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夢の図書館 夢の図書館

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(1)

青山学院大学図書館報 

巻頭エッセイ   大学に行きたい 

     ………稲積 宏誠 2〜3  特集「夢の図書館」…………4〜13   

                           

学生アンケート 

「おすすめの本」………14〜15  図書館広報板………16 

次  目 

特集「夢の図書館」 

「図書館は大学の心臓(ハート)である。」 

−イェール大学図書館を訪ねて        ………… 三嶋 輝夫 4  夢をかなえるライブラリ(アン) 

      ………… 小田 光宏 5  ニューヨーク市の本屋さん 

      ………… 成田 淳司 6  利用資格は地球人―British Library        ………… 夏目 博明 7 

「夢の図書館」を現実にするには        ………… 矢内 一利 8  リサーチの現場 

      ………… 田崎 勝也 9  図書館三昧だった日々 

      ………… 鈴木 博之10  理想の図書館 

      ………… 米山  聡11 

「もの」としての本が堪能できる空間        ………… 遠藤 健治12 

「図書館と学問への情熱との関係に  ついて―シカゴ大学とコロンビア大  学での記憶から」 

      ………… 中野  勉13 

July 1, 2010 No.

88

ISSN 1345−3505

特集  夢の図書館  夢の図書館 

図書館3階キャレル(青山キャンパス) 

(2)

■ 巻 頭 エ ッ セ イ

 

 図書館という言葉には、なぜかノスタル ジックな気持ちにさせる響きがあります。

受験の夏の図書館通い、不思議なことに妙 に気になる子に出会ってしまう。いつの間 にか、そのことが気になって本来の目的が 達成できていない、などといった甘酸っぱ い経験をもつ人も少なくないのではないで しょうか。 

 先日、もう米寿に近い叔母と電話で話を する機会がありました。たまたま青山学報 を見たとのこと。「IT : ちょっと地味な話」

という私の記事が載ったものを母とともに 見ていたようです。私と叔母とは妙に気の 合う仲です。短い結婚生活、離婚後早くに 子供を亡くし、一人で商売・事業を展開し てきた、地元やくざの親分とも渡り合うや り手実業家、にもかかわらず少女のような 心をもった、とても魅力的な女性です。ま た,私が人生に悩んだとき、自らの経験談 を話してくれる、何事も自分のことのよう に喜び、悲しんでくれる大切な同志でもあ ります。そして、実の母の親バカに勝ると も劣らず、叔母も叔母バカです。 

 青山学報の話に戻りましょう。叔母曰く、

「私は、今まで青山学院のことをほとんど 知らなかったけれども、こんなに素晴らし い学校とは思わなかった。ほとんどの記事

を読んでそう思った。それに、青山学院奨 学金募金というものがあるのには感心した。

本当に勉強がしたい学生、経済的に困って いる学生をこれによって支援していること は、本当に素晴らしい。どんな学生がこれ によって勉強をしているのかしら・・・。ど うすれば協力できるの?ヒロシゲちゃん教 えて。」と話はエスカレート。 

 私はただただ絶句。50 過ぎても叔母から 見れば悪ガキだった 50 年前のまま。でも ヒロシゲちゃんはないだろう。とはいえ、

本学の実情はそこまで褒められたものでは ないのです。大学には立ち遅れた状況もあ れば問題点もはらんでいます。この募金活 動をとってみても、様々な思惑のなか、必 ずしも順風満帆とはいえません。ましてや 今の教育の実情は、「大学」の名に値する レベルとはほど遠いと言えなくもない・・・。

そう考えると、私は絶句。言葉を失ってし まいました。 

 「私も大学行きたい。大学で勉強したい なあ。女学校のときにお父さんが、大学に 行っても良いと言ってくれていたのに、戦 争でまともに勉強ができなくなったし・・・。

でも、地方の国立大学なんてダメね(今の 地方の国立大学は私立大学以上に必死の取 り組みをしているところが少なくないので 

社会情報学部長  稲 積 宏 誠 

INAZUMI Hiroshige

大学に行きたい 

大学に行きたい 

(3)

すが)。青山は素晴らしいわ!!」と話は さらにエスカレートするばかり。 

 そうか、セーラー服を着て県女(叔母は 兵庫県立姫路高等女学校を自慢げにこう呼 んでいる)に通い、文学少女として明日を 夢見ていたのでしょう。でもそれは、戦争 に翻弄されながら消えてしまった・・・。大 学という存在や大学で勉強をするというの は、本当に少女の夢だったし、魅力的なこ となのでしょう。青山学報は、そのころの 夢見る少女に戻らせたのかもしれません。 

 学報を読んでいる校友の多くは、自分自 身の少年・少女時代を、学生時代を思い出 し、そのころの自分にあてはめたり、今の 自分に置き換えたりして、今を、また過ぎ 去りし日々を感じているのかもしれません。

青山と全く関係のない私の叔母にさえ、そ の少女時代、青春時代を想い、今を感じさ せているのですから。 

 言葉、文章のもつ威力・魅力もさること ながら、それを伝える側の状況、受け取る 側の状況で、その言葉、文章のもつ意味は 大きく変わってくるものです。その状況と は、その時々の社会情勢もあるでしょうし、

