No.26
明星大学社会学研究紀要March 2006
《論 文》
生活の標準化の再検討
格差拡大 馬 場 康 彦
これまで、現代の生活に最も大きな影響を与 えている作用の一っとして「社会的必要生活標 準」化の作用を明らかにしてきた。この法則の 作用を基軸として消費生活の構造化がなされて
いると考えられる。その生活構造そのものは、
世帯内部の耐久消費財と社会的共同消費手段の 編成・配備のされ方によって規定されている。
この規定要因のひとつである世帯内部の耐久消 費財に焦点を当てて、その編成・配備のされ方
と「標準化」の法則が作用していることを検証 するために実証的研究(平成元年まで)を行っ てきた。しかし、それ以降の検証が行われてこ なかったので、その不十分性を考慮し、本稿で
は平成元年以降のデータを用いて再度「標準化」
の法則が作用しているかどうかの検証と、「標 準」の形成・形成経路・達成度に関しても同じ ように再検討し、その継続性と相違性を明らか
にすることがここでの課題となる。
1.研究方法
①資料
総務省統計局「全国消費実態調査』昭和44、
49、54、59年、平成元年、6、11年度版で、使 用したのは全国の2人以上の勤労者世帯である。
②分析対象品目
図表一1に示してあるように前回の分析では、
生活において必需性の高い普及率50%以上の耐
久財と、現在普及率が低いが今後の生活変化に 伴い必需化が見込まれる耐久財の合計23品目を 分析対象にしていたが、今回は、平成6年度及 び11年度に調査対象から除外された品目(ガス
湯沸かし器、衣類乾燥機、布団乾燥機、扇風機、
自転車)や調査対象品目ではあるが食器戸棚に 関しては、システムキッチンや住宅設備の一部 として作り付けの物が多く存在しているためも はや耐久消費財としての意味が薄れてきたから 対象からはずした。ビデオデッキに関しては、
DVDレコーダーの普及が進み近い将来陳腐化 して消滅する可能性が高いので対象からはずし
図表一1 分析対象品目
1969−1989
一1999 1994 1999
食堂セット 食堂セット 0 0
食器戸棚 0 0
ガス湯沸かし器 X X
電子レンジ 電子レンジ 0 0
電気冷蔵庫 電気冷蔵庫 0 0
自動食器洗い機 0 X
電気掃除機 電気掃除機 0 0
電気洗濯機 電気洗濯機 0 0
衣類乾燥機 0 X
布団乾燥機 0 X
ミシン ミシン
0 0
扇風機 X X
ルームエアコン ルームエアコン 0 0
石油ストーブ 0 X
電気ごたつ 電気ごたつ 0 0
カラーテレビ カラーテレビ 0 0
ステレオ ステレオ 0 0
ラジオカセット ラジオカセット 0 0
ビデオデッキ 0 0
ビデオカメラ ビデオカメラ 0 0
電話 電話 0 0
乗用車 乗用車 0 0
自転車 X X
パソコン 1984一
ピアノ
1969一
ゴルフセット 1969一
ファクシミリ
1994一
た。またピアノやゴルフセットは格差を反映し やすい品目としてまたパソコンやファクシミリ は情報化社会において新たに生活必需品になり うる品目であると考え追加した。その結果、対
象品目は18品目となった。
③調査範囲と内容
主要耐久消費財の調査範囲と内容に関して、
昭和59年までと平成元年とそれ以降では大きな 違いが見られる。また、平成6年、11年度版に おいても調査範囲に変更が見られしたがってこ れらの制約性を考慮に入れた上で検討がなされ なければならないことはいうまでもない。この 違いによって普及率・保有率に影響が少なから
ず出ている。
2.普及率
①収入階級五分位ジニ係数時系列比較 ここでは、図表一2にもとついて「標準化」
の作用が耐久消費財の中で実際にはどのような 形で進行しているのかを見てみることにする。
ここで用いる「標準化」の指標は、以前と同じ
ものを用いることにする。
平均普及率とジニ係数の2っの一定の基準値
をもって主要耐久消費財23品目を4類型にグルー プ化することにする。
AG:平均普及率80%以上、ジニ係数0.05以下
の品目
BG:平均普及率70%以上、ジニ係数0.05以下
の品目
CG:平均普及率60%以上、ジニ係数0.08以下
の品目
DG:いずれのグループにも入らない品目
*昭和44年から平成11年の間のいずれかの時点 でグループの要件を満たしていれば、そのグ
ループに入れた。
AG:2.電子レンジ、3.電気冷蔵庫、4.
