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拡底場所打ち杭の耐震設計上の問題点と補強方法の検討 : 拡底場所打ち杭頭部の鋼管を用いた耐震補強(その1)

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(1)

【報  告】 UDC :624

154 :624

155 :624

042

7:620

1 日本 建 築 学 会 構 造系 論 文 報 告 集 第 390 号

昭 和 63 年 8月

拡 底 場

設 計

題 点

補 強 方 法

検 討

拡 底場 所打

杭 頭部

鋼 管

補強 (

1

     

員 員 員 員 員 会 会 会 会 会 正 正 正 正 正

**

** *

* * * *

寿

* *** *  

1.

は じ めに

 

低 騒音低 振 動 工 法によ る くい基 礎と し て場 所打 ち 鉄 筋 コ ンク リ

トぐいが多 用さ れ て お り.

特に良 好な経済性 の点よ り拡 底 場 所 打ち鉄 筋コ ンク リ

ト ぐい (拡 底 場 所 打ち ぐいと略称する)が近 年 急 増 して い る

 

建築用 くい 基 礎の耐 震

次設 計は, 「地 震 力に対す る 建築物の 基 礎の設 計 指 針」(指 針 と 略 称 する)1〕づ い て行わ れ ている

拡 底 場 所打ち ぐい の軸 部 (くい頭 部と 拡底部を除 く

般 部 ) 直径は 長期 荷 重で決 定さ れ るこ と が多い

地 震 力に対する討に おい て

地 下 室等の あ る 場 合, 基 礎ス ラ ブ根 入れ効 果に よ りく い の設 計 水 平力 は 低減さ れ るが

こ の低減の小さい場 合 (基 礎スラブ 根入 れ 効 果に よる く い設計水平力低 減の 小さい場 合と略称す る), 軸 部 直径 をくい頭 部直径と して地 震 力に対す る検 討を行う と, 第2章で述 べ る よ う に , 断面 耐 力が不 足し,

1 拡底 場所 打ちぐ い の くい頭部   零 日本 鋼 管 (株 )鉄 鋼 研 究 所 土 木 研 究 室 長

工博  * * 本鋼 管(株 )鉄 鋼 研 究 所 建 築 研究 室 長

工修  纏 寧 日本 鋼 管(株 )鉄 鋼 研 究 所 土木 研 究室 主任 部 員

工修 * * *i 日本鋼管 (株 )鉄 鋼研 究 所 建 築 研究室 主任部 員 **# * 日本 鋼 管(株 歐 鋼 研究 所 土木 研 究室 部 員

工 修     (昭和62年12月 5日原 稿 受理 } 図

一1

に示す よ うにくい頭 部 を拡 径 する事が必 要ζな る 事が し ばしば生じ る

すな わち 拡 頭に伴い

工事量の 増 大が生じ て く る

 二設計は 現時 点で は くい基 礎に義 務 付 けら れて いな い が

その必要性はを待た な い

軸 力

曲げモ

メ ン トお よびせ ん断 力の作 用する鉄 筋コ ン クリ

ト部 材に お い て

じ ん性の ある破 壊 を生 じ さ せ る た め に は せ ん断破 壊を曲げ破 壊よ り先行さ せ ない こ と が 必要で あ る

坂 本 等2} は拡 底 し ない普 通 場 所 打 ち鉄 筋コ ンク リ

トぐい に おい て, くい頭 部で せ ん断 破 壊が曲げ破壊に先行す る可 能性のある事 を 示し て い るが

第2章で述べ る よ う

拡 底 場 所 打 ちぐい に おい て も 同 様の可 能 性を有して い る

 

本報告 (その 1>の各 章で は

次の事 項につ い て述べ る

2

章において

上 述の拡 底 場 所 打ち ぐいの

次設

二次 設 計 上の問 題 点の指 摘を行う。 第

3

章で は

こ の題点の決 法と し て く い頭 部の鋼 管コ ン ク リ

ト化 を検 討し, さ らに鋼 管コ ン ク リ

の点よ り

鋼 管とゴンクリ

ト間に高い付 着 強 度を持た せ る事 力塑 ま しい事にっ い て述べ る

第 4 章では

高い付 着 強 度が鋼 管コ ン ク リ

ト耐 力 を上昇さ せ る事を実 験によ り 示す

5

章で は以 上の結 果に基づい て

くい頭部の耐 震 補 強と して

鋼 管とコ ンクリ

ト間に高い付着強 度 を 持たせ るを特 徴と し た

鋼 管コ ン ク リ

トが適してい る と結 論して い る。 次 報 告 (そ の

2

)で は, 実 際の基 礎 ぐい 補 強 法と し て使 用 可 能で あ る事 を 確 認する ため

施 工実 験お よ び実大 くい体の耐 力実 験を行い

こ れ につ い て述べ

 

な お

こ こで の耐 震 設 計は

上部構造の水平慣性 力が 静 的に く い頭 部に作 用 す るい わ ゆる静 的 設 計を意 味して い る

くい と地 盤と上部 構造 を 連 成 さ せ た動 的 解 析を 行っ た場 合

上記の静的設計で は評 価で き な い断 面力が 生 じ る 場合が あ るが3〕

動 的 解 析に基づ く断 面力評 価は

一 ll4 一

(2)

N値 0 20 30 40 趾 1

細 砂 E。

35  !c瓰2

,/,・ 10国 20皿 30団 40m

1 粘 上

i

て! ∫:

綿

2 地 盤 条 件 表

1 くい材の定 数 (単 位:kg / cm2 ) 鋼管(SKK4D コンクリ

ト 鉄筋(SD30 ) 基準値  F ヤンク率   ト;s 設 計基 準強 度    r1C ヤ ング 率  Ec ヤ ング率   Fs 2

4002

LXLO62602

4XlO52

1×106 表

一2

  くい材の許 容 応 力度 鋼管 (SKK41 ) コン ク リ

ト 鰤 引張 り

圧 縮

曲げ せ ん断 圧縮 せ ん断 引張り

 圧縮

せ ん断補強 麟 1600924655

72000 繍 240013851308

553000 (単位 :kg /cm2 ) まだ確 立 さ れた方 法が な く ここ では ふ れない もの とす る

 Z

拡底場 所打ち ぐい の耐 震 設計上の問 題 点   2

1 設 計条 件お よ び長 期荷重にす る設 計

 

般的な 地 盤中の くい の設 計例を用い て

問 題 点の指 摘 を 行う

例題 に用いる地 盤 条件 を図

2に示す

上部 砂 層の

N

変形 係 数 E。, 内部摩擦角φ および単位 体 積 重量 γ, 下 部の粘 土

細砂, シル ト質砂 層の 平 均

N

値 を 図 中に示す。 くい先 端 支 持 層は

GL −

42

2m 以 深の 砂 礫 層で あ る

負の摩 擦 力の生じ る お そ れ は ない もの と する

チン グ 下 端は GL

3

7m

で あ り

くい頭 部 は固 定とする

くい 材の定 数と許 容 応 力 度を表

1

2に 示す

 

