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大阪府立産業技術総合研究所 No.

OSAKA OSAKAOSAKA OSAKA OSAKA

任意形状空間を内包する物品の製造

99013

粉末冶金、

粉末冶金、粉末冶金、

粉末冶金、粉末冶金、内部空間、内部空間、内部空間、内部空間、内部空間、中空、中空、中空、中空、中空、成形体、成形体、成形体、成形体、焼結、成形体、焼結、焼結、焼結、焼結、溶浸、溶浸、溶浸、溶浸、冷却板、溶浸、冷却板、冷却板、冷却板、冷却板、分配部材分配部材分配部材分配部材分配部材 まえがき

まえがきまえがき まえがき まえがき

構造部材の内部に軽量化あるいは流体経路な どの目的で、特定の空間を必要とすることがあ る。一般には、機械加工、電気加工または接合 加工によって作製されることになるが、これら の加工法では、加工することのできる形状には 必然的に制約があり、複雑に屈曲した空間、ま た、内部に向かって拡張された異形状空間、さ らには密閉された空間をもつ部材を作製するこ とは極めて困難もしくは不可能な場合もある。

そこで、粉末冶金技術を適用することによっ て、任意形状空間内包物品の製造を試みたので 以下に概説する。

作製方法ならびに試作例 作製方法ならびに試作例 作製方法ならびに試作例 作製方法ならびに試作例 作製方法ならびに試作例

作製の基本原理は、粉末を原料として用い、

成倦後焼結を施す粉末冶金技術を基にしてい る。内部に空間を倦成させる方法は、大別する と以下のように分類される。

1

1111... 予め内部空間をもつ成形体を作製する方法予め内部空間をもつ成形体を作製する方法予め内部空間をもつ成形体を作製する方法予め内部空間をもつ成形体を作製する方法予め内部空間をもつ成形体を作製する方法 図1は、代表例として粉末冶金技術特有のス リップキャスティング法を応用した作製プロセ スを模式的に示したものである。例えば、粒径 調整がなされたセラミック粉末および分散剤、

水等からなる混合泥漿を、所望する外形状に仕

上げられた多孔性の型(通常は石膏型)に流し 込み(a)、素早く対の型で覆った後、回転・揺動 することによって型内表面に付着層を形成させ る(b)。そして、充分に乾燥を施した後、離型 (ccccc)、焼成(ddddd)を行って中空体を作製する。

図2は、この方法で試作したアルミナ製中空 球の外観およびその破砕片断面の写真である。

この例における肉厚は約1mm であるが、肉厚は 泥漿中のアルミナ粉末の配合量ならびに型内面 の表面積の大きさによって大略決められる。

2

2222 ... 非非非非非金属系空間形成材の消失により内部空間金属系空間形成材の消失により内部空間金属系空間形成材の消失により内部空間金属系空間形成材の消失により内部空間金属系空間形成材の消失により内部空間 を形成する方法

を形成する方法 を形成する方法 を形成する方法 を形成する方法

本法は、空間倦成材を芯材として用い、その 周囲に粉末を配置することによって成倦体を作 製し、加熱等の処理によって空間倦成材を消失 させ、その後の焼結により中空体を得ようとす るものである。空間倦成材として例えばワック スを用いた場合について記述すると、

(1)ワックスで所望の内部空間の形状に仕上 げる。

(2)外倦状となる型枠内の所定の位置に、上 述のワックスを配置し、それを内包するように 粉末を充填する。

(3)ワックスを融解・蒸発により消失させる ため、型枠ごと加熱し、脱ワックス処理を行う。

図 図 図

図図 2   アルミナ2   アルミナ2   アルミナ2   アルミナ2   アルミナ製中空球の外観および破砕片断面製中空球の外観および破砕片断面製中空球の外観および破砕片断面製中空球の外観および破砕片断面製中空球の外観および破砕片断面 写真