電気掃除機、5.電気洗濯機、6.ミシ ン、7.ルームエアコン、8.電気ごた つ、9.カラーテレビ、11.CD・MD ラジカセ、16.電話(コードレス・携帯
電話)、18.乗用車
BG:該当なし
CG:1.食堂セット、10.ステレオセット DG:12.ビデオカメラ、13.パソコン、14.ピ
アノ、15.ゴルフセット、17.ファクシミリ
AG品目は、すでに標準化を達成しているも ので、同時にこのAGの要件である平均普及率 80%以上、ジニ係数0.05以下は、標準化の基準 指標である。この場合BGに属する品目はない
のでCG品目は、 AGのように標準化は達成して いないが、それに近づきっっあるもので標準化 が進行中であるといえる。DGは、他のグルー プの品目と比べると発売年度が新しく、まだ普 及率そのものが低い段階にあるものや、贅沢品 であまり普及が進んでいないものあるいは格差
が大きいものが含まれている。
さらにそれぞれのグループ内の品目について みてみるとAGでは、普及率が高く安定的に推 移して、かっジニ係数が順調に低下している
「必需安定財」A1グループと、普及率が低下し たが別の需要の発生や技術革新によって復活し
て再度普及率が上昇してきているもの「復活財」
A2に分けられる
A1:2.電子レンジ(元B1グループ)、3.
電気冷蔵庫、4.電気掃除機、5.電気
洗濯機、7.ルームエアコン(元C1グルー
プ)、9.カラーテレビ、18.乗用車 A2:6.ミシン、8.電気ごたっ、11. CD・MDラジカセ、16。電話(コードレス・
携帯電話)
A1グループの中で2.電子レンジは以前は
March 2006 生活の標準化の再検討
B1グループであったのが、また7.ルームエァコンは以前はC1グループであったのが今回
「安定的な標準化財」としてのA1に組み入れら
れることになったものである。
A2グループの品目は、総務省の調査範囲か らの除外追加項目と内容限定の影響を強く受け ているものが多いが、6。ミシンは平成元年で 電動のものに限定されたため一時的に普及率が かなり低下していたが、その後低価格で使いや すい多機能なモデルが発売されて再度需要の掘 り起しが進んでいて普及率が再度上昇し始めて いる。8.電気ごたつは、平成元年から家具調 コタッという限定がついたので普及率が一時的 に低下したが若年層を中心に普及率が徐々に回 復している。11.CD・MDラジカセはラジカセ からCDラジカセに代わりそれが次にMDラジ カセに代わり、これも普及率が復活してきてい る。16.電話(コードレス・携帯電話)にっい ても通常の電話機からコードレスになりそれが 携帯電話に代わって来ている。それによって他
のものと同じように復活的上昇をしている。
CGの1。食堂セットは、生活様式の洋風化 の典型財である。それゆえこれは、居住スペー スと間取りの制約性を強く受ける財である。し たがって、その影響でAGよりは、普及率は低 く、ジニ係数は高くなっている。10.ステレオ
セットは、普及率では1984年をピーク
(69.2%)にここ10年間は低下している89年63.9
%94年57.9%99年52.2%。これはラジカセや CDラジカセ、 MDラジカセの普及と関係して いる。今CD・MDラジカセの高級機種は、出 力、音質等の性能でステレオを上回るものも出 てきており、その分代替性も高くなるので携帯 性が低く、場所を取るステレオの普及率は、89 年以降低下しており今後もIPODのような携帯 音楽機器や音楽機能っき携帯電話が普及率を高 めていくのとは反比例して低下していくことが
一 133一
予測される。またステレオは、以前はピアノと
並んで高所得階層だけが所有できる高級財とし
てのシンボル的存在であったが、84年に誰もが
持てる標準財(普及率69.2%、ジニ係数0.074)
の仲間入りをしている。
DGは、いわゆる新製品グループと高級贅沢 品グループに分かれるが、両者とも普及率は60
%以下となっている。しかし、ビデオカメラの
ように初期の時点からジニ係数が極めて低く、
収入階級間の格差がほとんど存在しない品目が 見られるのは特筆すべきことであろうと思われ る。というのは、従来の新製品の普及パターン は、高所得階層に最初ある程度普及して、その 後徐々に中間所得層から低所得層へと普及して
いくものであったからである。
D1:12.ビデオカメラ
D2:13.パソコン、14.ピアノ、15.ゴルフ セット、17.ファクシミリ
D1は、従来の普及パターンに代わる新型普 及パターンだと考えられる。従来型は、普及率 の上昇とともにジニ係数が低下するのが特徴だ が、この新型はジニ係数がマイナスとなってお り高所得層から低所得層所得要因ではなく年齢 要因が直接的に媒介している可能性を平成元年
(89年)データで検証したが、今回は、それ以 降のデータを用いて検証することにする。89年
一 〇.01155とジニ係数がマイナスであったが、
94年も引き続きマイナスで99年にプラスに転じ ているが第2、第3分位で最大の普及率を記録 している。ということは89年以降のデータを用 いてもビデオカメラの普及に関しては、所得要 因は影響しないということが立証されたことに なる。年齢要因に大きく影響を受けているわけ であるが、その年齢要因の背後には第一子の出
産が大きく関係していると思われる。すなわち、
