 を配分基準 とする方法 として、償却基 金法 も認 めている。
会 計実務 を指導す る立場か ら、減 価償却 の 実 態 に つ いて、「 … …実務 家 として苦 慮す る ことは、 そ の会計慣行 を要約 した とされ る企 業 会 計 原 則や 商 法 の計算 規 定 が 簡潔 す ぎて、
現 実 の計算ではな に も導 き出す ことができな い場合が少 な くな い とい うことである。
た とえば 、 商法では『相 当の償却』 を行 わ な ければ な らないが、相 当の償却 は正規 の減 価 償却 制度 によ って 計画 的 に計算 され た額 で ある とされ て い るが、そ の正規 の減価償却 制 度そ の ものが必ず しも明 らか にはな って いな い。耐用 年数や残存 価額 につ いて も適正 に見 積 る ことを要求 して いるが具体 的な ものでは な い。 か え って、税法 にお ける耐用年教省 令 等 が詳細 で、かつ、具体 的 な もので あ る。」°
と論述 され てい る。
つ ま り、会 計実務 にお いては、減価償却 の 会 計処 理 が、 会 計基準 ではな く、税法 の詳 細 な規定、通達等 によ り適用 されて いる ことを 指 摘 す る もので ある。
以上 か ら、減 価償却 に関す る会計基準 の具 体 的会 計処 理法 が、 まだ不十分 である ことを 指摘 せ ざる を得 な い。
(2)中小会 社会 計基準 の減価償却
さ らに、 中小会社会 計基準 では、減価償却 に関 して次 のよ うに規定 して いる。
「固定 資産 の取得 原 価は、購 入代価 又 は製 造 費用、 そ の資 産 を事 業 の用 に供す るた め に 直接 要 した費用等 の合計額 とす る。減価償却 資産 の うち、 取得 価 額 が 少額 の ものにつ いて は、そ の取得 した営業年度 にお いて費用処 理 す る ことが で き る。
減 価 償 却 資 産 の減 価 償却 は、 定率法、 定額 法そ の他 の方 法 に従 い、 毎期 継続 して、 規 則
産業総合研究
第13号
的 な 償却 を行 う。
減 価償却 資産 の耐用 年数 は、個 別 の資産 に つ いて、そ の性質、用途 に応 じて会社が決定
し、 継続 して適用す る。
固定 資産 につ いて、予測 で きなか った機 能 低 下 及 び物 理的減 損 によ り資 産価値 が下 落 し た場 合又は市場価格 の下落 によ り資産価値 が 著 し く低下 した場合 には、 帳簿価額 と時 価 と の差額 につ いて減損額 を控除 しなければ な ら な い。J
さ らに、 固定資産 の運用指針 として、次 の
4つ をあげている。
①固定資産 とは、原則 として、法人税法第
2条 《定義》第
22号《固定資産》 に定めるも のをいい、減価償却資産 とは、同条第
23号《 減価償却資産》 に定めるものをいう。
②減価 償却資産の耐用年数は、『減 価償却 資 産 の耐用年数等 に関す る省令』 (昭 和
40年大蔵省令第
15号)の 定めによることができ る 。
③ 市 場価格 の下落 によ り減損額 を計 上す る場 合 とは、例 えば、 市場価額 が取得 価額 のお おむね
50%以
上下落 した ときをいう。④ 国 庫補助金
,工
事 負担 金等 によ り取 得 した 固定 資産 につ いて は、 そ の取得価額 か らそ の国庫補助金等 の額 を控 除す る こと(圧
縮 記帳)が
で き る。ま た、「中 小会 社 会 計 基 準 適 用 に 関 す る チ ェ ック・ リス ト」 では、 固定資産 につ いて
5つの確認事項 をあげて いる°。
米 国 で も、「多 くの小企 業 は、 財 務諸 表 目 的 と租税 目的 のため に同 じ減価償却方法 を採 用 して いる。」° ので あ り、わが国 と同様 に 米 国 で も中小会 社 で は、 実務 的簡便性 等 の理 由か ら貝オ務会 計 と税務 の減 価償却 につ いて、
Э
