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(1)

静岡大学の活動による環境負荷・環境影響 と今後の環境マネジメン ト

松坂 光照

*  

前田恭伸

Environmental Loads and hpacts from me Ac饉 宙ty of Shizuoka University and the Enviromnental Management in the future

Mitsutem MATSUSAKA  Yasmobu MAEDA

1.:よ じめ に

現在様々な環境問題への対応が求められるようになり、企業や自治体などの組織は、その活動を通 じ産み 出すであろう環境への負荷をあらゆる段階で削減する必要があるといえる。そのための一つの手法が、環境 マネジメントシステム (Environnlental Management System:以 EMSと呼ぶ

)や

環境監査の導入である。環 境活動 を事業活動の一部 とし、自らの産み出す環境負荷 を自主的・計画的に削減 してい くための ものであ

る。

1996年には、この国際規格 としてIS014000シ リーズが発効され、この認証を取得 している組織 も多い。

この組織の一つに大学 も含まれる。海外では

UCLAな

どが学生の研究 として環境監査を行 つた1ヽ 国内で 1997年に東海大学が環境憲章を発表 し、1998年には武蔵工業大学環境情報学部がIS01和01の認証を取得 し た。京都大学や東京大学では、自らの環境負荷をco2やNOx、 SOx排 出量で評価する研究が行われた幼つ。し か し静岡大学では個々の環境負荷の現状 も明らかではなく、また京都大学や東京大学での研究でも、その環 境負荷による環境への影響を評価するには至つていない。

本研究は、静岡大学がどれだけの環境負荷を産み出 しているのかを明らかにする。またその環境への影響

を 「EPS ENVIRO‐

ACCOm嘔

恥 Ю

 METHOD(以

PSと

呼 ぶ)」 と い う一 つ の 環 境 影 響 評 価 手 法 に よ り明 ら

かにする。同時に、今後の大学における環境マネジメン トのあ り方を探る。

本論文の構成、概要を説明する。1節では本研究の背景、目的を明らかにする。2節では環境負荷、環境影 響の評価方法を説明 し、本研究における環境負荷の評価方法・体系を示す。3節では、静岡大学の活動に伴 う環境負荷の現状 を、まず個々の項 目ごとに示す。その後、4節で行 う環境影響評価 を前提 に、それらを

「消費負荷」「排出負荷」 としてとらえる。これに基づ き4節では、静岡大学の活動による環境への影響 を EPSを もとに評価する。5節では、特に3・ 4節を受け、今後の静岡大学の環境マネジメン トに関する提言 を 行 う。最後に、本研究の成果 と今後の課題を6節で述べる。

2.環

境 負 荷 、環 境 影 響 の評 価

本研究における環境負荷 とは、組織 (静岡大学

)の

活動により「資源を枯渇させる」「大気質を悪化させ る」など環境への影響が考えられるような負荷である。

ここではまず静岡大学の活動が 1年 間に産み出す環境負荷 を推定 し、次にその環境負荷に関 し、それが地 球環境に与える影響の評価を行 う。い くつかの環境影響評価手法が提案されてお りつ ゛つ 、本研究ではⅣ

L

*大学院 理工学研究科 システムエ学専攻

**工学部 システムエ学科

(2)

12       

松坂光照、前田恭伸

(スウェーデン環境研究所)がボルボ社などと共同開発 したEPSめという手法を用いる。これは本来、ライ フサイクルアセスメントにおいて製品やサービスのもつ環境影響度の定量化や、環境影響へ寄与する要因の 分析を行 うためのものである。

本研究では、静岡大学における1年間の環境負荷を把握する上での調査対象項目を

○エネルギー (電力、都市ガス、各種燃料

)  

○水 (用水、排水)

○ コピー用紙の使用・古紙回収

○廃棄物

○実験廃液類

○通勤・通学

とし、その各々の負荷量を把握、分析 した。これをもとに、環境影響評価を前提 とした環境負荷の評価を、

その項 目 (以下、これを「環境負荷項目」 という

)ご

とに行った。具体的には、石油資源の消費量、空き缶 廃棄分の鉄及びアルミニウム消費量を「消費負荷」 として、またco2・ NOx O SOx排 出量、COD(化学的酸

素要求量

)を

「排出負荷」 として推定・評価 した。

以上を受け、静岡大学の活動に伴う環境負荷が及ぼす環境への影響をEPSを 用いて評価 した。これは、環 境影響項 目として5つの「保全すべ き対象 (人間の健康、生物多様性、生産、資源、美的価値)」 を設定 し、これらの各々に対するネガティブな影響を避ける、つまりこれらを保全するための支払意思に従 う経済 価値を環境への影響度 として評価するものである。詳細は4章で述べる。本研究の概念図を図2‑1に示す。

負荷項 目 環境影響項目 線 全 すべ き対象リ

01):SOxのみが関係する  oυ:NOxのみが関係する

2‐1:本研究における環境負荷、環境影響の評価方法・体系の概念図

3.静

岡 大 学 の活 動 に伴 う環 境 負 荷

3‐調査の前提、調査範囲

調査範囲は主に静岡大学の静岡・浜松両キャンパス内である。学内及び生協からの負荷に加え、公用車の 利用や両キヤンパスヘの通勤・通学なども調査 した。この範囲での構成員は、約12000人である。

