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松 澤 俊 雄

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Academic year: 2021

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(1)

2

本四三橋時代の地域づくりへの提言(その 1)

ー関西地域からみた場合一

I 四国に対する意識

I 四国に対する意識 1

1 本四架橋と四国 皿 地域・都市の活性化

松 澤 俊 雄

私の記憶が正しいかどうかは自信がないが、徳島の言葉である阿波弁は、大阪弁の原型になっていると 聞いたことがある。徳島の方がしゃべられたら、それほどに大阪の人と似ていて、私なんかにはちょっと 見分けがつかないと思う。それから、大阪でテレビの天気予報を見ていると、どこの範囲が載っているか というと、もちろん近畿地方は全部載っているが、あと、香川県と徳島県がいつも範囲の中にある。一方、

中国地方は残念ながら載っていない。霞波の関係で四国の方がよく見えるということもあるかとは思うが、

そういう意味で、何かにつけ、関西と四国というのは関係が強いのかと思う。

また私は兵庫県から岡山県に県境を越えると、何故こんなにアクセントが変わるのかなと常々思ってい る。それで高松に来ると、再び関西弁というか、関西のアクセントになるので、小さい頃から不思議に 思っていた。やはり、四国というところは、特に、香川とか徳島は、距離的には陸続きで近い中国地方の 岡山、あるいは鳥取や広島に比べると、ずいぶん関西と近い関係にあるのかと思う。

岡山でテレビを見ていると、 CM で何々町・何々店と言った場合に、岡山の話だったか、あるいは高松 の話だったか時々わからなくなる。つまり、電波の世界では岡山と高松は一体になっている。瀬戸内海放 送、西日本放送、山陽放送、岡山放送、それからテレビ瀬戸内という系列の異なる5つの局が、早い時期 から両県で見ることが出来たというのも、岡山と香川の間である意味で規模の経済が働いて、 2つの県が 一緒になって、そういうテレビ局をいくつか支えることができるという意味で、連携があり交流が生まれ ていたのだと、あらためて思う。メデイアに関する視角的な話ばかりで恐縮だが、私的には以前からこの 点が印象に残っている。

I

I 本四架橋と四国

四国と他地域の結びつきは、瀬戸大橋をはじめとする架橋が出来て、一層強くなっていくだろうと予想 される。明石大橋が出来たのが一昨年で、それからしまなみ海道も、まだ出来たばかりなので比較可能な 統計はなかなかない。ただ、瀬戸中央道すなわち、児島・坂出ルートは、それが出来て、もう21 年になる ので、ある程度の効果を見ることが出来ると思う。

(2)

(単位:千トン)

1 9 8

6 年度地域別貨物輸送状況

1 0

, 401 0 () ,31 380

6 , 8 9 2 L—~

<、一

6 , 4 6 5

1 8

, 920 {) 0 ,31 307

2

= 区

2 3 2 8 , 4 0

1

3 , 1 2 3 6 1 6

2 8

6 [エ

1 9

-1

----~

210

0内数字は県内況動量

1 9 9

1 年度地域別貨物輸送状況

( J j

l 位:lトン)

1 0 , 5 3

3 D-14,317

6 , 5 0

三]芦4,0967

0内数字は県内流bl

(単位:千トン)

1 9 9

7 年度地域別貨物輸送状況

9 , 7 7

7 )(}_( 1762,1

,~,

2 1 , 7 9

4 {} ¥/ .51 295

g i l 2 2 7

1 2 , 9 5 7

呂区三]3 ,

8 3 0 5 7 8

二汀三三]

4 2 4

- - 1 : : .... _ _

1 4

7 巨亘]

= - 6 4 愛 媛

1 0 4 , 8 2 9

I ,

ニ ニ

l -

4

4 4 5 1 1 , 7 1

3

= 5004,

6 6 3 4 0 9 2 2

-5

- - -

412

(注)〇内数字は県内流動量 四国運輸局『運輸要覧』による

図ー 1 地域別貨物輸送状況

(3)

本四三橋時代の地域づくりへの提言(その1) ー関西地域からみた場合一

1 モノ・ヒトの流れから見た結びつき

レジュメの図・表で架橋前後の人・モノの動きの変化を見て行きたい。図ー 1は、架橋前の6891 年と架 橋後の1991 年、さらに今得られるデータの中で一番新しい7991 年の貨物輸送のデータである。最初の68 がちょうど瀬戸大橋が出来る前のデータで、その後と比べると、近畿地方や中国地方(とくに広島・岡山)

との、貨物の輸送批が増えている。もちろん中部地域等他の地域との間でも増えているが、絶対量で見る と近畿地方との流動量の増加が大きい。この間、モノがだんだんと軽蒋短小化、つまり同じ価値を持った ものでも重量そのものが軽くなっているので、輸送をこのような重量トンだけで計ることはあまり適切で はないにしても、瀬戸大橋の効果というのが明白に見られる。あと二つの橋については、残念ながら今の ところ総合的なデータがないので、すぐには言えないが、この数字がやはり大きくなっていることには間 違いない。

