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循環器疾患 総論

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Academic year: 2021

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(1)

循 環 器 疾 患   総 論

全 身の血液循環

人 間 の 体 を 構 成 し て い る す べ て の 細 胞 は

、 酸 素 と 栄 養 を 材 料 に し て エ ネ ル ギ ー を 産 生

し て 生 き て い る

。 そ の た め に

、 全 身 の 細 胞 に 酸 素 と 栄 養 を

運 ぶ機構として、血液と循環器系が準備されている。

1 .循環器系の構成と血流の分布

(2)

体 循

環: 左心室—大動脈—細動脈—臓器の毛細血管網—細

     静脈—大静脈—右心房

血 液 は 心 臓 の 左 心 室 か ら 大 動 脈 に 送 ら れ て

、 末 梢

臓 器 に 到 達 し

、 毛 細 血 管 網 を 流 れ た 後 で

、 静

脈 に入って大静脈に集められて右心房に帰ってくる。

肺 : 循環 右心室—肺動脈−肺−肺静脈—左心房

右 心 房 に 帰 っ て き た 静 脈 血 は

、 右 心 室 か ら

(3)

肺 に 送 ら れ

て 、ここで酸素が飽和されて、左心房に戻ってくる。

循 環器系の働き

体 循環は、全身へ酸素を運び、末梢臓器から

CO2 を 運ぶ。

全 身に栄養素を運び、末梢から代謝産物を運ぶ。

腎 臓で尿を作らせる。血圧で糸球体から濾過される。

H+pH 梢から オンを運び、組織の

を 保つ。

ホ ルモンなどを運搬する。

⑥Na+Ca2+等 のイオンを運ぶ。

末 梢組織での体温維持。

白 血球などの生体防御因子を運ぶ。

Q:

臓 から1回当たりどのくらいの血液が送られるのか?

Q: 1 分間ではどのくらい?

(4)

I. 循 環器疾患で認められる症状

1 .胸痛

   胸痛をもたらす疾患の頻度と重大性

   

2 .呼吸困難

  75 % 呼吸器疾患( )

   上気道閉塞(気道異物、喉頭浮腫など)

  COPDな  下気道閉塞(気管支喘息、 ど)

   肺実質疾患(急性肺炎、肺癌など)

  10 % 心疾患( )

   肺うっ血(心不全、僧房弁狭窄症など)

3 .動悸

  通常は自覚しない心臓の拍動や鼓動,またはその

  乱れを自覚する事.

  循環器疾患

   不整脈(期外収縮、頻脈)

   非不整脈(心不全、高血圧など)

  非循環器疾患

   

   

.浮腫

  心性:うっ血性心不全

  下   肢に多く、夕方に増強

  肝性:肝硬変

   腹水、下肢の浮腫

  腎性:糸球体腎炎、腎不全

  眼   瞼、顔の浮腫、朝方に多い

  栄養失調性

  内分泌性:甲状腺機能低下症(粘液水腫)

  妊娠性

   致死性の高い疾患

    

    

    

    

(5)

5 .失神  

失 神 と は 一 過 性 の 意 識 消 失 発 作 を 指 し

、 心 疾 患 に よ る も の

、 て ん か ん な ど の 脳 神 経 疾 患

に よ る

も あ の、代謝性のものなどが

。 失 神

の 因としては 原

3662 原 射

10

30

2

24

脳 あ 血管 1% る. 性 )などが (

①心

・ア ダムス・スト

クス

  極端 な  急に発生した

徐 停止 、頻脈のた 脈、心

   めに、心臓から

脳 供給 が大きく低 への血液の

   下

/ 停

止 脳 した 場 して、 の酸素低下を 来

   

を 結果 、めまい ・ い う 。その 失神 ・け いれ

  ん  

が れて死に 至 る 。 現 ることも あ 危険 な状 態

  ブロ   ッ ク

50−60%

30

  40%  

器 的 質 心疾患( 大 動 脈弁狭窄症など)

②反 性( 射 神 経 調

節 性)

  血管

迷 走 神経性失神

  礼 朝

な ど

で 立 長時 間 っていると不意に意識 が

  立ち くらみが お なくなる、

き る

、 め ま い

が き お

  特徴 。また、 病院 で るなどの症状が

採 血したり

  絶 すると自分の血をみて気

す る 人 が い る が

、 こ

  れも血管

走 神経 反射 。

. ショ ッ ク

 

定 ( 急 ) 義 日本救 医学会

  90mmHg以 血圧低下(収縮期血圧

下 )

 

 

小 項目以 項 目 3 上

 

