第 1 章 人 口 ビジョン
1.人 口 ビジョンの位 置 付 け
日 本 国 内 の人 口 は平 成 20 年 (2008)をピークに減 少 傾 向 となり、人 口 減 少 時 代 に突 入 し てい る 。 平 均 寿 命 が 延 び て 死 亡 者 数 の 増 加 が 抑 制 され てい るもの の 、 合 計 特 殊 出 生 率 の 低 下 と 、 出 産 が 可 能 な 世 代 の 人 口 減 少 に よ る 出 生 数 の 低 下 は 、 人 口 規 模 を 長 期 的 に 維 持 す る 水 準 を 下 回 ることとなった。
ひとたび 人 口 が減 少 し 始 めると、その スピード は今 後 加 速 度 的 に 高 ま って いくものと 考 えら れている 。 国 立 社 会 保 障 ・人 口 問 題 研 究 所 の推 計 によれば、 2020 年 代 初 頭 には年 間 60 万 人 程 度 の 減 少 であるが、2040 年 代 初 頭 には年 間 100 万 人 程 度 の減 少 となる。
富 山 市 は、 富 山 県 の中 央 部 に 位 置 す る人 口 約 42 万 人 の 都 市 であ り、県 都 として、 日 本 海 側 有 数 の中 核 都 市 として発 展 してきている。
こ れ ま で 、 総 人 口 は 着 実 に 増 加 し て い た が 、 今 後 は 減 少 に 転 じ る と 見 込 ま れ て お り 、 年 少 人 口
(0~14 歳 )及 び生 産 年 齢 人 口 (15~6 4 歳 )が減 少 する一 方 で老 齢 人 口 ( 6 5 歳 以 上 ) は増 加 し続 けている。
この よ う な 状 況 下 で 、 都 市 の 魅 力 や 活 力 を 維 持 し、 持 続 可 能 な 地 域 社 会 を 形 成 す るた めに は 、 高 齢 者 が元 気 で 活 動 し やすい都 市 空 間 を形 成 することが課 題 であるとともに、特 定 の 年 齢 層 に 偏 ったコミュニティではなく、多 世 代 がバランス良 くミックスされ、ソ ーシャルキャピタル(社 会 的 絆 )が 強 い コミュニティづくりが課 題 となっている。
富 山 市 人 口 ビ ジ ョ ン は 、 国 の 「 ま ち・ ひ と ・し ご と 創 生 法 」 に 基 づ く 富 山 市 ま ち ・ひ と ・し ご と 総 合 戦 略 を 策 定 す る ため に 、 富 山 市 にお ける 人 口 の 現 状 分 析 や 、 市 民 の 認 識 を 共 有 し 、 今 後 目 指 す べ き将 来 の方 向 と人 口 の将 来 展 望 を示 すものである。
2.人 口 ビジョンの対 象 期 間
国 の長 期 ビジョンの趣 旨 にあわせ、平 成 22 年 (2010)を基 準 とした 5 0 年 後 の平 成 72 年
(2060)までの人 口 動 向 を分 析 し、将 来 展 望 を示 す。
第 2 章 富 山 市 の人 口 動 態 の把 握
1.富 山 市 の人 口 動 向 の分 析
(1)総 人 口 ・総 世 帯 数 の推 移
平 成 22 年 (2010)国 勢 調 査 における富 山 市 の総 人 口 は、421,953 人 である。
第 1次 ベビーブーム(昭 和 22 年 ~24 年 )後 の昭 和 25 年 (1950 )に、合 併 前 の旧 市 町 村 を合 わせた人 口 が初 めて 30 万 人 を超 え、第 2次 ベビーブーム(昭 和 46 年 ~49 年 )による 人 口 の急 増 を経 た昭 和 60 年 (1985 )には人 口 40 万 人 を突 破 している。
平 成 2 年 (1990)頃 からは人 口 の増 加 傾 向 が緩 やかになり、 平 成 1 2 年 (2000)頃 から はほぼ横 ばいで推 移 しており、今 後 は減 少 に転 じると見 込 まれている。
平 成 2 2 年 (2010)国 勢 調 査 における富 山 市 の総 世 帯 数 は 159,151 世 帯 で、世 帯 あた り人 員 数 は 2.65 人 である。
世 帯 あたり人 員 数 は、第 1次 ベビーブーム後 にやや上 昇 した後 、 昭 和 3 0 年 (1955)頃 より 減 少 し続 けている。昭 和 45 年 (1970 )に 4 人 を下 回 り、平 成 12 年 (2000)には 3 人 を下 回 っている。
総 世 帯 数 は一 貫 して増 加 傾 向 にあり、昭 和 55 年 (1980 )に 10 万 世 帯 を超 えている。
図 富 山 市 の 総 人 口 ・ 総 世 帯 数 ・ 1 世 帯 あ た り 人 員 の 推 移 大 正 9 年 ( 1 9 2 0 ) ~ 平 成 2 2 年 ( 2 0 1 0 ) 出 典 : 国 勢 調 査 ( 平 成 1 7 年 以 前 は 富 山 市 を 構 成 す る 旧 市 町 村 の 合 計 値 )
203,633 212,328 228,201 235,561 257,453
286,215 303,167
316,787 331,555 339,446 350,085 372,835
391,554 401,070 408,942 417,595 420,804 421,239 421,953
40,980 42,810 45,389 46,820 50,438 57,777 59,886 63,396
71,189 79,828 88,959 99,086
110,867 115,619 124,210 135,936
145,821 151,727 159,151 4.97 4.96 5.03 5.03
5.10
4.95 5.06 5.00 4.66
4.25 3.94
3.76
3.53 3.47 3.29
3.07
2.89
2.78 2.65
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000
大正 9
14
昭和 5
10
15
22
25
30
35
40
45
50
55
60
平成 2
7
12
17
22 (人)
総人口 総世帯数 1世帯あたり人員
終 戦 昭 和2 0年
第 2次 ベビ ーブ ーム 昭和 46 年
~ 昭和 49 年
市 町村 合併 平成 17 年( 2 00 5) 第
1次 ベビ ーブ ーム 昭和 22 年
~ 昭和 24 年
( 人 / 世 帯 )
3,235 4,499
2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000 5,500 6,000 6,500 7,000
昭和 35
40
45
50
55
60
平成 2
7
12
17
22 (人)
出生数 死亡数
丙 午
(2)年 齢 3区 分 別 人 口 の推 移