それから、表ー 1と表-2 02 年間の人の動き、およびその変化を表している。航空機、フェリー・

旅客船、自動車、鉄道という全交通機関で見ているが、このデータのままでは見にくいので、表ー 2で各 期間における変化の倍数を示している。そうすると、四国の徳島・香川・愛媛・高知から、広島・岡山に かけての数字が、非常に大きくなっている。こちらへの動きが非常に増えていることが分かると思う。そ れから、 88 年から89 年では、近畿に対しては全国より少し小さい値も出ているが、やはり絶対的にはその 値が大きくなっていて、特に瀬戸大橋の架橋前の8791 8891 年と89 年を比べると、その数字が著しく大

きく動いていることがわかる(鉄道へのシフトは、統計上、直接的な対近畿への減となる)。

特に、香川県が近畿との間で、その02 年間で. 92 倍に増えており、それから広島・岡山との間でも、 3 倍というふうに出ている。徳島では近畿が減って、広島・岡山と非常に増えているのは、それは統計上の 何らかの問題だろうと思われるが、おそらく同じようなベースでとれば、他の県と同様の傾向を示す。本

四の架橋によって、そういった変化というのが見えるわけである。

次に表ー3、表ー4、表-5 、表一6 は、図ー 1の貨物の輸送とは別の調査によって、四国各県内・県 間、あるいは近畿、広島・岡山との間の動きを見たものである。これには架橋の3年前の58 年データと、

それ以後の09 年および59 年データがあって、非常に比較がしやすい。これは、運輸省の物流センサスとい う、かなりサンプルを多くとったデータで、事業所規模の大きいところにはほぼ全数調査をやって集めた データである。表ー3 と表ー4 は実数値であり、表-5 と表-6 には変化の倍数が書かれている。架橋の 前後の5891 年と09 年の数値を比べると、全国ではこの5年間に1.1 倍の、トン数で見た変化がある。 10%

増えているわけですが、四国の方からは、岡山・広島、あるいは近畿に向けて、もう少し大きな数字に なっていることが分かる。特に徳島・香川は、近畿に向けて.1 岡山に対しても、 . 2 1 1.1 倍というふうに増えている。

2 四国内での動き

それとともに、このころから、だんだんと高速道路整備の影響がみえてきて、四国の各県相互間でのモ ノの動きは大きくなっている。また先ほどの人の動きにおいて、四国の県間での人の動きも、非常に活発 になってきていて、むしろ、そちらの方が倍数としては、大きく出ていることも分かる。最近のデータで も、関西と徳島に関しては、バス利用者が061 万人になったということで、これは架橋前の全機関利用者 数に等しい。つまり四国は瀬戸大橋をはじめとする三つの橋によって、四国以外の地域と直接的に結びつ く、すなわち陸地と同じような感覚で、タイムリーにいつでも行けるという状況になり、それと同時に四 国内もモビリティの発展によって、非常に動きやすくなっていることになり、両者を併せ持って、モノも

(4)

表ー1 県間旅客流動量(単位:千人)

香 川 愛 媛 両 知 近 畿 全 国 1

9 7

8 625,732 .4022 751 037 17 231,3 434,642

IIJ 792,2 ,862 541 756,1 .1222 571,2 .1464 118,772

041 261,2 893,853 625,1 662,2 589 ,763 561

036 .1488 506,1 155,332 35 147 ,832 667

広島・岡山 59 703,2 172,2 05

742,3 365,1 999 447

754,442 380,182 683,663 ,832 221 090,333,94

1 9 8

7 105,033 189,8 628 743,2 912 069,5 335,943

IIJ 877,8 636,743 404,3 391.1 587,2 044,2 78,0754

878 070,3 692,945 654,1 470,2 .1130 ,955 791 621,2 570,1 ,1701 268,853 ,1361 406 534,563

広島・岡山 601 .2696 300,2 261,1

071,4 435,2 .1950 016

A 219,643 ,654 987 670,955 ,663 921 ,362,96 057 1

9 9

7 584,514 485,01 652,2 334,1 038 456,1 799,234

IIJ 585,01 388,495 123,72 453,1 647,5 ,1757 ,446 397

802,2 672,72 ,196 351 327,6 872,4 .1713 074,357 934,1 232,1 468,6 304,714 949 876 544,924

広島・岡山 058 456,5 .4325 939

416,1 ,1767 962,1 466

719,243 .446 662 848,537 372,924 ,693,48 087

出所)『地域間旅客流動調査』より作成.

