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第36回学術大会定例講演会

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Academic year: 2021

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北海道医療大学学術リポジトリ

第36回学術大会定例講演会

著者 北海道医療大学歯学会

雑誌名 北海道医療大学歯学雑誌

巻 37

号 1

発行年 2018‑06‑30

URL http://id.nii.ac.jp/1145/00064615/

(2)

現代の子供たちが抱える諸問題として,今回の講演で は呼吸・発音・咀嚼を取り上げ,私どもが行っている研 究の一端を紹介したい.

.呼 吸

)口呼吸と口腔顎顔面形態

小学校の 年生 名の母親を対象にアンケート を実施したところ,日頃口呼吸をしている子供が 名,

%であった.口呼吸者は上顎歯列が狭く,咀嚼運 動,咬合力ならびに口唇閉鎖力も弱い傾向を示した.口 呼吸者は上顎前歯の唇側傾斜および開咬傾向を示すが,

これらは歯科疾患実態調査の結果と矛盾しない.

)学童期の鼻腔通気障害の現状

学童期の鼻腔通気障害の状況とそれに伴う歯列形態お よびQOLを調査した.児童のQOL評価としてFrancoら

)によるOSA− 問診票を用い,睡眠障害,身体 的障害,情緒,日中の問題について評価した.その結 果,鼻腔抵抗値の上昇に伴い,低位舌に伴う上顎歯列幅 の減少と下顎歯列幅の増加による上下顎第一大臼歯歯列 幅の較差に減少傾向を認めた.また,鼻腔抵抗値とOSA

− 問診票における身体的障害の項目において正の相関

を認めた.

.発 音

矯正歯科を受診する患者の中には舌突出癖,弄舌癖な どの口腔習癖を伴う者がみられる.これらの口腔習癖は 発音時のリスピング(下足らず)に関係があるとの報告 もある.舌突出患者に特徴的な子音に着目し,新たな解 析方法として零交差数およびメル周波数ケプストラム係 数(MFCC)により発音時舌突出の識別を行ったとこ ろ,MFCC によって識別が可能となった.今後,発音 の客観的評価につながると期待できる.

.咀 嚼

咀嚼機能が減退することによって叢生が生じ,咀嚼機 能を改善することにより歯列幅が拡大し,叢生の発生を 予防できるという可能性が明らかになっている.永久歯 列が完成する時期に正しい咀嚼運動を学習することが,

生涯にわたり自分の歯で噛むことにつながると認識する ことが必要である.講演では関連する様々な研究の話題 を含め,オーストラリア先住民の咀嚼運動なども紹介し たい.

[学会記録]

北海道医療大学歯学会第 回学術大会 定例講演会

現代人が抱える諸問題と矯正歯科

〜呼吸,発音,咀嚼を考える〜

日本大学松戸歯学部歯科矯正学講座 教授 葛西 一貴 先生

( )

第37巻1号   4C150 1C133/本文 ※31‐1から組体裁変更 OTF/000〜000 一般講演抄録  2018.06.06 09.26.44  Page 57 

参照

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