秋 田大学鉱 山学部資源地学研究施設報告,第59号,37‑44ペー ジ,1994年3月
弘 田柵跡 内の河川跡調査
西 谷 忠 師 *
Re s e ar c hf orr i v e rt r a c ki nHo t t as t o c k ades i t e
Tadas hiN
IS HI TANI
( Abs t r ac t )
Ge ophys i c alpr os pe c t i ngt e c hni que shav ebe e nappl i e dt of i ndt her i v e rt r ac ki nHot t a s t oc kades i t ei nAki t aPr e f e c t ur e. El e c t r i cpr os pe c t i ngl Se f f e c t i vei nf i ndi ngt hel as ts t age ofr i v e r,gr av e ls t r at um and c l ay l aye r. I c an t r ac et hel as ts t ageofr i v e rwi t h one me t e re l e c t r odei nt e r vali nhor i z ont als ur v e y.Sandys oi lorc l ayl aye ri si de nt i f i e di ft hr e e t of i veme t e re l e c t r odei nt e r vali sus e d. TheVLFs ur v e yl Snote f f e c t i v et odi s t l ngui s ht he s ur f ac es t r uc t ur ei nde t ai l .
Ke ywor ds:r i v e rt r ac k,e l e c t r i cs ur ve y,VLFs ur ve y,s ur f ac es t r uc t ur e
1 . は じめに
払田柵跡 は秋田県仙北郡 にあ り,秋 田の古代史 を 考察す る上では極めて重要な遺跡である. この払 田 柵跡内には,大 きく蛇行 しなが ら東か ら西へ流れ る 河川が存在 したことが発掘調査 によって確認 されて いる ( 秋田県教育庁払 田柵跡調査事務所 ,1 9 9 2 ) .
Fi g. 1は払田柵 の中央部 と発掘 によって示 された 河川跡の位置である.外郭南門か ら西側 に続 いて い た角材列が途中でな くな り,再 び現われ ることは河 川の蛇行 と関係がある. この河川跡 は表面付近で は 3 0c m 程度 の深 さを持 ち幅 は 4. 5‑6m で あ る.更 に地表か ら 2m 程度 の部分 に は砂質土 が あ り,疎 層に達す る.現地ではこの傑層を砂利層 と呼んで い
37
る. この慣習 に従 って,以後砂利層 という名称 を用 いることとす る. Fi g. 2 は トレンチによって明 らか になった断面である.最終段 階 の河川跡,砂質土, 砂利層が明確 に見え る. これ らは地表か ら 0. 3‑0. 6 m の深 さか ら始 ま って い る.通常 は水 田 と して利 用 されているため河川跡が存在す ることは知 られて いなか った.砂利層 の分布す る幅 は 6 0‑7 0m で あ る. この砂利層 は大規模 な洪水時 に形成 されたと考 え られている.
この最終段階の河川あるいは砂質土や砂利層か ら 期待 される旧河川の分布を物理探査の手法 によって 明 らかにす ることが本調査の目的である.用 いた物 理探査の手法 は電気探査 と VLF 探査である.
(平成6年2月5ヒl受付,平成6年2月14日受理)
*秋 田大学鉱 山学部資源 ・素材工学科応用地球科学教室.
I n s t i t u t eo fAp p l l e dEa r t hS c i e n c e s ,De p a r t me n to fGe o s c l e n C e S ,Mi n i n gEn g l n e e nn ga n dMa t e r l a l sPr o c e s s i n g
,Ml n l n gCo l l e g e ,Ak l t aUn l V e r S l t y
3 8 西
谷 恩師
‥‑ r : 二 三: : : 二 二 : ̀ ‑ I . I : : 二 二 : t J r ≡: r ≡二二三≡≡書芸責長
Fi g.1 Bl ac kpar ti nt hef i gur ei st hel as t s t ageofr i v e r. The yar er e v e al e dby 9 2 ndand9 3 r de xc avat i oni nHot t a s t oc kade. Dot t e dl i nei st hee s t i ma‑
t i onoft het r ac eofr i v e r. Fi g.3 5ur v e yl i nei nHot t as t oc kade.
Cr os smar ki ndi c at e st heor l gl nOf hor i z ont alorpe r pe ndi c ul ars ur v e y.
