卒業論文
宮島西町の通りにおける景観の特徴
―景観構成要素の分析を通してー
指導教員
天満 類子
助教
広島工業大学環境学部
環境デザイン学科
2015 年度
寺澤 浩基
指導教員記入欄 担当教員 天満 類子 印目次
第 1 章 はじめに 1-1 研究の背景と目的 1-2 調査方法 1-3 景観構成要素とは 第 2 章 観光地宮島の現状と歴史的環境に対する保全の取り組み 2-1 宮島を訪れる外国人観光客の傾向 2-2 景観に対する行政の取り組みについて 第 3 章 地理的・歴史的観点における対象地域の特性と現状 3-1 対象地域の概要 宮島の西町と東町の区分について 3-2 景観構成要素を作成 第 4 章 各通りにおける分析 4-1 中江町 4-2 滝町 4-3 中西町 4-4 久保町 4-5 大西町第
5 章 各通りにおける景観の特徴と課題
5-1 中江町 5-2 滝町 5-3 中西町 5-4 久保町 5-5 大西町 5-6 対象地全体の考察第
6 章 まとめ
1
第
1 章
はじめに
1-1.研究の背景と目的
宮島は日本三景の一つとされ、また 1996 年(平成 8 年)12 月に世界文化遺産に登録さ れている。旅行口コミサイトのトリップアドバイザーによると「外国人に人気の日本の観 光スポット」ランキングで、2014 年、2015 年と連続で広島平和記念資料館(原爆ドー ム、広島平和記念公園)が 2 位、厳島神社が 3 位となっている。 我が国が人口減少に突入する中で、観光振興においても「外需」を取り込むことが求 められている。平成 15 年度からは国土交通省を中心として「ビジット・ジャパン・キャン ペーン」が開始された。訪日外国人旅行者はこの 10 年間で倍増し、平成 25 年には初めて 1 千万人を突破した。東京オリンピックが開かれる平成 32 年までに、2 千万人とする目 標が打ち出されている。より多くの外国人観光客の誘致は国家の産業振興政策である。 近年景観についての関心が高まっている。2015 年(平成27年)、廿日市市が主催と なり、広島県が共催し宮島口まちづくり国際コンペが行われた。「景観の向上、賑わいの 創出、観光魅力の向上、生活の利便性の向上が目的となっている。外国人観光客が満足で き、宮島に来て良かった、日本に来て良かったと思ってもらうことが目的」となってい る。 また 2015 年(平成27年)、廿日市市観光振興基本計画(平成27 年 1 月)が策定さ れ、我が国を代表する観光地としての評価を得ている宮島においては、宮島の風土や文化 を理解する観光の担い手を育て、質の高いサービス創出を図ることを通じてブランド力を 高め、国際的に通用する “ 一流の国際観光拠点”の形成を目指す。」とされている。 “一流の国際観光拠点”とは世界水準の観光ブランドであり、世界をターゲットとした観 光戦略により「人」と「投資」の流れを呼び込もうとするものである。 宮島の景観について考察する理由としては、歴史的な町並みにおいて観光客が期待す る資源として価値があると考えるためである。 以上の背景より、本研究は景観を対象とし、観光資源としての歴史的建造物の保全の2 実態について調査し考察を行う。
1-2 調査方法
宮島らしい景観とは何かを明らかにするために今回の研究では歴史的文化遺産の多い 西町の「通り」に注目する。ここの景観がどのような状態になっているのかについて、具 体的に知るために景観構成要素について詳細に考慮し、客観的な要素によって現状の実態 を明らかにする。実態を把握し、現在に至るまでの行政や市民の在り方について考察し、 今後のあるべき方向について模索する。 宮島の西町の景観を調査するにあたり、西町にある通りの中から人通りが多い5つの 通り(中江町、滝町、中西町、久保町、大西町)を選び、景観構成要素を基にそれぞれの 対象地の特色を調査する。対象通りの景観構成要素を把握する為、通りに面する全ての家 屋・空地に対して現地調査を行った。通りから見えるすべての家屋を景観構成要素を基準 として目視し記録をとった。建造物内部や裏側、日常的に動かされる自動車等は対象外と した。目視した対象物のすべてを写真撮影し分類した。 調査日 2015 年 10 月 23 日 〈図 1-1 西町における対象地区〉1-3 景観構成要素の定義
景観については個人的な主観や感性によって評価が分かれる。そのため景観構成要素 は客観的な基準として設定し、現状の実態を明らかににした。そのため通りから見える全 ての家屋及び空き地を景観構成要素として目視した。建造物内部や裏側、日常的に動かさ れる自動車等は対象外とした。目視して対象物のすべてを写真撮影し評価した。3
第 2 章
観光地宮島の現状と歴史的環境に対する保全の取り組み
2-1.宮島を訪れる外国人観光客の傾向
広島県においては、2014 年の外国人観光客数が 104 万人(同 24.2%増)と 100 万人の 大台に乗ったが、観光客数の比率をみてみると、欧米諸国からの観光客数が約6割、アジ アからの観光客数が約 3 割となっており、全国の割合と逆転しているというのが特徴であ る。 <図2-1 主要15ヵ国の訪問目的ランキング> http://www.jnto.go.jp/jpn/ 欧米系の観光客は伝統的な景観や史跡に対して興味関心を持つ。また宮島について、日 本人観光客の訪問先は、嚴島神社と表参道に特化する傾向が見られる。日本人観光客に比 べ長い。また外国人観光客は多くの観光施設を訪問する傾向が見られる。広島県を訪れる 観光客は欧米諸国人が多く、買い物だけでなく歴史や文化に対する関心が高い傾向がみら れる。4 <図2-2 宮島島内の訪問率> <出典:廿日市市観光ギャップ調査報告書(平成24年度)> 日本人観光客の訪問先は、厳島神社と表参道に特化する傾向が見られる。しかし、外国人 観光客は大鳥居、五重塔、大願寺、多宝塔や大聖院などの歴史的建造物が多く、紅葉谷公 園や弥山などの自然散策を好む傾向があることがわかる。 このように最近、観光を目的にしたまちづくりの取り組みが活発になっている。宮島 が一流の国際観光拠点であるためには、海外の人々の視点が重要であるが、その観光資源 としての景観はキーワードである。その景観は、伝統的建造物群に基づいているが、それ をどう維持していくかが課題であり、宮島でも民間有志でこういった課題に対しての取り 組みを行っている。 2-2 景観に対する行政の取り組みについて