一致す るよ うな会 計処理が行われている こと が指摘 されている。
以上か ら、 中小会社 会計基準 では、 耐用 年 数 の決定 について会社が 自主的 に係わ る こと、
さ らに運用指針 につ いて、税法等 の適用 を具 体 的 に考 えてい る と ころ に特徴 が見 られ る。
(3)確
定決 算基準 と械 価償却 制度企 業会計 の減価償却 計算 と会計 目的 との関 連 につ いて、 連 続 意 見 書 で は、「減 価償 却 の 最 も重 要な 目的 は、適正 な費用配分 を行 な う ことによ って、毎期 の損益計算 を正確 な らし め る ことで ある。
JQと
明確 に述 べて い る。さ らに、最近 の国際会計基準、米国の
FA SBの
影 響 による資産 ・負債 アプ ロー チ との 関 連 で、「例 えば 、 償 却 性 資 産 に 関 して は、減 価償却 の手続 によ り、取得原価 を耐用年数 に配分す る会計処理 が行 われて いる。 このよ うな会 計処 理 が行 われ るよ うにな った のは、
多 額 の 固定 資 産 を有 す る現 代 の企 業 にお い て、期末 に償却性資産 を評価す る ことが実務 的 に困難 にな って きたか らだ けではな い。 む しろ、 費用収益 の封応 とい う観点 か ら取得 に か か った費用 を各期 に配分 し、そ の上で利益 を計算す る ことが適正 な期 間損益計算 の上で は不 可欠で ある ことを利害 関係者が納得 した か らで あ る。 仮 に、 資産負債 アプ ロー チに一 元 化 し、配分 の観点 を捨て去 るな らば、
この よ うな 会計処 理 は否 定 され る ことにな ろ う。
そ れ で利害 関係者 の納得 は得 られ るのであろ うか。
JOと
疑 間 を提示 されて いる。会 計 の 目的 には、一般 的 に財 産計算 目的 か、
損 益 計 算 目的 か とい う分類 が あ る。 さ らに、
最近 で は、 資産 負 債 アプ ローチ か、 収益 費用 アプ ロー チか とい う会 計基準 の開発 目的 の分 類 が定着 して きて い る。 本稿で は、 伝統 的 な
会 計 目的 の分類か ら減 価償却制度 を論 じて い る。
す な わ ち、「有 形 固定 資産 は、 生産 準 備資 産
(経
営活動 手 段)と
して、一定 の耐 用期 間 にわ た リー体 とな って生産(製
造 ・販 売)に
貢献 しつつ そ の給付能 力が減 少 し、 有効寿 命 の ともに廃棄 され る。それゆえ、 生産へ の貢 献度 に応 じてそ の給 付能 力が減 少す る もの と みて、 それ に応 じた 固定資産 の取得 原価 を各 期 間 に割 当て る ことによ り、正 しい期 間損 益 計算 が可 能 とな る。J°°のである。
このよ うに企業会計 の減価償却 費計算 の 目 的 は、適正 な期 間損益計算 のた め にあ るので、
商法 上 の公正 な る会計慣行 と して も認 め られ て い る と考 え る。 そ のた め、税法 と して は、
基 本的 に企業会 計 の減価償却計算 を尊重す べ き もの と考 え る。つ ま り、わが国 の正規 の減 価 償却 計算 は、基 本的 に商法会 計 を基 礎 に税 務 会計 が行 われ る とい う意 味 の確 定決 算基 準
に基づいて いるのである。
これ に対 して、租税特別措置法 に基づ く特 別償却 と しての減 価償却 計算 は、 臨時 的 な も ので あ り、毎 年財 政政策 との関連で改正が行 われて いるので あ る。
米国では、 1987年 1月 1日 以降 に使用 を開始 した減 価償却 資産は、修正加 速度原価 回収 制 度 (the modifled accelerated cost recovery
system:MACRS)│こ
よ って適用 され る(11)。そ の修正加 速度原価 回収 制度 は、通常減 価 償却制度 (the general depreciation system:
GDS)と