所得の高低にかかわらず、初めての子供の映像 を記録することが家族にとって、最優先の第一
一
図表一2 収入階級5分位別主要耐久消費財の普及率表
単位:%年度 1 H 皿 口
V平均
ンー,、、・ 一1.星セット 1969
17.2 27.0 34.6 42.4 51.6 34.6 0.195841974
36.1 47.3 54.0 61.1 69.2 53.4 0.117231979
50.0 63.5 67.8 73.6 79.7 66.90.08281
1984
56.6 70.4 76.3 80.0 85.6 73.7 0.072291989
58.8 70.7 76.48L1
85.5 74.3 0.066001994
62.2 75.2 79.6 83.8 87.8 77.6 0.060491999
59.1 72.6 78.5 84.1 88.3 76.4 0.071862.子レンジ 1969
一一
一 一 一 一 一1974
5.6 8.2 10.4 12.3 16.8 10.6 0.194341979 2tO 23.9 27.9 29.4 37.2 2τ9 0.10939
1984 4t5 48.0 52.0 54.0 61.2 51.3 0.07002
1989
63.6 72.0 74.1 78.5 82.3 74.1 0.047401994
84.8 90.4 92.0 92.3 94.3 90.7 0.018081999
93.2 96.1 96.7 97.4 98.1 96.3 0.009303.丁ヌし冷
1969
82.1 91.6 94.2 95.0 96.8 92.0 0.029171974
98.1 98.7 99.1 99.1 99.3 98.9 0.002671979
96.1 97.8 98.0 98.4 99.1 97.9 0.005601984
98.1 98.4 98.6 98.3 99.2 98.5 0.001501989
97.7 98.2 98.4 98.3 98.7 98.2 0.001101994
97.9988
98.9 99.0 99.3 98.70.00211
1999
98.6 99.2 99.2 99.5 99.7 99.2 0.001854. 、 1969
54.4 71.3 80.1 84.7 90.4 76.2 0.089921974
87.0 93.1 95.5 96.3 97.8 93.8 0.019661979
94.4 97.9 98.2 98.6 98.8 97.5 0.006971984
96.7 98.3 99.0 98.9 99.2 98.4 0.004351989
96.9 98.3 98.1 98.4 98.5 98.0 0.002291994
98.0 99.2 99.2 99.5 99.4 99.0 0.002081999
98.8 99.5 99.7 99.5 99.6 99.4 0.001275. 差濯
1969
86.3 94.2 95.5 95.8 98.1 94.0 0.021661974
97.4 98.9 99.3 98.9 99.4 98.7 0.002431979
98.1 99.3 99.4 99.5 99.599」
0.001821984
99.0 99.2 99.3 99.3 99.7 99.30.00121
1989
98.8 99.1992
99.5 99.2 99.2 0.001371994
99.2 99.7 99.4 99.7 99.7 99.5 0.000581999
99.2 99.4 99.5 99.6 99.7 99.4 0.000426.ミシン(動) 1969
78.9 87.4 91.4 92.8 94.6 89.0 0.032851974
82.7 89.3 92.9 92.6 94.2 90.2 0.021771979
82.4 89.0 92.3 93.8 95.4 90.5 0.026341984
81.3 88.9 92.4 93.0 95.1 90.1 0.027701989
64.0 73.1 75.4 75.3 76.8 72.8 0.028901994
64.8 76.1 79.4 80.8 81.9 76.5 0.039691999
57.7 69.7 75.5 78.8 81フ 72.5 0.060527ノレームエアコン
1969
1.7 2.4 3.1 4.6 10.1 4.4 0.350001974
10.8 15.5 19.1 22.1 32.8 20.2 0.207331979
35.3 43.8 43.8 48.2 56.0 45.4 0.080261984
45.5 53.7 57.3 57.3 66.1 56.0 0.064361989
54.3 63.4 67.3 69.87刀
66.4 0.062951994
72.9 79.6 80.5 82.2 86.4 80.3 0.029641999
79.1 84.6 86.1 87.2 91.0 85.7 0.026008. 、_たつ
1969
78.7 85.3 86.8 87.5 89.9 85.6 0.022521974
88.4 90.4 91.9 93.7 94.19t7
0.012821979
91.7 92.7 93.5947
95.4 93.6 0.008031984
91.6 93.1 93.6 94.1 94.8 93.40.00591
