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やの華軍一写

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(1)

図早 書 稲 館田 所大 蔵 学

古 短 冊

集 目

澤 田 柴 続

本 中 田

君 善 光

恵 信 彦

(2)

狂 歌 短 冊 集

近世諸家短冊集日・…•••

近世諸家短冊集⇔:;…

貞 門 短 冊 集

23 

1 5   ︐  4 

(3)

0

五︑古歌を瞥いたものは︑末尾に*をつけた° ︑誕害を有するものは︵衷︶として

これ

を掲げた°

﹁古短冊集目録二種﹂を刊行したのは︑昭和四二年八月であった︒本稿は題号に掲げたとおりその続篇 で︑四二年以後の収蔵にかかる四種の短冊集を収める︒すなわち︑﹁貞門短冊集﹂︵チ

6 .425

5 )

﹁近

世諸

家短

冊集

﹂︵

二稲

︶︵

6.4252

及びチ

6.4253 )

﹁狂歌短冊梨﹂︵チ

6.4259)

の四種である︒この中には︑たとえば﹁貞門短冊集﹂に近世 後期の俳人の短冊が二三混入するがごとく︑名称の実を損うものも若干混在するが︑整理の都合上︑そのままにせざるをえなかっ 本稽は業務の傍︑勿々の間に作成された関係で︑難読の文字について十分検討を施す暇もなく

また︑読み誤りに気付かない場 合も少なくなかろうと思う︒特に他に徴すべき資料をもたない短冊箪者については

署名を読み誤るという致命的な過ちを犯して いるものもあろうかと危惧している°識者の御叱正を乞う次第である

o

一︑誤字・脱字・術字と思われるものはそのままにして︑恣意に改めることはせず︵ママ︶と傍記した°

二 ︑ 破損および難読の文字は口で示し

推定判読したものはその文字を口でもって囲んだ°

四︑無署名のものは︹無署名︺︑疵害などによって補ったものには︑その名を︹

本紀要の別冊として

︺でくくりこれを示した°

‑ 3 ‑

(4)

永 福

栄 勝

永 治

清 ク イ 景

為 親

安 重

安 秀

安 永

曰 人

い困

迄は小庭ても済むはせをかな

ゆかむ

枝はひかめる性か女郎花

︵炭︶但馬生野住人玉涌一

春水

湧ゆへにぬるむか井戸の水煙

︵裏︶大党院山伏秀長事玉海集二入

いましめの道やさま/\仏の座 おく露やむへ秋つすの草結ひ

︵ 炭

玉悔集

︱︱入為直改名喜多田氏

竹垣の四つ目結こそ小角豆殿

︵災︶嵐山︱l

天花菜 斑ならてうこかすや雨土の箪

吹はらふ葉風や雪の竹帯 湯のさめて暖かまさるたんほかな

l

家移は野老繋昌三番三

八月十五夜人々双六打けるに

幸にうて四五六の月の

貞 門 短 冊 集

C U

敦賀黒

宜 陳

季 貞

加 友

佳 貞

政翁

可郷

悔 焉

八十一オ屋 勝

c5 

弓とつてはるや八

余年かちから

鷹筑波玉海︳︳入板行手鑑︱ー入貞享元甲子八

鶯も羽調を請て初音哉

︵衷︶ツックソノ能四前^店野山後"知放院

︳︳

落行はきたなしむ

や の 華 軍 一 写

寿

︱︱

寒疾もゑほし着したり雪の晨

明は春と

わむ一夜を腰障子

︵裏︶困頼門弟藤田源七毛吹追加︳︳此句入

中山

夏むきになつなき菰の川辺哉

吹草嵐山玉悔︱ー入百人一句入たんほ4や汁になりてもはしらかし︵炎︶京鷹つくはーーも昆山︱ーも

治左衛

D口□︵両くしや力

天をあほき地かみをたのむ扇哉

︵炭︶此句且山二入佐藤屋伊兵衛飛

寒からしきて見よ月ハ夜の物

唸 笠 わ れ を よ け

\ し て は つ し く れ

︵災︶が抽笠梅室幽柑

ブ1

‑ 4 ‑

(5)

元 晴

元 辰

玄札

孝 光

貞 門 短 冊 集

漿 艇

彦 今 相

銀 浩

近 周

杉本氏義 郷

山の井や欠さへ見ゆる

三日の月

菓な`︑︑もやそろふてあかき下紅業

琴詩酒の友千烏とやみつの浦

(炭)奥西市左衛門友――而~脳筑波

t一入

雲のはらたつ秋風や起りもの 水精の栢をかけたる氷かな

︵炭︶二条ハリマャ宗恵

涵毎に影やあまたの子もち月

巻物は蔦の紅葉のにしきかな

:

