会 社 解 散 請 求 権 の 法 理
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(2) 論. 説︵酒巻︶. 二四︵二四︶. る株式会社等においては会社の団体性が強く︑少数社員または個々の社員の意思にもとづいて会社を解散せしめるこ. とが適当でないと考えられたためである︒それゆえ二五年の改正法で︑取締役の権限の拡大に対応して社員の地位を. 強化し︑少数社員の利益の保護をはかるという構想のもとに︑アメリカ法に倣い︑この権利が株式会社等に関しても. 規定されることになったが︑その団体性や企業維持の必要性をも考慮して︑その講求をなしうる場合ならびに請求を なしうる社員の資格をかなり限定したのであるとされている︒. しかしながら︑株式会社法におけるこの制度の創設が果して妥当であったか否かは︑一部に批判のあるところでも. あり︑またいかに株主の利益保護を強調するとはいえ︑会社の解散という徹底した救済手段によってことを解決する. のであるから︑それは株主の︑いわゆる監督是正権の範疇にあってもきわめて異例に属するものであり︑株主保護の. 制度上非常に重要な意義を有すると考えられる︒それにもかかわらず︑これまでわが国ではこの権利行使の例をあま. りみていないせいか︑その本質ないし法的基礎の解明すら充分になされておらず︑その運用についてもなお検討を要 する問題が少なくないと思われる︒. 本稿は︑これが企業の閉鎖性に基礎をおく制度であること︑したがって︑この観点より右の改正の当否も評価さる. べきことを明らかにしたうえで︑その適用の範囲に関する各国法の立場を参照し︑もってわが商法上の現行規定の妥. 会社解散請求権の法的基礎. 当な運用と立法的改善に資することを目的としている︒. 二.
(3) さて︑解散判決請求権の制度的意義は︑まず商法第五八条︵有四条︶の規定する会社の解散命令との対比において. 明らかにされる︒いずれも会社の解散を命ずる裁判であって︑それにより会社の解散という効果を生ずる点では共通. しているが︑前者が株主の利益保護のための制度であるのに対し︑後者が公益維持を目的とする点で︑基本的に相違 する︒. 解敵命令は︑①会社の設立が不法の目的をもってなされたとぎ︑②会社が正当の事由なくその成立後一年内に開業. をなさず︑または一年以上営業を休止したとき︑および⑧会社の業務を執行する社員または取締役が法務大臣より書. 面による警告をうけたにかかわらず︑法令もしくは定款に定める会社の権限を瞼越しもしくは濫用する行為︑または. 刑罰法令に違反する行為を継続または反覆したとき︑の三つの場合に︑さらに公益維持の観点より会社の存在ないし. 活動が許すべからざるものとみとめられれば︑請求権者の請求にもとづぎ裁判所によって下される︒けだし︑この制. 度は︑法が会社の設立に関して準則主義をとり︑また会社業務に対する不干渉主義を建前とすることから生じ易い不. 当な結果を調整し︑その弊害を是正することを趣旨とするゆえである︒そのため︑解敵判決が会社の内部的問題とし. て株主の請求でなされるのに対し︑解散命令は会社の対外的問題として請求権者の範囲も広く︑法務大臣または株. 主・債権者その他の利害関係人とされている︒もっとも︑解散判決の理由となる事実が︑同時に解散命令の事由たり. うることもある︒たとえば︑当該の事実が︑第五八条一項三号との関連において反社会性を有し︑しかも同条にいう ︵一︶. 二五︵. 二五︶. ところの公益が必ずしも社会全体の利益のみでなく︑社員・債権者など会社をめぐる利害関係人の一般的利益でも差 支えないと解すれば︑社員の全般的利益に反する場合がそれである︒ 会社解散請求権の法理.
(4) 訟繭. 説︵酒巻︶. 二六. ︵. 二六︶. 両者はこのように︑現在のわが国では一応別個の制度とされているが︑本来この解散命令制度の母法的地位を占め. るイギリス法では︑いわゆる公益維持の面も株主保護の面もともに一般的な利益保護の問題として︑裁判所による解. 散︵註&ぎαR唱ξ爵Φ8霞貯︶なる項目のもとに︑統一して規定されている︵英会二二二条参照︶ことが留意さる. べきである︒それゆえ︑二五年の改正法以前には︑前述した株式会社企業の社団性と企業維持の要請に対する配慮よ. り︑公益維持の面に関してのみイギリス法が継受されていたが︑改正に際しては︑公益維持のため州の名で法務長官. の提起する訴にもとづく強制解散と︑とくに少数株主の訴による強制解散とを区別して︑後者に伴う問題の特殊性を. 重視するアメリカ法の立場が導入され︑ここに会社の解散命令とは別個に︑株式会社についても解散判決の制度が新. たに創設されるにいたったものとみられる︒したがって︑解散判決請求権は︑その制定の経緯と系譜よりしても︑ア. メリカ法におけると同様︑他の救済方法が失われたことを前提とする最終的手段として︑純粋に救済権たる性格を有 するものといえる︒. 他方︑その制度的意義はかように明確であっても︑その法的基礎︑とくに株式会社法におけるそれについては疑い. がないわけではない︒たとえば︑英米法上株式会社についてこの権利がみとめられるのは︑会社を本質的に株主の契. 約的結合とする沿革的思想によるのであり︑かかる思想をもたないわが国において︑合名会社や合資会社と同一に株 ︵二︶ 式会社を律することは適当でなく︑この権利は立法上むしろ削除するを可とする︑との主張もみうけられる︒. この見解の当否を論ずるにあたっては︑やや迂遠ではあるがこの権利が系譜的に由来する英米法について︑その法 的基礎を確認しておかなければなるまい︒.
(5) 周知のように︑イギリスにおける近代的株式会社企業の発達は︑一八世紀初頭のイギリス社会にみられた異常な投. 機熱から生ずる弊害を防止するために制定された︑一七一九年の泡沫会社法︵㊥&竃oわ9︶によって︑爾後の会社設立. が抑制された結果︑同世紀の後半に産業革命の進行とともに籏生することになった法人格なき会社︵§ぼ8慧9暮巴. 8旨宕邑$︶をその基礎としている︒これらの会社は法律的には設立証書︵留&亀器窪︒目︒算︶にもとづく℃賃9♀. 号首であったが︑その機構はすでに一七世紀の中葉に完成をみていた特許会社︵︒富詳段&8琶饗ξ︶の組織形態を. 模範とし︑その設立証書には信託や契約法理の利用によって︑実質上多くの法人的特性が織り込まれていた︒そし. て︑イギリスにおいて初めて会社設立に関する準則主義を採用した一八四四年法︑ならびに株主の有限責任制を規定. した一八五五年法がその対象としたのは︑当時広く行われていたこれらの法人格なき会社であり︑両立法はこの形態. に法人格と有限責任の恩恵を与えてこれを一般会社形態としての株式会社企業たらしめたのである︒それゆえ︑現代. のイギリスの株式会社は︑国家の認許にもとづく法人からの発展というより︑むしろ成員相互問の合意に基礎をおく. ︵三︶. 法人格なき℃貸9R昏なより発展したものであり︑その浴革からも組合的原理に多くを負っているとされるのであ. る︒しかし︑このことはなにもイギリスにおいて︑株式会社の本質を組合と解することを意味するものではもとより. ない︒それどころか︑イギリス法が一八四四年以来℃貰9段路首と法人とを区別し︑両者の機能の差異を明確にした ︵四︶ のは︑も貰9霞鴇督形態が大規模な株式会社企業に本質的に適合しえないことを認識したことによる︑と考えられて いる︒. 二七︵. 二七︶. これに対しアメリカでは︑一七四一年に制定法をもって前記の泡沫会社法の適用が植民地にも拡大されたにかかわ 会社解散請求権の法理.
