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ア ル ゴ ス シ ス テ ム を 用 い た デ ー タ 伝 送 藤井良一

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(1)

350 

ー研究ノート

Scientific Notes 

南極周回気球

(PPB)

に お け る マ ル チ

ID

ア ル ゴ ス シ ス テ ム を 用 い た デ ー タ 伝 送 藤井良一

1*

・小野一彦

2

太田茂雄

3

Data Transfer System Using a Multi‑ID ARGOS Transmitter  for the Antarctic Polar Patrol Balloon Experiment 

Ryoichi Fum1*, Kazuhiko 0No2 and Shigeo 0ttTA3 

Abstract:  A newly developed multiID ARGOS data transfer system for  the Polar Patrol Balloon experiment (19901993) is  described.  This system on  board the PPBs with a main processor continuously transferred data of about  kByte/h with great reliability  during the entire  observation periods (longer  than one month).  This brief report describes the principle and specifications  of the system. 

要旨:南極周回気球

(PPB)

ば,実験期間の大半を昭和基地テレメトリー視野外 で飛しょうするため,通常のテレメトリ一方式でぱ,長時間にわたる観測データを 連続的に安定して得ることがでぎない.第

32

次観測隙から開始された

PPB

実験で は,マイクロプロセッサーと共に,一つのアルゴス送倍機に複数の

ID

番号を持た せる方式を開発し,

1

時間に

2k

バイト程度のデークを,飛しょう期問中連続的に 安定して得ることができるようになった.本論文では,このマルチ

ID

J

レゴスシ

ステムの方式と構成について述べる.

1.  PPB

実験の経緯

1991

年より

3

カ 年 叶 両 で 南 極 周 回 気 球 ( ボ ー ラ ー ハ ト ロ ー ル 気 球 : 以 下

PPB

と略ず)実 験が開始された.

PPB

計両は宇宙科学研究所気球工学部門でその実現性の検討がなされ、,囚 立 極 地 研 究 所 に 提 案 さ れ た も の で あ り

(NAGATAet al.,  1985; NISHIMURA et al.,  1985), 1984 

年 か ら , 国 立 極 地 研 究 所 内 に , 宇 宙 科 学 研 究 所 , 極 地 研 究 所 は も と よ り , 全 国 の 研 究 者 が 集 ま り ワ ー キ ン グ グ ル ー プ が 組 織 さ れ , 準 備 が 開 始 さ れ た . こ れ は

5

年にわたる計画で,

1

国立極地研究所.

National  Institute  of Polar Research,  9 10,  Kaga  1‑chomeItabashiku, Tokyo 173. 

Present address: 

名古屋大学太腸地球環境研究所.

SolarTerrestrial  Environment Laboratory,  Nagoya University, Chikusaku, Nagoya 46401. 

2

東洋通信機株式会社移動無線部.

Toyo Communication Equipment Co.,  Ltd.,  211, Kotani,  Samukawa‑cho, Koza‑gun 25301. 

3

宇宙科学研究所気球工学部門.

Institute of Space and Astronautical Science,  I1,  Yunodai 3 chome, Sagamihara 229. 

南極資料,

Vol,36, No. 3,  350362, 1992 

Nankyoku Shiry6 (Antarctic Record), Vol. 36, No. 3,  350362, 1992 

(2)

PPB

におけるマルチ

IDァルゴスシステムを用いたデーク伝送 351 

その間,様々な機器の開発・試験,放球・受倍設備の整備,南極域の上層大気の風系・放射 環境の研究等が行われた.

この開発期間中には,大気放射環境の観測・開発機器のチェック等を H 的として,予備 放球実験が第

28

次 観 測 隊 で

2

回,第

30

次観測隊で

1

回実施された.これらの予備飛しょう 実験では,南極大陳の完全周回は果たせなかったものの,風系,大気放射環境に関する貴重 なデータが得られた.この期間中搭載された機器は,高度を保持するための精密気圧計を用 いたオートバラスト装置,放射計,コマンド受信器,

1.6GHz

帯テレメトリー送信器,通常 のアルゴス送信機であった.電源はリチウム電池を用いた(第

28

次観測隙では,太陽電池 のテストも行った).

以上のように,

PPB

実験に必要な様々な機器の開発,設備の整備,第

28, 30

次観測隊で の飛しょう実験から,完全周回と観測機器を搭載した本実験が可能であると判断され,第

32

次観測隊より

3

カ年計画で

PPB

実験が開始された(藤井ら,

1989).

