The加 attese Joumal Of PsychonOmic Soience
2010
、
Vo1,
28,
No.
2,
22工一
231圃
先 行提 示 探 索
に お け る
カ テ ゴ
リ
に
基
づ
く
負
の持
ち
越
し
1)正 田 真
利
恵
*・永 井 淳 一
* *お茶の水 女 子 大 学*
・
聖 心 女 子 大 学**Category
−
based
negative
carryover
in
preview
search
Marie
SHoDA
* andJun
−
ichi
NAGAI
* *
Ochanomigu
Univers吻*,
α翩 University of the
Sacred
Ueart.
Tokyo
* *In general
,
a visual searchfor
a target thatis
determined
by the conlunction of featuresbecomes
inefficient
(Treisman
&Gelade,1980
).
However ,
Watson
andHumphreys
(1997)discov−
ered that a search became efficient when
half
of the distracters werepreviewed
(preview effect ),
Moreever
,
Braithwaite,
Humphreys,
and Hodsoll (2003 )found that the preview effect was weak−
ened when the previewed sti皿 uli and the target
had
the
sa皿e color (negative carryQver ).
They
suggested that there was inhibit正on which was based on the
features
of the previewed stimuli,
andthat the inhibition was generahzed to the target
.
We conducted two experiments to examinewhether there
is
category−based
inhibition
.
The
preview effect was observed in both experiments.
Also,
there was a category−
based negative carryover whenthe
target
category could notbe
anticipated (Exper 三皿 e【1t 2〕b
.
ut with anticipation this phenomenon was eliminated (ExPeriment
1
).
The
results suggest that,
depending
on the task setting,
category−
based negative carryover canoccur
.
However
there
is
a pGssibility that the effect couldbe
observed with any otherfactor,
ratherthan the genera1:ization of inhi
.
bition,
Key words :category
−
based negative carryover,
preview effect,
visual search,
category
.
.
一
般に,
視 覚 探 索 課 題で は.
目 標刺激が特徴の 結 合 (例:色 と形 )で定 義さ れて い る場合に,
単一
の特 徴 (例: 色 )で 定 義さ れ て い る場 合よ りも探 索 効 率が低 下 する (Treisman
&Gelade,1980
)。 しか し,
目標 刺 激が特 徴の 結 合に よ っ て定 義されて い る場 合で も,
妨 害 刺 激の半 数 を 先 行 提 示し,
残りの刺激を追加提 示 することで,
効 率 的な探 索が行わ れ るこ と が報 告さ れ.
てい る 〔Watson
&Humphreys ,1997
)。 この よ う な 現象を‘
’
先行提示効果 (preview effect)”
とい う。 Watson & Humphreys (1997 )は,
目標 刺 激と し て青 色の H,
妨 害 刺 激と して 緑 色の H お よ び青 色の A を使 用し,
先 行 提 示 条 件,
.
全 要 素 条 件,
半 要 素 条 件の 3条 件 を設けて比 較し た。
先 行 提 示 条 件で は,
注 視 点の後,
緑 色のH
が1,
000
ms 先行 提示さ れ , 残りの刺 激 (目標刺 激で あ る青色 のH
と残 りの妨 害 刺 激で ある青 色のA
) が追 加 提 示さ れ た。一
方,
全 要 素 条 件と半 要 素 条 件は ベー
ス ライン と な る条 件で あり,
注 視 点の後に全て の刺 激が同 時に提 示さ れた。
すな わ ち,
全要素 条 件では,
先 行 提 示条 件に お け る最終的な探 索 画 面が提 示さ れ たのに 対して,
半要素条 件で は,
先 行 提 示 条 件で追加 提 示さ れ た青色の 刺 激の み が提 示さ れ た。 そ の結 果,
先 行 提 示 条 件の方が全 要 素 条 件より も探 索 時 間 が 速 くな り,
先 行 提 示 条 件と半 要 素 条 件で探 索 効 率が 同程 度と なっ たこ と か ら,
先 行 提 示 条 件で は先 行 刺 激が完 全に無 視さ れ,
後 続 刺 激のみの中から探 索が行わ れ てい たこと が 示され た。 Watson & Humphreys (1gg7)は,
こ の 現 象が 先 行 刺 激 *Graduate
school of
humanities
and sciencesOchanomizu
University,2−1−10htsuka ,
Burlkyσ一
ku ,
Tokyo
112−8610
1)本論 文は
,
第 1 著者が聖 心 女子大学文学 部に提 出し た卒業 論文の一
部を含む。 また, 本論文の一
部は, 日本基 礎心 理学 会 第 27 回 大 会で 発表 さ れ た
。
本研究の 実施 に あ た り,
科 学 研 究費 補 助 金 (課 題 番 号18730470
お よ び20700246 )の助 成 を受け た
。
222
基礎心 理学研究 第28
巻 第2
号の提 示位 置に対す る トッ プ ダウ ン の抑 制メカニ ズム に よ っ て生 じる と 主張 し
,
そ の メカニ ズムを“
視 覚 的 印 付 け (visual marking )”
と呼ん だ。 さ らに,
Watson &Humphreys (
2000
)は,
視 覚 探 索 課 題 と光 点 検 出課 題 を併用 し た実 験を実 施し た。 その結 果, 光点が先行 刺激上 に提示さ れ た場合に光点の検 出時問に遅 延 が生じ
,
先行 刺激 の提 示 位 置に対す る抑制メ カニ ズム (視覚的印 付け)の存 在 を 裏づ ける証 拠となっ た。
一
方,Braithwaite,
Humphreys ,
&Hodsoll,
(2003
)は, 先行刺 激と後続 の 目標 刺 激が 同 じ色特徴を共 有す る 場 合に
,
先 行 提 示 効 果が弱ま るこ と を見いだ し た。 彼 ら は,
刺 激と して英 文 字を使 用し,
文 字の提 示 色 (赤ま た は緑 )の比 率を先 行 刺 激と後 続 刺 激で変 化させ たn すな わ ち,
先 行 刺 激の67
% を 占め る色 が 後 続 刺 激の33
% を,
逆に先 行刺激の33
% を 占め る 色 が 後続 刺激の67
% を占め る よ う に提 示 し た。 し た が っ て, 最 終 的な刺激 画 面で は2
色の比率に偏 りは な か っ た。 し か し な が ら,
目 標 刺 激が先 行 刺 激の 67%を占める色で提 示され た場 合 に は,
先 行 刺 激の33
% を 占め る色で提 示 さ れた場 合に 比べ て 探 索 効 率が低 下 し,
先 行 提 示 効 果が 弱まっ た。
Braithwaite
et a1.
(2003
}は, 目標 刺激が先行 刺激の多 数を占め る色で提示さ れ た場 合に, 先 行刺激の色に対す る抑制が目標刺激へ と転移し,
探索効 率の低 下を招い た と主 張し,
こ の現 象 を“
負の持 ち越 し (negative Carryo−
ver )”
と 呼ん だ。 負の持 ち 越 しの現 象 か ら,
先 行 提 示 効 果の背 後に は,
先行刺激の位置に対す る抑制 (視 覚 的印 付け)の み な ら ず,
先 行 刺激の特徴に対す る抑制の メカ ニ ズムが存 在 する こ と が示 唆されて い る。 目 的 こ の よ うに,
先 行提 示 効 果の 研究で は, 個々 の先 行 刺 激が もっ where 情報 (位 置 )や what 情 報 (色特 徴 )に 対す る抑 制メ カニ ズム の存 在が示 唆さ れて き た。 本 研 究 の 目 的は,
what 情 報の 抑 制メ カユ ズム に着 目し,
刺 激 の 特 徴だけで なく,
カテ ゴ リの 情 報に対して も抑 制が生 じ る か を検 討 することで あ る。
抑 制の た めの処 理 資 源に 容 量の限 界が あ る と考え れ ば,
個々 の刺 激の特 徴に対 し て個 別 的に抑 制を か ける よ り も,
複 数の刺 激をカ テ ゴ リ 化し,
ま と めて抑 制を か ける方が,
効 率 的な資 源 配 分が 可 能になると考え ら れるか らで ある。
Levin
,
Takarae,
Miner,
& Keil (2001 )は,
日常 物 体の線 画を用い た視 覚 探 索 課 題におい て
,
短 時 間で複 数 刺 激の カ テ ゴ リ化が可 能で ある こと を示 唆して い る。
彼 ら の 実 験で は,
人 工 物の中 か ら動 物 を 探 す 場 合には刺 激 1 個あ た りの処 理 時 間は 10.