個々人のもつ経験が背景となるかもしれま せん。同じ書物でも、そのときどきにより 得るもの、感じるものが変わる、このよう な経験はだれしもあるものでしょうから。 

 今現在、図書館の役割や位置づけは大き く変わってきました。図書館を「学術情報 センター」として変身させる例はもう 20 年

以上前から始まっています。図書館の経費 の多くはデータベース、デジタルライブラ リに費やされます。 

 青山学院は、残念ながら大学そのものが 戦後発足だったために、図書館としては建 物や蔵書の面で他の大学より劣っていると いえます。間島記念館そのもの、あるいは それと同等の雰囲気を醸し出す図書館が我 が大学にあれば・・・などと悔しがる校友 も少なくないでしょう。それでも、図書館 は大学における情報の供給源であることに 変わりありません。 

 機能を追求し、効率を追求することで生 まれる効果的な教育体制と同時に、本当に 学ぼうとする気持ち、人との出会い、新し い知識や経験との出会いを大切にすること も大学の重要な役割です。 

 図書館のことを考えるとき、今現在大学 の置かれている状況を思います。追い立て られるようにさまざまな取組が求められ、

立ち止まってじっくり見つめなおす余裕を 失っている。競争原理のなかで求められる ことと、真の学問、教育のあり方の狭間で苦 しんでいる、それが今の大学の一面でしょう。 

 純粋に大学に行きたいと話した 70 年前の 少女が、ここで本を開き、新たな出会いや 新たな学びに心躍らせることができる、そ のような大学、キャンパス、そして図書館 をつくることができればと、つくづく考え ました。 

(社会情報学部教授 情報理論) 

(4)

三 嶋 輝 夫 

MISHIMA Teruo

「図書館は大学の心臓(ハート)である。」 

− イェール大学図書館を訪ねて 

 筆者は今年の 3 月中旬に約 1 週間アメリ カ、コネティカット州ニューヘイヴンにあ るイェール大学図書館で資料収集に従事し た。実は筆者は 20 年来、本学の新図書館 計画に関わって来たこともあって、資料収集 と同時に、同図書館の施設とサーヴィスを この目で確かめたいと思っていたのである。 

               

 実際に行ってみると、期待に違わず、本 館に相当するスターリング・メモリアル・

ライブラリーはゴシック調の重厚な外観で

(写真①)、その入り口右手の壁には Library  is the Heart of University. という言葉が 刻まれている。この文の中の heart は「心 臓」を意味すると同時に、「心」を意味し ていると取ることも出来るであろう。他方、

図書館の内部も瀟酒かつ落ち着いた色調と 造作で統一されるとともに、雑誌閲覧室に は検索用のコンピュータが随所に配置され、

自ずと勉強したくなる雰囲気に満ちている

(写真②)。 

 もう一つ小生が利用したバイネッキー・

ライブラリーは貴重書専用の図書館で、「こ れ何?」と言いたくなるような外観をして

いるが、中に入るとズラリと並んだ貴重書 がガラス越しに見え、地下の閲覧室では、

各国からの研究者がノートパソコンを拡げ て、黙々とメモを取っている。小生も日本 人職員の斉藤夫人のお陰もあって、探して いた資料を効率よく手に取ることが出来た。

また同図書館の地上階の奥に進むと、外壁 の大理石を透して差し込む光が、幻想的な 雰囲気を醸し出している(写真③)。   

             

 正直なところ、本学の図書館とは設備の 点で「月とスッポン」で、絶望的な思いに も捉えられたが、しかし、我々もまた望み を捨てず、本学の新たな「心臓」=「心」とし ての新図書館建設に邁進したいものである。 

(文学部史学科教授 倫理学、美学) 

写真① 

写真② 

写真③ 

特集  特集  夢 の 図 書 館   夢 の 図 書 館  

(5)

小 田 光 宏 

ODA Mitsuhiro

夢をかなえるライブラリ(アン) 

 夢の図書館。館報編集委員会より示され た執筆テーマの記事の構想を考えあぐねて いるうちに、締切 10 日前となった。ゴール デンウィークのさなかである。その日( 2 0 1 0 年 5 月 4 日)の朝日新聞(朝刊)文化欄に、

「踏み出せ 博物館再生」という記事が掲 載された。栗原祐司氏(文化庁美術学芸課 長)及び矢島圀雄氏(明治大学教授)の意 見と、編集委員の論説から構成されている。

矢島氏の発言の見出しは、「学芸員の専門性 高めよ」である。本文を読んで、唸った。「学 芸員」を「図書館員」に置き換えて、十分 に成り立つからである。結論となる最後の 一段落は、次のように記されている。 

             

 翌週、この記事を、授業の教材として活 用した。司書資格を取得するための基礎科 目「図書館情報学概論」においてである。

博物館と対照しながら、図書館における専 門職の必要性、その果たす役割、そして現 状と課題を解説した。司書は、公立図書館 の専門職となるための資格である。資格そ のものは、大学で開講される要件科目をす べて履修すれば取得できる。しかし、専門 性は、それだけでは十分ではない。現状は、

