学位研究 第
2号 平成
6年1
2月 ( 論文)
〔 学位授与機構研究紀要〕
英米 にお け る 「外 国語 としての英 語」 の品質保 証 システ ム
QualityAssuranceofTeachingEnglishasaForeignLanguagein theU.K.antheU.
S .
阿 部 莫 哉
YoshiyaABE
ResearchinAcademicDegrees
,
No.2(December,
1994) [thearticle] TheJournalofNationalInstitutionforAcademicDegrees英米 にお け る 「外 国語 としての英語教育」 の品質保証 システ ム
阿 部 美 哉*
イギ リスでは,通常,「 外国語 としての英語教育
」(EFL:EnglishasasaForeignL
anguage)」と呼ばれ,アメ リカでは,「第二言語 としての英語教育
」(ESL EnglishasaSecondLanguage)」と呼ばれ る教育の領域,あるいは 「 外国語 としての英語の教師
」(TEFL:TeachersofEnglishas aForeignL
anguage)」 とか 「他 の言語 の話者に対す る英語教師 」
(TESOL:TeachersofEnglish toSpeakersofOtherLanguages)」 と呼ばれ るプログラムない し職業分野は,イギ リス,ア メ リ
カを初め とす る英語を母国語 とす る諸国において,政策的に振興 されているばか りでな く,経営的 に も,成 り立 っている。 その背景には,英語が現代の世界において相対的に極めて有力な地位を占 めていることがあるOすなわち,英語は,国際的な共通語 として支配的な地位にあるばか りか,学 問や科学技術において も,最有力な コ ミュニケーシ ョン手段になっていること, さらに世界の留学 生 の流れにおいて も,英語文化圏が圧倒的な シェアを占めていることに よって,英語を母国語 とし
ない諸国民に とって英語を習得す ることの利益が十分に感 じられているとい う現実がある。
英語が国際的な コ ミュニケーションの手段 として最 も有力な地位を占めるに至 った背景の第一は,
19世紀か ら
20世紀初頭にかけてイギ リスが経済的に,政治的に世界を制覇 した ことに よるところが 大 きい。英領植民地が七つの海にまたが り,世界の金融 と貿易が大英帝国の影響 のもとに支配 され ていた ことが,英語を世界語に した第一の原田だ った とい うべ きであろ う。
さらに英語が非英語国民に とって魅力あるもの とな った要因 として,ア メリカの台頭を挙げるべ きである。成功の夢をかなえて くれ るアメ リカは,多数 の移民を吸引 したが, これの移民は,英語 を習得す ることに よってのみ,ア メ リカ国民 として定着す ることがで きたC またアメ 1 )カは,国の アイデソテ ィテ ィーを確立す るために,公私 ・各段階の教育 システ ムを用いて,彼 ら移民 とその子 弟に英語を刷 り込んだ。すなわ ち,ア メ t )カ人を作 ることお よびア メ リカ人になることと,英語教 育が構造的に関連 したのである。
すすんで
20世紀半ばには,ア メ リカは,世界政治 と世界経済の覇権を捉 り, さらには世界の学問 の中心 と成 った。今 日世界中の留学生が 目指す最大の行 き先は,ア メ リカである。全世界で
120万 人 あま りの留学生の
3分の
1強は,ア メ リカが受け入れている。 こ うした状況の中で,ア メリカは,
*国学院大学文学部教授 ・学位授与機構研究協力者
〔この論文は,平成5年度社団法人東京倶楽部文化活動助成金にもとづ く米国 ・英国訪問調査 (本誌黒羽報告) の成果の一部である。〕
‑ 19‑
英語を母国語 としない人 々に対す る英語教育をひ とつの新 しい分野 として推進 し,確立す るに到 っ てい る。
今 日のイギ リスや ア メ リカにおいては,外 国語 としての英語教育,あるいは第二言語 ない し他の 言語 の話者に対す る英語教育は,国威発揚 のために推進 され る文化政策 の一環 とい う側面ばか りで な く, ビジネス としての成長が著 しい。一方では,私的 な企業体や個人 の経営 にかか る英語学校が 林立 し, また公立 お よび私立 の高等教育機関のなかに も,外 国人 に対す る英語教育 プ ログラムを, 正規 の高等教育 のカ 1 )キ ュラムか ら独立 させて,実施す るものが多数 出て きている。
か くして, イギ リスでは,外 国人 のための英語到達度 の客観 的な指標が必要だ とい う見地か ら, ケンブ リッジ試験 な どの資格試験 が成立 し, また近年,英語教育 プ ログラムの品質保証が公的 な責 任を ともな うとの認識がでて きた。 イギ リスで, ブ リテ ィ ッシュ ・カ ウソシルな ど公的な機関が, プ ログラム提供者等 と協力 して,英 国の名誉を保つ と共 に,受益者 ない し消費者である学生が適正 なサ ー ビスを受け,被害を受け ることがない よ うに,認定校制度や査察制度を導入す るに至 ってい る。 またア メ リカでは,
TOEFLが外国人 の英語到達度 を示す指標 として確立 した。 その評点は, 外 国人 のための英語教育 の指標,外 国人 の大学‑の受入 のための指標 として,強力に機能 している。
さらに,外国語 としての英語教育 の改善 のために,
NAFSAや
TESOLな どの専門職 団体が, 指針や基準を策定 してお り,英語教育 プログラムの自己点検が組織化 されて きてい る。
翻 って,わが国において も,多数 の英語学校が乱立 してい るのみな らず,近年 のア ジアか ら日本 への関心の高 ま りを背景に,多 くの 日本語学校が,主 として私的なイニシアテ ィヴの もとに笠生 し ている。 また各種 の職業技能 の供与 を 目的 とす る教育棟関の多様化 も,著 しく進 んでい る。 そのた め,わが国において も, これ らの機関に対す る品質保証が,問題 とされ るよ うにな って きた。
Ⅰ.