5 <図 2-1 現行法制度の適用状況> <出典:厳島神社門前町 安芸の宮島町並み調査報告書> ヨーロッパでは長い年月をかけて形成された伝統と風格と調和のある街並みが都市を 含む各地に残っている。1960 年以降日本の国土は開発により「近代的」に変わり、伝統的 な景観が様々な形で破壊されている様子をヨーロッパ地域は「国際的な目線」で見続けて きた。日本全国で撮影した「醜悪な建築」「過剰な看板」などをヨーロッパの景観と比べな がら、貴重な観光資源を破壊する国家的損失を指摘している日本では高度成長期以降、良 好な景観や環境を求めるよりも、経済性が優先された。一方で、各地で高層マンションの 建設などをきっかけにしたトラブルや屋外広告の氾濫などによって景観の価値に対する意 識が次第に高まっていった。 1991 年(平成3年)3月14日広島県議会によって「ふるさと広島の景観の保全と創造 に関する条例」が制定された。同年12月25日には、「宮島・大野地域における景観形成 に関する基本計画」により「宮島・大野景観指定地域景観形成基準」が制定された。その 中ではすでに、景観モデル地域における「建築物の新築、増築、改築、移転、撤去又は外 観の変更」の「形態、意匠、色彩及び素材」において次のことが定められている。 景観形成に関する基本計画が策定されながら、自主条例のため強制力がなく、建築確認 の際に必ずしも従う必要はなかった。1960 年以降日本の国土は開発により「近代的」に変 わり、伝統的な景観が失われて来た。その実態についても今回の重要なテーマである。 1990 年代頃から、ようやく国土交通省も自らが発注する公共工事において景観に対する 配慮・調和を重視するようになる。良好な環境(歴史的風致)を維持・向上させ後世に継 承することの重要性が認識されるようになった。 指定区域名 根拠法令 原則 許可・ 届出等 罰則規定 特別史跡及び特別名勝 天然記念物 文化財保護法 文化財の保存・活用を図り、文化の向上に資することを目的として、一定の行為等に ついて必要な制限を行う。 許可 懲役又は罰金 国立公園内の景観維持を目的として、一定の行為等について必要な制限を行う。 特別保護区域:国立公園の景観を維持する上で、特に保護が必要だと思われる地区 第1種特別地域:特別保護地区に順ずる景観に有し、風致を維持する必要性が高く、 現在の景観を極力維持することが必要 第2種特別地域:農林漁業活用については、勤めて調整を図ることが必要 第3種特別地域:風致を維持する必要性が比較的低く、通常の農林漁業活動につい ては原則として風致の維持に影響を及ぼすおそれが少ない地域 許可 懲役又は 罰金 普通地域:上記以外の地域・地区の国立公園地域 届出 ― 都市公園 都市公園法 広島県都市公園条例 都市公園の健全な発達、公共福祉への増進に資することを目的として、一定の行為 等について必要な制限を行う。 許可 懲役又は 罰金 保安林 森林法 良好な自然環境の保全・形成、森林の有する公益的な機能の維持・増進のため、適切な考慮が必要となる。 許可 懲役又は 罰金 景観モデル地域 ふるさと広島の景観の 保全と創造に関する条例 個性豊かで潤いある守り育てもって開発と保全との調和の取れた、快適で魅力ある 県土広島の創生に寄与する上で、一定の行為について届出を義務づけ、指導又は助 言を行う。 届出 ― 景観地区及び保存記念物宮島町歴史的景観保存条例 宮島町特有の歴史と風土の中に培われてきたきわめて貴重な財産である史跡・町並 みその他の歴史的景観を保存するために、一定の行為について届出を義務づけ、指 導又は助言を行う。 届出 ― 国立公園 特別保護区域 第1種特別地域 第2種特別地域 第3種特別地域 普通地域 自然公園法
6 景観法の概要 平成17年9月国土交通省都市・地域整備局都市計画課 〈図 2-2 景観緑三法の成立過程表〉 一部の地方自治体では地域住民の要望に応え、景観条例を定めていた(景観法制定前 に約500 団体)が、法令の委任に基づかない自主条例のため強制力がなく、建築確認の 際に必ずしも従う必要はなかった。日本では高度成長期以降、全国どこへ行っても地域全 体の調和・美観・伝統を軽視した住宅やビル、工場、護岸などの建築物・構造物が次々に 建てられ、街並みや自然景観から調和や地域ごとの特色が失われていった。良好な景観や 環境を求めるよりも、経済性が優先され、建築基準法や都市計画に違反しない限りどのよ うな形態の建築物でも建てることができる「建築自由の国」と揶揄される状況になってい た。 2003 年(平成 15 年)「美しい国づくり政策大綱」を策定され 2004 年(平成 16 年) 景観法が制定された。 景観行政団体である地方自治体が定める景観条例(法委任条例)は、景観法を背景 に、景観問題に対して大きな役割を果たすことも可能になった。景観法自体が直接に景観 を規制する訳ではなく、地方自治体の景観に関する計画や条例、それに基づいて地域住民 が締結する景観協定に、実効性・法的強制力をもたせようとするものである。 廿日市市では、2009 年(平成 21 年 7 月)に景観法に基づく景観行政団体となり、廿日 市市景観条例 2011 年(平成 23 年 9 月 29 日)に「 廿日市市景観条例」を制定した。それ によれば、「宮島地域においては景観形成の目標である「悠久の歴史と自然が織りなす宮 島の世界に誇る景観の保全」の実現に向けて景観形成基準を定めている。 廿日市市観光振興基本計画 2015 年(平成27 年 1 月)を策定
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第 3 章
地理的・歴史的観点における対象地域の特性と現状
3-1 対象地域の概要
宮島の西町と東町の区分について 宮島は歴史的背景から西町と東町に区分される。宮島の東町における町家通りでは、 市民の団体が景観に取り組み、またその拠点がある。しかし、西町では比較的取り組みが 遅れており、東町と比べて空き家・空き地が目立っている。西町は厳島神社、大願寺、大 聖院などを核として宗教行為や参詣活動を成り立たせる基盤を持った町として、東町は門 前町の発達と共に付加していく港湾都市としての町場機能の拡大を受け止める基盤を持っ た町として、互いに相違の役割を持ちつつ密接な関係を持って成立した。本稿では、特に 宮島西町の街路を構成する景観構成要素について調べ、特性、固有性、そして課題を明ら かにする。3-2 景観構成要素の分類
景観構成要素は景観を構成する全ての物的要素と定義する。また、景観構成要素を以 下の 3 つに大別した。 ① 空間構成物」空間の形状を決定する要素。 ② 「空間表面」空間構成物の表面要素。 ③ 「存在物」街路及び敷地・建物に設置又は独立して存在する要素。 さらにそれぞれにおいて、詳細に対象物を設定した。 A 用途 宮島でも近年、少子高齢化が進み人口が減少している。それに伴い、空き家が増え建物の 老朽化が進んでいる。土地建物がどのような用途で使われているかは景観を考察する上で 極めて重要な要素である。 B 空間構成物 建物の形状・ボリュームを決定する重要な要素として建物階数、屋根形状、塀などを設定 した。これらの構成物は通りの景観を形成する上で大きな要素となる。 C 空間表面9 空間構成物の表面素材を空間表面として設定する。これらは、構成物の趣向を決める重要 な要素である。 D 存在物 建物の構成物ではないが、通りの景観を左右する重要なものとして、植栽、案内板などを 設定する。街路及び敷地・建物に設置又は独立して存在するものである。 