地 上14階

高さ42m

地下 2階

チング下 端ま で の深さ

9m

の 鉄 骨 鉄 筋コ ンク リ

ト建 築 物 を想 定し, 長 期 荷 重 として

くい頭に作 用する軸 方 向荷重 を 977 t , 地震 時の短 期 荷 重と して軸 方向 荷重 を 1614tお よ び340 t 水平力

Q

。を

140t

と す る。 軸 方 向 荷 重の増減は

建 物の ロ ッキングによる増 減 を示 す

地 震 時の荷 重 算 定に おい て は

1階での地 震 層せん 断 力 係 数 を振 動 特 性 係 数 を 考 慮に入れ

0

2よ り や や小さ な値と し, 地下部分の 水 平 震 度 を0

1, 基 礎ス ラブ根入 れ効果を考慮に 入 れ た 水 平 力 分 担 率 を0

75としてい る

  長 期 荷 重に対する設 計は次の と お り で あ る

拡 底場 所 打 ち ぐい の鉛 直 支 持 力は,

N

値が

50

以上の良質な支持 層の 場 合

,一

般に拡 底 面 積に 250 tm2 を乗じ た値と す る事が多い

こ れ に従い

長 期 軸 方 向 荷 重に対 し拡 底 部 の直 径 を2

4m とす る

  軸 部の 直径は

コ ン ク リ

トの長 期 許 容圧 縮 応 力 度に 軸部 断 面 積を乗じ た値が

長 期 軸 方 向 荷 重 以 上と な る よ うに決め ら れる

こ れ に よ り軸 部の 直径

L4m

と な る。  2

2 

次 設 計 上の問 題 点  短 期 荷 重に対す る設 計に おい て, 基 礎ス ラブ根入 れ効 果に よる くい 設 計 水 平 力 低 減の小さい場 合

くい頭部 直 径は せ ん断 耐 力によ り決 定さ れ る事が多い

本 例題にお いて, 軸 部 直径 をくい頭部直径と し て, くい頭 部に お け る せん断 応 力度の検 討 を行う と

次の と お りで あ る

指 針])よ り

    xQIA ≦

fs

…・

…・

…・

…・

一 …………・

……・

(1 ) こ こ に x :せん 断 応 力 度の分 布 係 数で 4/

3

    

Q

:設 計用せん断 力で

Q

。×1

5

,A

:くい の 断 面        積,     

fs

:コ ン クリ

トの許 容せ ん断応 力度 xQIA を 求め る と1&2kg/cm2 と な り

許 容 応 力 度 8

 55 

kg

cm2 を 大上 回 。 水 平 力

140

 tを支 持する くい頭 部 直径

B

を (1 )式に基づ い て求め ると

B =

2

1m と な る

な お

上部 構造の鉄筋コ ン ク リ

ト 柱 と 同様,帯 筋の使用に よ る せ ん断補強が考え ら れ る が

柱 径と比べ て くい 頭 径が格 段に大きい た め

鉄筋コン ク リ

ト構 造 計 算 規 準

同解説Slで示 さ れ る帯筋 比 Pw の 下 限 値0

002以 上の帯 筋 を用い よ う と す る と密な配 筋と なり

実 際に は効 果 的に使 用す る事が 困難な場合が多い。  く い頭に発 生する モ

メ ン ト

M

。 を 指 針の方 法 1) めると次の とお り である

単 位 系は

kg,

cm であ る。     臨

O

8E 。

B

34

β

(紘

D

/4 

EI

)】/‘      

…・

(2)     M。

Q

。/2β

673×IOs 

kgcm

673

 tm EI は くい の曲 げ 剛 性で あ る

くい頭 部の鉄 筋量 は軸 力 が340t の時で 定ま り

鉄 筋 比 ρ,

O

8% とな り35

D 32 を 配筋す る。

 

設計結 果を図

一3

(aに示 す。 軸 部 直径 1

4m に対し, くい 頭 部 直 径は2

lm

と な り

くい 頭 部の面 積 比 は 2

25倍と増 大してい る

基 礎ス ラブ根入 れ効果に よる くい設 計 水 平 力の低 減がな く な る このは大 き な 値 と なる

以 上 より

基 礎ス ラブ根入れ効果に よる

(3)

N8 宀 oP

9

『   の o

箭 暫 些 210 12 圏

8

3 §

9 口 召 ド

且400 簾 薄

窩 亠

咀 oo

專 9 自 め 嬰 1300 亠 8

1

訃 “ 目 ハ 凸 口

8蝉

m

8

9 ⊃

9

囹 §   亠

 

H ト q9 ⊃

“ 入 紹〒 人 140 冂 コ

昌 寸 N

       

、,位_ )

 

(a)鉄筋コ ンク リ

トくい頭 部  〔b)鋼 管コンク リ

ト く い 頭部          図

3 拡 底 場 所 打ち ぐい の設計 ・ →

Q

4 Broms の破 壊 機 構 水 平 力 低 減の小さい場 合

くい頭部 を鉄 筋コ ン ク リ

ト で

次 設計する時の 問題点は

拡頭が 必要とな る事がし ば し ば生 じ, これに伴い, 掘 削 工事量

コ ン ク リ

ト量 が増 大す る と共に 近 年 益々処理 が 困難で高 価に なっ て いる排 土 量が増える事で ある

 2

3 :

r

次 設 計上の問 題 点   終 局 状 態に あ る くい頭 部におい て

せ ん断 破 壊が曲げ 破 壊に先 行する可能 性につ い て検 討す る

検 討 方法と し て

文 献5)の基 礎 構 造の章で示さ れ る方 法 を用い る

検 討 方 法の根 拠に つ い て は

文 献 5)を参照 さ れ たい

  最 初に せ ん断破 壊は起こ らず 曲げ破 壊を する と仮 定し

一一

116 一

日 尸

亠 ハ XI 申 毎 租 2500 200015001000500 D EC          B A 000 

1000     0     1000   2000   3000   40 引張り ←

一一

軸力 (t )

一一一

→ レ     図

5 終 局状態の曲げモ

メ ン トと軸 力

  k

 

〇   丿   01

b

°

ク 鵯 ノ BO

OO   コ o     o       oO   O

  

 

e

O.

