青山学院大学図書館報
巻頭エッセイ
これまでの「読書」の話をしよう
………… 橋 文郎2〜3 特集「図書館の未来、本の未来」…………4〜12 展示資料紹介
オーデュボンの『アメリカの鳥類』………13 青山キャンパス周辺の
博物館・美術館案内 ………14〜15 次
目 特集「図書館の未来、本の未来」
胡桃の中の図書館……… 篠原 進 4 学生に聞く「魅力的な大学図書館への道」…… 繁桝 江里 5
「電子図書館の現状」……… 小張 敬之 6 空間の値打ち……… 伊藤 敬也 7 電子ジャーナルと図書館 ……… 竹内 規彦 8 鞄が重い……… 中山 俊宏 9 本の未来―電子書籍に思うこと― ………… 増永 良文10 本の役割……… 中田 恭子11
November 1, 2010 No.
89
ISSN 1345−3505
特集 図書館の未来、本の未来 図書館の未来、本の未来
間島記念館(青山キャンパス)
■ 巻 頭 エ ッ セ イ
小論の執筆を頼まれて、最近の私の読書 の傾向について振り返ってみた。2 年前に ある会合に出て、哲学・宗教・社会科学・
自然科学等の古典を読む機会を得たことが きっかけとなって、私はこの 2 年間、もっ ぱら哲学・思想・社会科学の古典を読むよ うに努めてきた。
まず、読んだのは『論語』。昔、サラリー マンをしていた頃、こんな生き方でいいの だろうかと思い悩み、論語を初めとする中 国思想についての解説書をよく読んだ。今 回、論語を初めて通読してみると、孔子の 言葉が胸にしみる。年をとって多少苦労し たせいであろうか。
次に挑戦したのが、アリストテレスの
『ニコマコス倫理学』。アリストテレスは、
本書で人生の究極の目的は「幸福」即ち「よ く生きること」であるといって、人間が守 るべき様々な道徳的徳目について議論して いる。実は昔、大学の教養課程で政治学の ゼミに出ようと思ったら、テキストとして 指定されたニコマコス倫理学が全く分から ないので、参加をあきらめたということが あった。今回も 2 回ほど挫折して、3 回目 に何とか読み通すことができた。
ところで、この 2 年間に世界金融危機が 起こって経済環境が激変した。私は、この ような状況のもとで、資本主義経済や企業 経営について、今までの自分が考えてきた
ことを再検討せねばならないと感じ、資本 主義経済に関する古典も何冊か読んでみた。
今回の金融危機は、アダム・スミス以来 の自由放任主義がもたらしたものであると 言われることが多い。しかし、『国富論』
と並ぶスミスの代表的な書物である『道徳 感情論』を読んでみると、スミスは、社会 の秩序が成立するためには、正義(他人の 生命・身体・財産・名誉を傷つけないこと)
と慈恵(他人の利益を増進しようとするこ と)が必要であると述べている。サブプラ イム・ローン問題は、当事者に正義や慈恵 の面が欠けていたために、社会の秩序を揺 るがす事件となったのだ。
マックス・ヴェーバーの『プロテスタン ティズムの倫理と資本主義の精神』も読ん でみた。ヴェーバーは同書で、世俗内禁欲 を求めるプロテスタンティズムの精神が奢 侈的消費の制限や利潤の追求、資本の蓄積 を通して資本主義の発展に役だったと述べ ている。ヴェーバーは、同時に、20 世紀の 初頭の米国では、すでに営利活動は宗教的・
倫理的な意味が失われていて、スポーツの 性格をおびることさえ稀ではないと述べて、
今後の資本主義のあり方について危機感を 表明していた。その行き着く先が今回の金 融危機だったのだ。
アダム・スミスとマックス・ヴェーバー という 2 人の偉大なる思想家に従えば、今
国際マネジメント研究科長 橋 文 郎
TAKAHASHI Fumio
これまでの「読書」の話をしよう
これまでの「読書」の話をしよう
後、世界や日本の経済秩序を回復させるた めには、資本主義を支える新たな精神や倫 理が必要であろう。すでにハーバードを初 めとするアメリカのビジネススクールでは ビジネス倫理を含めてビジネス教育の見直 しが行われている。
私自身も、今年度後期に「企業倫理とコ ンプライアンス」を教える関係もあって、
何冊か倫理学の本を読んでいる。その一つ が、イマヌエル・カントの『人倫の形而上 学の基礎付け』である。カントの定言命法
「汝の意思の格率が同時に普遍的法則にな るように行為せよ」をどう理解するかは、
人間の倫理のあり方を考える上で欠かせな い論点だ。
最近、NHK で放映された「ハーバード 白熱教室」が話題となった。ハーバード大 学のマイケル・サンデル教授の授業は、興 味深い現実のケースを用いて、人間の倫理 のあり方について議論しており、非常に面 白い。私はこの授業をまとめた『これから の「正義」の話をしよう』も読んでみたし、
放送もビデオに撮って見たが、内容はかな り高度である。このような硬い内容の番組 が日本で受け入れられるということは、多 くの日本人が社会や人生のあり方について 関心を持っていることを示していよう。
戦前の旧制高校ではカントなどの哲学を 熱く議論したといわれるが、このように社 会や人生について深く考える教育がなくなっ てしまったから、最近の日本のリーダーは 小粒になってしまったのだ。CSR やコン プライアンスが強調されているにもかかわ
らず、企業の不祥事が欠かせないのも、企 業のリーダーが「正義とは何か」というこ とについて深く考えることがないからだ。
