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人口減少下における住宅地の維持に関する調査研究 利用統計を見る

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Title 人口減少下における住宅地の維持に関する調査研究

Author(s) 平, 修久

Citation 聖学院大学総合研究所 Newsletter, Vol.20-2 : 14

URL http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_i d=2431

Rights

聖学院学術情報発信システム : SERVE

SEigakuin Repository for academic archiVE

(2)

報 告

14

 2010年度に、埼玉県と人口減少下における住宅 地の維持に関する調査研究を共同で行うことに なった。

 日本の人口は2004年の12,779万人をピークに減 少期に移行し、埼玉県は2010−15年の間に人口減 少に転じると予測されている。2000− 5 年の期間 をみると、県内の40市のうち19市と、30町村のう ち22町村がすでに減少している。

 人口が減少することにより地域社会に様々な問 題が発生、あるいは深刻化することが考えられる。

中でも、戸建て住宅団地では、世帯主が同時に高 齢化するとともに人口減少が同時進行することに より、空き家・空き地の増加、相互扶助力や自主 防災力の低下、店舗の廃業・バスの運行本数の減 少等による生活利便性の低下といった問題が集中 的に発生する恐れがある。一方で、敷地分割や 3 階建て化による居住環境の悪化という問題もある。

 埼玉県の住宅は、2003年時点において、1970年 代に建てられたものが495,700戸と最も多い。この 10年間に、1,554千人、592千世帯が増加した。こ の期間を中心とした時期に建設された住宅団地 は、建設当時とは状況がかなり変化し、地域社会 の問題が顕在化している可能性がある。また、今 後10年間、20年間で、同様の問題が発生、悪化す る可能性がある。

 これまで、郊外の戸建て住宅団地は行政支援の 必要性が低いと認識され、政策対象にはなってい なかった。しかし、多様な問題が多くの地域で進 行しつつあることから、近年、政策の検討対象と して浮上している。

 郊外戸建て住宅団地について、空き地や空き家 の発生、都心から遠く離れた限界住宅地、戸建住 宅の居住継承等を対象とした多数の研究がなされ てきた。これらは、主に個別の住宅団地の居住者 を対象にしたアンケート調査をもとにし、有用な 知見を提供している。それらに基づいて政策を提 案しているものもある。なお、埼玉県内の住宅団

地を対象にした研究は限られている。

 そこで、本研究では、主に1965−1990年に埼玉 県内に開発された戸建て住宅団地を対象に、人口 の変化に伴う地域社会の問題の内容と度合い、そ れらへの取組み状況、住宅地の維持・再生策の導 入可能性などを調査し整理する。それらを踏まえ て、可能な範囲で政策提言を行う。

 調査の概要は以下のとおりである。

●既存文献調査

  郊外住宅地の開発の経緯・動向、郊外住宅地の 特性、郊外住宅地の変容・現状・問題点・課題 とその原因、郊外住宅地に求められる居住環境・

郊外戸建て住宅の市場、郊外住宅地の維持・再 生方策、郊外住宅地の維持・再生への行政介入 の必要性の理由、その他

●過去の戸建て住宅団地開発の把握

  埼玉県内市町村の戸建て住宅開発許可データの 収集・分析

  埼玉県の元開発許可行政担当者へのインタ ビュー

●市町村における戸建て住宅団地の維持に関する 問題意識の把握

●住宅団地の状況・問題の把握

  住宅団地の自治会長へのアンケート調査及びイ ンタビュー調査

●住宅の維持・再生方策の検討

●まとめ・報告書作成

(たいら・のぶひさ 聖学院大学政治経済学部コ ミュニティ政策学科長・教授)

人口減少下における住宅地の維持に関する調査研究

平 修久

参照

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