(6) 論 説︵酒巻︶. 二八︵. 二八︶. らず︑同法は無視されていたとみられている︒しかも︑一七七六年の独立宣言以後に︑合衆国憲法により事業会社の. 設立に関する連邦議会の権限が各州立法部に移管されてから︑会社法はアメリカ独自の発展を遂げることになる︒そ. して︑法人会社の設立についても州の特別法によってイギリスにおけるよりも遙かに容易にみとめられ︑この特別法. による法人格の付与が一九世紀の中頃まで原則とされていた︒しかし︑経済活動の増大に伴う会社設立の激増は︑準. 則主義にもとづく一般会社法制定の必要性を痛感せしめるとともに︑反面特別法の成立に関連する多くの不正行為を. 生んだことから︑多くの重要な工業州で準則主義の採用と株主有限責任の原則の確立とがイギリスに先立って行われ. た︒その噛矢が一八二年のニューヨーク製造会社法である︒全般的にも一八四八年頃を転機に︑産業革命の進展に ︵五︶. 並行するアメリカ経済の発達に応じて︑大多数の州が特別法制度を放棄して準則主義に基礎をおく一般会社法を制定. するにいたったといわれる︒このようにアメリカでは準則主義が相当早期に達成されたので︑法人格なき会社形態は ︵六︶. さして重要性をもたなかった︒したがって︑株式会社形態に関してアメリカ法が継受したのは︑一八世紀末までにお. けるイギリス法であり︑それは当時の組合法の未成熟な状態よりして︑イギリスの特許会社を通じてアメリカの会社. に与えられた法理であった︒その結果︑一般会社法の制定に際して立法者が念頭においたのは︑法人格なぎ会社ない. しは短旨塁お岳もの組織ではなく︑特別法または特許状による会社であった︒そのため現代のアメリカ会社法は︑イ ︵七︶ ギリス会社法に比して組合および契約の諸原理に負うところが少ない︑とされるのである︒. かように株式会社法の組合法理に対する依存度は︑英米両国にあっても必ずしも同一ではない︒それでもなお大陸法. 諸国の会社法との対比においては︑その基底に潜む組合法理の存在を特色として指摘することが可能と思われる︒そ.
(7) れにもかかわらず︑団体的発展に則して考える限り︑この特色はこれら両国においても次第に払拭される残存物と目. さるべきものであろう︒しかし︑この両国にあって株式会社形態が︑法の意図とは別にあらゆる企業規模に適応しう. る万能的形態として扱われてぎた事実が︑看過されてはならない︒このことが大規模企業については組合法理への依. 存を排除し︑逆に小規模企業についてはその必要性を強く認識せしめるにいたったと考えられる︒イギリス法におけ. る株式会社形態の分化︑すなわち公募会社︵暑霞︒8饅短曙︶に対する私会社︵嘆貯象︒8巨短昌︶という特別形態. の創設がその例であり︑またアメリカ法でも閉鎖的株式会社︵︒ぴ88壱o蜜臨窪︶制度を発達せしめようとする努力. が︑理論上あるいは立法上試みられているのは︑同一の志向にもとづいている︒これらの閉鎖的な会社形態について. ︵八︶. は︑大規模企業とは対瞭的に︑組合法理に対する依存をその実体に対応してむしろ強化しようとするのがその傾向で ある︒. 英米において︑会社の解散判決請求権が︑組合と同一の基盤において会社の解散を命じ︑成員の救済をはかるもの ︵九︶ であり︑それゆえ株主相互間の信頼関係に基礎をおく︑組合法理の名残りの一つであるとされていることが︑前述し. ︵一〇︶. たところより充分理解されるのである︒またこの権利が現在小規模な閉鎖的会社についてとくに有用とされているこ とも︑その法的基礎よりして首肯されるところである︒. もつとも︑イギリス会社法上この権利は最初の総括法である一八六二年法以来明文をもって規定されているので問. 題はないが︑アメリカでは︑制定法の規定がない場合に︑裁判所が少数株主の訴で会社を解散せしめる衡平法上の権. 二九︵. 二九︶. 限を有するか否かについて争いがあり︑各州法の立場は必ずしも一致していない︒ただ一八九二年まではこれを否定 会社解散請求権の法理.
(8) 論. 説︵酒巻︶. 三〇︵. 三〇︶. するのが一般的な見解であったが︑その後次第に他の適正な救済方法がない場合に︑衡平法裁判所がこの救済を株主 ︵一一︶. に与うべき事情の存することがみとめられてきており︑連邦裁判所も当初はこれに疑いをいだいていたが︑今日では ︵コ一︶. この衡平法上の権限を確認しているともいわれる︒実際には比較的重要な商工業州を初めとして多くの州が︑制定法 をもってこの権限を法定している︒. ところで︑以上の考察より得られた︑解散判決請求権の法的基礎を︑社員相互間の組合的結合関係に求める立場. は︑合名会社・合資会社に限ってこの権利を規定していた︑昭和二五年の改正法以前のわが商法に関しては妥当す る︒. たしかに合名会社の本質を組合とみるか社団とみるかも問題であるが︑わが商法上︑会社は社団であり︵商五二条. ・有一条一項︶︑法人であると規定されている︵商五四条一項・有一条二項︶ので︑条文よりすれば会社はすべて社. 団法人ということになる︒しかし︑ここにいう﹁社団﹂の意義に関して︑それは組合︵O①ω亀霧冨εに対立する概念 ︵=二︶. としての社団︵く霞o嘗︶を意味するのではなく︑単なる複数人の結合体を指すものであるとの解釈が近時有力に主張 ︵一四︶. されており︑この観点より合名会社および合資会社の本質は︑対内関係では組合であり︑対外関係では法人であると. の考え方も示されている︒これに対してはまた︑組合概念は取引の世界において存するもので︑単なる内部関係の規. 律だけに止まるものでなく︑対外関係を捨象すれば組合概念の支柱の半ばは失われるとの批判があり︑﹁合名会社. は︑すでに組合をいわば脱皮したものであるが︑いまだ完全な社団の段階には至らず︑またそれを望まないで︑組合. の殻を若干残しているものである﹂︑換言すれば︑民法上の組合形態は企業の維持と活動の機構として適性を欠いて.