博物館同様、ゼネラリストの養成となって いる。また、現在の養成内容は、図書館員

となるための「入口」に過ぎない。真の専 門職となるには、職に就いた後の経験の蓄 積、研修を通しての技能向上によるところ が大きいのである。 

 これに加えて、現在の日本では、極めて 大きな問題がある。図書館経営のひずみで ある。図書館の種別を問わず、派遣、委託 といった形で、安価な労働力を求めること が、専門職の実質的不在に拍車をかけてい る。また、司書資格を有する者といっても、

質の高い低いは当然生じるのに、司書資格 の有無のみが、一人歩きしている。 

 それゆえ、「司書」という言葉を、高い 専門性を有した図書館員の意で用いること には躊躇する。英語のライブラリアンとは、

雲泥の差がある。もちろん、日本において も、ライブラリアンは数多くいる。専門職 の役割を強く認識し、人を大切にした図書 館経営をしているところも、まだまだ存在 する。しかし、状況は悪化の途にある。 

 専門職がいないほうが理想であるかのよ うなこうした現状を改善しなければ、夢の 図書館は到来し得ない。質の高いライブラ リアンがいてこそ、図書館業務の核の部分 が充実し、発展するからである。効果的な 資料の選択や組織化、有効な情報提供(レ ファレンスサービス)や図書館教育の実施 は、ライブラリアンの存在に負うところが 大きいのである。 

 夢を見るのも人。夢をかなえるのも人。

夢のライブラリには、その中心に、ライブ ラリアンが必要である。 

(教育人間科学部教育学科教授 図書館情報学) 

学芸員養成に関して、今後望まれるのは  専門性だ。大学の養成課程では現在、「学  芸員」という名のゼネラリストを育成し  ているが、欧米では、博物館教育の専門  家といった専門分化した形での育成を行  うのが一般的。日本もそのような形を考  えるべきだ。 

(6)

夢 の 図 書 館   夢 の 図 書 館  

成 田 淳 司 

NARITA Junji

ニューヨーク市の本屋さん 

特集  特集 

 ここではニューヨーク市の本屋さんを駆 け足で紹介しながら、「夢の図書館」の一 端を考えてみたい。 

 ニューヨーク市で最も大きな本屋さんと いえば、Barnes  &  Noble(B&Nと記す)で あろう。市内にはいくつものお店があるが、

そのなかでも地下鉄 Union Square 駅の近 くにあるお店は大きい(33  East  17th  Street)。 そこに行けば高く積まれた新刊本の多さに 驚き、また、ある有名人が書いた自伝や ピューリッツァー賞作家などが書いたある 人物の伝記などが、背の高い本棚に整然と 並べられ、その本棚が壁一面に連なってい ることに驚くことだろう。 

 Union  Square 駅から南に少し行くと、古 書で有名な Strand Book Store(828 Broadway)

がある。この本屋さんの宣伝には 18  Miles  of  Books と書かれているが、この宣伝の 由来などについてはこのお店のホームペー ジに詳しい。この古本屋さんには写真集や 美術書などもたくさんあり、それらを見てい るだけでも十分に楽しめる本屋さんである。 

 上記の B&N から今度は一アヴェニュー 西に行けば、教科書ばかりを取り揃えてい るのではないかと思われる B&N のお店が ある(122 5th Avenue)。そのお店の近くにニュー ヨーク大学などいくつかの大学があり、そ のお店がそれら大学の教科書売り場の役割 を果たしているのであろう。 

 新学期が始まる 9 月になると、それぞれ の大学の教科書売り場にはさまざまな教科 書が並ぶ。大学の教科書売り場の面白さは、

自分の専門分野の教科書がどのように変わ りつつあるのか、また、副読本としてなに を推薦しているのかについて実際にそれら

の本を手にして確認できる点である。コロ ンビア大学の本屋さん(2922  Broadway,  West  115th  Street)もそうした本屋さんの一つであ る(この本屋さんもB&Nが運営している)。   数年前まで、コロンビア大学の近くには Labyrinth  Booksという大学関係者には評 判の本屋さんがあった。そのためか、この 本屋さんに行くとノーベル経済学賞を受賞 したコロンビア大学の先生方が選書してい る場面に出くわすこともあった。この本屋 さんはいまもイェール大学やプリンストン 大学にはあるが、大手書店のあるニューヨー ク市からは撤退した。 

 ニューヨーク市に行く機会があるのなら、

ここで紹介した本屋さんをぜひ覗いてみて ほしい。単なる旅行とは違ったなにかを身 体で感じることだろう。 

 インターネットを通じてさまざまな出版 情報や書評が利用可能となり選書も比較的 容易になった。しかし、品揃えがよいと評 判の本屋さんは上でみたように大手書店と の競争に負けたためかニューヨーク市から 撤退してしまった。 

 十分な図書予算、十分な蔵書スペース、

そして本を直接手に取り選書できる品揃え の良い本屋さんの三つが揃えば「夢の図書 館」への第一歩であると思っていたが、実 際にはこれら三つの条件がなかなか満たさ れない。そうであるならなおさらのこと、

