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田 辺 征 夫

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Academic year: 2021

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奈良文化財研究所 と大韓民国国立文化財研究所 との共同研究がは じまって 10年 が過 ぎました。 この間、成果 を提示 しあ う研究交流 にとどまらず、実際の発掘現 場 に研 究者 を互いに参加 させ、デー タを構築する基礎的な段 階か らの交流 も深め て きました。 これ らは、 日韓双方の研究状況や研究手法の共通性 と相違 を具体的 に認識で きる場 となってお り、今後の両国の研究の進展 に大 きな意義 を持つ もの と思います。 また、 これ らを通 じて とくに若手研究者が大 きな刺激 を受け合 って いることも重要です。

ところで、2005年 か らは

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ーマを「 日本の古代都城並びに韓国古代王京の形 成 と発展過程 に関す る共同研究」 として進めていますが、 これに関連する具体的 な成果 を日韓研究者の個別論文集の形でまとめることとしました。その最初の成 果 は、『日韓文化財論集I習 として2007年 に刊行 しました。 このたび刊行す る論 集 は、 これに続 くもので、両研究所あわせて 17名 の中堅、若手研究者が論考 を寄 せ ました。考古、建築、歴史の多分野の論考が集 ま りました。両研究所 の共 同研 究 は、都城・王京 の研 究 テーマ を核 に少 しずつ広が ってお り、建築、歴史、考古 な ど各分野それぞれに独 自のテーマをもった研究 も進展 し始めてい ます。今論集 をご覧いただけば、その傾向をご理解いただけると思います。

両研究所 の共 同研 究 は、上記分野にとどまらず、庭園、遺跡整備、復原、そ し て保存科学 などを加 えた多岐にわたる分野 にまたがってい ます。今後 ともこれ ら 多角的な共 同研 究の成果が、 こうした論集の形で結実す ることを期待する ととも に、 こうしたことを通 じて文化財保存への両国の取 り組みが互いに進展す ること を祈念するものです。

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独立行政法人国立文化財機構 奈 良 文 化 財 研 究 所 長

田 辺 征 夫

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発 刊の辞

私たち目立文化財研 究所 と日本の奈良文化財研究所 は、「韓 国古代王京並びに 日 本の古代都城の形成 と発展過程 に関す る共同研究」 とい う主題で、2005年 か ら多 様 な事業 を推進 して来 ました。本研究は、それ までの断片的な人的交流 を越 え、「古 代都城」 とい う明確 な主題 の もとに行 われた とい う点 にその意義 が ある と言 えま す。特 に研究の成果物 であ る『 日韓文化財論集』 は、共同研究 を通 じて得 られた 日韓の都城制 と、都城 に含 まれる多様 な研究主題 を扱 ってお り、学術的価値が高 い もの と言えるで しょう。

今回刊行す る『日韓文化財論集 Ⅱ』 は、2007年 に刊行 された『 日韓文化財論集

I』 に続 く日韓共同研究の成果物であ り、両国の二機関か ら合計 17名 の研究者が 作成 した論文 を盛 り込 んだ ものです。論文集 は、古代都城の形成 と発展 につ いて の多様 な視角による研究 と、遺跡の保存・整備 に関す る主題 とで構成 されてお り、

内容 の面で も文化財 を保護す る両 国の二機 関の役割 にふ さわ しい ものである と考 えます。

この ような共同研究 は、 日韓両研究所の学術的潜在力 を高めるための触媒 とし て、今後持続的に発展 させ てい くべ きものであ りましょう。 また私 たち国立文化 財研 究所 は、奈良文化財研 究所 との持続 的な共同研究の推進 を通 じて、研究範 囲 の拡大 と質的水準の向上 を成 し遂げな くてはな らないで しょう。多忙 な業務 にも 関わ らず、研 究論文 を提 出 して くだ さった両機関の研 究者 に、感謝 の言葉 を捧 げ ます。

2010年12月

大韓民 国国立 文化財研究所長

金 英 媛

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