8〜
16,
0ms,
動 物の中か ら入 工物を探 索す る場 合は5.
5〜6.
2ms
で あ っ た。 す な わ ち,
1秒 問の うちに,
少なくと も100 個の刺 激の カ テ ゴ リ化が可 能で あ っ た計 算になる。 こ の ように短 時 間で抽 出 さ れる カ テ ゴ リの情 報に基づい て,
画 面 中の複 数 刺 激 に対して抑 制が生 じ る可能 性は あ るの だ ろ うか。 そこ で,
本研究で は, 先行提示効果の実験パ ラダ イム に おい て 日常物 体の線画を使用 し,
先 行 刺激と目標刺 激 の カ テゴ リの異 同 を操 作し た実 験 を 行 う。 先 行 刺 激の カ テ ゴ リ情報に対 して抑 制 が 生 じる な らば,
日標 刺 激が先 行刺 激と 同 じカ テ ゴ リに属す る場合 に先 行 提 示 効果 が 弱 ま るこ と, す な わ ち, カテ ゴ リに基づ い て負の持ち越し が生じる こと が予 想さ れ る。 実 験1
実験1
で は,
先 行 刺 激と 後続 刺激の関 係性につ い て,
カ テゴ リが 同じで あ る条件 (家t
一
家 具, 動物一
動 物 )と カテ ゴ リが異な る条件 (家具一
動物,
動 物一
家具 )を設け,
先 行 提 示 効 果に差が見ら れ るか を検 討 する。 実 験 1A で は前 者,
実 験 1B では後 者の条 件につ い て,
それぞ れ先 行 提 示 効 果が生 じ るか を 確 認した上で,
両 者 を 込みに し た分析を行い, カ テ ゴ リ に基づ く負の持ち越し が生 じ る か を検討 する。 方 法 実 験 参 加 者 正 常な色 覚・
視 力 (一
部 矯 正 を 含 む) を 有 し,
実 験 目 的 を 知 らない大学生・
大 学院生60
名 が 個 別に参 加 し た。 実験1A
で は,
先 行刺激と後続刺激の組 み合わ せ が“
x
具一
家具”
,
“
動 物一
動 物’
の条 件に各 15 名,
実 験 1B で は,
‘
家 具一
動 物”
,
“
動 物一
家 具”
の条 件に 各 15名が参 加した。 全 員が女性であり,
年 齢は18 歳か ら36
歳 (平均20 .
4
歳 )で あ っ た。 参加者は自由意 志に 基づ き実験 に参加 し, 実験終 了後,
本 研 究に関す る説 明 を受け た。 装 置 実 験の制 御と反 応の記 録に はパー
ソ ナ ル・
コ ン ビ=・
・
一
一
タ (デ ル コ ン ピュー
タ製Dimension8200 ) お よびPsychology Software Teols 社 製の ソ フ ト ウ ェ ア E
−
prime Vl
.
2 を 使 用 し,
反 応の取 得に は同 社 製のSR
反 応 ボ ッ ク スを使 用 し た。 刺 激は IBM 製 21 イ ンチ CRT モ ニ タ(P2756652−
T3N )に提 示 した。 観 察 距 離 を一
定 (57cm )に保っ た め,
あ ご台 を 使 用 した。
刺 激 Snodgrass & Vanderwart (1980>の 260 の 日 常 物 体の線 画の う ち,
日本 人に線 画の親 近 性 と複 雑 性 を 評 定さ せ たデー
タ (永 井・
横 澤,
2006 )に基づ き,
家 具 と動 物の各カ テ ゴ リか ら評 定値の近い もの を選 出した。 すな わち,
練 習 試 行で はベ ッ ド・
イス。
アイ ロ ン台・
キ リン・
ゴ リラ・
カ ンガルー
の 6種 類,
本 試 行で は タン正田 ・永 井:先 行 提 示 探 索にお け るカ テ ゴ リに基づ く負の持 ち 越 し
223
ス・
ソ フ ァー ・
机・
ロ バ・
キツ ネ・
ゾウ の6
種 類 を 用 い た。 各 刺 激は黒 背 景に 白で提示さ れ,
57cm の観 察 距 離で 大き さは視 角 約5°
×5°
で あっ た。 刺 激は各 線 画を 45e,
90°
,
135e,
180°
,
225°
,
270°
,
315e,
360ひ
回 転さ せ た もの の 中か ら実験 条 件に合う もの を 無作 為に選出し た。 画 面 内で 刺激が提 示さ れ う る位置は全部で20
か所 あり,
その 中か ら最 多で16
か所を無 作 為に選 び,
刺 激 を 提 示 した。 それぞれの提 示 位 置は最 短で縦・
横と もに 視 角約7
° 離れて い た。
実 験 計 画 実験1A ,1B
と もに,
提 示 条 件 (先 行 提 示 条 件・
全 要 素 条 件・
半 要 素 条 件 )× 目標 刺 激 の有 無 × セ ッ ト サ イ ズ(8・
12q6 )の 3要 因 参 加 者 内 計 画と した。 以降で は, 目標刺激 存 在 試行を肯 定 試行,
不 在 試 行 を否 定試 行と呼ぶ。 提 示 条 件3水 準の う ち,
全要 素 条 件と半 要 素 条 件は 先 行 提 示 条 件 と 比 較 する た めの べ一
ス ライ ン条 件で あっ た。
半 要 素 条 件で は,
上 記の セ ッ ト サ イ ズの それぞ れ半 数の 刺 激 (4
個・6
個・8
個 )が提示さ れ た。 各提示条 件 と もに,
試 行 数は練 習 試 行が 18試 行,
本 試行が108
試 行で あっ た。 実 験 課題 参 加 者の課 題は, 目標刺 激 (画 面の 中で1
個だ け異な る線 画 )を探索し,
その 有無 を 正 確かっ 高 速 に判断 する ことであっ た。 参 加者の半数に は,
目標刺激 が ある場 合に反 応ボッ クス の 右端の キー
を,
ない 場 合に 左端の キー
を押す よ うに求め た。 残 りの参 加 者に関 して はキー
の割 当を逆に し た。 フ ィー
ドバ ッ ク と して,
当 該 試 行の正 誤 と累 積 正 反 応 率を提 示 し た。
教 示と し て,
累 積正反応率が 80% を切 らな い よ うにするこ と, 先行提 示条件に お いて 日標刺 激が提示さ れ るのは常に後続 刺 激 の提 示 時で あ ること を伝え た。 先 行 刺 激お よ び後 続 刺 激 の カ テゴ リ は それ ぞ れ一
様で あり,
目標 刺 激は常に後 続 刺激と同じカ テゴ リ に属 する線 画と し た。 手 続き 実 験は3
っ の セ ッ シ ョ ン (先 行 提 示 条 件 ・ 全 要 素 条 件・
半 要 素 条 件 )か ら構 成さ れ,
その実 施 順 序は 参 加 者 間で カ ウ ンター
バ ラ ン ス を取 っ た。
各セ ッ シ ョ ン は練 習試行と本 試 行 か ら な り, 暗 室の 中で行わ れ た。
セ ッ シ ョ ン間で は暗 室の 外で十分な休憩が取ら れ た。 先行提示 条 件で は,
注 視 点 (1,
500ms )に続 き,
半数の 妨 害 刺 激が 1,
000ms 提 示さ れ た後,
残 りの刺 激が追 加 提 示さ れ た (Figure 1}。
2種 類の ベー
ス ライ ン条 件で は,
注視 点の 提示 直後に探索 画 面が提示 さ れ た。 探索画 面 は,
反 応と同時に消去さ れ る か,
先 行 刺 激が家具の条 件 で は後 続 画 面の提 示か ら6,
000ms ,先 行 刺 激が動 物の条 件で は8,
eOO
ms が 経 過 した時点で消 去された。 これ ら の提 示 時間は予備 実 験に基づい て設 定 した。 A B C十
十
十
↓
↓
15
°°ms↓
1°G°ms↓
Figure
l.