平 成 22 年 (2010 )の富 山 市 における年 齢 3区 分 別 人 口 及 び構 成 比 は、年 少 人 口 ( 0 ~ 14 歳 人 口 )が 55,872 人 (13.3%)、生 産 年 齢 人 口 (15~6 4 歳 人 口 )が 260,790 人
(62.2%)、老 年 人 口 (65 歳 以 上 人 口 )が 102,601 人 (24.5%)となっている。
構 成 比 では、富 山 県 全 体 (年 少 人 口 13.0%、生 産 年 齢 人 口 60.8 %、老 年 人 口 26.2%)
に比 べ若 い世 代 がやや多 い。
図 富 山 市 の 年 齢 3 区 分 別 人 口 の 推 移 昭 和 3 5 年 ( 1 9 6 0 ) ~ 平 成 2 2 年 ( 2 0 1 0 ) 出 典 : 各 年 の 国 勢 調 査 ( 平 成 1 7 年 以 前 は 富 山 市 を 構 成 す る 旧 市 町 村 の 合 計 値 )
※ 合 計 値 に は 年 齢 不 詳 分 の 人 口 も 含 ま れ る た め 、 年 齢 3 区 分 人 口 の 各 数 値 を 合 計 し て も 合 計 と 一 致 し な い 場 合 が あ る
(3)人 口 の自 然 増 減 (出 生 数 ・死 亡 数 )の推 移
平 成 1 6 年 (2004)までは、出 生 数 が死 亡 数 を上 回 る「自 然 増 」の状 況 であり、平 成 17 年
(2005)より、出 生 数 より死 亡 数 が上 回 る「自 然 減 」に転 じている。
「自 然 減 」に転 じて以 降 は、出 生 数 と死 亡 数 の差 は大 きくなる一 方 であり、平 成 25 年 (2013 ) は年 間 の出 生 数 より死 亡 数 が 1,264 人 多 い。
少 子 高 齢 化 の進 行 とともに、今 後 人 口 の自 然 減 少 が一 層 進 んでいくことが予 想 される。
図 富 山 市 の 出 生 数 、 死 亡 数 の 推 移
出 典 : 「 富 山 県 人 口 動 態 統 計 ( 保 険 統 計 ) 」 ( 平 成 1 7 年 以 前 は 富 山 市 を 構 成 す る 旧 市 町 村 の 合 計 値 ) 331,555 339,446 350,085 372,835 391,554 401,070 408,942 417,595 420,804 421,239 421,953
96,527 81,028 78,774 87,586 89,960 84,590 71,407
63,693 59,544 57,572 55,872 217,037 237,961 245,750 252,984 261,383 269,050 279,458 285,248 280,871 272,601 260,790
17,991 20,457 25,561 32,221
40,205 47,409 56,584
68,533 80,103 90,503 102,601
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000
昭和 35
40
45
50
55
60
平成 2
7
12
17
22 (人)
総人口 年少人口(0~14歳) 生産年齢人口(15~64歳) 老年人口(65歳以上)
第 2 次 ベ ビ ー ブ ー ム 昭 和 4 6 年
~ 昭 和 4 9 年
25
(4)人 口 の社 会 増 減 (転 入 者 数 ・転 出 者 数 )の推 移
平 成 1 5 年 (2003)以 降 は転 入 者 数 が転 出 者 数 を上 回 る年 が多 く、平 成 1 9 年 (2007 ) と平 成 25 年 (2013)を除 いて転 入 超 過 となっている。
転 入 者 数 及 び転 出 者 数 の実 数 はともに減 少 傾 向 にあり、平 成 26 年 (2014 )には転 出 者 数 が近 年 で最 も少 ない 10,750 人 となった。
富 山 市 では、転 入 者 数 と転 出 者 数 に大 きな差 が無 い状 況 が続 いている。
図 富 山 市 の 転 入 ・ 転 出 者 数 の 推 移
出 典 : 「 富 山 県 の 人 口 」 ※ 各 年 と も 前 年 1 0 月 1 日 ~ 該 当 年 9 月 3 0 日 ま で の 値
(5)総 人 口 に与 えてきた自 然 増 減 、社 会 増 減 の影 響
①自 然 増 減 、社 会 増 減 、純 増 減 の推 移
富 山 市 の人 口 は平 成 1 8 年 (2006 )までは純 増 傾 向 にあったものの、平 成 19 年 (2007)
からは純 減 に転 じている。
近 年 は社 会 増 の傾 向 にあるが、平 成 18 年 (2006)から自 然 減 の状 態 となり、またその減 少 ペースが年 々加 速 していることから、今 後 は純 減 のペースも早 まるものと予 想 される。
図 富 山 市 の 自 然 増 減 、 社 会 増 減 、 純 増 減 の 推 移
出 典 :「富 山 県 の人 口 」 ※各 年 とも前 年 10 月 1 日 ~該 当 年 9 月 30 日 までの値 456
530 673
663
66 259
2 -132 -325 -394
-557
-664 -666
-971 -1,150 -1,287 -519
32 -23
-656
151 384
94 282 -73
336 47
470
343 406
-363 598
-63 562
650 7
217 643
96 150
-398 -58
-510 -194
-323 -565
-1,513 -689
-2,000 -1,500 -1,000 -500 0 500 1,000
平成 11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26 自然増減 社会増減 純増減
16,205 17,246
16,632 15,960
16,611 16,372
14,577 13,264
12,899 12,511
12,015
11,480 11,419 11,521 11,046
11,348 16,724
17,214
16,655 16,616 16,460
15,988 14,483
12,982 12,972
12,175 11,968
11,010 11,076 11,115 11,409
10,750 10,000
12,000 14,000 16,000 18,000
平成 11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26 (人)
転入 転出
( 人 )
②中 核 市 における自 然 増 減 率 ・社 会 増 減 率