図書館をさらに良いものにしようという不 断の努力が必要のようだ。 

関連サイト 

B&N  http://www.barnesandnoble.com/ 

Strand Book Store  http://www.strandbooks.com/ 

Labyrinth Books  http://www.labyrinthbooks.com/ 

(経済学部経済学科教授 金融論) 

いち 

(7)

夏 目 博 明 

NATSUME Hiroaki

利用資格は地球人 ― British Library

 総合的なテーマは「夢の図書館」ですが、

ここでは、もっぱら学部学生・大学院生の 皆さんを念頭において、現実に優れている 図書館を紹介します。夢のような図書館が 現実に存在しているものですから。 

 イギリスやアメリカには、とても充実した 開かれた図書館があります。イギリスの場 合、ブリティッシュ・ライブラリー(British  Library)がそれになります。ロンドンの キングズ・クロス駅の近くにあります。ハ リー・ポッターのファンなら聞き覚えがあ る駅でしょう。日本人研究者が道に迷って、

ロンドン子に「ブリティッシュ・ライブラ リーはどこ?」と聞いたら、「英国の[ブ リティッシュの]図書館はそこらじゅうに ある」という答えが返ってきたそうですが、

ここで紹介するのは、正真正銘のブリティッ シュ・ライブラリーです。 

 ブリティッシュ・ライブラリーは、オッ クスフォード大学のボドリアン・ライブラ リーと並んでイギリスが誇りとする図書館 です。大学図書館の方は誰もが簡単に利用 できるわけではありませんが、ブリティッ シュ・ライブラリーの方は広く利用が認め られています。語学研修などでひと夏をロ ンドン(とその近く)で過ごすなら、ぜひ とも利用してください。日本人でも、住所

(permanent address、つまり、日本の住所)

を証明できる文書があれば、図書館カード

(Reader  Pass)を発行してもらうことがで きます。ただ、少しやっかいなのは、銀行 の取引明細書(statement)を典型とする

英文での住所証明が必要なことです。ここ で強調したいことは、利用資格を認めるに あたって、イギリスに住んでいるとか、イ ギリス国籍をもっているとか、イギリスに 税金を納めているとか、あるいは、誰かの 推薦状が必要であるとか、そういった類の 敷居の高い条件がない点です。簡単に言え ば、あれほど大量の資料を、地球人であれ ば無料で利用できるのです。さらに、少し 前からは、ブリティッシュ・ライブラリー の建物・敷地内では、図書館カードを持っ ている者は無料で無線 LAN に接続できる ようになりました。ということは、PCさ え持ち込めば、そこで資料を検索できるの は当然のこととして、自分個人のメールを 読むことも可能です。いや、そんな枝葉末 節よりも、何よりも資料が充実しているこ とが重要です。たとえば 18 世紀の貴重な 本でも、リクエストを出しておけば、数日 後には本が出てきて自分の手にとることが できます。また、一日中座っているとなる と、椅子や机なども現実的に問題になりま すが、とても快適だとわたしが保証します。

座り心地の良い椅子、革張りの机、個別の パソコン用コンセントと照明、空調のきい た天井が高い部屋。部屋の天井がある程度 高くないと、人は辛くなってきますよね。

何をみても、図書館文化のレベルの高さが 感じられます。夢がそのまま現実になって います。ともあれ、サイトを一度ご覧くだ さい(http://www.bl.uk)。 

(法学部教授 アイリッシュ文化・文学) 

(8)

夢 の 図 書 館   夢 の 図 書 館  

矢 内 一 利 

YANAI Kazutoshi

「夢の図書館」を現実にするには 

特集  特集 

 今回の原稿のテーマ「夢の図書館」につ いて、青山学院大学の学生諸君に対しいろ いろと述べてみたいと思うのだが、私にとっ てこれはなかなか難しい。なぜなら、私の 今までの人生において通った全ての図書館 は夢の場所、理想の場所であったからだ。 

 幼いころから、自宅に父の蔵書が多かっ たこともあって、私は読書が好きだった。

我が家にある本、自分で購入した本は私に とって充分面白かったが、我が家にもなく、

購入するのが難しい本がたくさんある「夢 の場所」、それが図書館だった。物心ついて から大学生までを過ごした千葉県市川市の 公立図書館では、自宅にもない海外の古典 のミステリや純文学、さらに映画の本を随 分と読んだものだった。しかし、中でも印 象的なのは母校の早稲田大学の図書館であ る。ここでは、文芸・映画雑誌、永井荷風 をはじめとする文学全集、日本・海外のミ ステリの古典、そして現在私が研究してい る会計学の文献などの多くの本に出会った。

これらの本を無料で読める早稲田大学の図 書館は、まさに私にとって最高の「夢の場 所」だった。 

 様々な図書館で読んできた本は、私が大 学教員としてやっていくうえでの基礎となっ ているだけでなく、人生の様々な面におい ての糧となったといえる。別に早稲田大学 の図書館でなくとも、青山学院大学の図書 館、またある程度の規模の公立図書館であ れば、誰でも、特に青山学院大学の学生諸

君ならば、自分の好きな本や自分の人生の 糧となる本を見つけられるはずだ。つまり、

たいていの図書館は「夢の図書館」になり、

かつ自分の夢をかなえる場所となりうるの だ。ただし、ここで注意しなければいけな いのは、自分で図書館に足を向け、ある程 度の時間をかけなければ、図書館は「夢の 図書館」にならないということである。 