Examples of each paradigm in Experiment lA:AU condition
,
B:Haif condition,
C:Preview condition.
All condition (
A
)and half condition (B
)werebase
line
conditjons.
Right
after presentingfixation
cress,
search display was presented
,
Setsize
ofhalf
condition washalf
of that of a1】condition.
In preview condition (C),
half of distracters were presented for 1,
000 ms and thenlest
of stimuli were added.
224 基 礎 心理学研 究 第 28 巻 第 2 号 デー タ処理 反応時 間にっ い て は , 誤 反 応の デ
ー
タを 除外しt
上で,
独立変数の各水 準の組み合わ せ ご と に観 測 値の中 央 値を求め,
各 参加者の代 表 値と し た。 誤反応 率にっ い て は,
統 計 的 検 定の 際に角 変 換を施し たデー
タ を 用い た。
な お, 誤反応率が チャ ン ス レ ベ ル を超え た2
名, 実験 中に コ ン ビs一
タ が誤 作動し た2
名の計4
名の結 果に つ い て は,
分 析 対 象か ら除 外 し た。 結 果 反応 時 間Figure
2
の上 段に実験lA ,
下段に実験1B
の反応時 間の結 果を示 し た。 予 備 的な分 析の結 果,
実 験 lA で は“
動 物一
動 物”
よりも‘
‘
家 具一
家 具”
の方が,
実 験 1B で は“
家 具一
動 物”
よ りも“
動 物一
家 具”
の方が,
そ れ ぞ れ一
貫し て反応時 間が短く, かっ 探 索が効 率 的で あっ た が,
先 行提 示効果に は影響が な か っ た こ と か ら,
以後 の分 析で は込み に して扱 うこと と した。 450D 0053 oQ 田〔
切
E}
OE 芦=
O一
琵= 1500 5DD A ノ … n
’
o’
響
ノ{) B o’
25ee 005(
の
E}
霍一
ト=
O 琶O 価 ρ/
’
500−t
/D一
〇’
AII 亡 Prev 「ew や’
Haif c!
ノ4
0 ◇ D,
ot tC
’
ノ
/ 〆 ⇒ o’
,
◇’
O’
All 士 PreviBW ゆ・
Half 8 12 16 Setaze Figure 2.
tion in Experiment l A: Experiment IA,
8 1Z 16 SetsizeReaction ti[nes (ms )of each condi
一
target present,
B:Experiment I
A
,target
abserlt,
C
:Experiment
lB
,
target present,
D二Experiment IB,
targetabserlt
,
実験 1A の デー
タにっ い て,
提示 条件× 目標 刺激の有 無X セ ッ トサ イ ズの3
要 因分 散分 析(3
×2
×3
)を行 っ た 結 果,
提 示 条 件 (F(2,
54)−
135.
05,
p
<.
Ol),
目標 刺 激の 有 無 (F(1,
27)蔦
49.
44,
p
〈.
Ol),
セ ッ ト サ イズ(F(2,
54
);
93.
97,p
<.
01
>の 主 効 果 が 全て有意に な っ た。
交 互作用 は, 提示条件と目標刺 激の 有無 (F
(2,54
);3.
18,
p
<.
05
),
提 示 条 件とセ ッ トサ イ ズ (F(4,
108);
8.
37,
pく、
Ol),
目標 刺 激の有 無と セ ッ ト サ イ ズ (F(2,
54)=
=
39.
65,p
く.
01)の 間で有 意であっ た。 提示 条件に関 する多重 比較の結果,
先行提示条 件と全 要 素 条 件の 間に有意 差 (p
く.
Ol)が あっ た が,
先 行 提 示 条 件と半 要 素 条 件の間に有 意 差は なか っ た。 また,
提 示 条 件と目 標 刺 激の有無,
提 示 条 件とセ ッ ト サ イズ の 間で いずれ も有 意な2
要因の交 互作 用が見 ら れ たこと か ら,
全要素条 件の否 定 試 行に おい て反応時 間 が増 加した こと,
そ して,
全 要 素 条件におい て,
探索が 非 効 率 化 した ことが 示 唆された。
目標刺激の有無とセ ツ トサ イズの 交 互作 用も有意にな り,
否定 試行にお いて探 索 効率が低 下 し たこ と も示 唆さ れ た。一
方,
実 験 1B の デー
タ につ い て も同 様の 3要 因 分 散 分 析を行 っ た結 果,
提 示 条 件 (F(2,
54
)=20.
06,
p
く,
01),
目標 刺激の有 無(F
(ユ,
27
)=123.
98,p
〈.
1
),
セ ッ ト サ イ ズ (F(2,
54)=
80.
89,
p<.
Ol)の主効果が全て有意に なっ た。 交 彑 作 用は,
提 示 条 件と目標 刺 激の有 無 (F(2,54)=
11.
OO,
p
<.
01),
提 示 条 件 とセ ッ ト サ イ ズ (F
(4,108
)こ
6.
82,p
〈.
Ol
),
目標 刺 激の 有 無とセ ッ トサ イズ (F
(2,
54
);77.
87,
p
く.
Ol)の問で有 意で あっ た。 提 示 条 件に関 する多 重 比 較の結 果,
実 験 1A と同 様,
先行提 示 条件と全要 素 条 件の 聞に 有意 差が あ っ た がip
く、
01
),
半 要素 条 件と先 行 提 示 条 件の間に有 意な差は な か っ た。 ま た,
提 示 条 件と目標 刺 激の有 無,
提 示 条 件 とセ ッ ト サ イズの間の有 意な2要 因の交 互 作 用か ら,
全 要 素 条 件 の否 定 試 行にお ける反 応 時間の増 加,
および,
全 要 素条 件における探 索 効 率の低 下が そ れ ぞ れ示 唆さ れ た。 目標 刺 激の有 無とセ ッ ト サイ ズの有 意な交 互 作 用よ り,
否 定 試 行に お い て探 索 効 率が低 下し た こ と も 示 唆 さ れ た。
誤 反 応 率 Table1
に誤 反 応 率の結果を示 し た。 反応 時 間の場 合 と同 様の3
要因分 散分析 (3
×2
×3
)を行っ た 結 果,
実 験 1A で は提示条 件 (F〈2,54
)=4.
92,
p
〈.
