平成25年4月
特許庁
平成24年度 特許出願技術動向調査
-太陽電池-
問い合わせ先 特許庁総務部企画調査課 技術動向班 電話:03-3581-1101(内線2155)1
調査期間:
特許文献
:
2004年~2011年(優先権主張年)
(PCT/パリルート及び国内優先権)
非特許文献:
2004年 ~ 2011年(発行年)
調査対象:
日本特許文献を含むファミリー:約13,200件
外国特許文献のみのファミリー:約19,100件
非特許文献
:約13,800件
使用DB
:
特許文献
:
Derwent World Patents Index
1(WPI)
非特許文献:
JSTPlus
21:トムソン サイエンティフィック リミテッドの登録商標 2:独立行政法人科学技術振興機構の登録商標
2
1. 調査対象技術
2. 特許出願動向
3. 研究開発動向
4. 市場動向
5. 政策動向
目次
3
1. 調査対象技術
―技術俯瞰図―
・太陽電池は、無尽蔵に降り注いでいる太陽の光を電気に変換する装置である。発電機 などを介することなく、直接電気に変換するため、クリーンで静かな再生可能エネル ギーとして注目されている。太陽光があれば世界中どこでも発電できる。 ・太陽電池素子の材料別生産量は、結晶シリコン系が80%以上を占めているが、その他 の材料も開発が進み、CdTeを使ったものや、CIS系も実用化され普及し始めている。 ・電力用途としての課題は発電コストで、高効率化や高耐久性の研究が進められている。 ・各種の太陽電池素子に関す る技術、モジュール(パ ネル)に組み込む技術、 住宅用やメガソーラー等 の太陽光発電システム技 術を調査対象とした。 ・太陽電池は、世界中で生 産・設置されている製品 であり、グローバルな特 許出願と国際標準化が重 要である。 ・グローバル出願件数という 新たな集計方法を用いて 分析した。 【太陽電池に関する技術俯瞰図】 応用 産業 結晶Si系 太陽電池 (単結晶, 多結晶) 薄膜Si系 太陽電池 (非晶質, 微結晶) 化合物 薄膜系 太陽電池 (CIS/CZTS CdTe) 化合物 結晶系 太陽電池 (Ⅲ-Ⅴ族, GaInP等) 有機 薄膜系 太陽電池 住宅用 民生用 メガソーラー 大面積 製造コ ス ト 低 減 変換効率 の 向 上 応用分野 へ の 適 合 性 向 上( 軽量化 、 フ レ キ シ ブ ル 化 な ど ) 耐久性・ 信頼 性 向 上 フレキシブル 軽量 公共用 素子材料技術 (半導体材料,金属電極材料, 透明電極,基板材料) 素子細部技術 (積層型,集積型,電極構造, 反射防止膜,裏面反射膜など) 素子製造技術 (薄膜形成技術,結晶製造技術, 量産化技術) 太陽光発電システム 色素 増感型 太陽電池 モジュール技術 モジュール細部(フレーム、封止材、バックシート、インタコネクタ、 接続箱、保護回路、接着剤、ガラス板など) モジュール製造技術(ラミネート、配線技術など) 太陽電池 素子 〔課題〕 次世代 太陽 電池 応用 産業 結晶Si系 太陽電池 (単結晶, 多結晶) 薄膜Si系 太陽電池 (非晶質, 微結晶) 化合物 薄膜系 太陽電池 (CIS/CZTS CdTe) 化合物 結晶系 太陽電池 (Ⅲ-Ⅴ族, GaInP等) 有機 薄膜系 太陽電池 住宅用 民生用 メガソーラー 大面積 製造コ ス ト 低 減 変換効率 の 向 上 応用分野 へ の 適 合 性 向 上( 軽量化 、 フ レ キ シ ブ ル 化 な ど ) 耐久性・ 信頼 性 向 上 フレキシブル 軽量 公共用 素子材料技術 (半導体材料,金属電極材料, 透明電極,基板材料) 素子細部技術 (積層型,集積型,電極構造, 反射防止膜,裏面反射膜など) 素子製造技術 (薄膜形成技術,結晶製造技術, 量産化技術) 太陽光発電システム 色素 増感型 太陽電池 モジュール技術 モジュール細部(フレーム、封止材、バックシート、インタコネクタ、 接続箱、保護回路、接着剤、ガラス板など) モジュール製造技術(ラミネート、配線技術など) 太陽電池 素子 〔課題〕 次世代 太陽 電池4
2. 特許出願動向
―全体動向―