^

地をしめて

扇や風のかくれ里

羽符はけに炭とりのはかひ哉

延宝︱︱一年立春の風尿

︵ママ︶

花やらん春立出てみねの

従五位

八重垣に八重なり作る晶哉 廻文

っとひつむ野に菜ハ何の六つ一ッ

︵炭︶荘瀬太左衛門以山︱︱入句也

いセ山田住人

以山玉海中山集3

夕立にもつて開くや日から笠

︵炎︶いせさす枝ハ楊枝か花の餅つ4し

︵衷︶江戸医師店品氏犬子毛吹百人一句︳︳入点者

万代は亀そしるらん年八卦

︵衷︶維舟門弟鞍其八兵衛元辰策

‑ g

  c5 U

モ 久 重

津国小泊求 我

義 茂

吉 吉

信 久

一 写 g 

重紀

充 党

重 安

次 之 也

氏 重

O 究 哭

而 后

之 因

翌 吉器 ささを翌

催 笑

湖 水

古 斎

栗 ︶

交 孝

云 嘉

たよりあらは伝言も哉郭公

念公︶勢州山田衆毛吹草︱

l

鎚梅は一き当千の匂ひ哉

︵炭︶勢州山田住村松吉右衛門孝晴

半月を出しよもちゐよ甲囮

犬子集毛吹ヰ入

はや/\と御出過分の春日哉

雨の日もちかつき返すかほと

4きす

l

,,

世々ことのかりの親子や藪の竹

:

^

くとからぬ心美し星の恋 外友庭前の藤興行千句第一 藤鶴の千とせを延る花も哉 風を身の余所に聞なす紙子哉

︵衷︶因州取品住上村氏五兵衛之因

革袴はいてねころぶ時雨かな

毛吹雄追加入

水のあやにひのしをかくる氷かな

︵衷︶渡辺吉兵衛発句帳五十句入

ふりたて4

なけきみたれの郭公

︵衷︶尾州渡辺半十郎 歳 荘 おひかくとしよれかし丑の年の暮

(衷)四条坊門両替や菱や七兵衛以山——入 蚊柱もあふきのさきて木やりかな

︵裂︶大津住早崎氏狙安玉海集入

花の比や只三界を家桜

︵災︶上京衆充笈箪以山集,,

頂上にのほる暑さや雲の客

(炭)岡船七逗釜~貞室門弟摂州伊丹住

‑ 5 ‑

(6)

種 政

種 栄

利 重

重 俊

重 春

重 次

重 次

重 次

重 香

七夕きのへねなりけれは

七夕はぎのへねねする契り哉

︵ 裏

重吉名元念尺竹庄田甚兵術

小川千句撰者

e J

 

