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本学ソフトボール部における打順別打者の特徴及びセイバーメトリクスとの比較 運動方法 ( 野球 ソフト ) 研究室 指導教員髙橋流星助教 学籍番号 14A0627 学生氏名上松優希 1. 背景ソフトボール競技は勝敗の7~8 割は投手力で決まると言われている しかし 試合で勝利するためには 得点をすると

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日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0627

学生氏名 上松 優希

1.背景 ソフトボール競技は勝敗の7~8 割は投手力で決まると 言われている。しかし、試合で勝利するためには、得点を するということが必要不可欠である。得点をするためには、 打線として繋がらなければならない。そこで、本学ソフト ボール部の1~9 番打者の傾向とビル・ジェームズが提唱 したセイバーメトリクスの1 番~9 番打者における各打順 の役割を比較し、本学ソフトボール部が今後日本一を獲る ために活かせるのではないかと考え本研究を行うことにし た。 2.目的 1番~9番打者におけるそれぞれの役割を明らかにする ことにより、それぞれの打順の選手がどのような技術を習 得する必要があるのかを理解し、より明確な目標を持って 練習に取り組むことができる。また、打順を組む際の参考 として活用することで今後の更なる打撃力の向上に繋げて いくことを目的とした。 3.方法 対象とする試合は、平成29 年度に行われた公式戦 34 試 合 (秋季リーグ 6 試合・関東大学選手権 5 試合・春季リー グ戦9 試合・全日本選手権大会東京都予選 3 試合・全日本 選手権大会関東予選2 試合・東日本大学選手権大会 4 試 合・全日本大学選手権大会4 試合・全日本選手権大会 1 試 合) 及び練習試合 84 試合、計 118 試合であった。全 118 試合のスコアブックから、選手個人の成績ではなく各打順 の①打率②出塁率③OPS④犠打・犠飛率⑤長打率を算出し た。 4.結果 0.29 0.268 0.301 0.28 0.234 0.255 0.234 0.289 0.244 0.389 0.422 0.49 0.471 0.388 0.41 0.376 0.444 0.335 0.323 0.338 0.362 0.349 0.304 0.361 0.317 0.36 0.329 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4 0.45 0.5 0.55 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 打率 長打率 出塁率 図1.本学ソフトボール部の打順別打撃成績 0.712 0.753 0.852 0.82 0.691 0.766 0.698 0.804 0.664 0.6 0.65 0.7 0.75 0.8 0.85 0.9 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 OPS(出塁率+長打率) OPS 図2.本学ソフトボール部の OPS 5. 考察およびまとめ セイバーメトリクスでは1,2,4 番が特に重要視されてい る。1 番打者と 9 番打者の打席数はおよそ試合分の差がある。 このことから打席が多く回る上位打線にOPS が高い打者を 固め、打てない打者には極力打席を回さないようにしたほう が良いことは明白である。 図1,2 本学ソフトボール部の打順別打率・出塁率・長打 率およびOPS を見てみると 1,2 番打者の出塁率及び OPS は決して高いとは言えないが、3,4,6 番打者の長打率は高 い。しかしランナーのいない状況で3,4,6 番がいくら長打 を打っても得点に繋がらない可能性が高いため、非効率的な 攻撃と言える。 各打順の打点および本塁打数の 118 試合分の合計を算出 したところ、打率、長打率、出塁率が低かった5 番打者の打 点が高いということがわかった。これはランナーがいるとき の打席が得意な勝負強い打者だということが言える。本塁打 数では、3,4 番が飛び抜けて多いという結果が見られたが、 その他の打順の本塁打数も決して少ないわけではなく、この ことからどの打順から攻撃が始まっても得点に結び付けら れる打線であったということが言える。 6. 参考文献 1) 鳥越規央、薄井一樹、時光順平:セイバーメトリクスに よる最適打順決定モデルとそのシミュレーション(推測 における統計的情報とそれに関連する話題),京都大学, 数理解析研究所講究録,1758,1-14,2011 2) 蓮見清一:野球の見方が 180 度変わるセイバーメトリク ス,宝島社,2008 3) マイケル・ルイス:マネー・ボール 完全版,中山宥訳, 早 川書房,2013

本学ソフトボール部における打順別打者の特徴及びセイバーメトリク

スとの比較

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日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0629