85Fc

コ ン ク リ

ト 〔a鉄 筋コ ンクリ

ト o

e

q

 

6

fi 」 コ

   1 Oy 鉄 筋 0

85Fc       σy

      σy コ ン ク リ

ト    鋼 管 (b)鋼 管コ ンク リ

ト 図

6 完全 剛 塑性体 て, Broms の方 法 6〕 より極 限 水平力 を求め る

こ の方 法 を適 用する場 合

地 中 部の最 大 曲 げモ

メ ン トが降 伏 曲 げ

メン トに達

るまで く い頭 部 曲 げモ

メ ン ト が降 伏 曲 げモ

メ ソ トの値 を維 持 する事 が 必 要である が

こ こ で は十 分な じ ん性 を持つ の と仮 定し

くい頭 部で の降 伏 曲げモ

メ ン トの値の維 持は な さ れ て い るも のとする

4に示 す よ うに くい頭の 固定され た くい に極 限 水 平 力

Qu

が作 用し

崩 壊 状 態にある場 合 を考え る

くい頭 部と地 中の 2点に曲げ降伏ヒ ンジ ができてお り,

Qu

は次式で与え ら れる。     Kp

(1十sin φ)/(1

sin φ)                        

…・

………

3

)     

Qu

/Kp」B3γ

2

38(My/KhB ・ γ)t / 3 こ こに

Mv は くい の 降 伏 曲げモ

メ ン を示して い る。  降伏曲げモ

メン ト

My

は軸力

N

関 数で あ り

次 の よ うに求 め る

5は終 局耐 力 状 態の曲げモ

メン ト と軸 力の イン タ ラ ク シ ョ ン カ

ブで ある

A 点は長 期 荷 重の状 態 を 示 す。

次 設 計 時の水 平 力140t に対し

地 盤 反 力 係 数の み

次 設 計 時の値の 1/3とし て

,Chang

の方 法1)に より くい 頭 部の 曲 げモ

メ ン トを 求 める

こ の曲 げモ

メ ン トと

次 設 計 時の軸 力 を図中に B

C 点 で示す。 線 AB

 AC を延 長して

インタ ラ ク ショ ンカ

ブと交わる点

D ,E

を求め, この点の曲 げモ

(4)

P

7 せん断 強 度の計算 Broms 法で用いる降 伏曲 げモ

メ ン トMy とする

な お こ こ でのインタ ラ ク ショ ンカ

ブは大 略の傾 向 をつ か む 目的か ら

文献 5 )と方法を変え

6(a)に示すよ うに鉄 筋 お よ びコ ン ク リ

トは 完 全剛塑性 体とし 鉄 筋 の降 伏 強 度はσ” =

 

3000

 

kg

 /cm2

コ ンク リ

トの それ は 圧 縮強 度

F

=260kg

/cm2 に O

 85 を乗 じ た 値 221

kg

/cmZ と する

低 減 係 数

0.

85

鉄骨鉄筋コ ン ク リ

ト構 造 計算規準

同解説 (

1987

改定)7 ;(SRC 規 準と略 称す る)で

コンク リ

ト部の終局軸カ

曲げ耐 力を剛 塑 性 体と して求め る時に用い る値であ る。  D,

E

点の曲げ モ

メン ト は各々

2030

 tm

970 tm で あり, こ の 値 を

My

と し

(3 )式より極 限 水 平 力

Q

。 を 求める と次の値と な る

   D 点において   

Qu

=800

 t                      

 (4 )    

E

点におい て   

Qu

=490

 t  く い頭 部の せ ん断 強 度の計 算は次の と おり であ る

一7

に示す ように円 形 断 面を等 断 面 積の正 方 形 断 面に置 き換え, 主筋と帯筋の断 面 積を等 し く

かつ

辺の主 筋 量 を 全 主 筋 量の 1/4と な る よ うに置き換える。 次い で 正方形 断 面に対し

次 式の いずれ かで せ ん断 強 度

Q

。u を評 価す る。      

Qsu

 =fiQeu 十 〇」σ ob

t−・

 

t−・

 t

−・

 (5)      

Qsu

= =0

9十 ao /250 BQsu

 (6) こ こに    sQsu =

IO

OS3p :

2s(

Fc−

180M

Qd

十 〇

12

      

十2

7

ib

    Pt:り鉄筋比 (%)  

M

Q

:曲 げモ

メ ン トと せ ん断力の比 (cm    

d

有 効せい cm

 Pw :せ ん断 補 強 筋 比 (無 次       元〉    σ。rv :せ ん断 補 強 筋の降伏点強度 (

kg

/cm2 )      

b

:柱 幅 (cm

 

j

応 力 集 中 間 距

ew

7d 8cm    ao

;N

b2

kg

cm2

 

N

:軸 力 (

kg

D ,E

点の軸 力 を

N

と し

 

Broms

法で求め た M /

Q

を 用い せん断補強筋の伏点強 度を3000 

kg

cm2 とする と

D

 E 点に対 応す る せ ん断 強 度は (

5

)ま た は (6) 式よ り次の値と なる

 D 点のせ ん断強 度 

Q

。u

605 t ま た は475 t                              (7 )  

E

点の せん断強 度 

Q

。u

495 t また は 440 t  以 上

曲げ破 壊す る と し た時の極 限 水 平 力

Qu

および せ ん断 強 度

Q

u を 求 め た

(4)式 お よ び (7)式 を 比較 する と

地震 時に軸 力が 減 少す る AE 方 向では せ ん 断 破 壊は曲げ破 壊と同時に ま た は先行して起こ り

軸 力の 増 大する AD 方 向で は せ ん断 破 壊が曲げ破 壊よ り か な り先 行し て発 生 する結 果 と なっ て い る。 せ ん断 強 度の評 価式は主と し て上 部 構 造の鉄 筋コン ク リ

ト柱 を対 象に し た もので あ り, 柱と比べ 格 段に大 径の場 所 打ちぐ い に 適 用で き る かどう か は今 後 検 討 すべ き問 題で ある が

せ ん 断 破 壊の可 能 性 を 否 定で きない結 果と なっ て いる

す な わ ち 二次 設 計に お け る問題 点は 脆 性な せ ん断破 壊 が 曲 げ破 壊よ り先 行して生じる可 能 性のある事であ る。  

3.