3‐ 1¨1:本研究 における静岡大学の構成員数 (1998年度)91°

教 職 員  

(昼間 コース)(夜問主 コース)1学生合計

静 岡 7802 257 8059 84g 8908

浜 松 2493 272 2765 401 3166

合 計 10295 529 10824 125C 12074

1年間の環境負荷を把握する上での調査対象項目は、エネルギー (電力、都市ガス、各種燃料)、 (用

水、排水)、 コピー用紙の使用・古紙回収、実験廃液類、廃棄物、通勤・通学である。

(3)

静岡大学の活動による環境負荷0環境影響と今後の環境マネジメント

      13

エネルギー、水、コピー用紙の使用・古紙回収、実験廃液類については、事務局の協力の もと1997年もし くは同年度の実績 を調査 し、管理状況などをヒアリングした。

廃棄物 については、一部 をサ ンプルとして実測 (1998年

)し

1年間の総量 を推定 した。なお実測 した のは、事務局が回収場所などを設けて回収 した可燃物・不燃物、及 び生協が回収かごを設置 して回収 した可 燃物・不燃物であ り、本研究では、これを静岡大学の活動 に伴 う廃棄物量 とみなす。

通勤・通学 については教職員及び学生 にアンケー トを行い (1998年)、 1年間の手段別総移動距離 を推 定 した。通勤及び通学 に関する調査方法・回答数、推定方法 を以下に示す。

<通

>

静岡地区、浜松地区に勤務する教職員か ら、その約1割にあたる126人を無作為 に抽出 し、学内便 を通 じて 調査 を実施 した。抽出時に地区の区別は していない。約20日後 を締切 りとし、学内便での返信 を求めた。調 査 は1998年10月 に行い、126人75人か ら回答 (回答率は59.5%:静51人、浜松24人

)を

得た。

各手段の構成比 を算出 し、手段別利用者数 を推定 した。 自転車、徒歩以外の手段 は、その年 間移動距離 を 推定 した。アンケー トでは電車 とバスを区別 したが、 これらを単独 で利用するという回答 はご くまれであつ

たため「公共交通機関」 とまとめた構成比 を算出 し、個々の年間移動距離 を推定 した。

<通

>

通学については、傾向を考慮 し各地区別及びコース (昼間・夜間主

)別

に調査 を行 った (1998年10月)。

調査方法 と主な対象者は以下の とお りである。

・授業中にアンケー ト用紙 を配布 し、授業終了後に回収 した。 (対象 :研 究室に所属 しない学生)

・複数の研究室で直接用紙を配布 した。 (対象 :研 究室 に所属する学部生・院生他)

アンケー トの依頼 は、環境 問題 に関連 している授業・研究室 を中心 に行 つた。アンケー トの主 旨に対する理 解 をより得 られることを考慮 したためである。回答数 を表3‑1‑2に、その学年別構成比 を表3‑1‑3に示す。

3‐ 1‐2:通学に関するアンケート回答数

   

3‐ 1‐3:通 学に関するアンケート回答学年別コース別構成比

昼間コース 夜間主コース 静岡 94(1.2%) 30 (H.7%) 浜松 90(3.6%)

地 区 コー ス 学部1年 学部2年 学部3年 学部4年 修―Lrle士前期 博士後期 他 静 岡 昼 間 37.2 29.〔

夜間主 26。 70。C

浜 松 昼 間 0

推定方法 は通勤の場合 と同様である。浜松地区夜 間主 コースの学生 に対 してはア ンケー トが実施で きな かったため、手段別構成比は静岡地区夜 間主 コース と同様、平均所要時間・距離は浜松地区昼 間コース と同 様であるとした。

上記以外 にも、実験機器・電子計算機 その他の物品購入、学内施設の建設、土地利用 などが環境負荷 とし て考えられるが、これ らは対象外である。本研究が、静岡大学の活動 に伴 う環境負荷の全てを示す ものでは ないことを念頭 に置 く必要がある。

3‐

静岡大学における環境負荷の現状

3‐2‐エネルギー

<電

>

3‐2‑1に、静岡大学及び京都大学、東京大学の1年間の電力使用量 を示す。 また、静岡大学浜松地区の部

(4)

14       

松坂光照、前田恭伸

局別の電力使用量 を図3‑2‑1に示す。静岡地区については、入手で きた電気料部局別負担内訳表°に従い、電 力使用 に伴 う負担料金 (基本料金

+使

用料金十消費税他

)構

成 を示す ことで傾向をみる (図3‑2‐2)。 また、

電力使用の年間の変動 に関するデータとして、浜松地区の月ごとの使用量を挙げる (図3‐2‑3)。

3‐ 2‐1:静岡大学及び他大学の電力使用量

及び1人あた り同使用量11)2) 電力使用量 1人あ た り使用量 備 考

静 岡 7701840 865 1997年 度実績

浜 松 5780758 1997年 実績

合 計 13482598

京都 大学 13024756つ 5067 1995年 度実績 東京 大学 12105180〔 5514 1996年 度実績

単位 :kwh 単位 :kWhノ

3‐ 2…1:静岡大学浜松地区の部局別電力使用量 (1997年)2)

情報 学部

     

=務・厚生

1500000 電力使用量(kWh)

3‐2‑2:静 岡大学静岡地区の電力使用に伴う負担料金の構成 (1997年)3)