イ ギ リ ス
1.
供 給 体 制
イギ リスにおけ る 「 外国語 としての英語 」
(EFL:EnglishasaForeignLanguage)」 教育は, 私立 の英語学校,公立 カ レッジにおけ る英語 コース,大学 におけ る英語 プログラムな どとして行わ れている。
私立 の英語学校 お よび公立中等後教育戟関における 「 外 国語 としての英語教育」 の品質保証の シ ステムとして, ブ リテ ィッシュ ・カウンシルが認定制度を設 けてい るが,その認定を受けた機関に ついては, ブ リテ ィッシュ ・カ ウンシルが, 『レッ ド・ブ ック
』とい う名簿に搭載 して,在外公館 等 に, これ ら私立英語学校や公立 カ レッジの英語 コースについての情報を提供す るとともに, これ らの機関が, レター‑ ッ ドやその他 の印刷物,あるいは広告 な どに, 「ブ リテ ィッシュ ・カウンシ ル認定」等 の表示を行 うことを認めてい る。
ブ リテ ィッシュ ・カウンシルの認定を受けてい る私立英語学校 は,
1993年
8月刊行 の 『レッ ド・
ブ ック』 に よる と,
267校 である。 これ らの うちのお よそ
80パ ーセ ン トは,従前か らあ った私立英 語学校 の経営者 の同業 団体,
AREALS(AssociationofRecognisedEnglishLanguageServices)の会員である。 そ うでない約
20%の ものについては, カウンシルか らよ り詳 しい情報 を 搭 載 し た
‑
『イエ ロー ・ブ ック』 が発行 され てお り, 同時点で これに搭載 され ていた のは,
50校 で あ った。
公立 の継続教育 カ レッジな どに よって提供 され てい るカ レッジに よる 「外 国語 として の 英 語 教 育」 コースは, 「英 国公立 カ レッジ英語教育協 会
(BritishAssociationofStateCollegesinEng‑lishLanguageTeaching:BASCELT
と略称 され る
)」とい う組織 を作 ってい る. これ ら の コ ー スを提供 す るカ レッジは,
1993/94年度版 の同組織 のパ ンフ レッ ト, 『イ ギ リ ス の 英 語 コ ー ス
(EnglishinBritain)』に よる と,
58校 で, ロン ドンに
13校 ,そ の他 に
45校 とな ってい る。 こ れ らの コースは,後述す るブ リテ ィ ッシ ュ ・カ ウンシルの認証 を受 け てい る。
これ らの プ ログラムが提供す る外 国人 に対す る英語 教育 の内容 は, さまざまな レベルで行われ て い る。効果的に プ ログラムを運営す るためには,当然 どの よ うな レベルを対 象 として プ ログラムが 企画 され てい るかが問題 とな るが,英語 の レベルの測 り方 については, どの よ うに考 え られてい る のか。 た とえば, ロン ドン ・ス クール ・オ ブ .イ ング リッシ ュでは, しば しば大学 の入学者選考 の 参考 に用 い られ る
IELT (InstituteforEnglishLanguageTeaching)の スケールを もとに作 った と思われ るスケールを入学願書 の様式 に示 してあ り, 自分 の英語到達度 を 自己評価 して, どの レベ ルの プ ログラムに応募 す るのかを 自己 申告 させ てい る。 この応募書類 の示す スケールを,到達度別 プ ログラム提供 の一例 として,紹介 してお く。
上 級
中級 の上
中 級
中級 の下
初 級
ご く初級
未 習 者
9 まった く自由に英語 を話 し理解す るこ とがで きる。
8
うま く話せ る しょ くわか るが,慣れ ない状況では ご くまれに問題が あ る。 \ ̲
7
滅 多に問題 は ないが,時 には誤解 した り,十分 にわか って もらえない こ とが あ る。
6 普通意志 の伝達 に問題 はないが,時 々間違 った り誤解 した りす る。
5
たいていの場 面 でか な り話 した り理解 で きるが,時 々困難 を伴 うこ とが あ る。
4 身近 な こ とについて話 した り理解 した りで きるが困難 を伴 う。
3
簡単 な こ とを英語 で言 った り理解 した りす るこ とがで きる。
2
英語 の単語 を少 し知 ってい る。
1 全 然英語 を知 らない。
ロン ドン ・ス クール ・オ ブ ・イ ソグ 1 )ッシュの募集書類 の注記 には, 「一般 コース」 は レベル
3‑ 8
の人 々に, 「実務家 コース」 は レベル
4‑ 8の人 々に
,「財務家 コース」 と 「法務家 コース
」は レベル
6‑ 8の人 々に適 当で あ る, と述 べ られてい る。
なお これ らの コースにか ん しては,次節 において詳説す る。 また, イギ リスの大学 に入学 して履 修 を成功 させ るには,
IELTの
6.0ない し
6.5以上 が必要 だ とされ てお り,それは, おおむね,
TOEFL
の
600点 に相 当す る とされ てい る。
‑ 21‑
2.