富 山 市 の相 対 的 な状 況 を確 認 するため、平 成 2 2 年 (2010)の国 勢 調 査 を元 に、中 核 市 における自 然 増 減 率 ・社 会 増 減 率 を比 較 する。
富 山 市 は自 然 減 ・社 会 増 の状 況 で、双 方 が均 衡 している状 況 である。 中 核 市 の約 3 分 の 2 が社 会 減 の状 況 である中 で、社 会 増 減 率 は中 核 市 の中 で 7 番 目 に高 く、高 崎 市 や高 松 市 、松 山 市 と同 等 の数 値 である。一 方 で自 然 増 減 率 は中 核 市 の中 で 33 番 の低 さで、高 知 市 や岐 阜 市 、 前 橋 市 と 同 等 の 数 値 であ る 。 自 然 減 と 社 会 増 が ほぼ 均 衡 す る 状 態 の 中 核 市 は 他 に は 無 く 、 富 山 市 は他 に類 似 の無 い状 況 下 にあると言 える。
※自然増減率:(出生数-死亡数)/総人口 社会増減率:(転入者数-転出者数)/総人口
図 中 核 市 に お け る 自 然 増 減 率 、 社 会 増 減 率 出 典 :平 成 22 年 国 勢 調 査
自 然 増 減 率
( % )
社 会 増 減 率
( % )
富 山 市
社 会 増 減 率 : 0 . 1 6 % 自 然 増 減 率:- 0 . 1 7 %
③年 齢 5歳 階 級 別 人 口 の純 移 動 の推 移
男 性 の 5 歳 階 級 別 人 口 の純 移 動 は、15 歳 ~34 歳 の世 代 で大 きく動 き、年 齢 が上 がるに従 っ て徐 々に振 幅 が小 さくなっている。
平 成 17 年 (2005)→平 成 22 年 (2010 )には 15~19 歳 →20 ~24 歳 及 び 20~24 歳 →25 ~29 歳 を除 く全 ての年 代 で転 入 超 過 となっている。また、 15~19 歳 →2 0~24 歳 の移 動 は進 学 や就 職 による転 出 、20~24 歳 →25 ~29 歳 の移 動 は大 学 卒 業 後 の就 職 等 による転 入 が主 な要 因 と考 えられる。
20~24 歳 →25~29 歳 の移 動 について近 年 の動 向 を見 ると、転 出 超 過 の傾 向 に転 じており、
大 学 卒 業 等 で就 職 のため転 出 していく人 口 が多 くなっていることなどが要 因 として考 えられる。
女 性 の 5 歳 階 級 別 人 口 の純 移 動 は、総 じて男 性 より移 動 幅 が小 さい。
平 成 17 年 (2005)→平 成 22 年 (2010 )には 10~14 歳 →15 ~19 歳 及 び 15~19 歳 →20 ~24 歳 を除 く全 ての年 代 で転 入 超 過 となっている。
10~14 歳 →15~19 歳 及 び 15 ~19 歳 →2 0~24 歳 の移 動 は、進 学 や就 職 による転 出 が 主 な要 因 と考 えられる。
図 年 齢 5 歳 階 級 別 人 口 の 純 移 動 の 推 移 ( 左 : 男 性 右 : 女 性 ) 出 典 :国 提 供 資 料
-2,000 -1,500 -1,000 -500 0 500 1,000 1,500
0~4歳→5~9歳 5~9歳→10~14歳 10~14歳→15~19歳 15~19歳→20~24歳 20~24歳→25~29歳 25~29歳→30~34歳 30~34歳→35~39歳 35~39歳→40~44歳 40~44歳→45~49歳 45~49歳→50~54歳 50~54歳→55~59歳 55~59歳→60~64歳 60~64歳→65~69歳 65~69歳→70~74歳 70~74歳→75~79歳 75~79歳→80~84歳 80~84歳→85~89歳 85歳~→90歳~
(人)
昭和55年(1980)
→昭和60年(1985)
昭和60年(1985)
→平成2年(1990年)
平成2年(1990)
→平成7年(1995)
平成7年(1995)
→平成12年(2000)
平成12年(2000)
→平成17年(2005)
平成17年(2005)
→平成22年(2010)
-2,000 -1,500 -1,000 -500 0 500 1,000 1,500
0~4歳→5~9歳 5~9歳→10~14歳 10~14歳→15~19歳 15~19歳→20~24歳 20~24歳→25~29歳 25~29歳→30~34歳 30~34歳→35~39歳 35~39歳→40~44歳 40~44歳→45~49歳 45~49歳→50~54歳 50~54歳→55~59歳 55~59歳→60~64歳 60~64歳→65~69歳 65~69歳→70~74歳 70~74歳→75~79歳 75~79歳→80~84歳 80~84歳→85~89歳 85~89歳~→90歳~
(人)
昭和55年(1980)
→昭和60年(1985)
昭和60年(1985)
→平成2年(1990年)
平成2年(1990)
→平成7年(1995)
平成7年(1995)
→平成12年(2000)
平成12年(2000)
→平成17年(2005)
平成17年(2005)
→平成22年(2010)
近 年 、 2 0 ~ 2 4 歳 → 2 5 ~ 2 9 歳 の 戻 り が 小 さ い 。 卒 業・就 職 の 機 会 で の 転 出 超 過 が 要 因 と 考 え ら れ る 。
U タ ー ン 、 就 職 、 住 宅 取 得 等 に よ る 転 入
進 学 、 就 職 に よ る 転 出
U タ ー ン 、 就 職 、 住 宅 取 得 等 に よ る 転 入
進 学 、 就 職 に よ る 転 出
④総 人 口 に与 える自 然 増 減 ・社 会 増 減 の影 響
縦 軸 に 自 然 増 減 、 横 軸 に 社 会 増 減 を と り 、 各 年 の値 を プロ ッ トした 4 象 限 のグラ フ に より 、 自 然 増 減 及 び社 会 増 減 が総 人 口 に与 えてきた影 響 を分 析 する。
時 間 の経 過 を追 いながらみていくと、平 成 11 年 (1999)~平 成 1 4 年 (2002)は「第 2象 限 」にあり、自 然 増 と社 会 減 の相 殺 により人 口 の伸 びが停 滞 していた。平 成 15 年 (2003)から 平 成 1 7 年 (2005)には「第 1象 限 」に移 り、自 然 増 、社 会 増 の相 乗 で人 口 が比 較 的 安 定 し て増 加 した。平 成 1 8 年 (2006 )からはほぼ「第 4象 限 」に移 り、人 口 減 少 が続 く状 況 になって いる。
「 第 3 象 限 」 に 突 入 す る と 自 然 減 と 社 会 減 の 相 乗 に よ り 人 口 減 少 が 加 速 する と 言 わ れ てい る 。 平 成 19 年 (2007)及 び平 成 25 年 (2013 )には、一 時 的 に「第 3象 限 」に入 っており、富 山 市 は人 口 減 少 が加 速 しつつある状 況 にあると言 える。