きこしめせまいら仙家の菊の酒

︵裂︶望月藤兵衛部跡也其柄七郎兵衛

殺生をこほりのとむる川辺哉

以山1

ー 入

浮草やさそふ水あらはところてん

︵炭︶丹波三田住諸集一︳入玉悔一︳入但津国ノ所ニアリ

こそといふやきのふハ今朝の一阪

治るやけにぎ`︑︑のよき御代の春(哀)敦質住犬井氏次郎兵衛後-—貞恕以山集玉海

角くむや芦原国もうしの年

淡︶犬子大発帳:^

内宮の御神木かよ伊勢椿

,, 入

御所柿ハ下におかれぬ植木哉

‑i

杜丹花や是も胡蝶の夢の庵

g

鵡琵紐麟環^福井氏七左ェ門毛吹追加︱︱入

唸の跡とりの子か郭公

︵炎︶鷹つくは入摂州尼崎岸田孫左衛門脳筑波︱︱

三句入

雪仏きえての後や虚空蔵

︵裂︶貞徳門弟刺江氏独究親也瓜山集︱ー入句アリ

朝江市左衛門入迅宗以事下絵吉岡伊兵衛寿静

或人のもとにて江戸桜のはな見て 見物ハむさし野もせや江戸桜

︵裂︶尾州名古や佐治伝兵へ入逍幽伯

g ‑

哭 壱

美 秋 月

重 供

重吉

翌 器 奎

七十一オ

吉 貫

敦賀

義 正 寸

J I I 

︑ い ︶

︐ 

西 如 春

如 自

獅子のつかぬ小田の僧都ややせ坊主

あしなくて虚空にたてる霞哉

与右衛門当直法名す4

むしもよ寒になるか振ひこゑ はな散て残る日数や雑の春

殿

いつハとは時ハわかねの蓮哉

t t ‑

︳も入作者こんさん

集︳︳入律田氏既筑波四句瓜山壱句入

具足してミせよえひらの梅の花

寒ふして水鳥入やかもの川

盆 衷

勢州桑名クカタ

門徒住僧常川寺認山:^

とまり木や四十からつくしもく杖

︶京羽烈氏吉兵衛昆山︳︳入

雪花は跡から一の見物哉

︵衷︶此句嵐山︱︱入大屋吉兵衛邪

谷こしにとけぬ氷や石の帯

︵裂︶良山入七十オ書之

八 一0

芙 芸

松 柏

苺 松柏茎

昌 松 紹

把 意

:!c, 

浄 治

O

桂 蛙出て又のに取やすまう草

︱︱

︱昌

両吟

一曲や花の友/\ゑい朋友︵裂︶和州吉野宇野河内大禄玉海集︱︱入香具や伝兵衛ホもち月にかA

るは栗のこの葉哉

蕉 雨

昌 意

俊 次

後迎世

化たるか白姥桜雪の色

5

五月雨は作り庭もや沖の石

西

茶の花や折て一日臼の上

究 窄

‑ 6‑

(7)

世趾

圧安サ吾

貞 門 短 冊 集

正 朝

清 政

ブU

清 正

正 世

青 松

正純

政 秀

正寿

政 次

政 之

うな月の影ほしも打磁哉

︵裂︶奥田九郎兵衛鷹筑波十四句付合三句入

・ーニ句入始次兵衛れん木にてうつやのりするあま衣︵炭︶脳筑波凡

i l 毛吹草︱︱入播暦姫路住人下絵吉岡

鳴けうたのこと葉からすとほと4きす︵裂︶玉海

寿

杉菜是ハ又春のしるしの杉菜かな

玉梅入花桶や内そと見事藤かつら 毛吹草号丹後屋

節しやなあせもおのすと昼寝哉

取物ハ減に積るや年の数貞徳弟荒木︳︱‑四郎始京烏丸住上μ形住以山集土艇炭諸集︱︱入お留主もあれ物の淋しき神無月

菩捉もと植木にあるか梅ほうし

作右

殿筑波

かりかねをかへす春にやゑんまかほ

‑ l

田市良右衛

ー;

正トモ有立まはり見るもや人の影燈籠

︵災︶辻次郎兵衛品山集︳︳入後内田氏

助久弟 今羽州最

立圃門弟也

野遊ひに誰もゐてミよやはつ麦

ふらすこに千代も見えすく菊の酒

裂 ︶

進藤利左衛門利政入道久徳以山︳︳入諸集︱ー入春雨の音やよしつねの思ひ人

︱ ︱

公 盆

八 ︳ ︱ ︱

長則0 紀州南蔵院長円鈴虫やた4野々宮の神楽神子

忠 也

0 仲昔

呉 退 歩

茂 か4ミ/\とひたみさひな秋の月

待し夜やあけらほんのり郭公

︵裏︶丹波黒井住奥村氏退歩節玉海集一︳入

連衆歳旦屠蘇酒やけふうけもちの神の春

夏入

けふよりはいちけをむすへ草の露

,, 入

五月雨やへん/\たらり軒の滝

俳諧合

0 1

︱ ︱

 

引とりてなさけやそやのみつ葉芹

波見山玉海五条百句︱︱入消さらて残りを4しや山の雪)立門弟蜂屋氏宗営大発句帳-—入句有又小発句帳‑︱も入句有ニロや能登入逍伊伯父とかぬまの鹿子かし4の腹籠

C

宗 宗 宗 宗 宗

貞 俊 久 勘 円いと柳よれて緒になれ花袋

︵炭︶立圃門弟秋場氏大発句帳︱︱入

水 煙 た つ は ひ の こ か 飛 螢 九 七

命衣︶立圃

名一︳て入野崎大六

入 滸

寺 に す る ハ 南 無 の 菜 な れ や 珠 数 か ぶ ら 九 八

句入錨水のついたかいた<鳴蛙

七重草の散け

るを

見てよめる見もやらて七重くやし花盛

0 0  

究 癸

— - 7 -

(8)