学生氏名 宇野 有加里

1.背景 勝敗を大きく左右する重要なポジションと言われている ピッチャーが、どれだけのコンディショニングで大会に臨 めていたのか、POMS を用いて本研究を行った。山本ら1)は 緊張、活性、疲労の3 因子の違いは個人内パフォーマンス の出来栄えに関係している、と報告している。そこで、本 研究では POMS を用いて日本体育大学女子ソフトボール 選手における投手に焦点を置き、心理状態を理解し、現場 に活用したいと考えている。 2.目的 試合前に「緊張(T-A)」「抑うつ(D)」「怒り(A-H)」「活 動(V)」「疲労(F)」「混乱(C)」この 6 つのどの状態で あり試合後どのように変化したのかを比較し,主に1 年生 ピッチー(A、B、C)を4年生ピッチャー(D)とほかの 野手たちとの心理状態を比べ,今後の大会に向けたコンデ ィショニング方法を考える材料とする。 3.方法 東日本の大学での王者を決める第 32 回東日本大学女子 ソフトボール選手権大会と、大学日本一を決める文部科学 大臣杯第 52 回全日本大学女子ソフトボール選手権大会の 前後に、日本語版POMS 短縮版を用い日本体育大学女子ソ フトボール部に所属する各学年5 名ずつ,計 20 名を対象 とし行った。 4. 結果 7 0 0 5 3 7 3 2 0 4 9 7 7 21 20 7 17 10 9 7 5 12 16 12 0 5 10 15 20 25 緊張T-A 抑うつD 怒りA-H 活動V 疲労F 混乱C 1年生ピッチャー(A) 東インカレ試合前 東インカレ試合後 インカレ試合前 インカレ試合後 図1.1 年生ピッチャー(A) 16 8 12 12 10 8 17 8 3 11 4 14 17 8 5 9 9 14 11 17 1 1 13 16 0 5 10 15 20 25 緊張T-A 抑うつD 怒りA-H 活動V 疲労F 混乱C 4年生ピッチャー(D) 東インカレ試合前 東インカレ試合後 インカレ試合前 インカレ試合後 図2.4 年生ピッチャー(D) 図3.野手平均 投手は、試合前に多くが抑うつD や混乱 C に陥り谷型で あることが分かった。試合後も谷型のままの選手も入れば、 氷山型になる選手も見受けられた。また野手については、平 均ではあるが、試合前は氷山型であり良い心理状態で試合に 臨めていることが分かる。試合後は穏やかな氷山型となり、 比較的安定した心理状態であることが分かった。 5.考察およびまとめ ソフトボールや野球は投手が8割を決めるといわれてお り、その責任感や重圧を感じる投手が多いことが本研究から 分かった。本研究から、自分自身の心理状態を理解し心や体 調を安定させていくことが大切である。1年生投手に関して は、これから様々な試合で投げて、経験を積み毎年 POMS 等で心理状態の変化を記録し、自分自身を理解していくこと が最終学年に良い心理状態で臨める一つの方法であると考 えている。 また、サポートするスタッフをはじめ、上下関係等、ピッ チャーに対し、試合前にストレス等を溜め込みすぎないよう にコミュニケーションを取るなどの配慮をし、万全の状態で 臨めるようにしたい。

競技におけるソフトボール投手の心理状態

(3)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(ソフト・野球)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0644

学生氏名 加福 直子

1. 背景 走動作は生後21-24 ヶ月の幼児期から観察されるよう に、ヒトにとって基本的な動作の一つであると言え、様々 なスポーツにおいて速く走ることが基本的な運動能力とし て重要視されている。陸上競技はもちろん、野球において も疾走能力やベースランニングについて、様々な研究が実 施されているが、ソフトボールにおいてはまだまだ事例が 少ないため、日本の女子ソフトボールの強化の土台となる 将来的な人材の発掘・育成・強化をめざしたジュニア世代 を対象としたプロジェクトとなる「GEM プロジェクト」 のGEM1(U14)に参加した選手 59 名を対象に、30m走と、 ベースランニング(ソフトボールの塁間、ホームから 2 塁) の疾走時間の相関を明らかにすることとした。 2. 目的 2004 年から公益財団法人日本ソフトボール協会が実施 している「GEM プロジェクト」において体力測定および 競技能力テストの結果を用いて、30m 走とベースランニン グのタイムの相関を明らかにし、トレーニングの効率化及 び技力向上に生かすことを目的とした。 3. 方法 被験者は、GEM1 に参加した、中学生ソフトボール選手 59 名で、身長平均 159.6 cm、標準偏差 5.1、体重平均 55.1kg、標準偏差 7.5 であった。 対象者の後方約10m からレーザードップラー方式距離 計測装置を用い30m 全力疾走を測定した。 塁間走は、選手の足がベースから離れた瞬間からベース に到達するまでのタイムを塁間のタイムと定義し、ホーム から1 塁、ホームから 2 塁の距離を、各 2 本ずつ全力疾走 を行わせた。 4. 結果 30m 走のタイムと塁間走(ホームから 1 塁、ホームから 2 塁)のタイムの関係性において、どちらも正の相関があり、 疾走能力はベースランニングに直接影響することがわか る。さらに、ホームから2 塁の相関の方が強い値を示して いることから、走る距離が長くなると、より相関が強くな ることがわかる。また、ベースランニングでは、コーナリ ングのスキルも重要になってくるが、結果にはあらわれてい ないことから、対象者のコーナリングのスキルは高いと考え られる。 表3、30m走のタイムと塁間走(ホームから 1 塁、ホームから 2 塁)のタイムの相関係数

30m

ホームから1塁

0.271 p<0.05

30m

ホームから2塁

0.496 p<0.001

図1、30m走と塁間走(ホームから 1 塁)のグラフ 図2、30m走と塁間走(ホームから 2 塁)のグラフ 5. 考察およびまとめ 疾走能力がベースランニングのタイムに影響することが わかった。今後の課題としては、疾走能力とコーナリングの スキルの向上が挙げられる。ソフトボールは野球に比べて、 狭いダイヤモンドで行われるので、より早い段階で最高速度 にもっていくような瞬発力を兼ね備えた疾走能力やコーナ リングのスキルが必要になる。この結果を指導者や選手が知 ることで、今後のトレーニングの効率化と技術向上を図るこ とができると考えられる。