図 総 人 口 に 与 え る 自 然 増 減 ・ 社 会 増 減 の 影 響
出 典 :「富 山 県 の人 口 」 ※各 年 とも前 年 10 月 1 日 ~該 当 年 9 月 30 日 までの値
1999年 2000年
2001年 2002年
2003年
2004年
2005年
2006年 2007年
2008年
2009年
2010年 2011年
2012年 2013年
2014年 -1400
-1200 -1000 -800 -600 -400 -200 0 200 400 600 800 1000
-800 -600 -400 -200 0 200 400 600 800
自 然 増 減 数( 人)
社会増減数(人)
自然増減、社会増減が ともにマイナスとなり、
人口減少が加速する
自然増減がマイナスで社会増減がプラス 大きな社会増に支えられ一時的に人口は増加 するが、社会増が止まれば人口は減少していく 自然増減がプラス、社会増減 がプラスで、人口は増加する
自然増減がプラスで社会増減が マイナスとなるため自然増と社会 減が相殺し、人口は伸びない
第2象限 第1象限
第3象限 第4象限
(6)地 域 間 の人 口 移 動 の状 況
①富 山 市 への転 入 状 況
県 内 から富 山 市 への転 入 元 では、高 岡 市 の 618 人 が最 も多 い。次 いで射 水 市 の 543 人 。 県 外 から富 山 市 への転 入 元 では、石 川 県 の 944 人 が最 も多 い。次 いで東 京 都 の 717 人 。 東 京 を含 む南 関 東(埼 玉 県 、千 葉 県 、東 京 都 、神 奈 川 県)からは 1,5 76 人 が転 入 している。
図 富 山 市 へ の 転 入 者 の 転 入 前 居 住 地 ( 2 0 1 3 年 ) 出 典 : 住 民 基 本 台 帳 人 口 移 動 報 告
②富 山 市 からの転 出 状 況
富 山 市 から県 内 への転 出 先 では、射 水 市 の 562 人 が最 も多 い。次 いで高 岡 市 の 515 人 。 富 山 市 から県 外 への転 出 先 では、東 京 都 の 1,047 人 が最 も多 い。次 いで石 川 県 の 986 人 東 京 を含 む南 関 東 ( 埼 玉 県 、千 葉 県 、東 京 都 、神 奈 川 県 )には 2,123 人 が転 出 している。
図 富 山 市 か ら の 転 出 者 の 転 出 後 居 住 地 ( 2 0 1 3 年 ) 出 典 : 住 民 基 本 台 帳 人 口 移 動 報 告
618
246 115
305 184 164 136 543
190 295 269 400 197
859 717
295 944
250 159
864 859 623
0 500 1,000 1,500
高 岡市
魚 津市
氷 見市
滑 川市
黒 部市
砺 波市
南 砺市
射 水市
上 市町
立 山町
そ の他 県内
北 海道
・東 北
北 関東
南 関東
(東 京除 く)
東 京都
新 潟県
石 川県
福 井県
長 野県
東 海 近
畿 そ の他 県外
富山県 県外
(人)
515
156 100 229 163 121 78 562
155 263 217 349 205
1,076 1,047
261 986
197 186
859 1,004 615
0 500 1,000 1,500
高岡 市
魚津 市
氷見 市
滑川 市
黒部 市
砺波 市
南砺 市
射水 市
上市 町
立山 町
その 他県 内
北海 道・ 東北
北関 東
南関 東( 東京 除く
) 東京 都
新潟 県
石川 県
福井 県
長野 県
東海 近 畿 そ
の 他県 外
富山県 県外
(人)
1.89
1.67
1.74
1.52 1.48
1.4 1.42 1.43 1.38
1.41 1.34
1.38 1.35
1.38
1.35 1.39 1.41 1.46
1.4 1.42 1.43
1.20 1.30 1.40 1.50 1.60 1.70 1.80 1.90 2.00 2.10 2.20
昭和
35 40 45 50 55 60 平成
2 7 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25
全国
富山県 富山市
(7)出 生 率 等 の推 移
①期 間 合 計 特 殊 出 生 率 の推 移
富 山 市 の期 間 合 計 特 殊 出 生 率 は、全 国 よりやや高 い傾 向 にあり、直 近 の期 間 (平 成 20 年
~平 成 24 年 )では富 山 県 を上 回 っている。
期 間 合 計 特 殊 出 生 率 は減 少 傾 向 にあったが、近 年 回 復 傾 向 にある。
図 期 間 合 計 特 殊 出 生 率 の 推 移 出 典 : 人 口 動 態 統 計 ( 厚 生 労 働 省 )
②合 計 特 殊 出 生 率 の推 移
第 二 次 ベビーブーム後 から急 激 に減 少 し、平 成 1 5 年 (2003)~平 成 1 7 年 (2005) 頃 より回 復 傾 向 に転 じる。富 山 市 では平 成 18 年 (2006)から富 山 県 、全 国 を上 回 る出 生 率 で推 移 して いる。
図 合 計 特 殊 出 生 率 の 推 移
出 典 :人 口 動 態 統 計 (厚 生 労 働 省 )、富 山 県 保 険 統 計
1.38 1.43 1.71
1.56
1.50
1.41 1.38 1.44
1.20 1.30 1.40 1.50 1.60 1.70 1.80 1.90
昭和58~62年 昭和63年~
平成4年
平成5~9年 平成10~14年 平成15~19年 平成20~24年
全国 富山県 富山市
第 2 次 ベ ビ ー ブ ー ム 昭 和 4 6 年
~ 昭 和 4 9 年
(8)婚 姻 に関 する動 向
①年 代 別 の未 婚 率
国 勢 調 査 に 基 づ く 男 女 別 未 婚 率 を み る と 、 男 女 と も に 年 々 増 加 し て い る 。 特 に 男 性 は 女 性 に 比 べて未 婚 率 が 高 く 、富 山 市 では 各 年 代 で男 性 の未 婚 率 が 10 %以 上 高 い。ただし、 全 国 の 未 婚 率 と比 較 すると、富 山 市 の未 婚 率 は男 女 とも全 国 よりやや低 い状 態 である (= 婚 姻 率 が 高 い)。
年 代 別 に見 ると、25-2 9 歳 女 性 及 び 30-34 歳 女 性 の未 婚 率 が全 国 ・富 山 市 ともに大 きく増 加 しており、富 山 市 で昭 和 60 年 (1985 )と平 成 22 年 (2010 ) の未 婚 率 を比 較 すると、