E 表出 住民が通行人や観光客に対してわが家や商品を美しく見せるために一時的に設置したもの を表出として設定した。それらは観光地においてにぎわいを表現する重要な要素である。 本研究において、貼り出し広告とは、常時又は一定期間継続して貼られたポスターなど紙 で出来たものと設定する(写真 3-1)。出広告とは、お店の認知や誘導をするためのスタン ドでお店の存在をアピールするものと設定する(写真 3-2)。商品陳列とは、店舗がお客に 見せるため売り物を並べるものと設定する(写真 3-3)。看板とは、店名などを通行人の目 につきやすいように掲げたものと設定する(写真 3-4)。家具とは、お客さんに使用しても らうためや客の注目を引くために屋外を演出するために使用する机やイスなどと設定する (写真 3-5)。 <写真 3-1 滝町にある貼り出し広告> <写真 3-2 久保町にある出広告 > <写真 3-2 滝町にある出広告> <写真 3-3 中西町にある商品陳列> <写真 3-4 滝町にある看板> <写真 3-5 滝町にある家具>
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第 4 章
各通りの景観的特性
4-1 中江町
中江町の通り ① 地点から⑥地点まで 長さ 180m 巾 6.5m 調査方法 ① 地点から⑥地点まで進行方向に向かい敷地区画を左側 L1 から L17、右側 R1 と R20 とした。通りを歩く歩行者の目線で、個々の区画を目視し撮影した。途中① から⑦の地点においては進行にむかって撮影した。写真において、中江町(柳 町)は Y、滝町は T、中西町は N、久保町は K、大西町は O とした。Y-L1 は中江町 の通り左側の 1 軒目を示す。 ①12
<図 4-1 中江町における調査地図>
<写真 4-1 中江町にある全ての家屋>
L
Y-L1 Y-L1 Y-L1
R
Y-R1 Y-R2 Y-R3 Y-R4
①
L
Y-L2 Y-L3 Y-L4 Y-L5 Y-L6 Y-L7
R
Y-R5 Y-R6 Y-R7 Y-R8
② 中江町の通り L4 L5 L6 L11 L1 L7 L8 L1 L2 L3 L9 L13 L1 L15 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R13 R1 R15 R16 R18 R19 R20 R1 R17 R14 R1 L12 L16 (1) ① ③ ④ ➄ ② ⑥ ①
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L
Y-L8 Y-L9 Y-L10 Y-L11 Y-L12
R
Y-R9 Y-R10 Y-R11 Y-R12
L Y-L13 Y-L14 R
Y-R13 Y-R14 Y-R15 Y-R16
L
Y-L15 Y-L16 Y-L17
R
Y-R17 Y-R18 Y-R19 Y-R20
柳小路
③
➄ ④
14 〈図 4-1 本研究で行った中江町の景観構成要素における調査〉 37 件のうち空き家、駐車場、空き地区画が 10 区画あり、比較的空き地・空き家が多い。 商業施設の割合は約 15%であり、宅地の割合が約 57%であり、住宅地の性格が強い。ま た、5 つの通りで畑があるのはこの通りだけである。空間構成物として塀、門扉の割合が 約 40%で、コンクリート・ブロック製が 24%であった。建物階数は 2 階建物が約 51%、平 屋が約 24%であり、2 階建てが半数を占めるが、平屋も比較的あるのが特徴だ。屋根形状 は切妻平入り 62%で多かったが、他の形状も数件ずつあった。一部出入り口の建物が多 く、表面は金属製が 51%、木製が 24%であった。存在物としての植栽・樹木の割合が 21% であった。表出では、張り出し広告の 1 件のみと他の通りと比べて非常に少なかった。
4-2 滝町
37戸 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 L9 L10 L11 L12 L13L14L15L16L17 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10R11R12R13R14R15R16R17L18L19L20 合計 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21 2 1 1 1 1 1 5 3 1 1 2 4 1 1 1 1 1 5 5 0 6 0 7 1 1 1 3 8 0 9 1 1 10 0 a 土塀 1 1 b 木製塀 0 c 金属塀 1 1 1 1 4 d コンクリート・ブロック塀 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 e 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 17 a 木製門 1 1 1 1 1 5 b 金属門 1 1 1 1 1 1 1 1 8 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 18 a 平屋建物 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 b 2階建物 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 19 c 3階建物 1 1 d 4階建物 1 1 a 切妻平入り 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23 b 切妻妻入り 1 1 1 3 c 寄棟 0 d 入母屋 1 1 2 e その他 1 1 2 b 木製腰壁 1 1 c 石腰壁 1 1 1 1 1 5 d 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 24 a 土壁 1 1 1 1 4 b 石壁 0 c 木製壁 1 1 1 1 4 d モルタル・コンクリート 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22 e パネル 0 f トタン 金属 0 g 外壁その他 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 12 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 19 a 木製 1 1 b 金属 1 1 2 c シャッター 0 d 開口その他 0 a 木製 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 b 金属 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 19 c シャッター 0 d 開口その他 0 a 