1989
72.9 73.7 75.1 74.5 73.2 73.8 0.000431994
72.2 74.6 76.0 77.0 76.9 75.4 0.013501999
75.8 79.0 80.1 82.2 85.3 80.4 0.021479カラーテレビ 1969
9.6 16.0 19.9 24.6 35.0 21.0 0.225331974
85.6 90.4 92.7 93.2 95.1 91.4 0.019081979
97.0 98.0 98.4 98.3 98.6 98.0 0.002241984
98.1 98.6 98.6 98.7 98.9 98.5 0.000571989
98.0 98.5 99.0 99.2 98.4 98.60.00101
1994
98.9 99.2 99.3 99.5 99.5 99.3 0.001651999
98.8 99.5 99.5 99.4 99.6 99.3 0.0007710.ステレオセット 1969
23.5 33.2 39.7 44.9 59.9 40.2 0.167161974
4α7 48.9 53.9 59.1 69.7 54.4 0.099191979 5t9 59.9 62.9 70.1 78.3 64.6 0.07771
1984
55.4 64.0 69.5 74.8 82.3 69.2 0.074681989
51.0 58.3 63.8 69.9 76.6 63.90.07831
1994
45.5542
56.4 62.5 71.0 57.9 0.082071999
40.4 47.9 52.0 56.5 64.7 52.2 0.08625March 2006 生活の標準化の再検討 一 135 T
単位:%
1 口
匝 IV
V平 ジニ、
11.CD. MDラン 1969
一 一
一 一 一
一一
1974
一一
一一 一
一一
1979
50.9 60.5 64.3 68.5 72.0 63.20.06291
1984
69.8 76.3 8∫.0 83.7 86.9 79.5 0.041361989
60.9 67.3 71.8 75.380」
70.9 0.049821994
58.8 64.3 71.6 7τ3 82.6 70.9 0.068631999
70.7 77.7 82.2 86.6 89.4 81.3 0.0456312.ヒ丁 メラ 1969
一
一
一 一一 一 一
1974 一 一
一 一 一一 一
1979 一 一 一
一 一 一一
1984
3.3 4.0 4.0 3.8 5.6 4.1 0.076101989
16.9 21.8 19.6 17.5 17.7 18.7 一〇.01155
1994
36.3 43.54t2
35.9 32.1 37.8 一〇.03317
1999
39.5 50.4 51.5 46.5 44.2 46.2 0.00498度 1 1 皿 IV
V平均 ン_小
、 ・ _13.ハソコン 1969
一 一
一 一一 一 一
1974 一 一
一 一一 一 一
1979 一 一 一
一 一一 一
1984
3.6 4.9 6.7 1.1 10.6 6.6 0.196061989
6.8 10.8 13.8 17.9 20.0 13.80.19101
1994
9.7 13.9 18.4 22.9 28.9 18.7 0.200641999
24.6 35.8 44.9 51.9 62.0 43.8 0.1659814.ビアノ 1969
1」 3.0 7.0 10.8 20.3 8.4 0.435241974
3.0 6.8 12.1 17.5 27.4 13.40.35821
1979
5.8109
17.8 25.7 35.4 19.1 0.310681984
7.5 16.5 22.4 29.0 39.5 23.0 0.267831989
10.3 18.7 26.6332
43.4 26.4 0.243031994
9.7 18.1 26.3 32.6 43.9 26.0 0.251381999
9.6 17.7 24.7 33.9 44.826」 0.26521
15.コノレフセット 1969
1.5 3.9 6.5 刊.4 21.2 8.9 0.421571974
6.4 12.9 16.7 21.6 33.7 18.30.27891
1979
11.4 19.7 24.0 30.6372
24.5 0.201801984
16.1 26.8 32.6 38.6 47.7 32.40.18691
1989
20.6 31.4 37.1 42.8543
37.3 0.171471994
28.2 38.6 45.4 51.2 59.9 44.6 0.135341999
27.1 41.1 47.1 52.2 60.9 45.6 0.1364516.話(コードレス・ 言)
1969
16.8 26.9 37.6 51.5 71.9 41.0 0.264491974 643 77.0 83.5 90.0 94.4 81.8 0.07110
1979
90.8 96.8 98.0 99.1 99.1 96.7 0.015021984
96.3 99.4 99.7 99.8 99.8 99.0 0.005981989
80.4 79.7 80.4 81.9 83.68L2