3‐ 2‐3:静岡大学浜松地区の月別電力使用量 (1997年)

地区別 にみると、全体の使用量では静岡地区の方が多いが、1人あた りでは逆に浜松地区の方が静岡地区 loookWh近 くも上回っている。これは、工学部、情報学部以外 に電子科学研究科や電子工学研究所なども 電力 を多用するためである。また、理学部や農学部の負担料金は文系学部、特に人文学部のそれを大 きく上 回る。 これ らより、理系学部が文系学部 より電力 を多用する傾向にあるといえる。この主な理由としては、

o電

子計算機の多用   (b)特殊 な実験機器の利用   (c)研究室での在室時間の長 さ

などが挙げられる。oや(b)は、その ものの使用 による電力使用以外 に、その部屋の空調による電力使用 も伴 う。電子計算機 は熱に弱いため、夏期 には24時間冷房 を使用 したままの部屋 もみ られる。

3‐2‑1は、静岡大学 と他大学の電力使用量の違い も示 している。静岡大学の使用量・1人あた り使用量は 京都大学、東京大学の数分の1である。 しか し調査範囲の違いな どもあ り、一概 に静岡大学の電力使用量が 大 きくない とは判断 し得 ない。比較 も重要であるが、まず自らの産み出す環境負荷 を自覚する必要がある。

3‐2‑3よ り、浜松地区は7、 9月に最 も多 くの電力 を使用 していることがわかる。冷房使用が主な原因と考

(5)

静岡大学の活動による環境負荷・環境影響と今後の環境マネジメント

      15

えられる。浜松地区では、学内の節電節水委員会が学内放送などで節電を促 した。 しか しこれ らは経費削減 が第一の前提であ り、更に環境負荷削減 をも考慮 した対策 として協力 を求めてい くことが望 まれる。

<都

市 ガス

>

3‑2‐2よ り、都市 ガスについて も、1人あた り

  

3‐ 2¨2:静岡大学の都市ガス使用量01人当り同使用量5) 使用量などに 電力 と同様の傾向がみ られた。

ただ し、月別の使用量 をみると、 ピークが冬期で あることがわかる (図3‑2‑4、 3‑2‑5)。 暖房や給湯 が主な用途であると考えられる。また、情報学部 2号館 は都市ガスによる空調 (GHP)を行 つている

ため、今後浜松地区全体の使用量は増加するもの と思われる。

使用量 1人当 り 備 考 静 岡 318680 1997年度実績 浜 松 237750 1997年実績 合 計 556430

(単) ボノ人

注意:浜松地区情鞄 号館は含まない。

使

1  2 3 4 5  6 7  8 9 10 11 12

使

4 5 6 7 8 9 101112 1 2 3

3¨ 2‐4:静岡地区月別都市ガス使用量 (1997年)1°

  

3‑2‑5:浜松地区月別都市ガス使用量 (1997年)5)

<各

種燃料

>

静岡大学では、公用車の利用 にガソリンと軽油 を、 また特 に冬期の暖房・給湯用 にA重油 を利用 してい る。1997年度の各使用量 を表3‑2‑3に示す。

3¨ 2‐3:両地区の1997年度燃料使用量")

静 岡 浜 松 種別合計 ① ガ ソ リン 5935.8 1433.8 7369.6

軽 油 285.5 376.0

A重 6000C 20000 80000

以上のエネルギーについて、その各々の発熱量を算出 した。表3‐24に示す。

3‑2‑4:エネルギー別発熱量18)と その構成

使 用 量 (単位) 発 熱 量 原 単 位 発 熱 量(Gca) 構 成 比 (%) 電 力 13482598 kWh 2250 kcalノkWh 30336 82.63

都 市 ガ ス 556430 1∞00 kca:/nf 5564

ガ ソ リ ン 7369.6 1 00 kcalノ: 0.17

軽 油 1 9200 kca:ノ 0̲02

A重 80009 1 9300 kca1/1 74И 2.03

エネルギー需要の大半が電力であることが よくわかる。電力 (及び都市 ガス

)に

ついては、 ここ数年、学 生数の増加な どに伴い全体の使用量が増加傾向にあることか ら、エネルギー消費削減即ち環境負荷削減のカ ギを握 るもの といえる。特 に理系学部にその傾向が強い。

1年間のエネルギー消費は把握 で きたが、それが どの ように用い られていたかは明 らかにで きなかつた。

エネルギー、特 に電力の消費 を削減するにあたつては、その用途の推定は欠かせないであろう。

(6)

16 松坂光照、前田恭伸

3¨2‐2  冽K

<用

>

用水使用量 を表3‑2‐5に示す。なお、「上水・揚水使用量

=下

水量」 を仮定 している。 これか らも、理系学 部が より多 くの水 を使用 していることがわかる。理学部や農学部は、実験などで多 くの水 を使 うもの と思れ る。1人あた り用水使用量は静岡地区で18。9m3、 浜松地区で29。3m3でぁる。

建物別でみると、使用量の大 きい建物 とそうでない建物がはっきりした。工学部の電気棟・工短 (合)

棟・光電棟の例 を図3‑2‑6に示す。使用量の大 きい建物 についてはその原因を追求 し対策が必要である。

3‐ 2‐5:静岡大学の用水使用量鋤勾

揚水 下水

静岡 (1997年)