2. 

本実験のための基本機甜の開発

本 実 験 の

f

備実験と異なる点は,予備実験においては,計測される物理量が,放射温度,

ゴンドラ各所の温度,電圧,バラスト投下回数,気圧等比較的サンプリング間隔が長くても 良いものが

t

であったのに対し,本実験ではサンプリング間隔の短い観測が実施されること,

そのにめ大量のデーク取得が必要であることにある.

PPB

はその飛しょう時間の大半が地 上基地のテレメトリーの視野外であるため,大量データを取得するデータ伝送系及びデータ を処理・ストアするためのオンボートのプロセッサーを採用する必要が生

テレメトリーの視野外での大贔データの取得については,当初からデータレコーダーを搭 載し,

PPB

が昭和基地に回帰してきた時に再生・ダウンリンクする方法が検討されてぎた.

実際開発の準備期間中には,低電力消費・軽籠のデータレコーダーが開発され,南極の地上 甚地でテストされてぎた. しかし,データレコーダーは大量のデータを記録できる利点はあ るものの,

PPB

自体が昭和基地のテレメトリーの視野内に仄ってこない時は,データ全部を 失うことになるので,それだけに頼ることは危険であった.信頼性を向上するために,南極 半島等の外国基地でも再生受信を行うことも検討されたが,外国甚地での設備設営,人員派 遣,予算等の問題から実現が困難であった.

内・南極でも十分使用され,極めて信頼性の高いアルゴスによるデータ伝送、ンステムは,

気球と,アルゴスが使用している

NOAA

衛星が会合している間だけしか,データの受け 渡しができないこと,またその会合があらかじめ予期できないこと,結果として,

1

時間に

10 20

分間,

50 200

秒間隔で各々

32

バイト程度のデータしか得られないことから,本実 験の観測機器が要求する連続した速いデータサンプリングを満足することは無理であった.

そのため,当初,温度・気 H ら観測等のデータを,デー・タレコーダーの補助として伝送する

(3)

352 

・小野一彦・太田茂雄 ことが計画されてい

この問題を解決ずる一つの方法として杓えられた

(I)

が , ハードウエアとしては一つ(})アル ゴス送信機に複数の

ID

を持たせ,あたかも多数の送信機を搭載するのと同憚のデーク鼠を 確保する方式である.従来は,アルゴス送信機一式に対し,一つの

ID

のみを持つことが許 されていたが,フランスのサービスアルゴスの配慮により,複数

ID

を持つことが許された.

この方式を用いれば,極域では

1

時間当たり最大約

10k

バイトのデークを安定して得るこ とができる.なおこのデータ昂は

1

秒に約

3

バイト

(7)

データを得ることに相当する.

本報告では,この第

32

次観測隊から新たに開発採用された,複数

ID

を用いたアルっス デーク伝送について述べる.搭載プロ士/ザーについては別途報告する.

3. 

原 理

アルゴス

/NOAA

PPB

の会合は,時間は特定でぎたいが,過去の

PPB

予備実験の結 果から約

1

時間に

1

回である.

1987

年第

28

次観測隊で行われた

2

阿の飛しょう実験では,

各々

116

時間で

134

(1

回当たり

52

分 ) ,

358

時間で

371

(58

分)であった.以下,

PPB

1

時間(以内)に

1

NOAA

と会合するとして話を進める.万ーその時間内 合が無かった場合は,以下の記述で分かるようにデータロスとたるが,それは許容ずること にし

PPB

NOAA

との会合は,気球の軌跡があらかじめ確定しないにめ,予期できないこと は上に述べたが,高い確率で

1

時間に

1

回最低

10

分間は会合する.今例として,一つの アルゴス送伯機に

20

(N

個)の

ID

をアサインし,各々の

ID

200

(T

秒)に

1 32

バイト

(=256

ビット)のデータを送出する場合を衿える.

まず,

PPB

に搭載した主プロセ、ゾサー

A

では,常時データ第録を行っている.集録開始 から時刻を 1 時間ごとに区切り,ある 1 時間内に取得されたデータぱ主プロ七ッサー A のメ モリー内に蓄えられる.

1

時間分のデータ

(M

バイト)が蓄えられた時点で,

t

プロセッサ

‑ A

のメモリー内に蓄えられたデータは,

RS232C

のシリアルラインを経由して,アルゴス 側のプロセッサー B のメモリーに一括転送される.その直後主プロセッサー A のメモリー には次の 1 時間のデータの書き込みが開始される(図 1 ) .