道 而

藤谷

利 貞 長

貞晨

定 勝

定 重

定 時

定 網

貞 兼

直 甫

直 次

直 久

蝶々子 ふりし代の事をおもひ出て郭公よしかるに君の宜旨には

望故悪箪御はつかしくこ

そ︵

自節

︶江

ゆて汁の露もまたひぬちまき哉

一声はほたしかけたか郭公(裂)貞徳長占~淡州関藤懸八右衛門郭公一声や誰も目なしとち︵裂︶江戸都人かさるやこ4のえ方棚

︵ママ︶

μ‑l貞好卜入令徳三物連衆おくひとかをいちやか老木花の枝

︵炭︶貞徳門弟渡辺次郎右衛門見山集︱

歳且老ほれの春やむかしの若水子

︵ママ︶

︵衷︶太田太兵衛毛吹草百人一句

ti

きりかやつの花の枝もや切通し︵炭︶端長兵衛毛吹同追加抵筑波呉山百人一句=入雲となり紙子となるや越路の雪︵炭︶毛吹草︱︳入いせ山田住雪月花なかめんミつの始哉︵炭︶鏡マ中品

歳旦

今朝来るや大日本へうしの年

匹余子卜改長頭翁ほうひの長点瓜山集︱︱入句

寝耳には追愛寺の鐘よ子規引廻す霞や山の腰屏風

︵裂︶はりかねや正阿弥逍二事毛吹草ミ^

︱ ︱ 1

0 

︱ ︱ 九

K  

二七

  ; ; ;

︱ ︱ 立 ‑B 

︱ ︱

1

0 

竹の雪や白絹なひくのほり竿

見よやミんいつも月夜に米柳

︵炭︶玉海多上手下絵吉岡伊兵衛寿静節

駿州久能山住

光さたつま 末 毎

延 本 包

弁 朗

文室子 文

惟 不 存

武 清

伯 貞

ヒ 巳ム 月 n H

  日 友

徳 窓

貞室門弟

元旦らうしてもこうしの礼は初春哉︵炭︶貞徳門弟妙満寺成就院鷹筑波百人一句︱︱入おうさいおうよろこひあれや今朝の春

︵裂︶百人一句一︳入本勝寺上人鷹筑波巻頭作者越 前敦烈住人空の海のいかなるか是いかのほり︵裂︶口其似草翰鵡集‑ l

寿 海 ︱

l

はかためハかミ/V\いはふ初めかな︵炭︶内宮荒木田従五位上板愈修理進犬子︱ー入松風に時雨ハ琴の膠哉

者又旦山集同土座集︱︱句数入江南の梅のすね木やすしつてい

‑ i

御代の春や前漠後漠を松笑ふ

花盛いさとさそふに下戸もなし

︵炭︶称名寺教淳畏毛吹草追加見山集続山ノ井

散花や風たち出てミねの雲

於江戸根から業からとハても是そ江戸桜

︵炭︶尾張熱田椛本作左衛門瓜山集土座集︱︱入五

条之百句之人数其外諸集︱︱入さてもとの花にはあらすいはんや水

︵炭︶度会権神主従四位下福井右衛門佐下絵吉岡伊兵 衛寿静箪勢州山田毛吹草︱︱入

あまの戸のすかしものかよ一︱︱日の月

︵炭︶勢州山田住杉木吉太夫光貞要

ヲ 至 lg  ︱ ︱ ︱ 九 ︱ ︱ ︱ 八 ︱ ︱ ︱ 七

︱ ︱ ︱ 写

i

徳 元

‑ 8 ‑

(9)

近批諸家短冊集臼[ さ月なかはの夜上つけの人に逢ひてものかたりしけるとき 東 雄

上野やいかほの沼のふることをかたるまもなく夜はあけにけり 利重 よしとし 友宣

友 次

有 好

友 安

明 頼

和 歌 之 部

春の4にわらひて出す焼亡哉

歳 旦

︵ マ

r)屠蘇の香や元亨四方の春

5弓庵料山二ざ入句有A也花の色や白きかしらの烏瓜︵裂︶備前岡山石原正成改名玉涌︳︳正成卜入

雁陣の圏へか渡る箕の手なり

E A

信涙柿ハ遠近人の`︑︑やけかな

っち風やちりにましわるかみのほり

女郎

花を

見るや野

の色

好`

︵裂︶播州姫路住人吉田氏玉海集其外諾集i

近 世 諸 家 短 冊 集

(一)