本部管理棟 19366 19366 共通教育棟 44105 44105

理学部 42574 42574

教育学部 19063 19063

人文学部 4339 4339

農学部 38600 38600

浜松 (1997年) 92747 92747

合計 (耐) 92747 168047 260794

使

1  2  3 4  5  6  7  8  9 10 11 12

●‐・‐ `°` a、

.ヽ̲σ'‐み、ヽ

ρ

3‐ 2‐6:工学部電気棟 ・工短棟 。光電棟

の月別上水道使用量 (1997年

静岡地区では、全ての用水 を地下水 によりまかなっている。現在の施設ではこれ以上の供給 は望めない と いわれている0。 使用量 を最小限にすることで需要過剰 を回避 し、環境負荷 を最小限にする必要があろう。

<排

>

1997年度の排水分析結果 (pH平均値、

COD平

均値

)を

3‑2‑6に示す。

表3‑2‑6:静 岡大学の1997年度排水分析結果 (pH、 COD)2o2の

地 区 静 岡 浜松 排水基準 (水質汚濁防止法)

採水場所 守衛所前 設備管理室前 第1沈殿槽 第2沈殿槽

pH平均値 8.4 5。8‑8.6

COD平均値(mgrl) 160(日 間平均120)以 下

学内の排水 に関 しては、その調査項 目・採水 (調

)回

数などが各地区で異なる。対象項 目は各地区環境 保全委員会の決定 に基づ く。1997年度は、静岡地区でPh・ カ ドミウム・ シアン・ クロム・鉛・ ひ素・亜鉛 0 総水銀・銅・6価クロム、浜松地区でpH O CoD・ 鉛・ひ素・四塩化炭素 0ジ クロロメタン・1,2ジクロロエ タ

0191…ジクロロエチ レン・ベ ンゼンが対象である。項 目が変更になってす ぐの調査 において、新たに対象

となった項 目が基準値 を超過することが度々あるという。採水回数は静岡地区で年3回、浜松地区では月1回 である。

CODの

調査 は浜松地区でのみ行 われている。pHに 関 しては全 ての採水時において排水基準の範囲 内にあ り、またそれ以外 について も、全 ての採水時において排水基準 を大 きく下回つている。 しか し排水中 に微量なが ら有害物質 (例えば、鉛)が含 まれているとい うことも認識する必要がある。

3¨2‐

コピー用紙の使用・ 古紙回収

静岡大学では、事務用、研究・教育用その他 に多 くの紙 を使用する。表3‐ 2…7にコピー用紙の使用状況を示 す。ただしこれは両地区経理部での購入分であ り、各部局 (学

)単

位、学科単位、個人での購入・使用分 は含 まない。従 って、表3‐2‑7に示す数値は全体の紙の使用量の一部である。

(7)

静岡大学の活動による環境負荷・環境影響 と今後の環境マネジメント 17 3‑2‐7中のコピー用紙は全て再生紙 (特に静岡地区

使用分は古紙使用率

70%)で

ある。 しか し、 コピー機 の性能上止むを得ず上質紙 を使用 している部局 もある

という。授業などでは、非常 に多 くのコピー用紙が使 用 される。使用量 を最小限にするには、両面 コピーの 徹底、裏紙の利用 など対策が必要 となろう。

古紙 回収 は、両地区 とも行 われているが、浜松地区 2か月に一度定期的に行われているのに対 し、静岡地 区では不定期である。回収 の対象 は、段 ボール・新聞 紙・雑誌・ コピー用紙 などである。浜松地区の1997年 度古紙回収量 を表3‑2‑8に示す。学生の卒業や教員の退 官 に伴 い書類 な どが整理 される時期、 また新年度す ぐ に回収量が多 くなる傾向にある。

3‐ 2‐8:浜松地区の1997年度古紙回収量筍

回収量 αJ 回収量 化g) 9200 7562 7660

合計螢劃

72441

3‑2¨

実験廃液類

3‐2‑9に有機廃液、表3‑2‐10に無機廃液、表3‑2‐11に写真廃液の各処理量 を示す2つ。全て1997年度実績で ある。両地区で搬出回数 (静岡地区3回、浜松地区5回 :1997年 度

)な

どが異なる。これまでの学生数の増加 により、有機・無機廃液の処理量は増加傾向にある。実験や研究で多 くの試薬が用い られるためである。

3‑2‑12に不用試薬回収量及び水銀系廃棄物 などの処理量 (浜松地区のみ

)を

示す。試薬は、ある研究室 で不用 となった ものを他の研究室で利用するなどし、不用 とならない よう呼びかけている。

3‐2‐9:静岡大学 における1997年度有機廃液処理量η)2め

静 岡

教育学部 理学部 農学部 共通教育 種別合計 ①

含窒素有機廃液 1126 1909.8

含ハログン有機溶媒 455 0 1095

含硫黄有機溶媒 1 0 0

廃油類 20

炭化水素系有機溶媒 2C2 973.2 1603 40 2818.2

有害性溶媒廃液 0 40.6 296 28 364.6

可燃性廃液 4223 4223

難燃性廃液 2635。6 2635.6

部局別合計 265 1713.6 3792 584 13213.2

3¨ 2¨10:静岡大学 における1997年度無機廃液処理量η)2め

静 岡 浜松

教育学部 理学部 農学部 共通教育 種別合計(1)