(9) いるので︑﹁商法的加工を受けて合名会社に発展したのである︒そこにはなお組合的色彩が若干残っているが︑もは ︵一五︶. や組合の本質は失われている︒しかし︑なお︑社団としては徹底していない︒その中途半端なところに︑実は合名会. 社の魅力が存するのである﹂との理解もなされている︒こうした見解の当否はいま暫く措こう︒いずれにしても人的. 会社については︑その内部関係に特則がない限り組合に関する民法の規定が準用されるので︵商六八条・一四七条︶︑. その本質を組合とみるか︑あるいはこれに反対し組合的色彩を止めるものとみるかは別として︑組合的関係の存する ことは否定しえないであろう︒. 一方︑物的会社の典型と目される株式会社の本質に関しても争いがないわけではないが︑現段階では社団法人説が 支配的である︒. 因みにドイッ法上︑解散判決請求権は︑合名会社・合資会社については規定されているが︑株式法にはみられ癒と. ころである︒これが大陸法諸国にほぼ共通の事象であり︑おそらくその法的基礎に対する明確な認識の結果によるの であろう︒. 問題は有限会社である︒前述したごとく︑ドイッ法ではこの権利を株式会社にはみとめていないが︑有限会社. ︵○Φω亀ω魯聾旨汁び霧︒ぼぎ﹃霞国鉢qお︶については合名会社と同様の規定をおいている︒もっとも︑有限会社法. におけるこの権利のとり扱いに関しては︑大陸法諸国でも一致していない︒たとえば︑オーストリー法・フランス法. にはこの種の規定は存しないが︑後者にあっては実際上︑一般組合の規定︵民法一八七一条︶に依拠して会社の解散. 三一︵. 三一︶. を求めることが可能と考えられている︒これに対しスイス法では︑重大な事由あるとき各社員は裁判所に会社の解散 会社解散請求権の法理.
(10) 論. 説︵酒巻︶. 三二︵三二︶. ︵一六︶ を訴えうるとして︑これを少数社員権とするドイッ法よりもその行使を容易ならしめている︵八二〇条四号︑八二二 条二項︶︒. 有限会社は︑わが国での一般的な理解に従えば︑その本質において社団法人であるが︑経済形態としては人的会社. と物的会社との中間折衷的形態︑いずれかといえば物的会社に属する形態と解されている︒もっとも︑物的会社と人. 的会社との区別の基準を︑多数説のように社員たる個人と会社企業との関係の疎密に求めず︑対外的な責任関係より. 把える立場よりすれば︑折衷的形態などという表現はあたらない︒有限会社も会社の対外的信用の基礎が会社財産の ︵一七︶. みにおかれる以上︑会社機構としては物的会社そのものである︒ただ︑その閉鎖的企業たる特質から人的色彩が生. じ︑会社企業と社員たる個人との関係も株式会社より密となるのである︒このように社団法人たる本質と︑その法的. 規制における閉鎖性に対する配慮より︑その実体の組合的性格が看取されるということとは︑何ら矛盾するものでは. ないと思われる︒もとより有限会祉にみられる組合的性格は︑その社団的構成に主体をゆずり本質を左右するもので ︵一八︶. はないが︑反面有限会社が閉鎖的な会社形態として構想される限り︑これを排除し去ることはでぎない︒換言すれ. ば︑有限会社の法的機構における緯合的結合関係の存在は︑基本的には︑この会社形態に要請される閉鎖性のメルク. マールたる持分の譲渡制限規定︵有一九条参照︶の反映として求めることができよう︒社員の補充的出資義務︵有一 四条・一五条・五四条参照︶もその徴表の一つである︒. 有限会社の持分の譲渡制限に関する各国法の規制もまた︑必ずしも同一ではないが︑社員が法律のみとめる制限条. 項を定款に規定するか︑または法律自体が持分の譲渡を制限する法定義務を課するか︑のいずれかの方法にて行われ.
(11) ︵一九︶. ︵二〇︶. る︒いずれにせよ有限会社は︑閉鎖性の基礎を法律自体におくことによって︑社団的構成のうちに実質的な組合的関. 係をも帯有する会社形態である︒けだし︑閉鎖性は︑結局は社員相互間の組合的協同関係を基調としなければ︑維持. しえないゆえである︒それはあたかも︑合名会社が︑団体的発展において組合より社団へと向う過程に在って︑なお. 組合的構成に止まるのに対し︑有限会社は逆に社団的構成に組合的要素にもとづく修正を加えた形態といえよう︒ド. イッ法上有限会社は︑基本的構造において簡易株式会祉として構想されているにもかかわらず︑なお本質的には株式 ︵二一︶ 会社より組合的構成の個人主義的会社︵ぼ鎌く置爵冴蔚魯︒○霧亀8冨εに移行しているとされることが重要である︒. このことは︑有限会社形態の創設・発展の歴史︑あるいは英米法上の私会社または閉鎖的株式会社制度の沿革を顧み るとき︑おのずから明らかとなる︒. したがって︑有限会社法における解散判決請求権の基礎もまた︑社員相互間の実質的な組合的結合関係の存在に求 ︵二二︶ めることが可能であろう︒現実にも解散判決の必要性は︑社員数の多少と持分の譲渡性の難易に影響される︒とすれ. ばこの観点からも明白に会社の閉鎖性を其礎とする権利であり︑閉鎖性が法的機構において特色づけられている会. 社︑すなわち人的会社はもとより有限会社についても妥当する余地がある︒それゆえ︑この権利の行使は︑法形式的. には会社の解散を求める訴であるが︑実質的には社員間の組合的結合関係の解消を求める訴である︑と解される︒. 三三︵ 三三︶. この理解の正当性は︑ドイッ有限責任会社法で︑解散判決請求権に関する規定の根拠を︑株式会社と異なる人的結 ︵二三︶ 合関係の存在に求め︑また合名会社法の相当規定︵商法典二⁝二条︶に依拠するものと解することを︑併せて指摘し ておけば充分であろう︒ 会社解散請 求 権 の 法 理.
(12) 論. 説︵酒巻︶. 三四︵ 三四︶. そして︑上述の見地からすると︑わが株式会社法上のこの権利は︑理論的にもその基礎を有していないといわなけ. ればならない︒また実際面でも︑訴の事由が示すごとく︑大規模な公開会社にあってはその適用をみる事態が通常予. 想されえないので︑閉鎖的な小規模企業について初めて実効性をもつ制度と考えられる︒それにもかかわらず︑昭和. 二五年の改正では︑この権利をまず株式会社について規定し︑次いでこれを有限会社に推し及ぼすという立法過程を. 辿っている︒おそらく有限会社に対しては株式会社に近いとり扱いをすることとした結果なのであろう︒しかし︑こ. の権利の法的基礎からすれぱ︑この過程は明らかに不当であり︑その本質の解明が怠られていたことを物語るものと. いえる︒もっとも︑株式会社に関しても︑立法をもって株式の譲渡制限をみとめ︑閉鎖性の導入をはかることは可能. であり︑その要望も一部ではなされている︒しかし︑仮りにこれが実現したとしても︑如上の諸会社形態にあって閉. ︵二四︶. 鎖性はその本質ないしは要素とみなされるのに反し︑本来公開性を建前とする株式会社では︑それは法政策の見地か. らする偶素にすぎないことが看過されてはならない︒したがって︑すでに別稿で指摘した通り︑今後株式会社形態を. 大隅健一郎H大森忠夫︒逐条改正会社法解説三二・五三四頁︑鈴木竹雄且石井照久・改正株式会社法解説三二九頁︑石井. 公開の大企業に限定し︑その存在領域を画する場合には︑当然株式会社法では削除されてよい規定と思われる︒. ︵一︶. ﹁株式会社は物的会社であって︑資本主義的な社団である︒即ち︑株主相互間には︑合名会社のように密. 小町谷操三・﹁改正株式会社法管見﹂法学一五巻四号三五・三六頁︑松田二郎n鈴木忠一・条解株式会社法下六三七頁︒. 値・註解株式会社法一巻コ一八頁︒ ︵二︶. 小町谷博士は︑. 接な関係がない︒且つ株主は︑株式の譲渡によって︑自由に会社との関係を断ちうるのみでなく︑差止請求権及び代表訴訟.