・太陽電池に関する特許出願件数は、2004年には合計3,000件弱であったが、その後、 急激に増加し、2008年には1万件を超えている。 ・出願人国籍別に見ると、日本国籍が最も多く、全体の32.7%を占めている。 次いで米国籍が20.0%、欧州国籍が19.0%と続いている。 ・日本国籍出願人は、2004年から2,000件近く出願しているが、その他の国籍の出願人 は2004年にはまだ少なく、この調査の期間内に大きく増加している。 ・中国籍出願人は外国への出願が極端に少ない。 【出願人国籍別出願件数推移(優先権主張年2004~2010年)】 【出願人国籍別出願件数比率】 【出願先国-出願人国籍別出願件数】 注:2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で全出願データを反映していない可能性がある。 9,073 11,061 10,571 6,830 4,993 3,622 2,989 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 出願年(優先権主張年) 出 願 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 合計 優先権主張 2004-2010年 出願人国籍 その他 1,156件 2.4% 台湾籍 1,929件 3.9% 韓国籍 6,398件 13.0% 中国籍 4,435件 9.0% 欧州国籍 9,324件 19.0% 米国籍 9,839件 20.0% 日本国籍 16,058件 32.7% 合計 49,139件 米 国 欧 州 中国 韓国 台湾 その他 443 その他 326 1,176 974 37 31 16 35 台湾 526 516 240 19 122 722 韓国 785 664 402 21 4,247 22 51 110 4,070 728 中国 1,234 1,093 384 345 173 欧州 1,347 1,509 5,082 61 432 123 米国 1,852 4,133 1,296 199 891 615 271 73 日本 9,988 748 602 28 291 86 日本 出願人国 籍 出 願 先 国5
―全体動向(グローバル出願)―
2. 特許出願動向
注:2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で全出願データを反映していない可能性がある。 【出願人国籍別グローバル出願件数の推移】 【出願人国籍別 グローバル出願 件数と比率】 ・太陽電池に関するグローバル出願件数(1)は、 日本国籍が2,200件(27.7%)で最も多く、 次いで米国籍(22.1%)、欧州国籍(19.5 %)と続いている。 ・日本国籍出願人のグローバル出願比率(2)は、 2004年には16%であったが、2008年には30% に増加している。欧米国籍出願人のグロー バル出願比率は 50~70%である。 (1) グローバル出願件数:特許ファミリー中に自国以外への 出願を含むものを特許ファミリー単位(発明単位)で 集計した件数。 (2) グローバル出願比率:発明単位の出願件数に対する、 グローバル出願件数の比率。 【出願人国籍別グローバル出願比率の推移】 その他 312件 3.9% 台湾籍 919件 11.6% 韓国籍 964件 12.1% 中国籍 242件 3.0% 欧州国籍 1,546件 19.5% 米国籍 1,755件 22.1% 日本国籍 2,200件 27.7% 合計 7,938件 出願人国籍 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 出願年(優先権主張年) グ ロー バ ル 出 願 比 率 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 出願人国籍 0 100 200 300 400 500 600 700 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 出願年(優先権主張年) グ ロー バ ル 出 願 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾6
―技術区分別動向―
2. 特許出願動向
・太陽電池の材料別の出願件数は、日本国籍、 韓国籍、台湾籍出願人は色素増感型が最も 多いが、欧米国籍出願人は少ない。 ・米国籍は化合物薄膜系が、欧州国籍は結晶 シリコン系に関する出願件数が最も多い。 ・課題別では、変換効率の向上が37.2%を占め ている。 ・解決手段別では、太陽電池に関する技術全 般が幅広く出願されている。 