選択的減 価償却制度 (the alternat e depreciation system:ADS)に 区分 さオlる
。 このよ うな 日米 の減価償却制度 の相違 につ いて、「日本 は確 定決算 基準 を基 に減 価償 却 制 度 を定 め て い るが、 米 国 はMACRSと
いう『投資 の早期回収』 とい う政策税 制 を一般 化 してお り、日本 の租税特別措置 法 によ る『特 別 償却』 を一般法 と して いる。 日米 の設備投 資 に対す る税 制 の基本 的 な考 え方が 異 な る点 を いか に考 え るべ きか とい う問題 が あ る。」
(171と
論述 され て いる。
税務 会計研 究 学会 では、 2003年
12月
に 1日 に「固定資産 の減 価償却制度 に関す る提言」(°を公表 した。
そ の提言で は、減 価償却制度 の全面的見直 しにつ いて、次 の2つの基本的考 え方 をあげ てい る。
①減 価償却 の最 も重要 な 目的 は、適 正 な費用 配分 を行 う ことによ って、毎期 の損 益 計算 を正確な らしめる ことにある。 この適正 な 費用配 分 の立場 に立 って検 討 す る こ とが必 要 で あ る。 す なわ ち、企業 にお け る固定 資 産 の減価 償却 の実態 を把握 して、税法 上 の 減 価償却 制度 が、企 業会 計上、妥 当な もの で あるか を検証す る必要があ る。
② 税 法 にお ける減 価償却 制度 は、課 税 当局 の 承認 を受 ける ことによ り特例 が認 め られ て い る ものが 少な くな い。減価 償却 制度 につ いて の規 制緩和 の立場か ら、 でき るだけ企 業 の 自主性 を認 め る ことが必要 で あ る。
以上 のよ うに、減 価償却 の会 計実 務 にお け る税法 との係わ りを考 えると、確定決算基準は 基 本的 に維持 され ることが望 ましい と考 える。
しか しなが ら、確定決算基準 は維持 しつつ も、現在 の法定耐用年数等 によ る税法 の画一 的適用 の会計 実務 と各企 業 の個 別 的 な経 済実 態 との乖離 問題 を解決す るため には、減 価償 却 制度 の全般 的見直 しを行 うべ きで あ る。
このよ うな減価償却制度 の見直 し問題 につ い て、次章以 下で具体 的 に取 りあげ る。
産業総合研究 第
lR弓3.税
務 会 計 上 の 減 価 償 却 方 法 の 問 題 点現行 の法 人税法施行 令第48条 で は、減 価償 却 資産 の償却 の方法 につ いて、 資産 の種類 ご とに選択 できる償却方法が、 例えば、次 のよ うに定 め られ ている。
①建物
イ
.平
成 10年 3月31日
以前 に取得 され た建 物 ……定額法、定率 法ロ
イ
以外 の建物 ……定額 法
②建物 付属設 備及び有形減 価 償却 資産・……定 額 法、定率法
③ 鉱 業 用減 価 償却 資 産 ……定 額 法、 定 率 法、
生産高比例法
④ 呆形 固定資産及 び生物・……定額 法
⑤鉱 業権 ……定額 法、 生産 高 比例法
税 法 調 整 意 見 書 で は、「税 法 にお い て は、
減 価 償 却 の 方 法 と して、 定 額 法 、 定 率 法 お よび生産高比例法 の三種 を認 め るのみで ある が、償却基金法、複利償却法等会 計原則 上一 般 に認 め られ た方 法 の選択 を認 め るよ う改 正 す る ことが望 ま しい。 税法 は、 耐用 年数 の標 準 を定 め る ことを主 眼 と し、減 価 償却 費 の計 算方法 の選択 につ いて は、 よ リー層 の 自由を 企業 に附与すべきで ある。 と くに固定資産の 種類 によ り償却方法 の適 当な選 択 を認 め るべ きで あ る。」(1→ と述 べて いる。
す なわ ち、税法では、減価償却方 法が限定 され て いるが、 このほか、算術級 数法、 さ ら に生産 高比例法 に類似 の走行距離 比例法 な ど の選択適 用 も認 め られ るよ うに拡 大 して い く べ きで ある と考 える。