05
〕,
目 標 刺 激の有 無 (F(1,27
>=20.
66,p
〈、
01
),
セ ッ トサ イズ (F(2,
54)=
・
12.
40,
p
<.
01
)の 主 効 果が全て 有意になっ た。 また,
交 互 作用 は提示条 件と目標 刺 激の 有 無 (F
(2,
54)=9.
60
,p
〈.
Ol
),
目標刺 激の有無とセ ッ トサ イズ (F
(2.54
)=7.
30,
p
く.
01
)の 間で有 意で あっ た。正 田
・
永 井:先 行 提 示 探 索にお ける カ テ ゴ リ に基づ く負の持ち越し225
Table
l
Error
percentages of e母ch conditionin
Experiment
1
Present
Absent
Exp Tcategory Condition
8
12
16
8
12 16 玉A
Furniture
AllPreHalf − 01 495 1 18,
410.
76.
0 23.
915.
46.
o
8ハ
08nb9
創
3
0ρ
01 QV56 862186Anima
上AllPreHalf11.
57
、
45.
2 ユ4.
411
、
94
.
818.
913
.
010.
08.
11
.
52.
2 7nO宀
Q 339]
9ρ
06【
DFO ウ臼
1B FurnitureAllPreHalf
36nD
440
634
483 0ゑ
4699
阿
01.
32
,
6L3 Q》
49 000 0447(
U − Anima ]AllPreHalf 8,
21L69
.
3
9.
410
.
04
.
1
10,
6
1.
6
6.
8
2.
6
8.
2
1.
3
08
ウ嗣
221
尸
010354
Note.
Exp ;
experiment ;Tcategory=
target category.
目標 刺激の 有無の 主 効 果が有 意で あっ たこ と か ら
,
肯 定 試 行における誤 反 応 率の増 加が示 さ れた。 また,
提 示 条 件と目標 刺 激の有 無 との間の有 意 な 交 互 作 用は,
金 要 素 条 件の肯 定 試 行に おけ る 誤反 応 率の増 加を示 唆 し,
目 標 刺激の有 無とセ ッ トサ イ ズの間の有 意な交互作用は, 肯 定 試 行におい て セ ッ ト サ イ ズの増 加に伴い誤 反 応 率が 増 加 した こ とを示 唆して いる。
実 験1A
で は,
肯 定 試 行 の反 応時間が否 定 試行よ り も速かっ た が,
誤反 応 率は肯 定 試 行の方が高かっ た こと か ら,
速 さ と 正確さの間で ト レー
ド オ フがあっ
た可 能 性 も考 え られる。 他 方,
実 験 1B で は目 標 刺 激の有 無の主 効 果 (F
(1,
27) = 18.
75,p
〈.
Ol),
およ び, 提 示 条 件と目標 刺 激の有 無の 聞 の交互作用 (F
(2,54
)=11,
67 ,
ρ〈.
01
)が 有 意に な一
・ た。
実 験 1A と同 様に,
肯 定 試 行に お い て誤 反 応 率の上 昇が見 ら れ たこ と か ら,
肯 定 試 行と否 定 試 行の反 応 時 間 の差は,
正 確さ との間の トレー
ドオフ に起 因して い る 可 能 性も考え ら れ る。
カテ ゴ リに基づ く負の持ち越しの検 討 カテ ゴ リに基 づ く負の持ち越 し が生 じ たの か を 検 討 する た め,
先 行 提 示 条 件の反応時 間に っ い て,
実 験 1A と 1B の結 果を込 みに して 分 析 し た。 先 行 刺 激が後 続 刺 激へ 与える影 響 は,
目 標 刺 激の有 無に よ っ て 異な る可 能 性を考 慮 し て,
肯定 試 行と否 定 試 行に分け,
そ れ ぞ れ実 験 要 因 (実 験 1A ・
実 験IB
)×セ ッ トサ イズ の2
要 因 分 散 分 析 (2×3
> を行っ た。
肖定 試 行で は,
セ ッ ト サ イ ズ の主 効 果の みが有 意に な り (F
(2,108
)諞29,
55,
ρ<.
01
),
実 験要因の 主 効 果 (F
(1,
54)=
0,
85)と2要 因の交 互 作 用 (F(2,
108)=
1.
73)は 有 意で はな かっ た。 同 様に,
否 定 試 行において も,
セ ッ ト サ イズの主 効 果 のみ が有 意に な り 〔F
(2,
108)=64.
19,
p
〈.
Ol
),
実験 要因 の 主 効 果 (F
(L54
)=0.
00
)と2要 因の 交 互 作 用 (F
(2,
108)=
0.
97>は有 意で は な かっ た。
考 察 実験1
で は,
後 続刺 激が一
様であ る場合に,
先 行 提 示 効 果,
お よ び,
カテ ゴ リに基づ く負の持ち越し が 生起す るか を 検 証 した。 実 験 1A で は,
先 行 刺 激 と後続刺 激 が 同カ テ ゴ リ であり,
実 験1B
で は,
先 行 刺 激 と後 続 刺 激 は異カ テ ゴリで あ っ た。 両 実 験におい て, 先 行 提示 条 件の反応時 闇が全 要 素条 件よ りも有 意に短 くな っ た た め,
先 行 刺 激と後 続 刺 激の カテゴ リの異 同にか か わ ら ず,
先 行 提 示 効 果の生 起が確 認 さ れ た。
ま た,
先 行 提 示条 件と半要 素 条件の間で反 応 時 問に有意 な 差 が な かっ た。 そ れ ゆ え,
先行提 示条 件に おい て,
先 行 刺 激が完 全に無 視さ れて い たこと が示さ れ た。
従 来の抽 象 的で簡 潔な刺 激 (例:英 文 字 )で は な く,
日常 物 体の線 画と い う具 体 的で複 雑な勅 激を用 い た場 合 に も,
先 行 提 示 効 果が得られた こと か ら,
先 行 提 示 効 果 は,
刺 激の具 体 性・
複 雑 性に か か わらず 生 じ る現 象で あ る ことが 示された。
実 験 1で は,
肯 定 試 行に お け る誤 反 応 率が否 定 試 行よ りも高 く,
反 応の速さと正 確さ と の間に トレー
ド オ フが 生じ て い た可 能 性が示され た。
1っ に は,
本 実 験の参 加 者が,
個々 の刺 激 を 逐 次 的に探 索 するので はな く,
類 似226 基 礎 心 理 学 研 究 第28 巻 第 2号 し た刺激 ど う し を群化して処理 す る とい う, 高 速で あ る が 正確度の劣る方 略を用いた可能性も考え ら れ る。 それ ゆえ
,
肯 定 試 行におい て 目標刺激を見落と す傾向が強ま り,
誤 反 応 率が増 加 した のか も しれな い。
先 行 提示条件の反 応時間にっ い て , 実験要 因〔IA ,1B
) を 込 みに して分 析し た ところ,
目標 刺 激の 有 無にか か わ らずt 実 験 間に有 意 な 差は見 られ なかっ た。 したがっ て,
先 行 刺 激の カテゴ リが後 続 刺 激の探 索へ 影響を 及 ぼ し た 可能性は示唆さ れ な か っ た。 以上よ り, カ テ ゴ リ に基づ く負の持ち越し は生起し な かっ た。 実 験 1で は.