くい頭 部の鋼 管コン ク リ

ト化の検 討   第 2章で述べ た

次 設 計お よ び二 次設 計上の 問題点を 解 決する方 法とし て

くい頭 部を拡 頭 鉄 筋コ ンク リ

ト とする代わり に

軸 部と ほ と ん ど同径の鋼 管を用い

鋼 管コ ン クリ

ト と する場 合を考え る。 本 章で は

最 初に 鋼 管コ ン ク リ

ト化に対 する

次 設 計

次 設 計検 討 を行 うe 次い で

鋼 管コ ンク リ

トに し た場 合の鋼 管と コ ン ク リ

ト間の付 着 強 度の必要 性につ い て検 討する

最 後に 高い付 着 強 度の確 保に適 した鋼 管につ い て述べ る

 3

1

次 設 計および二次 設 計につ い て の検 討  

次 設 計につ い て の検 討は

くい体 耐 力 評 価をSRC 規 準7)づ き

2 行 う

 図

3 (

b

)に示す よ うに 鋼管径 を1

3m , 板 厚 を

17mm

(錆 代1mm を含む), 材 質 を

SKK

 41 とする。 鋼 管 直 径が鉄 筋コ ン ク リ

ト軸 部 より10cm 小さ な値 と なっ てい る の は 次報告 (その 2)で述べ る施 工 法の 関係か ら で あ る

鋼材の定 数お よび 短期許容応 力 度 を表

1

2

  (

2

)式と同様に くい

メ ン ト

M

。を求め る と,    

Mo =

Q

2

β

=493

 tm

…・

……・

……t…………

8

)   鋼 管コ ン ク リ

ト断 面は軸 力が 1614t の時の設 計で 決定され る

鋼 管内部の コ ン ク リ

トが 1614t を支持 す る時, コ ンク リ

支 持で き る曲 げ

メン トcM を

SRC

規準T〕 基づ き求め ると4 tm ある

鋼 管の 支 持で きる純 曲げモ

メ ン ト。

M

。は 419tm で あ り, 次 式 が成 立つ

     

Mo

<cM 十sMe  

O .

 

K .・

 (9) 鋼管コ ン ク リ

トの せん断耐力の討にしては 鋼 管 の みの 許 容せ ん断 力 。

QA

447

 tであり, 作用 水平力

Q

。; 140t に対し十 分 大き な値 となっ てい る

 

次 設 計の果 を図

3(

b

)に示す

くい頭 部 を鉄 筋 コ ン クリ

トに した (aに比べ

小 型の くい頭 部 となっ ており

建 築 材 料と しては比 較 的 高 価な鋼 管を使 用す る もの の

掘 削 量

コ ンク リ

ト量

排 土 量 が 大 幅に少な く なっ て いる様子を 見る事がで きる

 二 次 設 計にお け る利 点は次の と お り で あ る

鋼 管コ ン ク リ

トの せ ん断 破 壊は第 4章の せ ん断 耐 力 実 験に お い て も見ら れ る よ うに

鉄 筋 コ ン ク リ

トの場合と異なり

(5)

脆性破 壊を し ない。 この た め

鉄筋コ ンク リ

トの場合 の よ う に せ ん断破 壊が曲げ破 壊に先行す る場 合を 避 け る 必要が な く7〕 , せ ん 断破壊, 曲げ 破 壊の いずれに対 して も, じ ん性に富んだ構造体と見る事ができ る

 以 上におい て

くい頭 部 を鋼 管コ ン ク リ

ト化す る事 に よ り, 鉄 筋 コ ン ク リ

トと す る 場 合の

次 設計, 二次 設 計上の問 題 点が解決さ れ る事を示 し た

次節

3.

2

に お い て は

主 とし て鋼 管コ ン クリ

トの性 能 をよ り向 上さ せる事 を目的と して 鋼 管とコ ン ク リ

ト間の付 着 強 度 の必 要 性につ いて検 討す る

 3

2 付 着 強 度の必 要 性  円形 断 面の鋼 管コ ンク リ

ト柱につ いて, 鋼 管とコ ン ク リ

トの間の付着 強度を必要と す る主張S♪の ほ か , 必 要と し ない 主 張9,

1°)が

1985

年頃よ り出始めて い る

富 井 等9)

鋼 管 を筋 と 同 ん 断と し , 付 着 強度は 必要と し ない立 場 を取っ ている

佐藤等1°, は, 鋼 管とコ ン クリ

トの 間の付着を積極的に切り

鋼 管 を 円 周 方向の引 張 り材と する ことに よ り, 高圧縮強度の コ ン ク リ

ト部材と し よ う と し てい る

 こ こ では

次の理 由か ら付 着 強 度 を積 極 的に確 保 する 立場 を 取 る事と する

  次報 告 (その

2

で述べ 係か ら, 鋼 管 内  にはベ ン トナ イ ト安定液や泥水が長 時 間 満た さ れ

鋼   管 内 面が汚れ た状 態で コ ンク リ

トが打 設さ れ る場 合  が ある。 (こ の 状態での コ ン ク リ

ト打設を 「鋼 管 内   面が汚れ た状 態で のコ ンクリ

ト打 設 」と略 述 する)  鋼 管とコ ンクリ

トが

体と なっ た曲げ剛性を確保 す  る た めに

鋼 管 内面の汚れ る悪施工条 件 下におい て も

  確 実でかつ い付 着 強 度を確 保す ること が望ま しい。   後 述の部 材せ ん断 耐 力実 験

曲げ耐 力 実 験お よ び次報   告 (その 2)で述べ る実 大ぐい実 験に おい て

付 着が   不 十 分な ま た は付 着が ほ と ん ど ない と み な さ れ る供 試  体の方が

終 局 耐 力が低い。 し た がっ て

理由  で述  べた と同様に

悪 施工条 件 下におい て も

確 実で高い   付 着 強 度 を確 保 すること が望ま しい。   図

8に示す ように上部の鋼 管コ ンク リ

トと下 部の   鉄 筋コ ン ク リ

トの接 合は

その 2で述べ る 施 工 法の  関 係か ら

鉄 筋と鋼 管のに コ ン ク リ

トを介し た重

r

o 

φ

ρ

 

..

M

ρ

9

 

  

  ∴

o !

16

 ,

! o ド

     

  幽

 ,,

 

 

 

 

 

 

ρ

1

   

1

σ

  ∵

∵ ∵

6.

P■

 ,

o

 

 

      

 

∫o

..

2

鑢 コ ンク リ

L

±

コ ン ク リ

ト   図

8 鋼 管コ ンク リ

ト部と鉄 筋コ ン クリ

ト部の継 手

一 ll8一

9  内 面 リ ブ付 鋼 管 写 真

1 内 面リブ付鋼 管と平鋼 管  ね継 手に す る 必要が あ る

こ の場合

鋼 管内面とコ ン  ク リ

トの間に付着 強度の確保が 必要と な る。   拡 底 場所打ち ぐい におい ては

地 盤耐力に対し普通コ  ン ク リ

トの強 度はつ り合い の と れ た強 度で あり

佐  藤 等1ω対 象と して い高 強 度 ク リ

トの必 要  性は

般に は生じない。   3

3  内面リブ 付 鋼 管   以上の よ う に

鋼 管とコ ンク リ

ト間の付 着強度を積 極的に確 保す る た め

一9

お よび写真

1に示す よ う に

内 面に スパ イ ラル状リ ブのつ い た鋼 管を 用い る

高 い付 着 強 度 を

鋼 管 とコ ン ク リ

トの 間の機 械 的なひっ かかり で期 待 するもの であ る。 こ の鋼 管の製 造は

最 初

10に示す よ うに リブのつ い た鋼板を 圧延する

次 い で

こ の鋼 板を用いて 内面に リブが く る よ うにスパ ラル 造管す る

リブの さ, 間隔は

2.5mm

以 上,

40

mm で ある

異 形 鉄 筋とコ ク リ

トの付 着

性 状は突 起 の 形 状に大き く依 存する事が 知 られて い るが川

こ の リ ブ形 状 を用

いる と 結果的に は次で述べる付 着 実験に お い て

鋼 管 内 面が汚れた状 態におい ても

高い強 度と良

(6)