(1)建
物 の定額法平 成
8年
H月 の法人課税 小委 員会 では、「建 物 につ いては、 一般 的 に長 期 安 定 的 に使用 さ れ る資産である こと、 そ の使用 形態 は生産性‑7‑
や収益性 に大 きく左右 され な い こと、主要諸 外 国 にお いて も定額法 によ り償却す る もの と されて いる ことを考慮すれば、そ の償却方法 を、 時 の経過 に応 じて均等 に償却す る定額法 に限 る ことが適 当で ある。JQ⊃ と述べ ている。
つ ま り、建物 の減価償却方法 が定額法 に限 定 され るべ き理 由を、 次 のよ うに述 べ てい る のである。
①建物は、一般的に長期安定的に使用 され る資産であること、
②建物の使用形態は、生産性や収益性 に大 きく左右 されないこと、
①建物は、主要諸外国において も定額法に よ り償却す るもの とされていること、
しか しなが ら、①〜③の理 由が、建物 につ いての十分な実態調査 に基づ くものなのか疑 間が生ず るものである。た とえば、次のよ う な問題である。
① につ いては、住宅 で はな く、企業 の経 営活動で利用 され る建物は、減 価償却費を通 じて利益獲得 に貢献するもの とみるべきであ る。そのため、利益獲得 との関連で建物の取 得、取替、移転な どが生ず るのであ り、必ず し も長期 に使用 され るとは限 らないのである。
②については、① との関連で、企業は、建 物の使用形態をむ しろ生産性や収益性 に大き く影響 されて いるのである。例 えば、旅館、
ホテル、簡易な倉庫、 人口の多い市の中心部 の大 きな道路沿 いのビルな どは、常 に企業間 競争のなかにあ り、収益性な どを考慮 して早 期の減価償却の回収を意識せ ざるを得ないの である。
③ については、税制調査会では、定額法 を 採用 している主要国 として、 アメ
I〕力、イギ リス、
ドイ ツ及び フランスをあげているが、
カナダ、 フ ィンラン ド及び ノル ウェーは、定 率法を採用 している。わが国 と諸外国 との建 物の構造等の違 いを考 えると、単純な国際比 較は適切でないと考える。
(2)定 率法の計算
定率法の償却率は、次 の通 りである。
定 率 法 の 償 却 率 =1‑nJ写 罷 肇 昇 畢
n:耐
用 年数この算式では、仮 に残 存価額 がゼ 回の場合 には、すべての耐用年数 の償却 率が
1と
な る。これ は定率法 によ る償却 率 が、
100%と
な る ことを意味す るのであ り、第1年度 に金額 の 減 価償 却 費 の計 上処理 とな るので、各年度 に 減 価 償却 費 を配 分 で きな い ことにな り問題 であ る。
このよ うな定率法 の算 式 の問題点 は、わが 国で は、残存価額 が
10%と
な って い るため現 在 は生 じて いな い。 しか しなが ら、最 近で は、残存価額 等 の適 正 化 問題 が 生 じてお り、 定率 法 の算 式問題 につ いて改 めて検 討す べ き時期
にきて いる と考 える もので ある(16)。
4.税
務 会 計 上 の 耐 用 年 数 、 残 存 価 額 等 の 問題 点(1)耐
用 年数固定資 産 の耐用 年数 に つ いて、連 続意見 書 で は、次 の2つを述べ て いる°7)。
① 個別 的耐 用年 数 (個々 の企業 の物 質的及び 機能 的減価 原 因 を考 慮 した耐用 年数)
個別 的耐用年数 は、 各企業 が 自己 の固定 資産 につ きそ の特殊 的条 件 を考 慮 して 自主 的 に決定 した もので あ る。
② 法定 耐用年 数
(財
務 省 令 の 「減 価償 却 資産の耐用年数等 に関す る省令」 による標準 的 耐用 年数
)ま
た は一般的耐用年数一般的耐用年数 は、耐用 年数 を左右すべ き諸条件 を社会 的平均的 に考 慮 して決定 さ れ た もので、 固定資産 の種類 が同 じで あれ ば、 個々の資産 の置 かれ た特殊的条 件 に関 わ りな く全国的 に画一的 に定 め られ た耐用 年数 で ある。