私自身は、世界金融危機後、沈没しつつ あるといわれる日本を救うには、ヴェーバー にならっていえば、新たな「日本資本主義 の精神」が必要だと考えている。その参考 になるのが、日本資本主義の育ての親であ る渋沢栄一が書いた『論語と算盤』だ。渋 沢は、孔子の教えに基づく企業経営を実践 したといわれるが、日本の資本主義は、ア ングロ・サクソン的な資本主義の模倣では なく、日本や東洋の思想的な伝統に則った ものであるべきだろう。
以上、最近 2 年間の私の読書内容の一端 を紹介した。人間、年をとると、家庭を設 けたり、組織の中での地位が上がったりし て、若い頃に比べて自由な時間が少なくな る。ここで挙げたような学問の古典は学生 時代に読んでおくべきだったと後悔するこ としきりである。
大分硬い内容の本の紹介が続いたが、本 当は、この 2 年間で一番印象に残った本は、
村上春樹の『1Q84』。今年 8 月に入って、
少し精神的にヒマになったので、BOOK1 から、BOOK 3 まで読み通したのだが、久 しぶりに村上春樹ワールドに出会えて本当 に快感! 村上春樹は、私に自由な精神空 間を与えてくれる。人間、難しいことばか り考えずに、バランスをとって生きていく のも大切なのである。
(国際マネジメント研究科教授 企業財務論)
4
篠 原 進
SHINOHARA Susumu
胡桃の中の図書館
「たとえ胡桃の中に閉じ込められていよ うとも、無限の天地を領する王者のつもり になれる」。こう、うそぶいたのはあのハム レットであったが、インターネットを用い たモバイル・コンピューティングがふつう の人々を「王者」に変え、「知の風景」を 一変させようとしている。フランス国立図 書館に眠る『好色兵揃』といった垂涎の稀 覯本さえも、今は手軽に読むことが可能と なったのだ。だが、それは大きな変革のほ んの序章にすぎなかった。
2010 年 5 月20日、iPad の発売を八日後に 控えたこの日、京極夏彦の新刊『死ねばい いのに』を電子書籍として配信することが 講談社で発表された。これまで電子書籍の 大半はケータイコミック(574 億円中 513 億円)で、
2 兆円弱の出版市場に占める割合は 3 パー セント程度。ただ、今回のそれが決定的に 異なるのは、これまで腰の重かった大手出 版社、書店、新聞、通信、広告、取次、メー カーなど 140 社が連携し、キンドルなどの
「黒船」に対抗しようとしていることだろ う(「電子書籍元年」朝日新聞・夕刊・2010 年 8 月 23 日から 10 回)。
蔵書スペース、値段、スピードなど多く の点でメリットを有する電子書籍。iPad が 普及に加速度を付けることは間違いない。
しかし、光があれば陰もある。一例をあげ よう。『死ねばいいのに』は、殺人事件の 被害者の友人が彼女の上司、隣人、愛人、
母親らを訪ねてその堕落ぶりを暴き、「死 ねばいいのに」という決め台詞で結ぶミス テリーであるが、オムニバス形式の採用や
平易な文体など、いかにも iPad 向きなのだ。
この様式は、難解な漢語を駆使した『姑獲 鳥の夏』(94年)で鮮烈なデビューを遂げた 京極夏彦さえも iPad モードの凡庸な小説 家に変容させてしまうのだろうか。
印刷という装置がカノン化させたテキス トを、再び動態化させる問題(青柳悦子『デ リダで読む「千夜一夜」』)以外にも課題はある。
たとえば、前掲の『好色兵揃』が『色里三 所世帯』をどう改題、改竄したかを解明す るためには、ナフタリンペーパーの香る原 本を手にとり、装丁、紙質、入木の具合な どを検証する超専門的なスキルと、「和本 リテラシー」(中野三敏)が依然不可欠なのだ。
胡桃大の端末に世界中の図書館を内蔵さ せ、新刊本を誰もが、どこにいても iPad で読むことが出来る時代。それを踏まえ、
保存庫としての機能を強化しながら、大学 図書館はどうあるべきか。そんな複雑な連 立方程式を解く鍵が、一冊の報告書にある。
題して「青山キャンパス新図書館(仮称)
建設に向けて―新図書館の基本理念・方針・
機能と建設上の要件」。2006 年 5 月 31 日に 図書館情報学の小田光宏、野末俊比古、大 谷康晴(現在・日本女子大学)の 3 先生を中心 にまとめ上げた、分厚い大学図書館の未来 予想図。学習のワンストップサービスを提 供する、滞在型のハイブリット図書館など など。それらが具体化した時、青山学院大 学図書館は間違いなく日本のインテリジェ ンスを先導する存在となるだろう。
(文学部日本文学科教授 日本近世文学)
ア ナ ロ グ
アーカイブ
特集 特集 図書館の未来、本の未来 図書館の未来、本の未来
繁 桝 江 里
SHIGEMASU Eri
学生に聞く「魅力的な大学図書館への道」
図書館の未来を考えるときに、ひとつの ポイントとなるのは電子書籍化でしょう。
本という存在がなくなっていくとしたら…
という視点から、図書館の存在意義を問う ことができます。ですが、学生時代の私に とって、図書館の価値は「本」よりも「場 所」でした。受験勉強や大学のレポート執 筆など「行けば、せざるをえない」という プレッシャーを与えてくれる場所です。で すから、電子書籍化によるマイナスの影響 は想像できず、ではどのような影響がある かと思いを巡らせていたところ、「今の大 学生は図書館に何を求めているのか」が気 になり始めました。そこで、その理想像こ そ「未来」と言えるのではないかと思い、
ゼミ生に意見を募ってみました。自分の考 えを突き詰めるより、人が何を思っている かを知ろうとするほうが、調査を研究手法 としている私の性に合っているようです。
ゼミ生に出したお題は「『未来の大学図 書館』が大学生にとって魅力的な存在意義 を持ちつづけるためには何をすればいいか」