内容 ・スタ ッフ ・サー ビス
イギ リスの私立英語学校 の提供す る外国人 のための英語教育の内容杏,具体的な事例に よって, 示 してみたいD ここでは, ブ 1 )テ ィッシュ ・カウンシルの認定を受けてお り,
ARELSに も加盟 している,典型的な外国人に対す る英語教育を実施 している私立英語学 校 で あ る,
TheLondon SchoolofEnglishの発行 に か か る
Ejfective English Language TechilLg‑Detailed Course Desc ri
ptionsお よびその料金表に よって,同校 の提供 しているプログラムを紹介す るb( 1 ) 一般 コース :
仕事 の上で英語を使 う必要 のある成人向けにデザインされた コースである。受講者の年齢は,1
8歳以上が対象で,大半は2
3‑45歳である。 この コースは年中開講 されてお り,授業は一週間に2
2時 間 ( 月,火,木,金は朝の
9時半か ら午後
4時 まで,水は午後
1時 まで)行われ る。通常時 の受講 期間は
4週間,夏期は
3週間 となっている。受講料は
4週間 コースが
795ポ ン ド,
3週間 コースが
595ポソ トとなっている
(1993年度,以下同 じ
)01クラスの人数は,1
2人以内 としているが,平均 は
9‑10人である。 クラスの レベルは,初級を除 き各 レベルに設定 されている。 内容は,6
0パーセ ソ トを
speaking,
listening,
reading,
writing,
grammer,
vocabularyお よび
pronunciationに向け ているOのこ りの4
0パーセ ン トは,社交英語,単語の強化, ビジネス英語,
ARELSの試験な ど の受験準備,実務,財務,法務,金融英語な どの専門的な英語の コースか ら,学生が選択す る。 目 標は,受動的な英語力を能動的な英語力に転換す ること, 自信をつけ ること,理解力を高めること, 単語を広げ ること,正確度を高めること,問題点を把握す ること,異文化 を理解す ることにおかれ ている。
(2)
試験受験準備 コース :
ケンブ リッジ大学 ・英語資格検定試験 のファース ト・サ ーテ ィフィケ‑ ト,ア ドヴァソス ト,お よび プロフィシエ ソシーの レベルの受験準備 のための集中 コースで,試験 日に合わせて,
5月末か ら6 月初句までの1
1週間お よび
9月末か ら
12月初旬までの1
1週間にわた り,毎年
2回開講 している。
18
歳以上のものを対象 としているが,大半 の受講者は2
0‑30歳であるC授業は
1週間に2
2時間 ( 月, 火,木,金は朝 の
9時半か ら午後
4時 まで,水は午後
1時 まで)行われ る。受講料は
2,195ポン ド
となっているo
lクラスの人数は12人以内 としているo クラスの レベルは,受験をめ ざす試験の レ ベルに達 していることが必要であるので,入学 申 し込みの前に試験を行い, さらに入学時に クラス わけのための試験を実施す る. この コースを受講す るものの うちの多 くは, コース開始 の
2‑ 3週 間ない しは
2‑ 3か月前に来校 して,一般 コースで履修す るO コースの内容は,試験に合格す るこ
とを第‑ 目標において構築 されているが,同時に受講者の英語力を活性化 し,バ ランスの取れた訓 練を与 えることを 目標 としている。6
0パーセ ン トの時間は,試験を念頭に置 いた英語力 の強化に用 い,のこ りの4
0パーセ ン トの時間は一般 コースの選択 プログラムに参加す る。 目標は,受動的な英 語力を能動的な英語力に転換す ること, 自信をつけること,理解力を高めること,単語を広げるこ
と,正確度を高めること,問題点を把捉す ること,異文化を理解す ることにおかれている。
(3)
専門 コース
ア)実務家 コース
この コースは,責任 ある職務 に従事 している ビジネスマ ンない し専 門職 で,企業 の ビジネス,金 融,社会問題な どに関心を持 っている人 々を対 象 とす る。年齢 は,23歳以上 の人 々を対 象 とす るが, 大半 は28‑5 0歳 である。授業 は高密度 に行われ,毎週3 0時間 (月曜 日か ら金曜 日まで毎 日朝 の 9時 か ら午後 5時 まで)行われ る。期 間は
2週間が原則 で,開講時か ら入校す ることになっている。受 講料 は 2週 間 コースが1 , 095ポ ン ド (1週間の場合は595ポ ン ド) とな っている。 1クラスの人数 は,
6人以内 としているが,平均は 4‑ 5人であるO クラスは,各 レベルに設定 され るが,初心者は受 け入れない。 内容は,仕事で英語 を国際語 として使 う必要 の有 る人 々のための コース として,英 会 話を重親 し, グループの個 々の人 々の ニーズに対応 して柔軟に構成す る。 会議 の英請,交渉の言語,
コ ミュニケーシ ョンのスキル, プ レゼ ンテー ションのや り方,政治 と経済, グラフや表 の使 い方, 単語 の強化,電話,社交 と接待,文法 と発音 の矯正, ロール プ レイや ビデオを活用 した シ ミュレ‑
シ ョソな ど具体的,積極的な授業を進 め る。 この コースの 目標は,企業活動 の場でのパ フ ォーマ ン スの改善,受動的 な英語力 の活性化, 自信 の強化,理解力 の向上,単語 の増強,異文化 の理解に置 かれ る。
イ)財務家 コース
この コースは,銀行員,仲買人,証券会社員,投資顧問,会計士,企業 の会計担 当者 な ど,財務
・金融方面で働 いている人 々を対 象 とす る。年齢は,25歳以上 の人 々を対 象 とす るが,大半は30‑
50歳である。授業は高密度 に行われ,毎週3 0時間 (月曜 日か ら金曜 日まで毎 日朝 の 9時か ら午後 5 時 まで)行われ る。期 間は
2週 間で,開講時か ら入校 しなければな らない。受講料は
2週 間の コー スが 1 ,1 45ポン ドとな っている。 1クラスの人数は, 6人以内 としてい るが,平均は 4‑ 5人 であ る。 クラスは,底力 のある中級 もしくは上級 の英語力を必要 とす る。 内容は,財務 の場 での英語 の スキルを活性化 し,伸長す ることを 目指す。 内容は,実務 コース と似 てい るが,各 グル ープの個 々 人 のニーズに応 じて柔軟に対応す るもの とし,通常,市場動 向,外 国為替,株式市場 ,財産管理, 決算報告な どを取 り上げ る。銀行な どの訪問や財務専 門家 との懇談 の機会等を設営す る。 この コー スは,その 目標 を,財務 の場 でのパ フ ォーマ ンスの改善,受動的な英語力 の活性化, 自信 の強化, 理解力の向上,単語 の増強,問題把速力 の強化,異文化 の理解 に置 いてい る。
ウ)法務家 コース
この コースは,弁護士,官僚,判事,企業 の法務部員な ど, 日常的に法律実務にたず さわ り,仕 事上英語を必要 とす る人 々を対 象 とす る025歳 以上 の人 々を対 象 とす るが,大半 の年齢は,3 0‑5 0 歳である。授業は高密度に行われ,毎週30時間 (月曜 日か ら金曜 日まで毎 日朝 の 9時か ら午後 5時
まで)行われ る。期 間は
1週 間 または
2週 間で,いずれにせ よ定 め られた開講時か ら入校 しなけれ ばな らない。受講料は 1週 間の コースが6 25ポ ン ド, 2週間の コースが1 ,1 75ポ ン ドとな っている。
1クラスの人数は,6
人以内 としている。参加者は,かな り運用 で きる レベルの英語力を備えてい ることが必要である。 内容は,法務 の場 での英語 のスキルを活性化 し,伸長す ることを 目指す。法 律 の コースではないが,主に法務 の文脈 における英語に集中す るO学習活動は,判例研究,交渉, コ ミュニケー ション,提訴,法務用語,契約書 の解釈 と書 き方,社交 と接待 な どである。 イギ リス の現役弁護士が今 日的 な問題 について講演 し, ロン ドンの法律事務所その他 の法務関係機関の訪問
‑ 23‑
を設営する.