0.008471994
39.2 41.4 43.8 46.8 52.0 44.5 0.052761999
63.2 69.6 70.9 76.1 83.3 72.6 0.0514617.ファクシミリ 1969
一
一
一 一一 一 一
1974
一一
一 一一 一 一
1979 一 一 一
一一 一 一
1984 一 一 一
一一 一 一
1989
一一 一
一 一一 一
1994
4.2 5.6 5.8 6.8 8.8 6.2 0.130651999
24.93tO
32.9 34.1 39.8 32.5 0.0809218.乗用 1969
14.4 20.3 22.0 24.5 29.8 22.00」1818
1974
42.0 49.1 49.5 53.7 58.0 50.3 0.055031979 572 65.3 66.3 68.5 72.4 65.7 0.03726
1984
70.4 76.7 79.2 80.3 86.3 78.5 0.035061989
73.1 80.1 81.3 84.2 85.6 80.5 0.024451994
80.0 86.5 87.8 88.3 90.9 86.50.01951
1999
82.8 90.5 91.6 92.8 94.290」
0.01940資料 : 糸♂務省統言十局 「全|司汀笥f髪≡)1:fLtミ:[肩デ[」
義的な価値を有するということであろう。
D2は13.パソコン17.ファクシミリという情 報通信関係の新型家電商品と14.ピアノ、15.
ゴルフセットは、高級な贅沢品であり、普及率 はいずれも低い水準にあり階級間格差を表すジ ニ係数も高い水準のままほぼ横ばい傾向にある
ことが確認される。しかし、注意深く観察する と13.パソコンは94年まで普及率20%以下で低
い水準にあったが99年で43.8%と25.1ポイント
も上昇している。同時にジニ係数も0.20064から0.16598に一挙に低下している。また17.ファ
クシミリも同じように94年から99年にかけて飛躍的に普及率がアップしている。94年6.2%か
ら99年32.5%と26.3ポイント上昇している。ジ ニも0.13065から0.08092と低下しているのがわ
かる。この2品目に関しては99年に劇的に普及率・ジニ係数が変化したといえる。
14.ピアノにっいては、84年までは毎回5ポイ
ントずっ普及率が上昇していたが89年以降は26
%水準で横ばいとなっている。それとともにジ
ニも0.25水準で横ばい推移している。15.ゴル
フセットは、69年までは普及率も10%以下で低 くジニ係数も0.43524と高かったが74年以降から普及が進み99年には45。6%まで局くなり、ジ 図表一3 世帯主の年齢階級別の普及率表
年 〜24 25〜29 30〜34 35〜39 40〜44 45〜49 50〜54 55〜59 60〜64 65〜69 70〜74 75〜
1. 、セツト
1984
46.1 63.8 71.3 76.7782
76.0 73.1 72.1702
66.3 61.5 64.51989
42.3622
69.9 75.7 78ユ 78.4 74.5752
69.9 74.8 62.4 51.21994
44.1602
70.8 77.9 81.8 81.8 8乱1 78.3 77.0 782 67.0 67.01999 462
56.3692
76.0792 812
80.8 79.9 76.4 74.2 70.5 70.52.子レンジ 1984 372
50.3 50.5 50.6 49.9 52.8 53.1 55.9 52.9 48.4 47.1 18.61989
68.1 77.8 τ8.8 75.0 72.5 72.3 72.2 74.9 73.4 71.9 66.1 46.11994
83.49之3
93.9 9之6 90.1 90.4 88.7 89.9 90.4 88.8 82.6 82.61999
95.4 96.5 97.4 97.4 96.7 96.1 95.6 96.1 94.4 93.9 93.7 93.73. (200L以 ) 1984
72.5 79.4 77.7 79.8 82.1 83.083β
83.8 82.5 79.2 74.1 69.3(300L以上)
1989
50.1 56.0 55.0 56.9 62.1 64.5 64.8 67.4 65.9 62.9 72.7 68.0(300L以上)
1994
48.3 63.3 61.8 61.1 64.6 66」 65.4 64.7 64.5 59.6 59.6 59.6(300L以上)
1999
59.0 69.3722
75.6772
78.9 η.1 76.1 74.6 722 71.4 71.44. ( 1984
95.0 97.8 98.7 98.9982
98.5 98.5 98.6 97.0 96.7 95.6 82.0(全自動)
1989 94.6
98.3983
98.6 98.5 97.6 97.4 97.7 97ヨ 95.1 97」 91.0(全自動)
1994 94.7
98.4 99.1 99.0 99.0 99.3 98.9993
99.0 98.8 98.9 98.91999 98,9
982
99.4 99.6 99.5 99.6 99.3 99.4992
98.7 99.3 99.35.