写真写真 写真写真(((((××××× 1)1)1)1)1) 図

図 図

図図 1  スリップキャステイング1  スリップキャステイング1  スリップキャステイング1  スリップキャステイング1  スリップキャステイング法による中空球作製手順の法による中空球作製手順の法による中空球作製手順の法による中空球作製手順の法による中空球作製手順の 概略図

概略図概略図 概略図概略図

(2)

(4)用いた粉末材料に適した条件で本焼結を 行う。

の手順で作製する。

図3に、この方法で試作された純銅製の冷却 用部材を示す。図3(a)は、焼結体の外観写真で あり、AおよびBで示される小さな孔が周側面 に二カ所現れているだけである。また、図3(b) は、焼結体に内包されている空間の様子を観察 するために撮影した透過X線写真であるが、焼 結体の外形を表す白っぽい円形の像中に、黒味 がかった線状に連なった影像が映し出されてい る。これが内包空間で、図3(b)のA秩 A B窒ェ、

それぞれ図3(a)のAおよびBに対応している ことになる。A、Bいずれか一方の孔を冷却媒 の入口、他方を出口として利用し、基材の冷却 を高める効果がある。

3.金属系空間形成材の融体化にともなう形骸化 により内部空間を形成する方法

作製の手順は上述のワックスを用いた場合と 共通する点が多いが、空間形成材としてワック スのような非金属材料の代わりに金属材料を使 用することが特徴である。ワックスの場合では 粉末成形体が多孔性であることを利用して、融 解・蒸発により成形体外部へ消失させるのに対 し、金属材料を用いる本法では、融体化後周囲 の粉末成形体と合金化させ、その形骸を内部空 間とする。また、本法では所望する空間形成材 の仕上げの点でワックス法と比較して、より極 細な空間の作製が容易であり、図3のような形 状の例ではワックス法で最小数百ミクロン径で あるのに対し、本法では数十ミクロン径のもの まで作製できる。

さらに、この金属材料を形成材として用いる 本法では、その形骸化の挙動は二通りに大別さ れる。一つは溶浸現象を応用したものであり、

成形体は空間形成材と、それより高融点の粉末 で構成される。空間形成材の融点以上に加熱す ることによって生成する融液と粉末間の濡れ 性、溶解度等の諸条件を満足する組み合わせに おいて可能となる。例えば、いくつかの鉄合金、

銅合金またタングステン系電極材料などが作製 される。

それに対し加熱過程において空間形成材と粉 末成形体間で起こる相互拡散によって生成する 相の変態あるいは反応熱によって生ずる融体を 応用することによっても内部空間を作製でき る。したがってこの現象を利用する場合では、

必ずしも空間形成材の融点以上に加熱する必要 はない。粉末材料としてチタンを用いた場合に みられている。

あとがき あとがきあとがき あとがきあとがき

複雑倦状、極細あるいは密閉空間を内包する 物品の作製について概説したが、軽量化を目的 とする以外にも冷却基材、分配部材、熱交換部 材等への用途開発が考えられる。また、上述の いずれの方法であっても、物品の材料特性は、

用いる原料粉末、成倦法、焼結条件等に依存す るので、目的に適した条件を選択する必要があ る。

作成者 材料技術部 金属材料グループ 花立有功 Phone:0725‑51‑2644 発行日 1999 年 8 月 10 日

図 図図

図図 33333 銅焼結体の 銅焼結体の 銅焼結体の 銅焼結体の 銅焼結体の(a)(a)(a)(a)(a)外観および外観および外観および外観および外観および(b)(b)(b)(b)透過X線像(b)透過X線像透過X線像透過X線像透過X線像 写真

写真 写真 写真 写真

図 図 3 33 33 銅焼結体の  銅焼結体の  銅焼結体の  銅焼結体の  銅焼結体の(a) (a) (a) (a) (a)外観および 外観および 外観および 外観および 外観および(b) (b) (b) (b)透過X線像 (b) 透過X線像 透過X線像 透過X線像 透過X線像 写真

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