【太陽電池の材料別-出願人国籍別出願件数】 変換効率の向上 18,284件 37.2% その他 81件 0.2% 試験・測定・評 価に関する課題 746件 1.5% 発電システムへ の適合性の向上 6,832件 13.9% 応用分野への適 合性の向上 4,023件 8.2% 製造に関する 課題 11,870件 24.2% 信頼性の向上 7,303件 14.9% 素子材料 13,451件 21.4% その他 101件 0.2% 発電システム 8,854件 14.1% モジュール製造 技術 1,946件 3.1% モジュール構造 4,930件 7.8% モジュール要素 8,053件 12.8% 素子製造技術 14,274件 22.7% 素子構造 10,441件 16.6% 測定技術 929件 1.5% 結晶シリコン系 3,900件 19.8% その他 85件 0.4% ナノテクノロジー系 1,027件 5.2% 色素増感型 4,755件 24.1% 有機半導体系 2,749件 13.9% 化合物薄膜系 3,016件 15.3% 化合物結晶系 712件 3.6% 薄膜シリコン系 3,012件 15.3% 複合系 465件 2.4% 【太陽電池の材料別出願件数比率】 【課題(大分類)別出願件数比率】 【解決手段大分類)別出願件数比率】 注:2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で全出願データを反映していない可能性がある。 その他 39 15 11 11 4 5 10 複合系 234 67 56 35 52 11 ナノテクノロジー系 124 447 135 100 142 41 38 74 379 289 色素増感型 2,672 203 943 195 29 有機薄膜系 895 624 583 150 388 80 化合物薄膜系 777 1,056 479 206 341 138 19 36 化合物結晶系 163 270 93 52 40 58 30 150 397 250 357 575 1,253 薄膜シリコン系 392 478 126 69 627 832 1,376 結晶シリコン系 台湾 その他 欧州 韓国 米国 中国 日本 出願人国籍7
―注目技術―
2.特許出願動向
【注目技術の出願人国籍別出願件数比率】 a) 裏面電極構造技術 b) HIT技術 c) 集光型太陽電池技術 d) 発電システム技術 e) 封止材 f) 裏面保護材 ・太陽電池関連の注目技術として a) 裏面電極技術(バックコンタクト) b) HIT技術 c) 集光型太陽電池 d) 発電システム e) 封止材 f) 裏面保護材 を取り上げた。 ・これらの注目技術の中では、日本国 籍出願人は部材関連の裏面保護材と 封止材、HIT技術で圧倒的優位であり、 裏面電極構造技術でも優位である。 ・集光型太陽電池と発電システムに関 する出願件数は欧米国籍出願人の方 が多い。 日本国籍 291件 32.3% 米国籍 227件 25.2% 欧州国籍 171件 19.0% 中国籍 35件 3.9% 韓国籍 152件 16.9% 台湾籍 15件 1.7% その他 11件 1.2% 合計 902件 その他 0件 0.0% 台湾籍 1件 0.7% 韓国籍 21件 14.9% 中国籍 8件 5.7% 欧州国籍 9件 6.4% 米国籍 23件 16.3% 日本国籍 79件 56.0% 合計 141件 日本国籍 584件 14.8% 米国籍 883件 22.4% 欧州国籍 876件 22.3% 中国籍 592件 15.0% 韓国籍 555件 14.1% 台湾籍 286件 7.3% その他 158件 4.0% 合計 3,934件 その他 300件 3.4% 台湾籍 343件 3.9% 韓国籍 1,102件 12.4% 中国籍 1,352件 15.3% 欧州国籍 2,515件 28.4% 米国籍 1,706件 19.3% 日本国籍 1,536件 17.3% 合計 8,854件 日本国籍 757件 53.2% 米国籍 266件 18.7% 欧州国籍 220件 15.5% 中国籍 74件 5.2% 韓国籍 83件 5.8% 台湾籍 18件 1.3% その他 5件 0.4% 合計 1,423件 その他 3件 0.2% 台湾籍 19件 1.2% 韓国籍 75件 4.7% 中国籍 103件 6.5% 欧州国籍 154件 9.7% 米国籍 210件 13.2% 日本国籍 1,022件 64.4% 合計 1,586件8
―モジュール技術―
2. 特許出願動向