① 上 心拍 数 100以

 

② 微 弱 な脈拍

 

③ 爪 床 の毛細血 refilling遅 管 延 の

 

④ 意識 障害

 

⑤ 尿 乏 /無 尿

 

⑥ 白と 冷汗 皮 膚 蒼

. ー チア ゼ ノ

  毛細血管

中 還元型ヘ モ ンの 量 の グロビ が 5g/dl

  加 上に増

し た

状 をさす. 態

 

中 よ 心性 る : 動 脈血酸素飽和度の低下に

(6)

       拘

束 性肺疾患など、

  →     右

左 ト シャ ン

  末梢性:血流うっ

滞 よ に る

      心不全、閉塞性動脈硬

化 症など

心 と収縮 /拡 張期の 期 音 関係

 

I

は まる 時 鎖音 収 縮 期が 始 、房

II

は 張期の まる 時 拡 始 、大 鎖音

  鎖音        

礼 突然 意識を失う など 場合 など で

    

シ の分 類 ョック

外 性 傷 ショック :1

次 性 は 精 神 的 シ ョ

ッ に ク

よ 反射 ( 痛 引金 ( な ど の る神経 疼 trig-

ger) よ に

る 血

管 迷走 神経 反射 ( Vaso-

vagal reflex))

結 果

、 徐 脈

・ 心 収 縮 力 の 低 下 に 起 因 す る 心 拍 出 量 の 低 下 お よ

び 末梢血管

拡 る血圧低下が 起 張に よ こる。 2

次 性は

出 よ 血性 ショック に る。

・ 心 原 性 シ ョ ッ ク

: 心 筋

梗 塞に

よ る 態 る急性左 よ ショック 状 心 不 全に

(7)

・ 血性 ショック :血液の 喪 出 失

に よ る血圧の低下

・ エ ン ド ト キ シ ン シ ョ ッ ク

: エ ン ド ト キ シ ン が マ ク ロ フ ァ ー ジ の サ イ ト カ イ ン 産 生

、 内 皮

細 胞 の 細 動 脈 拡 張 因 子 産

生 拡 、全身の細動脈

を 誘 発して血圧低下。

・ ア ナ フ ィ ラ キ シ ー シ ョ ッ ク

: 薬 剤 な ど に 対 す る 過 敏 反 応 と し て

(8)

起 こ る

。 多 量 の

化 球から 学 伝 達物質が 好塩基 放出 される。

(9)

II. 不 整脈 不

整 脈 は

、 刺 激 を 形 成 し て 伝 達 す る と い う

、 心 臓

本 の 来

仕 際 出現 する。 組みがう に ま く 機能しない

  類 1)分

  ・  

脈 が

不 整 に なる不整脈

    期外収縮(心房性、心室性)

    心房細動

  ・  

が 遅 くなる不整脈

    

洞 」 不全症候    群

    房室

ブ ロ ッ ク

  ・  

が 速 くなる不整脈

    上室性:

洞 動、発作性上室性 性頻拍、心房 粗

       頻脈

  粗   心室性:心室頻拍、心室

動 細動 ・

  2)期外収縮

   心房性期外収縮

  接合   部

性 期 外 収 縮

   

  虚  (急性の

血 性 心 疾 患 で

発 生 し やすく、頻発す

   る

際 危険 性 には心室 細 動 が発生しやすいので

   が高い)

  3)心房細動

  基礎 疾患の  

明 加齢 に って発症 率 らかでない 伴

   が高くなるものと、症候性に

起 こるものに分 け

   られる。

  ・  

症 候

性 起 心 房 細動を こす疾患

    

    心筋症

    

虚 血性心疾 患

    高血圧症

    心房

中 核 欠

損 症

    甲状腺機能亢進症

    心不全

  ・  

重 大

な 病態

    心拍

出 量 の低下

    血栓

形 成

  ・治   療

    

洞 調 にもどす 律

  薬    

b-

blocker

カ シウム 、 拮 抗 剤 ル ジ

  タリス製剤       ギ

  電    

気 ショック

     

期 電図 外収縮の心

(10)

心 電図 房細動の心

(11)

  ②   

血 形 抗凝固療法 栓 成を 抑制 ( )

  4)

洞 不全症候 群

  洞徐 脈は 50/分  

以 調 を す。運動 選手 下の 洞 律 指

   などは心拍

数 が 40/

分 でも

好 調の 場合 も る. あ

   (こうした

合 には 治療 しない)