中学女子ソフトボール選手における短距離疾走能力とベースランニ

ングの関係性について

(4)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0702

学生氏名 永友 遥

1.背景 ソフトボール競技は勝敗の7~8 割は投手力で決まると 言われている。しかし、試合で勝利するためには、得点を するということが必要不可欠である。得点をするためには、 打線として繋がらなければならない。そこで、本学ソフト ボール部の1~9 番打者の傾向とビル・ジェームズが提唱 したセイバーメトリクスの1 番~9 番打者における各打順 の役割を比較し、本学ソフトボール部が今後日本一を獲る ために活かせるのではないかと考え本研究を行うことにし た。 2.目的 1番~9番打者におけるそれぞれの役割を明らかにする ことにより、それぞれの打順の選手がどのような技術を習 得する必要があるのかを理解し、より明確な目標を持って 練習に取り組むことができる。また、打順を組む際の参考 として活用することで今後の更なる打撃力の向上に繋げて いくことを目的とした。 3.方法 対象とする試合は、平成29 年度に行われた公式戦 34 試 合 (秋季リーグ 6 試合・関東大学選手権 5 試合・春季リー グ戦9 試合・全日本選手権大会東京都予選 3 試合・全日本 選手権大会関東予選2 試合・東日本大学選手権大会 4 試 合・全日本大学選手権大会4 試合・全日本選手権大会 1 試 合) 及び練習試合 84 試合、計 118 試合であった。全 118 試合のスコアブックから、選手個人の成績ではなく各打順 の①打率②出塁率③OPS④犠打・犠飛率⑤長打率を算出し た。 4.結果 0.29 0.268 0.301 0.28 0.234 0.255 0.234 0.289 0.244 0.389 0.422 0.49 0.471 0.388 0.41 0.376 0.444 0.335 0.323 0.338 0.362 0.349 0.304 0.361 0.317 0.36 0.329 0.2 0.25 0.3 0.35 0.4 0.45 0.5 0.55 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 打率 長打率 出塁率 図1.本学ソフトボール部の打順別打撃成績 0.712 0.753 0.852 0.82 0.691 0.766 0.698 0.804 0.664 0.6 0.65 0.7 0.75 0.8 0.85 0.9 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 OPS(出塁率+長打率) OPS 図2.本学ソフトボール部の OPS 5. 考察およびまとめ セイバーメトリクスでは1,2,4 番が特に重要視されてい る。1 番打者と 9 番打者の打席数はおよそ試合分の差がある。 このことから打席が多く回る上位打線にOPS が高い打者を 固め、打てない打者には極力打席を回さないようにしたほう が良いことは明白である。 図1,2 本学ソフトボール部の打順別打率・出塁率・長打 率およびOPS を見てみると 1,2 番打者の出塁率及び OPS は決して高いとは言えないが、3,4,6 番打者の長打率は高 い。しかしランナーのいない状況で3,4,6 番がいくら長打 を打っても得点に繋がらない可能性が高いため、非効率的な 攻撃と言える。 各打順の打点および本塁打数の 118 試合分の合計を算出 したところ、打率、長打率、出塁率が低かった5 番打者の打 点が高いということがわかった。これはランナーがいるとき の打席が得意な勝負強い打者だということが言える。本塁打 数では、3,4 番が飛び抜けて多いという結果が見られたが、 その他の打順の本塁打数も決して少ないわけではなく、この ことからどの打順から攻撃が始まっても得点に結び付けら れる打線であったということが言える。 6. 参考文献 1) 鳥越規央、薄井一樹、時光順平:セイバーメトリクスに よる最適打順決定モデルとそのシミュレーション(推測 における統計的情報とそれに関連する話題),京都大学, 数理解析研究所講究録,1758,1-14,2011 2) 蓮見清一:野球の見方が 180 度変わるセイバーメトリク ス,宝島社,2008 3) マイケル・ルイス:マネー・ボール 完全版,中山宥訳, 早 川書房,2013