 最近とみに思うのは、勉強や生活などの 様々な面で試行錯誤をして時間を費やすこ とを厭う大学生がかなり多いということで ある。勉強や仕事などの様々な面で試行錯 誤できる時間と体力があるのは特に 20 代の 若いうちである。試行錯誤の過程で得た様々 な体験や知識は、後に仕事や日々の生活に おいて必ず役に立つ。これは、図書館で自 分の好きな本、自分の人生の糧となる本を 見つける場合にも当てはまる。図書館の書 棚をざっとみていくだけでも、思いもかけ ない面白い本を得てして発見できるもので ある。これには実際時間がかかるが、時間 をかけて探し、読んだ本から得た知識は決 して忘れることのない、かけがえのないも のとなり、自分の考えを深めるものとなる。

このようなことができれば、図書館は自分 にとっての「夢の図書館」、幸せな場所と なるだろう。 

 学生諸君の一人でも多くが、「夢の図書館」

を現実にすることを願っている。 

(経営学部経営学科准教授 会計情報論) 

(9)

田 崎 勝 也 

TASAKI Katsuya

リサーチの現場 

 この原稿を依頼されて「自分にとっての 夢の図書館かあ・・・」といろいろと図書 館について思いをめぐらせてみた。読書が 苦手だった自分にとって、子どものころの 図書館はいつも縁遠い存在だった。学年・

クラスを問わずどこに行っても「本の虫」

と称される読書愛好家が必ずひとりはいて、

本や図書館に関するネタはいつもそうした 奴の専売特許だった。本好きのかれらは、

読書感想文コンクールでは入賞するし、物 知りだし、たいてい成績もすこぶる良好な ので、体育会系の私にとってはちょっと妬 ましい存在だった。そんなこともあってか

「図書館=守備範囲外」という図式が自分 の中に出来上がっていた。 

 そうした私にとって図書館の印象が大き く変わったきっかけは、米国大学院での学 生生活だった。90 年代初頭から約 10 年の 長期におよぶ大学院留学だったが、当時私 はキャンパス内の学生寮に住んで研究生活 を送っていた。比較文化心理学を専攻する 私にとって、研究活動の中心はいつも図書 館だった。最新の研究論文を求めて図書館 に行き、論文を検索して文献を複写、寮に 帰って論文を読んでは、また新たな論文を 求めて図書館に出向くといった図書館と寮 を行き来する生活が続いた。留学先の大学 には 4 つの図書館があり、院生や研究者が 通うリサーチ・ライブラリーは通常は深夜 まで、学期末には終日開館していたため、

まさに 24 時間「戦える」状態だった。米国 の大学の図書館はまさにリサーチの場だっ た。情報収集のためのあらゆる手段とリソー

スが用意され、最新の研究成果を集めた ジャーナルも数多く取りそろえてあった。

当時は全く感じていなかったが、今から思 えば、こうした環境は非常に恵まれたもの だったし、四六時中研究のことだけを考え て過ごした学生生活はとても贅沢な時間だっ た。そして留学を終えるころには、わたし にとっての図書館は、幼少期の本を読む場 所からすっかりリサーチの場になっていた。 

 日本に帰国して 10 年経った今でも米国 の大学を訪れる機会がたびたびある。4 年 前には在外研究を頂いて再び米国の大学に 留学する機会にも恵まれた。近年では研究 環境はさらに改善されている。研究論文の データベース化が進み、インターネットを 通してどこからでも文献へのアクセスが可 能になっている。こうした点においては、

本学の図書館も遜色ないレベルにあるのだ ろう。ただ、米国の図書館を訪れるといつ も感じるのは、研究機関としての「活気」

である。知への真摯な姿勢と止む無き探究 心・・・カッコよくいえばこんな感じにな るのだろうが、とにかくリサーチの現場と しての緊迫感のようなものが米国大学の図 書館にはある。研究の利便性が益々向上す る今日でも、この点は私が院生だったとき と全く変わっていない。私が米国の大学を 訪問するとき、いつも真っ先に図書館に足 が向いてしまうのは、この緊迫感のある空 気に再び触れるためなのかもしれない。 

(国際政治経済学部国際コミュニケーション学科  准教授 比較文化心理学) 

(10)

夢 の 図 書 館   夢 の 図 書 館  

鈴 木 博 之 

SUZUKI Hiroyuki

図書館三昧だった日々 

特集  特集 

 図書館が研究のために必要不可欠な施設 であることは、今もむかしも変わりないけ れど、インターネットやパソコンが普及す る前は、さらにその重要性は高かった。 

 情報をネットで入手できない時代には、

何かを調べようとすれば、どうしても図書 館に通わなければならなかった。それほど 多くの図書館に通ったわけではないけれど、

印象に残っている図書館はある。ひとつは ロンドン大学の美術史研究所であるコー トゥールド・インスティテュートの図書館 だった。1970 年代に留学した当時は、ポー トマン・スクエアに建つ歴史的な建造物が この研究所の施設で、都市型のお屋敷といっ た建物だった。もとの食堂や応接間が教室 になっており、図書館といってもいろいろ な部屋を転用したものだった。 