シアン系廃液 0 0

水銀系廃液 40 10 0

"

フッソ 。リン系廃液 0

金属系廃液 546.6 264.5 179 1438.1

廃 酸 1 242 180 0 3

廃 アル カ リ 120 0 120

重金属廃液 3005。9 3005。9

クロ ム酸 廃 液 567 567

ひ素廃液 82

部局別合計 590.6 556.5 494 448 3665。9 5755

3‐ 2‐7:静岡大学の1997年度コピー用紙使用量24D25D

静 岡 浜 松 種別合計 (枚) 重量eg)

A3 39000 4950C 885∝ 708

A4 1702500 982500 2685Ⅲ 107刹

B4 147500 72500 220000 1320

B5 95000 95000 190000

合計 1984000 1199500 31835∝

3‐ 2‐9、 3‐ 2‐10の注意 :静 岡地区については健康保健センター、学生課でも調査を実施。ただし処理量は0。

(8)

松坂光照、前田恭伸

3‐ 2¨H:静岡大学における1997年度写真廃液処理量2つ 2め

静 岡 浜 松 種別合計(1)

現像廃液 600

定着廃液 60 490

地区別合計(1) 1030 147

3‑2‐12:浜松地区における1997年度不用試薬回収量、水銀系廃棄物・汚染物・汚泥処理量2め 不用試薬回収量(kgJ 水銀系廃棄物(kg) 汚染物(k2) 汚泥処理量 αg)

無機物 49。956 乾電池 一般汚染物 716.570

フッ素系化合物 蛍光管 ″ 。0 鉛系汚染物 0.920

有機物 (含ハログン系) 65。973 廃器具 3.4 クロム系汚染物 2.350

特定有害塩素系溶剤 1.600 汚染物 砒素系汚染物 265.500

酸化・還元剤 10.10C 水 銀 シアン系汚染物 0。158

カ ドミウム化合物 0。296 水銀廃液 セ レン系汚染物 4.600

鉛化合物 水銀化合物 0.6 カ ドミウム・セ レン含有汚染物

クロム化合物 42.OXl

砒素 。セ レン化合物

シアン化合物 2.766

その他 17.467

合計(崚) 155。432 合計(崚) 396.2 合計(嫌) 1032.09〔 1300

3‑2‐

廃棄物

<可

燃物

>

3‐2‑13に、可燃物の推定回収量 を示す。以前は学内か ら出た可燃物 (生協 回収分 を除 く

)を

学内で焼却 処分 していた。 しか し、その焼却炉か らのダイオキシン発生量の基準値超過 に端 を発 し、静岡地区では1997 10月 か ら、浜松地区で も1998年2月か ら、可燃物 を含めた廃棄物の収集・運搬 を業者に委託 している。

表3‑2‑13:静 岡大学での可燃物推定回収量 (1998年)

回収重量o■)

学 内 生協 小 計

静 岡 94097.4 30741.2 124838.6 浜松 29884.4 20128.7 50013.1 小 計 123981.8 50869。9 174851.7

1人あた り回収重量ckgノ)

学 内 生協

静 岡 10.6 14.1

浜 松 9.4 6.4

静岡地区が

Hか

所で回収されるのに対 し、浜松地区は1か所のみで、かつ指定された日時・回収袋 (半 明もしくは透明のもの

)で

回収 される。浜松地区では、回収場所に教職員が数名立ち合い、古紙 として再利 用できるような紙や不燃物などが持ち込 まれた場合には注意がなされる。これは、浜松市が容器包装 リサイ クル法に基づ き分別回収を行つていることに伴い、同地区環境保全委員会が中心 となって実施 しているもの である。現在、浜松地区でこれらが実施できるのは、

。その学生のほとんどが研究室に所属 し、その研究室ごとに可燃物 (その他「ゴミ」 も

)を

持ち込むこと で生まれる、ゴミヘの「意識」

・多 くの学生が下宿生活で行っていることによる、分別回収への「慣れ」

などが、相互に作用 しているためだと考えられる。この結果 として、可燃物の回収量減少や教育的効果が期 待 される。逆に静岡地区では、研究室に所属 しない102年生 も多 くこのようなことが難 しい。浜松地区でも

18

(9)

静岡大学の活動による環境負荷・環境影響 と今後の環境マネジメント

2000年度 より工学部、情報学部カン年一貫教育を行 うことになってお り、研究室に属 さない学生に対する新 たな対策が必要となるだろう。

生協では、食堂から出る生ゴミを中心に回収 している。静岡地区第1食堂からの生 ゴミについては、1998 6月 ごろから、試験的にベータ菌処理によるコンポス ト化を行つている9。 これは、平成9年度より進めら れている「学内特別研究プロジェク ト〜人間と地球環境」の1つ「キヤンパスリサイクルシステム・エコマ スタープランの研究」によるものであり、生協がこれに協力する形で研究が進んでいる。効果が実証されれ ば、このコンポス ト化の拡大 も望まれる。なおコンポス ト化 された分は可燃物の回収量に含まれていない。

19

<不

燃物

>

本研究で調査で きた不燃物は、主 に空 き缶・

空 きびんなどである。大型 ゴミ (粗大 ゴミ

)は

調査が及ばなかったため、本研究では対象外で ある。表3‑2‑14に不燃物の推定回収量 を示す。

3‐ 2‐14:静岡大学 における不燃物推定回収量 (1998年)