EC法 とイギ 1 )ス法に重点を置 きつつ, さまざまな法体系に触れ る。 この コースの 目 標は,法務 の場でのパ フォーマ ンスの改善,受動的な英語力の活性化, 自信 の強化,理解力の向上, 専門用語の増強,問題把握力の強化,異文化 の理解に置かれている。
‑)法律研修生 コース
この コースは,法律専攻 の大学生,最近資格を取得 した少壮 の法曹家を対 象 とす る0年齢は,1
8歳以上の人び とを対象 とす るO授業は集中的に行われ,毎週22 時間 (月火曜 日と木金曜 日は朝の
9時半か ら午後
4時 まで,水曜 日は朝の
9時半か ら午後
1時 まで)行われ る。期間は
3週間で,定め
られた開講時か ら入校 しなければな らないO受講料は
595ポ ン ドとな っている。
1クラスの人数は, 12人以内 としている。参加者は,中級ない し中級以上 の英語力を備えていることが求め られ る。 内 容は,法務の英語の基礎を習得す ることを 目指す。法律 の コースではないが,主に法務 の文脈にお け る英語に集中 し,学習活動は,判例研究,法務用語 の増強,聞 き取 り能力の強化,交渉 と会議の 言語,電話の要注意事項,社交上の言語 などを含み,刑法
,民法, ヨーロッパ法などの話題に触れ る。 ロン ドンで開業 している弁護士に合 う機会や法務関係機関を訪問す る機会を設営す るD この コ ースの 目標は,現在 の英語力を活性化 して法務の場で専門的に英語を用いる準備を行 うと共に, 自 信を強化 し,理解力をつけ,専門用語を増強 させ,異文化を理解す る力をつけ ることに置かれてい る。
( 4 ) 特別 コース ア)個人教授
顧客の大半は上級 ビジネスマ ンお よび専門職であ り, これ らの人 々が,講演,会議での発表,重 要な交渉などに先立 って, プ レゼ ンテ〜シ ョソの準備 として,利用す る場合が多い。 ホテル,現場 な ど‑の出張サ ービスも行 う。期間は
1週間 とし,受講料は,1
5時間で71
5ポ ン ド,25 時間で1
,175ポ ン ド
, 30時間で1
,410ポ ン ドとな っているO
イ)特別 グル‑プ
特別の顧客の要望に応えて,内容,程度,期間,費用, クラスの大 きさな どほ,話 し合 いで決め られ る。 これ までの顧客には,イべ l )ア航空, スイス銀行,ユニ l )‑メ,東芝などがあ り,世界的 な大企業か らの委託訓練が多い。
〔 施設 ・設備〕
本校は,中規模校であ り,ケンジン トンの高級住宅地のなかに位置 している。地下
1階地上
3階
の建物は, もとは貴族の邸宅だ った もので, 24 の教室 とゆ った りした食堂, コンピュータ室, ビデ
オ室,テープライブラ リー,図書室, 自習室,特別活動室を備え,1
4クラスまでの開講がで きるよ
うになっている。宿舎は,ホームステイお よびホテルの斡旋に よっている。斡旋ホテルの一つ,ケ
ンジン トソ ・ヒル トン ・ホテルは,徒歩
1分 の ところにある。 プログラムに よって,企業,銀行,
証券取引所,裁判所,弁護士事務所な どへの訪問が, カ 1 )キ ュラムに,取 り入れ られているo
3.