【モジュール要素の中分類の出願人国籍別グローバル出願件数】 ・モジュール要素の中で、日本国籍出願人 は封止材と裏面保護材に関する出願件数 が特に多い。 ・世界市場シェアにおいても、封止材は、 中国国内の新興企業が国内向けに多く 出荷しており中国のシェアが高いものの、 日本は29.4%のシェアを持っており、 また、裏面保護材ではトップの欧州とほ ぼ同程度の37.7%のシェアを持っている。 ・集光型太陽電池に使用する光学素子は、 台湾籍と欧米国籍出願人の出願が多い。 【封止材と裏面保護材に関する国別世界市場シェア】 a) 封止材 b) 裏面保護材 出典:2012年版 太陽電池関連技術・市場の現状と 将来展望(上巻)(株式会社富士経済)より 三菱化学テクノリサーチが作図。 15 9 1 15 12 17 そ の 他 3 88 10 22 60 84 25 光 学 素 子 34 6 6 4 16 36 21 32 端 子 箱 4 1 16 13 保 護 回 路 11 7 3 2 2 5 素 子 補 強 構 造 1 1 10 4 9 26 19 29 フ レ ー ム 9 9 10 33 39 124 裏 面 保 護 材 1 表 面 保 護 材 60 37 39 2 5 12 4 封 止 材 109 50 35 3 9 11 3 配 線 シ ー ト 29 11 6 1 4 1 リ ー ド 線 44 16 23 3 5 3 3 日 本 米 国 欧 州 中 国 韓 国 台 湾 そ の 他 出 願 人 国 籍 解 決 手 段 - モ ジ ュ ー ル 要 素 ( 中 分 類 ) 中国 13.1% 他アジア 3.5% 欧州 38.0% 日本 37.7% 北米 7.7% 合計 198,800千m2 北米 22.1% 日本 29.4% 欧州 2.5% 他アジア 6.9% 中国 39.2% 合計 202,000トン9
―集光型・発電システム―
2. 特許出願動向
・集光型太陽電池に関する特許出願は、欧米国籍と台湾籍がリードしている。 ・発電システムに関するグローバル出願件数は、1位がジェネラルエレクトリック(GE) であり、2位がシャープである。 ・GEの特許出願傾向を見ると、パネル設置後の技術である管理・監視技術の特許出 願件数が増加している。 1 そ の 他 1 1 ハ イ ブ リ ッ ド 発 電 1 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 2 シ ス テ ム 設 計 3 3 2 1 管 理 ・ 監 視 技 術 7 1 1 1 電 気 的 技 術 1 1 1 2 建 材 一 体 型 追 尾 パ ネ ル 設 置 具 1 2 1 受 光 面 の 配 置 態 様 1 1 1 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 出 願 年 ( 優 先 権 主 張 年 ) 技 術 区 分 - 解 決 手 段 【発電システムの中分類別出願件数推移(GE(米国))】 【集光型太陽電池に関するグローバル出願の 出願人国籍別出願件数推移】 注:2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で全出願データを反映していない可能性がある。 出願人国籍 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 出願年(優先権主張年) 出 願 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 優先権主張 2004-2010年10
―全体動向・技術区分別動向―
3. 研究開発動向
・太陽電池に関する論文発表件数(国際的主要誌) は、2004年には684件であったが、2011年には2,790 件と4倍以上に増加している。 ・研究機関国籍別には、欧州国籍が31.0%を占め最も 多く、次いで米国籍(13.3%)、中国籍(13.2%) と続いている。 ・太陽電池の材料別では、色素増感型が30.9%、有 機薄膜型が24.9%と有機系太陽電池の論文が多い。 ・中国と韓国は、特に有機系への集中度が高い。 【研究機関国籍別発表件数推移(発表年2004~2011年)】 【研究機関国籍別太陽電池の材料別 論文発表件数】 【研究機関国籍別論文発表件数比率】 結晶シリコン系 857件 10.2% 有機薄膜系 2,089件 24.9% 化合物薄膜系 1,179件 14.1% 化合物結晶系 258件 3.1% 薄膜シリコン系 632件 7.5% その他 22件 0.3% 複合系 272件 3.2% ナノテクノロ ジー系 479件 5.7% 色素増感型 2,589件 30.9% 日本の研究機関からの論文発表件数は、 2004年から2010年にかけて増加している が、他の国籍の方が増加件数が多い。 日本は、2004年には日米欧中韓台の中で 欧州に次いで2位であったが、2010年と 2011年には6位になっている。 