25-29 歳 女 性 が 2.4 倍 、30-34 歳 女 性 が 4.5 倍 となっている。
図 年 代 別 ・ 性 別 の 未 婚 率 の 推 移 出 典 : 国 勢 調 査
②平 均 初 婚 年 齢
人 口 動 態 調 査 に基 づ く 富 山 県 の 平 均 初 婚 年 齢 をみる と 、男 女 ともに 高 年 齢 化 しており 、 近 年 では男 性 が約 30 .5 歳 、女 性 が約 29 歳 となっている。また、男 女 の初 婚 年 齢 の差 は縮 まる傾 向 に ある。
富 山 県 は全 国 平 均 よりもわずかに下 回 って推 移 しているものの、ほぼ同 様 の傾 向 にある。
図 全 国 及 び 富 山 県 の 初 婚 年 齢 の 推 移 出 典 : 人 口 動 態 調 査 25.9
26.6 27.2 27.2 26.9 27.0 27.8 28.2 28.4 28.5 28.8 29.8
30.5
30.7 30.8 30.9
23.0
23.8 24.4 24.5 24.2 24.7
25.2 25.5 25.9
26.3 27.0 28.0
28.8 29.0 29.2 29.3
24.9
25.6 26.2 26.3 26.1 26.4
27.4 27.7 27.9 27.9 28.2
29.7
30.6 30.7 30.8
30.5
21.1
22.1 22.9 23.1 23.2 23.8 24.3 24.8 25.2 25.7 26.6
27.7
28.7 28.8 29.0 29.1
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
昭和 25
30
35
40
45
50
55
60
平成 2
7
12
17
22
23
24
25
全国(男性) 全国(女性) 富山県(男性) 富山県(女性)
71.8
47.3 69.4
44.9 32.6 26.4 19.5
0 10 20 30 40 50 60 70 80
昭和 35
40
45
50
55
60
平成 2
7
12
17
22
全国 全国 富山市 富山市
富山市 富山市 富山市
60.3
34.5 56.5
30.8 19.6 14.1 9.4 0
10 20 30 40 50 60 70 80
昭和 35
40
45
50
55
60
平成 2
7
12
17
22
全国 全国 富山市 富山市
富山市 富山市 富山市
( % ) ( % )
( 歳 )
男 性 の 未 婚 率
( % )
女 性 の 未 婚 率
( % )
1.6
1.1 1.30
0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8
平成23年 4月
7月
10月
平成24年 1月
4月
7月
10月
平成25年 1月
4月
7月
10月
平成26年 1月
4月
7月
10月
2.富 山 市 の雇 用 状 況 ・昼 夜 間 人 口 の分 析
(1)雇 用 状 況
①有 効 求 人 倍 率 の推 移
過 去 10 年 間 (平 成 1 7 年 度 ~26 年 度 )の富 山 市 、富 山 県 、東 京 都 、全 国 平 均 の有 効 求 人 倍 率 の推 移 を 見 る と、ほ ぼ全 期 間 で 東 京 都 の倍 率 が高 く、 富 山 県 及 び 富 山 市 の 倍 率 は全 国 平 均 を上 回 っている。
平 成 20 年 (2008)9 月 のリーマンブラザーズ破 綻 (いわゆるリーマンショック)以 降 、有 効 求 人 倍 率 は 急 激 に 下 落 し たが、その 後 平 成 2 1 年 (2009 ) 後 半 頃 か ら回 復 傾 向 に 転 じ 、 平 成 25 年 頃 からは富 山 市 の有 効 求 人 倍 率 が「 1.0」を超 え、以 降 も上 昇 している。
図 有 効 求 人 倍 率 の 推 移
出 典 : 富 山 県 、 東 京 都 、 全 国 平 均 に つ い て は 、 厚 生 労 働 省 「 職 業 安 定 業 務 統 計 」 富 山 市 に つ い て は、 平 成 1 7 年 4 月 ~ 平 成 2 6 年 3 月 ま で は 富 山 市 統 計 書 、 平 成 2 6 年 4 月 ~ 平 成 2 7 年 3 月 ま では 「 統 計 情 報 フ ァ ン ジョ ブ 」 サ イト で の 公 表 値
( 資 料 出 所 厚 生 労 働 省 「 職 業 安 定 業 務 統 計 」 ) 富 山 公 共 職 業 安 定 所 管 内 分 の 数 値
( 都 道 府 県 ・ 地 域 別 有 効 求 人 倍 率 ( 季 節 調 整 値 ) ( 新 規 学 卒 者 を 除 き パ ー ト タ イ ム を 含 む ) )
②中 核 市 の有 効 求 人 倍 率 の比 較
富 山 市 の相 対 的 な状 況 を確 認 するため、 中 核 市 における有 効 求 人 倍 率 を比 較 する。
増 減 の 傾 向 は 他 市 と 大 き な 差 は 無 く 、 中 核 市 の 中 で は 比 較 的 倍 率 が 高 い 水 準 に あ る 。 平 成 26 年 1 0 月 時 点 では中 核 市 の中 で 9 番 目 に高 い倍 率 となっている。なお、中 核 市 においては有 効 求 人 倍 率 と自 然 増 減 率 や社 会 増 減 率 に特 筆 すべき相 関 は見 られなかった。
図 中 核 市 ・ 東 京 都 ・ 全 国 の 有 効 求 人 倍 率 の 推 移
出 典 : 一 般 職 業 紹 介 状 況 ( 平 成 2 3 年 4 月 ~ 平 成 2 6 年 1 0 月 )
1.15 1.65 1.45 [値]
0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8
平成 17年 4月
10月
平成 18年 4月
10月
平成 19年 4月
10月
平成 20年 4月
10月
平成 21年 4月
10月
平成 22年 4月
10月
平成 23年 4月
10月
平成 24年 4月
10月
平成 25年 4月
10月
平成 26年 4月
10月
全国平均 東京都 富山県 富山市
東 京 都
中 核 市
中 核 市 全 国
富 山 市
← 平 成 2 7 年 3 月 値
リ ー マ ン シ ョ ッ ク
(2)昼 間 人 口 ・夜 間 人 口
平 成 22 年 (2010)の富 山 市 における昼 夜 間 人 口 比 は、1.06 であり、夜 間 人 口 に比 べて 昼 間 人 口 が多 い状 況 に ある。県 内 他 市 町 村 と 比 較 して最 も高 い 状 況 であり、周 辺 から富 山 市 へ 通 勤 ・通 学 等 で流 入 している状 況 が伺 える。