英語教育の質的保証
( 1 ) ブ リテ ィッシュ ・カ ウンシルに よる英語教育棟関の認可 と認証
〔 概要〕
ブ リテ ィッシュ ・カウンシルは, イギ リス外務省 の管轄 の下で,海外 との文化交流を任務 とす る 重要 な非省庁機関である。 カウンシルは,国王 の勅許状 に よって法人化 された,独立 の公益団体で あ って,その任務は,外 国 とイギ リスの人 々が,思想,教育訓練 におけ る能力 と経験,書籍 と定期 刊行物,芸術,科学お よび技術 の分野で交流す る機 会を提供す ることにある。 カ ウンシルは,9
2か 国,1
87都市に代表部をお き,1
44の図書館 と
72の英語教育 セ ンターを運営 し, イギ リスお よび外 国 の政府部局,大学,大使館,専門職 団体,芸術 団体,お よび実業界 な らびに企業 と連係 して,幅広 い知的 ネ ッ トワー クを構築 してい る。 カ ウンシルの歳入は,政府補助金, イギ リスの海外援助 プ ロ グラムの支 出,お よび受託契約 に よる教育事業収入か らな ってお り, これ らを合わせて,年間
4億 ポ ン ド強であ る。
ブ リテ ィ ッシュ ・カ ウンシルの中心的 な活動 のひ とつに,英語 の普及 とイギ リスで英語を学ぶ棟 会の推進が ある。 カ ウンシルは,1
988年 に,私立英語学校 に認可を与 え る制度 を, また1
989年 には, 公立 のカ レッジが行 う英語教育 プ ログラムを認証す る制度 を開始 した。 これ らの制度は,外国人学 生 お よび認可学校 の所有者 ない し公立 カ レッジの英語教育 プログラム と教職員 の利益 のために, こ れ らの学校 の管理,教育,財務,お よび福祉 の水準 を審査 し,改善す ることを, 目的 としている。
以下 この節では, これ らの制度 の 目的 と実情 について,資料に よって,報告す る。
〔ブ リテ ィッシュ ・カウンシルに よる私立英語学校 の認可制度〕
『 英語学校認可制度 ‑ ソ ド ブ ッ ク
(English Language SchoolsRecognition Scheme‑Hand Book,
1991)』の前文は, この制度 の 目的を,以下 の よ うに,述べ てい る.ブ リテ ィ ッシュ ・カウンシルは, 「 英語学校認可制度」 を,
A.国家 の利益 のために,1. 国際 コ ミュニケーシ ョンの言語 として, またイギ リスを知 るための手段 として,英語 の知識 が海外に普 及 し,2. 外国人学生が英語を学ぶために イギ リスに来訪す ることを奨励 し,3. すべての外国人 に英語を教 える私立英語学校が よ り高い水準 を希求す ることに よってイギ リスの信用 を高めること,
B.
外国人学生 の利益 のために,
1.外国人学生 も しくはその親 または スポ ンサ ーが イギ リス滞在 に よって得 られ る教育的社会的利益に関 して信蘇感を持 ち,2. 外 国人学生を不都合 な検閲に よっ て被害を被 ることか ら防御 し,3. どの英語学校が認可を受けて下 り, したが って満足な水準を維 持 してい るであろ うことを,外 国人学生が知 ることがで きる よ うにす ること,
C.私立英語学校 の 経営者 と教職 員の利益 のために,1
.満足 な水準を表示す る単一 のイギ 1 )ス の 基 準 を 設 定 し,
2.その基準 に合致す ることを示 した機関に学生を引 き付 け るために用 い得 る公的 な裏書 きを与 え ること,お よび
D.ブ リテ ィッシュ ・カ ウンシルの勅許状 の 目的を追求す るために,1
.海外 のカ ウンシルの代表部において,学生予備軍に,信蘇で きる助言を与 え,2. カウンシルが,職責に よ り学生を送 り込 んだ機関の価値 を 自らよ りよ く判断で きる立場 に置 き,3. イギ リスにおけ る外国 人学生 の プラスの経験が よ り深 いイギ リスへの理解 と共感を彼 らに もた らす こと,を 「目的」 とし て運営す るのである。
‑ 25‑
同‑ソ ドブ ックの本文は,
1章 制度,
2章 認可審議会,
3章 費用,
4章 査察,
5章 査 察基準,の
5章か らなっている。制度について述べ る
1章では,1. 運営方法,2. 認可 申請に適 格 の機関,3. 認可申請に不適格の機関,4. 認可申請に適格の活動,5. 多数 の教場を持つ機関,
6.申請手続 き,7. 認可校であることの表示方法,8. 認可 の継続,9. 再査察,1
0.認可決定
の保留,l
l.不服 申 し立て,12.抜 き取 り調査,13.法令上 の義務,の諸項 目について,明 らかにす る。
2章は,認可審議会について,1
.委員の構成,2. 委員の選 出方法,3. 委員の任期,4.
審議会の職務,5. 会議の運営,6. ‑ ソ ドブ ックの改定,7. 年報について,定めている。 この 審議会の委員の構成は, 「 私立英語学校協会」 の会長 と副会長,その他の同協会の会員代表が
2名, 同協会の会員校以外の学校 の代表が
1名,外務省の代表が
1名,イギ リス観光庁 の代表が
1名,E
FLの教員が1
名,上記以外の学識者が
2名,お よび 「国公立 カレッジ英語教育協 会」 (
BASCELT BritishAssociationAssociationofStateCollegesinEnglishTeaching)の代表が
1名, と定め
られているo加えて, この制度 の査察員
2名お よび私立英語学校協会
(ARELS)の事務局長 または教育部長な らびに ブ リテ ィッシュ ・カウンシルの英語部
(ELD)の代表が1名出席す るが, 投票権は持たない。
3章は,経費負担について,1. 総則,2. ‑ソ ドブ ック代金,3. 書面審査 費,4. 査察費用,5. 年間の経費負担 の決定方法,を定めている。
4章では,査察について,1.
査察員の任命,2. 主任査察員,3. 査察員の派遣校‑の割当て,4. 査察員の職務,について, 定め る。査察員は職務 として,
5章に定め られた各項 目について,その定義 された基準に したが っ て評価 し,評価を与える。評点は,
「A」は基準を超えるもので優秀, 「B」は規定に合致す るもので良,
「C」は全体 としてみれば規定に合致す るものに準 じ改善 して よ り高い評価に達す る可能性 の高い可であるもの,
「D」は規定 の水準を満た していないがかな り改善すれば 「C」の レベル にな り得 る不十分 なもの,
「E」は規定 された水準 よ りもは るかに低 く根本的な改善可新 しい状況が発生 しなければ評点の変 え ようがない不可の もので,いずれかの評点を表示 しなければな らない,
とされている。
5章の査察基準では,1
.管理運営,2. 施設,3. 設備,4. 教職員の資格,5.