です。出された意見は多様で、読んでいて 楽しくなってくるようなものもありました。
紙面が限られるのでいくつかにまとめます。
まずは、「場所」作りです。勉強、議論、
リラックス、仮眠などのための様々なスペー スが求められ、快適な椅子と机やカラフル な棚、マイ机やマイロッカーの設置や、カ フェの併設という要望もありました。私の 思う図書館は多くの学生にとっても同じよ うで、居場所としての価値が大学図書館に 強く求められているようです。
また、お題を出すときに iPad に言及した ので、電子化に関わる意見も出ました。そ の利点を活かし、データ化(借りた本や事 典などで閲覧した箇所を個人データ化する、
卒論やマイナーな書籍をデータ化する)や、
ネットワーク化(全大学間の相互利用を可 能にする、閲覧データを活かしコミュニティ を作るきっかけにする)が挙げられました。
「記録する」「繋げる」という機能は、未来 の図書館の大きな価値になりそうです。さ すが「楽(ラク)」と「楽しむ」に長けて いる学生、という感じです。図書館の存在 意義を憂うのではなく捉え直すということ が、電子化がもたらす影響かもしれません。
そのほか、利便性や資料の多様化を求め る意見が多数ある中で、「本自体の存在価値」
について述べた人もいます。形で残るもの の良さ、においや感触の良さ、手で紙をめ くる良さなどその思いは熱いようです。さ らに、私には全く思いつかなかったのは、図 書館利用に対し購買会で使えるポイントや 単位などの「付加価値」を与えるという意 見です。このような感覚が学生にとって自 然なのであれば、図書館は良い環境を整え て学生を待つだけでなく、学生を呼び込む という視点が必要になるのかもしれません。
とはいえ、ここに書き切れないほどの多 様な要望を学生が示してくれたことから、
大学図書館が存在意義を持ち続ける道は十 分に開けていると感じ、私自身、楽しみに なってきました。最後に、協力してくれた ゼミ生に記して感謝させていただきます。
(教育人間科学部心理学科准教授 社会心理学)
6
小 張 敬 之
OBARI Hiroyuki
「電子図書館の現状」
電子書籍として、iPad が出る前には、
A m a z o n の K i n d l e が 注 目 さ れ て い た 。 Amazon.com が販売する電子ブックリーダー である。2007 年 11 月にアメリカ合衆国で 発売が開始され、2009 年 6 月 26 日には 9.7 インチディスプレイを搭載し、PDFリーダー を標準搭載した Kindle DX が発売された(図 1)。Kindle 向けの電子書籍等が現在 63 万 冊以上提供されていることを 2010 年 7 月 に公表している。さらにそれらの電子書籍 の販売数が、ハードカバーの販売数を上回っ た。これらの電子書籍は Kindle ファミリー の間で同期できるだけでなく、PCや『iPhone、
iPod touch』近々は『BlackBerry、Mac、
iPad』でも可能である。
また、日本でも発売された iPad や iPhone
(図 2 )は、いったんワイヤレス環境につ ながれば、多くのソフトやサイトの中から 好きなものを選び読書が可能である。特に 電子bookを利用して、音声・映像つきの 電子ブックが読める(図 3 )。
私は、最近 iPad を毎週教会に持っていき、
ワイヤレス環境のもと、礼拝でも Holy Bible をタップして、聖書の説教箇所を開けて、
先生のお話を聞く。時折、旧約聖書、新約 聖書と様々な箇所を牧師先生が引用するが、
iPad を利用すれば、すぐにその箇所に瞬時 に移動でき、自分の読みたい言語で聖書が 読める。日本語から英語や他の言語に変換 するのに、ほんの数秒である。英語の聖書 クラスでは、最初から英語版をたちあげて、
New International Version、King James Version、English Standard Version、そ の他の英語版を比較検討しながら、聖書を 研究することができる。Youtube 上にあ
る説教や賛美を聞き、Lord s Prayer(図 4 ) をタップタッチすると(図 4 )、英語の文 字と音楽が流れて、静思の時間にマルチメ デイア教材で、英語を楽しめる。
また最近出た、アプリのベースとなる「ブッ クワームズ」は、初級から上級まで全 7 レ ベルに分類された英語学習本のシリーズで ある。レベルに合わせて文中の単語や文章 量が制限されており、ファンタジー、SF、
ミステリーなど、さまざまなジャンルの作 品がラインアップされ、自分の好みと英語 のレベルに合わせて英語力をアップできる のが特徴である。これらの英語本に iPhone や iPad ならではのインタラクティブな機能 を追加し、個人がより効率的に学習できる 教材を目指している。アプリの特徴の 1 つ は、色の違う単語をタップすることで意味 がポップアップ表示される辞書機能を持っ ている。特に、ネイティブスピーカーによ る朗読機能を搭載し、聞き取りの練習や発 音の確認も可能な電子ブックもある。今後 は、音声・映像を見ながら読め、さらにイ ンタラクティブな機能を備えた電子ブック が多く登場するであろう。
最後に、最近、PDF ファイルを開くと、