本学ソフトボール部における打順別打者の特徴及びセイバーメトリク

スとの比較

(5)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0703

学生氏名

長濱

遥 西之上

千冬

1.背景 現在、変化の激しい日本の社会に求められる人材は、困 難から逃げずにそれに向き合い、乗り越える力やチームで 協力して解決する力である。そのためには、頭脳明晰だけ ではなくコミュニケーション能力や対人スキルが必要だ。 このスキルは大手企業も求めている。そこで、手短に自分 や相手のことを知ることのできるソーシャルスタイル診断 というものを使用し、自分自身がどのような人間であるか、 何に弱いのかを知る必要がある。 ◇ソーシャルスタイル診断とは、人間を4 タイプに分ける。 ドライビング(行動派):リーダー気質 エクスブレッシブ(感覚派):楽観的、楽しさ重視 エミアブル(協調派):周りの人のために役に立ちたい アナティカル(分析派):計画を立て着実に物事を進める 2.目的 本研究の目的は、大手企業が新人育成に用いているソー シャルスタイル診断を使用して著者が指導する立場になっ た際に、様々な状況に応じてのアプローチの一助にしてい くために本学女子ソフトボール部を中心に、ソーシャルス タイル診断を実施し、今後に繋げていくことを目的とした。 3.方法 3-1 対象者 本研究の対象者は、本学女子ソフトボール部 1~3 年生 41 名 平均年齢 22 歳「日本一を目指すチーム」を対象に 行った。 3-2 調査方法 インターネット(スマートフォン)で「ソーシャルスタ イル診断」を検索し、14 項目の質問に答えてもらい、診断 結果をメールおよびLINE 等で回収した。 3-3 分析方法 被験者に実施していただいた、診断結果を MicrosoftExcel2010 上に入力し、表およびグラフ等の作成 を行った。 4.結果 図1 は、ソーシャル診断における被験者の分布図である。 平均値は、思考表現度 -1.0 感情表現度 7.3 であった。 図1.ソーシャル診断における被験者の分布図 5.考察およびまとめ ◇行動派:41 名中 5 名が行動派であると示された。 ◇感覚派:41 名中 14 名が感覚派である示され、14 名の うち6 名は外野手であった。 ◇協調派:プレイヤーとして引退した学生(サポートスタ ッフ7 名)がおり、7 名中 6 名が協調派に集まっている傾向 が示された。 ◇分析派:41 名中 15 名が分析派であると示された。 ◇まとめとして 本研究の被験者内においても、著者が選手と4 年間接する 限り、結果と類似した人間性を持つ学生が多く見受けられ た。 著者は将来、指導者になりたいと考えている。社会の変化 が著しい時代の中で、その変化に合わせて指導の方法やアプ ローチ方法も変化しなければならない。本研究で遂行した、 ソーシャルスタイル診断を行うことによって、少しでも選 手、生徒の指導の人間性の傾向を把握するための参考になれ ばと考えている。実際には、リーダーシップが必要なキャプ テンの選出や試合を分析するアナリストであったり、あるい は、緻密な処理が必要な会計業務、怪我をしてプレーができ なくなった選手をサポートスタッフとして起用することも 可能であると推察される。

本学女子ソフトボール部におけるソーシャルスタイル診断

(6)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0709

学生氏名 灘波 未央

Ⅰ.背景 我が国は、今後人口減少と少子高齢化の急速な進展が現 実のものとなり、この中で新たな経済成長に向けた取組み が不可欠であるとされている。少子高齢化問題が今後更に 進行していくと、スポーツ界は競技者人口のみならず、競 技レベルが大きく左右されることになる。公益財団法人日 本中学校体育連盟がまとめた中学校部活動の推移データか ら、5 競技の団体種目(女子)に着目し加盟人数の推移を 調査した。その結果4 競技で加盟人数が年々大幅に減少し ていること示された。著者がこの問題に関心を持ったのは、 自身が 11 年間続けてきたソフトボール競技の競技者人口 が減少しているという事実を知った為である。そこで、こ れらの問題を打開する対策を考えソフトボールの普及・発 展に貢献することを目指して本研究を始めることにした。 Ⅱ.目的。 本研究を通してスポーツを始めるきっかけについて調査 し、少子高齢化の進む日本の将来を担う小・中学生を中心 として、児童生徒が自ら運動を始めたいと思うアプローチ の方法を検討し、ソフトボールの競技の普及、発展に繋げ ていくことを目的とした。 Ⅲ.方法 Ⅲ-1 調査方法および対象 本研究の調査方法は、一般人を含む専門の競技経験があ る女性224 名に「スポーツをはじめたきっかけ」について アンケート調査を行った。 Ⅲ-2 分析について すべてのアンケート調査を、MicrosoftExcel2013 上に入 力し、グラブや表の作成およびパーセンテージ等を算出し た。 Ⅳ.結果 調査結果から、各競技、競技人口を増やすためにどのよう な活動が必要であるか、という質問に対して、自由記述で 回答を求めた結果、「テレビ等のメディア露出」、次いで「講 習会やイベントなどの増加」の二つの意見が多くみられた。 図1.競技人口を増やすために取り組むべき課題について Ⅴ.考察およびまとめ 各アンケート結果からスポーツを始めた時期の多くは、中 学校入学以前から中学1年次までだということが分かった。 このことから、スポーツ振興にはこの時期の子供たちへのア プローチを強化することが重要であるという事が言える。 ソフトボールは、他の競技と比較して上達に時間がかかるこ とや、ルールを理解出来ず、思うように楽しむ事が出来ない 事が原因で競技人口の低下に影響を及ぼしているという問 題点を抱えている。メディアの露出に関しては広くその競技 の魅力を知ってもらうための手段としてはかなり有効であ ると言える。一方、講習会やイベントの参加については、1 回の活動ではテレビなどのメディアと比較すると参加する 人数には限りがあるが、年齢や競技レベルに応じて開催され ることが多く、競技の魅力を十分に伝えることが出来る。テ ィーボールは小学校・中学校・高等学校の正課体育や中高年 者や親子のレクリエーションとしても最適である。したがっ て今後の振興活動として必要なことは、2020 年に開催され る東京オリンピックや、またはそれに向けて協会や実業団選 手がオリンピックに向けて取り組む姿勢をテレビなどのメ ディアを介して多くの人に見てもらい、ソフトボールを知る きっかけを作ること。また、ティーボール競技を普及するこ とでベースボール型競技に興味を持ち、始めるきっかけを作 ることで、ソフトボールの競技人口の増加に繋げていくこと が最適である。