Sol i dl i nei ndi c at e st hee xt e ntofs ur v e y Hor i z ont ale l e c t r i c als ur v e yandVLF s ur v e yar eappl i e dt o2 5 1 A,2 5 1 B,2 5 2 A and2 5 2 B. Ve r t i c ale l e c t r i c al s ur v e yar eappl l e dt o1 , 2,3and4.
∈ H=3320m ‑ ■
Fi g.2 Cr os ss e c t i onofar i v e rt r ac ks oi ll aye r. I ne xc av at i ont hi spar ti sc al l e dSI . 1 0 3 5・
Thel as ts t ageofar i v e re xi s t sne art hes ur f ac e. Sandys oi landgr av e ll aye rc an
bes e e n.
弘田柵跡内の河川跡調査
2 . 探査場所
探査範囲 は第9 2 次 ・9 3 次調査で明 らかになった河 川跡 の位置 を 目安 と して測線 を選 んだ ( Fi g.3).
探査地域 の地表面下 の様子 は トレンチの結果を参照 して次の三種頬 に分 けられ る.
(イ) 河川跡ではない場所, (ロ) 河川跡で砂利層のある場所,
( ハ) 河川跡で砂利層があ り,上部 に最終段 階 の 河川跡のある場所.
本探査では (ロ)砂利層,及 び ( ‑)最終段 階 の河 川跡を含む砂利層,の分布を物理探査で把握す る こ とを試みる.砂質土 と砂利層 を含めた ものとして こ こでは砂利層 と呼んでいる. トレンチによって河川 跡が確認 されている場所の近 くをまず選 び,河川 の 特徴を捉え, この結果を基 に河川 の方向を推定する.
3 . 探査方法
探査手法 としては電気探査及び電磁探査の一種で ある VLF 探査の二手法 を用 いた. 電気探査 に は垂 直探査 と水平探査の二種類がある.
3 .1 電気探査 ・垂直探査
深 さ方向の地下比抵抗分布 を知 るための手法が電 気探査の垂直探査である.垂直探査で は四本の電 極 を等間隔に打 ち込み,両端の C l ,C 2電極 に電流 を 流 し,内側の P l ,P2 電極で電圧 を測定す る.電 位 電極 ( p‑ ,P2 ) の中間点 が観測点 にな る.地 中 に 流 し込む電流 とその時に電位電極間で測定 した電圧 か ら抵抗 ( R) が得 られ る. この値 を用 いて見掛 比 抵抗 (βa )
p
a‑ 27 TRa
を計算す る. a は電極間隔である.電極間隔 を広 く とると,より深 くまでの情報 を知 る ことが出来 る.
電極間隔を最初短 く,次第 に間隔を大 きく取 りなが ら測定を行 う. このような測定方法が垂直探査で あ る.電気探査 は物理探査ではよ く用 い られ る探査 手 法である ( 西村 ,1 9 9 1 ) .
Fi g. 3 の探査測線図で 1 , 2 , 3,4 が垂直探査を行 っ た地点である.
3 9
3 .2 電気探査 ・水平探査
電極間隔を一定 に して,水平方向に移動 しなが ら 測定す る方法が電気探査の水平探査である. この方 法では地下の一定深度迄 の平均的な比抵抗の変化を 捉え ることが可能である.今回の調査 の場合,河川 跡のある場所では比抵抗の変化があると予想で きる ため,水平探査 は有効 な探査手段 になると期待 出来 る.
測線 5 1 ,5 2 そ して測線 2 5 1 A,2 5 1 B ,2 5 2 A,2 5 2 B
が水平探査を行 った場所である.
3 .3 VLF 探査
VLF 探査 は潜水艦通信用 に使 われて い る VLF
波を利用 した探査手法である.愛知県依佐美か ら発 信 されている 1 7 . 4k Hz の VLF 波を使 って探査 を行 う.測定方法 は最初 に VLF 発信局を探 し, その方 向に電極を設置 して電場成分を, これ と直角方向 に 磁場成分を測定す る.現場 で見掛比抵抗 と電場 と磁 場 の位相差を得 ることが出来 る.探査深度 は比較 的 深 く 2 0 ‑4 0m である.位相差 は表層付近 とそれより 下部の比抵抗値のコン トラス トを示す. 4 5 度が一様 な大地の場合である. 4 5 度 より位相差が小さい場合, 表層付近 より下部の層の方が比抵抗値が高いと考え
られる ,4 5 度 より大 きな位相差の場合 は逆 に表層 よ り下部層の比抵抗が小 さい.