木製格子戸 1 1 b 金属格子戸 1 1 1 3 a 木製格子戸 1 1 1 1 1 5 b 金属格子戸 0 a 木製雨戸 1 1 2 b アルミ 0 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 27 a 木製屋根 1 1 2 b トタン屋根 1 1 2 c 人工スレート 0 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 26 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 1 1 g その他 1 1 a 木製屋根 1 1 2 b トタン屋根 1 1 1 1 1 1 6 c 人工スレート 1 1 2 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 6 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 1 1 2 g テント 1 1 h 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 8 1 1 1 2 2 0 3 0 4 1 1 1 1 1 1 1 1 8 6 有り 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 1 1 5 7 無し 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 1 1 1 6 1 1 1 2 0 3 0 4 0 5 0 6 0 1 塀 出格子 E 表 出 ( 可 動 ) 屋外構造物 生活要素 貼り出し広告(のれんも含む) 出広告 商品陳列 看板 家具 植木鉢 D 存 在 物 植栽・樹木 案内板 目隠 し 自販機 駐車場 公共施設 公共住宅 郵便ポスト 用 途 工事中 畑 空き家 空き地 その他 空 間 表 面 上 屋 下 屋 4 3 雨戸 一部出入り口 屋 根 材 質 外壁 全面(掃き出し) 2 大壁造り 平格子 柳小路 4 空 間 構 成 物 B 腰壁 2 門扉 3 建物階数 屋根形状 A 商業施設 1 真壁造り 宅地 C15 滝町の通り ①地点から➈地点まで 長さ 282m 巾 6.5m 調査方法 ①地点から⑨地点まで進行方向に向かい敷地区画を左側 L1 から L18、右側 R1 と R32 と した。通りを歩く歩行者の目線で、個々の区画を目視し撮影した。途中①から⑨の地点 においては進行にむかって撮影した。 ①
16 <図 4-2 滝町における調査地図> 滝町の通り L1 L2 L3 L4 L5 L6 L8 L9 L10 L11 L12 L13 L14 L15 L16 L7 L17 T-R1 T-R2 T-R3 R4 R5 R6 R7 R8 R12 R13 R9 R14 R10 R15 R11 R16 R17 R18 R19 R20 R21 R21 R23 R24 R25 R26 R27 R28 R29 ① ② ③ ④ ➄ ➅ ⑦ ⑧ R30 R31 R32 L18 ① ⑨ (2)
17 L T-L13 T-L14 T-L15 R T-R18 T-R19 T-R20 T-R21 L T-L16 T-L17 T-L17 T-L18 R T-R22 T-R23 T-R24 T-R25 R T-R26 T-R27 T-R28 T-R29 R T-R30 T-R31 T-R32 ⑧ ➅ ⑦ L T-L1 T-L1 T-L1 R T-R1 T-R2 T-R3 L T-L2 T-L3 R T-R4 T-R5 T-R6 L T-L4 T-L5 R T-R7 T-R8 T-R9 T-R10 L T-L6 T-L7 T-L8 R T-R11 T-R12 T-R13 L T-L9 T-L10 T-L11 T-L12 R T-R14 T-R15 T-R16 T-R17 ② ③ ④ ⑦ ① ➄
18 〈図 4-2 本研究で行った滝町の景観構成要素における調査表〉 50 件中空き家、駐車場、空き地区画が 7 件と少ない。中江町と同じく商業施設の割合 が約 10%で少ない。空間構成物として塀、門扉の割合が約 45%で、約半数で確認された。 50戸 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 L9 L10 L11 L12 L13 L14 L15 L16 L17 L18 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 R11 R12 R13 R14 R15 R16 R17 R18 R19 R20 R21 R22 R23 R24 R25 R26 R27 R28 R29 R30 R31 R32合計 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 34 2 1 1 2 3 1 1 2 4 1 1 1 1 1 1 6 5 1 1 2 6 0 7 1 1 1 3 8 0 9 0 10 1 1 2 a 土塀 1 1 1 1 4 b 木製塀 0 c 金属塀 0 d コンクリート・ブロック塀 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 16 e 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22 a 木製門 1 1 1 1 1 1 6 b 金属門 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 13 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23 a 平屋建物 1 1 1 1 1 1 1 1 8 b 2階建物 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 31 c 3階建物 1 1 d 4階建物 0 a 切妻平入り 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 28 b 切妻妻入り 1 1 1 1 1 1 6 c 寄棟 0 d 入母屋 1 1 1 1 1 1 6 e その他 0 b 木製腰壁 1 1 2 c 石腰壁 1 1 2 d 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 36 a 土壁 1 1 1 1 1 1 6 b 石壁 0 c 木製壁 1 1 1 1 1 1 6 d モルタル・コンクリート 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 24 e パネル 0 f トタン 金属 1 1 2 g 外壁その他 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 