その書類を iPhone や iPad の iBooks に登録 するかどうかを聞いてくる。一度登録して おけば、本棚をタップすることにより、い つでも簡単に書類が読める時代に来た。読 書ばかりでなく、重要な書類の整理にも役 立つ。電子辞書が出て以来、今度はすべて の書物を電子ブックの形で読む時代がすで に到来しているのかもしれない。
(経済学部教授 言語情報科学、CALL)
図1:Kindle 図2:iPad & iPhone4 図3:電子ブック戸棚 図4:Lord s Prayer
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伊 藤 敬 也
ITO Takaya
空間の値打ち
デジタル機器の低価格化と一般化によっ て、情報のデジタル化が容易になっている。
このような状況において、大学図書館に求 められる役割は変化していくのだろうか。
これまで図書館の役割として考えられて いたのは主に図書資料の収蔵と閲覧提供で あり、そのための場所と人の必要性が疑わ れることはなかった。図書資料のデータ化 が進むと、場所と人の両方ともにその必要 性を判断する前提が変わる。
図書資料がデータ化された電子書籍は、
収蔵の方法も閲覧提供の方法も紙の書籍と 異なる。単なる情報とみなされているらし い学術文献資料については、すでに多くが デジタル媒体に置き換えられている。
電子書籍と従来の書籍の違いは、まず保 管性と入手性にある。電子書籍は、ストレー ジ設置のためのスペースを除けば書棚がい らず、同一のものを複数所蔵しておく場所 も運搬整理する人も必要ない。絶版などの 理由によって入手が困難になる心配も少な い。さらに、閲覧性にも違いがある。今の ところ、紙の書籍の利点として、電子書籍 より閲覧しやすいことがよく挙げられる。
しかし、現在の iPad や Kindle と比べて遥 かに閲覧しやすいブックリーダがいつかは 登場するだろう。また、紙の書籍のように 読みたければ、自宅で印刷できる。触れる と破れてしまいそうな古い書籍でもデータ 化すれば多くの人が閲覧できる。
電子書籍で最も大きな問題となるのは、
権利管理だろう。現行の法制度の下では、
すべての書籍をただちに電子化して利用者 の閲覧に供するのは権利関係から難しい。
しかし、従来の書籍という有体物に権利を 化体させる必然性はもはやなく、著者への 相当の対価が維持される方法さえ確立され れば問題の多くは解決する。紙の書籍にあっ て電子書籍にないのは、ベンヤミンのいう アウラくらいなのかもしれない。
電子書籍が一般化した未来に残る図書館 の役割とはなんだろうか。今後の機械検索 技術の向上にかかわらず、数値化できない 価値の判断を求められる場面は大学に残る。
たとえば、学生に対して図書の場所を示す だけでなくそれぞれの分野の理論状況をふ まえた専門知の一部でも提供できるレファ レンスサービスは、少なくとも、未来とい わず本来は現在も、大学の教育研究の一環 として求められる。
電子書籍を効率化の手段としてのみ考え ると実にさまざまなものが縮減可能の判定 を受けてしまう。しかし、コストや効率と いう基準だけでは計れないものがある。そ れは、図書館という空間そのものの価値だ。
社会の情報化が進展し共有可能な空間が失 われたことで多くの問題が生じている。ア ノミーとアパシーの極端な例であるひきこ もり現象も日本の最悪な自殺率も、経済状 況だけが原因ではなく、家庭と社会におけ る共有空間の喪失が背景にある。大学とい う共同体における広い共有空間の確保が図 書館の価値そのものなのだ。科学技術がど れだけ発展しようとも、人間が生きるため には、大学に限らず、「無駄」を省かない、
「いらないもの」を残す努力こそ必要だと 認識すべき時期にきている。
(法学部専任講師 国際私法)
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竹 内 規 彦
TAKEUCHI Norihiko
電子ジャーナルと図書館
今日、大学の研究者にとって、電子ジャー ナルは欠くことができない重要な研究資源 となっている。特に、論文や研究プロポー ザルなどの執筆の際、まず重要となるのが 既存文献(論文)の収集・整理であるが、そ の過程において、電子ジャーナル(ここで は広く、オンラインによる論文データベー スの検索機能をも含めて指す)への依存度 はきわめて高い。
紙媒体の冊子体によるジャーナルしか存 在しなかった当時では、自身が読んだ論文 や書籍の引用文献等の情報を手がかりに、
気になる論文とその収録雑誌、刊行年、巻 号、ページ数などの情報をメモし、それら を入手するために図書館の書庫に足を運ぶ ということを日常的に行ってきた。書庫で は、複数の冊子が束にされて製本された分 厚いジャーナルのバックナンバーから、自 分が探している論文を探し、それをコピー する。大体図書館に行く際には、まとめて 何件もの論文を探しにいくので、多いとき には数十本の論文を1日がかりで探して複 写するなどということもあった。私が院生 だったつい 10 年ほど前までは、このスタイ ルでの論文収集が基本であり、論文の収集 は一苦労であったのを思い出す。
それが今日では、紙媒体で書庫に収めら れているものと全く同じ論文を、大学図書 館のウェブページから「電子ジャーナル」
のページにアクセスし、論文データベース からいつでも手軽にアクセスして読むこと ができる。また、仮に書庫にない雑誌でも 図書館(または、契約しているデータベー
ス会社)と出版社・個別雑誌との間で購読 契約がなされているジャーナルに関しては、