学 内 生 協 合計 α

J

静 岡 41400.0 31350.0 72750.0 浜 松 11362.8 2325.6 13688.4 合 計 52762.8 33675.6 86438.4

浜松地区では、アル ミ缶 0スチール缶・ びん・ペ ッ トボ トル・高分子類が各々のかごに回収 され、これ ら の回収場所が6か所ある。静岡地区では、可燃物同様11か所で回収 されるが、アル ミ缶 とスチール缶の分別 がなされてお らず、ペ ッ トボ トルは可燃物扱い となる (1998年現在)。 理学部では発泡ステロール、実験用 びん類 などを、農学部では更に注射キャップ、シャーレなども分別 回収 している。このように部局 ごとに使 用するもの、発生するゴミが異 な り、それに応 じた分別 を独 自に進めることは合理的であるといえる。

生協で も同様の分別形態である。ただ し生協では、回収・ リサイクルルー トを確保 した後 に50mlペ ッ ト ボ トル飲料の販売 を開始 した。 これらの もつ環境負荷の大 きさを考慮 し、 まず生協内での回収・ リサイクル ルー トを確保するとい う取 り組みは評価で きる。

3‑2‑14は推定値 であ り、大型 ゴミなどを含 んでいない。可燃物 も最近 までは焼却処分 されていた。 これ は、その回収量 を明確 にするシステムがなかったことを示 し、廃棄物の削減があまり考慮 されていなかった ことをも示す。廃棄物問題 は深刻であ り、その削減は急務であると同時に取 り組みには様々な体制が必要 と なる。今後、自主的にこれらの問題 に取 り組む必要性は多いにあるといえる。

3‐2‐

通勤・ 通学

本研究では教職員及び学生 に対 しアンケー ト調査 を行い、 自転車、徒歩以外 について手段別の年間移動距 離 を推定 した。通勤、通学に関する結果 を各々表3‐ 2‐15、 3‑2¨16に、まとめたものを表3‑2¨17に示す。

3‐ 2¨15:静岡大学教職員の通勤手段 とその構成、移動距離

\手段 ガソリン車 ディーゼル車 猪 車 原付 電 車 バ ス 自転車 徒 歩

<静岡地 区>

構成比 (%) 51.0 3。9 25.5 4.1 10.2

片道平均 距離 仙n 4.3 15.2

移動距離 (千hry) 2432 185 0 103 1583 1146

<浜松地区

>

構成比%) 37.5 4.2 0 4。2 20。7 16.7

片道平均 距離 仙n 10。2 10.2 3.0

移動距離 (千kWY) 698 79 0 24 170 267

注意:自動車の片道平均距離はガソリン車・デイーゼル車を合わせて算出 した (通学 も同様)。

(10)

松坂光照、前田恭伸

3‐ 2‐16:静岡大学生の通学手段とその構成比、移動距離

3‐ 2¨17:静岡大学構成員の通勤・通学 による推定年間総移動距離

ガ ソ リ ン 車 デ ィ ー ゼ ル 車 2輪 原 付 公 共 交 通 機 関

(単::千bげ ) 雷 重

│ゑ

通 勤

3r3ol 2el ol

rz7 1753 1413

通 学 3143 120 1586 3603 7771 2054

合 計 6273 384 1586 3730 9524 3467

注意:自転車、徒歩による通勤・通学は無負荷と考え、その移動距離は算出していない。

3‑2‑15よ り、静岡地区で約55%、 浜松地区で約42%が自動車通勤 をしていることがわかる。京都大学吉 田地区 (京都市

)で

の教職員の 自動車通勤が6%であることを考 えると、 これは地方大学の大 きな特徴 を示 す ものである。 しか しこの中には所要時間が数分の ものあ り、手段変更による環境負荷削減の余地は残 され ているといえる。

通学に関 して、昼間コースでは、自転車・徒歩による通学が全体の約6〜7割に及ぶ。大学周辺 に下宿 して いる学生が多いためだといえる。逆に、夜間主 コースでは自動車通学力も割を占め、2輪車・原付 を含めると 全体の4分の3以上を占める。これ らの環境への負荷は大 きい といえる。 また、原付 による通学 (コースを問 わず

)の

うち、通学所要時間・距離が非常 に短い (2、 3分 :数百メー トル

)回

答 もあった。授業終了後 アル バ イ トに行 くためなどの理由が考えられるが、手段の変更が望 ましい。

影響評価 を前提に した環境負荷の把握

環境への影響度 を評価するには、まず対象 となる負荷 を定量化する必要がある。本研究では、次章でEPS を用いて静岡大学の活動が もた らす環境への影響度 を評価す る。EPSに おいて対象 となる環境負荷項 目に は、例えば以下がある (土地利用 を除 く)。

・石油資源、石炭資源、金属資源 (鉄、アル ミニウムなど全17種)

・ CFC‐11、 CH4、 CO、 C02、 C2H4、 NOx、 N20、

PAH(多

環 芳 香 族 炭 化 水 素 類)、 SOx OBOD、 COD、 全 窒 素 、 全 リ ン

本研究では、このうち石油資源の消費量、空き缶廃棄分の鉄及びアルミニウム消費量を消費負荷 として、静 岡大学の様々な活動に伴 うC02° NOx・ SOx排出量、CODを排出負荷 として推定 した。また、項 目別にとら えた環境負荷を、co2・ NOx・ SOx排 出量の推定により統合的に評価 した。