(13) 提起権を有し︑直接にも間接にも︑自己の権利を擁護しうるのである︒加うるに︑重要事項については総会の決議が︑特別. 決議によって行われることにより︑株主の利益が相当に保護せられている︒また例外的には︑株式買取請求権︵商二四五条. ノニ以下︑四〇八条ノニ︶すら認められている︒故に商法が︑たとえいわゆる少数株主の請求を条件としているとはいえ︑. 株主にかかる解散判決の請求を認めたことの妥当性については︑甚だ疑なきを得ない﹂と主張される︒理念型の株式会社を. Oo名9ωoヨ①Oo酵声曾び①葺o窪ω葺闘ωげ9巳︾旨R8睾9∈o導汁凶89ヨ①O=畦く騨a冨毛閑㊦≦Φヨ一39︶℃﹂G︒担−. 対象とする以上︑正当な見解といわなければならない︒ ︵三︶. ︵六︶. ︵五︶. ︵四︶. 閃Φ二Φ帥旨血鋸Φ鎌一ρ一.びの置○号ヨOo壱o岳鉱○昌餌誉山℃はく簿の︸ぺ8①旨ざ一罐Qo︾も●旨Go︒. い仁8︸甲o呂の言客○号旨Oo壱o吋&自い①讐巴畳Op㎝O鼠凶昌蒔弩寓薯寄≦oヨ一〇貫署●一80︒占8餌︒. Oo名①ぴOP息酔4b.一QQ刈P. 一らo謡●なお︑星川長七・英国会社法序説二三〇頁以下︑本間輝雄・イギリス近代株式会社法形成史論三四頁以下︒. ︵七︶. 私会社ならびに閉鎖的株式会社は︑本質的には組合的組織の必要を充たすために考案されたものと解されている︵のo名Φび. Oo名①び o や 9 什. もやお刈ρ一ω認・. 山口幸五郎・﹁アメリカ会社法における取締役の地位の変遷﹂甲南法学四巻四号五〇八ー五一七頁参照︒. ︵八︶. ○㍗9£層お8︒︶Qまた一つの比喩的表現であるが︑オニールは︑閉鎖的株式会社の株主は︑対外的には株主であることを. 望むが︑対内的には組合員であることを望む揚合が稀でないとして︑その企業的実体を明らかにしている︵Q28ど閃①8曇. 一〇お. や3①︒. 三五︵. 三五︶. やおcoOこ国o導ω8一POO壱oβぼ8げ蝉妻きα甲碧江8博<○一●葬一〇8鳩やω①Oこω8<窪の︸寓弩き○○犀9. ︒室︶Q ︒冨毒㊤且O・簿①目℃R塁牢〇三Φきの℃一〇㎝o︒℃pG ゼ①αq一ω巨剛o昌鋒①&おΩ・ω①Oo∈︒吋舞一〇霧bG ︵九︶. Oo妻oさ8.o一什. 昏①ピゆ名○臨℃ユ︿簿oOo巷o轟猷8ρぎαa. 会社解散請求権の法理.
(14) 論 ︵一〇︶. 説︵酒巻︶ Oo譲①ぴ8.9幹. oS すおQ. 三六︵ 三六︶. ︵二︶山︒参器旦ε.︒F箸●ω①?︒︒①O︒︸ωけ︒<⑦βoや︒一け︒も●旨9国巴一き鼠︒℃90︒巷︒糞一︒βおく●︒α ︒㎝G︒●. ︒剛●冨くざ汐守簿①OO∈o壁ぎ霧鋤鼠魯魯Oo馨吋oどくo一﹄﹂O㎝ρやo. 一漣①. ℃●刈墨. 石井他・前掲書六三頁︑大隅・会社法の諸問題二四一頁︑西原寛一・﹁株式会社の社団法人性﹂︵商事法研究二巻︶三〇. ︵一二︶ 閃毘鋤暮ぎ90や98℃●置9鴇QZogoマ9fや鴇9. ︵一三︶. 頁︑松臼・﹁会社の組合性と社団性﹂︵田中先生記念・商法の基本問題︶一二四頁︑同・株式会社法の理論一五〇頁︒. される︒. ︵一四︶ 松田・株式会社法の理論二二〇頁︒なお︑大隅・全訂会社法論上巻一五頁は︑人的会社を﹁権利能力ある組合﹂と表現. 国帥O﹃①Pび仁﹃㌍国Oヨヨ①⇒什餌円賊ρヨOOωO震σの窪①融O昌α象Φの⑦ω①一一のOび緯8講ヨ紫びΦωOず吋蝉づ犀け①門団蝉津G口騎切P一ど①︾仁ゆ. ︵一五︶ 酉原・前掲書三一・三二頁o ︵一六︶. 拙稿・﹁有限会社の特殊性と社員の地位強化に関する法規整﹂早稲田法学三八巻一・二冊一六二−一六三頁︒. 一〇㎝O.ω︒お G o 博 ㈱ ① 一 ︾ β 巨 ︒ 辰 ・. ︵一七︶. もっとも松田博士によると︑社会上存する人的結合は︑構成員数においても団体性の強弱についても無数の段階がある. が︑法はこれに対して社団と組合という二つの組織形態のみを与えたので︑このいずれかに属せしめて法律的考察をしなけ. ︵一八︶. ればならないQしかも両者は互に相排斥する概念であるから︑両者の性質を兼有する﹁組合的社団﹂とか﹁社団的組合﹂と. いうような鶴的存在は許されない︒これも定型の必然性であると説明される︵同・理論一四〇1一四一頁︶︒この理解より. すると︑社団的構成を本質とするがなお組合的性格も存するというような表現は許されないかも知れないが︑要は法的構成. において何を本質とするかの問題ではないかと思うQそして会社法制において︑各種の会社形態が同時に存在しうるという.