1984
22.8 22.8 22.5 24.4 22.8 24.6 25.5 31.4 31.1 35.9 28.6 84.31989
29.3 38.9 34.8 34.5332
31ρ 30.0 31.13t5
31.5 33.1 43.91994
63.4 73.469β
or,1 59.0 52.9 49.1 46.0 47.0 42.7 38.8 38.81999
99.0 99.0 99.6 99.6 99.6 99.5 99.5 99.4 99.4 98.9 97.8 97.86.ミシン( )
1984
60.4 76.9 86.4 91.7942 93田 923 922 862
82.88W9
56.51989
47.5 65.475」
80.5 76.4 73.7 68.8 65.8 60.6 60.4 50.7 42.01994 408
57.7 72.58之4 8z6
81.7 76.5 73.8 68.2 67.4 56.3 56.31999
28.9462
61.1 74.0 81.3 80.$ 76.9 73.5 68.7 67.2 61.7 61.77.ルームエアコン
1984
40.6 55.? 58.0 58.6 56.6 54.0 53.0 55.0 56.1 57.0 49.1 59.81989
54.1672
69.9673
66.6 65.5 65.0 65.363B
64.5592
49.01994
η.9 8乞1 Mn82」
79.1 78.8 79.8 78.0 79.1 792 76.6 76.61999
81.0 83.8 87.587u
86.0 83.7 86.1 85.8 84.4 82.8 81.5 81.58. 〜こつ
tg84
88.5932 923 933
94」 94.4 93.7 92.6 91.3 92.5 93.1 93.6(家具鶴 む)
1989
79.4 77」762
72.6 73.0 74.5732
72.8 72.1 71.0 65.0 56.8(家 限定)
1994
72.0 71.7 72.9752
75.9 76.5784
75.4742
7L2 73.6 73.6(家具領 定)
1999
68.3727
71.5765
78.6 82.9 85.5 85.9852
83.58t5
81.59 −一テレ に 1984 962
98.8 98.6 98.7 98.5 98.8 98.3 98.5 97」 97.3 99.0 100.01989
98.1 98.9 98.6 98.6 98.8 98.5982
98.5 98.8 98.1 99.4 94.91994
97.6 98.4992 992 995
99.3 99.5 99.3 99.0 99.3 100.0 100.o1999 97コ
99.o 99.1 99.4 99.3 99.3 99.6 99.6 99.4 99.9 99.0 99.010ステレ セッ
1984 60.8 72.1 69.0 65.0 65.0 74.0 76.9 τ4.7 61.5 54.5 43.6 39.31989 592
66.8 64.7602
59.8 67.4 70.8 68.6 54コ 49.6 34.1 26.81994 593
60.4 60.9 53.7 52.5 58.4 64.4629
54.3 49.6 34.9 34.91999 45.4 53.4 53.7 53.7 50.1 49.0 55.6 64.1 51.6 46.8 40.9 40.9
11CD. MD一ジ セ
1984 64,5 75.4 73.5 76.3852
88.1 84.o 77.1 70.4 63.6 53.5 49.3(ヘッドホンステレ を ) 1989 54.5 61.4 66.3 71.1 75.5 78.0 74.2 672 59.9 51.4 46.0 38.8
(CD一ジカセ) 1994 51.5 53.3 57.3 64.8 76.0 83.7
803
7t4 63.3 55.5 54.9 54.9(MD レイヤーを含む)
1999 65.7 65.3 71」 78.5863
89.7 87.5 82.3 76.7 70.5 63.7 63戊12.丁 メー 1984
0.950 62
4.t 3.9 3.1 3.5 3.4 3.7 3.8 3.4 11.41989
17.03之4
36.3 26.8 162 8.6 8.1 11.1 3.5 14.3 10.6 1121994
29.7 41.1629
6t.5 43.9 26.6 188 20.1 23.4 17.6 17.6 17.61999
