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9)ムシガレイ資源調査倉長 亮二

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Academic year: 2021

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目的

本県小型底びき網漁業の漁獲対象魚種のうち,近 年重要性が増しているムシガレイを対象に,資源状 況及び生態についての基礎資料を収集し,適正な資 源利用を目指す.

方法

q本県小型底びき網漁業の基地である賀露(鳥取県 漁業協同組合本所)および境港(鳥取県漁業協同組 合境港支所)の漁獲量を集計することにより,漁獲 動向を把握した.

w水揚げされた漁獲物について,毎月1回の市場調 査を行い,各銘柄の体長,体重,性別,胃内容物,

生殖腺重量などを測定した.

結果

q2005年の鳥取県の小型底引き網の魚種別漁獲量,

金額を図1に示した.ムシガレイの漁獲量は34.2tで,

総漁獲量の約10%で,単一魚種としてはバケメイタ と並び最も漁獲量の多い魚種となっていた.一方,

漁獲金額では2,700万円で総漁獲金額の約10%であり,

バケメイタ,ヒラメに次ぐ重要魚種となっていた.

次に主要港(田後,賀露,境港)での2005年の月 別漁獲量を図2に示した.漁獲が最も多いのは賀露 で約25t,ついで田後が5tであり,両者は6月に 漁獲が始まり,7月にピークを迎え,10月にはほぼ

漁期を終えていた.一方,境港は前述の2港とやや 異なり,ほとんど5月と6月のみで漁期を終えてい る.

w鳥取県におけるムシガレイの雌雄別体長組成を図 3に示した.体長組成は,船ごとに銘柄別体長組成 を求め,これに測定した船の銘柄別漁獲量を掛けて その船の体長別漁獲尾数をとし,これを月別に1隻 あるいは数隻分足しあわせてその月の体長組成とし た.2005年については5月は水揚げのまとまった境 港,6月から8月までは漁獲の多かった賀露で市場 調査を行い,組成を求めた.5月は全長23b及び27b 付近にモードが見られたが,6月の賀露の調査では 全長20b付近にモードが見られ,別の群れ(年級)

を漁獲していた.また,7月,8月になると操業水 深も深くなり,全長30b前後の大型個体も水揚げさ れるようになる.

次に,市場調査及び水揚げ台帳の集計から,賀露 における2005年6月から8月の各月,各銘柄の平均 全長と平均単価を求め,全長と単価の関係を図4に 示した.銘柄「大」にあたる全長30bを超える個体 では1,600円/oから1,700円/oであるが,体長が小さ くなるに従い単価は直線的に下降しており,最小銘 柄となる全長約18bの「がり」では約320円/oまで 下落していることが判った.

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9)ムシガレイ資源調査

倉長 亮二

図1 鳥取県の小型底引き網の漁獲量と金額

(2)

− −78 図3 月別体長組成 図2 ムシガレイの月別漁獲量

図4 全長と単価の関係

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