15 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 26 a 木製 1 1 b 金属 1 1 1 1 4 c シャッター 1 1 d 開口その他 0 a 木製 1 1 1 1 1 1 1 1 8 b 金属 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 26 c シャッター 0 d 開口その他 0 a 木製格子戸 1 1 2 b 金属格子戸 1 1 2 a 木製格子戸 1 1 1 1 4 b 金属格子戸 1 1 1 3 a 木製雨戸 1 1 1 3 b アルミ 1 1 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 36 a 木製屋根 0 b トタン屋根 1 1 2 c 人工スレート 1 1 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 34 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 0 g その他 1 1 a 木製屋根 0 b トタン屋根 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 c 人工スレート 1 1 2 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 16 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 0 g テント 1 1 h 無し 1 1 2 1 0 2 0 3 0 4 1 1 1 1 1 5 6 有り 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 2 7 無し 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 1 1 5 1 1 1 1 3 2 0 3 1 1 1 3 4 1 1 1 1 1 5 5 1 1 6 0 C 空 間 表 面 2 平格子 4 屋 根 材 質 上 屋 下 屋 1 腰壁 外壁 植栽・樹木 生活要素 目隠し 真壁造り 大壁造り 屋外構造物案内板郵便ポスト E 表 出 ( 可 動 ) 家具 植木鉢 全面(掃き出し) 一部出入り口 出格子 3 雨戸 看板 自販機 貼り出し広告(のれんも含む) 出広告 商品陳列 D 存 在 物 滝町 A用途 その他 公共住宅 空き地 工事中 畑 宅地 空き家 駐車場 商業施設 公共施設 B 空 間 構 成 物 1 2 門扉 3 建物階数 4 屋根形状 塀
19 また、屋根形状では入母屋屋根が 12%と高かった。宅地が 34 軒ある中で格子のある宅地 が 11 軒あり、その中でも出格子が 7 件と多かった。屋根材質では下屋がない建物が 4%と 非常に少なかった。屋外構造物では、自動販売機がなく、植栽、樹木が 5 軒と多い。屋外 表出では張り出し広告、商品陳列、看板、家具が 8 件確認できた。1 つの建物で 2~3 件 の表出があった。
20
4-3 中西町
中西町の通り ①地点から➅地点まで 長さ 216m 巾 6.5m 調査方法 点まで進行方向に向かい敷地区画を左側 L1 から L14、右側 R1 と R17 とした。通りを歩く 歩行者の目線で、個々の区画を目視し撮影し た。途中①から➅地点においては進行にむかっ て撮影した。 <図 4-3 中西町における調査地図> ①21 L N-L11 N-L12 N-L13 N-L14 R N-R12 N-R13 N-R14 N-R15 L N-L14 R N-R16 N-R17 ④ ➄ L N-L1 N-L2 N-L3 R N-R1 N-R2 N-R3 N-R4 L N-L4 N-L5 N-L6 N-L7 R N-R4 N-R5 N-R6 N-R7 L N-L7 N-L8 N-L9 N-L10 R N-R8 N-R9 N-R10 N-R11 ① ② ③
22 〈図 4-3 本研究で行った中西町の景観構成要素における調査〉 宅地は約 68%と非常に多い。空間構成要素として塀、門扉の割合が約 60%でとても高かっ た。空間表面では大壁造りが 75%だった。外壁ではモルタル・コンクリートの割合が 78% であった。平格子、出格子ともに 3%と少ない。表出では 2 件と非常に少なかった。 滝町通り同様塀が多い 切妻妻入りの屋根が他の通りに比べて多い。 かつて社僧だった所は、石段や石垣が残っている。 31戸 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 L9 L10 L11 L12 L13 L14 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 R11 R12 R13 R14 R15 R16 R17 合計 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 21 2 0 3 1 1 2 4 1 1 1 3 5 1 1 2 6 1 1 7 1 1 2 8 0 9 0 10 0 a 土塀 1 1 b 木製塀 1 1 2 c 金属塀 1 1 2 d コンクリート・ブロック塀 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 12 e 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 a 木製門 1 1 1 1 4 b 金属門 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 a 平屋建物 1 1 1 1 4 b 2階建物 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 20 c 3階建物 1 1 2 d 4階建物 1 1 a 切妻平入り 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 18 b 切妻妻入り 1 1 1 1 1 1 6 c 寄棟 0 d 入母屋 1 1 e その他 1 1 2 b 木製腰壁 1 1 c 石腰壁 1 1 1 3 d 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23 a 土壁 1 1 2 b 石壁 0 c 木製壁 1 1 d モルタル・コンクリート 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 24 e パネル 0 f トタン 金属 0 g 外壁その他 0 1 1 1 1 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 23 a 