一方アルゴス側は,

1

時間の開始信号と同時に,その時点より

1

時間前から,その時点ま での全データを受け取り,データの頭(一番古い時刻のデータ)から最後のデータ(最新の クに対応)までを,

1

回の送信容量である

32

バイト に分けて,順番に異なる

ID

に載せて送出する.このシィークエンスを図 2に示す.

ある特定の

1

時間について図

2

に従い説明を行う.まず

10

分以内に全データを送出しな け れ ば な ら な い

10

分間に各

ID

が送出される回数は

600s/200 s= [n]  (600/T

回)である.

一つの

ID

と次の

ID

が送出される問隔は

LIT=200 s/20

個 =

10 s (T/Ns)

となる.送信機側

(4)

PPB

におけるマルチ

ID

ァルゴスシステムを用いたデータ伝送

353 

3600 

̀ ' r 

̀  

︵ 

+ ︐ '

9 9 ,  . .

 

••••••••

t  = 

T=t+2 

(hr) 

3600 

一 i  t 

ヽ~

B  e  p  h  t  d P   n (   a n  

p l l   C a   n B   i l   a o   m t r   a  p  e  h  r  t  n g l a   i o   s p   u  e  h t  m  e  s t d   y r   s a  

b  r e 

fn 

s n  ぅ a r r e  

t こ n  m 

l

よ d t ・ t a s n  t  ungra  p i t

d    C r

o

 

c 

e e G r R   t a A  

載 得 a D   搭 取

B ク

D I . .  

︐ . . .

. . . .

.   ︐ 

••

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9 ,  ... 

, . ,  .. .  

︐ . . . . .

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t  . .

. . . . . . . . . . . .

  ︐  . .  

, ; ︐  

...••

9 9 , ' :  ... 

. .

  , ... 

, . ,    

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9999

9,

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,'99991,

,

. . . . . .    

r p

u s t e .  

P o i t u

C G m g   . m R n S F i   l a A r a  

main prt>eesorA 

Z‑80 

data logger .  every ls samplmg 

memory  FIFO  apacity: I hour datr 

RS232C  Lransfcrred  in "packcl''unit at T=

1

ARGOS  pn,cessor B 

8049 

ARGOS memory 

send 32Hyte data  to the transmittte1 

very certain timei 

transmitter  T2021 

1

. 

 

. . . . . . . 

, 

. . 

, 

. . . . 

. 

. .   main pr1>ees.c;or A • . 

.  . 

:  Z‑80  : 

. 

.  . 

dala logger  every Is sampling 

. 

, 

. 

. 

` 

. 

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. . 

: 

.  . 

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, 

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,  , 

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, 

memory 

` 

.  . 

. 

 

 

. . . . .  apacilFIFO y: I hour daじ ・

   

. . . . 

, 

.  Rs232c  transferred 

:  in "packcl" unil  al T=l+2 

.  . 

. .  . . 

 

.  . . 

A R G O S • . 

.  . 

. 

pt<>eesso

n : 

.  . 

. 

,  8049  : 

.  . 

.  . 

. 

, 

. 

. 

. 

.  . 

, 

. . . .  . . 

,  ,  , 

ARGOS memor 

: 

. 

. 

 

,  , 

, 

.  . 

. 

, 

 

.  . 

. 

,  , 

. . . 

,  , 

, 

. 

. . .  send 32Hyte 

  , 

. 

d a t a •

. 

to the transmittte 

. . .  

. . . . . every certain l i m e •

, 

. 

, 

,  , 

. 

. 

. 

, 

.  . 

.  . 

.  . 

, 

. 

. 

.  . 

. 

. 

.  . 

. 

. 

. 

.  . 

transmitter  T2021 

.  . 

.  . 

. 

.  . 

. 

, 

. 

, 

. 

, 

.  . 

.  . 

. 

, 

.  . 

.  . . 

ク集録と複数

ID

ァルゴスシステムによるデ

は送信に約

1s, 

予熱に約

1s

か か る の で

T/N

2s

以上 ることが条件となる. (原理的 に (電力,熱条件, ア ル ゴ ス 使 用 料 金 を 考 慮 し な げ れ ば )

T=200 

sの時,

ID

N

100

個まで取り得る.)

(5)

354 

藤井良ー・小野一彦・太田茂雄

T=thr 

11111('  T=t

. . . +lhr 

T=t+fr . . . 

