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大阪府立産業技術総合研究所 No.

OSAKA OSAKAOSAKA OSAKA

OSAKA 機器紹介

金属粉末ラピッドプロトタイピング装置

金属粉末、ラピッドプロトタイピング、レーザ、焼結、金型、試作 はじめに

はじめにはじめに はじめに はじめに

ラピッドプロトタイピングは、3次元CAD で作成したデータを用いて比較的短時間で自動 的に3次元モデルを造形する方法で、光造形法

(紫外線硬化樹脂法)、薄板積層法、SLS法(選 択的レーザ焼結法)等の方法があります。市販 されているラピッドプロトタイピング装置で は、光造形法が最も普及しています。しかし、材 質が樹脂であるため強度や耐熱性が低く、より 高強度なモデルを造形する方法の開発が望まれ ていました。近年、金属粉末をSLS法で造形 する装置が市販されるようになり、注目を集め ています。当所には、中小企業事業団の委託事 業『平成 10年度:物づくり試作開発支援セ ンター整備事業』により、金属粉末ラピッドプ ロトタイピング装置が設置されました。ここで は、造形法の原理、装置および造形品の特徴な らびに各種の造形例を紹介します。

造形法の原理および造形の手順 造形法の原理および造形の手順 造形法の原理および造形の手順 造形法の原理および造形の手順 造形法の原理および造形の手順

図1(a)のように3次元CADデータに従って 粉末材料の所定の位置にレーザを照射し、部分 的に焼結します。1 層分のレーザ照射が終わる と粉末を供給し(図 1(b))、再度レーザを照射 します。これを必要回数分繰り返すことにより モデルを造形します。

実際の造形作業は図2の手順で行います。造 形にはSTL形式の3次元CADデータを使用 します。通常、造形物の最下面は、サポート(図 1 参照)を介してベースプレートに接合されま す。また、オーバーハング部には、造形物の形 状精度を維持するためサポートが必要となる場 合があります。これらのデータを積層厚に応じ て輪切りにしたスライスデータに変換します。

このデータをラピッドプロトタイピング装置に 送り、ここではベースプレートおよび粉末の

セット、造形位置の設定および造形用パラメー ターの設定を行ないます。造形終了後、製品を 取り出し、未焼結粉末の回収を行います。未焼 結粉末は、100%再利用可能です。

図2 造形作業の手順 図2 造形作業の手順 図2 造形作業の手順 図2 造形作業の手順 図2 造形作業の手順

図3 装置の外観 図3 装置の外観図3 装置の外観 図3 装置の外観 図3 装置の外観

00006

図1 造形法の原理 図1 造形法の原理 図1 造形法の原理 図1 造形法の原理 図1 造形法の原理

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装置および造形品の特徴 装置および造形品の特徴装置および造形品の特徴 装置および造形品の特徴 装置および造形品の特徴

独EOS社のラピッドプロトタイピング装置 は、造形する材料に応じてレーザパワーや造形 サイズ、材料供給方法の異なる専用の機種が開 発されています。当所に導入された E O S I N T ‑ M250 は、金属粉末用の造形装置であり、粉末材 料として専用のブロンズ・Ni系混合粉末およ び鉄・Ni系の混合粉末を使用します。樹脂等 のバインダーを使用せずに直接造形が可能であ り、後処理無しで表1に示す強度が得られま す。造形可能な最小肉厚は0.6mm です。また、厚 肉の造形品はスキン(表層部)とコア(内部)に 分けて造形されます。図4のようにコア部はス キン部よりポーラスになっています。これは、

焼結による収縮を防ぎ寸法精度を確保するため です。

造形品の用途 造形品の用途造形品の用途 造形品の用途 造形品の用途

ブロンズ・Ni系粉末の造形品は、引張強さ が 120MPa 程度であることから、主にプラスチッ クの射出成形用の簡易金型として利用されてい ます。図5は、ポンプのスクリューの造形例で す。このように、切削加工が困難な形状の製品 は、ラピッドプロトタイピング装置での造形が 有利となります。また、当所ではアルミ合金の 鋳造用金型としての利用を検討していいます。

鉄・Ni系粉末の成形品は実用化が始まったば かりですが、プラスチックの射出成形用金型

(図6)をはじめ、鋳造用金型や試作部品の造形 等への適用が期待されています。

おわりに おわりにおわりに おわりにおわりに

3次元CADデータを作成すれば、原理的に はどのような形状の製品でも自動的に造形でき るということは、大きな魅力であると感じられ ます。しかし、金属粉末のラピッドプロトタイ ピングは実用化が始まったばかりであり、造形 パラメータの設定や、造形品の形状及びサポー ト形状の最適化等、ノウハウの蓄積が重要な課 題となっています。

表1 装置の仕様 表1 装置の仕様 表1 装置の仕様 表1 装置の仕様 表1 装置の仕様

図4 造形品のスキンとコア 図4 造形品のスキンとコア 図4 造形品のスキンとコア 図4 造形品のスキンとコア 図4 造形品のスキンとコア

材質 材質 材質

材質材質:::::ブロンズ・Niブロンズ・Niブロンズ・Niブロンズ・Niブロンズ・Ni 造形時間 造形時間 造形時間 造形時間 造形時間::::27h:27h27h27h27h 図5 ポンプのスクリュー 図5 ポンプのスクリュー図5 ポンプのスクリュー 図5 ポンプのスクリュー図5 ポンプのスクリュー

材質 材質材質

材質材質:::::鉄鉄鉄鉄・Ni鉄・Ni・Ni・Ni・Ni 造形時間 造形時間 造形時間 造形時間 造形時間:::::23h23h23h23h23h 図6 プラスチック成形用金型 図6 プラスチック成形用金型図6 プラスチック成形用金型 図6 プラスチック成形用金型 図6 プラスチック成形用金型 作成者 生産技術部 塑性加工グループ 木下俊行 Phone:0725‑51‑2567 発行日 2000 年 9 月 14 日

参照

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