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大阪府立産業技術総合研究所 No.

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粉末成形、RIP、粉末充填、AT、等方加圧、プレス、ゴム型、セラミックス はじめに

はじめにはじめに はじめに はじめに

当研究所では、平成10年度中小企業総合事業 団委託事業「ものづくり試作開発支援センター 整備事業」により AT‑RIP 粉末成形装置を導入い たしました。本稿では、RIP 粉末成形法の原理、

特長、成形品の例を紹介いたしますので、同装 置ご利用の一助にしていただければと思いま す。

RIP粉末成形法の原理 RIP粉末成形法の原理 RIP粉末成形法の原理 RIP粉末成形法の原理 RIP粉末成形法の原理

RIP(Rubber Isostatic Pressing)粉末成 形法は金型プレス法と静水圧成形(CIP)法 の利点をあわせもった新しい粉末成形技 術です。最初は永久磁石粉末の成形法と して開発された技術ですが、現在はチタ ン合金、超硬合金、ダイヤモンド粉末お よび各種セラミック粉末等の多種多様な 粉末成形法としても開発、実用化が進ん でいます。図1にRIP粉末成形法の原理を 示します。ゴム型キャビティー内に充填 された粉末を上パンチと下パンチによっ てゴム型とともに圧縮して圧粉体を得ま す。このとき粉末はプレス軸方向に圧縮 されるだけでなく、高圧下のゴム型の変 形によって側面方向からも圧縮されます。

AT ATAT AT

AT 粉末充填法粉末充填法粉末充填法粉末充填法粉末充填法

RIP 法においては、高密度かつ均質な粉末の 充填が重要な技術課題となります。その問題を 解決するため、粉末充填機構にAT(Air Tapping) 粉末充填法が用いられています。AT 法では、ゴ ム型キャビティ内の空気圧をパルス的に変化さ せ、キャビティ底部に向かって流れる高速気流 によって粉末を高密度かつ高精度に充填しま す。図 2 にゴム型キャビティ内の空気圧サイク ルの例を示します。

AT 充填の 1 サイクルは数秒以下で、この空気 圧サイクルを変えることにより、粉末の充填密 度をタップ密度周辺の一定の密度範囲で微調整 することもできます。

RIP粉末成形法の特長 RIP粉末成形法の特長 RIP粉末成形法の特長 RIP粉末成形法の特長 RIP粉末成形法の特長

RIP 粉末成形法と競合する成形法には金型プ レス法や CIP 法、MIM 法などがあります。これら の成形法と比較した RIP 粉末成形法の特長は次 の通りです。

1. 成形体の形状やサイズの自由度が高い 金型プレス法では成形が困難である複雑な三 次元形状品や長尺物の成形ができます。

2. 成形体の寸法精度に優れている

AT粉末充填法の条件設定やゴム型の改良によ り、± 0.5% の寸法精度が可能で、CIP 法以上の 寸法精度が得られます。

機器紹介

新しい粉末成形技術 −RIP粉末成型法−

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図1 RIP法の原理 図1 RIP法の原理 図1 RIP法の原理 図1 RIP法の原理 図1 RIP法の原理

図2 AT充填における空気圧サイクルの例 図2 AT充填における空気圧サイクルの例図2 AT充填における空気圧サイクルの例 図2 AT充填における空気圧サイクルの例図2 AT充填における空気圧サイクルの例

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3. 生産性が高い

連続運転が可能で、1 個のゴム型に複数の キャビティを有するゴム型を使用することによ り、金型プレス法に匹敵する生産性が得られま す。また、MIM 法のように脱脂工程は不要です。

4. 均一組織の成形体が得られる

RIP の等方加圧性により、均質な成形体密度 が得られます。また、未造粒粉の成形も可能で、

造粒の痕跡に基づく欠陥がない高品質の焼結体 が得られます。

5. 多種多様な原料粉末が成形できる

金型プレス法では成形しにくいナノメータ オーダの超微粉の成形が可能です。また、金型 壁と粉末の間の摩擦が起こらないため、チタン 合金粉末やダイヤモンド粉末の成形も可能で す。

6. 型費用が安価で迅速なサンプリングが可能 である

ゴム型は液体ゴムのキャスティングによって 簡単に作れますので、他の成形技術に比べて型 費用が安価で、試作の納期は短くなり、迅速な サンプリングが可能になります。

RIP成形品の例 RIP成形品の例RIP成形品の例 RIP成形品の例 RIP成形品の例

図 3 に RIP 粉末成形法により作製した成形品 の一例を示します。金型プレス法では成形が困 難な工具、機械部品等の複雑な 3 次元形状物や 長尺物の成形が可能です。また、パイプ状の成 形体は中子を使用することによって成形するこ とができます。

AT−RIP粉末成形装置 AT−RIP粉末成形装置AT−RIP粉末成形装置 AT−RIP粉末成形装置AT−RIP粉末成形装置

当研究所では、500tonプレス性能のAT‑RIP粉 末成形装置を設置しています。装置は、粉末充 填部、プレス部、成形品取り出し部の 3 ステー ジからなります。搬送盤上の金型がそれぞれの ステージ間を移動することにより、粉末の充填 から成形品の取り出しまでの一連の工程を自動 的に行うことができます。装置の主な仕様を表 1 に示します。

おわりに おわりにおわりに おわりにおわりに

 RIP 粉末成形法は等方加圧成形の特長を有 し、金型プレス並の生産性と寸法精度を有する ことから、金型プレス法を補完する重要な粉末 成形技術に成長するものと期待されます。ま た、従来の粉末成形製品分野が RIP 法により大 きく発展する可能性があります。当研究所で は、研究開発用に本装置を常時開放しておりま す。皆様のご利用をお待ちしています。

作成者  材料技術部 ファインセラミックスグループ 久米秀樹 Phone:0725‑51‑2656 発行日  2000 年 11 月 30 日 

図3 RIP法により作製した粉末成形品 図3 RIP法により作製した粉末成形品 図3 RIP法により作製した粉末成形品 図3 RIP法により作製した粉末成形品 図3 RIP法により作製した粉末成形品

表1 AT−RIP粉末成形装置の仕様 表1 AT−RIP粉末成形装置の仕様 表1 AT−RIP粉末成形装置の仕様 表1 AT−RIP粉末成形装置の仕様 表1 AT−RIP粉末成形装置の仕様

図4 AT−RIP粉末成形装置 図4 AT−RIP粉末成形装置図4 AT−RIP粉末成形装置 図4 AT−RIP粉末成形装置図4 AT−RIP粉末成形装置

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