匹 一 ︱ ︱ g 一 匹 一

厖山

g(

︶ 

美 石

氏資

以 苑

老 蝠

令巾

良 春

打みれはいしさうなれやすはひ桃(炭)犬子百人一句——入かさり縄や正木のかつら御代の春

︵裏︶毛吹追加罠山︱︱入江戸科津叉一︱一郎康一出︳弟宇治へまかりてあひやとりせし少年の句ひとつと申給へは茶筵をしくハ御物をまつほ哉

花挿頭

山さくらさかりとみえて行人の手ことに花をかさ4ぬはなし︵災︶廿年斗己前御当地住居被致歌人‑lて御座候継花似春なかめてもあかぬこ4ろの春なれや青葉にのこる花のおもかけ 披 害 知 昔

しをりしてふりぬるよ4のふみ見すはいかて道ある跡もたとらむ

  ・ =

Ho  一 哭

柳 辺

柳知

利 忠

利 勝

間の風や何と障子の神無月︵災︶江戸こと木とは雪とすみ染桜かな︵炭︶播州姫路住人毛吹草ニ︱一句入木蓮花手向るをしるや神通木蓮花︵炭︶既つくば五句入紀州若山浄見寺

(rr) 君かはるや目

出度存せしめ縄

g

B i(  

翌 一 器

‑ 9 ‑

(10)

重 賢

可き

実 香

清 樹

潔 夫

兼 嬰

景 景 景

柄 景 樹

樹 樹

大 秀

方枝さく色かは雪にうめのはなとハ4

□ 口

なる山里そうし

批 寒 衣 月にうつ夜寒のころも来にけりとそらにしらる4つちのおとかな

祝言

ことふきは事ありかほに成やせむきみのまに/\世こそおさまれ 桔梗の花を手折来てかたみともみむしらず路のおきてわかれしいもか朝かほ

対 月 待 客

こむ人は何にか今宵さはるらん月にも隈のあらはこそ有め

窓 燈

月見むと明たるまとのともしひのきゆる心

はこ

4ろありけり

梅 有 喜 色

色そひぬ枝に来て鳴煮のはっ音は花もうれしかるらん

山 家 路

隔なくみゆる庵も山鳥のおのへをめくるほとそ活き

照 射

ともしする葉山か樹にたっしかは明ゆく空やいのちなるらむ

九月尽夜長月もこよひはかりとおもふとちなかゐしすれとあかぬよはかな

思 不 言 恋

わかこひはいはねのし``ヽついはね共そこにのみこそわきかへりけれ

g

l  C ブU

猛 彦

高 匡

隆 正

隆 正

享 寿

隆 漣

隆 純

大 網

素 然

清 超

亮 澄

きちかう咲おもる花にたわみてきちかうのよわき風にも打みたれつ4

甜 埋 落 薬 さそひこし嵐もをのかま4ならて霜にくちぬる庭のもみちは 樹 陰 夏 月 木のまもる影もすくなし久堅のなかなるえたも夏しけるかと夏萩置あまる露のひかりのす4しさはあきも及はぬなつ萩のはな

紺 鶴

さゆる日も声ハのとけし置霜に色をかさねてあそふ白鶴おもふ事皆よみてみんとてよめるはての窃かは風に瀬まくらおろす柴舟のおもひしよりもゆく心かな萩たち出て野辺にあそはむ萩か花咲こそあきのさかりなりけれ

年 内 立 春

冬ならぬふゆの日かすをのこしつAはるにはあらぬはるたちにけり

寄 刀

止芸多天而於可武止曾思布君賀代毛我世文万毛流可多那止於毛閉婆

夕 立 雲

吹風のすAしさこめて時のまにゆふたちめくる雲の八重垣

寄 酒 恋

諸ともにたのむ今宵はさかつきのさらにかくへきことのはもなし

g  c5  ブ1

‑ 1 0‑

(11)