採録のフルペーパーを古いものから新しい ものまで、PDF 形式のファイルで簡単にダ ウンロードし、自室のプリンタに即座に出 力できるばかりか、ダウンロードした論文 を、自身の PC のハードディスク上に保存 することさえできる。特に、電子ジャーナ ルが出現し始めた当時は、採録されている 雑誌数が少なかっただけでなく、比較的新 しい論文のみのデータ提供に限られていた が、最近ではそれこそ各雑誌創刊当初の古 い論文についてもスキャナーでスキャンさ れたものがデータとして取り込まれており、
電子ジャーナルで読める論文の数は膨大な 量にのぼる。このように電子ジャーナルの 充実化には、目を見張るものがあり、疑い もなく、我々の研究活動にイノベーション をもたらしている。
その一方で、例えば、以前あったような 書庫での偶発的な発見という機会が減った ことも事実である。すなわち、事前に調べ たお目当ての論文を書庫で探している過程 で、雑誌のページをパラパラめくっていく うちに、別の巻や号、または別雑誌に収め られている「想定外の興味深い論文」に出 くわすようなことが、少なくなってきた。
これは論文だけでなく本についても同じこ とが言える。図書館で開架されているもの を眺め、実際に手にとってみて発見する新 たな知との出会いも楽しいものである。そ のことも忘れずにいたいと思う。
(経営学部経営学科准教授 経営学、組織行動論)
特集 特集 図書館の未来、本の未来 図書館の未来、本の未来
中 山 俊 宏
NAKAYAMA Toshihiro
鞄が重い
今年の春頃からちょっと異常な状態が続 いている。とにかくどこに行くにも電子機 器だらけで、重くてたまらない。尋常では ないと思いつつ、いつも鞄に放り込んでし まう。
一番重いのは、ラップトップのコンピュー ター、これはやはりプレゼンなどでは欠か せない。しかし、ラップトップとの生活は もうここ数年間続けてきた。急激に増えて きたのはその他の機器だ。
移動時間中に一番活躍するのは、米国の アマゾン社が発売している電子書籍キンド ルだ。まだ書籍は一冊しか読み切ってはい ないが、毎日夕方頃にはワシントンポスト 紙とニューヨークタイムズ紙が自動的に配 信されてくる。読めない新聞がたまってい くのが毎日恐怖だ。その恐怖感は、家に未 読の新聞の束がたまっていくのとあまり変 わりはない。ただ随分とスペースは節約で きる。
そして、電車などでキンドルを読んでい る時は、iPod touch で音楽を聴いているが、
徒歩で移動する時はキンドルを鞄にしまい、
iPod でポッドキャスト(たいていは米国の ニュース番組だ)を聴くか、ネット経由で ダウンロードした書籍の朗読版を聴く。書 籍の朗読版は、たいてい「audible.com」
というサイトで購入する。ちなみに今はサ ラ・ペイリン(そう、あの副大統領候補の ペイリンだ)の『ゴーイング・ローグ(Going Rogue)』を聴いている。朗読はペイリン 自身。かなりの迫力だ。
この他に持ち歩いているのが、iPad Wi- Fiモデル、そしてキンドルを除くすべての 機器をインターネットに接続してくれるモ
バイル Wi-Fi ルーター、そして、もはや前 時代的なものにさえ感じてしまう折りたた み式の携帯電話。かつて得意げに携帯電話 をかけていた時代が懐かしい。
iPad はいまいち使い切れていない感じが する。やはり思い切ってラップトップを家 においていく勇気がないと、ラップトップ とキンドルにはさまれて iPad は居場所が なくなってしまう。iPad 上で雑誌を買っ たり、キンドルと同期させて本を読んでみ たりしてみるが、どうも使うために使って いる感じがしてしまう。だいいち片手でも つと重いのが痛い。その点、キンドルは指 二本でも支えられる。
と、こういう状態が 4 月 から続いている が、気がついてみると、この春以来、書店 にほとんど行っていない。4 月に本学に勤 務しはじめてから、図書館にも一回も足を 踏み入れていない(図書館の方々申し訳ご ざいません)。本はそれなりに買っているが、
全てアマゾン。出席した研究会で、自分が まだ読んでいない本が話題になり、その場 でキンドル上で購入して、読んだ風の質問 をしたこともある。
キンドルや iPad を使うようになってから、
明らかに変わったことがある。おそらく体 質変化みたいなものだ。それまでは、パソ コン上のものを物理的にプリントアウトし ないとなかなか読めなかったのが、画面上 で文字を読むことに体が慣れてきたことだ。
これが僕だけに限った現象でないとすると、
人と文字情報との関係を大きく変えていく ことになるだろう。
(国際政治経済学部国際政治学科教授 アメリカ政治・外交)
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増 永 良 文
MASUNAGA Yoshifumi
本の未来 ― 電子書籍に思うこと ―
まだ Kindle も iPad も買っていないので 電子書籍を云々する資格はないかもしれな いが、日本で発売になる前から米国出張で 買ってきたよと嬉しそうに言う知り合いに 実機に触らせてもらったりした経験はある ので、少しは語る資格があるのかもしれな いと思う。
指の動作に応じてパラパラとページがめ くれる様子が妙にリアルで、電子機器なが らよくやるなーという感想をまずいだく。