測線 5 1 ,5 2 が この VLF 探査を行 った場所である.
4. 探査結果
4.1 電気探査 ・垂直探査
測線 1 ,2,3,4 で行 った電気探査 ・垂直探査 で は それぞれ特徴を明 らかにす ることを目的としている.
測線 1 と 4 では最終段階の河川 と砂利層が期待 出来 る場所である.測線 2 は砂利層の影響を見 るためで あ り,測線 3 ほ河川跡のない場所での地下の様子 を 知 るための測線である.
Fi g. 4a〜4 Cに垂直探査の結果を示す. ここで示
す グラフは横軸 に対数で電極間隔を,縦軸 には対数
で比抵抗値をプロッ トしてある.あ る電極 間隔 で測
定 された比抵抗値 は地下のその深度での比抵抗では
な く平均的な比抵抗で,見掛 け比抵抗 と呼ばれて い
る.図中の実線 は地下構造 モデルを仮定 して理論 的
4 0
00(U0
0
0o009876
543回
(uJ 。 ) A
)!^!
1S!S a Ulu a Jed dv
西 谷 忠 師
0.01 01 1 10 100
a(m)
000
0 0
∩)000987 6
543㈲(
ud ) ^ l
.NIS!Sa竺uOJCddv0.01 01 1 10 100
a(m)
015 ll 32m
に計算 した見掛比抵抗であ る.図の下部 に柱状図 で 試行錯誤的 に求 めた出来 るだけ観測値 を再現す る構 造 モデルを示 してあ る.なお,測線 1で は地 表 の状 態が測定値 に与 え る影響 を見積 もるため同 じ位置で 測定 を二回行 った.一回 目 ( 測線名 1A) は雨 の直 後で,二回 目 ( 測線名 1B) は‑ 回 目か ら二 日後 の やや地表が乾燥 した状態で測定 を行 っている.解 析 の結果で は両者共 ほぼ同 じ傾向を示 していた.比 抵 抗 は地表付近でわずか に違 いが見 られ る程度で河川 跡,あ るいは砂利層を探査す るためには,地表付近 の状態 はほとん ど影響 しないと解釈 してよい.
Fi g. 5 には地表 か ら 5m までのモデル構造を示す.
測線 1A,1B,4 に見 られ る地表 か ら 2 0c m〜6 0c m 程度 の低比抵抗 は最終段階の河川 を示 していると考 えてよいであろ う.測線 1A,1B,4,2に見 られ る
(UCCハU(UnUO009876543
回 (LU ・
U)A)
!^!tS!SOtjluaJeddv001 01 1 10 100
a(m)
007 D45 57 245m
Fi g.4 Re s ul t sofe l e c t r i c alv e r t i c als ur v e y.
Abs c i s s ai ndi c at e sani nt e r valofe l c t r ode andor di nat ei ndi c at e sappar e ntr e s i s t i v i t y val ue s. A s ol i dc i r c l ei same s ur e me nt val ueands ol i dl i nes howst het he or e t i c al val ueofamode ls t r uc t ur e. St r uc t ur al mode li ss hownbe l ow t hef i gur e.
( a)Re s ul tofl i nel A.Las ts t ageofr i v e r andgr ave ll aye rar ee xpe c t e di nt hi sl i ne.
( b)Re s ul tofl i ne2. I nt hi ss ur v e yl i ne s andys oi landgr av e ll aye rar ee xpe c t e d.
( C )Re s ul tofl i ne3. Thi spl ac edoe snot s how t hei ndi c at i onofr i v e rt r ac kand gr av e ll aye r.
1 m 付近か ら 4m 付近 , 測線 3 の 0. 5m か ら 5m 付 近 まで存在す る低比抵抗 は粘土層を示 していると考 え られ る.先 はどの最終段階の河川跡 とこの粘土 層 に挟 まれた比抵抗 のやや高 い部分が砂質土 および砂 利層 を示 していると考え られ る. 地表か ら 2 0 c m 程 は どの場合 も表土 あるいは人工的 に乱 されている部分 であろ う.最終段階 の河川 はこの下 に存在す る. し か し,砂利層 のみ,あるいは河川 と関係 のない場所 で は低比抵抗 は存在 しない.測線 3 で は洪水 の影響 を受 けていないため,粘土層が 0. 5m か ら始 ま って いる. また 0. 1m か ら 0. 5m のやや高 い比抵抗 は耕 作 の影響が出て いるもの と考え られ る.