 

T=t+4 

~

hr 

:  hr 

:

hr  -(< hr  >i 

data renew 

ID19 (A59}‑

ID20 (A60} 

 

'data obtained att(t+ l) 

. 

ぺ智fn➔l

.  . . 

quence: sequence 

block 1 

IDI (dataAI) 

ID2(A2) 

ID3(A3) 

1D4(A4) 

IDS(A5) 

ID19 (Al9)‑

ID20 (A20) 

sequence  600s 

lOmin  block 2 

IDI (data A21} 

‑ID2(A22) 

‑ ID3 (A23) 

104(A24} 

IDS(A25) 

IDI9 (A39)‑

ID20 (A40) 

. . 

block 3 

IDl (data A41) 

ID2(A42) 

‑ ID3 (A43) 

104(A44) 

IDS(A45) 

ID19 (A59)‑

ID20 (A60) 

2

複数

IDァルゴスシステムによるデーク送侶の概念図

. . 

'  

IDI (data Al) 

‑ID2 (A2) 

ID3(A3) 

1D4(A4) 

IDS(AS) 

Fig. 2.  Diagram of the data transfer of the multiID ARGOS system. 

ある

1

時間の頭 プロセッサー

A

からプロセッサ

B

にデークが転送された時点)から

32

バイトごとに分割された ータセグメント

A1, AZ, ・A20(A

り は L I T の間隔で, 順番に

1D1, 1D2, 

… ,

ID

ID

りまで送出される(こ

1

デークブロックと呼ぶ). これにかかる時

(6)

PPB

におけるマルチ

ID

ァルゴスシステムを用いたデーク伝送

355 

間 は

200s (Ts)

で,これで送出されるのは,

1

時間分全データの

1/3(T/600)

である.次の

200 s(Ts)

間も同じように

JDI

から

ID20(ID

りまで順番に送出されるが,それに載せられる

ータは

A21

から

A40(A2N)

までの

20

(N

個 ) ,

1

ブロックである.その次の

200s

も 様で,データ

A41

から

A60(ABN)

までの

1

ブ ロ ッ ク が 送 出 さ れ な 一 般 の 場 合 は こ れ が

600/ T

回行われ,

600/T

ブロックが送出される.これで前の

1

時間分のデータは全部送出された

ことになる.このシィークエンスは

1

600s

なので,

1

時間内に

6

回繰り返す.

1

シィー クエンス内で一つの

ID

は異なる時間のデークを

3

(600/T

[ i , ] ) 送出するが,各々のセグメ ントデータぱ主プロセッサー

A

で,時刻カウンクー

(3

バイト

=24

ビ、ノト)が付加されてい るので,混同することはない.

実際の場合,この特定の

1

時間内に,

NOAA

10

分 間

PPB

と遭遇するが,図

2

に示 したように,この会合は各ブロ、ノク及び、ンィークエンスとは全く非同期である.この例では,

Al Afi

は,時刻的には後に観測された

A6n

の後に,

NOAA

衛 星 に ば 受 侶 さ れ な し か し ,

L

記のように,各セグメントには,

1

sのタイムカウンク←ーが付\、てし、るので,データ処理の 段階で,時系列に並べ直すことが可能である.

このシステムで渓信できるデータ械は,

T

及 び

N

により異なり,

600N/Tx 32

バイト,た し ,

N/T>2s

及び

T<600s

である.最大は

9,6k

バイトとなる.第

1

阿の第

32

次観測 隊の

PPB

実験の

1,2

号機では,

576s

1

、ンィークエンスとし,

T=192 s,  N=21

され,

1

時間当たり

2016

バイトが,また越冬中に実施された

3

号機では,

T=192s,N=6 

と設定され

1

時間当たり

576

バイトのデークが取得これた.

4. 

複数

ID

ァ ル ゴ ス シ ス テ ム の 構 成

本システムの構成図を図

3

に示ず.システムは通常の

T2021

アルゴス部(タイマ一部,

続送信制御部,超高安定発振器,

PCM‑PSK

変調逓倍器,

UHF

電力増幅部,及び遣源部)

と ,

RS232C

インクーフェイス

(X2294)

部 と に 分 け る こ と が で き な 通 常 の ア ル ゴ ス 部 に ぱ ,

X‑2294

のプロ七ッサー

8049

とインターフェイスされる

8049

プロセッサーがあり,

ID ROM

中の

ID

を付加してデータ七グメントを送信機に送出している.

