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Microsoft PowerPoint - 糖尿病調査リリース最終稿110707

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(1)

健診後の受診率・受療率調査

健診後の受診率・受療率調査

~糖尿病の合併症対策のために~

~糖尿病の合併症対策のために~

健康日本21推進フォーラム(事務局:東京都中央区、理事長:高久史麿・自治医科大学学長)は、過去1年間に 受診した健康診断で、「血糖値」が高く、「要治療」と判定された男女500人を対象にインターネット調査を実施しま した。 糖尿病は年々増加の一途をたどり、厚生労働省の調査によれば患者数は推定890万人とされ、人工透析の原 因となる糖尿病性腎症などの合併症の増加が深刻な社会問題化しています。本調査は、自覚症状がないため に放置されがちな糖尿病の早期受診と受療継続の重要性を、健康診断シーズンに啓発することを目的に実施し たものです。 本調査の結果、「要治療」と判定されたにもかかわらず、受診していない、または受診しても治療していない“放 置群”が4割にのぼり、30代では6割近くに達することが明らかになりました。 また、合併症の予防には基礎インスリン製剤の早期導入の有効性が示されていますが、糖尿病や合併症につ いての理解が浅く、インスリンについての誤解も多い実態が浮き彫りになりました。 調査結果の主なトピックスは以下のとおりです。 2011年7月7日 健康日本21推進フォーラム 【本調査に関するお問い合わせ先】 健康日本21推進フォーラム事務局 戸上 電話:03-3544-5641 FAX:03-3544-5642 E-mail:[email protected] 報道用資料

■ 「要治療」にもかかわらず、2割強(23%)が受診せず。特に30代は4割(41%)が未受診。

■ 糖尿病の治療法「BOT」を内容まで知っている人はわずか7%。60代では0%、20代では

23%と、年代間の情報格差が顕著。

■ 未受診者に、受診はしたものの治療をしていない非受療者を加えた“放置群”は4割(39%)。

30代では6割近く(58%)を“放置群”が占める。

■ 約半数(51%)が、「インスリン注射は最後の手段」と誤って認識。

■ 人工透析や失明の原因の1位が糖尿病であることを知らない人は7割以上。

■ 「糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気」と理解していない人は、3割近く(28%)。

(2)

目 次

1P

2P

3P

Q:糖尿病の受療状況

Q:糖尿病の治療方法

4P

Q:糖尿病についての知識

Q:インスリン治療についての知識

調査概要 【調査方法】 インターネット調査 【調査対象】 以下の条件を満たす20~60代の男女 計500人 過去1年間に健康診断を受け、「血糖値が基準値より高かった」と判定され、 さらに「要治療」と判定された人から無作為抽出 【調査期間】 2011年6月1~3日

《所感》

合併症を防ぐため、健康診断の判定が「要治療」なら、早めの受診を。

治療を始めても血糖コントロールが不良なら、早期にインスリン導入を。

しんクリニック院長/蒲田医師会理事

辛 浩基

5P

■ 「要治療」判定後も、2割強(23%)は医療機関未受診。30代は4割(41%)が受診せず。

■ 治療をしていない人(未受診を含む)は4割(39%)。30代では6割近く(58%)が放置。

■ 治療の内容は、「薬物療法(経口薬)」「食事療法」「運動療法」の順。望ましい治療法は

「運動療法」(70%)。

■ 約半数(51%)が、「インスリン注射は最後の手段」と認識。特に60代は3人に2人

(65%)と高率。

■ 「糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気」と理解していない人は、3割近く(28%)。

■ 人工透析や失明の原因の第1位が糖尿病であることを知らない人は7割以上。

■ 「インスリン注射は、毎食前に行わなければならない(誤)」の正答率は2割に満たず

(18%) 。「インスリン療法を早期から受けると、糖尿病の合併症予防に役立つ(正)」も

半数以下の正答率(44%)。

■ 糖尿病の治療法「BOT」については、名称も内容も知っている人は7%。60代では0%、

20代では23%と、年代間の情報格差が顕著。

(3)

