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東医大誌 51(6):659〜660,1993
第31回
東京医科大学内分泌代謝研究会
三
会 当番教室
時平成5年6月29日(火)
午後5:00〜6:00
場東京医科大学病院 本館6F第3会議室
内科学教室第四講座2. アガロース電気泳動法によるリポタンパク質 移動度と血清脂質との関係
(老年病学)今村敏治、深谷修一、加納広子、近回 櫻、
高崎 優
動脈硬化の危険因子の一つに高しDL血症があるが、最近 変性LDL特に酸化LDLが問題となっている。血清リポタン パク質の簡易な分析法としてアガロースゲルによる電気泳 動法があるが、泳動パターンと動脈硬化指数との関連を検 討した。泳動後のデンシトメトリーによるβリポタンパク 質、αリポタンパク質のピーク位置を原点より測定し移動 度とし(前者bmm,後者amm),βリポタンパク質の相対 移動度b/aを求めた。動脈硬化指数であるLDL−Ch/HDL−Ch 比及びアポB/アポA1比を求め、 b/aとの相関を見たところ、
有意な正の相関を示した。従って、動脈硬化指数の高い症 例では相対的にβリポタンパク質(LDL)の陰性荷電が増大 し、動脈硬化の発症に関与している可能性が示唆された。
1. アルツハイマー型痴呆における骨・カルシウム 代謝異常
(老年病学)羽生春夫、高崎 優、
立川綜合病院表町病院 杉山 壮、阿部晋衛、小林康孝、
前畑幸彦、勝沼英宇
カルシウム(Ca)恒常性の維持は細胞や生体の生存に不 可欠と考えられ、老化やさまざまな病的状態で異常が認め られる。本研究ではアルツハイマー型痴呆(DAT)の病態 に骨・Ca代謝異常が関与しているか否かを検討した。
DAT女性患者では老年女性コントロールに比し腰椎および 大腿骨頸部の骨密度は有意に低下し骨粗霜症の合併が推測 された。Ca代謝関連因子については、血清Ca(特にCa 2+イ オン)の低下、PTHの高値、カルシトニンの低値傾向、ビ
タミンDの低値など種々の異常が認められた。以上から、
DATの病態には骨・Ca代謝異常が関与し、 DATと骨粗霧症と の病態上の密接な関連性が示唆された。
3. 膵ホルモンよりみたOLETFラットの糖尿病発症 過程
(内科学第三)金沢真雄、田中彰彦、福田元、須田成彦、
大野敦、佐藤潤一、野本さい子、能登谷洋子、伊藤久雄
(動物実験センター)米田嘉重郎
NIDDMのモデル動物と考えられるOLETFラットにおいて、
グルカゴン、インスリンの分泌予備能について検討した。
対象は9週、23週、48週のOLETFラットとし、対照として 非肥満のLETOラット(各n=6)を用いた。単離膵灌流は Grodskyの方法に準じ、 KRBBにて4m1/minで行った。ブド ウ糖刺激は2.8mMより16.7皿Mに濃度を上昇させて行った。
二二は一5分より30分までとし、灌流終了した膵は酸エタ ノールにて抽出、グルカゴン、インスリン、アミリン、含 量の測定に用いた。 (結果).OLETFラットは、9週令にて 既に体重の増加をみ、48週令では逆に体重の減少をみた。
血中フルクトサミンは23週令より上昇した。灌流膵のイン スリン分泌は48週令で対照に比べて低下した。グルカゴン 分泌は48週令では高濃度ブドウ糖によっても抑制されなか った。膵インスリン、グルカゴン含量はOLETFラットでは 加齢とともに低下した。アミリン含量は対照に比べて48週 令では低値であった。
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