 日本では超貴重書扱いになるような豪華 本を、学生が演習のために気軽に使ってい たり、薄いチラシまで登録して整理してあっ たりすることに、深く感動した。おもしろ かったのは図書の配架システムで、美術史 専門の図書を、年代別、地域別、人物別と いう分類にわけて、それぞれ配列してあっ た。これは便利な分類法だと思ったので、

その後自分の研究室の本を、この分類法に よって配列したりした。 

 もうひとつ、印象的だった図書館が、

1990 年代に利用したハーヴァード大学の 図書館群だった。ここは、キャンパス中心 部にワイドナー図書館という中央図書館が

聳えているが、それ以外に、各研究所や学 部ごとに図書館群がある。その全貌は解ら なかったけれど、ワイドナー図書館の閉架 式の地下書庫に入って延々と進んで行くと、

書庫が地下で別の図書館につながっていた りすることに気付いた。地下の炭坑を進ん で行くような気がしたものだ。 

 そしてこの閉じられた書庫のなかに、と ころどころ学生用の机が置いてある。大学 院生がここに席をとって、一心不乱に書物 を読んでいるのだった。そんなところで研 究している大学院生たちが、知の鉱脈を掘 り進む鉱夫たちのように見えたものだ。 

 けれど気休めに本が読みたくなったとき には、ハーヴァードのなかのイェンチン研 究所の図書館に行ったものだ。これは燕京 研究所と書くらしかった。義和団事件の賠 償金を元に設立されたという研究所で、ア ジア関係の書籍が充実していた。したがっ て日本の本も大層豊富にあったのである。

ここで小説を読んだり、知らなかった明治 期の資料を読むのは楽しかった。 

 図書館が統合されたり、データベース化 されたりして行くのは、これからの趨勢だ ろうが、ちいさな専門図書館群が方々に 散在する総合大学は、やはり夢の図書館の 国だ。 

(総合文化政策学部教授 建築史学) 

(11)

米  山   聡 

YONEYAMA Satoru

理想の図書館 

 私の妻はよく近所の公立図書館へ行き、

自分の読みたい本や子供のための絵本を借 りてくるようである。残念ながら、私はそ の図書館で本を借りたことは無い。私にとっ て図書館とは大学の図書館であり、文献な ど、研究や教育に関する資料を探す場所で ある。 

 今から十数年前、世田谷キャンパスにあっ た理工学部で、私が所属していた研究室は  1 号館の 3 階にあった。図書館は同じ建物 の 1 階と 2 階にあり、研究室のすぐ下にあっ た。大学院生として、またその後は助手と して研究をしていた当時、よく図書館に論 文や書籍を探しに行ったり、文献複写願い を出しに行ったりした。また、当時は文献 の検索も図書館にお願いしていた。研究室 の目の前の階段を降りるとすぐに図書館だっ たので、気軽に行きやすかったと思う。当 時の私は文献をよく読んだ。新しい文献ば かりでなく、引用されている古い文献をコ ピーしては目を通した。特に大学院の1年 生の頃は、他の学生が実験などしているに も関わらず、私は文献ばかり読んでいた。

当時は研究成果を求められることはあまり 無く、定期的な研究報告会も無かった。ず いぶんのんびりしていたのでそれが可能だっ たと思う。世田谷キャンパスの図書館には ずいぶんお世話になった。 

 その後、別の大学に移ったが、その頃か ら図書館に行く回数は徐々に減ってきた。

その理由はいくつかあると思うが、図書館 が研究室から遠くなったことが理由の一つ だろうと思う。遠いといっても大学の敷地

内にあるのだが、3 年ほど前まで所属して いた大学では研究室から図書館まで十数分 歩く必要があり、世田谷キャンパスの時代 のように思い立ったらすぐに行くという感 じではなくなった。さらに、最近は電子 ジャーナルの普及でたいていの論文がイン ターネット経由で入手可能となり、入手で きない文献の複写も研究室にいながらお願 いできるので、図書館へ行く機会が別の理 由でほとんど無くなってしまった。研究室 で文献検索ができ、すぐに文献を見ること ができる最近の状況は理想的なのかもしれ ない。 

 そんな感じなので、私にとっての図書館 の役割はすっかり変わってしまったと思う。

最近、私が相模原キャンパスでたまに図書 館へ行くとしたら、それは書籍を見たり借 りたりする場合である。論文はダウンロー ドできても、書籍は買うか借りるかしない と見ることはできない。特に、既に絶版に なっていて入手困難な本を読みたい場合で も、多くの場合、図書館にその本が置いて ありとても助かっている。次々と新しい書 籍が出版され、古い書籍は絶版になってい くが、読みたいのは何故かいつも古い本で ある。新しく出版された本に新しいことは あまり書いていない気がする。それは、機 械工学のような分野は、時代が変わったと しても基本的なことは何も変わらないから だろうと思う。私にとっての理想の図書館 は、絶版になった古い書籍をいつでも見ら れるように所蔵しているところかな、と思う。 

(理工学部機械創造工学科准教授 機械工学) 

(12)