加えて、二本の指を広げたり縮めたりする ことに対して文字が(あるいは紙面が)拡 大されたり縮小されたりして表示されるこ とも結構面白い。まあ、一台の Kindle や iPad の中に(記憶容量にもよるが)数千冊 はダウンロードできて、いつでもそれが読 めるというわけだし、オンラインコンテン ツも豊富だというから、重たい本や教科書 をカバンに入れて持ち歩く必要はなくなる わけで、有難いといえば有難い。それにバッ テリーも結構長持ちするようで、先日ヨー ロッパ路線の片道 10 時間のフライトでも iPad が稼働し続けている様子を横目で見 て納得した。最近、Amazon の Kindle や Apple の iPad に加えて日本でも SONY が 凸版印刷、朝日新聞、KDDI と組んで新た な電子書籍ビジネスを立ち上げることが報 じられていた。本年初めには講談社など国内 31 の出版社が参画して日本電子書籍出版 社協会(電書協)を設立しているから、我が 国の電子書籍出版の勢いは加速するだろう。
ただ、電子書籍にかける出版社や著作者 の思いは複雑なように感じる。問題は幾つ か考えられる。第一に、電子書籍の流通ルー トである。これまでの東販や日販といったルー トではなく、Amazon と組むのか、Apple
と組むのか、あるいは新興勢力と組むのか。
第二に、電子書籍の価格設定である。電子 書籍の生産コストは初期費用を除けば、複 製や流通にかかるコストは限りなくゼロに 近い。米国で電子書籍市場を席巻している Amazon の販売価格は一律 9.99ドルである。
第三に、印税の問題が生じる。電子書籍は 低価格となりそうだから著作者への印税支 払い額は減じる。印税率を上げればよいで しょうという見解もあるが、一方で、印税 は少なくてもよいという意見もある。特に 新人のジャーナリストにとっては、インター ネットによる著作物の世界の隅々までの配 信は印税には代えられないという。第四に、
電子書籍の出現がもたらす従来型出版形態 の崩壊という問題がある。電子書籍出版で は著作者は出版社の世話になることなく電 子書籍を出版できる(メールマガジンなど を使っての有料配信を用いることも可能で ある)から、出版社と著作者との関係性は どんどん希薄化していく。極論すれば、こ れまで印刷物として書籍を出版してきた出 版社の終焉である。この大きな時代の流 れの中で従来型の出版業界は生き残れる のか? 生き残りをかけた「ビジネスモデ ル」を立てることはできるのか? 電書協 が取り組まねばならない最大の課題でもあ ろう。いま問われていることは、出版の新 しい価値と秩序の創成にある。
現代はウェブ社会の只中にある。筆者の 専門は情報科学・工学(特にデータベース)
で、かつて図書館情報大学(現在は筑波大 学)に勤務していたこともあり、今まさに大 変興味深い社会情報現象の一つが身近に起 きつつあると、当事者感覚で見守っている。
(社会情報学部社会情報学科教授 情報科学)
特集 特集 図書館の未来、本の未来 図書館の未来、本の未来
中 田 恭 子
NAKADA kyoko
本の役割
私にとって、本は、出会った順に大きく 三つに分類される。一つ目は、文章はもち ろん、挿絵や表紙、ページの手触りやほの かな匂い、それらの全てが私にとって捨て 難い本たちである。かつてはたくさんあっ た気がするが、年月とともに厳選され、ほ んの一抱えが手元に残った。椅子に乗らな いと手の届かない、扉のついた棚にしまっ てあり、日頃読み返すことはない。けれど、
ひとたびそれを手に取れば読んだ頃の記憶 が蘇る。多くは児童文学のベストセラーで、
書店に行けば新品が手に入るが、買い替え ようとは思わない。電子化されたら入手し ようとも思わない。つまりそれらは私にとっ て、本の形をした思い出の品なのだ。電子 化とはおよそ無縁の本たちである。
二つ目は、大学の理学部に入学した私の 前に現れた本たちである。高校までの文部 省検定 B5 判 2 色刷の教科書とは違い、大 きさも形も様々な教科書を前に、鞄に入れ にくいし重いし最悪だ、と私は不満だった。
教科書と指定されたその本たちの、姿かた ちが気に入らなかった。ページ数の割に表 紙がやたらに厚くて硬く、満員電車の中で は鞄の布地越しに角が脇腹に突き刺さった。
表紙にはカバーがかかっていたが、凡庸な 女子大生に素敵と思えるものではなく、外 すと中から灰色や薄黄色ののっぺりとした 表紙が現れた。教科書がこんなだから勉学 意欲も減退するのだ、と試験前にはいつも 思った。表紙をめくればクリーム色の硬質 な紙に古めかしい明朝体の文字、中でも数
式が不格好で最悪だ――と責任転嫁と八つ 当たりの限りを尽くしていた。
もしあの本たちが電子ブックだったら。
重くて危険で不細工な本たちが、スマート でおしゃれなガジェットの中に全部すっき り収まって、タッチひとつで呼び出すこと ができたなら。私の学生時代もさぞかし軽 快で知的で創造的だったに違いない。
その後、学部 4 年の卒業研究に選んだ研 究室で、私は三つ目の本たちに出会う。そ れは先生の宝物だった。多くは英語で書か れていて、数式や謎の図形がちりばめられ ていた。ほら、見てごらん、面白いだろう、
と先生は言った。古くて陽に焼けて少し埃 臭いその本たちは、学問という未知の世界 へ誘う秘密の暗号のように見えた。
そして今、研究室の本棚にたくさんの本 が並んでいる。先生の宝物と同じ本も、自 分で新たに宝物に加えた本もある。かつて 私を苦しめた教科書たちも版を重ね、見違 えるほど垢ぬけた本になった。その隅に、
あの不細工な本たちもひっそりと並んでい る。今度の休みにはあの本たちを裁断機に かけてスキャナに放り込んでしまおう、と 思ってずいぶん経つ。重くて不細工だが、