先 行 刺 激と後 続 刺 激の カ テ ゴ リ の異 同を 参 加 者 間で設 定 した。
そ れ ゆ え,
目標 刺 激の カテゴ リが 参 加 者に とっ て既 知で あ り,
そ れ に よ りカ テ ゴ リに基づ く負の 持ち越し が生 起し な かっ た可能性が推察さ れ る。 目標 刺 激へ の知 識に基づいた促 進 処 理が,
先 行 刺 激の カ テ ゴ リに対 する抑 制 表 象の形 成と競 合 し た結 果,
先 行 刺 激の カテ ゴ リ に対す る抑制が減 衰 し たのか も し れ ない。Braithwai
±e et aL (2003
)も,
目標 刺激の特徴が既 知の 場 合に は,
負の 持ち 越 し が減 少す る こ と を報 告 して い るQ 実 験 2 では,
先 行 刺 激と目標 刺 激の カ テ ゴ リの異 同を 参加 者 内で設定し, 参 加者が目標刺 激の カ テ ゴ リ を予 測 で き ないよ うに し た。
ま た,
実 験1
で は,
実験IA
と実 験 1B の先 行 提 示 条 件の最 終 的な探 索 画 面が異な っ て い た こ とか ら,
実 験 間で参 加 者の遂 行 方 略に差があっ た可 能 性 も ある。
実 験1
の結 果 か らで は,
カ テ ゴ リに基づ く 負の持ち越し が生 起し な かっ た原 因と して,
促 進と抑 制 間の競合が影響したの か , 探索画 面の相違 が影 響 し たの か判然と し ない。 そ こ で, 実験2
で は先 行刺激と目標刺 激の カ テ ゴ リの異 同にか か わ らず,
最 終 探 索 画 面が同一
となるよ う に設 定 すること で,
カ テゴ リ に基づ く負の持 ち越 しに参 加者の遂行 方 略が影響し ない よ うに し た。 実 験2
先 行 刺 激に は家 具か動 物の ど ち ら か一
方の み が 提 示 さ れ た、 先行 刺激の カ テ ゴ リに関わ ら ず,
後 続 刺 激の 半 数 は家具.
残りは動物と し た。 そ れ ゆ え,
先行 刺 激と同カ テ ゴ リの刺 激 (多 数 群 )と,
異カ テ ゴ リの刺 激 (少 数 群 ) が あっ た (Figure
3
)。
目標 刺 激が多 数 群か,
少 数 群か を 参 加者内要 因と し た ため,
目標刺激の カテ ゴ リ は予 測 不 可能で あっ
た。 目標 刺 激を除 けば,
先 行 提 示 条 件の最 終 探 索 画 面は一
致 して い た た め,
目標 刺 激の カテ ゴ リ (多 数 群・
少 数 群 )によ っ て課題が変 化す る こ と は な か っ た。 な お, 先 行刺 激が家 具の場合を実験2A ,
先 行 刺 激が 動 物の場 合を実験 2B と し た。 方 法 実 験 参 加 者 実 験1
と は異な る,
若い成 人28
名が個 別 に参 加 し た。
内訳 は 女性24
名,
男 性4
名で あ り,
年 齢 は20
歳か ら35
歳 (平 均 25,
17
歳 )で あっ た。 実 験2A ・
実 験 2B に 14名 ずつ無 作 為に配 分 した。
実 験 計 画 実 験 2A,
2B と も に, 提示 条件 (先行提 示 条 件・
全 要素 条件)× 目標 刺激の属 性 (否定試行・
多 数 群・
少 数 群 )X セ ッ ト サイ ズ (12・
16・
20)の 3要 因 混 合 計 画とした。 提 示 条 件は参 加 者 間で設 定 し,
参 加 者 を半 A BFigure
3.
Examples
of preview conditionin
Experiment 2A
:Minority
condition,
B
:MajQrity
condition.
Either animals or furniture were presented as previewed stimuli
,
and then both categories were addedas new stimu1L
Condition
A
:Target
(fox
>was minority (anlma1 ),
Condition
B: Target (chest )was正 田
・
永 井:先 行 提 示探索におけ るカテ ゴリに基づ く負の持ち越 し 227 数ずっ 無作 為に配分し た。 目標 刺激の属性に関して は,
全 試 行 数の半 数 (5G% )を否 定 試 行,
残り を肯 定 試 行と し,
さ らに,
肯 定 試 行の半 数 (25
% ) をH
標 刺 激 が 多 数 群の 条 件,
残りの半 数 (25
%)を少 数 群の条 件と し た。
手続き 各 提 示 条 件の時系 列は実 験1
と同様で あっ た。 Figure 3に示 し た と お り,
先 行 刺 激に は家 具か動 物,一
方の みを提示し,
後 続刺激に は家具と動 物を半数 ずっ 提 示し た。 そ れ ゆ え,
先 行刺 激と同カ テ ゴ リの 刺 激 で ある多 数 群は,
全 体の 75%を占め た。
な お,
全 要 素 条 件で は先 行 提 示 条 件の最 終 探 索 画 面の みが 提 示さ れ た。
各 提 示 条 件の 本 試 行 数 は216 ,
練習試 行 数 は36
で あっ た。 実 験の 順 序は参加者間で カ ウン ター
バ ラ ン ス を 取っ た。 結 果 分 析 方 法は実 験1
と同 様で あっ た。 ただ し,
動物 刺激 の 探索 は一
般的に 非 効 率 的に な る こ と (Levin
et a1.
,
2001 )か ら,
先 行 刺 激が動 物の条 件で は,
目標 刺 激が多 数 群の条 件で探 索 が 困 難に なること が推 察された。
それ ゆ え,
先 行 刺 激の カテゴ リご と (実 験2A ・
2B
)に分けて 分 析し, 先 行 提 示 効 果の生起を確 認し た上で , カテ ゴ リ に基づ く負の持ち越 しの生起につ い て検 討し た。
反応時 間 Figure 4 は,.
.
1
澱 は実 験 2A,
下 段は実 験2B
の反 応 時 間 を示し てい る。 実 験ご と に,
提 示条 件x 目 標 刺激の属 性X セ ッ ト サイズの3
要 因分 散 分析 (2×3
× 3)を行 っ た。 実 験2A で は,
提 示 条 件 (F(1,
12)=
18.
14,
P
〈.
01),
目 標 刺 激の 属 性 (F(2,24
>=
78.
82,
p
<.
01
>,
セ ッ ト サ イ ズ (F
(2,
24
)翫88、
59,
p
<.
01
)の主効果が全て有意に なっ た。 ま た,
提示 条 件と目標 刺 激の属 性(F(2,
24)=
68.
82,
P
く.
Ol),
提 示 条 件とセ ッ ト サ イ ズ(F(2,
24)=
4,
50,p
<.
05),
目標 刺 激の属 性 とセ ッ ト サ イ ズ(F
(4,
48
)=6.
12,
p
く.
Ol
) の 間の2
要 因の交 互作用,
お よ び,3
要因 の交 互 作 用 (F(4,
48
)=
2.
84,
p<.
05)が有 意になっ
た。 目標 刺 激の属 性に関 する多 重 比 較の結 果,
少 数 群より も多 数群, また,
多 数 群よ りも否 定 試行の方が,
有 意に (p
く.
Ol
)反応時 間が増 加し た。 ま た,
提 示条 件の有意な 主効果か ら,
全要素 条件に比べ先行 提示 条件の反 応時間 が 速 かっ
たこ と が示さ れ た。 提 示 条 件と目標 刺 激の 属 性との間の有意 な交互作 用か ら,
全要 素条 件で 目標 刺激が少数群の場 合に反 応時間が 短 くなっ
たこと,
提 示 条 件とセ ッ ト サイズの 有 意な交互 作 用か ら,
全要 素 条 件におい て探 索 効 率が低 下 し たこと が示 唆さ れ た。 目標刺激の 属 性とセ ッ ト サ イ ズの有意 な 交互作 用より, 否 定 試 行におい て探 索 効 率が低 下 し たこ と が示唆さ れ た。 ま た,3
要 因の有意な交互 作 用か ら, 600D O O OO O O
(
の
∈)
Φ EF 匚 oB 雷 配 D 600e O D O O OO 冨 E
∀
∈ F 蘆 o 君 邸 o 012 16 20 SetSize 12 16 20 Set
$ize
Figure 4
.