20

地 区 コ ー ス \手段 ガソリン車デ ィーゼ ル車 2輸 原付 電 車 バ ス 自転車 徒 歩

静 岡 昼 間 構成比(%) 4.3 22.3 36.2 25.5

片道平均距離 ●

o

16.0 16.0 4.0

移動距離 (千knw) 2144 0 900 2784 6179 17

夜間主 構成比(%) 10.0 10.0 0

片道平均距離 ⑩

n

16.0 16.0 9。0 4.0 23.3

移動距離 (千

mw)

789 98 55 37 285 82

浜松 昼 間 構成比%) 0 10.0 22.2

片道平均距離 ⑩

n

3.0 3.0 5.0

移動距離 (千

hw)

36 0 592 736 811 121

夜間主 構成比(%) 53.3 10.0 10

片道平均距離 ⑩ω 3.0 4.3 5.0

移動距離 (千h山) 174・ 2 39 46 496 74

(11)

静岡大学の活動による環境負荷・環境影響と今後の環境マネジメント

3‐3‐消費負荷

<石

油資源の消費

>

通勤・通学 における燃料 (ガソリン、軽油

)の

消費量、それ以外 (公用車の利用など)

を推定 した。それだけの資源が枯渇 したととらえる16D")29p30p。

(表3‐3‑1)

での燃料の消費量

3‐ 3‐1:静岡大学の活動に伴 う石油資源消費量

消費量 a) 消費量o■)

ガソ リン 770709。( 578032.̀

軽 油 39061.5 32421.C 腫 油 80圃.0 712∞.0

合 計 681653.2

<金

属資源の消費

>

不燃物回収量のうち、重量ベースで全体の約56%がスチール缶、12%がアルミ缶であると仮定する (浜 地区不燃物回収量調査結果より)。 鉄、アルミニウムの消費量は各々48405.5kg、 10372.6kgと推定される。

3‐3‐

排出負荷

<COD>

静岡地区の年平均

COD値

が、浜松地区のそれ (3.785mg/1)と 同様であると仮定すると、次の

CODが

推定 される。   3.785× 10̀αフの×(92747+168047)× 103の=987.1仏 グ

<C02° NOx・ SOxJ卜出量

>

各項 目に対 し以下の ()内の段階での排出を考慮する。

エネルギー、通勤・通学 (消)

21

上下水道 コピー用紙 廃棄物

(生)

(生産及 び流通)

(処)

3‑3‐2に C02°

NOxOSOxの

排出原単位及び静岡大学の活動に伴 うそれらの排出量 を、また表3‑3‑3に静岡 大学・東京大学・京都大学各々の活動 に伴 うC02° NOx・ SOx排出量を示す。ただし、表3‑3¨3に示される排 出量は各々の調査範囲に基づ くものであ り、東京大学や京都大学の排出量は、附属病院、医学部や薬学部、

研究所・センターなどでの排出を含んでいる。そこで、東京大学及び京都大学において附属病院を除いた排 出量、また部局別の使用量がより明確な東京大学を対象に、静岡大学とほぼ同様の部局 (学

)を

想定 した 上での排出量を試算 した。表3‐3‑4に示す。同様の部局 とは具体的に、東京大学の文・法・経済・教育・理・

農・工の各学部、工学部附属総合試験所、経理部、大型計算機センター、教育用計算機センター、附属図書 館 を含む。更に静岡大学浜松地区と東京大学工学部でのC02・ NOx e sOx排 出量を試算 した。表3‐3‐5に す。これは、同様の1部局での排出量の比較 を考慮 した試算である。なお、ここでいう東京大学工学部 と は、各学科・研究科の他、大規模集積システム設計教育センター、工学部附属総合試験所を含む。排出原単 位は主に平井幼、小南め、1990年産業連関表め、総合エネルギー統計181、 省エネルギー便覧3りを参考にした。

(12)

22 松坂光照、前田恭伸

3‐ 3‐2:各 環境負荷に伴うC02・ NOx・ SOx各排出原単位及び排出量

注意 :○ 例 えば電力のCo2JF出 原単位はo。136kg‐C/kWh、 バスのSOx排出原単位は2.16g―SOx/EFtthである。

○ 自動車などの燃費は以下を仮定 し、1台1人のみの乗車 とした。

4輪車 :lo kmrl(ガ ソリン車・デイーゼル車 とも)2輪 車

:25h/1  

原付:50bげ

3‐ 3‐3:静岡大学、東京大学、京都大学のCo2・ NOx O SOx排 出量、1人あた り同排出量

総排 出量

注意 :東 京大学は小南の

、京都大学は平井幼の研究 による。

3‐ 3‐4:C02・ NOxo SOx排出量、

平井 による研究はCOガト出量のみ推定 している。

1人あた り同排出量の比較

奎董里1△釜姜と:ユ 場 合 の 排 出 量 …

注意:京都大学のNOxO SOx排出量については、静岡大学に用いた各排出原単位により試算 した。

部局を静岡大学 と同様に想定 した場合の東京大学のC02・ NOx O SOx排出量については、

静岡大学に用いた各排出原単位により試算 した。

3‐ 3…5:静岡大学浜松地区及び東京大学工学部におけるco2° NOx O SOx排 出量、1人あた り同排出量

注意:東京大学工学部の各排出量については、静岡大学に用いた各排出原単位により試算した。

各々の調査範囲に基づ く排出量 に関 し、静岡大学は、総排 出量 01人あた り排出量 ともに東京大学や京都 大学の排出量 を下回る。また、東京大学及び京都大学において付属病院によるものを除いた排出量、同様の