・ 勘 向 40mm リブ

〔a)リブ付 圧延鋼 帑 2

5mm以 ヒ (b)スパ イ ラ ル造管 コ ル 図

10 内面リ ブ付鋼 管の製 造 好な じ ん性の付着性 能が得ら れ る事が確認さ れて いる。  な お, 岸 田等 ]z}

13) は, 平鋼 板 を用い たス パ イ ラル鋼管 内にコ ン ク リ

トを打 設した の み で, 溶接ビ

ド等の 凹 凸によ り大き な付 着 強 度 を 得る事 を 報 告し てい る

こ こ で の実 験で は鋼 管 内 面はベ ン トナ イト安 定 液等で汚 さ れ る事な く

清 浄な状 態で コ ン ク リ

ト打設 が行わ れ てい る

(こ の状 態での コ ン ク リ

ト打 設を 「鋼 管 内面の清 浄な状 態での コ ン クリ

ト打 設」と 略 述す る)本報告で 内 面 リブ付 鋼 管 を用いる事は 鋼 管 内 面が清 浄で な く汚 れ た状 態の悪 施工条件下に おいて も, 高い付着 強 度を確 保し, 鋼 管 とコ ン クリ

トの

体挙動 を保証 す る事を目 標と してい る

 

4.

付 着 強 度 実 験 と鋼管コ ン ク リ

トの部材性能 実験

 

前章で

鋼 管 内 面が汚れ る悪 施工条 件下 に おい ても

鋼 管 とコ ン ク リ

トの 間に高い付 着 強度を確保す る事 が, 望ま しい と主 張し た が

こ の章で はその根 拠と な る 実験を説明す る。 な お

こ の実 験は開 発の方向を確認 す る 予 備 実 験の性 格の もの であり 耐 力 上昇 等を設計式に 取り入 れ る た め に は

今 後さ らに実 験デ

タの蓄 積 が必 要である

 4

1 付 着 強 度 実 験  供 試 体は

11に示す よ う に直径 40cm

高さ31 cm の鋼 管 内に

下 部にす き間 lcm がで きる よ うに コ ンク リ

トを打設 して作 成す る

付 着 強 度 実験 と して

囓 9 マ ← 鴇 隈     ム ー 瓜 へ N ロ   IOO £

6 麌 40 尊 貫 20 し 00 D 9

  

直 荷

重 ↓昌 ‘昌 昌 ↓↓ ↓ 昌 ↓↓ ↓↓ ↓↓↓

§

内 面リ ブ

    o β: スバ

  塞

9

一11

付 着強 度 実 験 単位

:  o° 0

20

°

o 内面 リ ブ 付 鋼

30

°

30

°

o

鋼 管 0

5      1     2         3 コ ン ク リ

ト頭 部 すべ り量

12 付着挙動 表

3 付 着 強 度

覧表  4 (mm ) (単位:kg/cm2 } 5 コ別

ト強 度 Fじ

18Dkg /cm 230370    鋼管 内面 縮 清浄 ペ ンけ 仆 安定液 に接触 泥水に接 触 清浄 清浄 驪 9

713

7 11

0 β二  〇

°

79

877

2 92

6* β

10

°

80

0* 77

873

681

8* 90

5* リ ブ 付 鋼 管 β

20

°

76

380

1 87

7* β

30

°

80

9* 79

378

181

589

5* β

40

°

79

7* 82

0* 86

O* コ ンク リ

ト上部を 圧縮す る押し ぬ き実 験を行う。

 

鋼管 内面が汚さ れ た場 合の付 着 実 験 結 果の例と し て

ベ ントナイト安 定 液を鋼 管 内に 6時 間 満た し た ま ま放 置 し

そのコ ン ク リ

トを打 設し た場 合の験結果を 図

12Pt

図 中の平 均 付 着 応 力 度

鉛 直 荷 重 をコ ン ク リ

トの外 周面積で割っ た値で ある

リブが水 平 線 となす角 度 β (スパ ル傾 斜 角と 略 称 す る)を0

°

か ら 40

°

に変 化させ た結 果の他, 平鋼管の結 果も示 して いる。 コ ンク リ

トの 目標 圧 縮 強 度は 180 

kg

/cm2 で あ る が

実験 実施 時と同じ材 令の 3コ ク リ

ト試 験 体の平均圧

(7)

縮 強 度 (コ ン ク リ

ト圧縮 試 験 強 度 と略 称)は 172

kg

/cmZ で あ

っ た

付 着 強 度は 70 

kg

/cmZ以 上の値で あ り

平 鋼 管の約 10倍 大 きな値 となっ てい ると 共に

大 き な コ ンクリ

ト頭 部すべ の領 域まで じん性に富ん だ付 着 性 能 を保 持し てい る事 を示し てい る

 コ ン クリ

トの 目標 強 度 180kg/cm2 の場 合に おい て

ベ ン トナイト安 定 液の ほか

泥水 を 鋼 管 内に満た して放 置し た場合お よび鋼管 内面の浄な場合の付 着

度 を表

一3

に示す

*のつ いた値は

2

実 験結果の均 値

つ い てい ないは1実 験結果の 値であ る

参 考 値と して コ ンク リ

トの 目標強 度が

230

 

kg

/cm1

370

 

kg

/cm2 で, 鋼管 内面が清 浄な場合の付 着強 度 も同 表に示す

なお, 目標強 度

180kg

/cmz 230 

kg

/cm2 370 

kg

/cm 窓 対す るコンク リ

ト圧縮試験 強度は, 各々

172− 183kg

/cmZ, 232kg /cln2

351 

 376 

kg

/cm2 で あっ た

付 着 強 度はス パ ラ ル傾 斜 角 βや鋼 管 内 面の 汚 れ に 大 き く は 影 響 さ れて い ないが

コ ンク リ

ト強度の増加に対し て は や や 上昇の傾 向を示し て い る。 いずれの場合におい て も

付 着 強 度は 70kg /cm2 上の大き さ を示して いる

ま た

平 鋼 管の場 合の 付 着 強 度は

リ ブ付鋼 管の そ れ の約 1/10

1/5である

 4

2 鋼 管コ ン ク リ

トの部 材せん断 耐 力実 験  載 荷 実 験 装 置の概 要と供 試 体を図

13

14に示す

供 試 体と載 荷 補 助は り は支 点

A ,B ,

 

C

支持さ れ

 