図 富 山 県 内 市 町 村 の 昼 夜 間 人 口 比 ( 昼 間 人 口 / 夜 間 人 口 ) 出 典 : 平 成 2 2 年 国 勢 調 査
(3)通 勤 ・通 学 移 動
富 山 市 における通 勤 ・通 学 者 の 流 入 人 口 、流 出 人 口 の 総 数 と 構 成 比 を みると、流 出 入 ともに 、 高 岡 市 、滑 川 市 、射 水 市 、立 山 町 の比 率 が大 きい。
流 入 人 口 と 流 出 人 口 を 比 較 す る と 、 県 内 市 町 村 及 び 県 外 の す べ て で 、 流 入 人 口 が 多 い 。 特 に射 水 市 や立 山 町 では、流 入 人 口 が流 出 人 口 を大 きく上 回 っている。
1.06 1.01 1.01
0.86 0.94 1.05
0.96 0.95 0.97 0.95 0.76
0.88
0.81 0.87 0.85
0.00 0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20
富山 市
高岡 市
魚津 市
氷見 市
滑川 市
黒部 市
砺波 市
小矢 部市
南砺 市
射水 市
舟橋 村
上市 町
立山 町
入善 町
朝日 町
流入人口 流出人口
数(人) 構成比(%) 数(人) 構成比(%) 数(人) 比率 構成比(%)
高岡市 7,605 15.3% 3,570 15.4% 4,035 213.0% 15.3%
魚津市 2,770 5.6% 1,582 6.8% 1,188 175.1% 4.5%
氷見市 1,138 2.3% 119 0.5% 1,019 956.3% 3.9%
滑川市 5,109 10.3% 2,788 12.0% 2,321 183.2% 8.8%
黒部市 1,615 3.3% 821 3.5% 794 196.7% 3.0%
砺波市 2,019 4.1% 894 3.9% 1,125 225.8% 4.3%
小矢部市 829 1.7% 174 0.8% 655 476.4% 2.5%
南砺市 1,138 2.3% 415 1.8% 723 274.2% 2.7%
射水市 10,992 22.2% 5,788 25.0% 5,204 189.9% 19.7%
舟橋村 921 1.9% 273 1.2% 648 337.4% 2.5%
上市町 4,153 8.4% 1,639 7.1% 2,514 253.4% 9.5%
立山町 7,109 14.3% 2,548 11.0% 4,561 279.0% 17.3%
入善町 1,210 2.4% 156 0.7% 1,054 775.6% 4.0%
朝日町 421 0.8% 38 0.2% 383 1107.9% 1.4%
県内 計 47,029 94.8% 20,805 89.8% 26,224 226.0% 99.2%
県外 2,579 5.2% 2,363 10.2% 216 109.1% 0.8%
合計 49,608 100.0% 23,168 100.0% 26,440 214.1% 100.0%
市町村 流入-流出人口
表 富 山 市 に お け る 通 勤 ・ 通 学 者 の 流 入 人 口 、 流 出 人 口 出 典 : 平 成 2 2 年 国 勢 調 査
図 富 山 市 に お け る 通 勤 ・ 通 学 者 の 流 出 入 の 状 況 出 典 : 平 成 2 2 年 国 勢 調 査
第 3 章 人 口 の将 来 推 計 と分 析
1.人 口 推 計 シミュレーション
富 山 市 人 口 の 将 来 像 を 検 討 するため、市 独 自 の推 計 条 件 を 設 定 し、3 つのパターンについてコ ーホート要 因 法 による人 口 推 計 シミュレーションを行 う。
(1)推 計 シミュレーションの概 要 とポイント
①推 計 シミュレーションのポイント
・推 計 条 件 のうち出 生 率 のみ変 動 させ、純 移 動 率 、生 残 率 、出 生 性 比 等 のその他 仮 定 値 は 共通とする。純移動率は地域差が大きいと考えられるため、旧市町村ごとに推計して設定する。
・旧 市 町 村 ごとに人 口 の将 来 推 計 を行 い、結 果 を積 算 して富 山 市 の総 人 口 推 計 とする。
・最 新 の社 会 移 動 状 況 を推 計 に反 映 させるため、平 成 21 年 10 月 ~平 成 26 年 9 月 の旧 市 町 村 ごとの社 会 移 動 状 況 より純 移 動 率 を推 計 し、推 計 期 間 で変 わらないものとする。
・生 残 率 は国 立 社 会 保 障 ・人 口 問 題 研 究 所 の富 山 市 推 計 値 を用 いる。
・出 生 性 比 (生 まれてくる子 どもの男 女 比 )は、平 成 21 年 10 月 ~平 成 26 年 9 月 の出 生 実 績 値 から求 めて設 定 する。
⇒以 上 より、直 近 5 年 間 の富 山 市 の社 会 状 況 を反 映 させた推 計 方 式 とする。
②富 山 市 民 の 希 望 出 生 率
出 生 率 について、国 は国 民 希 望 出 生 率 として 1.8、富 山 県 は県 民 希 望 出 生 率 1.9 を掲 げている 。
これらと同 様 の方 式 で、富 山 市 民 の希 望 出 生 率 を推 計 する。
ア.県 民 希 望 出 生 率 及 び国 民 希 望 出 生 率 の計 算 方 法
希 望 出 生 率 =(①既 婚 者 割 合 ×②既 婚 者 の予 定 子 ども数 +③未 婚 者 割 合 ×
④未 婚 者 の結 婚 希 望 割 合 ×⑤未 婚 者 女 性 の理 想 の子 ども数 )×
⑥離 別 等 効 果
※ 国 民 希 望 出 生 率 : 国 の 「 長 期 ビ ジ ョ ン 」 を 踏 ま え 、 政 府 が 、 結 婚 、 出 産 ( 理 想 の 子 ど も 数 ) に 関 す る 若 年 層 の 希 望 が 実 現 で き る 社 会 を 目 指 す た め の 全 国 的 な 目 標 水 準 と し て 1 . 8 を 掲 げ た も の 。
国 の 長 期 的 見 通 し で は 、合 計 特 殊 出 生 率 が 2 0 3 0 年 に 1 . 8 程 度 、2 0 4 0 年 に 2 . 0 7 程 度 ま で 上 昇 す る と 2 0 6 0 年 の 人 口 は 約 1 億 2 0 0 万 人 と な り 、 長 期 的 に は 9 , 0 0 0 万 人 程 度 で 安 定 的 に 推 移 す る と 推 計 さ れ て い る 。
※県民希望出生率:国と同様の考え方で、富山県が実情に合わせて県民希望出生率 1.9 を掲げたもの。
イ.市 民 アンケート調 査 結 果 より割 り出 した出 生 率 計 算 因 子 の数 値