木製 1 1 b 金属 0 c シャッター 1 1 1 1 4 d 開口その他 0 a 木製 1 1 2 b 金属 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 17 c シャッター 0 d 開口その他 1 1 a 木製格子戸 1 1 b 金属格子戸 0 a 木製格子戸 1 1 b 金属格子戸 0 a 木製雨戸 0 b アルミ 1 1 2 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 24 a 木製屋根 0 b トタン屋根 1 1 c 人工スレート 0 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 22 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 1 1 g その他 1 1 2 a 木製屋根 0 b トタン屋根 1 1 1 1 4 c 人工スレート 0 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 13 e 一文字軒瓦 1 1 2 f 銅板 1 1 g テント 1 1 h 無し 1 1 1 1 1 1 6 1 1 1 2 0 3 0 4 1 1 1 1 1 5 6 有り 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 7 無し 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 1 1 1 2 2 0 3 0 4 0 5 0 6 0 空 間 表 面 C 植木鉢 真壁造り 大壁造り 2 全面(掃き出し) 一部出入り口 出格子 3 雨戸 4 屋 根 材 質 1 上 屋 下 屋 腰壁 外壁 平格子 中西町 A 用 途 宅地 その他 公共施設 公共住宅 空き地 工事中 畑 空き家 駐車場 商業施設 B 空 間 構 成 物 1 塀 2 門扉 3 建物階数 4 屋根形状 看板 D 存 在 物 屋外構造物 案内板 植栽・樹木 生活要素 目隠 し E 自販機 郵便ポスト 貼り出し広告(のれんも含む) 出広告 商品陳列 表 出 ( 可 動 ) 家具
23 また、公共アパートや集会所、消防など公共施設として使われている。それらは鉄筋コン クリート造りで、2〜3階建である。またリネン工場となっている所もあった。商業施設と しての利用は少ない。
4-4 久保町
久保町の通り ① 地点から③点まで 長さ 127m 巾 6.5m 調査方法 点まで進行方向に向かい敷地区画を左側 L1 から L3、右側 R1 と R10 とした。通りを歩 く歩行者の目線で、個々の区画を目視し撮影した。途中①から③方行にむかって撮影し た。 <図 4-4 中西町における調査地図> 久保町の通り K-L4 K-L2 K-L5 K-L3 K-L1 K-R1 K-R2 K-L7 K-L6 K-L8 K-L9 K-L10 (4) ② ① ③ ①24 <写真 4-1 中江町にある全ての家屋> R K-R1 K-R2 K-R3 R K-R4 K-R5 K-R6 K-R7 L K-R7 K-L8 K-L9 K-L10 R K-L1 K-L2 K-L2 ① ②
25
〈
図 4-4 本研究で行った久保町の景観構成要素における調査〉 13 件のうち商業施設が 6 件と半数を占める。空間構成要素として塀、門扉の割合が約 13戸 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 R9 R10 L1 L2 L3 合計 1 1 1 1 1 1 1 6 2 0 3 0 4 1 1 1 1 1 1 6 5 1 1 6 0 7 0 8 0 9 0 10 0 a 土塀 0 b 木製塀 0 c 金属塀 0 d コンクリート・ブロック塀 1 1 2 e 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 a 木製門 0 b 金属門 1 1 2 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 a 平屋建物 1 1 2 b 2階建物 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 c 3階建物 0 d 4階建物 0 a 切妻平入り 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 b 切妻妻入り 1 1 c 寄棟 0 d 入母屋 0 e その他 0 1 b 木製腰壁 0 c 石腰壁 1 1 d 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 a 土壁 0 b 石壁 0 c 木製壁 1 1 1 1 1 1 6 d モルタル・コンクリート 1 1 1 1 1 1 6 e パネル 0 f トタン 金属 0 g 外壁その他 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 a 木製 0 b 金属 1 1 2 c シャッター 1 1 1 3 d 開口その他 0 a 木製 1 1 b 金属 1 1 1 1 1 1 6 c シャッター 0 d 開口その他 0 a 木製格子戸 0 b 金属格子戸 0 a 木製格子戸 1 1 b 金属格子戸 0 a 木製雨戸 0 b アルミ 0 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 13 a 木製屋根 1 1 b トタン屋根 1 1 c 人工スレート 1 1 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 8 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 0 g その他 0 a 木製屋根 0 b トタン屋根 1 1 1 1 1 1 6 c 人工スレート 0 d 万十軒瓦 1 1 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 1 1 1 3 g テント 1 1 1 1 1 1 1 1 8 h 無し 0 1 0 2 1 1 3 0 4 0 6 有り 空調室外機・プロパンガス・消火設備 0 7 無し 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 1 1 1 6 1 0 2 1 1 3 1 1 1 1 4 4 1 1 5 1 1 2 6 1 1 2 空 間 表 面 C 出格子 3 雨戸 4 屋 根 材 質 上 屋 下 屋 腰壁 外壁 表 出 ( 可 動 ) 家具 植木鉢 貼り出し広告(のれんも含む) 出広告 商品陳列 看板 E 自販機 郵便ポスト 真壁造り 大壁造り 2 全面(掃き出し) 一部出入り口 平格子 D 存 在 物 屋外構造物 案内板 植栽・樹木 生活要素 目隠し B 空 間 構 成 物 1 塀 2 門扉 3 建物階数 4 屋根形状 久保町 空き家 A 用途 宅地 駐車場 商業施設 公共施設 公共住宅 空き地 工事中 畑 その他26 18%でほとんどない。屋根形状では切妻平入りが 85%と多い。空間表面では大壁造りが 85% と圧倒的であった。全面掃き出しの建物が約 40%であった。屋根材質では下屋は 61%がテ ント製のものだった。存在物として生活要素である空調室外機・プロパンガス・消火設備 などの目隠しがなかった。表出では商業施設 6 件のうち 4 件で商品陳列を行っていた。