【太陽電池の材料別 論文発表件数比率】 その他 1,991件 18.2% 台湾籍 643件 5.9% 韓国籍 914件 8.4% 中国籍 1,442件 13.2% 欧州国籍 3,389件 31.0% 米国籍 1,454件 13.3% 日本国籍 1,100件 10.1% 合計 10,933件 太陽電池の材料 米国 欧州 中国 韓国 台湾 5 その他 5 1 4 6 1 40 複合系 23 41 73 52 24 19 ナノテクノロ ジー系 41 100 111 79 32 39 77 348 563 561 色素増感型 375 195 328 219 211 有機半導体系 137 301 710 338 236 156 化合物薄膜系 116 217 353 103 80 43 267 52 化合物結晶系 20 73 64 20 8 21 93 32 32 42 245 87 101 薄膜シリコン系 54 185 32 57 326 88 115 結晶シリコン系 その他 日本 研究者所属機関国籍 研究者所属機関国籍 100 200 300 400 500 600 700 800 900 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 発行年 論 文 発 表 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 2,790 2,132 1,536 1,201 906 966 718 684 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 論文発表年 発 表 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 合計 論文発表年 2004-2011年 研究者所属機関国籍11
―有機系太陽電池―
3. 研究開発動向
・有機薄膜系太陽電池について、日本の研究機関の論文発表件数は増加しているもの の、他の国籍の方が増加件数が多く、2011年には、日米欧中韓台の中で最下位に なっている。 ・中国の研究機関が2010年と2011年に、急激に件数を増やしている。 ・有機薄膜系太陽電池に関する論文発表件数上位ランキングで、日本の研究機関は 上位10社内に入っていない。 ・色素増感型太陽電池について、日本の論文発表は、2004年には日米欧中韓台の中で 最も多かったが、2011年には、5番目になっている。 ・有機薄膜系と同様に、中国の研究機関が2010年と2011年に、急激に件数を増やして いる。 【有機系太陽電池に関する論文発表の研究者所属機関国籍別発表件数推移】 a) 有機薄膜系太陽電池 b) 色素増感型太陽電池 研究者所属機関国籍 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 論文発表年 発 表 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 論文発表年 2004-2011 研究者所属機関国籍 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 論文発表年 発 表 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 論文発表年 2004-201112
―ナノテクノロジーの応用―
3. 研究開発動向
【ナノテクノロジー系太陽電池に関する特許出願の 出願人国籍別出願件数推移(発明単位)】 ・太陽電池の発電コストを低減するためには、変換 効率が重要であり、PV2030+では、40%を超える 材料開発を求めている。 ・変換効率を高める一つの候補が、量子ドットを 用いて吸収波長帯を調整するなどの、ナノテクノ ロジーの応用である。 ・特許出願件数は、米国がリードしている。 (2010年に、韓国と中国が増加している。) ・論文発表件数は、欧米中が多い。 ・2011年に各国の研究機関が多く発表し、論文発表 件数が急増した。合計2010年の約3倍である。 ・2011年の論文発表件数は、日本は日米欧中韓台の 中で6番目と、後れをとっている。 【ナノテクノロジー系太陽電池に関する論文発表の 研究機関国籍別発表件数推移】 注:2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国 移行のずれ等で全出願データを反映していない可能性がある。 