Reaction
times (lns )of each condi・
tionin
Experiment
2
A
;Experiment
2A ,
target present condition,
B:Experiment 2A
,
target absent condition,
C二 Experiment 2B,
target present condition,
D: Experiment 2B,
target absent condition、
AII
−
mal=
an condition,
target majerity :Pre−
maj 熹 preview condition
,
target majority ;All−
min=
all condition,
target m 正nority ;Pre−
min = preview condition,
target minority ;
Al1−
absent=
all cond 三t至on,
target abserlt ;Pre−
absent
=
preview condition,
target absent.
全 要 素 条 件で否定 試行の 場 合に
,
探 索効率が低 下し たこ と が示 唆さ れ た。 同 様の分 析を実 験 2B に関して も行っ た結 果,
提 示 条 件 (F(1,
12)=
:
7.
48,p
<.
05>, 目 標 刺 激の属性 (F(2,24沖104.
08,
p
く.
Ol
),
セ ッ トサ イズ (F
(2,
24
)=
=
76.
03,
p
く.
01
) の主効果がすべ て有意になっ た。 ま た,
提示条 件と目標 刺 激の属 性 (F
(2,
24
)==
13.
98,
p
く.
01),
目標 刺 激の属 性と セ ッ ト サ イズ (F
(4,48
)=9.
82,
p
<.
01
>の 間の2
要因の 交互作用が そ れ ぞ れ有 意になっ た。 目標 刺 激の属 性に関 する多重比較の 結果,
少 数群より も多 数 群, 多数 群よ り も否 定 試行の場 合に, 有 意にφく.
Ol
)反 応 時 間が増 加 し た。
提 示 条 件の 有 意な主 効 果か ら, 全 要素 条件に比 べ,
先行 提示条 件の 反応時 闇が速 かっ たこ と が示さ れ た。228 基礎心 理学研 究 第
28
巻 第 2号 提 示 条件と目標刺 激の属 性の有意な交互 作用は,
全 要 素条件で否 定 試 行の場 合に反 応 時間が増 加した こ とを示 し,
目 標 刺 激の属 性 とセ ッ ト サ イ ズの有意な交 互 作 用 は,
否 定 試 行にお け る探 索 効 率の低下を示 してい る。 誤反 応率 結果をTable
2
に示 し た。 反 応 時 間の場 合 と同様に,3
要 因 (2×3
×3)の分 散 分 析 を 行 っ た。
実 験2A で は,
目標刺激の属性の主効 果の み が有意と なっ た(F
(2,24
)=495 ,p
く.
05
)。 目標刺 激の属性に関 す る多重 比較の結果か ら,
肯定試行の 2条 件 (目 標 刺 激が 多 数 群お よ び少 数 群の条 件 )におい て,
否 定 試 行よ り も 有 意に (p
く.
05 )誤 反 応率が 増 加 した ことが示さ れ た。 ま た,
目 標 刺 激の属 性 とセ ッ トサ イズ との 間の交 互作 用が 有 意に な り (F
(4,
48
)=3.
54,
p
く.
05),
目標 刺 激が多 数 群 の条件で,
セ ッ ト サ イズの増 加に伴い,
誤 反 応 率が増 加 した こと が示 唆さ れた。一
方,
実験2B
で は,
目標 刺 激の属性 (F
(2,
241=
20、
08,p
<.
Ol)お よ び,
セ ッ ト サ イズ (F(2,
24)=
8.
24,
p
<,
OD の主 効 果がそれぞれ 有 意になっ た。
ま た,
交 互作 用は目 標 刺 激の属 性 とセ ッ ト サ イ ズ との 間で のみ有 意に な っ た (F
(4,
48)=5.
13,
p
<.
01
)。 目標 刺激の属 性に関 する多 重 比 較の結 果,
多 数 群 条 件 におい て他の 2条 件 (少 数 群 条 件・
否 定 試 行 )よ りも有 意に (p
く.
GD
誤 反 応 率 が 増 加 し た こ と が示さ れ た。 ま た,
目標刺 激の属性とセ ッ ト サイ ズ との 問の有 意な交 互 作用よ り,
目標 刺 激が多 数 群の条 件で,
セ ッ ト サ イ ズ の 増 加に伴い誤 反 応 率が増 加した こと が示 唆さ れ た。
カ テ ゴ リに基づ く負の持 ち越 し の検討 目 標刺激の カ テ ゴ F)の違い (多数 群・
少 数群 )によっ て先 行 提 示 効 果 に差が生じ た か を検証 する た め,
先 行 提 示 条 件の肯 定 試 行の み を対 象と し た分 析を行っ た。 実 験 2A,
2B ご と に, 先 行 提 示 条 件の 肯定 試 行の反 応 時 間に関し て, 目標 刺激 の カテ ゴ リ× セ ッ トサイ ズ(2
×3
)の2
要 因 分 散 分析を 行っ た。
実 験
2A
に おい て は, 目 標 刺 激の カテ ゴ リ(F(1,
6
);
8.
72,
p
く.
05
)とセ ッ ト サ イ ズ(F(2,
12}・
=
18.
25,
か<.
Ol> の 主効果がい ずれ も有 意になっ
た。 目 標 刺 激の カテ ゴ リ の有意な主効果か ら, 目標 刺 激が多 数 群の 条 件で 有 意に 反 応が遅 延し たこと が示さ れた。
一
方, 実験2B
におい て も,
目標 刺 激の カテゴ リ(F
(ユ,
6
);24,
38,
p<.
01
)とセ ッ トサ イ ズ (F(2,
12)=25.
54,
p
<.
01
)の主効果が と もに有 意になっ た。
目標 刺 激の カ テ ゴ リの 有 意な主 効 果か ら,
先 行 刺 激が動 物の場合 に も,家具の場 合 (実 験 2A )と同様に,
目標 刺 激が多 数 群 の条 件で 有意に反応が遅 延 し た こ と が示 された。
さ ら に,2
要 因の交 互 作 用 も有 意に なっ た(F
(2,12
);6.
26,
p〈.
05)。
これ は,
目標 刺激 が 多数 群の条 件で探 索 効 率が 有意に低 下 し たこと を示 してい る。 考察 目標 刺 激に関 する事前知 識が存在し た実験 1で は,
先 行 提 示 効 果が生 起し た が,
カテ ゴ リに基 づ く負の持ち越 し は生 じ な か っ た。 そこ で,
実 験 2で は,
目標 刺 激に関 する事 前 知 識 を 利 用で きな い実験 設定 と し た。 その結 果,
先 行 刺 激の カ テ ゴ リ (家 具・
動 物 )にか か わ らず,
先 行 提示条 件の 反応時 間 が 全要 素 条 件よりも減 少 し たこ と か ら, 実験2
に おい て も先 行 提 示 効 果の生 起が確 認さ れ た。 こ の結 果は,
先 行 提 示 効 果が,
目標 刺 激に関す る 事 前 知 識の 膏 無に依 存 し な い現象で あ るこ と を示 唆 す る。
他方
,
先 行提示 条 件の 肯 定 試 行に関する分析の結果, 実 験2A,
2B ともに,
目 標刺激 が 多数 群の条件に おい て 反 応 時 間の遅 延 が 認め られた。 これは,
先 行刺 激の カテ ゴ リにか か わ らず,
カテ ゴ リに基づ く負の持 ち 越しが生 じ たこ と を示 唆す る結 果で あ る。 実 験 1で はカ テ ゴ リ に 基づ く負の持ち越し が生 じず,
実 験 2で は生 じ た とい う 結 果は,
こ の現 象 が 目標 刺激に関す る事前 知 識の有 無に 依 存 する可 能 性を示 唆す る が,
実験 1 と実 験2で は ほか に も実 験設 走に大き な 差 が ある こと か ら,一.