D

EI

1ヨ せ ん断 耐 力 実 験 装 置 鋼管 40  D      800        4 00 亀       A广

凵 ・ loo      l

’ノ

        遡 AL 図

14 (単 位 :mm )        A

A 矢 視        (単 位:mm ) せ ん断 耐 力実 験 供 試 体 表

4 鋼 材 の 引 張 り試 験 結果 鋼 板の種類 鵬 (mm ) 鰊 (kg /mm2 ) 引 張 り強 さ (kg /皿[m2 ) 伸び (% ) リア付 鋼板 巴

98

3629

4 46

522

3 平   板  肥

98

5029

7 46

424

1

一一

120 一

  200G

 150   ユOOR     50

0      20      40      50      80         載 荷 点の た わみ 量  δ (mm )     図

15 せ ん断力と載荷点た わ み量 100 写 真

2 供 試 体の ひび割れ状 況 で下 方に オイル ジャ ッ キに より載 荷さ れ る。

A

点と

D

点で ロ

ドセ ル に より支 点 反 力が測 定さ れ, 供試体に作 用す る断 面 力が計 算さ れ る

鋼 管は直 径400mm

板 厚 9mm の平 鋼 管お よ び内面リ ブ付 鋼 管の 2種 類で あり

供試体を各々

FSM

, 

ESM

とす る

内 面 リブ付 鋼 管の ス パイ ラル傾 斜 角は 28

°

で ある

鋼 管 内 面は清 浄な状態 で コ ン ク リ

トを打 設 し た

鋼 材の引張り試 験 結 果 を 表

4

コ ン ク

ト圧 縮試 験 強 度は 376kg/cm ! で あ る

 供 試 体に作用 するせ ん断 力と載 荷 点の た わ み量の関 係 を 図

15に示す

参 考 値とし て

次 式によ る 鋼管のみ

(8)

の 降 伏せ ん 断 力sQy を 図 中に示 す。 平 鋼 管および内 面 リブ付 鋼 管 共に降 伏 応 力度は ほと ん ど同

の値で あり

つ の値で示して いる

    。

Qy

(。σノv醒)

(。

A

/21

…一 ……・

…………・

(10 )     s σy

sA :鋼 管の降 伏 応 力 度

断 面 積 平 鋼 管お よ び内 面 リブ 付 鋼 管を 用い た供試体 FSM

ESM は

共に 良 好な じ ん性を示して い る が 最 大 耐 力

155t

に対し

ZOs

 tで あ り

内 面 リブ 付 鋼 管 を用 い た 場 合大幅な耐力 上昇の あ る事を 示 して い る

シ ヤ

スパ ン比は

LO 〜

1

25 のを変動し た。 両供試 体の実験 終 了 後の コ ン ク リ

トの ひび割れ状況 を 写真

一2

に示す

FSM 供 試 体で はひ び 割 れ が 集 中 し

かつ ひび 割 れ 幅 が 大きい の にし,

ESM

供試体で は ひび割れ が分散し

かつ ひび割れ幅も小さい況を 見る事が で き る

 4

3 鋼 管 コ ン ク リ

トの部材 曲げ 耐 力実験  載 荷 実 験 装 置の概 要と供 試体を図

16

17に示す

図 に見 ら れ る よ うに

スパン 2m で両 端 共ロ

支 承 と し

中 央に荷 重をか けて い る

供 試 体に は外 径400 mm 板 厚9mm の鋼 管 を用い 内 部に コ ン ク リ

トを 打 設し てい る

内面 リ ブ付 鋼 管

平 鋼 管に用い た鋼 材は ±P 1

ll

1

ドセ ル 供 試 体

i

 

. .

     一

1

 

−.

 

一.

一.

1000 1000 150 鬥 (単位 :mm ) 図

16 曲げ 耐 力 実 験 装置 ・

A   440 冖 + 」A

 A

A矢視        B

B矢視 (載 荷 点補強部)         (支 点 補強 部 )        図

1フ  曲げ耐力実 験 供 試 体

IB

(単位:mm ) せ ん断耐力実験で用いたもの と 同じ である。 内 面 リブ付 鋼 管の ス パ イラル傾 斜角 βは28度で ある。 コ ン クリ

ト圧縮 試 験 強 度は

372kg

/cm2 で ある

 

方 向載 荷し た時の荷重と中央部の変位の関 係 を図

18に示す。 供試体は

内面リブ付鋼 管

平鋼 管の各々 に

鋼 管内面が 清 浄 な 状 態で コ ン ク リ

トを打 設し たもの (記 号

EM

, 

FM

)お よび平鋼 管で内 面に薄く グリ

を塗 布し た後 打 設 し たもの (記 号

FGM

)の 3体であ る。 グリ

ス の均 厚は 0

35mm であり

グ リ

ス の塗 布 は, 施

T .

時に おい てベ ン トナイト安 定 液 等で鋼 管 内 面が 汚さ れ た場合の

付 着に対する条 件の最 も悪い状 態 を想 定 し た もの で あ る

参考 値と して

6(

b

>に示す完 全剛 塑性体と し, 鋼管とコ ンクリ

トが 共に平 面保 持の 挙動を す る と して

求め た理 論 耐 力 s,

P

。 を示す。 な お

理 論 耐 力 を 求 める時の コ ン ク リ

ト強 度の低 減 係 数は

SRC

規 準7} に基づ き

0.85

と し た

最 大 耐 力ば 3体 と も 理論耐 力 を 上 回っ てい るが, 最 大 耐 力

剛 性 共に内 面 リ ブ付 鋼管 を 用い た

EM

供 試 体が優れ て い る

供 試 体 材 200

2150

  100 磁 迴  50 旦逗 FM

00 scPu 図

18 趣 20      40      60      80      100       中 央 部 変 位δ  (mm ) 単 調 載荷 試験に お け る荷重と中 央部変位 ’

O

 

E21S   Bo       40 碁 章

岑 駆 篇 叙 昏 斎

SL 00 9  

Sw ミぜ 賦 SE 老    

     

WFGM s    塁

f

 一

一一 一

一一

「 2       材端で の コ ンク リ

ト抜 け 出量  S〔mm 〕 図

19 供 試体 端 部のコ ク リ

ト抜 け 出 し 量

(9)

端における

鋼 管か らの コ ンク リ

ト抜け出し量 を 図

19に示 す

平 鋼 管 を用い た 2体

FM ,

 

FGM

で は明瞭な 抜け出し が生じて い るの に対 し

内 面 リブ付 鋼 管 を用い た供試体

EM

では ほ と ん ど抜 け 出し が生 じて い ない様 子 を 見 る事ができ る

荷重

P

t

    

150

cp

50

 

0

〇   

2

0

5

央部変位

δ(mm

    P

100・

    

一一

150

10001000

荷重 

P

t

   

scPu

150

0

一4

   

     

4

中央部変位

δ(mm )

l

    P

50

100

1

  一

〆   1000     1000 図

20 繰り 返 し載荷 試 験に お け る荷 重と中 央 部 変 位

fgA

) o

解析による 終局 耐力 時中立軸位置 解 析に よ る 弾 酌 時中立軸位置 δ

4

07    m

8.