表 ー2 県間旅客流動量の変化

徳 島 香 川 愛 媛 高 知 近 畿 全 国

呪 翠 .157 .215 .41 83 .169 .11 27 35.0 .167

IIJ .416 22.2 .61 94 .111 .246 .102 .223

.61 03 .21 26 .139 04.4 .198 .143 00.2

.2 82 56.0 .482 .197 .71 49 .019 .108

広島・岡山 .839 .254 .199 .81 66

.005 31.1 .172 .098

.177 .292 .210 .108 .117

匂 灯 碑 .193 31.2 .562 .312 .390 .109 .124

IIJ .328 .136 50.2 .0 89 82.1 .176 .156

82.6 .124 .135 .059 .029 50.1 .125

73.3 .075 .096 .145 .12 89 .018 .135

広島・岡山 lll. 71.1 .088 11.32

.182 .126 .160 .028

24.1 .136 .135 .145 .104 切応7 .162 .181 .237 .016 .308 .082 42.1

[IJ .112 .163 .830 31.1 .260 7.02 .114

.2 06 .8 88 .162 26.4 .260 82.1 .123

86.0 51.1 .602 61.1 28.0 .121 81.1

広島・岡山 60.8 01.2 .262 .018

93.0 .0 07 .102 90.1

.152 .114 .123 71.1 .122

出所)『地域間旅客流動調査』より作成.

(5)

本四三橋時代の地域づくりへの提言(その1) ー関西地域からみた場合一

表ー3 年県問物資流動量(3 日間調査単位:トン)

徳 島 香 川 愛 媛 高 知 広島・岡山 近 畿 全 国 1

9 8

5 832,471 859,17 184,2 46,801 1492, 8416,1 6502,21 !IJ 58,79 20,4825 .22 572 125,6 6716,3 0,9841 ,134 783 77,12 295,10 03,4552 120,6 20,821 89027, 0555,35

37,62 399 43,67 6222,18 6782,1 ,85 941 9988,29 広島・岡山 25,53 439,16 5194,2 0,366

9203,2 7063,2 8904,2 150,13

97,0919 5561,36 2527,37 ,532 871 1499,329,2 1

9 9

0 6323,9 8844, 30,31 477 11,23 07,524 14,8414 IIJ 47,820 3129,82 5183,3 812,19 803,74 17,397 27,0535 3503, 67,18 772,626 777,6 558,31 19,472 4257,40 5674, 858 379,7 2225,20 53,13 10,040 1386,63

岡山 62,23 129,15 12,826 9675, 829,17 63,332 65,529 302,5

886,541 20,1863 ,514 651 18,8250 0351,2533,

1 9 9

5 1145,8 2252, 27,42 04,06 923,6 .13 720 508,691 lli 2,3240 748,721 103,30 2258,1 9663,4 ,82 471 6097,38 2493, 2566, 4351,24 39,95 78,522 290,25 6822,35

628 07,91 586,2 24,6562 ,2301 458,24 2087,32 広島・岡山 2390,1 39,451 70,627 884,2

59,521 68,828 12,124 4131,2

3656,18 695,632 .504 908 0638,31 96.027,532 出所)「物流センサス』より作成.

表ー4 県間物資流動量(3 日間調査 単位:件)

徳 島 香 川 愛 媛 両 知 広島・岡山 近 畿 全 国 1

9 8

5 484,92 449,3 57,41 6012, 078 98,56 3426,4 IIJ 468,9 92,765 544,20 8149, 92,24 045,13 1607,14 376 936,3 25,557 73,21 0483, 363,10 94,291 350,1 .1709 .1072 621,25 81,22 5746, 2,4547 広島・岡山 24,43 1194,1 1521,1 90,38

,31 507 0610,2 3300,2 554,13

5463,6 .721 732 509,321 3308,6 7341,151,1 1

9 9

0 93443, 09,75 259 034,1 691,1 255,12 286,07 LLI 77,901 724,69 75,241 7888, 1646, 455,10 18,9913 .1655 642,3 27,884 7223, 7304, ,61 921 77,5371

402 342,2 07.11 5505,4 626 2193, 5676,5 広島・岡山 950,2 591,6 3231,1 80,03

43,802 14,572 83,831 44,021

75,039 7895,31 ,961 139 19.185 643,56,613

1 9 9

5 18,393 5623, 15,64 508 54,88 419,13 26,883 IIJ 4966, 7248,8 728,12 57,14 753,14 290,19 2022,18 7432, 4242, 2916.9 2552, 6628, ,31 219 ,541 221

997 7101, 6532, 6182,2 3241, 4235, 51,442 広島・岡山 9285, 145,8 61,811 0423,

,61 374 ,62 921 81,826 07,831

706,90 .851 753 63,8418 .16 922 817,90,215 出所)『物流センサス』より作成.

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