教育管理,
6.教育お よび
7.福祉サー ビスの各項 目について, どの ような条件を備 えていなけれ ばな らないかを,詳細に規定 している。
このような規定に したが って実施 された査察の結果は,年報に報告 されている。その結果は,か な り厳 しい. 『 英語学校認可制度
1992‑03年 度 報 告
(English Language Schools Recognition SchemeReportjarikeYear1992‑93)』に よると,当該1
992‑93年度に,査察を受けた機 関 は, 98 校,その うち,合格が 85 校,保留が 5 校,不合格が 8 校であった。 さらに,各項 目ごとの評点を 見 ると,管理運営では,
A1校,
B5校,
C8校,D2 校,
EO,施設では,
A1校,
B3校,
C9
校,
D3校,
EO設備では,A O 校,
B3校,C1
1校,D2 校,
EO,教職員の資格 の項 目では,
Aが0,Bも0 ,
Cが1
0校,Dが
6校,Eは
0であった。教育管理においては,Aが
1校,
Bが
3校,C が
8校,Dが
3校,
Eが
1校,教育では,Aが
0,
Bが
3校,
Cが1
0校,
Dが3校,E が
0であった。宿舎の手配などの福祉サ ービスでは,
Aが
3校,
Bが
5校,
Cが
7校,
D,
Eはいずれ も0 だ った。
〔ブ 1 )ティッシュ ・カウンシルに よる公立 カ レッジに よる英語教育の認証制度〕
26‑
ブ リテ ィッシュ ・カウンシルに よる公立 カ レッジが提供す る英語教育 プログラムの認証制度は,
『 公立 カ レッジに よる英語教育の認証制度 ‑ ソ ドブ ック
(CourseValidation Schemefo7・State CollegesinEnglishLanguageTeaching)』に よ り,その 日的,組織,費用,査定,お よび査定基準を,明 らかに されている。 この認証制度は,「 英語学校認可制度」と極似 してお り,公立 カ レッジ に よる英語教育の改善を図ろ うとす るものである。 この制度は, この‑ ソ ドブ ックの前文に よれば,
A.国家の利益のために,
B.外国人学生の利益のために,
C.公立 カ レッジの英語教育 プログラ ムの利益 のために,そ して
D.カウンシルの勅許状 の 目的に したが って, ブ リテ ィッシュ ・カウン シルが執行す るものである。本文は,認可制度 の‑ ソ ドブ ックと同 じように,制度,認証審議会, 費用,査定,査定基準, の
5章か らなってお り, 認可
(recognition)と認証
(validation)お よび査察
(inspection)と査定 (
assessment)が違 うだけで, あ とはほ とん ど同 じである。 制度については,運営方法,認証対象 となるコース,認証 の申請手続 き,認証 された コースであることの表示 方法,認証の継続,再査定,査定結果の通知,および不服 申 し立てについて,定めている。認証審 議会については,委員の構成,委員の選任方法,委員の任期,審議会の役割,会議 の運営,‑ ソ ド
ブ ックの改定,お よび年報について定めている。審議会の構成は
,「 英国公立 カ レッジ英語教育協 会
(BASCELT(」会長,同協会の会員が2 名,イギ リス観光庁 の代表が
1名,英 国海外学生 問 題 評議会
(UKCOSA:UnitedKingdomeCouncilforOverseasStudentA
#airs)の 代表が1 名, カ レッジ学長協会
(TheAssociation ofPrincipalsofColleges)の代表が1 名,教育査察交 流 中 央事務局
(Cen仕alBureauforEducationalVisitsandExchanges)の代表が1 名,地方 自 治 体 の代表が
1名,現場教員の利益代表者が
1名,その他 の教員が
1名,認可 された私立英語学校 の協 会
(ARELS:Association ofRecognizedEnglishLanguageServices)の代表が1 名, と定め ら れている。加えて, この認証制度 の主任査定員お よび ブ リテ ィッシュ ・カウンシルの英語部
(EL D)の代表が出席す るが,投票権を持たない。3章は,費用について,総則,‑ ソ ドブ ック代金, 査定費用,年間経費の決定方法,を定めている。
4章では,査定に関 して,査定員の任命,主任査 定員,査定員の派遣校への割当て,査定員の職務について,定めている。査定員は,職務 として, カ レッジの英語 コースを,
5章に定め られた各項 目について,定義 された基準に したが って査定 し, 長所,改善を要す る点 などを具体的に報告 し,認証すべ きか ど うかの提案をす る. しか し,私立英 語学校の場合のよ うな認可の可否を問 うものではないので,評点基準はない。 5章 の査定基準では, 管理,運営,施設,設備,教職員の資案,教室における教育,お よび福祉サー ビスの各項 目につい て,必要条件を詳細 に規定 している。
ブ リテ ィッシュ ・カウンシルに よる公立 カ レッジにおける英語教育 コースを認証す る制度の現状 は,毎年 の年報に報告 されている。 『 公立 カ レッジにおける英語教育認証制度 :
1991‑92年度報告
(CoursesValidationSchemeforStateCollegesinEnglishLanguageTeaching,
Reportfor thePeriodOctober1991‑September1992)』は,発足後3年を経 て,すべての 「 英国公立 カ レ ッ
ジ英語教育協会
(BASCELT)」会員が,すでに査定を受けたか,査定手続 きに入 っているこ と を自賛 し,1
992年
9月 までに,4
8校 の英語 コースが査定員の訪問を受け,認証 された ことを報告 して いる。その間に,認証審議会お よび協会に提 出された不服 申 し立ては,
1件であった, とい う。