①既 婚 者 割 合 :66 .6 %
②既 婚 者 の予 定 子 ども数 :2.202 人
③未 婚 者 割 合 :33 .4 %
④未 婚 者 の結 婚 希 望 割 合 :70.6%
⑤未 婚 者 女 性 の理 想 の子 ども数 : 2 .45 人
⑥離 別 等 効 果 :国 、富 山 県 で用 いている値 0.938 と同 じ値 を用 いる
ウ.富 山 市 民 希 望 出 生 率 の算 定 富 山 市 民 希 望 出 生 率 =
(①既 婚 者 割 合 66.6%×②既 婚 者 の予 定 子 ども数 2.202 人 +③未 婚 者 割 合 33.4%
×④未 婚 者 の結 婚 希 望 割 合 70.6%×⑤未 婚 者 女 性 の理 想 の子 ども数 2.45 人 )
×⑥離 別 等 効 果 0.938 ≒1.92
⇒以 上 より、富 山 市 民 の希 望 出 生 率 は 1.92 と推 計 された。
③推 計 シミュレーションのパターン
推 計 シミュレーションは、以 下 の3パターンで行 う。
推 計 シミュレーション1:国 立 社 会 保 障 ・人 口 問 題 研 究 所 の推 計 値 を補 正 した出 生 率
・出 生 率 は全 国 の出 生 率 と富 山 の出 生 率 の格 差 を求 めて仮 定 する。
平 成 22 年 (2010)の富 山 市 出 生 率 1.46 と全 国 出 生 率 実 績 値 1.3873 の格 差 を 求 め、国 立 社 会 保 障 ・人 口 問 題 研 究 所 推 計 の推 計 値 に乗 じて算 出 し、 1.42~1.45 程 度 で推 移 すると仮 定 する。
推 計 シミュレーション2:国 の示 す人 口 置 換 水 準 と同 等 の出 生 率
・平 成 52 年 (2040)までに出 生 率 が人 口 置 換 水 準 の 2.07(国 が示 す値 )まで上 昇 し、
その後 は変 化 しないものとする。
推 計 シミュレーション3: 富山市民の希望出生率を目標とし、50 年前と同等の将来人口を想定
・富 山 市 民 の希 望 出 生 率 1.92 を将 来 の目 標 出 生 率 として仮 定 し、平 成 72 年 (2060)
の推 計 結 果 が 50 年 前 の昭 和 35 年 (1960 )と同 等 の人 口 ( 昭 和 35 年 時 :旧 市 町 村 の合 計 人 口 331,555 人 )となることを想 定 した出 生 率 の推 移 を仮 定 して推 計 する。
・平 成 42 年 (2030 )までに出 生 率 が 1.92 まで上 昇 し、その後 は変 化 しないものする。
(2)推 計 条 件 の設 定
推 計 シミュレーションにおける仮 定 値 等 の設 定 条 件 は以 下 の通 り。
実 施 概 要
推 計 シミュレーション1 推 計 シミュレーション2
(国 同 等 )
推 計 シミュレーション3
(市 民 希 望 出 生 率 )
出 生 率 は 1.42~1.45 程 度 で推 移
出 生 率 を国 の示 す人 口 置 換 水 準 に準 拠
→出 生 率 は 2.07 まで上 昇
富 山 市 民 の希 望 出 生 率 を 反 映 し、平 成 72 年 に 5 0 年 前 の人 口 水 準 程 度 となること を想 定 し推 計
→出 生 率 は 1.92 まで上 昇 基 準 人 口 平 成 22 年 (2010)国 勢 調 査
推 計 年 次 平 成 27 年 (2015)~平 成 72 年 (2060 年 )
⇒基 準 年 から 50 年 後 まで 5 年 ごとに推 計
出 生 性 比 平 成 21 年 (2009)10 月 ~平 成 26 年 (2014 )9 月 富 山 県 出 生 数 実 績 値 より算 出
⇒全 期 間 で 107.68
生 残 率 国 立 社 会 保 障 ・人 口 問 題 研 究 所 推 計 値 (富 山 市 値 )
純 移 動 率 平 成 21 年 (2009)9 月 と平 成 26 年 ( 2014) 9 月 の住 民 基 本 台 帳 人 口 から、移 動 率 を算 出 ( 旧 市 町 村 ごと)し、将 来 にわたって傾 向 は変 化 しないと仮 定 ( 収 束 しない)
合 計 特 殊 出 生 率
平 成 22 年 (2010)の富 山 市 出 生 率 1.46(平 成 24 年 富 山 市 男 女 共 同 参 画 白 書 記 載 )と全 国 出 生 率 実 績 値 1.3873 の格 差 を求 め、国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 推 計 の 推 計 値 に乗 じる
平 成 52 年 (2040)までに 出 生 率 が人 口 置 換 水 準 の 2.07 まで上 昇 し、その後 は 変 化 しないものとして推 計
平 成 47 年 (2035)までに 出 生 率 が 1.92 まで上 昇 し、
その後 は変 化 しないものとして 推 計
推 計 結 果
平 成 22 年 (2010)
:421,953 人 (実 績 ) 平 成 22 年 (2010)
:421,953 人 (実 績 ) 平 成 22 年 (2010)
:421,953 人 (実 績 ) 平 成 52 年 (2040)
:352,000 人
平 成 52 年 (2040)
:371,000 人
平 成 52 年 (2040)
:372,000 人 平 成 72 年 (2060)
:288,000 人 平 成 72 年 (2060)
:335,000 人 平 成 72 年 (2060)
:330,000 人
図 推 計 シ ミ ュ レ ー ショ ン に 用 い た 出 生 率 仮 定 値 の 比 較
1.43 1.40 1.40 1.41 1.41 1.42 1.42 1.42 1.42 1.44
1.70
1.80 1.90
2.07 2.07 2.07 2.07 2.07
1.60
1.75
1.85 1.92
1.92 1.92 1.92 1.92 1.92
1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 2.20
H22→H27 (2010年
→2015年)
H27→H32 (2015年
→2020年)
H32→H37 (2020年
→2025年)
H37→H42 (2025年
→2030年)
H42→H47 (2030年
→2035年)
H47→H52 (2035年
→2040年)
H52→H57 (2040年
→2045年)
H57→H62 (2045年
→2050年)
H62→H67 (2050年
→2055年)
H67→H72 (2055年
→2060年)