治療中 現在治療は していない 医療機関は 未受診 全 体<N=500> 20代<n=100> 30代<n=100> 40代<n=100> 50代<n=100> 60代<n=100> 61.0 45.0 42.0 72.0 69.0 79.0 16.0 25.0 17.0 14.0 12.0 11.0 23.0 30.0 41.0 14.0 19.0 1.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 年 代 別 2% 9% 9% 80% 治療を始め、現在も継続して いる 治療を始めたが、現在はして いない まだ治療を始めていないが、 いずれ始めようと思っている 治療を始めるつもりはない 治療中 61% 現在治療はし ていない 16% 医療機関は 未受診 23%

糖尿病の受療状況

■ 「要治療」判定後も、2割強(23%)は医療機関未受診。30代は4割(41%)が受診せず。

治療をしていない人(未受診を含む)は4割(39%)。30代では6割近く(58%)が放置

健康診断で、血糖値が基準値よりも高く「要治療」と判定された後、医療機関を「受診した」人は、77%でした。性別でみると、女性 の受診率が若干高く、男性は、4人に1人(26%)が受診していません。 また、年代別では、30代の未受診率が高く、4割(41%)に達しています[グラフ1左] 。 医療機関を受診した人に、糖尿病の治療を始めたかを聞いたところ、「治療を始めたが、現在はしていない」(9%)、「まだ治療を始 めていないが、いずれ始めようと思っている」(9%)、「治療を始めるつもりはない」(2%)と、非受療者が2割(20%)を占め、未受診者 と合わせると、約4割(39%)が放置しているのが現状です[グラフ2]。 特に、30代では“放置群”が6割近く(58%)にのぼっています[グラフ1右]。 グラフ1:医療機関を受診したか/受療状況 グラフ2:医療機関を受診後、糖尿病の治療を始めたか 全 体 <N=500> 男性 <n=250> 女性 <n=250> 20代 <n=100> 30代 <n=100> 40代 <n=100> 50代 <n=100> 60代 <n=100> 受診した 受診していない 77.2 74.0 80.4 70.0 59.0 86.0 81.0 90.0 22.8 26.0 19.6 30.0 41.0 14.0 19.0 10.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 性 別 年 代 別

受診した

77%

N=500 N=386

受診・治療を

していない

39%

治療をしていない

●「要治療」と判定後、医療機関を受診したか ●受療状況

(4)

糖尿病の治療方法

■ 治療の内容は、「薬物療法(経口薬)」「食事療法」「運動療法」の順。望ましい治療法は「運動療法」

(70%)。

■ 約半数(51%)が、「インスリン注射は最後の手段」と認識。特に60代は3人に2人(65%)と高率。

現在行っている糖尿病の治療方法としては、「薬物療法(経口薬)」(68%)が最も多く、以下、「食事療法」(63%)、「運動療法」 (53%)と続いています。 どの治療が望ましいかを聞いたところ、「運動」(70%)が最も多く、続く「食事」(47%)を大きく引き離していま す。「薬物療法(経口薬)」(30%)、「薬物療法(インスリン療法)」(15%)は低く、できれば避けたい意識がうかがえます[グラフ3]。 インスリン注射についての意識を聞いたところ、「糖尿病治療の最後の手段」と考えている人が約半数(51%)でした。特に、60代で は3人に2人(65%)を占め、インスリン療法を始めるのは糖尿病が進行し、他に治療の選択肢がなくなってから、という誤った認識が 高齢者を中心に根強いことがわかりました[グラフ4]。 グラフ3:糖尿病の治療方法(複数回答) グラフ4:インスリン注射は最後の手段 運 動 療 法 食 事 療 法 薬 物 療 法 ( 経 口 薬 ) 薬 物 療 法 ( イ ン ス リ ン 療 法 ) そ の 他 男性<n=147> 53.1 62.6 64.6 18.4 0.7 女性<n=160> 53.8 62.5 71.3 26.3 0.6 20代<n=70> 77.8 73.3 62.2 33.3 2.2 30代<n=59> 54.8 71.4 54.8 31.0 0.0 40代<n=86> 54.2 63.9 68.1 18.1 0.0 50代<n=81> 43.5 59.4 72.5 15.9 1.4 60代<n=90> 46.8 53.2 74.7 21.5 0.0 性別 年代別 53.4 62.5 68.1 22.5 0.7 0 10 20 30 40 50 60 70 80 <N=307> (%) 運 動 療 法 食 事 療 法 薬 物 療 法 ( 経 口 薬 ) 薬 物 療 法 ( イ ン ス リ ン 療 法 ) そ の 他 治 療 は 受 け た く な い 男性<n=250> 70.4 68.4 32.0 8.4 0.8 6.4 女性<n=250> 64.0 76.8 34.0 14.4 1.6 8.4 20代<n=100> 59.0 60.0 30.0 13.0 2.0 15.0 30代<n=100> 63.0 74.0 22.0 17.0 0.0 14.0 40代<n=100> 69.0 74.0 36.0 11.0 2.0 4.0 50代<n=100> 69.0 79.0 37.0 2.0 1.0 2.0 60代<n=100> 76.0 76.0 40.0 14.0 1.0 2.0 性別 年代別 70.1 47.1 30.4 14.9 0.3 2.7 0 10 20 30 40 50 60 70 80 <N=500> (%) 全 体 <N=500> 男性 <n=250> 女性 <n=250> 20代 <n=100> 30代 <n=100> 40代 <n=100> 50代 <n=100> 60代 <n=100> 正しいと思う 間違っていると思う わからない 5 1 .2 5 0 .4 5 2 .0 4 7 .0 4 2 .0 5 0 .0 5 2 .0 6 5 .0 2 2 .8 2 1 .2 2 4 .4 3 2 .0 2 5 .0 2 6 .0 2 2 .0 9 .0 2 6 .0 2 8 .4 2 3 .6 2 1 .0 3 3 .0 2 4 .0 2 6 .0 2 6 .0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 性 別 年 代 別