4-5 大西町
大西町の通り ① 地点から⑤点まで 長さ 131m 巾 6.5m 調査方法 点まで進行方向に向かい敷地区画を左側 L1 から L1、右側 R1 と R とした。通りを歩く歩 行者の目線で、個々の区画を目視し撮影した。途中①から⑤方行にむかって撮影した。 <図 4-5 大西町における調査地図> ①大西町の通り
L1 R8 L5 L3 L2 L4 L7 L10 L9 L8 L6 R1 L11 L12 L13 L14 R3 R6 R5 R4 R2 R7(5)
① ② ③ ④ ① ➄27
<写真 4-1 大西町にある全ての家屋>
L
O-L1 O-L2 O-L3 O-L4
R
O-R1 O-R2 O-R3 O-R3
L
O-L4 O-L5 O-L6 O-L7
R
O-R4 O-R5 O-R6
①
②
L
O-L8 O-L9 O-L10 O-L11
R
O-R7
L
O-L12 O-L13 O-L14
R
O-R8 O-R8
③
28 〈図 4-5 本研究で行った大西町の景観構成要素における調査〉 23 区画のうち商業施設が 10 区画ある。商業施設の割合が約 70%で商店や飲食店が多い。 空間構成要素として塀、門扉の割合が約 15%で低かった。屋根形状では全て切妻平入りで あった。空間表面では外壁が土壁の建物が 39%で非常に多かった。存在物として生活要素 23戸 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 L9 L10 L11 L12 L13 L14 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 合計 1 1 1 1 1 1 1 1 1 8 2 0 3 1 1 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 5 1 1 1 3 6 0 7 0 8 0 9 0 10 0 a 土塀 0 b 木製塀 0 c 金属塀 0 d コンクリート・ブロック塀 1 1 1 3 e 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 16 a 木製門 1 1 b 金属門 1 1 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 8 a 平屋建物 1 1 1 3 b 2階建物 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 15 c 3階建物 1 1 d 4階建物 0 a 切妻平入り 0 b 切妻妻入り 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 19 c 寄棟 0 d 入母屋 0 e その他 0 b 木製腰壁 0 c 石腰壁 1 1 d 無し 1 1 1 3 a 土壁 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 b 石壁 0 c 木製壁 1 1 1 1 1 5 d モルタル・コンクリート 1 1 1 1 1 1 6 e パネル 0 f トタン 金属 0 g 外壁その他 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 13 1 1 1 1 1 1 1 7 a 木製 1 1 1 3 b 金属 1 1 1 1 1 5 c シャッター 1 1 2 d 開口その他 0 a 木製 1 1 1 1 1 1 6 b 金属 1 1 1 3 c シャッター 0 d 開口その他 0 a 木製格子戸 1 1 2 b 金属格子戸 0 a 木製格子戸 1 1 1 1 1 5 b 金属格子戸 0 a 木製雨戸 0 b アルミ 1 1 c 無し 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 18 a 木製屋根 0 b トタン屋根 1 1 c 人工スレート 0 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 17 e 一文字軒瓦 0 f 銅板 1 1 g その他 0 a 木製屋根 1 1 b トタン屋根 1 1 1 3 c 人工スレート 0 d 万十軒瓦 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 e 一文字軒瓦 1 1 f 銅板 1 1 1 3 g テント 0 h 無し 1 1 1 1 1 1 3 2 0 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 9 4 1 1 1 3 6 有り 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 1 4 7 無し 空調室外機・プロパンガス・消火設備 1 1 1 3 1 1 1 2 2 0 3 1 1 1 1 4 4 1 1 1 1 1 5 5 0 6 1 1 2 空き地 工事中 生活要素 目隠 し E 表 出 ( 可 動 ) 家具 植木鉢 看板 D 存 在 物 出広告 商品陳列 自販機 郵便ポスト 貼り出し広告(のれんも含む) 3 4 雨戸 屋 根 材 質 上 屋 下 屋 用 途 A 空 間 構 成 物 B 空 間 表 面 C 畑 その他 屋外構造物 案内板 植栽・樹木 外壁 平格子 真壁造り 大壁造り 塀 門扉 建物階数 屋根形状 全面(掃き出し) 一部出入り口 公共住宅 空き家 出格子 腰壁 大西町 宅地 駐車場 商業施設 公共施設 1 2 3 4 1 2
29 である空調室外機・プロパンガス・消火設備などの目隠しが 7 区画のうち 4 区画でされて いた。表出では商業施設 10 区画のうち 4 区画で商品陳列を行っていた。自動販売機の設 置が 3 箇所あった。空き地、空き家が約 10%と比較的少ない。 大願寺から民俗資料館に至る通りで商店や飲食店が多い。 空き地、空き家が比 較的少ない。室外 機、プロパンガスな どが他の通りに比べ て多いが木製の格子 などで隠すような配 慮がされていた。通 りに面して歴史的な 景観に配慮した建物 が多い。
