泥土圧シールドによる発生土再利用システムの開発
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(2) VI-044. も効率的に行うことができる装置として、高速せん断式の解泥装置を採用することにした。また、セメント と泥土の混合攪拌には、大容量・高濃度の流動化処理土を連続的に製造し、溶解分散・混合を均一に行うこ とができ、さらに、自動運転の可能な高速回転のローター式連続ミキサーを採用した。 (2)流動化処理土製造方法 流動化処理土は、図―1のフローによって製造される。 本システムの特長は、泥土圧シールドより排出された粘土塊を流動化処理土として使用できるように、解 泥装置によって流動化する溶解工程(一次溶解)にある。解泥装置では、切羽から土砂ホッパーまでの坑内土 砂圧送管に設置したγ線密度計と電磁流量計によって連続的に圧送管内泥土の含水比を測定し、この測定値 に基づいて泥土の溶解に必要な加水量を算出し自動供給するようになっている。ここで供給する加水量は、 一次溶解するために必要な量とし、一次溶解された泥土の比重は、所要の比重より高い状態になっている。 解泥装置で溶解された泥土(高濃度泥水状態)は、粘性土以外の砂礫・貝殻・ガラ等の不純物を除去する装 置(振動篩)によって篩い分けした後、調整槽に送られる。 調整槽では、所要の比重にするため、調整槽に設置した比重計より算出される必要加水量を添加・混合す る二次溶解を行ない、さらに3バッチ混練後の比重を確認した後、発生土インバート材用および流動化処理 土用に分けて貯留する。 比重調整された泥土は、それぞれの施工量(表―3参照)に対応した流量に制御し、この泥土流量に合わ せて自動計量したセメントおよび混和剤と共に高速ミキサーに投入し、連続的に攪拌混合される。 ① 切羽. 土砂ホッパー. ① γ線密度計・電磁流量計による比重計測. 解 泥 装 置. ①の測定値により設定した水の量を添加し、②のロード セルにて計量する(一次溶解). ② 振. 動. 篩. 砂礫・貝殻・ガラ等の不純混入物を除去する ③. 調 整 槽. 貯. 泥. 槽. ③の比重計による測定結果にて加水量を決定する(二次溶解). 貯 泥. 槽. (埋戻し材). (インバート材). セメント混練. セメント混練. 貯泥量およびセメントのストック量は、1日分の施工 量(有効数量)とする 表‑3 施工数量 種 別. 施工量 (m3). 施工日数 (日). 1日当たり施工量 (m3). 発生土インバート材. 7,150. 110. 65. 流動化処理土. 23,470. 130. 180. 混和剤添加. 流動化処理土打設. 図‑1 4.おわりに. インバート打設. 流動化プラントフロー. 今回、泥土圧シールドより発生する泥土を再利用した発生土インバート材および流動化処理土の製造から 打設までを一連のシステムとして開発した。本システムの特長は、泥土を効率よく解泥・分散する解泥装置、 および高速でセメントと溶解泥土を強制的に攪拌混合する連続ミキサーを採用し、シールド発生土の有効な 再利用化に適応したことにある。 今回のシステムは、粘性土を主体とした土質を対象としたものであるが、今後は、砂分や礫質土等多様な 地質に対応した発生土再利用システムの開発を検討していく予定である。. -89-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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