1612 .

 

20.

6          δ=24

5       mm

16.

一 122.

    O  O

5 1

0 ユ

5 2

0 2

5 3

0        ひずみ ε(% ) 図

21 鋼管の軸 方 向ひずみ分 布  荷重 を 上下 両 方 向に作 用さ せ繰り返 し載 荷し た時の

荷 重と中 央 部 変 位の 関 係を図

20に示 す。 供 試 体は

内面リブ付鋼管の内面が清浄な状態ま た は内面に グ リ

ス を 塗 布 し た状 態で コ ン ク リ

トを打 設し た もの で

各々 を記 号

EC ,

 

EGC

で 示す。 参考 値と して前 述の理 論 終 局 耐 力 s。

Pu

を同 図 に示す

いずれ も 理論 耐力 よ り 大き な終 局 耐 力で あると共に

良 好なエ ネルギ

吸収能 力を示し てい る。 グ リ

スを塗布してい る にもか か わ ら ず, 最大耐力は

EGC

供試体の方が や や大き く なっ て い る

この理 由は不 明で あるが

両 供 試 体の変 形 挙 動には 大き な差はな く, 内面リ ブ付 鋼管を用い た場合, グ リ

スを塗 布し て も耐 力の劣 化は ない もの と み な す事が で き る

 グリ

ス塗 布の

EGC

試体におい て, 供試体 中央部 で測 定し た鋼 管の軸 方 向ひずみ分 布 を 図

一21

に示す

図 中の δは中 央 部 変 位 を 意 味し て お り, 各 値は 繰 り 返 し載 荷の各荷重ピ

ク時の変位で あ る

図中の に よる弾 性 時 中 立 軸 位 置」は 鋼 管, コ ン ク リ

体と な り平面 保 持 をす る と して, コ ン ク リ

トの引張 り 抵 抗 を 無視し, 鋼管, コ ンク リ

ト共に弾 性と し た時の 計 算 中 立 軸 位 置である

また 「解 析に よる終 局 耐 力 時 中 立 軸 位置」は図

6に示す剛 塑 性 体と し て求めた中 立 軸 位 置である

ひずみ計 測に よ る中 立 軸 位 置は, 変位の小 さい時は弾 性 時, 十 分 大 きい 時は終 局 耐 力 時の解析 値と ほ ぼ

致 し て い る

こ の事の み で鋼 管コ ン ク リ

トに お い て

平 面 保 持が成り立っ て い るとは結 論できな いが

その可 能 性 を示 唆 するものと考え られ る。  4

4 実 験か ら の結 論   実 験か らの結 論は次のとお りで ある。   内 面 リブ付 鋼 管を用い た場 合の付 着 強 度は

0

°

40e  の範 囲の ス パ イラ ル傾 斜 角 βや鋼 管 内 面の汚れ の有   無に 大 きく は影 響 さ れず

コ ン ク リ

ト強 度 180  kg/cm2 上の場 合

付 着 強 度は70 

kg

cm2 上で あ  る。 鋼管とコ ンク リ

ト間のすべ りが大き な領域にお  いて も付 着 応 力 度の 低 下は な く良好な じ ん性を持っ て  い る。

平 鋼 管を用いた場合, 付 着強度は小さ く,   内 面リブ付 鋼 管の場 合の約 1/10

1/5程 度であ る

  鋼管 内面の浄な状態で コ ン ク リ

トを打 設 し た場  合, 内面リブ 付 鋼 管 を 用い た供 試体の せん断 耐 力は,   平 鋼 管 を用い た供 試 体に比べ大 幅に上昇す る

鋼 管 内   面が現 場 施工時の よ うにベ ン トナイト安 定 液 等で汚さ  れ た場 合につ い ては

実験を行っ て いないが

内面リ  ブ 付 鋼 管の付 着 強 度実験 に おいて

ベ ン トナ イ ト安 定  液 等で汚 し た 場 合 と 汚 さ ない場合で付 着 強 度に大き な  差の な い事が示さ れ て お り

ベ ン トナ イ ト安 定 液等で  汚 さ れ た場 合に おいて も せ ん 断耐力につ いては同 じ結   論が得ら れ る事が推 測さ れる。   内 面リブ付鋼管を 用い た 場 合

鋼 管内面に グリ

ス を

(10)