夢 の 図 書 館   夢 の 図 書 館  

遠 藤 健 治 

ENDO Kenji

「もの」としての本が堪能できる空間 

特集  特集 

 個人的な論文探索では、本館地下の集密 書庫がお気に入りですが、こどもも楽しめ る本ということに限定すると、石神井にあ る、いわさきちひろ絵本美術館がかなり気 に入っています。いわさきちひろ氏の原画 が鑑賞でき、充実した内外の蔵書を閲覧で き、時折コンサートも開かれ、カフェでシ フォンケーキとハーブティをいただけると いう、いまこの場にいること、そしてかつ てその場を訪れたことを堪能できる空間と なっています。ちひろ氏の描くこどもの画 を見ることで優しい気持ちになると同時に

「この子たちを脅かす戦争や貧困、犯罪を なくさなくちゃね」と向社会的に動機づけ られる点も、この施設の固有の特色といえ るかもしれません。また同美術館では出版 された本ばかりでなく、内外の絵本の原画 も収集し展示しています。日本でも世界で も、かつて本の挿絵の原画は(たとえ絵本 の原画であろうと)印刷物の版下としてし か認識されておらず、「役目」が終わった 原画は出版社の棚に置き去りにされたり、

廃棄されたり、誰かに持ち出されたり、と 散逸してしまうことも多かったそうです。

原画を、人類の貴重な文化財のひとつと位 置づけ保管していこうという姿勢は大変好 ましく思われます。たとえば、エリック・カー ルの作品の、その色彩の美しさやコラージュ のプロセスの面白さは、原画を見ることで 尚一層感得できるものでしょう。図書館と いうのは、そうした作家の創作する心を追 体験できる場であってほしいとも思います。 

 こどもといえば、レオ・レオニの絵本な どを出版している Dragonfly BOOKS とい

う出版社が、自社のキャッチコピーとして、

次のような文章を掲載しています。 

 Dragonfly  books  introduce  children  to  the  pleasure  of  caring  about  and  sharing  books. 

 また朝日新聞に連載されている安野モヨ コ氏連載の「オチビサン」という漫画の中 で(2010.4.11)、「オチビサンてどんな本が 好きなんだい?」と聞かれたオチビサンは、

「軽くって持ちやすい本が好き!! あと赤 い表紙の本」と答えています。こどもは、

お気に入りの本をいつも持ち歩いて、手垢 や食べ物で汚れぼろぼろになっても、何度 も何度も読み返します。こどもの読書経験 は、書かれている内容だけではなく、本と いう実在にも依拠しているようです。 

 この原稿を書いている5月初旬に、iPad が発売後 28 日間で 100 万台を売り上げ 150 万本以上の電子書籍がダウンロードされた との報道がありました。電子書籍の普及が 加速されそうですが、今後図書館が電子書 籍データのターミナルになるかというと、

それだけではやはり味気ないことです。製 紙、文字、印刷、製本、装丁等に係る知恵 と美意識が、本という物的存在に結実して いるのですから、それをテキストデータだ けに抽象してしまうのは、むしろ文化的後 退のようにも思えます。 

 先にちひろ美術館の話を出しましたが、

大人であれこどもであれ、図書館は知性の みならず感性をも育む施設であってほしい と思います。 

(教育人間科学部心理学科教授 心理学) 

(13)

中  野   勉 

NAKANO Tsutomu

「図書館と学問への情熱との関係について 

―シカゴ大学とコロンビア大学での記憶から」 

 理想の図書館を考える時に、強く印象に 残るふたつの図書館があります。そのひと つは、アメリカ・シカゴ大学のリーゲンスタ イン・ライブラリー(The Joseph Regenstein   Library)です。私がシカゴ大学大学院の修 士課程に行ったのは 1984 − 1986 年ですが、

社会科学系の図書を中心に膨大なコレクショ ンを持っていました。大学の巨大なキャン パスは、19 世紀の終わりに、ロックフェラー が中西部の大都市シカゴに東のアイビー・

リーグの名門校をしのぐ学校を作ろうと莫 大な私財をつぎ込んだものです。シカゴ大 学はスポーツではなく学問をするところで あるとして、この図書館は当初アメリカン・

フットボールの球場であったものを取り壊 して後に建設されました。シカゴ大学は、

1980 年代には経済学分野ではマネタリズ ムの総本山として世界をリードするなど、

すべての分野を合わせたノーベル賞受賞者 の数では世界一を誇っていました。 

 私は、エンリコ・フェルミが初めて核融 合の実験に成功したことを祝う記念のモニュ メントの横を通り過ぎながら、授業に出る 間と食事をする時間以外は夜中までほとん どの時間を図書館で過ごし、毎日 100 ペー ジ英語の専門書を読むことを自らに課して いました。当時コンピューター化された検 索システムはなく、図書カードで目当ての 本を探し、自分で書庫の中を探しまわる日々 でした。その副作用として、書架に並ぶ色々 な関連書籍に出会うことも多く、新たな発 見や研究の方向性の確認に大いに刺激を受