元来 、 固定資産はそれが 同種 の ものであ っ て も、操業度 の大 小、技術 水準、修繕維持 費 の程度、経営立地条件 の相違等 によってそ の 耐用 年数 も異 な るべ き もので ある。現在、わ が国では税法 の立場か ら定 め られた一般的耐 用年数 のみが行 われ て い るが、 上述 の理 由に よ り、 企業 を単位 とす る個 別 的耐用年数 の制 度 を確立 し、わが国の減 価償ム
]制
度 を 合理化 す る必要がある。会 計実務 上は、 中小企 業 を中心 に法定耐用 年数 の適 用が多 い。
例 えば、別 表 第一 で は、 建物、構築物、車 輌 及 び運搬 具 な ど
8種
類 の資産 を構造 又 は用 途、 細 目ご とに耐用年数 を規定 して いる。別 表 二 で は、 機 械 及 び装 置 が369の 設 備 の 種 類 に区分 し規定 して いる。
さ らに、 別表 四で は、 生物、別 表五 で は、
汚水処 理 用減価償却 資産、別表六では、ば い 煙 処理用減価償 資産、 別表 七では、農林業用 減 価 償却資 産、 別 表 八 で は、 開発研 究用減価 償 却 資 産 の耐用 年数 を規 定 して いる。
しか しなが ら、 実務 家 か らは、「・……設 備 の陳腐化 のスピー ドが非常 に早 くなって いる た め、 法定耐用 年数が現状 とマ ッチ して いる 力‐ … 」(1ゆ につ いて、検 討 す べ きで はな い か とい う要望 が ある。
この よ うな会 計実務 の要 望 も考 慮す る と、
産業総合研究
第13号 従 来 の減価 償却方 法 の選択、変更等 の課税庁 の承認 手続 きは廃止 して、「企業 の 自主性 に 委ね る こととし、 そ の採 用 の具体的事 由 を明 らか にす る ……」(耐 と い う届 出制度 で解決 で きるのではないか と考 え る。 このほか、耐 用 年数 の短縮 制度 につ いて は、承 認 制度 か ら 届 出制度 に改 め るべ きで あ る°°。
このよ うに、税法 は、 耐用年数 につ いてか な り詳細な内容 にな ってい るので あるが、法 定耐用 年数 と実 際耐用年 数 を比較 した実態調 査 に基づ く見直 しが必要 で ある。
又、企業 に 自主的 に耐用 年数 を決定 させ る ため に、耐用年数 の適用 範 囲 について弾力的 に選択 できるよ うに認 めて い くべ きで ある。
(2)残
存価 額 と償 却可 能 限度 額残存 価額 は、 耐 用年 数到 来時 にお け る有形 固定資 産 の処分 価額 の こ とで あ る。 わが国 で は、 個別資産 の処分価額 を見積 もる方式では な く、 税法 の耐用年数 省令別表 10に 規定 され て い る。 例えば、次 のよ うにな って いる。
①建物、構築物、車輌及び運搬具、機械及び 装置な どの有形減価償却資産………取得価額 の 10%
②無形減価償却資産、鉱業権及び坑道……零
①生物……取得価額の
5〜50%
耐用年数 を超えて械価償却資産を使用する 場 合、償却可能限度額 による減価償却が認め られる。償却可能限度額は、資産に応 じて例 えば、次のようになっている。
イ
有形減価償却資産 (坑 道以外の鉱業用減 価償却資産 を含む。)… …・取得価額の 95%
口。無形減価償却資産及び坑道……取得 価額 の全額
つま り、上記①、⑥の残存価額 について も、
償却す ることを認めることが望 ましいのであ
‑9‑
る°り
。
さ らに、 残 存価 額 に つ いて、 連 続 意 見 書 で は、「… … 坑 道 以 外 の 有 形 固 定 資 産 の 残 存 価 額 は取 得 価 額 の百 分 の十 に相 当 す る 金額 とす る 旨規 定 して い る が 、 残 存 価 額 は、 個 々 の 資 産 によ って 異 な る場 合 が あ るか ら、 この よ う に一律 に定 めず 個々の資産 の特殊性 を考 慮 し て実情 に即す るよ うに規定 を改 めるべ きで あ る。J92)と述 べ て い る。
