• 検索結果がありません。

地域資源活用に関する高齢者ニーズの考察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "地域資源活用に関する高齢者ニーズの考察"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

演題 8

地域資源活用に関する高齢者ニーズの考察

-地域の茶の間利用者のインタビュー調査結果から-

キーワード: 高齢者、ニーズ、買い物、居場所

李 在檍 新潟青陵大学

Ⅰ 目的

本研究は、「白山駅~白山浦(白山市場)~学校町 通り」の活性化に必要な当該地区高齢者のニーズを明 らかにすることが目的である。当該地区は少子高齢化 や地域環境の変化による、コミュニティの衰退、特に 商店街の衰退が顕著である。平成 22 年の新潟市中央 区における高齢化率 22.8%であり、平成 42 年には 30%

を越すと推計されている(新潟市将来推計人口。新潟 市福祉部福祉総務課、平成 24 年)。高齢者は自らの ニーズを自覚し声を上げることが少なく、社会活動へ の参加も乏しいことから生活が活性化しにくい。それ はすなわち地域活性化を阻む要因ともなり得る。そこ で、当該地域の高齢者の日常生活、買い物方法、居場 所等に関するニーズに焦点を当て、地域に活性化にか かわる課題を把握する。

Ⅱ 方法

新潟市中央区の関屋・白山エリアで開催されている

「地域の茶の間」のうち 5 か所を訪問し利用者を対象 にインタビュー調査を行った。調査期間は平成 25 年 1 月~2 月である。質問項目は、活性化のねらいとし ている白山市場および憩いの場の有効活用における 高齢者のニーズを把握するために「日常生活状況」「買 い物方法」「白山市場の利用頻度」「地域の居場所」

とした。倫理的配慮としては、「地域の茶の間」の主 催者及び利用者に調査の目的、調査への協力の依頼、

また結果を公表することを口頭で説明し、同意を得 た。

Ⅲ 結果

1.基本属性:「地域の茶の間」(5 か所)を利用し ている高齢者 28 人(男性 2 人、女性 26 人)であった。

年齢別では、60 歳代(10 人)、70 歳代(12 人)、80 歳代(5 人)、90 歳代(1 人)。住居年数は、全員が 20 年以上この地区に住まれていた。家族構成は、一 人暮らしは 8 人で、20 人は配偶者や子どもなど家族 と一緒に暮らしていた。

2.「日常生活について」:①「困っていること」は、

健康状態の不安が最も多かった。一人暮らしのため病 気や怪我をした時の心配、冬の雪かきや移動の心配で あった。②「ご近所付き合い」は、挨拶程度が多く、

頻繁に交流している、サロンやサークルなどで交流し ていた。一方周りに家がなくて、交流がない高齢者も いた。③「相談相手」は、家族が最も多く、友人、地 域の茶の間の参加者、近所の人であった。④「交通手

段」は、徒歩が最も多く、自転車、バス、車の順であ った。

3.「買い物方法について」:①場所は、近所のスー パーマーケット、ショッピングセンターやデパート、

コンビニ、配達サービス、新潟駅等であった。②頻度 は、毎日が最も多かった。週に数回が続いた。③品目 は、食品が最も多く、次に日常生活用品等であった。

④白山市場の利用度及び要望は、市場を利用していな いが約半数を占めて、野菜の購入が最も多かった。ま た一人分の食材の販売、イベントの開催等であった。

4.「地域の居場所について」:①現在利用中のサロ ンや地域の茶の間等の居場所は、地域の茶の間が 18 人、サロンが 3 人、ボランティア活動場所(老人デイ サービスセンター)3 人、習いごとや趣味の教室 2 人、

新潟福祉会館、新潟市生涯学習センターであった。

②ほしい居場所は、近隣住民とゆったり話ができるス ペース、男性が気軽に集まれる場所、地域の茶の間の 増設であった。

Ⅳ 考察

当該地区高齢者の日常生活、買い物方法、居場所な どに関する状況やニーズが明らかになった。それは、

健康面の不安、特に独居高齢者の身の回りの世話に関 する不安であった。そのため、それを解消できる相談 相手や場の提供が必要である。買い物は、地区のスー パーが最も利用されており、家族と同居している高齢 者からは深刻な問題は見受けられなかった。しかし、

地区の高齢化が進むとともに、独居高齢者が増加して いる中で、今後買い物支援に関するニーズは増えると 予想される。さらに、地域の居場所について地域住民 同士がつながりを保つような場の確保が必要であっ た。

Ⅴ 結論

高齢者の主なニーズとして、健康相談や親しく他者 と交流できる場の確保、白山市場の再生等であった。

このニーズへの対応として、現在地区にある空き家、

商店街にある空き店舗、高齢者に十分活用されていな い地域の憩いの場「ふれあいハウス」を健康相談や集 いの場として有効活用できるための対策を検討する ことが必要である。

参考文献

新潟市中央区社会福祉協議会・新潟県立大学.新潟市 中央区おけるひとり暮らし高齢者の生活と意識に関 する調査報告書.2011.3:54-85.

参照

関連したドキュメント

最も偏相関が高い要因は年齢である。生活の 中で健康を大切とする意識は、 3 0 歳代までは強 くないが、 40 歳代になると強まり始め、

白山中居神社を中心に白山信仰と共に生き た社家・社人 (神社に仕えた人々) の村でし

PAD)の罹患者は60歳では人口の7.0%に,80歳では 23.2%にのぼるとされている 1) .本邦では間欠性跛行

日本全国のウツタインデータをみると、20 歳 以下の不慮の死亡は、1 歳~3 歳までの乳幼児並 びに、15 歳~17

中学生 高校生 若年者 中高年 高齢者 0~5歳 6~15歳 16~18歳 19~39歳 40~65歳

就学前の子どもの保護者 小学校 1 年生から 6 年生までの子どもの保護者 世帯主と子のみで構成されている世帯の 18 歳以下のお子さんの保護者 12 歳~18 歳の区民 25

視覚障がいの総数は 2007 年に 164 万人、高齢化社会を反映して 2030 年には 200

都内人口は 2020 年をピークに減少に転じると推計されている。また、老年人 口の割合が増加し、 2020 年には東京に住む 4 人に