  Adams-Stokes  めまいや失神(

症 候群)、

倦 怠

感 、

  出  胸痛などの症状が

る も の

を 洞 不全症候群と

   呼ぶ。

  50  

% ・粗 動に 合併 するもので、頻脈 は心房細動

   発作に

続 房 徐 いて 洞 結節抑制 がかかるために

   脈となる。(右の3

目 の イ ) タ プ

  治 ペ   療

カ スメ 絶対的適応

  5)房室

ブ ロ ッ ク

  ・ I 度   房室

ブ ロ

ッ ク

     

心 房の

激 はすべて心 必要 室 に 伝わ る。 治療 は

な し

  ・ II度   房室

ブ ロ

ッ ク

  Wenkebach 型   

( 徐々 に PQ

隔 延長 して が QRS

    

波 ぬけ る) が

    

療 は 脈がな れ しない。 徐 け ば

   MobitzII型( PQ間隔は一定だが、QRS

    

    

ペ スメ 適応

  ・ III度  

ブ ロ

ッ ク

    心房と心室は

独 立 して拍動する。

  ペ   

カ スメ 適応

 

6 )上 室 性 頻脈

  PSVT)  発作性上室性頻拍(

  paroxysmal supraventricular  (

tachycardia

  約  

90 % リ が

ン トリ ーを 原 因とする(心房と心

  ぐ副伝導路  室をつな

が 存在 する)発作性の頻拍

    房室

結 節

リ エン トリ ー頻拍

    房室

リ エン トリ ー頻拍( WPW

な ど)

    心房頻拍(低

カ リ ウ

ム 血症、 ギ ) ジ タリス中毒

  突然   起

こ る 動 悸

、 失 め ま い、意識 消

   心

図 で しい 隔 幅 規則正 RR 間 で の狭い

QRS

   の

続 ( 程 140-220/ 分 度)

  ・治   療

    急性期:

走 神経 刺激

  ATP製 、        剤

カ シウム拮抗 、 剤 ル

  -blockerな 注        どを静

    

慢 カテ ー ル ー 性期: テ アブレ ショ ン

発 作性上室性頻拍と心室性頻拍

(12)
(13)

WPW症 候群

    上室性頻拍を

引 起 存在 す き こす 副伝導路 が

るために心電図上の波、PQ短縮、 QRS

延 長

を 認める疾患。

・ 治療

  時 非発作

に は 経

過 観察

  発作

時 迷走 神経 刺激 :

  ATPや     

カ シウム 静 拮 抗 剤 ル 注

 

再 予 テ アブレ ショ ン 発 防: カテ ー ル ー

 

7 )心 室 頻 拍

  部  心室の一

ら 起 所 刺激 が こる異 性 連続 して発生

   し、頻脈を

呈 する。

   非

続 性心室頻拍 ( 30 秒 下) 以

  連続 性心室頻 30 秒 上   拍 以 (

継 続 )

  ①病   態

生 と心 電図 理

室 起源 を に

有 する頻拍性不 先行 する P 整 脈 で,

を く、 欠 QRS

の な 幅広 い 規則 出現 、 QRS

0.12 秒 上) 以

  ②治   療

連 性頻 対 続 拍 に

し て は

、 基礎 疾患で る 血 あ 虚

心 電 疾患、心筋症、心不全、

解 質 異 常

の 治療

連 性心 続 室 頻 拍

  急性期

  ・  

血 動 が 行 態 安定 している 場合

    

プ ロカ

ン アミド アミ オ 、 ダロ ンなど。

  ・  

血 動 が不 安定 行 態

    

カ ディ オ ー ル バ ジョ ン

  ・  

拍 動

を れない 触 場合

    

ウ ン ー タ ショック

 

根 治 療 法

  カテ ー  

テ アブレ ショ ン ル ー

 

8 )心 室 細 動

急 膜 性心筋梗塞や弁

症 な ど

が 原 因

め まい、失神

治 療法

と し

て カウ ン ー は タ ショック

C

典 の心 電図 型 的 な非発作 時

Bが 発作

時 リ の心 電図 ( エン トリ ー頻拍)

D

偽 発) 性心 併 室 性 頻拍(心房細動の

 

   心室細動に

対 タ ショック する カウ ン ー

(14)

   

(15)

II. 心 不全

心 出 臓の血液を送り

能 力 。 が低下した状 態

傷 害

全 身 の 内 臓 器 官 は

、 十 分 な 血 液 を 得 ら れ な い 状 態 に 陥 り

、 心 臓 は で き

る だ け 多 く の 血 液 を 送 ろ う と す る た め 頻 脈 と な る

。 ま た

、 静 脈 系 を 通 っ て 心 臓 に 戻 っ て く る

(16)