X‑2294

インターフェイス部には,主プロセッサー

A (CPU: Z80)

とデータ及びステータ ス仰号のやりとりを行う

RS232C

インクーフェイス,

8049

プロセッサー,及び主プロセッ サーから送られてぎた

1

時間分のデータ(第

32

次 観 測 隊 実 験 で は , 最 大

2k

バイト程度)

を,収納する

8k

バイトのメモリー

(RAM)

とから構成されている.

X‑2294

インターフェイスは,

T2021

アルゴス送信機からの電源立ち上げ信号で電源が送 信

2

秒前に入る.アルゴス

CPU

に電源が入り,メイン

CPU

から

RS232C

を通して,デ

タレディ

(DTR:

メイ:/

CPU

側 で

1

時間分のデータが貯えられ,アルゴス側にそれらを転

送可能という伯号)が与えられると,アルゴス

CPU

は,アルゴスの内部メモリーを甚換え,

(7)

356 

lf'tl1Q『置

藤井良ー・小野一彦・太田茂雄

M CPU

X2294 

3

複数

IDァルゴスンステムのハードウニア構成 Fig. 3.  Hardware of the multiID ARGOS system. 

T2021 

tr•n喧n叩

送信機側にデータを転送ずる.同時に,送信機からの ' t i t 源立ち上がりバルスをカウントして,

あらかじめ登録されている

ID

番号を選別し,データと同時に送信機側に転送する.

T2021 

送{言機側では,

X‑2294

インクーフェイスから送られてきた

ID

番号とデータを指定のフォ

ーマットに並び替えて,送信機から出力ずる.送イ言終了後は, インクーハルタイマーを除き すべての電源を断とし,次の電源立ち上がり信号を待っ.

図 4

Fig. 4. 

メイン

CPU

再送 2 回まで

ARGOS 

ィンターフェイス

( X ‑ 2 2 9 4 )  

(8)

PPBにおげるマルチ ID

ァルゴス・ンステムを用いたデータ伝送

357  X‑2294

イ ン タ ー フ ェ イ ス 部 と

t

フ ロ 七 ヅ サ ー

A

の 間 に ぱ , 標 準 的 な プ ロ ト コ ル が 定 め ら れ , 両 系 の ス タ ン バ イ 状 況 を 双 方 で 監 視 し あ い な が ら , デ ー タ の 受 け 渡 し を 行 っ て い る ( 図

4). 

全 シ ス テ ム の 中 で 主 プ ロ セ ッ サ ー

A

が 最 直 要 で あ り , 周 辺 機 器 の い か な る 状 況 で も ,

プ ロ セ ッ サ ー

A

を ハ ン グ ア ッ プ さ せ な い よ う , 本 イ ン ク ー フ ェ イ ス で も プ ロ ト コ ル 手 順 が 考 慮 さ れ て い る . ま た , 実 際 主 プ ロ 七 ッ サ ー か ら ア ル コ ス 側 に 引 き 渡 さ れ る デ ー タ は ,

の セ グ メ ン ト , ブ ロ ッ ク と い う 概 念 的 単 位 で は な く ,

248

バ イ ト か ら な る バ ケ ッ ト が 単 位 と な っ て い る . 第

32

次観測隊の実験では,

8

ハ ケ ッ ト が

1

時 間 分 の デ ー ク 総 量 に 対 応 し て い る.このパケットは,

244

バ イ ト の 観 測 デ ー ク の ほ か に , あ ら か じ め 決 め ら れ た バ ケ ッ ト の

4

(左頁) メイン

CPU

と複数

ID

ァルゴス間のデーク転送プロトコル手順

Fig. 4 (opposite).  Procedure of the data transfer between the main CPU and the 

multiID ARGOS system. 

①  メイン

CPU

側でアルゴスに転送するデータの準備が完了したなら ば,デークレディ

(DTR)

をアクティプにしてアルゴスインターフェ イス

X‑2294

にデーク準備完了を知らせる.

DTR

出力時間はアルゴ ス

CPU

が少なくとも

(32

次実験では)約

10

秒に

1

回電源

ON

に なることを考慮し最大

14s出力すな

②  アルゴス側は,

DTR

アクティプを検出すると

DTR

(データ送偏要 求)をアクティブとする.

③  メイソ

CPU

側は,アルゴス側からの

DTR

を検出してから

1

秒後 に

ENQ

信号がくるのを待ち,

ENQ

信号が米たならば,

ACK

を出力する.メイ:.,,

CPU

側は最大

4s

ENQ

信号が来るのを待つ.