203,633 212,328 228,201 235,561 257,453 286,215 303,167 316,787 331,555 339,446 350,085 372,835 391,554 401,070 408,942 417,595 420,804 421,239 421,953
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 450,000
大正 9
昭和 5
15
25
35
45
55
平成 2
12
22
32
42
52
62
72
国勢調査実績値 推計シミュレーション1
推計シミュレーション2(国同等) 推計シミュレーション3(市民希望出生率)
(3)推 計 シミュレーション結 果 概 要
推 計 シミュレーション1(コーホート要 因 法 による推 計 )では、推 計 期 間 の終 端 で総 人 口 が 30 万 人 を割 り込 む結 果 となっている。一 方 でその他 のシミュレーションでは、30 万 人 を超 える結 果 となった。
図 富 山 市 の 人 口 推 移 と 推 計 シ ミ ュ レ ー ショ ン 結 果
図 富 山 市 の 人 口 推 移 と 推 計 シ ミ ュ レ ー ショ ン 結 果 推 計 期 間 拡 大 表 示 版
420,804 421,239 421,953
288,244 334,941 330,382
275,000 300,000 325,000 350,000 375,000 400,000 425,000
12
17
22
27
32
37
42
47
52
57
62
67
72
国勢調査実績値 推計シミュレーション1
推計シミュレーション2(国同等) 推計シミュレーション3(市民希望出生率)
※下 段 に 拡 大 版 を 掲 載
今 回 推 計 期 間 :
20 10 -2 06 0 今 回 推 計 期 間 と 同 期 間 以
前
※ 2 0 4 0 年 以 降 若 干 減 少 傾 向 が 変 化 す る の は 、 独 自 推 計 に お け る 仮 定 値 の う ち 、純 移 動 率 は 全 期 間 一 定 、 出 生 率 は 仮 定 に 基 づ き 変 動 、 生 残 率 は 2 0 4 0 年 ま で 変 化 し そ の 後 は 一 定 と な る た め 。
( 人 )
( 人 )
5 0 年 前 の 人 口 ラ イ ン
人 口 3 0 万 人 ラ イ ン
5 0 年 前 の 人 口 ラ イ ン
人 口 3 0 万 人 ラ イ ン
平 成
2.推 計 結 果 のまとめ
市 独 自 の 推 計 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 1 ( コ ー ホ ー ト 要 因 法 ) 、 推 計 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 2 ( 国 人 口 置 換 水 準 と同 等 の出 生 率 )、推 計 シミュレーション3(富 山 市 民 希 望 出 生 率 ・推 計 人 口 が 50 年 前 と同 水 準 )の3つの推 計 シミュレーションを行 った。これらの結 果 について、以 下 の通 り整 理 する。
全 ての推 計 シミュレーションで、対 象 期 間 である平 成 72 年 (2060)まで人 口 減 少 に歯 止 めが かからず、総 人 口 は減 少 していく推 計 結 果 となった。
平 成 22 年 (2010)と比 較 し、平 成 52 年 (2040)時 点 で 83~88%、平 成 72 年
(2060)時 点 で 68 ~79%まで減 少 する見 通 しである。推 計 シミュレーションの中 では、シミュレー ション2の総 人 口 が最 も多 くなる。
将 来 的 に出 生 率 が人 口 置 換 水 準 の 2.07 まで上 昇 した場 合 (シミュレーション2)でも、平 成 72 年 (2060 ) まで は 総 人 口 の 減 少 は 止 ま ら ない 。 しかし な がら 、 総 人 口 の 減 少 幅 の 縮 小 や 高 齢 化 率 の緩 和 などが見 込 めるため、現 在 の人 口 構 成 から一 定 の改 善 方 向 に進 む。
当 面 は 、 高 齢 化 の 進 展 による 自 然 減 の 影 響 が 大 きいため 、 早 々 に 出 生 率 や 社 会 移 動 の 改 善 が図 られた場 合 であっても、人 口 の維 持 ・回 復 の効 果 が現 れるまでに一 定 の時 間 を要 することになる 。
推 計 パターン 推 計 の主 な条 件 将 来 推 計 人 口
平 成 52 年 (2040) 平 成 72 年 (2060) シミュレーション1 ・出 生 率 1.45 ~1.39
・純 移 動 プラス 352,000 人
平成 22 年比:83.4% 288,000 人 平成 22 年比:68.3%
シミュレーション2
(国 同 等 )
・出 生 率 2.07( 段 階 的 に 引 上 げ)
・純 移 動 プラス
371,000 人 平成 22 年比:87.9%
335,000 人 平成 22 年比:79.4%
シミュレーション3
(市 民 希 望 出 生 率 )
・出 生 率 1.92( 段 階 的 に 引 上 げ)
・純 移 動 プラス
372,000 人
平成 22 年比:88.2% 330,000 人 平成 22 年比:78.2%
平 成 72 年 (2060 )時 点 での年 齢 3区 分 別 についてみると、全 体 として老 年 人 口 割 合 は平 成 22 年 実 績 値 よりも上 昇 し、高 齢 化 が進 展 することが伺 える。生 産 人 口 割 合 は全 ての推 計 で 53 % 程 度 と な っ て い る 。 出 生 率 の 引 き 上 げ を 想 定 し た 推 計 ( シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 2 、 3 ) で は 、 老 年 人 口 割 合 がシミュレーション1に比 べて抑 制 され、年 少 人 口 割 合 が平 成 22 年 実 績 値 より改 善 す ると推 計 される。
図 平 成 2 2 年 実 績 値 及 び 平 成 7 2 年 時 点 に お け る 推 計 シ ミ ュ レ ー ショ ン ご と の 年 齢 3 区 分 別 人 口 割 合 13.3%
10.3%
15.4%
14.6%
62.2%
53.1%
53.3%
53.6%
24.5%
36.6%
31.3%
31.7%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
平成22年実績値 シミュレーション1 シミュレーション2 シミュレーション3
年少人口(0~14歳) 生産年齢人口(15~64歳) 老年人口(65歳以上)