‑ 27‑
(2)
ケンブ リッジ試験等 に よる英語到達度 の評価 と認定
〔 概要〕
ケ ンブ リッジ大学は,
1858年 に,「ローカル ・‑ギザ ミネーシ ョンズ .シンジケー ト
(UCLES:UniversityofCambridgeLocalExaminationsSyndicate)」を設立 した。 近年では,毎年百 万 人
以上 の人 々が シンジケー トの実施す る試験 に参加 している。 ケンブ リッジ試験 の水準は,広 く世界 に認め られてい る。
UCLESの設置 目的は,適切,有効,廉価かつ安定的に教育成果 の質 を保証す る評価サ ー ビスを提供す ること,お よび ケンブ リッジ ・シソジケ‑ トが,世界 の指導的な評価機 関のひ とつであると認め られ続 け るために必要 な,研究開発を行 うことにあるD
〔 現況〕
1992
年度 の年報
(University of Cambridge Local Examination Syndicate1992Annual Review)の巻頭言に よる と, この1
0年 の問に, ケンブ リッジ試験 の受験者数 は,
2倍以上 に 増 加
し,毎年百万人以上 の受験者を数 え るに至 った。増加は, 「 外国語 としての英語
」の試験 の受験者 に よる ところが最 も大 き く,1
0年間で
3倍を超 えてい る。
また ジンバ ブエ, モー リシャス, レゾ ト, ス ワジラン ド, ボ ツワナ, ブルネイ各国の文部省 と協 力 して実施 している学校教育の成果 の評価試験 の受験者 も,
3倍 にな った。受験者 の増加は, こと に年少者 の方で頗著で,1
6歳 の受験者は, この間に,全受験者 の5
0%か ら60%にな った。UCLES
が試験サ ー ビスを提供す る機関の幅 も広が った。
10年前 と比べ る と, コソプ リ‑ ソシ ブ ・ス クールお よび継続教育 カ レッジの受験者数が著 しく増加 している。全科 目で,最低 限パスの 評価を受け る受験生 の割合 も,増加 してい る。 シンジケー トは, また試験科 目の増強に努 めてお り,
GCSE
( 中等教育一般証 明書) の国際版
IGCSEを開発,実施 したほか,
EEL( 外国語 とし ての英語) お よびTEFL ( 外国語 としての英語教育)試駈 も,1
982年 の
4科 目か ら,2
0科 目に増 強 した01
988年か らはA レベル科 目の多 くの分野に,モ ジュール化 した試験を導入 したO試験 の執 行は,地域的に も広が り, 旧東欧圏諸国お よび中国に,試験サ ービスを実施す る組織が構築 された。
〔 外国語 としての英語〕
UCLES
は,外国語 としての英語 の分野では
,一般的な英語 お よび特別 の 目的 のための試験を, 各種 の レベル ごとに,執行 してい る。一般的 な英語の試験 は,書 くこと,話す こと,読 む こと,聞
くこと,文法 お よび語法 の試験 を含み,合格 した場合には,認定書が与 え られ る。試験 の種類は, 入門 レベルの
PET (Prelimi naryEnglishTest),独 り立 ちの レベルの
FCE (FirstCerti丘catein English), よ くで きる レベルの
CAE (Certi丘cateinAdvancedEnglish),立派 な英語 の 使 え る
CPE (Certi丘cateofPro丘ciencyinEnglish),大変立派 な英語 の使 える
DES (DiplomainEng‑lishStudies)
,が ある。別途, コ ミュニケーシ ョン能力 に 重 点 を お い た
CCSE (Certi丘Catesin CommunicativeS女illsinEnglish)が,上記各 レベルに合わせて, Ⅰ, Ⅰ,Ⅲ,Ⅳと設け ら れ て
いる。特別 の 目的のための試験 としては,教員向けの
TEFL (CambridgeExaminationinEnglish forI
』nguage Teachers I& ⅠⅠ),お よび
CEIBT (Certi丘Cate in English forBusinessand Trade)の試験を実施 しているOなお,CAEは,1
991年1
2月に導入 された試験 で,すでに6
0か国
1万
7千人 の受験 を見ている。
ケ ンブ リソジ試 験種類 別受験 者数
この
FCEと
CPEの中間の レベルを 目標 とす ると位置付け られ
040000 120000
LFET
その他
てい る新 しい試晩 のあ り方に関 しては, レベルの適正化に最 も大 きな注意が向け られている。すなわち
CAEは,
FCEの
Aまた は
Bの評価に相当す る学力,そ して
CPEでは
Cの評価に相当す る学力を評価す ることが,適正な レベル とされている。
1991‑2年度における受験者数は,左図に示す ように,
PET,
FCE,
CAE
,
CPE,
TEFLその他いずれの試験において も増加傾 向を示 しているが, ことに新 しく設定 された
CAEの増加が 目立 つ
Oさらに,
UCLESは,
PSE (PrehminaryEnghsh Test)の 水準に達 しない英語到達度 の外国人が受験す るための レベルの, 基本英語の力を試す新 しい試験,
KET( 基 本 英 語 試 験 :
Key EnglishTest)を開発 している。 この試験は, ヨーロッパ ・カ ウ
ンシルの提唱す る
「1990年 の道程」に対応す るもの で あ っ て,
1977年版 の 「道程」を改定 して,
(1990年に改定 された)入門 レ ベル よ りも下の レベルを 目標 に した ものである。 この試験は, ≡ 一口ッパでの共通言語能力 の証明になるもので,
ALTE(ヨー pッパ諸言語試換機関協会 ・ ・
As sociationofL
anguageTestersofEurope)において,初級 とし て位置付け られ るものである。入門お よび道程 レベルの改定は,