(5)

糖尿病についての知識

■ 「糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気」と理解していない人(「間違っていると思う」+「わからな

い」)は、3割近く(28%)。

■ 人工透析や失明の原因の第1位が糖尿病であることを知らない人は7割以上。

糖尿病に関する知識について、正しいと思うかどうかを聞いたところ、最も誤答率が高かったのは、 「糖尿病は、血糖値が慢性的 に高くなる病気(正)」(16%)で、「わからない」を含め、病気の基本的な理解ができていない人が3割近く(28%)にのぼっています。 次いで誤答率が高かったのは、「日本人は、糖尿病になりやすい(正)」(14%)でした。 [グラフ5]。 また、最も正答率が高かったのは「糖尿病を放置していると、腎臓、眼、神経などに障害が出やすい(正)」(88%)でしたが、一方、 糖尿病が人工透析や失明の原因の第何位だと思うかを聞いたところ、1位に挙げた人はいずれも3割弱で、合併症についての認識も 漠然としている様子がうかがえます[グラフ6]。 グラフ5:糖尿病についての知識 1位 1位以外 全 体 <N=500> 性別 男性 <n=250> 女性 <n=250> 25.6 26.0 25.2 74.4 74.0 74.8 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1位 1位以外 全 体 <N=500> 性別 男性 <n=250> 女性 <n=250> 29.8 31.6 28.0 70.2 68.4 72.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% グラフ6:人工透析・失明の原因 ●人工透析の原因として、糖尿病は第何位だと思うか ●失明の原因として、糖尿病は第何位だと思うか 全体<N=500> 正しいと思う 間違っていると思う わからない 1)糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる病気である(正) 2)日本人は、糖尿病になりやすい(正) 3)糖尿病は、かなり進行しても自分ではほとんど気づかない(正) 4)糖尿病を放置していると、腎臓、眼、神経などに障害が出やすい(正) 5)糖尿病を放置していると、心筋梗塞のリスクを高める(正) 72.2 63.0 79.8 87.8 77.0 1 5 .6 1 3 .6 1 1 .2 4 .4 5 .4 1 2 .2 2 3 .4 9 .0 7 .8 1 7 .6 0% 20% 40% 60% 80% 100%

(6)