 塗 布して も

塗 布し ない もの に比べ曲 げ耐 力の低 下は  な い

し たがっ て現 場 施工時にベ ン トナ イ ト安 定 液 等  で内面 が 汚 されて も

曲 げ耐 力の低 下はない もの と考  え られ る

す な わ ち,鋼 管とコ ン ク リ

と な っ  て挙 動す るもの と考え ら れ る

鋼 管 内 面にグリ

スを   塗 布 しない平 鋼 管 を用いた供 試 体は

リブ付 鋼 管の そ  れ よ り曲 げ耐 力が低い

またグ リ

ス を塗 布し た平 鋼  管を用い た供 試 体で は さ ら に曲げ耐 力が低 下し て い  る。 平 鋼 管の場 合

供 試 体 端 部におけるコ ン クリ

ト  の鋼 管か らの抜け出し量が大き く

耐 力 低 下は鋼 管と  コ ン クリ

トの

体 挙 動の欠 如が原 因と推 定さ れる

 5

おわ りに  本 報 告 (そ の 1)で は

拡 底 場 所 打ちぐ い の耐 震 設 計 上の問 題 点と して

次の 二点を指 摘した。   基 礎ス ラブ根 入れ効 果に よる くい設 計 水 平 力 低 減が小  さ い場 合

く い頭 部を鉄 筋コ ン クリ

トとし て

次 設  計す る時

軸 部 直径を そのま ま くい頭 部 直径と すると  せ ん断 耐 力が不 足し

くい頭 部 を拡 径 する必 要 がし ば  しば生じ る

こ の場 合

掘 削工事 量

コ ン ク リ

ト量  の増 大に加えて

近 年益々処理 が困 難で高 価と なっ て  い る排 土 量が増え る。   鉄 筋コ ン ク リ

ト部 材が良 好な じ ん性を持つ た めに  は

曲げ破 壊が脆 性な せ ん断 破 壊より先 行し て生 じ る   事が 必要であ る。 上記の

次設 計を行っ た くい頭 部に  おい て

終局耐力 時に せ ん断 破 壊が曲げ破 壊に先 行 し  て生 じ

脆 性な破 壊と な る可 能 性が あ る。  こ の問 題 点の解 決 法と して

くい頭 部 を鋼 管コン ク リ

ト化す る事を検討し

次の結 論を得た。   鉄筋コ ンク リ

ト軸 部 直 径とほ ぼ同じ直径の鋼 管コ ン  ク リ

トと す る と

,一

次 設 計は可 能であり

二次 設 計  に おい て も じ ん性のあ る構 造 体と な る。 すな わち

鉄  筋 コ ンク リ

トで設計す る 場合の 題 点 を解 決し て い   る

  鋼管とコ ンク リ

トが

体と なっ て挙 動する事が望ま   し く

内 面 にスパ イ ラルの リ ブ を設け た鋼 管を使 用  す る

この

リブとコ ンク リ

トの間の機 械 的な  ひ っ か か り に よ り

鋼管内面の汚 れる悪施工条 件 下に  おい て も

鋼 管とコ ン ク リ

トの 付 着 強 度を  確 保す る事が で き る

  曲 げお よびせ ん断 耐 力 実 験を行っ た結果

上 記の 内面  リ ブ付 鋼 管を 用い た供試体が

通 常の 平 鋼 管を用い た  供試体よ り高い耐 力を示し た。 す な わ ち

積 極 的に付   着 強 度 を高める事は構 造 耐 力上

有 利と な る

 以上の検 討 結 果より

くい頭 部の耐震補強と して

内 面 リブ付 鋼 管 を用い て鋼 管コ ン クリ

ト化す る事が

適 し てい ると判 断 さ れる

次 報 告 (その 2)では

こ の耐 震 補 強 法の実 用 化に必 要な施 工 実 験

実 大ぐ い の耐 力実 験につ い て述べ る

  謝   辞   本 報 告につ い て

日本 大 学 建 築 学 教 室 榎 並 教 授

関 西 大学建築学教 室 山肩 教 授, 早 稲田大 学 理工学 研 究 所 古藤 田 教 授の ご指 導 をいた だ きました

深 く感 謝 致します

参 考 文 献 1} 建 設 省 建 築 技 術 審 査 委 員 会

建 築 基 礎 検 討 小 委 員 会 ;地     震 力に対 する建 築 物の基 礎の設 計 指 針

日 本 建築センタ

   発行

昭和59

9

2) 坂本成 弘

小 谷 俊 介

青 山 博 之 :場 所 打ち杭の水平耐 力     に つ い て

日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演梗 概 集 (北 海 道 )

    B 構造 1

pp

ユ233

1234

昭和 61

8

3> 例えば

杉村 義 弘

長 岡弘 明 :動 的解析か ら み た杭の地    震 時 安 全 性, 明日を 築 く, 鋼 管 杭 協 会 発 行, No

50,     PP

6

11

昭 和61

4> 日本建築 学会:鉄筋コ ンク リ

ト構 造 計 算 規 準

同 解 説

    pp

194

226

 1982

5) 日本 建 築 学 会 1建 築 耐 震 設 計に おける保 有 耐 力 と 変 形 性     有旨

 pp

1

38

 1981

6) 日本 建 築 学 会 1建築基 礎構造 設計規準

同解説

pp

260    

269

 1974

7) 日本建築 学 会 :鉄骨鉄筋コ ンク リ

ト構 造 計 算 規 準

同    解説

pp

29

35

157

179

1987

8) 例え ば

佐 伯 彰

一,

金 井 道 夫 :コ ン ク リ

トを充 填し た     橋脚

道路

pp

15

19

1982

12

9富井政 英ほ か 3 ;鉄筋コ ン ク リ

ト短柱のせ ん断破壊     を鋼 管 補 強により防止する設 計 法に関する実 験 的 研 究 (そ     の 1

その 2)

日本建築 学 会 大 会 学 術 講 演梗 概 集 (東 海 〉

   C構 造 皿

pp

413

416

昭 和 60

8

〔その 5

同梗 概    集 (北 海 道 )

C構 造

ll,

 pp

533

534

昭 和6L8

10)佐藤孝 典ほ か 19名 :アンボン ド型 充 填 鋼 管コ ンクリ

ト     構造にす る研究 (その 1

その 4

建 築 学 会 大 会    学 術 講 演 梗 概 集 〔北 海 道 )

C構 造

ll,

 pp

1417

1424

    昭 和61

8

(そ の 5

そ の 9)

同梗 概 集 (近 畿 〕

C構 造    

ll,

 pp

1297

1306

62

10

11) 例えば角 徹三 ;コ ンク リ

トと鋼 材の協 カ

コ ンク リ

    トと鋼 材の付 着

一,

コ ンクリ

ト工 学

Vo藍

17 No

7     pp

56

59

 1979

7

12) 高 野 昭 信

岸田英 明 :鋼 管 杭の内部に打設 し たコ ン ク リ

    トの押し抜き実 験

第16 回 土 質工学 研 究 発 表 会 講 演 集

    pp

1033

1036

 昭 和56

13> M

Uesugi and  H

 Kishida;Behaviollr of  concrete

plugs

   in steel  pipes

 第17回土質工学 研 究 発 表 会 講 演 集

(11)

SYNOPSIS

UDC:624.154:624.155;624.e42.7:6ZO.1

PROBLEMS

ON

SEISMIC

DESIGN

OF

CAST-IN-PLACE

REINFORCED

CONCRETE

PILES

WITH

ENLARGED

PILE

POINT

AND

THEIR

SOLUTIONS

-Earthquake

resisting cast-in-placeconcrete

piles

using steel

pipes

at their

heads

(Part

・1)7

byDr. HIROAKI NAGAOKA, H]ROMICHI MIVI]SUMURA,

TAKASHI OKAMOTO, HITOSHI SAKUMA and

SHI TAKANO, StructuralResearchDepartrnent, seaTch Cente;,Nippon Kokan K.K, , Members of A.I.J.

Itis reported in

Part

1that cast-in-place reinforced concrete piles with enlarged pilepoint

have

two problems inseismic

design,

The

first

is

enlargement of pile

heads

accompanying

increase

of constructions,

The

second

is

the possibilityof

brittle

shearing

failure

occuring

before

bending

failure.

In

order to solve the problems, small scale model testsare carried out and the

fellowing

results are obtained.

(!)The

head of pilesshould

be

reinforced

by

steel pipes,i.e:,the

headi

should

be

concrete

filled

steel pipes,so thatenlargernent of pile

head

and

brittle

failuTe

can

be

avoided.

eUsage

dfsteel pipeswith ribs on innersurface are recommended to gain

high

bond

strength

between

concrete and steel pipesso that

bearing

eapacity is

higher

than thatusing ordinary steel pipeswith

flat

innersurface, Inthe

following

report,

Part

2,

constructlon testsand

bearing

capacity testsof pilesof actual size are

repor-ted,

参照

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10.. : An outcrop of the active Futa- gawa Fault, which ruptured during the 2016 Kumamoto earthquake, Journal Geol. Geological Survey, Professional paper 733, pp. : Failure

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