(15) ことは︑その基礎をなす入的結合に対する別個の特殊な配慮を示しており︑その法的構成をいかにするかはそれぞれの会社. ︵一九︶. この点については︑川島武宜・﹁企業の法人格﹂︵田中先生記念・商法の基本問題︶一八七頁︒. 拙稿・﹁閉鎖的な会社ーその特質と法規整﹂早稲田法学会誌一〇巻八九頁以下Q. 形態に関する法律規定にもとづいて決せられる問題であろうQ. ︵二〇︶. 悶oぎPU80窃亀の魯艶坤含一什げ89感β5R悶織盆昌αq矯国ぼ窪訂薦の缶 βαぴ仁9号ωα90器B8づ=四昌留一巽g窪Go.ωP. oh 国8びΦ昌び弩単騨騨ρ博¢醤G. 一一一堕一旨Pω●轟GQい. ︵二一︶. ︵二二︶. ψ誌蒔●. 解散判決制度の適用範囲に関する各国法. 拙稿・早法三八巻一・二冊一七六頁︒. ︵二三︶国8び①旨貫堕鋤聾︒○. ︵二四︶. 三. ところで︑このような解散判決講求権の法的基礎の解明とは別個に︑この制度を各種の会社に実際に適用するにあ. たっては︑解散判決の訴を提起しうる者の資格およびこの訴を提起しうる事由をかなり厳格に制限する物的会社の場. 合に︑とくに問題が生ずることになろう︒したがって︑かかる観点より英米会社法ならびにドイッ有限責任会社法の. 立場を概観しておくことは︑わが国における関連規定の運用と立法的改善にとって必要なことと思われる︒. O アメリカ法. 三七︵. 三七︶. アメリカ法に関しては︑制定法の規定がない場合に︑裁判所が株主の訴で会社を解散せしめる衡平法上の権限を有 会社解散請求権の法理.
(16) 論. 説︵酒巻︶. 三八︵. 三八︶. するか否かについて争いがあり︑従来各州法の立場が必ずしも一致していなかったことは既述の通りである︒これを ︵一︶. ︵二︶. 肯定する見解は︑かかる救済の適用さるべき状況においては︑衡平法的見地から会社の法形態を無視し︑企業の実体 ︵﹄二︶. を℃巽9①お露もと同一の基盤に置いてこれを解散せしめうるとするのである︒ただ︑大多数の州会社法では︑近時こ. の権限を法定する傾向にあるので︑これが法定をみた範囲でこの種の論議の実益が失われることはいうまでもない︒. 州会社法がこの救済を法定している場合に︑それはいかなる事由にもとづいて与えられるか︑訴を提起しうる者の. 資格はいかに制限されているかが︑わが法との比較において考察されなければならない︒. 第一の︑強制解散の事由に関して︑これを特定または限定せずに非常に広汎に定める州法も若干みうけられる︵た. とえば︑Oo雪9蔚鼻<8雪く罵αq一巳鈴︶︒﹁正当な理由﹂﹁充分な理由﹂あるいは﹁株主の保護にとって必要な合理性﹂. とか﹁正当かつ衡平な事由﹂などがその例である︒こうした広汎かつ抽象的な規定によるときは︑判例を通じて承認. 会社の機能が放棄された場合. 会社の営業が全く開始されないか︑長期にわたって停止されており︑この状態を. されてきた裁判所の権限が行使さるべき状況をもって︑その内容を具体化することが必要となる︒ ︵四︶ ぞれはおおよそ次の三種の状況に大別されている︒. ①. 放置する限り会社資産が澗渇してしまう場合がそれである︒この際︑取締役および役員が会社業務に全く関与してい. 会社の事業目的が根本的に変更され︑または事情の変化によって当初の目的の達成が違. ないという事実︑あるいは株主総会が全く開催されず︑しかも他の株主がこのことに無関心である事実等は︑有力な. 会社の主要目的の失敗. 理由となりうる︒. ②.
(17) 法・実行の不能もしくは不可能となった場合︑あるいは事業活動の継続が損失のみをもたらし︑結局は破産すること. が明白な場合等である︒会社が現に損失を蒙っているという事実︑または事業活動の機会を殆んど有しないという事. 共通の利益 を 目 的 と し て 共 同 す る こ と の 失 敗. これには︑⑥会社事業の円滑な運営を阻害するようなその会社内. 実のみでは︑充分な事由たりえないと解されている︒. ⑧. における重大な不和対立から︑㈲支配権を掌握する者による詐欺的な会社経営にまで及ぶ多様な状況が包含される︒. たとえば︑前掲⑥には︑会社の経営や管理問題に関連して︑株主も取締役も等分に対立し︑いずれの側にも他方を. 強制しうるだけの力がないときに生ずる膠着状態︵飢$亀o象︶において︑会社を解散せしめることが株主の利益とな. る場合等が属する︒単なる行ぎ詰りの事実だけでは足りず︑それが営利法人としての会社の存在を不可能とするほど. 根深いものであることを要する︒かかる行き詰りによって会社の機能が停止した場合︑一派の者が権限なくして会社. 財産を占有し︑また会社業務を支配する場合︑あるいは両派の対立が嵩じて取締役会が分裂し︑株主がその行き詰り. を打開しえない場合などに︑会社を解散せしめることは︑全株主の利益となるとみられている︒. また㈲には︑多数株主または支配株主もしくは取締役が︑少数派株主の犠牲において会社を運営し私利をはかるこ. と等が属し︑会社を解散する以外に少数者を保護する方途がないと判断される場合である︒利益を故意に留保し︑会. 社資産を横領し︑あるいは少数者をしめ出す計画など︑これらの者の行為が違法・圧制的または詐欺的であることも 同様である︒. 三九︵. 三九︶. いずれの事由についても︑会社の解散が株主にとって利益であり︑かつ公益に反しないことが︑裁判所による権限 会社解散請求権の法理.
(18) 論. 説︵酒巻︶ ︵五︶. 行使にとっての究極的な基準となる︒ ︵六︶. 四〇︵. 四〇︶. 州会社法のうちには右の事由を詳細に列挙しているものが多いが︑とくに号巴一〇爵に関連する強制解散を規定す. るのが最も普通の類型である︒なかには殆んど考えられる限りの事由を朋記するものもあるとされる︵たとえば︑ 20奉魯v20同浮O畦o一ぼ黛男ob窃覧奉巳蝉︶︒. 第二の︑訴を提起しうる株主資格についてみると︑半数以上の州法では︑保有株式数に制限を設けず︑単独株主権. ︵七︶. とされているが︑一部の州法は各種の比率でこれを規定しており︑また一定の保有期間を併せて要求する州法もみら れる︒. 株主の訴にもとづく強制解散は︑アメリカ法上︑右の範囲内でみとめられるが︑いずれの場合にもこの救済の徹底. した性格にかんがみて︑裁判所の権限がかなり弾力的に行使されていることが注目さるべぎである︒すなわち︑裁判. 所の関与があれば他の救済で足ると判断される場合には︑積極的にこれに依るなど各種の調停的な救済方式が試みら. れている︒たとえば︑会社経営者の不正行為については禁止命令が有効とされ︑また義務違反の取締役を解任し︑あ. ここでは単に﹁解散﹂の語を用いているが︑アメリカ法上は法人格の消滅を伴うαδωoξ訟8と︑. これを伴わぬ毛げ島昌αq. るいは解散に代えて管理人を任命しその者が事態を改善しえなかった場合に初めて会社を解散せしめる方式などであ る︒. ︵一︶. 仁℃の区別がある︒もっとも︑後者にあっても清算が開始されるので営業活動は事実上終結せしめられ︑前者と同一の効果. を生ずることになる︒したがって︑これを号鼠90&器9舞δ⇒ともいう︒本稿では両者を一応同一にとり扱っているQ.