球技系種目におけるスポーツを始めたきっかけの調査

~ソフトボール競技普及に向けて~

(7)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0711

学生氏名

西之上

千冬 長濱

1.背景 現在、変化の激しい日本の社会に求められる人材は、困 難から逃げずにそれに向き合い、乗り越える力やチームで 協力して解決する力である。そのためには、頭脳明晰だけ ではなくコミュニケーション能力や対人スキルが必要だ。 このスキルは大手企業も求めている。そこで、手短に自分 や相手のことを知ることのできるソーシャルスタイル診断 というものを使用し、自分自身がどのような人間であるか、 何に弱いのかを知る必要がある。 ◇ソーシャルスタイル診断とは、人間を4 タイプに分ける。 ドライビング(行動派):リーダー気質 エクスブレッシブ(感覚派):楽観的、楽しさ重視 エミアブル(協調派):周りの人のために役に立ちたい アナティカル(分析派):計画を立て着実に物事を進める 2.目的 本研究の目的は、大手企業が新人育成に用いているソー シャルスタイル診断を使用して著者が指導する立場になっ た際に、様々な状況に応じてのアプローチの一助にしてい くために本学女子ソフトボール部を中心に、ソーシャルス タイル診断を実施し、今後に繋げていくことを目的とした。 3.方法 3-1 対象者 本研究の対象者は、本学女子ソフトボール部 1~3 年生 41 名 平均年齢 22 歳「日本一を目指すチーム」を対象に 行った。 3-2 調査方法 インターネット(スマートフォン)で「ソーシャルスタ イル診断」を検索し、14 項目の質問に答えてもらい、診断 結果をメールおよびLINE 等で回収した。 3-3 分析方法 被験者に実施していただいた、診断結果を MicrosoftExcel2010 上に入力し、表およびグラフ等の作成 を行った。 4.結果 図1 は、ソーシャル診断における被験者の分布図である。 平均値は、思考表現度 -1.0 感情表現度 7.3 であった。 図1.ソーシャル診断における被験者の分布図 5.考察およびまとめ ◇行動派:41 名中 5 名が行動派であると示された。 ◇感覚派:41 名中 14 名が感覚派である示され、14 名の うち6 名は外野手であった。 ◇協調派:プレイヤーとして引退した学生(サポートスタ ッフ7 名)がおり、7 名中 6 名が協調派に集まっている傾向 が示された。 ◇分析派:41 名中 15 名が分析派であると示された。 ◇まとめとして 本研究の被験者内においても、著者が選手と4 年間接する 限り、結果と類似した人間性を持つ学生が多く見受けられ た。 著者は将来、指導者になりたいと考えている。社会の変化 が著しい時代の中で、その変化に合わせて指導の方法やアプ ローチ方法も変化しなければならない。本研究で遂行した、 ソーシャルスタイル診断を行うことによって、少しでも選 手、生徒の指導の人間性の傾向を把握するための参考になれ ばと考えている。実際には、リーダーシップが必要なキャプ テンの選出や試合を分析するアナリストであったり、あるい は、緻密な処理が必要な会計業務、怪我をしてプレーができ なくなった選手をサポートスタッフとして起用することも 可能であると推察される。