近 世 諸 家 短 冊

H

集 伴 雄 君 か 着 て か へ る に し き の 浦 浪 に た ち こ そ ま

され神のなみたは

東世子 輝

︹通︺咲そむるかさしの花の千世をへてこたかくならむ影をこそまて

水 鳥 馴 船

さしすてし池の小船のかたはらにあつまりてなくをしかものこゑ

菖 浦

賤た巻いやしかる身も長きね︱︱あえよと軒にあやめふくなり

珍 世

t

谷川のいはまをくたすいかたしも排よくとれハさはりなきよそ

寄 鐘 恋

夜ふかしととむる別れも聞いれぬつらさはかねの声やそふらむ

網 代

4り焼あしろの床による浪は月もこほらぬ影やすむらむ

千 楯

親 顕

忠 宝

忠 宝

滝 辺 紅 業

いはかとにた4む錦は滝つせにさらしあけたる紅葉成けり

十一月十四日仰とあるへきよし︱i

てめ

し出されし時冬なからたにの唸春に逢ておほきにのほるけふのかしこさ

別恋 鳥の音もた4我ためのつらさにてひとは思はぬ衣/\`

の空

嶺上月

峠 認 悶

J H r

かたやもとむらむみねつ

︱ ︱ ︱ 七

︱ ︱ 写 g  ブU

弘訓

弘 資

久 足

延 之

信 敏

︹宣

諭︺

成章

夏 蔭

長 広

直 養

直 養

隅田かはつAみの柳ふくかせにみきはの氷とけそめにけり

葵よ4かけて同し二葉のあふひくさわかき姿を神もめつらん

月前風花ちらすひかりおもへはすむ月のあたりや風のやとりなるらむ

寄 草 恋

いと

A猶つらさまさらは思草尾花のもとの露ときえハや

折 句 花 紅 葉

花にわかなれにしともよもみち葉をみにゆく秋もち含りたかふな てりもせすくもりもはてぬ春のよのおほろ月夜にしく物そなき*

白 謡 横 江 麟 如 翡 訊 ろ く み ゆ め る は な み の 花 に 初 冬

菊紅葉見れは秋なりしくれすはふゆ来にけりとたれ力しらまし

橋 螢

大井河月にわたりしはしの上につらなるほしはほたるなりけり朝草花露にほふくさのまかきの花をみてあさいわすれつ秋たちしより

春田雨雨のうちに春はいくかもあらを田をぬれつ4しゐてかへすますら男

哭 翌 哭 翌 器 翌 0

‑ 11‑

(12)

無 腸 う は 氷 春 を と ち む る た に 水 を ぬ る め り と い

ひて今朝ハくまなん

︹ 光 政

︺ 鱈 聾 闘

5

ぅちの雪みれはきくより

写八

光 房 松 を ふ く 初 あ き 風 も う ち つ け に 君 か み と せ

と聞そ身にしむ

浅草庵 青

月梅さくら何れを秋にくらふ山のつきにあらしは猶いとひけり

月かしま浦幣の烏やをとるらん月の兎の影にうかれて

︹光

広︺

うけかたき人のすかたにうかひ出てこりすやたれも又しつむへき︵炭︶烏丸大納言光広卿京柔叫仙涼坊i

通 村

道 芳

通 茂

美 楯

政 為

文 雄

広 海

海 旅

身をさらにかとわにまかすおもひかなけふはとふへき山たにもなし

炉辺 歳} 林

老ぬれは向ふすひつのかまの湯のわきても歳は惜まさりけり

寄 山 恋

まよふにハしらぬ山ちとおもふ身にたか心をかしをりならまし

寒 樹 更 松

春秋にほこりし色やなになりとひとりしほまぬまつのおもはむ

浜帰雁

ふる郷を忘もやらて夜深も浜辺を帰る春のかりかね

月またもこむ契とたにもたのますはいかはかりうき別ならまし

寄 風 恋

をのれのみよはらぬ声を聞もうしとふ程すくる夜はの松風

癸 登 吾 ︳

早 甲

芦 庵

良 本

宥 任

基 教

房 無 腸

狂 歌 之 部

冬 月

月さゆる冬野4森のした庵を夜よしとこよひとふ人もかな

花 本

いと

4しく色も匂ひも木のもとのはなに心のうつる春かな

時雨

冬くれハ嵐のをとをさきたて4たえぬ時雨に軒端さひしき

池 杜 若

朝日さす池の汀のかきつはたうつろふ色の浪になかる4

立 春 天

蒋阪たなひく見れは立春をはやくもしるは雲井也けり

河なかれてはさらしな川とおもはすは世のうき瀬々をいかてわたらむ

炭 術

しら雲とまかふ姻は余所目にもいふかるヘしや小野々炭箭

宍 老

 

、.、・

益 盃

‑ 1 2 ‑

(13)