インスリン療法についての知識

■ 「インスリン注射は、毎食前に行わなければならない(誤)」の正答率は2割に満たず(18%) 。

「インスリン療法を早期から受けると、糖尿病の合併症予防に役立つ(正)」も半数以下の正答率

(44%)。

■ 糖尿病の治療法「BOT」については、名称も内容も知っている人は7%。60代では0%、20代では23%

と、年代間の情報格差が顕著。

インスリン療法についての知識を聞いたところ、「インスリン注射は、毎食前に行わなければならない(誤)」の正答率は、2割に満た ず(18%)、「インスリン療法を早期から受けると、糖尿病の合併症予防に役立つ(正)」も半数以下(44%)の正答率でした。インスリン 療法は毎食前に行う面倒なものとして認識され、その意義についての認識がいまだ乏しいことが明らかになりました [グラフ7]。 また、ここ数年で急速に普及してきた糖尿病の治療法「BOT」※については、内容認知者は1割に満たず(7%)、60代では皆無(0%) でした。ただし、20代では、内容認知者が23%、名称認知者が35%で、6割近く(58%)が認知しています[グラフ8] 。 ※BOT:経口血糖降下薬に1日1回の基礎インスリン製剤を組み合わせる併用療法 グラフ7:インスリン療法についての知識 グラフ8:BOTの認知 全体<N=500> 正しいと思う 間違っていると思う わからない 1)インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンである(正) 2)インスリンは、血糖値の調節に働く(正) 3)インスリン注射は、毎食前に行わなければならない(誤) 4)インスリン療法を早期から受けると、糖尿病の合併症予防に役立つ(正) 75.2 84.4 48.6 43.6 3.6 4.6 17.6 16.2 21.2 11.0 33.8 40.2 0% 20% 40% 60% 80% 100% 名称も内容も 知っている 名称は聞いたことが ある 知らない 全 体 <N=500> 男性 <n=250> 女性 <n=250> 20代 <n=100> 30代 <n=100> 40代 <n=100> 50代 <n=100> 60代 <n=100> 7 .0 6 .0 8 .0 2 3 .0 5 .0 4 .0 3 .0 0 .0 2 1 .6 2 0 .8 2 2 .4 3 5 .0 1 9 .0 1 5 .0 1 8 .0 2 1 .0 7 1 .4 7 3 .2 6 9 .6 4 2 .0 7 6 .0 8 1 .0 7 9 .0 7 9 .0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 性 別 年 代 別

(7)

所感 辛 浩基

(しんクリニック院長/蒲田医師会理事)

合併症を防ぐため、健康診断の判定が「要治療」なら、早めの受診を。

治療を始めても血糖コントロールが不良なら、早期にインスリン導入を。

糖尿病は初期には自覚症状がない。だから、健康診断の結果に細心の注意を払い、自分の体の

異変を読みとることが大事なのだが、「要治療」の最大級の警告を受けているにもかかわらず、全体

4割、働き盛りの30代では6割が放置している実態には改めて驚かされた。

健康診断で「要治療」と判定された人を患者とみなせば、なによりも必要なのは、血糖値の良好な

コントロールによる合併症の予防である。現在、年間

3万7000人を超える人工透析新規患者のう

ち糖尿病性腎症が

43%を占める一方、人工透析の原因の第1位が糖尿病であることを7割の人が

知らない事実は、糖尿病の啓発活動がまだまだ不足していることを示していよう。

糖尿病の治療は運動と食事が基本で、薬物療法では新しい薬が出るたびに話題になるが、実際

は経口薬だけでは効果が認められず、高血糖を放置する結果となっている例も少なくない。つまり、

受診も受療もしていない“受診・治療放置群”に加え、受療しても血糖コントロール不良のまま推移

する“コントロール放置群”が存在している現実がある。

経口薬で血糖コントロールが悪いときに、

1日1回ですむ基礎インスリン製剤の併用に早期に踏み

切るBOT(

Basal supported Oral Therapy)が、ここ数年、わが国でも急速に普及してき

た。基礎インスリンを早期に使い、膵臓のインスリン分泌を休ませることで、膵臓の機能が回復し、

結果的にインスリンをやめることができる。インスリンへの抵抗感は特に高齢者で根強いが、治療の

選択肢が増えていることを知ってほしいものだ。

●健康日本21推進フォーラムについて 健康日本21推進フォーラムは、厚生労働省の策定した第3次国民健康づくり運動「健康日本21」 (21世紀における国民健康づくり運動)を産業界から支援する目的で1999年に設立され、 健康日本21推進全国連絡協議会の一員として活動する任意団体です。 平成23年4月現在、20の企業・団体が集い、新規会員を随時募集しています。 健康日本21推進フォーラム URL:http://www.kenko-nippon21forum.gr.jp ●辛 浩基(しん・こうき) 東邦大学医学部卒。東邦大学医学部付属大森病院第2内科助手などをへて、 1997年にしんクリニック(東京都大田区西蒲田)を開院。以来、糖尿病外来を開設。 蒲田医師会理事、区南部糖尿病医療連携検討会委員をつとめ、開業医の立場から BOTの普及を推進している。

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