.
ee
に結論
す ることは困 難で ある。 実 験 2で は,
肯 定試行に関して,
目標 刺 激が多 数 群に 属す る条 件と少 数群に属 する条 件を設 けた点で,
実 験1
と は大き く異な る。 実 験2A,
2B ともに,
目 標 刺 激 が 多 数 群の条 件で反 応 時間が遅 延し, 実 験2B
で は多数 群 条 件の誤 反 応率が少 数 群 条 件よ りも高か っ た とい う結 果 は,2
条 件の間で課 題の難 易度に差 が あっ た可 能 性を示 唆 す る。 た しかに,
カテ ゴ リ内で 1個だ け異な る線画を 探索す ること は,
そ れ が多 数 群に属 する場合の方が少 数 群に属 する場 合よ り も困 難で あ る。
本 実 験の 多 数 群・
少 数 群の条 件 間の反 応時間の差 は,
カテ ゴ リに基づ く負の 持ち越 しに よ るの で はな く.
単に課 題の難 易 度の差を反 映 して い る だ けで は ない か とい う疑 悶も残さ れ て い る。ま た, 誤 反 応率の 結 果は
,
実 験 1と 同 様に,
肯 定 試行 (多数 群・
少 数群)の方が否 定 試 行よ り も高い傾同 を 示 し た。
実 験 ユの 考察で述べ た よ う に,
類 似 し た刺激ど う し を群 化して処理する方 略に より,
肯 定 試 行にお いて目 標刺激が見落と さ れやす くな っ た可 能 性が考え ら れ る。
線 画の カ テ ゴ リ認 知 に関する研 究で は,
刺 激の形 態 的 類似性 の影 響が指 摘 されて い る 〔
Laws ,
Gale,
Frank ,
&Davey ,
2002 ;Levin et al.
,
2001 >。
少 数 群 条 件におい て反 応時 間が 速 か
っ
た とい う本 実 験の結果は, カ テ ゴ リ内正 田
・
永 井:先 行 提 示 探 索に お け る カテ ゴ リに基づ く負の持ち越 し 229 ポ ッ プア ウ ト し た ため に,
群 内に含ま れ る目 標刺 激が探 索 さ れやす くな っ たと解 釈 するこ とも可 能 か もしれな い。 し か し,
群化に よ る少数群の ポ ッ プアウ ト とい う解釈 を取る な ら ば,
先行 刺 激と後続刺 激が視 野 内で並 列的に 処 理され,
そ の中で少 数 群に属 する刺 激 が 群 化 さ れるこ と を仮 定 しな け れ ばな ら ない。 これは,
先 行 刺 激 が 無 視 さ れ,
抑制さ れて い るこ と を 示 す 先 行 提 示 効 果の現 象 と は相容れ ない仮 定で あ ろう。 本研究の実験1
で は, 先行 提 示 条 件と半 要 素 条 件の反 応 時 間が ほ ぼ一
致 してお り (Figure
2 を参照), 先行 刺激がほ ぼ完 全に無視さ れて い たこ と が示 唆さ れて い る。 し た がっ て,
実験1
と同様の 刺 激とパ ラダ イムを用い た実 験 2 におい て,
先 行 刺 激が 後 続刺 激と並 列 的に処 理され,
群 化に影 響 した と は考 え に くい ので は ないかD こ の 問 題は,
総 合 考 察におい て改 めて議 論す る。 総 合考
察 本研 究で は,
日常 物体の線 画 を 刺 激と し て 用いた場 合 に先行 提 示 効 果が生 じ る か,
ま た,
先行提 示条件に おい て カ テ ゴ リに基づ く負の持ち 越 し が 生 起 す るか を検証 し た。 実 験 1で は,
日 標 刺 激の カ テ ゴ リが参 加 者 内で常に一
定で あっ た ため,
参加 者は 目標 刺 激の カ テ ゴ リ を予測 可能で あっ た。 これ に対 して, 実験2
で は, 目標刺激の カテ ゴ リ が先行 刺 激と同じで あ る条 件と異な る条件を参 加 者 内 要 因と し,
無 作 為な順 序で提 示 し たため,
参 加 者 は目 標刺激の カテゴ リを 予 測できな かっ た。
その 結果, 両実験ともに, 全要素 条件より も先 行提 示 条 件 におい て反 応 時 間 が 有 意に減 少 した。
この こ と か ら, 先 行 提 示 効 果が,
刺激の種 類や,
目標 刺激の カテゴ 「 丿に関する事 前知識の有無,
探 索画面に お け る刺激カテ ゴ リ の比率とい っ た実験設 定の 影 響を受け ない,
頑健な 現 象である こ と が示され た。 また,
実 験 1で は,
半 要 素 条 件 と先 行 提 示 条 件の反 応 時 間 が 同 程 度になっ たことか ら,
先行 提示条件 に おい て先 行 刺 激が 完 全に無視さ れて いたこと が示さ れ た。 その一
方で, 先行刺激と目標 刺激 の カ テ ゴ リ の異 同に よ る反 応 時 間の差は,
実 験 2 に おい て の み認め ら れた。
すな わ ち,
実 験 2で はカテゴ リに基 づ く負の持ち越しの 生 起が示唆さ れ る と と もに,
この 現 象が実 験 設 定に依 存する 可能 性が示さ れ た。 実 験 2で は,
先 行 刺 激 と 目 標 刺 激の カ テゴ リの異 同に 関わ らず 最 終 探 索 画 面 が 同一
と なる よ うに,
目標 刺 激 が 多 数 群に属す る条件と少 数群に属す る条 件を設けて比較 し た。 これに対応さ せ る形で, すべ て の刺 激が同時に提 示される全 要 素 条 件にっ い て も,
多 数 群 条 件と少 数 群 条 件 を設け た。
その結 果,
先 行 提 示 条 件 だけ で な く,
全 要 素条 件に おいて も多数 群条 件の反 応 時問が少数 群 条 件に 比べ て有意 に増 加 し,
その 差 は 全要 素 条 件におい て顕 著 で あっ た (F1gure 4 を 参 照 )。 脳損 傷 患 者や健 常 者を対 象 と し た さ ま ざ まな 研 究 (例:Fbrde
&Humphreys ,
ユ999
:Levin
et al.
,2001
)を通 じて
,
日常物 体の視 覚認知で は,
刺激の形 態的類 似性に基づ い て カ テ ゴ リ情 報が処理 さ れて い る こ と が示 唆
さ れ てい る
。
ま た,
Laws
et al,
(2002 )は,
本 研 究で用い
Table
2
Error percentages of each condition
in
Experiment 2Exp
TcategoryCondition
!2 16 202A Abs
AllPre
005
ρ
00601
7404
Ma ゴ AllPre冖
D1lQU 1 1630 2 玉 049 1 Min AllPre尸
OQ10
)
1
09351
0242
2
2B Abs 11 陀AP
0
ρ
qO30022
1577
Maj A21Pre 4宀
600 2 1ρ
00R)
2 0001 3 Min AIIPre ∩〉
り 00ρ
2708 4907230
基 礎 心 理学研 究 第28 巻 第 2号 たSnodgrass
&Vanderwart
(1980
)の線画を分 析した 研 究で,
人工物。
生物のカ テ ゴ リ間で刺 激の形態的類 似 性に差が あ る こと を報 告して い る。 し た が っ て,
実 験2 におい て見 ら れたカ テゴ りに基づく負の持ち越 しは,
先 行 刺 激の カ テ ゴ リ が待っ 意 味 的・
概 念 的 情 報とい うよ り, 形 態情 報が強く影響して い たもの と推 察さ れ る。 Braithwaite et al.