本学女子ソフトボール部におけるソーシャルスタイル診断

(8)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0712

学生氏名 西村 佳夏

Ⅰ.背景 我が国は、今後人口減少と少子高齢化の急速な進展が現 実のものとなり、この中で新たな経済成長に向けた取組み が不可欠であるとされている。少子高齢化問題が今後更に 進行していくと、スポーツ界は競技者人口のみならず、競 技レベルが大きく左右されることになる。公益財団法人日 本中学校体育連盟がまとめた中学校部活動の推移データか ら、5 競技の団体種目(女子)に着目し加盟人数の推移を 調査した。その結果4 競技で加盟人数が年々大幅に減少し ていること示された。著者がこの問題に関心を持ったのは、 自身が 11 年間続けてきたソフトボール競技の競技者人口 が減少しているという事実を知った為である。そこで、こ れらの問題を打開する対策を考えソフトボールの普及・発 展に貢献することを目指して本研究を始めることにした。 Ⅱ.目的。 本研究を通してスポーツを始めるきっかけについて調査 し、少子高齢化の進む日本の将来を担う小・中学生を中心 として、児童生徒が自ら運動を始めたいと思うアプローチ の方法を検討し、ソフトボールの競技の普及、発展に繋げ ていくことを目的とした。 Ⅲ.方法 Ⅲ-1 調査方法および対象 本研究の調査方法は、一般人を含む専門の競技経験があ る女性224 名に「スポーツをはじめたきっかけ」について アンケート調査を行った。 Ⅲ-2 分析について すべてのアンケート調査を、MicrosoftExcel2013 上に入 力し、グラブや表の作成およびパーセンテージ等を算出し た。 Ⅳ.結果 調査結果から、各競技、競技人口を増やすためにどのよう な活動が必要であるか、という質問に対して、自由記述で 回答を求めた結果、「テレビ等のメディア露出」、次いで「講 習会やイベントなどの増加」の二つの意見が多くみられた。 図1.競技人口を増やすために取り組むべき課題について Ⅴ.考察およびまとめ 各アンケート結果からスポーツを始めた時期の多くは、中 学校入学以前から中学1年次までだということが分かった。 このことから、スポーツ振興にはこの時期の子供たちへのア プローチを強化することが重要であるという事が言える。 ソフトボールは、他の競技と比較して上達に時間がかかるこ とや、ルールを理解出来ず、思うように楽しむ事が出来ない 事が原因で競技人口の低下に影響を及ぼしているという問 題点を抱えている。メディアの露出に関しては広くその競技 の魅力を知ってもらうための手段としてはかなり有効であ ると言える。一方、講習会やイベントの参加については、1 回の活動ではテレビなどのメディアと比較すると参加する 人数には限りがあるが、年齢や競技レベルに応じて開催され ることが多く、競技の魅力を十分に伝えることが出来る。テ ィーボールは小学校・中学校・高等学校の正課体育や中高年 者や親子のレクリエーションとしても最適である。したがっ て今後の振興活動として必要なことは、2020 年に開催され る東京オリンピックや、またはそれに向けて協会や実業団選 手がオリンピックに向けて取り組む姿勢をテレビなどのメ ディアを介して多くの人に見てもらい、ソフトボールを知る きっかけを作ること。また、ティーボール競技を普及するこ とでベースボール型競技に興味を持ち、始めるきっかけを作 ることで、ソフトボールの競技人口の増加に繋げていくこと が最適である。

球技系種目におけるスポーツを始めたきっかけの調査

~ソフトボール競技普及に向けて~

(9)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0721

学生氏名

東野

美咲

1. 背景 は一定の周期を持って反復する生理的な子宮からの出血を いい、卵巣から分泌さるホルモンの影響で生じる女性特有 のものである。また、月経前に起こるPMS(Premenstrual syndrome)は生理前症候群といわれ、月経開始の日 3~10 日位前から始まる精神的あるいは身体的な症状で、日常生 活に著しく影響するが月経が始まるとおさまる。 月経時前後の身体的・精神的ストレスが加わればかなり の負担になり、競技能力を左右する重要な問題になりかね ない。緩和できる方法を見つけることで、選手のストレス 軽減やパフォーマンス向上に繋がり、本学の女子球技部の 監督をはじめ、指導者、トレーナーの方々の選手指導・選 手ケアへも繋がるのではないかと考えた。 2. 目的 本学の女子球技部では、毎日セルフコンディショニング チェックを行っている部活が多数である。その項目に、月 経の有・無、症状を記す箇所がある。そこで、月経周期異 常や、月経時前後の身体的・精神的症状がみられた。本研 究では、本学の女子ソフトボール部、女子軟式野球部、女 子ハンドボール部、女子バレーボール部、女子バスケット ボール部、各部活 15 名を対象に計 75 名の選手に JISS (Japan Institute of Sports Sciences)婦人科問診調査を 行い、月経時前後の症状の調査を採り、女子球技部の選手 にみられる月経時前後の症状を明らかにすることを目的と した。 3. 方法 3-1 調査対象 調査対象は、本学の女子ソフトボール部、女子軟式野球 部、女子ハンドボール部、女子バレーボール部、女子バス ケットボール部、各部活15 名を対象に計 75 名の選手とし、 その被験者の中には、Jr 代表選手を含む選手もおり非常に 競技レベルの高いチームである。 3-2 DATA 収集 DATA の収集については、アンケート方式を採用し、 JISS(Japan Institute of Sports Sciences)婦人科問診票 という、月経前後の症状を調査するものを使用した。 4. 結果 図1 は、質問項目 5 である。 部活に分けて生理痛の有無を「ほとんどない」「少しあるが 日常生活に支障がない」「薬を飲まないとダメ」の3 つに分 類し回答した者の割合を以下に示す。項目5 のうち、「ほと んどない」と最も多く訴えた対象部活はハンドボール部で6 名(8%)、次いで「薬を飲まないとダメ」と最も多く訴えた 対象部活はバスケットボール部で7 名(9.3%)であった。 図1 質問項目⑤月経痛の有無 5. 考察およびまとめ 1) 対象者の月経痛の有無 月経痛が「ほとんどない」と最も多く訴えた部活はハンドボ ール部であり、有酸素運動能力が比較的必要で、「月経痛が ほとんどない」という結果を示したのではないかと推察され る。 6. 参考文献 1)添田わかな、望月善子、茂木絵美、岸正美、大藏健義、 深澤一雄:月経随伴症状に対する女性心身医学的管理につい て, Dokkyo journal of medical sciences, 40 ( 2 ) , p.130 , 2013-07-25

2)能瀬さやか、中村真理子、石井美子、須永美歌子、小清 水孝子:「Health Management for Female Athletes Ver.2」 ―女性アスリートのための月経対策ハンドブック―,独立行 政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学セン ター,2016.