べ き 血 液 が

、 か ら だ の 各 所 に 滞 っ て

、 肝 臓 や 脾 臓 が 腫 大 す る

。 さ ら に

、 血 液

の うっ

滞 よ る。 に って全身に浮 じ 腫 ( むくみ)が生

1 .心不全の分

 

① 左心 不 全

   

左 室 か

ら の 血 液 排 出 量 の 低 下 か ら 始 ま り

、 症 状 と し て は 呼 吸 困 難 が 先

。 慢 性 の 肺 う っ 血

、 肺 出 血 が

(17)

起 こ る と マ ク ロ フ ァ ー ジ が 赤 血 球 を 貪 食 し て ヘ モ ジ デ リ ン を 細 胞 内 に 蓄 積 す

る ガ 。

ス 換が 阻 され、 ー 。 交 害 チアノ ゼ出現

 

② 右心 不 全

   左心不全に

続 こることが多いが、全身 いて お

に 先 うっ血。症状としては浮腫が

III.

血 凝固 と 血 液

  血が

固 象 正 では血管内で 起 まる 現 は 常状 態 こら

  出 ない。一方血管外に

と 固 うになってい まる よ

  破綻 すると る。この機構が

出 凝固 など 血、血管内

  病態 が発生。 の

 

  1)

止 血機構

   

小 凝 止 皮 小 板 1 血 細胞下に   管内 血

      

板 凝 付着 する。 が 集して

  凝固 2  

止 活 化 凝 因子 性 して血 固 が

      栓を

形 成する。

    

  2)

凝 固 機構

血 相違 と う っ血の

( 1

) 充 血

( 細 動 脈 の 拡 張 に よ っ て 組 織 へ

(18)

の 動 脈 血 の 増 加

) 高 速 道 路 に 例 え る と

、 入 り 口 が 大 き く 開 い て 道 に 入 っ て く る 車 が 増 加 し て

、 走 っ て い る 車 が 多 く な っ て く る こ と を 言 っ て い る

。 車 の 渋 滞 の 渋 と は 違 う の で 注 意

。 炎 症

(19)

部 位 や 感 染 局

所 赤 充 考え られる。 など くなるのは 血のせいと が

  充

お け

加 充

( 2

) う っ 血

( 静 脈

血 の 増 加

) 静 脈 の 血 液 が う っ 滞 し て い る こ と を さ す

。 出 口 が 狭 く な っ た り

、 静 脈 側 の 血 流 が

(20)

遅 く な る と う っ 滞 が 起 こ っ て く る

。 炎 症 な ど で も 後 期 に な る と 充 血 に 加 え て う っ 血 も 起 こ っ

て 血 漿

( 血 液 を 構 成 す る 液 体 を 血 漿

細 出 胞を血球と呼ぶ)成分が血管外に

腫 脹 )

虚 血

  局 所 動 脈 が 狭 窄 も し く は 閉 塞 し

、 血 流 が 低 下 も

(21)

し く は 遮 断 さ れ る こ と に よ っ て

、 そ の

動 配領域 脈の支

の 組 織 の 酸 素

不 をきたした状 態 足 .

(22)

  3)血栓症

   血液が

固 を血栓という。通常は まってできる 塊

   血管内では

固 は こらないが、心臓と血管 内 起

  凝固 が  での血液

起 気を血栓症と呼ぶ。血 こる 病

  壁  栓は血管

に り、血管閉塞の 因と 付着 して お 原

   なる。    

  ・  

動 脈

血 栓 症

    

ア テ

ロ ム 化 ー 動脈硬 症に認められる

  ・  

静 脈

血 栓 症

    

深 静脈に 成された血栓が肺に 塞 栓 部 形

(23)

  4)塞栓症 

  よ   動脈血栓:心房内血栓に

る 動脈塞栓 脳

    静脈血栓:エ

コ ノミ ー症候群

   塞栓の

原 因となるもの

  脂肪 、   血栓、

羊 瘍 空 水、腫 、 気

 

   

梗 塞

: 終 動 脈 の 閉 塞 に よ っ て そ の 支 配 領 域 全 体 が 虚 血 に 陥

り の 死を 起 、 細 胞集 団 壊 こすことを梗塞という

      貧血性梗塞:通常の梗塞で

お こる

      

出 吻 の多い臓器や血管の 血性梗塞: 合 2

重 支 配 が あ る

場 合

( 肺 と か 肝 臓

) に は 梗 塞 が 起 こ り に く い

が 、まれに

起 出 う。 こると 血を 伴

 

参照

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