④  ァルゴス側は,上記③のように

1s

後に

ENQ

信号をメイン

CPU

側に送出し,メインからの

ACK

を待っ.

s

経っても

ACK

がこな い時は,再度

ENQ

をメイン側に送出する.この再送は

2

回まで行う.

3

ENQ

を出力しても,各

ENQ

1s

後にメインからの

ACK

が検出できない場合心転送は中止する.

⑤  メイン

CPU

はアルゴス側からの(メイソからの

ACK

を受けたと いう)

ACK

を待つ.最大待ち時間

2s. 

⑥  アルゴス側は,メイン

CPU

からの

ACK

を検出したら,⑤に述べ た様に,

ACK

をメイン側に返し,デークパケット

1

が送られて来る のを待つ.最大待ち時間

2s.

⑦  メイン

CPU

v ま,アルゴスからの

ACK

を検出したならば,データ パケット

1

をアルゴス側に送出し,アルゴス側からの

ACK

(正常に 受け取った)か

NAK

(正常には受け取れなかった)

ta

号を待つ.も し

ACK

が送り返されてきた場合ぱ,次のデークバケットを送出し,

NAK

が送り返されてきた場合はもう一度デークバケットを送出する

(2

回まで再送) . 

2

回まで再送しても

ACK

が返ってこない場合は,

次のデータパケットを送る.以上の動作を繰り返しすべてのパケット

(32

次では

8

パケット)を送出する.なおデータを転送し,

2

秒以上

ACK

NAK

もアルゴス側から返って来ない場合は,転送を中断す

る .

⑧  アルゴス側は,送られて来たデークバケットをステータスやバリテ ィ等でチェックし,エラーがなければ

ACK

を,エラーがあれば

NAK

3

回までメイン

CPU

に送出する.コマンドを送出し, メインから

2s

以上応答がなければ,中断し,転送プログラムを抜ける.

⑨  8パケット全部を転送し,

ACK

またば

3

回目の

NAK

を検出した ら ,

EOT

を出力して,

DTR

をオフする.

⑩  アルゴス側は,

EOT

を検出したならば,

DTR

をオフする.この最

後の双方の

DTR

オフはお互い確認しあわない.

(9)

358 

藤井良ー・小野一彦•太田茂雄

先頭及び終了コードとパケット内の偶数パリティコードが付加されており,送られてきたバ ケ ッ ト の 識 別 と , デ ー タ の 正 否 を 判 別 し て い な も し , 何 等 か の 異 常 が 認 め ら れ た 時 は , 主 プロセッサー

A

に対し,再送を

2

回まで要求するようになっている.

2

回以内で正常なパケ ットが送られてこない時は,転送動作を終了し,次のバケットの転送を行う.その時はアル ゴスは,アルゴスのメモリー内に貯えられた古いデータを再度送出するため,データ欠損と なる.

5. 

シ ス テ ム 諸 元

以下に

X‑2294

インターフェイス部と

T2021

アルゴス送信機の諸元を挙げる.

X‑2294

イソターフェイス

入カインターフェイス:

RS‑232C

に準拠 ボ レイト

9600

ビット

/s

CPU  8

ビット,

80C49CPU

タ語長

8

ビット

電 源 電 圧

DC 10 24 

消費電流 :待機時:

9mA

以下,動作時:

200mA

以下 使 用 温 度

20 +50°C 

保 存 温 度

‑40  +65°C 

械~ :約

400

(実際は

T2021

内に実装)

T2021

アルゴス送信機

通常のア)レゴス仕様とほとんど同ーである.

ID

番 号 設 定 電 源 電 流 消費電流

使 用 温 度 保 存 温 度 外形寸法

ROM

菖き込み式

DC+ 10.5 +24 

:待機時:

lmA

以下,予熱時:

lOOmA

以下,送信時:

700mA 

以 下

‑20 +50

℃ 

‑40 +70

℃ 

32 x 80 x 230 m m  (X2294

と共に

1

筐体:

115x87x 320 mm) 

:約

500

6. 

32

次観測隊における動作状況

本システムは第

32

次観測隊における

3

回の実験で,いずれも全期間正常に動作し,良好 にデータ取得を行うことができた.

ちなみに動作時間は,

1

号機が

1990

12月25

日から

1991

2月1

日までの

38

日間,

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