大学女子スポーツ選手における月経周期の実態調査

~月経時・前後の身体的・精神的~

(10)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0739

学生氏名 山口 唯

1. 背景 月経とは一定の周期を持って反復する生理的な子宮から の出血をいい、卵巣から分泌さるホルモンの影響で生じる 女 性 特 有 の も の で あ る 。 ま た 、 月 経 前 に 起 こ る PMS (Premenstrual syndrome)は生理前症候群といわれ、月 経開始の日3~10 日位前から始まる精神的あるいは身体的 な症状で、日常生活に著しく影響するが月経が始まるとお さまる。 月経時前後の身体的・精神的ストレスが加わればかなり の負担になり、競技能力を左右する重要な問題になりかね ない。緩和できる方法を見つけることで、選手のストレス 軽減やパフォーマンス向上に繋がり、本学の女子球技部の 監督をはじめ、指導者、トレーナーの方々の選手指導・選 手ケアへも繋がるのではないかと考えた。 2. 目的 本学の女子球技部では、毎日セルフコンディショニング チェックを行っている部活が多数である。その項目に、月 経の有・無、症状を記す箇所がある。そこで、月経周期異 常や、月経時前後の身体的・精神的症状がみられた。本研 究では、本学の女子ソフトボール部、女子軟式野球部、女 子ハンドボール部、女子バレーボール部、女子バスケット ボール部、各部活 15 名を対象に計 75 名の選手に JISS (Japan Institute of Sports Sciences)婦人科問診調査を 行い、月経時前後の症状の調査を採り、女子球技部の選手 にみられる月経時前後の症状を明らかにすることを目的と した。 3. 方法 3-1 調査対象 調査対象は、本学の女子ソフトボール部、女子軟式野球 部、女子ハンドボール部、女子バレーボール部、女子バス ケットボール部、各部活15 名を対象に計 75 名の選手とし、 その被験者の中には、Jr 代表選手を含む選手もおり非常に 競技レベルの高いチームである。 3-2 DATA 収集 DATA の収集については、アンケート方式を採用し、 JISS(Japan Institute of Sports Sciences)婦人科問診票

という、月経前後の症状を調査するものを使用した。 4. 結果 図1 は、質問項目 5 である。 部活に分けて生理痛の有無を「ほとんどない」「少しあるが 日常生活に支障がない」「薬を飲まないとダメ」の3 つに分 類し回答した者の割合を以下に示す。項目5 のうち、「ほと んどない」と最も多く訴えた対象部活はハンドボール部で6 名(8%)、次いで「薬を飲まないとダメ」と最も多く訴えた 対象部活はバスケットボール部で7 名(9.3%)であった。 図1 質問項目⑤月経痛の有無 5. 考察およびまとめ 1) 対象者の月経痛の有無 月経痛が「ほとんどない」と最も多く訴えた部活はハンドボ ール部であり、有酸素運動能力が比較的必要で、「月経痛が ほとんどない」という結果を示したのではないかと推察され る。 6. 参考文献 1)添田わかな、望月善子、茂木絵美、根岸正美、大藏健義、 深澤一雄:月経随伴症状に対する女性心身医学的管理につい て, Dokkyo journal of medical sciences, 40 ( 2 ) , p.130 , 2013-07-25

2)能瀬さやか、中村真理子、石井美子、須永美歌子、小清 水孝子:「Health Management for Female Athletes Ver.2」 ―女性アスリートのための月経対策ハンドブック―,独立行 政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学セン ター,2016.

大学女子スポーツ選手における月経周期の実態調査

~月経時・前後の身体的・精神的~

(11)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(野球・ソフト)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0741