BBCの推進す るマルテ ィメデ ィ ア ・プロジェク ト 「ル ック ・ア‑ ッ ド」 の展開に重要な触媒的役割を果たすO この プロジェク トは,
60本のテ レビ ・ラジオ ・プログラムを作成 し,
1994年か ら,放送 され ることになっているもので,
UCLES,
BBC, ロングマ ン, ブ リテ ィッシュ ・カウンシルが資金を提供 して,制作 され る。
テ レビ ・ラジオ ・プログラムに加えて,
BBCが 自習用教材を作成 し, ロングママ ンが入門 レベル よ り上の レベルの超えて学校で使 う教材を開発す る。
UCLESが開発す る
KET試験は, 「ル ッ ク ・ア‑ ッ ド」 の前半
30回分を終了 した レベルを 目途 として設言 され,
1994‑95年度か ら実施 され る予定になっている。
さらに
UCLESは,機関試験部を設置 したD これは,会社,英語学校 ,大学な どを顧客 として, その需要に対応す るための活動をすすめ る試みの一端で,
1993年か ら活動を開始 したO機関試験 の 結果に対 しては,
UCLESは,認定証書を発給 しない。 その結果については,
UCLESか ら, 機関に対 して,その結果を報告 し,一般 の試験 の結果 との相対的な関係を提示す る。
英語教師の認定のための試験 プT ,グラムは,
1967年に
CTEFL (Certificate inTeaching EFL:外国語 としての英語 の教師のための認定書)が導入 された ことに始 まる。 同年以降,英語教師の 評価は,当初 の証 明書を発行す る単一 の試験か ら分化 して,就職前 の レベ ル の
Certi丘cate( 認定 香) と現役教師 レベルの
Diploma( 資格免許状)に発展 した。 「 認定書」 と 「 資格 免 許 状」 の
2段階の
TEFL教員資格証 明書は,
1988年
9月以 降, ケ ン ブ リ ッ ジ
/RSA (RoyalSocietyofA
rts)試験 として,
UCLESに よって,執行 されている。
‑ 29‑
これ らの英語教師の評価 と認定 は,英 国を基盤 とす る英語教師の資格証 明 として世界的に信用を 得 てい る。 シンジケー トでは, こ うした スキ ームが英語教師 の専 門職 としての向上 に さらに役立つ
よ う,その体系化を図 る努力を行 ってお り,
1991年
11月に再検討計画が ケンブ T )ッジで始め られた.
1996
年 の秋 までには,外 国語 としての英語教員の資格試験 としての 「認定書」 と 「資格免許状」 の 新 しい システムが導入 され る運 び とな っている。
その他 の試験棟閑に よる外国語 としての英語 の試験 には,オ ックスフ ォー ド,
ARELS,
IELT な どがあ り,それぞれ の 目的に沿 って,実施 されてい る。
I
. ア メ リ カ
1.
供 給 体 制
ア メ リカにおけ る第二言語 としての英語教育
(ESL:EnglishasaSecondL
anguage)は, 小 学校,中学校,高等学校, カ レッジお よび大学,営
利を 目的 として私立 の英語学校,協 会その他 の 非営利 団体や ボランテ ィアな ど, さまざまな形態で,提供 されている。 これ ら多様 な英語教育 プロ
グラムの質的水準 の維持 と向上 のための努力 もまた, さまざまなや り方 で行われている。
ア メ 1 )カにおけ る第二言語 としての英語教育 プ ログラムお よびオ リエ ンテー シ ョン ・プログラム の もっとも包括的な一覧 は,国際教育協 会
(ⅠIE:InstituteoflnternationalEducation)の編集 ・ 刊行にかか る 『合衆 国におけ る英語 お よびオ リエ ンテ ーシ ョンの プ ログラ ム
(English Language andOrientationProgramsin the United States ODered by U・S.Institutionsof Higher Education,
LanguageSchoolsandPrivateSecondarySchools,
New YorkN.Y.,
1992)』で あ
る。本書では,第二言語 としての英語教育 プ ログラムは,
4種類に分類 されてい る。
( 1 ) 第‑ は, 「 集 中英語 プログラム
(ⅠntensiveESLProgram)」である。 これは,毎週
15時間 以上 の集中英語教育を行 うフル タイムの プ ログラムと定義 され てお り,通常,到達度 に応 じて,敬 種類 の プログラムが用意 されてい る。英語を母 国語 としない外 国人学生は,合衆 国 または カナ ダの 大学に正規に入学す る前 に,数週 間か ら数 カ月の間, これ らの プログラムに入学 して,必要 な レベ ルに到達す るまで,英語力を高め る場合が多いo集中英語 プ ログラムは,教養学部,専 門学部, め るいは大学院の学術的な プ ログラム と同時 ・並行にではな く,正規 の入学 の前 に, フル タイムで行
うべ き訓練 プログムラとして,設置 されてい る。
このカテ ゴ リー としては,前掲書は,
1,481プ ログラムを掲 げてい る。 その過半は, カ レッジま たは大学 の プログラムである。 ただ しこれ らの プログラムは,多 くの場合, カ レッジまたは大学 の 卒業 に必要 な単位 の認定 され る コースの執行 とは分離 されてお り,独立部局に よ り,独立採算 ・独 立 会計で,執行 されてい る。
また,営利 を 目的 とした,私立英語学校 の提供す るプ ログラムも,少 な くない。 同書 には,た と え
ば「ア メ リカ ン ・ランゲ ヅジ ・アカデ ミー
」 「ELSランゲ ッジ ・セ ンター
」 「CESJ「レナ
‑ ト・バイ ] )ソガル
」「アスペ ク ト・イ ンターナ シ ョナル ・ランゲ ッジ ・ス クール
」 「IALSJ「ICLSJ