けました。時にあまりの疲労から図書館の ソファーで眠りこんでしまったり、また、

書棚の横の床で大の字になり深い眠りに落 ちることもありましたが、先人たちが築い た圧倒的に膨大な知の蓄積に正面から向か い続けた日々が、現在の私の基礎を築いて くれたと思います。学問に真剣に立ち向か わせてくれたシカゴ大学、中でもこの図書 館には深い思い入れがあります。 

 その後、社会人生活を経て、1996 年から  5 年余りニューヨークのコロンビア大学で 社会学博士課程の研究を行いました。コロ ンビア大学のファー・イースタン・ライブ ラリー(The  Far  Eastern  Library)は伝 統の重さを感じさせる内装であり、高い天 井、分厚い焦茶の机とがっしりした木の椅 子、落ち着いた黄色い光とアイボリーホワ イトの壁に風格が感じられました。その伝 統を感じさせる空気は、社会科学系のコロ ンビア大学のいくつかの図書館の中でも特 別であり、いつも落ち着いた気持ちにさせ てくれるものでした。 

 現代の図書館は、機能性や利便性の点で は昔の図書館から大きく進歩しました。施 設で特に大事にしていただきたいものは、

伝統と先人たちからの時の流れ、学問の重 さを感じさせる内装、重厚さと落ち着いた 雰囲気を作り出す色調のインテリアと照明 です。本の文化を通じて、このような古き 良き伝統文化を後世に大切に伝えていただ きたいと心から願っています。 

(国際マネジメント研究科教授 組織・戦略と社会ネットワーク) 

(14)

みんなに教え たい! 

オススメ の本  みんなに教え たい! 

オススメ の本 

アンケート募集期間  2010年 4 月23日 

〜 5 月29日 

高根正昭『創造の方法学』 

[青][相] 

松本清張『点と線』 

[青][相] 

鎌田 實『がんばらない』 

[相] 

畑村洋太郎『「失敗学」事件簿』 

(15)

学生の皆さんから  お寄せいただいた  アンケートの中から 

ご紹介します。

☆ 

佐藤多佳子『一瞬の風になれ』 

[相] 

ショーン・コヴィー 

『7つの習慣 ティーンズ』 

[相] 

重松 清『きみの友だち』 

[相] 

森 達也『死刑』 

[青][相] 

(16)

図  書  館  広  報  板 

 この館報ではこれまでも何度か「図書館」特集を組んできましたが、そのたびに思うのは「それ にひきかえ本学の図書館は・・・」ということです。青山学院大学の「Heart」としてふさわしい 新図書館が一日も早く誕生することを願ってやみません。       (倉松 中) 

青山学院スクール・モットー 地の塩、世の光 The Salt of the Earth、The Light of the World 青山学院大学図書館報 AGULI 第 88 号 2010 年 7 月 1 日発行 

編 集 青山学院大学図書館報編集委員会・大学図書館広報担当 TEL.03-3499-1402 FAX.03-3407-4472  発 行 青山学院大学図書館 〒150-8366 東京都渋谷区渋谷 4-4-25 http://www.agulin.aoyama.ac.jp/

 青山本館では、不要になった本や雑誌を利用者に提供するために、リサイクル・ブック・コー ナーを 1 階入口付近に常設しています。万代記念図書館では、3 階入口付近で保存期間の過ぎた 雑誌をリサイクルとして提供しています。 

 また、両キャンパスとも年に 1 、2 度リサイクル・ブック・フェアを開催しています(次回は 12月頃の予定です)。詳しい日程は図書館ホームページでお知らせします。 

リサイクル・ブックをご利用ください  本を大切に使いましょう 

 せっかく借りた本に汚いシミがついていたり、書き込みがあったりしてがっかりしたことはあ りませんか? また、借りた本をうっかりなくしてしまう人もいます。 

こんなケースがありました・・・ 

ペットボトル飲料がもれて、本にシミやにおいがつ   いてしまった 

雨の日にカバンの中の本が濡れてシワシワになっ   てしまった 

食べながら本を読んでいたらシミがついてしまった 

自分の本のように蛍光マーカーを引いてしまった 

犬にかじられて歯型がくっきりついてしまった 

引越しの時に図書館の本も一緒に捨ててしまった 

編 集 後 編 集 後 記  編 集 後 記 

 図書館の本は、みんなが共有して使うもので、大学にとっては大切な資産です。汚したり、紛 失したりした場合は、弁償してもらいます。中にはとても高価な本や、市販していない珍しい本、

絶版で二度と購入できない本もあり、本人にとっても他の利用者 にとっても大きな損害です。 

 カウンターでは、貸出と返却の時に、本に汚れや書き込み、破 損がないかを確認して、利用者ができるだけ気持ち良く使えるよ うに努めています。 

 ちょっとした心遣いで、汚れや書き込み、紛失は防げます。大 切に使いましょう。 

図  書  館  広  報  板   この館報ではこれまでも何度か「図書館」特集を組んできましたが、そのたびに思うのは「それ にひきかえ本学の図書館は・・・」ということです。青山学院大学の「Heart」としてふさわしい 新図書館が一日も早く誕生することを願ってやみません。             (倉松 中)  青山学院スクール・モットー 地の塩、世の光 The Salt of the Earth、The Light of the World 青山学院大学図書館報 AGULI 第 88 号 2010 年 7

参照

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