学生氏名 山田 連

1.背景 勝敗を大きく左右する重要なポジションと言われている ピッチャーが、どれだけのコンディショニングで大会に臨 めていたのか、POMS を用いて本研究を行った。山本ら1)は 緊張、活性、疲労の3 因子の違いは個人内パフォーマンス の出来栄えに関係している、と報告している。そこで、本 研究では POMS を用いて日本体育大学女子ソフトボール 選手における投手に焦点を置き、心理状態を理解し、現場 に活用したいと考えている。 2.目的 試合前に「緊張(T-A)」「抑うつ(D)」「怒り(A-H)」「活 動(V)」「疲労(F)」「混乱(C)」この 6 つのどの状態で あり試合後どのように変化したのかを比較し,主に1 年生 ピッチー(A、B、C)を4年生ピッチャー(D)とほかの 野手たちとの心理状態を比べ,今後の大会に向けたコンデ ィショニング方法を考える材料とする。 3.方法 東日本の大学での王者を決める第 32 回東日本大学女子 ソフトボール選手権大会と、大学日本一を決める文部科学 大臣杯第 52 回全日本大学女子ソフトボール選手権大会の 前後に、日本語版POMS 短縮版を用い日本体育大学女子ソ フトボール部に所属する各学年5 名ずつ,計 20 名を対象 とし行った。 4. 結果 7 0 0 5 3 7 3 2 0 4 9 7 7 21 20 7 17 10 9 7 5 12 16 12 0 5 10 15 20 25 緊張T-A 抑うつD 怒りA-H 活動V 疲労F 混乱C 1年生ピッチャー(A) 東インカレ試合前 東インカレ試合後 インカレ試合前 インカレ試合後 図1.1 年生ピッチャー(A) 16 8 12 12 10 8 17 8 3 11 4 14 17 8 5 9 9 14 11 17 1 1 13 16 0 5 10 15 20 25 緊張T-A 抑うつD 怒りA-H 活動V 疲労F 混乱C 4年生ピッチャー(D) 東インカレ試合前 東インカレ試合後 インカレ試合前 インカレ試合後 図2.4 年生ピッチャー(D) 図3.野手平均 投手は、試合前に多くが抑うつD や混乱 C に陥り谷型で あることが分かった。試合後も谷型のままの選手も入れば、 氷山型になる選手も見受けられた。また野手については、平 均ではあるが、試合前は氷山型であり良い心理状態で試合に 臨めていることが分かる。試合後は穏やかな氷山型となり、 比較的安定した心理状態であることが分かった。 5.考察およびまとめ ソフトボールや野球は投手が8割を決めるといわれてお り、その責任感や重圧を感じる投手が多いことが本研究から 分かった。本研究から、自分自身の心理状態を理解し心や体 調を安定させていくことが大切である。1年生投手に関して は、これから様々な試合で投げて、経験を積み毎年 POMS 等で心理状態の変化を記録し、自分自身を理解していくこと が最終学年に良い心理状態で臨める一つの方法であると考 えている。 また、サポートするスタッフをはじめ、上下関係等、ピッ チャーに対し、試合前にストレス等を溜め込みすぎないよう にコミュニケーションを取るなどの配慮をし、万全の状態で 臨めるようにしたい。

競技におけるソフトボール投手の心理状態

(12)

日本体育大学 卒業抄録

運動方法(ソフト・野球)研究室 指導教員 髙橋 流星 助教 学籍番号 14A0748

学生氏名 吉松 梨乃

1. 背景 走動作は生後21-24 ヶ月の幼児期から観察されるよう に、ヒトにとって基本的な動作の一つであると言え、様々 なスポーツにおいて速く走ることが基本的な運動能力とし て重要視されている。陸上競技はもちろん、野球において も疾走能力やベースランニングについて、様々な研究が実 施されているが、ソフトボールにおいてはまだまだ事例が 少ないため、日本の女子ソフトボールの強化の土台となる 将来的な人材の発掘・育成・強化をめざしたジュニア世代 を対象としたプロジェクトとなる「GEM プロジェクト」 のGEM1(U14)に参加した選手 59 名を対象に、30m走と、 ベースランニング(ソフトボールの塁間、ホームから 2 塁) の疾走時間の相関を明らかにすることとした。 2. 目的 2004 年から公益財団法人日本ソフトボール協会が実施 している「GEM プロジェクト」において体力測定および 競技能力テストの結果を用いて、30m 走とベースランニン グのタイムの相関を明らかにし、トレーニングの効率化及 び技力向上に生かすことを目的とした。 3. 方法 被験者は、GEM1 に参加した、中学生ソフトボール選手 59 名で、身長平均 159.6 cm、標準偏差 5.1、体重平均 55.1kg、標準偏差 7.5 であった。 対象者の後方約10m からレーザードップラー方式距離 計測装置を用い30m 全力疾走を測定した。 塁間走は、選手の足がベースから離れた瞬間からベース に到達するまでのタイムを塁間のタイムと定義し、ホーム から1 塁、ホームから 2 塁の距離を、各 2 本ずつ全力疾走 を行わせた。 4. 結果 30m 走のタイムと塁間走(ホームから 1 塁、ホームから 2 塁)のタイムの関係性において、どちらも正の相関があり、 疾走能力はベースランニングに直接影響することがわか る。さらに、ホームから2 塁の相関の方が強い値を示して いることから、走る距離が長くなると、より相関が強くな ることがわかる。また、ベースランニングでは、コーナリ ングのスキルも重要になってくるが、結果にはあらわれてい ないことから、対象者のコーナリングのスキルは高いと考え られる。 表3、30m走のタイムと塁間走(ホームから 1 塁、ホームから 2 塁)のタイムの相関係数

30m

ホームから1塁

0.271 p<0.05

30m

ホームから2塁

0.496 p<0.001

図1、30m走と塁間走(ホームから 1 塁)のグラフ 図2、30m走と塁間走(ホームから 2 塁)のグラフ 5. 考察およびまとめ 疾走能力がベースランニングのタイムに影響することが わかった。今後の課題としては、疾走能力とコーナリングの スキルの向上が挙げられる。ソフトボールは野球に比べて、 狭いダイヤモンドで行われるので、より早い段階で最高速度 にもっていくような瞬発力を兼ね備えた疾走能力やコーナ リングのスキルが必要になる。この結果を指導者や選手が知 ることで、今後のトレーニングの効率化と技術向上を図るこ とができると考えられる。

中学女子ソフトボール選手における短距離疾走能力とベースランニ

ングの関係性について

参照

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