38.1412
63.4 1.1 62.7 44.4 30.8 25.0 24.3 20.7 19.9 19.913.,ソコン
1984
3.9 6.4 6.o 6.4 7.6 8.162
4.8 6.3 1.6 4.1 0.01989
4.6 9.4128
127 5.2187
15.3 12.1 7.9 4.8 8.2 3.41994
7.5 120 16.7 18.4 19.1 22.4235
18.0 1328B
1t3 11.31999 214
39.5 43.7 46.3 47.6 47.4 47.5 41.7 33.5 23.7 21.3 21.314.アノ 1984
4.5 7£ 14.? 23.9 30.9292
26.3 22.8 18.3 12.0 1ぱ3 4.41989
6.6Xl
15.5275 3Z9
33」 29.6272
20.8 20.8 12.1 8.81994
2.7 5.1 10.4 23.43t5
34.332旦
29.1 27.5 22.4 16.6 16.61999
2.9 6.0 9.7 20.0 31.1 34.9 34.8312
24.4 22.7 19.3 19.315 ルフセッ ハーフセット 1984
112 29.4 34.437皇
36.4 32.4 27」 23.7 24.4 12.6 20.8 28.01989
14.4355
41」ハ 39.7402
38.3 33.9 32.9273
2L7 14.4 20.71994
19.7 43.6 49.54a3
45.5 45.7 45.0 42.3362
27.7 26」 26.11999 16.5
312 472
50.6483
45.7 47.3 47.84t8
32.2 28.3 28.316. コードレス・ )
1984 一
一 一 一一
一 一 一一
一 一 一(レンタルを含む)
1989 883
87.0 81.1783
79.8 80.3 83.5 83.7823
78.0 70.8 71.0(コードレス )
1994 532
55」 49.7 43.8 41.9 44.3 44.6 43.7 39.4 35.6 26.7 26.7(携帯 を む) 1999 84.1 83.0 76.0 71.9 71.1
752
79.3 72.5 55.4 43.9 30.8 30.817.ファンミリ
1984 一 一
一 一一
一 一一
一 一一
一1989 一
一 一 一一 一 一 一 一 一
一 一1994
13 6.6 6.1 6.5 5.9 6.7 6.0 5.9 6.6 6.8 6.9 6.9(コピー 能つきも む)
1999
21.?344 362
35.5 35.3 32.3 31.0 30凡272
24.1 20.7 20.718 用 1984 68.5
795
η.6 74.9 71.3 71.3 71.5 70.3 57.7 40.7 41.4 18.61989
79.78a8
85.1 84.4 81.8802
79.7 76.3 66.3 53.3 23.2 24.11994
79.5 86.5 88.9 91.6 88.5 87.0 87.3 84.3 78.3 63.3 47.3 47.31999
83.7 88.59輻8 919 925
91.7 90.7 89.8 84.9 76.9 62.7 62.7資料:図表一2と同じ
March 2006 生活の標準化の再検討
二も0.13まで低下している。しかし、2品目とも他と比較するとジニ係数が高くしたがって収
入階級間で格差の大きな品目であることは変わっ ていない。
②年齢階級別比較
図表一3では、世帯主の年齢階級別主要耐久 消費財の普及率が示されている。ここにおいて 普及率の高い順に第1位から第3位までを「ア ミかけ」で示した。この表では、普及率が飽和 状態に達して年齢階級間の差がほとんど見られ ない3.電気冷蔵庫、4.電気掃除機、9.カ
ラーテレビを除いたそれ以外の多くの品目は、
年齢階級44歳以下の若い年齢層に1〜3位の高 普及率が集中している。16.電話、12.ビデオ カメラ、18.乗用車、2.電子レンジ、7.ルー ムエァコン、5.電気洗濯機、15.ゴルフセッ ト、17.ファクシミリ、の順で若年階層の普及 率が高くなっている。第一位の16.電話では89 年通常電話器、94年はコードレス電話器、99年
は携帯電話のいずれにおいても34歳以下の年齢
階級に高普及率が集中している。第二位の12.
ビデオカメラは25歳〜39歳にそれが集中してい
る。第三位は、耐久消費財の中で最も高額な18.