少なくとも危険ではなくなった。日頃読み 返すことはないが、勉強に背を向けていた 学生時代を思い出して自らを戒めることが できる。電子化の時代を目前に第二グルー プの本たちは、姿かたちや質感を伴う実態 としての新たな役割を獲得しつつある。
(理工学部化学・生命科学科准教授 理論化学)
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吉 村 貞 彦
YOSHIMURA Sadahiko
私にとっての電子書籍元年
古代エジプトのパピルス以来、情報は紙 を媒体として、手紙、書籍、雑誌、新聞等 の姿で伝えられてきたが、インターネットの 出現により、パソコンから Google や Yahoo を検索して簡単に情報を入手出来るように なった。これは、それほど古い時代ではな く、ごく最近のことである。
そして、昨年 10 月に、日本でもアマゾン のキンドルが発売され、今年 5 月には、アッ プルから iPad が発売され、今はまさに電子 書籍元年とも呼ばれている。
私も早速 iPad を購入したが、利用してい るのは、もっぱら e-mail 機能、メモ機能、
インターネット機能であり、家族から「何 のために買ったの?、宝の持ち腐れじゃな いの。」と笑われているのが実情で、情け ない限りであるが、ちょっとした空き時間 に iPad でインターネットのページを指先で めくったり、会議などではキーボード音な しで iPad でメモを取ったりしていると、何 か新しい時代が訪れてきたような感じが する。
iPad などのタブレット型端末機器の用途 は、電子書籍のみならず、教育分野、医療 分野、マーケティング分野など様々な分野 で利用されてくるといわれている。
ところで、ウィキペディアでは、電子書 籍を「電子書籍(でんししょせき)とは、
古くより存在する紙とインクを利用した印 刷物ではなく、電子機器のディスプレイで 読むことができる出版物である。」と定義し ているが、ウォール・ストリート・ジャー ナルによれば、アメリカでは電子書籍の人
気は高まる一方であり、特にロマンス小説 などは表紙を他人に見られずに読書できる ことなどが魅力となり電子書籍への移行は 素早かったり、店頭販売の書店では販売不 振により業態変更するところが増えてきて いるようである。
また、アメリカの大学では、新入生全員 に iPad を無償提供する予定の大学もあり、
タブレット型端末機器による教材利用が急 速に進むと思われる。現状では、電子書籍 には教育コンテンツが少ないため、紙の教 科書を完全になくすところまでにはいって いないが、対話形式の電子教科書を開発し ているところもある。
日本でも、積極的にタブレット型端末機 器を利用した対話形式の講義や教材提供が 行われれば、教室という場所や時間に縛ら れることのない講義が可能となるが、教員 は、講義資料が電子書籍化になじむように 作成しなければならないし、タイムリーな 講義テーマの選択に苦労するかもしれない。
そのような時代が到来した時は、図書館 の機能にはデジタル化された講義用の電子 教科書と教材の開発・更新という新たな課 題が加わり、電子情報のストックとフロー を司るという重要な役割が期待されてくる だろう。
ああ、そのような時代がもうすぐ来そう だが、私はどうしたらいいんだろう。でも、
未来を予測する楽しみがひとつ加わったか もしれない。
(会計プロフェッション研究科特任教授 会計制度)
特集 特集 図書館の未来、本の未来 図書館の未来、本の未来
大学図書館本館では2010年 7 月から12 月まで、新聞閲覧室前の展示ケースにて、『ア メリカの鳥類』の展示をしていますので、ぜ ひご覧ください。
ジョン・ジェームス・オーデュボンは近代 鳥類画の創始者のひとりであり、『アメリカの 鳥類』(初版1827−1838 年 全4巻)は彼 の代表作である。435 枚の図版に 489 種 1,065 点の鳥類がすべて実物大で描かれて いる。ダブルエレファント( 61×100センチ)
という、本に使われる用紙としては最大サイ ズの本である。
大きな鳥を描くときは、鳥が首を折り曲げ て餌を取る様子を描くなど工夫をしており、
鳥の生態を、生物学的精確さに基づき、ドラ マチックに生き生きと再現している。また、
同じ構図や同じ姿の鳥はほぼない。
オーデュボンはその生い立ち、行状もユニー クであり、たいへんな美男子であったという。
人間による自然破壊に最も早く警告を出した
一人でありながら、一枚の絵を描くために数 種の鳥を百羽も殺す「鳥の殺戮者」でもあっ た(津神久三『画家たちのアメリカ』第二章ジョ ン・オーデュボン)。
また、伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』
では、オーデュボンのリョコウバトの話が多 用されている。
なお、本学の『アメリカの鳥類』は1971−
1972 年にニューヨークで発行された復刻版 であり、元国立国会図書館司書監・故笠木二 郎氏より寄贈されたものである。
(本館広報タスク)
オーデュボンの
『アメリカの鳥類』
オーデュボンの
『アメリカの鳥類』
オーデュボンの
『アメリカの鳥類』
展 展 示 示 資 資 料 料 紹 紹 介 介
國學院大學図書館は利用する方も多いと思いますが、「伝統文化リ サーチセンター資料館」に入ったことはありますか。日本の伝統文 化を知ることができる大変貴重な資料(特に神道関連の資料)が展 示されています。常設展示、特別展示もあり、見応え充分です。