(19) ︵二︶ 禺o§馨忽P9∈霞鑑8寂毛§ら噂鍔︒鑑8. 層器ρ. ︵三︶ 一九六〇年現在において︑↓窪づoωωΦρ2魯声玲欝O貫﹃を除く全州が︑この種の制定法規定を有するという. ︵>㊥局も. マ箆9旧ωg︿窪98︒o一£やO㎝Og. 自o彗馨色P︾園①ヨ①身8村Oo巷○壁8︾げ霧oー冒良9巴℃o矩段8薯営αq℃餌OO壱o蚕餓3鉾跨oω忌け9餌蜜一き誌蔓. 客oα①一ωqωぼ①のωOO∈o轟甑○昌︾9︾昌昌○什舞①9︿o一.葬おOρ℃︐おト︶︒. ︵四︶. ω8︒浮○一α⑦5恥OOo露ヨ玄餌い●寄メ一漣ρ℃︒器①︒什●の︒ρ︒旧切巴一き並βp8●o津. の8こ缶o馨ωけ①500壱oβけ一〇昌冨譲四且零8什一〇〇℃℃●ωOOo什●の8■. ︵五︶ O一gぎ寒o号拳Ooεo鍔賦o昌い帥名︸<9ト一8PやGゆ蜜引○︑2①90掌9f戸Go器●. たとえば︑Z①霜蜜お2︵さ獣yO巴龍霧p冨︵GooQ 試ま︾①ヨ○纂房yOo旨ま9一〇暮︵ε獣y寓器墨9霧9錺︵斜O獣y20<四血鋤. ドィッ法. なおこの点で︑アメリカ法曹協会の模範事業会社法は単独株主権となすことを勧奨している︵同法九〇条㈲︶︒. ︵一〇獣y譲ゆのけ≦茜営賦︵8獣︶●. ︵七︶. ︵六︶ O.Z① 一︶Ob●O詳こ℃●ω笛㎝Φ幹の①ρ.. ⇔. 有限責任会社法上の解散判決請求権は︑わが国におけると同様︑その行使に関して二つの面で制限をうけている︒ま. ず実体面では︑﹁会社の目的の到達が不能となった場合またはその他会社の事情において解散をなすべぎ重大な事由の. 存する場合﹂に限ってこの訴が提起しうることであり︑次いで訴訟面で︑その持分を合算して基本資本︵ω5日唐訂℃富一︶. 四一︵ 四一︶. の﹃○分の一以上にあたる少数社員のみが原告たりうることである︵同法六↓条一・二項︶︒同条は定款をもってこ ︵一︶ れを排除することはできないが︑少数社員の資格要件を軽減するなど解散を容易ならしめることは可能とされる︒ 会社解散請求権の法理.
(20) 論. 説︵酒巻︶. 四二︵. 四二︶. ところで︑同条の適用にあたってはまず︑解散をなすべき﹁重大な事由﹂について何を重大とみるべぎかが問題と. なる︒法はその前段で︑会社の目的の達成不能を具体的に掲げているが︑それもまた一般原則たる重大な事由の一例 ︵二︶. にすぎず︑ただこの場合には法律の規定をもって重大な事由とされているので︑裁判所の裁量が排除される趣旨と解. 会社目的の 達 成 が 不 能 な 場 合. ここにいわゆる目的は︑定款所定の目的を基本に決定されるが︑その際定款の全. されている︒これに対し︑その他の重大な事由は個別的に決定されることになる︒. ①. 体ならびにその解釈︑企業の実体等も考慮に入れられなければならない︒その達成の不能には︑法律上の不能はもと. より事実上または経済上の不能も含まれる︒たとえば︑過大な経費を支出することによって初めて達成しうるような. 経済的不能も法的不能と同一に評価される︒またそれは単なる一時的不能では足りず︑永続的なものであることを要. する︒たとえば︑会社を有効に存続しうる見込がすべて失われた場合などである︒それが本来的なものたると後発的. その他の事由. ︵三︶. これは会社の事情において存する重大な事由である︒それゆえ単なる社員の一身的事由は常に排. なものであるとを問わない︒. ②. 社員に会社の存続を要求しえないような場合︑または既存の人問関係に重大な影響を及ぼす出来事等である︒た. 除される︒次のような場合がそれである︒. ⑥. とえば︑二人の社員または二つの社員グループより成る会社で︑双方が同数の議決権を有しながら重要な間題につい. て協同せず︑その不和対立が甚だしい場合︑業務執行者が継続的に会社に有害な専横的行為をなすにかかわらず︑議 決権の多数を有するために解任しえない場合である︒.
(21) ㈲. 良俗に反する無効の決議に際しての︑他の社員の態度が著しく道義にもとり会社の存続を害するような場合︑会. 会社に利益のない状態も重大な事由たりうる︒事業活動の障害の増大や恐慌︑︸時的な不況では足りず︑近い将. 社の犠牲において私利をはかるための社員による議決権の濫用︑計算書類の誤記・粉飾が著しい場合などである︒. ⑥. 来において利益を得る見込が全く存しないことを要する︒多数社員が利益があるにかかわらず︑故意にこれを留保 ︵四︶ し︑利益配当をなさないときもこれと同一である︒. こうした重大な事由はいずれも会社の事情において存することを要するので︑それによって会社の繁栄と将来の発 展が阻害されるものでなければならないことはいうまでもない︒ ︵一︶ 国8﹃Φ昌び仁﹃αq︶勲勲04ψ島ト. =8冨昌び霞堕穿鉾O●堕㈱曾︾昌e●㎝も︒. ︵二︶ =8びo昌ぴq同堕勲騨○こ¢藤的評蕊頸. ︵三︶ =8﹃窪び霞αq. 評勲ρ博ω●蕊ρ㈱①一︾旨ヨ●9. ︵四︶. ㊧ イギリス法. 前二者とやや類型を異にするのがイギリス会社法の立場である︒すなわち︑イギリス法上のこの制度は︑会社によ. る自治の限界を見究めたうえで︑さらにそれを超えた一種の公権的解決をはかる点で︑きわめて示唆に富むものと思 われる︒. 四三︵. 四三︶. イギリス会社法二二二条は︑会社の強制解散の事由をいくつか規定している︵同条㈲1ω号︶が︑本稿の主題との 会社解散請求権の法理.