乗用車である。89年には、25〜29歳83.8%、30
〜 34歳85.1%、35〜39歳84.4%、また94年には 25〜29歳で86.5%、24歳以下で79.5%というよ
うに若年階層に高普及率が集中している。
とりわけルームエアコン・携帯電話・MD・
CDラジカセ・乗用車は、快適性・利便性・娯
楽性・ファッション性の点で若年層にとっては、
所有していないと「がまんならない」「カッコ がっかない」「はなしにならない」ものとして あるといえる。すなわち若者にとっては最も標
準化の作用が強く働いている財であるといえる。
これらの現象は、普及率高位年齢層が若年齢 層に集中する傾向に集約される。この若年集中
一 137一
化傾向は、今後の耐久消費財の普及だけではな
く、耐久消費財の編成。配備のされ方に規定さ
れて存在している生活構造そのものにも大きな
影響を与えるであろう。このことは従来、収入
階層要因に強く規定されて形成されていた生活
構造が、それに代わって年齢階層要因に規定さ
れて構造化がなされるようになることを意味し
ているといえるかもしれない。
3.保有数量
ここでは、図表一4にもとついて収入階級間 の格差構造を平均保有数量とジニ係数の関係の
時系列比較の中に見ていこうと思う。これによっ
て普及率で明らかとなった作用とは異なる作用 が保有数量に働いていることが明らかとなるで あろう。普及率の分析で用いた類型化によって「標準化」を達成しているAGの品目について 検討を加える。このAGの品目の中で保有数量 が高くなるにつれてジニ係数が高くなるグルー プをAaとし、保有数量の高低には関係なくジ
ニ係数が一定しており横ばいの状態にあるグルー
プをAbとし、保有数量が高くなるにつれてジ ニ係数が低下する傾向にあるグループをAcとした。
Aa:3.電気冷蔵庫、4.電気掃除機、5.電 気洗濯機、9.カラーテレビ、16.電話
(携帯電話・コードレス)、18.乗用車
Ab:6.ミシン(電動)、8.電気ごたっ、11.CD・MDラジカセ、
Ac:2.電子レンジ、7.ルームェァコン 図表一4を見ていくと、Aaの3.電気冷蔵 庫では69年平均保有数量が1000世帯あたり942 台でジニ係数が0.03478であったのが74年で 1061台と1000台を超えてそれと同時にジニも 0.02228と最低を記録している。その後は保有
台数が増加するとともに、ジニ係数は0.03398、
一
図表一4 収入階級5分位別主要耐久消費財の保有数量表 、 位:台
年度 1 H
皿口
V平均 ン_,、
、 _1. セツト 1969 175 274 351 432 534 353 0コ9796
1974 355 462 543 627 706 539
0.129421979
一一
一 一 一一 一
1984 570 710 772 816 884 750
0.077761989 594 716 779 832 889 762
0.074121994 628 763 808 857 908 792
0.065281999 598 736 797 860 924 782
0.078542、馬子レンジ
1969
一 一 一 一 一 一
一
1974 57 82 104 123 168 107
0.198501979 211 240 280 295 373 280
0.109001984 426 495 544 565 647 535 0.07581
1989 658 742 765 817
871771
0.052501994 870 935 957 974 1,027 952
0.029371999 956 998 1,013 1,036 1,089 1018
0.023793. 冷 ・ 1969 832
931958 974 1,014 942
0.034781974 1,018 1,025 1,047
1ρ74t140
1,061 0.022281979
1,0311,057 WO93 1,139 1223 1,109
0.033981984 1,033 1,056
1」021,148 1255 毛119 0.03850
1989 tO65 1,102 t132 1,184 1,276 1,152
0.035171994 1,089 1」31
1」641,234 1,353
1」93 0.041581999 t102 1,146 1194 1271 1,419 1226
0.049334.のヌ、 、
1969 552 728 820 885 976 792 0」0126
1974 882 955 1,000 tO27 1,127 998
0.044851979 tOO4 1,069 1,118 1,172 1,273
1」27 0.045321984 tO53 1,119 1,182 t240 1,364 1,192
0.050201989 1,096 t168 1,225 1,307 1,429 1,245
0.051731994 1,159 1,246 1,313 1,398 1,560 1,333
0.055681999 1182 1273 1,369 1,452 1642 1382
0.062695. ≡濯
1969 887 980 995 1,009 1,052 985
0.029561974 995 tOO8 1,020 1,027 1,053
1,021 0.010971979 1,019 1,044 1,050
1,0611,078 1,050
0.009901984
1,021tO28 1,040 tO54 1,096 1,048
0.013631989 1,037 1,047 1,065 tO88 1」09 1,069
0.01366
1994 1,049
1,0711,087 t106 1,146
1,091 0.016331999 tO36 1051 1075 1108 1,160 1085
0.021906.ミシン(s動) 1969 830 930 989 1,025 1,105 976
0.053071974 884 964
1,0211,059 1,117 1,009
0.044481979 893 973 tO35 1,098 1,174 1,035
0.053491984 877 974 1,055 1,099 1,176 1,036
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0.045901994 678 802
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