開 館 日/月曜日〜土曜日 開館時間/10:00〜17:00 (入館は16:30まで)
入 館 料/無料
詳細はホームページで/www.kokugakuin.ac.jp/oard/
渋谷区のことを知りたい方にはこ こがおススメです。入口でハチ公が 迎えてくれます。
渋谷区の歴史がわかる博物館。渋 谷区ゆかりの文学者を紹介している 文学館。昭和の時代にタイムスリッ プすることもできます。
開館時間/9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
休 館 日/月曜日(休日の場合はその直後の平日)・ 年末年始
入 館 料/100円
所 在 地/渋谷区東4−9−1 電 話/03−3486−2791
青山キャンパス周辺の 博物館・美術館案内 青山キャンパス周辺の
博物館・美術館案内 青山キャンパス周辺の
博物館・美術館案内
青山キャンパスの周辺にはすてきな博物館・美術館・図書館がたくさんあります。
ここでは、その中からいくつかをご紹介します。歩いて行ける距離にそれぞれあ りますので、時間にゆとりがあったら訪ねてみてはいかがでしょうか。ちょっと 得をしたような、小旅行をしたような気持ちになることでしょう。
近くにこんなに緑豊かな場所があ ったことにビックリします。日本・
東洋の古美術品をゆったりと見学して、
庭園を散策すると心豊かな時間が過 ごせるでしょう。庭園内のカフェか ら眺める景色もすばらしいです。展示 作品は入替えがあるので、事前にチ ェックしておくといいですね。
根津美術館
開館時間/10:00〜17:00 (入館は16:30まで)
休 館 日/月曜日(祝日の場合は翌日)・ 展示替期間・年末年始 入 館 料/学生は特別展:1000円 コレクション展:800円 詳細はホームページで/
www.nezu‐muse.or.jp
◆ そのほかにも・・・◆
「渋谷図書館」どなたでも資料は閲覧できます。都内に在住・在勤・在学 している方は、手続きをすれば、資料を借りることができ ます。
「国連大学ライブラリー」利用を希望される方は、大学図書館本館貸出・
返却カウンターに申し出てください。利用方法をお知らせ します。
「山種美術館」2009 年10 月に広尾に移設、開館しました。近代日本画 が堪能できます。
「Bunkamura ザ・ミュージアム」、「太田記念美術館」、「松濤美術館」
など
白根記念 渋谷区郷土 博物館・文学館 國學院大學
伝統文化リサーチ センター資料館
この広い庭園の中に 石碑がたくさん 隠れていますので
探して歩くのも 楽しいでしょう!
入口がわかりにくい ので見逃さない
ように!
昭和30年代の 再現されています暮らしが
。
図 書 館 広 報 板
『AGULI』89 号は「図書館の未来、本の未来」という題で短文を寄せて頂きましたが、ご覧のと おり電子書籍への関心の高さが窺えます。ところで肝心の本の「中身」の未来はどうなっていくの でしょうか。学術書について言えば、残念ながら業績主義の蔓延によって出版それ自体が目的化し、
本当に真摯な主張や学説が込められているのか疑わしい作品もあると聞き及びます。本を手軽に入 手できる環境なればこそ、肥えた目を持ちたいものです。自戒を込めて。 (高嶋修一)
青山学院スクール・モットー 地の塩、世の光 The Salt of the Earth、The Light of the World 青山学院大学図書館報 AGULI 第 89 号 2010 年 11 月 1 日発行
編 集 青山学院大学図書館報編集委員会・大学図書館広報担当 TEL.03-3499-1402 FAX.03-3407-4472 図書館報「AGULI」をお読みいただき、ありがとうございます。これまで、「AGULI」は年 3 回発行しており、各学部の先生が執筆された図書館や本に関するエッセイや、図書館をより活用 していただくための情報を掲載してきました。バックナンバーについては図書館ホームページに PDFファイルで公開していますので、いつでもお読みいただけます。
さて、今後ですが、図書館報「AGULI」は 4 月号、11月号の年 2 回の発行とし、よりタイム リーな図書館情報を皆様にお知らせできるように、「AGULI+(プラス)」を新たに創刊しました。
新着図書、データベースの紹介、オリエンテーション、ガイダンスの案内など、皆様にとって身 近で役立つ情報を掲載する予定です。すでに創刊号(2010年10月 1 日)が発行されています ので、どうぞ「AGULI」同様、「AGULI+」(全 4 ページのハンディサイズ)も手に取ってお読み ください。また、こんなことが知りたい、載せてほしいというご意見をお待ちしています。
編 集 後 編 集 後 記 編 集 後 記
図書館で不要になった本および雑誌を利用者に無料で提供します。
青 山 キャンパス
開催日時 12月 2 日(木)〜 5 日(日)
平日/ 9:30 〜 21:00 土/ 9:30 〜 20:30 日/12:30 〜 18:30 会 場 図書館 3 階グループ閲覧室B
相 模 原 キャンパス
開催日時 12月15日(水)〜17日(金) 9:30 〜 19:30 会 場 図書館 1 階点字用ブース
リサイクル・ブック・フェアのお知らせ
「AGULI+(プラス)」を創刊しました
「+a」は青山(本館図書館)からの情報 「+s」は相模原(万代記念図書館)からの情報