近 世 箭 家 短 冊 集 日

蚊造 柿 人 烏 羽 玉 の 夜 は 来 れ と も 昼 み え ぬ か や り に 焚

む三輪の杉の葉

焉 馬

七十八翁焉 馬

七十二翁焉 馬

梅北向の窓は雪解にさむけれと格子も時に逢ひし梅か香

寄料理恋吸物の花柚をちよいはなしさへとふもいはれぬけふのあんはい

加賀の千代の句に寄て女郎花を詠る野やひろきかやのうちなる女郎花かせに寝て見つまた起てみつ

焉 馬 今 そ こ え 行 そ 村 雲 お ん の け て 暫 う つ る

市川の月

雲 錦

天狗のめんに狂班をこはれしに匂ひ来て名高きはなの名所とはくらまきれにもしるき春風

甲子祭にふろ吹をもてなして祝の狂符をとこはれしに大こくふを大黒とち4め風呂吹を不老ふうきと申延はや

滝 辺 蝉 市 人

夏の日に同し密をはりあふてたきさへ声のかる4蝉のね︵炭︶初代壺浅雌庵

市 人

綾 丸

夏 旅

雨いたふ旅のいくての辻占にふるまい水を聞くも嬉しき

時 島

ほとAき大事の物をおとせしと声のゆくへや月にとふらん

老 其 芸 苺 七 ︱ ︱

:Si 

蜀 山

六玉川おなし直段にかふならはどく水ハちとたか野やるなり

蜀 山 七

十の上野の花のさかりみてかへりハ駕籠にのりをこえたり

俊 満

俊 満

よるのうめミてもとりしと女房に言訳くらき袖のうつり香

荘 秋 朝 顔

あさかほはかしけしつるの本末に可愛く咲て秋そ寒けき 馬

古 渡

天の川見あけて涼む物ほしはかせさへ秋の空ちかく吹

梨泡雪と朝日丸とになし売もかたえさしおほふ籠のいとたて

金 埓

橘 洲

蟹子丸折ふしにくもるとみしは二季鳥ふたきく月の前わたる也わか恋は我恋は旅のゆくての長網手た4はてもなく松はかりなり

職人つくしの歌よみける中に案内者の恋を涙川しのふのさとは我にありとつれなき恋の道案内せむ 蟹子丸 堅

米賀江戸の花ひらく年賀の庭土はかつの米をや甜物にせん

宝唇にはさむこよりの神代よりおわたしなさるみつのみたから︵裂︶文^舎

公 命 八 ︳ ︱ ︱ 八 一

‑ 1 3 ‑

(14)

盛 桜 春 村 き ぬ か さ の 名 を な っ か し み さ く ら 花 雨 ハ ふ

らすも陰にかくれん

七 十 八 斐 雪 白 約 足 跡 の つ か ぬ や う に と 宙 を 飛 ふ ゆ め ま た さ

めぬ雪の明仄︵炭︶河井物簗卜号

︐ 琴 泉

南 北 手 に む す ふ 糸 と や 人 も い は ね よ り わ く を く みたる水のす4しさ

長 根

根 毒 停

也 々

春旅人といふこ4

ろを

宿銭もひとりつかひの土偶の足ふら/\ありくはるの旅人

待郭公

皐月まつふし不隠のほと4きすとく名のり出よ土肥の杉山

たはれめのみちゆきふりをみてよめるふりかへる花のゑかほにかんさしのかたえさす也をふのうらなし

仇なる恋といふ事を思ひきや衣ぬふわさもしらぬ手に針もて君か名をほらむとは

待恋

ふしあなもかそえ尽して天井にはりたる板のまつ夜半そうき 家土産にせし松茸をわかちて人に贈るとて

月 丸 ま い ら す る 心 の た け の 一 葱 は 松 の 葉 な か ら

山のすそわけ

苓 共 益 B 九 ︱ ︱ ︱

~ 染 ︶

元 有 秋 風 は 板 戸 を う つ ほ 物 か た り く ら 開 し て 偲

しまはまし

飯 盛 越 後 を も ぬ き 越 中 も 解 す て

4す4む夜風にち4む越前

飯 盛 鍋 釜 を も り に な ら へ て 飯 も ま た く は ぬ と は

れてしふなゆふたち

飯 盛

三千麿 万

象 真 顔

真 顔

干 則

月めさましき月のみやこの殿つくりむへも冨貴は天にこそあれ

秋夕

菓子壺に花も紅葉もなかりけりくち淋しさの秋の夕くれ

名利をすてA老を養ひ給ふかしこきみ心はせをうらやみて命毛は猶千秋のみとり筆さやにおさむるすゑの松山

潅 仏

ゆきの山に入へきさいつさがなれや釈迦の産家をかこふ卯花

夷 諧 祝

笑寿講ゑひもて鯛を釣はりのこかねも湧てしっミやの廓

うき世にはこしをかけゐる山すみのすのこにいこふ木こり柴かり 早梅

葉 中 垣 を へ た て

4ちかく匂ひけりはるを隣のはや咲の梅

0 OB  o ‑ ︱ ︱  C 00 

‑ 1 4‑

(15)