【ナノテクノロジー系太陽電池 に関する論文発表の研究機関 国籍別発表件数比率】 【ナノテクノロジー系太陽電池に 関する特許出願の出願人国籍別 出願件数比率(発明単位)】 日本国籍 85件 17.5% 米国籍 153件 31.5% 欧州国籍 41件 8.5% 中国籍 76件 15.7% 韓国籍 91件 18.8% 台湾籍 27件 5.6% その他 12件 2.5% 合計 485件 その他 77件 16.1% 台湾籍 39件 8.1% 韓国籍 32件 6.7% 中国籍 79件 16.5% 欧州国籍111件 23.2% 米国籍 100件 20.9% 日本国籍 41件 8.6% 合計 479件 出願人国籍 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 出願年(優先権主張年) 出 願 件 数 ( 発 明 単 位 ) 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 優先権主張 2004-2010年 研究者所属機関国籍 10 20 30 40 50 60 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 論文発表年 発 表 件 数 日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 論文発表年 2004-201113
4. 市場動向
―設置量―
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 2 0 0 7 年 実 績 2 0 0 8 年 実 績 2 0 0 9 年 実 績 2 0 1 0 年 実 績 2 0 1 1 年 実 績 2 0 1 2 年 推 定 政 策 主 導 2 0 1 3 年 予 測 政 策 主 導 2 0 1 4 年 予 測 政 策 主 導 2 0 1 5 年 予 測 政 策 主 導 2 0 1 6 年 予 測 政 策 主 導 その他 オーストラリア 韓国 フランス 中国 米国 スペイン 日本 イタリア ドイツ (GW) 【太陽電池の国別単年度導入量の推移と予想】 ・太陽電池は、2011年末までに世界中で約70GWが 導入されている(原子力発電所1炉が約1GW)。 ・国別の導入量は、ドイツが約25GW、 イタリア が約13GWで、日本は約5GWで第3位である。 ・2011年は約30GWの太陽電池が導入された。導入 先国はイタリアが約9.3GWで最も多かった。 ・太陽電池の導入量は、国の施策に左右されやす く、政策的支援がある場合は、2016年に単年度 導入量が80GWを超える予測されている。 ・今後、中東、アフリカ、南米、オセアニア地域 で太陽電池の導入量が増えると予測されている。 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 導 入 量 ( M W ) 中東 現状ベース 中東 支援強化 アフリカ 現状ベース アフリカ 支援強化 南米 現状ベース 南米 支援強化 オセアニア 現状ベース オセアニア 支援強化 【中東、アフリカ、南米、オセアニア地域への導入量予測】 【2011年までの累積導入量と2011年の単年度導入量】 出典: 「太陽光発電マーケット2012」(資源総合システム)のデータを もとに三菱化学テクノリサーチが作図。出典:EPIA Global Market Outlook for Photovoltaic until 2016のデータを
もとに三菱化学テクノリサーチが作図。
出典:EPIA Global Market Outlook for Photovoltaic until 2016 のデータをもとに三菱化学テクノリサーチが作図。 ギリシア 426MW 1.4% スペイン 372MW 1.3% ドイツ 7,485MW 25.2% イタリア 9,284MW 31.3% オーストラリア 774MW 2.6% イギリス 784MW 2.6% ベルギー 974MW 3.3% 日本 1,296MW 4.4% 米国 1,855MW 6.3% フランス 1,671MW 5.6% その他 2,544MW 8.6% 中国 2,200MW 7.4% 2011年合計 29,665MW その他 5,899MW 8.5% イタリア 12,754MW 18.3% ドイツ 24,678MW 35.4% 韓国 754MW 1.1% イギリス 875MW 1.3% オーストラリア 1,298MW 1.9% チェコ 1,959MW 2.8% 日本 4,914MW 7.1% スペイン 4,400MW 6.3% 米国 4,383MW 6.3% 中国 3,093MW 4.4% フランス 2,659MW 3.8% ベルギー 2,018MW 2.9% 2011年までの累計 69,684MW
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4. 市場動向
―生産量―