(22) 論. 説︵酒巻︶. 四四︵四匹︶. 関連で重要なのはω号である︒同号によれば︑裁判所は﹁会社の解散を正当かつ衡平と思量する﹂ときこれを解散せ. しめる権限を有し︑ここにいう﹁正当かつ衡平﹂︵冒のけき餌2鼻魯一Φ︶な場合としては︑一般に︑会社の実体的基礎. が失われたこと︑泡沫会社であること︑詐欺ならびに違法の取引を目的として設立されたこと︑このほか会祉業務運 ︵一︶ 営の行き詰り︑少数株主に対する圧制があること等の事例があげられている︒. そして一九四八年の現行法以前では︑わが国におけると同様︑請求権者がほかに何らかの救済方法を有するか︑ま. たは有するものとみとめられたときには︑裁判所は会社を解散せしめえないとされていたが︑圧制者側が議決権の大. 半を制する場合などには︑他の救済方法が実効性をもちえないことも考えられるので︑現行法では第二二五条二項に. よって︑この制度の適用に弾力性が付されている︒その結果︑株主による強制解散の請求があった場合に︑請求権者. が他の何らかの救済方法を有していたとしても︑なお会社を解散せしめることが正当かつ衡平と思量されるときに は︑裁判所は会社を解散せしめなければならないとされた︒. このように︑一方では強制解散の適用に幅をもたせるとともに︑他方ではこれを株主に残された唯一最終的な救済. ︵三︶. 方法たらしめず︑さらに有効適切な救済を与えうる配慮がなされている︒これが第二二二条と関連する︑圧制をうけ ︵二︶ た少数株主︵厳密な意味での少数株主に限らず株主の一部をいう︶保護の制度として現行法上採用された第一二〇条 の救済である︒. ︵四︶. 会社の強制解散が各種の事情から正当かつ衡平とみとめられても︑実際には却って少数株主に不利益な結果をもた. らすことも少なくない︒かかる際に︑少数株主に別途の有効な救済を与えようとするのが同条である︒すなわち︑⑥.
(23) 会社の業務が株主の一部を圧迫するような方法で行われ︑㈲解散命令を下すことが正当かつ衡平と思量されても︑解. 散が却って当該の被圧倒株主を含む少数者を不当に害するとぎは︑その圧調を終結せしめるために裁判所は解散に代. えて事態に適した命令をなすことができる︒この命令は︑会社の将来にわたる業務執行方法を規制するものでも︑圧. 迫をうけた株主の株式を他の株主または会社に買取らせるものでも︑また会社が買取る場合には会社資本の減少を命. ずるものでも差支えなく︑この点に関する裁判所の権限にはいかなる制約も付されていない︒したがって裁判所は︑. によってもなされうることがとく. 会社の基本定款または附属定款の変更をも命ずることがでぎ︑この場合には裁判所の許可がなければ命令と矛盾する ︵五︶ ようなその後の定款変更は許されないのである︒. ところで︑この救済命令の申請は︑株主のみでなく商務省︵ω8匡9↓鍔号︶. に重要である︒詳言すれば︑商務省には会社業務を調査する検査役︵営巷09窪︶の選任権が与えられており︑二〇〇. 人以上の株主または発行済株式総数の一〇分の一以上の株式を有する株主が請求するとぎには何時でも検査役を選任. して調査をなさしめることがでぎ︵一六四条︶︑また会社が特別決議をもってこれを求め︑あるいは裁判所が調査命. 令を発したときには調査をなさしめることを要する︵一六五条a︶︒さらに︑少数株主に対する圧迫︑取締役の詐欺. または非行があるとぎ︑株主が正当に期待しうる資料が与えられない場合などにも職権をもって検査役を選任するこ. とがでぎる︵一六五条b︶︒この検査役には通常利害関係のない法廷弁護士︑事務弁護士または会計士がなり︑その. 調査の結果は公表され︑それにもとづいて商務省は民事または刑事の訴訟を行い︑あるいは前記の強制解散や第二一. 四五︵ 四五︶. 〇条による救済を裁判所に申請する権限を有するのである︒したがって︑個々の株主といえども商務省を説得して動 会社解散請求権の法理.
(24) 論. 説︵酒巻︶. 四六︵四六︶. かしうるときには︑自ら費用を負担することなく︑自己の権利をすべて確保しうることになる︒. ︵六︶. 以上の株主保護のための諸制度は︑その実効性からも現在では広く利用されるにいたっており︑商務省による検査. 始巴ヨoさOoヨ℃き図い鋤ヨNO跨a. 一〇$博や$c︒こOO妻oび鼠○留鰐Ooヨ窓蔓い薗名︶ぎαa. 一〇竃矯や鋸P旧いo<ざOP. 役の選任は大規模会社に︑また第一二〇条の救済はとくに小規模会社について有用とされている︒ ︵一︶. 息8℃.cQお︒. この制度については︑北沢正啓・﹁少数株主保護の一方法ーイギリス会社法二一〇条についてー﹂︵小町谷先生記念・商法. ︵二︶ Oo名①さ竃o号躍Ooヨ℃き鴇い四ヨや鰹ド. ︵三︶. 一九四八年の会社法成立に先立つて調査を行ったコーエン委員会報告書は︑少数株主を救済するための強制解散における. 学論集︶五五頁以下に詳細である︒. ︵四︶. 実際の難点は︑かかる解散による会社財産の価格の減少と︑また換価処分での唯一の可能な購入者が︑少数株主を追いやって. 昌圃い餌ヨや鰹い. かかる救済を求めしめた多数株主そのものとなるおそれも予想されることであると述ぺている︵園80辞99000eヨ葺8. 解散判決制度の立法論的考察. QQ Oo薯Φき霞o山①N⇒Oo筥℃四旨﹃い餌妻︶℃●嬢薩QQo鈴⑦①ρ・旧OO毒oびOO﹈口勲門<●び︒悶こ℃●一QOQ D●. ℃巴ヨ①さoや息8bす8m︸㎝8凱のo名①お累o号旨Oo旨℃. 0添Oo導窓ξ罫類︾ヨo包ヨ①暮︸一〇翫︶冨声OρマωO・︶︒ ︵五︶ ︵六︶. 四. 以上の考察にて明らかにしえたごとく︑各国法におけるこの制度のとり扱い方にはかなりの幅がみうけられる︒. し.
(25) たがって︑これらとの比較のもとにわが商法上の解散判決制度の適用範囲を検討することは︑将来におけるこの制度 の在り方を決定するうえにも重要なことと思われる︒. そこでまず合名会社・合資会社の人的会社についてみるに︑単にやむことをえざる事由あるとぎ各社員がこの訴を. 提起しうるものとされている︵商一二一条︶︒そして︑やむことをえざる事由とは︑たとえば社員相互間に感情の衝. 突があって到底円満に事業を継続しえないような場合︑また反目している社員の解散不同意あるいは中心たるべき社 員の死亡等によって会社の継続が困難となった場合などとされる︒. 株式会社・有限会社についてはさらに厳格な要件が付されている︒すなわち︑. ① 会社の業務の執行上著しき難局に逢着し会社に回復すべからざる損害を生じまたは生ずるおそれあるとき たと. えば︑取締役間に分裂を生じ︑社員総会で何度選任しなおしても結局その構成を変えることができず︑ために業務執. これには取締役が会社財産を. 行が事実上停頓して徒らに会社に回復しえない損害が生ずる場合がその適例とみられている︒. ② 会社財産の管理または処分が著しく失当にして会社の存立を危殆ならしむるとき 不当に流用ないし処分し︑会社に致命的な損害が生ずる場合などが属するとされる︒. このいずれかの状況において︑しかもやむことをえざる事由があるとぎ︑換言すれば︑会社を解散する以外に難局. を打開し社員の正当な利益を擁護する方法がみい出されない場合に︑発行済株式総数の一〇分の一以上の株式を有す. る株主または資本の一〇分の一以上にあたる出資口数を有する社員に限って︑この訴を提起しうるのである︒その意. 四七︵. 四七︶. 味でこれはいわば最終の手段たるべぎものとされるため︑前掲のいずれかの事由に該当しても︑取締役の行為の差止 会社解散講 求 権 の 法 理.