近世諸家短冊集口[

亀 丸 す ゑ つ ひ に 匂 ひ の 淵 と な り ぬ ら む 梅 咲 山 の

はるの谷水

遅日 公 舜 雪 き え し 野 川 の 水 も 末 遠 く な か れ て 春 の 日

は暮にけり

蘭 安 侶 さ く ら 花 の ミ 袖 ふ れ け む 一 枝 は い ひ し ら ぬ

まてめつらしきかな

京 伝

和 樽

米 守

物 簗

加保茶元 成

青柳のめをいとにし眠らすはくる4もしらし春雨の庵

近 世 諸 家 短

集 口

初 恋

あたし名は世に高砂と立やせん今をはしめの恋衣きて

恋封しめのたかふはもしや願かけのみてけりとまつおもふ玉章

若菜

若菜生ふる畑へさし出て邪眺なりとまつもみとりの葉をそつまる`4紅莱楼橋守ぬしにはしめてたいめして短冊のふみ月ころによみうたのそむるもみちのはし守の君

1

0

安 成

真 網

真 庭

鎮 丸

︵貼 込帖

有かたき君の恵をいく千代もかさねてそめせ宦の毛衣小町言の葉の姿うつくし今も名の口にのこして

みる

小まち紅

^ 

初恋

今まてはつらさに降し袖の雨あふ夜の花の親と成にき黍も4とせのはるさく花はときはなるまつよりほかはあらぬなりけり

恕 ほ し ひ と つ 弓 張 月 の め あ て 哉

陸螢にもこえある竹のそよき哉

倶 花 さ け は 古 枝 も も と の こ 萩 か な

至 玄 落 そ ひ て は な し に な れ る 老 木 哉

発 句 之 部

‑ 1 5  ‑

(16)

香 所 降 積 る 雪 の 日 は ま た 木 竹 よ り さ き え た は み

し人の寝すかた

弘 器 照 月 の 鼠 の 外 に 走 り 井 の き し の 草 か む 甲 斐

の黒駒

安 庭

菊八重よりも猶かさなるは日数にてなかきさかりのしら菊の花

冬湖

朝 早 は り わ た す 氷 の ひ ま に 温 泉 け ふ り の ほ や

/\とたつ諏方の湖︐

慈悲也 寄

長 飯 盛

秋風につれてをとりの手ひやうしもいくたひかへす葛のうら盆

冬月軒端もるかけはたるひに照りそひぬあらしに月の水もこほるか

日光をけつかうといへ花ならはよしのを見すはよしと申な 月

真 葛 あ し を き の 中 お し 分 て 武 蔵 野 の 風 よ り 出 る

秋の夜の月

雅 秋 月 真 顔 田 毎 か ら 更 級 川 へ お と し 水 す て る か 月 の 影

も老ては

麻 佐 春 さ み た れ や ふ り に し 人 を し の は る

4はなたち花をみるにつけても

氏 古

花のちるをみて

うらやまし心のま

Aに咲てとくすか/\しくもちるさくらかな

隅田川初郭公初声をきけはこ4ろもすみ田川なれをまつちの川ほと4

きす 関 路 早 秋

ひるのまはまたせき守やゆるさぬときのふのなつにたちかへるらむ

g  

寛 明

春雨や気長にぬる4小田の翌

清月上梅花

梅花さきつくしたる木すゑよりさえかへり

てもいつる月かな

春深花始開まかひつる雪と雲とに日かすへてや4咲そむるみよしの4花

月 好

連 月

名所柳

真 名 富 道 の へ の 柳 の 姻 た ち の ほ る ゆ く へ は 奥 の

冨士へ続か

網 根

卓 池

述 懐 浜 臣 何 事 を な す と あ ら ね と 花 鳥 の す さ ひ い と な

きわか身なりけり 早春海

雛 群 初 日 か け い ろ そ ふ 波 に 鶯 も し ら ぬ 花 さ く 笠

ぬひの嶋

C3

山 居 鮒 丸 谷 水 を 汲 て 登 れ は も つ 桶 の 底 に す み か を 峯

の山里

倭歌枝

はる雨の親しらすにて育てとも遠くゆかさる冬のうめか香

1︑ 十 九 翁 寄 竹 恋 蘭 蕉 つ ら き 身 と お も ひ の 草 の 中 た ち に

心のたけをわりてたのまむ

F 

一 八

一 写 ‑ g 

‑ 1 6 一

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