又、残存価額 と償却 可能限度額 は、定率法 の算式 の適用 問題 とも関わ るが、備忘価 額1 円 まで の減 価償却 を税務 署長へ の届 け出事 項 として認めてい くべ きで はな いか と考 える。
む す び
本稿 で は、税 務 会 計 にお け る減 価償却 制度 の見直 し問題 につ いて、次 のよ うに論 じた。
(1)減価 償却 制度 の実態では、多 くの会社 が 減 価償却 制 度 の見 直 しを求 めて いる ことを 指摘 した。減価 償却 に関す る会計基準 の具 体 的会計処 理法 が、 まだ不十分で ある こと を指摘せ ざ るを得 な い。
(2)減価 償却 の会 計実 務 にお け る税 法 との係 わ りを考 え る と、確 定決算基準 は基 本的 に 維持 され る ことが望 ま しい と考 え る。
(3)建物 を定額 法 に限定 した適用 問題 は、十 分な実態調 査 に基 づ く定 率法 の減 価償却方 法 の選択 も認 め て い くべ きで ある。
定 率 法 の算 式 の 問題 点 は、 わ が 国 で は、
残存価額が
10%と
な って いるため現在 は生 じて いな い。 しか しなが ら、最近 では、残 存 価額等 の適 正 化 問題 が 生 じてお り、定 率 法 の算 式 問題 につ いて改 めて検 討すべ き時 期 にきて い る と考 え る もので あ る。(4)税法 が、 耐 用 年数 につ いてかな り詳細 な
内容 にな って いるのであ るが、 法定耐用年 数 と実 際而↓用 年数 を比較 した実態調査 に基 づ く見直 しが必要である。
又、 企業 に 自主的 に耐用年数 を決定 させ る た め に、 耐用年数 の適用範 囲 につ いて弾力的 に選択 で きるよ うに認 めて い くべ きである。
残存 価額 と償却 可能限度額 は、 定率法 の算 式 の適用 問題 とも関わ るが、備 忘価額
1円
ま で の減価償却 を税務署長 への届 け出事項 とし て認 めて い くべ きではな いか と考 え る。税法 の減 価償 却 に関す る規 定 が、 中小会社 の会 計基準 と して も必要で ある以上、適正な 利益 計算規 定 と して の視 点 か らの税 法改正 も 行われ るべ きで ある と考 え る。
【注 】
(1)日
本租 税研 究 協会 「税 制 につ いて の租研 会員 の意見調査結果J『租税研 究』、第 662号 、 2001年12月
、4〜
35頁 。(2)総
務 庁 『規 制 緩 和 白書 』 大 蔵 省 印 刷 局、1999年 、 233頁。
(3)弥
永真 生『 コ ンメンタール商用 施行規則』商事 法務、 2004年 、 131頁 。
(4)河本 一郎 『現 代会社法』 商事 法務、 2001 年、 615頁 。
(5)山本守 之 『税 務 形式基準 と事 実認 定』 中 央 経済 社 、 2000年 、 270貢 。
(6)固定資 産 の5つの確認事項 は、次 の とお りで あ る。
①減 価償却 方法 は、注記 したか。
②減価 償却 資産 の耐用 年数 は、 適切 に設定 され 、継続適用 したか。
③ 予測 で きなか った機 能低下等 によ り資産 価 値 が下 落 した場合 又 は市 場価格 が おお むね
50%以
上下落 した ことによ り資産 価値 が著 しく低下 した場 合 に、 帳簿価額 と 時価 との差額 の減 損額 を控 除 したか。
④ 当期 の 償却額 は、 適正 で あ るか。
(過
年 度 の償 却不 足累計額 千 円)⑤そ の他 投 資等 の各勘 定 に計上 されて いる ものは、合理性 ・妥 当性 を有す るか。
(7)Raymond H.Peterson,Accounting for Fixed Assets,Second Edition,John Wiley
&Sons,Inc.,2002,p■00.