(26) 論. 説︵酒巻︶. 四八︵四八︶. または取締役の改選・解任︑代表訴訟その他の方法で社員の利益保護の目的が達成されると判断されるときには︑解 散を請求することはでぎないと一般に解されている︒. それでは次に︑このような多数説の理解を念頭に商法四〇六条ノニ︵有七一条ノニ︶の規定を検討してみよう︒第. 一に︑解散の訴の事由に関して︑同条一項一号は主として会社業務運営の行き詰り︵号巴一〇爵︶に︑また二号は取締. 役による誤った経営または非行に対処する規定であると思われる︒事由を限定的に列挙する方式は一部アメリカ州法. の影響によるのであろう︒もっとも一号の場合には︑一派の社員を背景とする代表取締役がその地位を利用して私曲 ︵一︶. を逞しくしているにかかわらず︑これを解任することがでぎず︑これを放置するとぎは会社は破綻の一途を辿るほか. ない︑といった事例を含ましめる見解もある︒しかしここで問題とされるのは︑本来会社の業務執行上の難局であ. り︑それが会社の事情において存すべぎ場合であるから︑この設例のごとき状況が直ちにこれに含まれるか︑は疑い. がないわけではない︒ただ︑それが会社を破綻に追いやるまでの効果をもつところに根拠が求められるゆえであろ. う︒いずれにしても一・二号の事由は︑会社の存続を困難ならしめる︑会社の存在そのものに影響すべぎ状況である. ため︑それは結局社員の全般的利益につながるものであり︑したがってそこでは︑たとえば被圧制社員の救済などと. いう︑少数社員の固有的利益の保護は殆んど対象とされていないと考えられる︒この意味で同条は︑抽象的な事由を. 掲げこれを当然に含ましめるイギリス法あるいはドイッ法に比してはもとより︑事由を詳細・多様に列挙するアメリ. カの州法に対しても︑さらに限定的であり適用範囲が狭隆であるといわなければならない︒第二に︑権利の行使面. で︑これは少数社員権とされているが︑このように訴の事由を限定しそれが社員の全般的利益の保護を企図する以.
(27) 上︑かかる制約は妥当ではなく︑むしろ本質的にも形式的にも単独社員権とさるべきものであろう︒訴の提起が容易. であり︑それが救済を求める一部社員の利益のみを対象とする場合にこそ︑濫用防止の意味で少数社員権たらしめる. ことの意義がある︒第三に︑この制度の適用は弾力にかけるぎらいがある︒多数説では︑他の救済方法がないことを. 前提とした唯一最終的な手段と解しているが︑この理解では救済が実効性を失うおそれが多分に存する︒イギリス法. でこの点への考慮から現行制度への改正が試みられたことを想起すべきである︒なお一部には︑同条に該当する場合. であって︑しかも一切の事情を考慮してやはり会祉を解散せしめるのが相当︑つまり会社の解散がとりもなおさず会 ︵二︶ 社および社員の利益を正当に保護するゆえんとみとめられる場合であれば足りるとの見解も示されている︒この立場 に従うときは︑多数説によるよりも若干弾力性が増すことになろうか︒. ともあれ︑わが商法上の制度は︑いかに企業維持の理念を強調するにせよ︑ぎわめて限定的かつ硬直的であり︑少. なくとも少数者保護の目的においては適切かつ充分であるとは思われない︒このことは各国法の広汎・柔軟な立場と 比較するとき︑とくにその感が深い︒. それゆえ︑この制度が︑再三指摘したように︑法的基礎の面からもまた実効性の面からも︑閉鎖的な会社企業にと. って有用であるとすれば︑立法上︑この形態における少数者保護の特殊性に対する配慮が強く要請されなければなら ないであろう︒. 閉鎖的な会社は︑もともと比較的少数の社員より成る会社であり︑第三者の加入を排除して自らの手に支配権を確. 四九︵. 四九︶. 保しておくための機構として考案され維持せられているので︑反面その機構からの離脱には特有の制約と困難を伴い 会社解散請求権の法理.
(28) 論. 説︵酒巻︶. 五〇︵ 五〇︶. 易い︒たとえば︑公開会社の株主であれば︑経営に不満をいだくとぎ持株を譲渡して投下資本を回収することも容易. であるが︑閉鎖的な会社の株式または持分は譲渡が制限されているために市場性に欠け︑会社に内紛がある場合には. ︵三︶. 譲渡の可能性を一層減退せしめることにもなる︒したがって︑閉鎖的な会社における少数者の保護にとって︑有効か. ︵四︶. つ適切な離脱方法の確保は不可欠の要請であると思われる︒それは少数者のいわば自衛手段であり︑時には他のいか なる救済よりも効果的と考えられる︒. 解散判決制度もまたこうした方途の一環として考慮さるべきであろう︒その意味ではイギリス法上の融通性に富む ︵五︶. 弾力的な活用は高く評価されなければなるまい︒近時アメリカにおいても︑小規模企業に関して︑イギリス法上のこ. の制度に注目すべぎことが主張されている︒わが国における現行制度の改善もこうした傾向に決して無関心ではあり. えないであろう︒したがって︑少なくとも現在の唯一最終的な救済方式から︑択一的な救済方式へと改めていくこと. が今後の方向として必要なことと思われる︒ただ︑このような制度の適用範囲の拡大は︑反面濫用の弊を招くおそれ. もあり︑当然適正な規制が設けらるべきであるが︑これは必ずしも容易ではない︒この点で︑アメリカの一部州会社. ︵六︶. 法上みとめられているような︑多数株主にかかる事態において所定の手続を経て定められる公正な価格をもって当該. 少数株主の株式を買取る権限を与え︑解散を回避せしめる方策︑または両者を択一的とする方法は︑一方では少数株. 主の利益を保護し︑他方で多数株主のそれをもはかるところから︑きわめて現実的な解決と思われる︒. 大地判昭三五・一・二二︑下級民集一一巻一号八五頁・. ︵一︶ 伊沢孝平・注解新会社法六一三・六一四頁︒. ︵二︶.
(29) もっとも︑大森教授は通説に拠られつつ︑通説の立揚もこの判旨と異なるより強い意味ではないと解しておられる. いq8︶o℃●o鉾︸や一ω一QO●. 判例研究・商事法務研究二四三号二二頁︶︒なお︑反対・田中誠二・最新会社法論下巻七三一頁︒ ︵三︶. 一8どワ曽9. 五一︵五一︶. Q ∴国O吋ロ馨aPOO増℃O戦餌菖OPピ餌妻四βα℃吋 980︸やGQ刈ド やCQ㎝Q. 拙稿・早法三八巻一・二冊一七五頁︒. OやO一¢. ︵四︶. や刈一S一〇︑ZΦ鋼一. O︑28一曽昌αUR&P閏図℃三蝕o誉gOb嘆Φ器δロ9ω毒ぎ窃ω︾ωω09緯窃 ω㊤一鼠P江昌ρOや息幹. ︵五︶ ︵六︶. 会社解散請求権の法理. ︵同・.
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