(2003 )に よ れ ば,
負の持ち 越 し は,
先 行刺 激の共 通特 徴に対 する抑 制が後 続の 目標 刺 激へ 転移 する こ と に よ り生 じる現象で あ る。 本研 究の結 果 も, カ テ ゴ リ内で類似し た形態情報に対する抑 制が,
目標 刺 激 に も般 化さ れ,
転 移 した と考える ことで説 明で きるだ ろ うQ な お,
実 験2
の考 察で述べ たよ うに,
実 験2 で はカ テ ゴ リ内の形 態 的類似 性に基づ き少数群の刺激が群化さ れ,
ポ ッ プ ア ウ トした た めに,
少 数 群 条 件で 目標 刺 激の 探索が容易に な り,
逆に多数群 条 件で は探 索が困 難に な っ た可 能性もある。 全ての刺激が同時に提 示さ れ た全 要 素 条 件におい て,
少 数 群 条 件と多 数 群 条 件の 反 応時 間 の差が顕 著で あっ
た とい う結 果は,
少 数 群の ポッ プア ウ トを 反 映 して い る のか も しれない。
しかし,
先 行 提 示 条 件で は, 先 行刺 激が完全に無視さ れ, 抑 制さ れて い たと 考え ら れ る。 後 続刺激に限れ ば, 家具と動 物が半数ずっ 提 示さ れ た た め,
カ テ ゴ リ の偏 りは存 在し な かっ た。
そ して,
これ らの後 続 刺 激の提 示は画 面 上に輝 度 変 化 を も たら し,
注 意 を自動 的に捕 捉 し た と考 え られる。 抑 制さ れ た 先行刺 激が これ らの後 続刺 激と 並 列的に処理 さ れ,
少 数 群の刺激が ポ ッ プア ウ トし た結 果,
全要 素 条 件の場 合と同 様の促 進 効 果が得 ら れた と考え るべ き だろ うか。 ある い は,
先行刺 激の カ テ ゴ リ に対 する抑 制が後 続刺激 へ 転移した結果,
多数群の刺激に対する反 応の遅 延 が 生 じ た と考え るべ きで あ ろ う か。Figure
4
より,
少 数 群 条 件に関して は, 先 行 提 示 条 件 と 全要 素 条 件の間で反 応 時 間に大き な差は見 ら れ ない。 統 計 的 検 定の結 果,
実 験 2A で は先 行 提 示 条 件と全 要 素 条 件の 間に有 意な差は な く (F
(1,12
)羸
2.
0
ユ),
実 験2B
で は全 要 素 条 件の 方が速い 傾 向が有 意 傾 向で あっ た (F (1,12);
4.
35,p
<.
10)。 も し,
後 続 刺 激が注 意を捕 捉 した 上に,
その中の少 数 群 刺 激 がポ ッ プ ァ ウ トし たの で あれ ば,
先 行 提 示 条 件の方 が 全 要 素 条 件よ り も反 応 時 間 が 速 くな る と予 想さ れる が,
実 際の結 果に そ の ような差は認 め られな かっ た。
しか しな が ら,
本 研 究の結 果の み か ら は,
上記の どち らの解 釈が妥 当で ある かを 結 論づ け るこ と は難 しく,
今 後の検 討が必要で あ る。 本 研 究で は,
刺激の複雑 性と親 近性は統制さ れて い た が,
カ テ ゴ リ間に おい て刺 激の 形 態 的 類 似 性は統 制さ れ ていなかっ た。 そ れ ゆ え, 本研 究で得ら れ た カ テゴ リ に 基づ く負の 持ち越しを示唆する結 果は,
先行 刺 激の形態 的 類 似 性に基づ く抑 制の後 続 刺 激へ の転 移,
あ るい は,
形 態 的 類 似 性に基づいた群 化に よ る少 数 群の ポ ッ プ ア ウ ト,
と い う2
通りの解 釈が可 能で あっ た。
今 後は,
形 態 的類似 性を統 制し た実 験を行い, 本研究の結果が ど ち ら の要 因に よっ て生起 し た か を検 証す るこ と,
さ らに は,
カ テ ゴ リ の形 態 情 報だけで なく,
意 味 的・
概 念 的な情報 に対しても抑制が生 じる可能 性を検討し てい く こ と が課 題で ある。最 近
,
Allen & Humphreys (20e7 }は,
ガボー
ル 刺 激を 用い て心 理 物 理 学 的 手 法に よ る実 験 を行い
,
方 位ノ イ ズ を持っ 妨 害 刺 激が目標 刺 激の方 位 弁別 に 及 ぼ す影 響を 調べ た。 その結 果, 妨 害刺 激が先行 提示 さ れ た場合に は,
金て の刺 激が同 時に提 示され た場合に比べ,
ノ イ ズ量の 増 加に伴 う弁 別 閾の上昇が小 幅に と ど まっ た。 これ は,
先行提 示さ れ た妨害刺 激の方 位情報 が 低次の処 理 段階で 抑 制を受け, ノイズ と して の影 響 力が損な わ れ たこと を 示 唆 して い る。 こ のように,
先 行 刺 激の what 情 報に対 する抑 制の メ カニ ズム は,
視 覚 情 報 処 理の初 期の段 階で 働く場合も あ れ ば, 本 研 究が示唆する よ うに, カ テ ゴ リ 情報を処理する高次の段階で働く場合も あ るこ と か ら,
柔軟な適応 的メ カニ ズムで ある こと が推察さ れる。 本 研 究で は,
what 情 報に対 する抑 制に着 目 し,
カ テ ゴ リ情 報に基づい て負の持 ち 越 しが 生 じるこ と を 示 唆 す る結果 を初め て報告 し た。 これ まで先 行 提 示 効 果の生起 メ カニ ズム を 巡 っ て は さ ま ざ ま な仮 説 (例:視 覚 的 印 付 け・
先 行 刺 激の特 徴に対 する抑 制・
輝 度 変 化に対 する注 意の捕 捉 )が提 案され,
個々 に検 証が進め られて きたが, 収 束的な議 論に は至っ て お らず (Beck,
Peterson,
&Vo −
mela
,2006
;Braithwaite
et a1.
,
2003 ;Donk & Theeu・
wes,
2001
),
where 情 報に対 する抑 制 (視 覚 的 印 付 け) と what 情 報に対 する抑 制との関 係 もいまだ明 らかで はな い。
本 研 究で 報告した結果の メ カニ ズ ム の解明を 通 し て,
カテゴ リに基づ く負の持 ち 越 し,
お よ び,
先 行 提示 効 果の全 体 像を解 明して い く必 要がある。
引 用 文 献Allen,
H .
A ,
,
&Humphreys ,
G .
W .
〔2007 ).
A psycho・
physicalinvestigation
into
the previewbenefit
in
visual search.
Vision
Research,
47,
735−745.
Beck,
M ,
R .
,
Peterson,
M ,
S.
,
&Vomela ,
M .
(2006
).