上記 の解釈 は トレンチの結果 とよ く一致 してい る ことが分 る.電気探査 によって推 定 され る
0. 4m‑
1 . 2m のやや高 い比抵抗 は砂利層 と砂質土 を含 ん だ
払田柵跡内の河川跡調査
5 m 0 2 3 4 1A
1B
4 2 3
Fi g.5 St r uc t ur almode lt o5m. Li nel A,1 Band4ar et hel oc at i ont hatbot hl as ts t ageof r i v e randgr av e ll aye rar es e e n.Li ne2pos e s sonl ygr av e ll aye r.Li ne3i st hel oc at i on ofnoi nf l ue nc eofr i v e rf l oodi ng.
ものであ り,砂利層 のみの探 査 とはな って いな い.
これは磯 の大 きさは比抵抗 には直接反映 されていな いためであろ う.
なお,地下構造 モデルを求 め るときには, まず初 期 モデルを与え理論計算 を行 い,観測値 との差を求 め る. この差 を最小 とす るよ う更 にモデルを変更 す る, この操作 を繰 り返 して最終的なモデルを決定 し ている.従 って, ここに示 したモデルは解釈 の一 つ であ りこれ以外 に も観測値 を再現す る地下構造 モデ ルを考え ることは可能 である.
4.2 電気探査 ・水平探査
水平探査で は水平方向の比抵抗 の分布状況 が把握 で きる.測線 5 1 で は,地下 の様子が河川跡で はな い 所‑砂利層‑最終段階の河川跡‑砂利層 と変化す る 場所である.測線 5 2 で は,地下 の様子が砂利 層‑最 終段階の河川跡‑砂利層 と変化 している. これ ら地 下構造 の変化が どの様 に測定値 に現れるかを調べた.
41
測線 5 1 ,5 2 の結果 をそれ ぞれ Fi g. 6a,6b に示 す.
トレンチか ら予想で きる河川跡や砂利層 の位置 を図 中 に示 してあ る. Fi g. 6a で は秋 田県教 育 庁払 田柵 跡事務所 ( 1 9 9 2 ) が予想 してい る河川 の流 路 で は結 果 を説明で きないため砂利層 の北限 および最終段階 の河川跡 の位 置 を北 に 1m 程 度移動 して あ る.電 極間隔 乱が大 き くな るにつ れ て変 化 は滑 らか にな るが,比抵抗 の差 は小 さ くな る傾 向が見 られ る. a が 0. 5 m,1m で は変 動 が激 しいが,最 終 段 階 の河 川 の部分で最低値 を示 している.最終段階の河川 が そのまま静 かに保存 されているので はな く,地表 付 近 の擾乱,内部 での撹乱 な どが この比抵抗変化 の大 きな変動 に直接現 われているためであろ う.また特 徴 として,河川跡でない場所か ら砂利層 に移行す れ ば全体的に比抵抗 が高 くな る傾向が見 られ る. Fi g.
6b で は最終段階の河川跡 の部分 で比抵抗 が減少 し
ている ことが分 る. しか も, この傾 向 は aが 1m
4 2
0
0
0nU00098
7‑6543(u J 。
)^IL^IIS!SOt]luaJ
eddvい (Lu ょ)A)!^llSIS。tjtu eutZddv iZtp 00 0 0 0 98
700 65 4 0
西 谷 忠 師
( a) 「 ‑
0 5 10 15 20 25 30
Di s t an c e ( m)
5
10 15Di s t an c e ( m)
20 25
Fi g.6 Re s ul t sore l e c t r i c alhor i z ont als ur v e y ande xpe c t e dc ondi t i onofr i v e r.
( a)Li ne5 1.Not r ac eofr i ve r,l as ts t age ofr i v e randgr av e ll aye rar ei nc l ude di n t hi sl i ne. ( b)Li ne5 2.Bot hgr av e ll aye r andl as ts t ageofr i ve rar ei nc l ude d.
の時に最 もよ く現われている. この測線で も電極 間 隔が小 さいときに比抵抗の変動が激 しく,低 い比抵 抗値を示す.