(8)連
続 意 見書 第二 「有形 固定 資産 の減 価償 却 につ いて」 第一企 業会 計原 則 と減価償却 二減価 償却 と損益 計算。(9)万代 勝 信「故 きを温 ね て新 しき を知 るJ『会 計基準』 第
6号
、2004年7月
、109〜HO頁
。 (10)武 田隆二『最新財務諸表論』中央経済社、2003年 、 273頁。
(H)伊
藤 公 哉 『 ア メ リカ連 邦 税 法』 中央 経 済社、 2001年 、 190〜 199頁 。(12)本 庄資「欧米主要 国 の減価償却 制度J『租 税研 究』、 651号 、 2001年4月、 118頁 。
(13)税
務 会 計研 究 学 会 「1
基 本 的な考 え 方」『固 定 資 産 の減 価 償 却 制度 に関す る提 言』 2003年12月 1日
。(14)経
済 安 定 本部 企業 会 計基 準審議会 中間 報 告 「税法 と企業会 計原則 との調整 に関す る意 見書(小
委 員 会 報 告)」 各 論九
固 定資産 の減価償却、
1952(昭
和27)年 6月 16日
。(15)税
制 調 査 会 法 人 課 税 小委 員 会 「4
減 価 償却(1)②
イJ『法 人課税 小委 員会報告』1996年
11月
。(16)例
えば 、 米 国 の2倍
定 率 法 で は、 定 率 法 の償却率 を定額法 の償却率 の2倍
とす る ので ある。 耐 用年数 の途 中で、定額法 に変 更 され る計算 を とるので、実際 は、定率法産業総合研究
第13号
と定額法 の混合計算 である。詳 しくは、次 の文献 を参照 の こと。
白須信弘 『ア メリカ法人税法詳 解』 中央 経済 社、2002年 、877〜 378頁 。藤 曲武 見 「償 却 資 産 の範 囲 と償 却 方 法」『税研 』 第 19巻 第
3号
、 2003年11月
、 24〜 25頁。 成道秀雄「耐用 年数、残存価格 と償却可能限度額」『税 研 』 第 19巻 第3号、 2003年
11月
、 32頁 。(17)前
掲 注 ③連続 意見書第三 「有 形 固定 資 産 の減 価 償 却 につ いて」 第 一企 業会 計 原 則 と減 価償却、 九
一般 的耐用年数 と個 別 的耐 用 年数。
(18)伊
藤 進 一 郎 「討論法 人 に係 る課 税 の 今 後 の課 題 」『第 55回 租 税研 究 大 会 記 録 』
日本租税研 究協会、 2004年 2月 、221頁 。
(19)武
田 昌輔 「税法 上 の械 価 償却 制度 の規 制 緩 和 に つ い て」『税 研 』 第 19巻 第3号
、 2003年 ‖ 月、 17頁。(20)野
田秀三 「耐用 年数」『 日税研論集』 日 本 税 務 研 究 セ ン タ ー、 第5号
、 1987年 、 103頁 。(21)前掲注 (10税法 調整意見書。
(22)前
掲 注 ⑬連 続意見書第二 「有 形 固定 資 産 の減 価 償 却 につ いて」 第二税 法 と減 価償 却
二
税法 上 の減価 償却 に対 す る要 望
1残
存価 額。(付
記 :本稿 は、2004年 度 沖 縄 国 際 大 学 の特 別研 究 助 成 費 に よ る研 究成 果 の一部 で あ り、感 謝 を申 しあげ る ものである。)