・太陽電池の生産量は、2004年には1.2GW程度であったが、 その後年々増加し、7年後の2011年には32GWを超えている。 年平均で約60%の増加率で成長してきた。2006年ころから 中国での生産が本格的に始まっており、急激に増加した。 ・地域別生産量比率は、2004年には日本の生産量が50%を 超えていたが、2011年の日本の生産量は全体の10%以下と なっている。 ・太陽電池の材料別生産量比率(2011年)は、結晶シリコン 系が86.8%と大多数を占め、以下、CdTeが6.3%、薄膜 シリコン系が4.0%、CIS系が2.5%となっている。 【地域別太陽電池の生産量の推移と、生産量比率の推移】 出典:「太陽光発電マーケット2012」(資源総合システム)のデータをもとに三菱化学テクノリサーチが作図。 【太陽電池の材料別の生産量比率】 (2011年) 【太陽電池の材料別の生産量の推移】 近年、化合物薄膜系の生産量比率が 増加している。 CIS系 2.5% その他0.4% 薄膜Si系 4.0% CdTe 6.3% 結晶Si系 86.8% 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 数 量 ( M W ) CdTe CIS系 薄膜Si系 結晶Si系 0 5 10 15 20 25 30 35 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 生 産 量 ( G W ) その他 中国・台湾 欧州 米国 日本 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 その他 中国・台湾 欧州 米国 日本15
―国際標準化に対する日本の取り組み―
5. 政策動向
・太陽電池関連技術の国際標準化は、 IEC/TC82にて審議されている。 ・ワーキンググループのメンバー合計385名 の国籍別内訳は、米国の委員が66名、ドイ ツの委員が63名で、この2か国が多い。 ・日本の委員数は7番目で、韓国や中国よりも 少ない。 ・WG委員の属性を見ると、諸外国では約半数 が民間企業の委員であるが、日本は21%に とどまっている。 ・特許出願件数とWG委員数の関係を見ると、 日本は、出願件数の割に委員数が少ない。 ※日本の公的機関にJEMAを含む。IEC : 国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission) TC82: 第82小委員会(Technical Committee No.82)
19 (100%) 30 (100%) 35 (100%) 38 (100%) 63 (100%) 66 (100%) 国別計 0 ( 0%) 3 (10%) 1 ( 3%) 3 ( 8%) 0 ( 0%) 3 ( 5%) 不明 1 ( 5%) 2 ( 7%) 3 ( 9%) 5 (13%) 3 ( 5%) 5 ( 8%) 大学 9 (47%) 9 (30%) 10 (29%) 13 (34%) 11 (17%) 12 (18%) 公的機関 5 (26%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 17 (27%) 14 (21%) 認証機関 4 (21%) 16 (53%) 21 (60%) 16 (42%) 32 (51%) 32 (48%) 民間企業 日本 中国 韓国 スペイン ドイツ 米国 17 2 5 3 3 4 その他 3 1 1 1 CZ 3 3 PT 3 1 1 1 ZA 5 2 1 1 1 IL 7 1 1 3 1 1 DK 10 1 1 2 2 3 1 GB 10 3 1 6 CH 12 3 3 3 2 1 AU 12 3 4 5 AT 13 3 3 3 3 1 FR 18 2 3 2 3 7 1 IT 19 2 4 5 7 1 JP 21 4 4 5 7 1 CA 30 3 2 3 7 15 CN 35 2 4 10 10 6 3 KR 38 1 15 6 8 7 1 ES 63 2 12 9 15 23 2 DE 66 4 24 9 11 18 US 委 員 国 籍 ZA,MY US US,ES GB,AU US JP コンビーナー 村落 電化 など 集光型 モジュ ール 周辺 機器 (BOS) シ ス テ ム 非集光 型 モジュ ール 用語 機能 総計 JCWG EG7 WG6 WG3 WG2 WG1 WG グローバル出願 0 10 20 30 40 50 60 70 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 太陽電池関係の特許出願件数(2004年から2010年) W G 委 員 数 日本 米国 ドイツ 中国 韓国 カナダ フランス スペイン 【国別の属性別の委員数と国内委員中の比率】 【国別のWG委員数と特許出願件数(グローバル出願)との関係】 【IEC/TC82のワーキンググループの国籍別委員構成】