これ らの結果か ら,最終段階の河川跡を探査す る ためには,電極 間隔 a を 0. 5m また は 1m と して 水平探査を行 い,比抵抗の減少す る場所,あるい は 変動が激 しく,低い値を示す場所を見つければよい ことが分 る.また,砂利層を探査す るためには電極 間隔 a を 3m また は 5m と して水平探査 を行 い, 比抵抗が急 に上昇す る部分を兄いだせば,そこが砂 利層の始 まりであると考えてよい.垂直探査の結果 と総 合 して考 えれば,電極 間隔 a が 1m の場 合, 効果的に最終段階の河川跡を探査す ることが可能で
(∈ ・ U )hl≧lS一Satこ ua)edd
v8頼 へ、 i l 伊V打\ ∨ 最 "J j / \ ‑ / 「 忠‑
7 0
0
00008
7‑6541‑ 8 (
∈・U)hlNIStSaUluOJt2ddv
0 5 1 0 1 5 DI S t a n C e ( m)
、 ノ\ 一 L J r‑ 〆〜
㌦ 〆「 へ 、rPhase^ノ5 10 15 20
DI S t a n
Ce
(m)Phas e(deg) 0 5 0 50 4 3 3 22
Phase(deg)
0505
04332
2Fi g.7 Re s ul t sofVLFs ur v e y. Sol i dl i ne i ndi c at e sappar e ntr e s i s t i vi t yanddot t e d l i nei ndi c at sphas eangl ebe t we e ne l e c t r i c f i e l dandmagne t i cf i e l d. Sur v e yl i ne s ar et hes ameast hee l e c t r i c alhor i z ont al l i ne s. ( a)Re s ul toHi ne5 1 . ( ち)Re s ul t ofl i ne5 2.
あ り,電極 間隔 3m が砂質土 お よび砂利層 の部分 を兄 いだすには適当な間隔であると結論づけられる.
探査効率か ら考え ると河川跡探査 は電極 間隔 1m , 砂質土および砂利層探査 は電極間隔 4‑5m が現実 的であろう.
4.3 VLF 探査
VLF 探査 は測線 5 1 と測線 5 2 で行 って い る. Fi g‑
7a,7b がそれぞれ測線 5 1,5 2 の結果である.
測定値 は共に変動が激 しい.最終段階の河川跡 と
砂質土および砂利層 との境界付近で比抵抗や位相 に
変化が認 め られ る. しか し, どれが河川跡 に対応す
るのか,砂利層の部分 はどこであるのかを特定す る
のは難 しい.測線 5 2 の 1 4m か ら 1 8m にか けての低
弘田柵跡内の河川跡調査 43
FれH
l
匝(∈・U)^I l ^ ll S!S a t こUOJtZ ddv
60 50 40 0 0 3 2
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(∈・U ) ^l I≧ lS
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0 5 10 15 20 25 30 35
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50DI S t a n C e ( m)
0 5 10 15 20 25 30 35
DI S t a n C e ( ∩)
Fi g.8 Es t i mat i onorr i ve rt r ac kbyhor i z ont al s ur v e y.Thee l e c t r odei nt e r vali si ndi c at e d by' a' .( a)Li ne2 5 1 A.Tbee l e c t r odel nt e r ‑ yali soneme t e r・ ( b)2 5 1 B ・ El e c t r ode l nt e r Val sar e1 ,2and3me t e r s.
比抵抗 はより深 い部分, おそ らく 2 5m 以深 の構造 を反映 してい る もの と解釈 して もよいで あ ろ う.
VLF 波を利用す る場合,対象 と して い る地下比抵 抗が平均 1 0 0 E ? ・m であれば探査深度 は約 4 0 m で あ る,約 4 0 m 迄 の比抵抗 の分布 が総合 され た もの と して測定値が得 られる.比抵抗のコン トラス トが今 回の測定の場合 に比べて大 きければその構造 を把握 できるであろう.概括的 な構造把握 には VLF 探査 は有効 と思われ る. しか し,今回の測定 のように地 表付近 の構造である河川跡の探査 には残念なが らあ まり有効な手段ではない.
5 . 河川跡 の推定
電気探査の垂直探査 と水平探査の結果を参考 に し て,河川跡の分布がまだ把握 されて いない場所で河
0
09080 70 60 50 40 い(∈・U )を≧ts's O u lu aJ tZd d v ( Di s t a n c e
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