環境負荷量(単) COJF出 原単位 NOx排 出原単位 SOx排 出原単位 COJ卜出量 NOx排 出量 SOxタ

電力 13482598 kWh 0。136 0.335 1833.6 5487.4 4516。7

都市ガス 556430 0.584 0。133 325.0 1246.4

ガソリン 7369。6 1 0。643 7.25 53.4

軽 油 661.5 l 0。721

埴 油 80000 1 0。736 515.2

上水道 92747 0。483 269.tl

下水道 100。7 430。3 620。7

コピー用紙 0.709 2。70 39。2

一般廃棄物 261290 0.470 0。277 28.7 122.8 72,4

通勤 。通学/G車 6273 千台km 725 403.4 4547.9 2032.5

D車 千台km 102,9

2輸 千台km 199,7

原子 千台km 540。9 241.7

電車 9524 千力

h

142.9

バ ス1 34671 千 姉 47.2 174.7

排出原単位・排出量単位 kO̲crr境 負荷量o‐N02/P境 負荷量 g‐SO環境負荷量 t―C kg‐N02 kg―S02

合計1「出量 3030.4 13828.4 8616.6

13828.4

55786。2

1人 あ た リツト出量 NOx ckg―N02ノ)ISOx

12193

(13)

静岡大学の活動による環境負荷0環境影響と今後の環境マネジメント

      23

部局 を想定 した場合の排 出量 との比較 において も、静岡大学の排 出量 (総排出量 01人 あた り排 出量 とも)

の方がそれらを下回る。更に、一つの部局内での排出量で も、静岡大学浜松地区のリト出量は東京大学工学部 のそれを下回る。以上 より、東京大学や京都大学 と静岡大学 との排出量の差は

○医学部や薬学部、種々の研究所・センター、附属病院など静岡大学 にはない施設がある

○同様の部局なが ら、その規模 (学科構成、学生数、教職員数、設備 など

)が

異なる という、大別 して2つの要因によるもの と考えられそうである。

次 に、静岡大学 におけるC02° NOxO SOxの

排出構成 を示 し、その傾向を述べ る。

       

3… 3¨1:静 岡大学の活動に伴うC02° NOx・ SOxの排出構成 全ての排出構成 において、電力使用 と通勤

・通学の割合が高い。この2つで全体の8割 上を構成 している。特 に、NOx排出構成では 通勤・通学カン3。3%と 電力使用 (39.7%)を 上 回る。東京大学では通勤・通学 によるC02°

C02 NOx SOx

   60.5 39。7 52.4 ガス、燃料

上 下 水 道 コピー用紙  棄 物

通勤・通学 43.3 単位%

NOx・ SOxの 排 出がいずれ も全体の約15〜17%で あ り、また京都大学では通勤・通学 によるC02排 出が全体 の約5%であることを考 える と、静岡大学では、通勤・通学時の 自動車などの利用がC02・ NOx・ SOx排 出構 成の中で高い比率 を示 してお り、環境負荷 を増大 させている一つの要因であるといえる。

4.静

岡 大 学 の 活 動 が 及 ぼ す 環 境 へ の 影 響

4‐l EPS ENV:RO‐

ACCOUN丁 :NG METHOD

前章で とらえた静岡大学の活動 に伴 う環境負荷が、環境 にどのような影響 をどれだけ及ぼすか、EPSを 用 いて評価する。

<EPS概

>

EPSの 詳細は、1992年12月発表のⅣL―REPORT° において記 されている。評価の基礎 は、

・環境 (保全すべ き対象

)の

変化 を、その環境への影響 ととらえ、その度合いに価値 を置 く

・資源の枯渇、排出、その他活動のどれが、環境の変化に寄与するかを評価する ことにある。環境中の変化は、5つの「保全すべ き対象 (Safeguard Su可t)」 :

人間の健康

  

生物多様性

  

生産

  

資源 (資産、富

美的価値

のうちの一つ もしくはい くつかに対する影響 をもとに表現 される。保全すべ き対象へのネガティブな影響 を 避ける、つま りその対象 を保全するための支払意思 (Willingness To Pay:WP)に 従 う経済価値 を、環境ヘ の影響度「ELV(Environmental Load Vduc)」 として算出、評価する。

ELVの単 位 は 、ELU(Environmental Load Unit)で あ る 。lELUは本 来 、

E喘

国 に お け るlECUに相 当 し、

lELUで あることは、保全のために1ユーロを支払う意思があることに相当するといえる。

EPSに より、単位重量 (土地利用 に関 しては単位面積

)あ

た りの

ELVが

得 られている。 これは、ELI (Environmental Load hdex)と いう指数であり、その環境負荷項目の持続期間や相対的寄与度などをかける ことにより得 られている値である。これに各環境負荷物質ごとの重量 (も しくは土地利用形態ごとの面積)

をかけて、ELVを算出する。

参照

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