〈図 4-5 本研究で行った大西町の景観構成要素における調 154 中江町 3 7 滝町 5 0 中西町 3 1 久保町 1 3 大西町 2 3 1 21 56.8% 34 68.0% 21 67.7% 6 46.2% 8 34.8% 2 5 13.5% 2 4.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 3 2 5.4% 2 4.0% 2 6.5% 0 0.0% 1 4.3% 4 5 13.5% 6 12.0% 3 9.7% 6 46.2% 10 43.5% 5 0 0.0% 2 4.0% 2 6.5% 1 7.7% 3 13.0% 6 0 0.0% 0 0.0% 1 3.2% 0 0.0% 0 0.0% 7 3 8.1% 3 6.0% 2 6.5% 0 0.0% 0 0.0% 8 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 9 1 2.7% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 10 0 0.0% 2 4.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% a 土塀 1 2.7% 4 8.0% 1 3.2% 0 0.0% 0 0.0% b 木製塀 0 0.0% 0 0.0% 2 6.5% 0 0.0% 0 0.0% c 金属塀 4 10.8% 0 0.0% 2 6.5% 0 0.0% 0 0.0% d コンクリート・ブロック塀 9 24.3% 16 32.0% 12 38.7% 2 15.4% 3 13.0% e 無し 17 45.9% 22 44.0% 11 35.5% 10 76.9% 16 69.6% a 木製門 5 13.5% 6 12.0% 4 12.9% 0 0.0% 1 4.3% b 金属門 8 21.6% 13 26.0% 11 35.5% 2 15.4% 1 4.3% c 無し 18 48.6% 23 46.0% 11 35.5% 9 69.2% 8 34.8% a 平屋建物 9 24.3% 8 16.0% 4 12.9% 2 15.4% 3 13.0% b 2階建物 19 51.4% 31 62.0% 20 64.5% 10 76.9% 15 65.2% c 3階建物 1 2.7% 1 2.0% 2 6.5% 0 0.0% 1 4.3% d 4階建物 1 2.7% 0 0.0% 1 3.2% 0 0.0% 0 0.0% a 切妻平入り 23 62.2% 28 56.0% 18 58.1% 11 84.6% 19 82.6% b 切妻妻入り 3 8.1% 6 12.0% 6 19.4% 1 7.7% 0 0.0% c 寄棟 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% d 入母屋 2 5.4% 6 12.0% 1 3.2% 0 0.0% 0 0.0% e その他 2 5.4% 0 0.0% 2 6.5% 0 0.0% 0 0.0% b 木製腰壁 1 2.7% 2 4.0% 1 3.2% 0 0.0% 0 0.0% c 石腰壁 5 13.5% 2 4.0% 3 9.7% 1 7.7% 1 4.3% d 無し 24 64.9% 36 72.0% 23 74.2% 11 84.6% 22 95.7% a 土壁 4 10.8% 6 12.0% 2 6.5% 0 0.0% 9 39.1% b 石壁 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% c 木製壁 4 10.8% 6 12.0% 1 3.2% 6 46.2% 5 21.7% d モルタル・コンクリート 22 59.5% 24 48.0% 24 77.4% 6 46.2% 6 26.1% e パネル 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% f トタン 金属 0 0.0% 2 4.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% g 外壁その他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 12 32.4% 15 30.0% 4 12.9% 1 7.7% 13 56.5% 19 51.4% 26 52.0% 23 74.2% 11 84.6% 7 30.4% a 木製 1 2.7% 1 2.0% 1 3.2% 0 0.0% 3 13.0% b 金属 2 5.4% 4 8.0% 0 0.0% 2 15.4% 5 21.7% c シャッター 0 0.0% 1 2.0% 4 12.9% 3 23.1% 2 8.7% d 開口その他 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% a 木製 9 24.3% 8 16.0% 2 6.5% 1 7.7% 6 26.1% b 金属 19 51.4% 26 52.0% 17 54.8% 6 46.2% 3 13.0% c シャッター 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% d 開口その他 0 0.0% 0 0.0% 1 3.2% 0 0.0% 0 0.0% a 木製格子戸 1 2.7% 2 4.0% 1 3.2% 0 0.0% 2 8.7% b 金属格子戸 3 8.1% 2 4.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% a 木製格子戸 5 13.5% 4 8.0% 1 3.2% 1 7.7% 5 21.7% b 金属格子戸 0 0.0% 3 6.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% a 木製雨戸 2 5.4% 3 6.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% b アルミ 0 0.0% 1 2.0% 2 6.5% 0 0.0% 1 4.3% c 無し 27 73.0% 36 72.0% 24 77.4% 13 100.0% 18 78.3% a 木製屋根 2 5.4% 0 0.0% 0 0.0% 1 7.7% 0 0.0% b トタン屋根 2 5.4% 2 4.0% 1 3.2% 1 7.7% 1 4.3% c 人工スレート 0 0.0% 1 2.0% 0 0.0% 1 7.7% 0 0.0% d 万十軒瓦 26 70.3% 34 68.0% 22 71.0% 8 61.5% 17 73.9% e 一文字軒瓦 1 2.7% 1 2.0% 1 3.2% 1 7.7% 0 0.0% f 銅板 1 2.7% 0 0.0% 1 3.2% 0 0.0% 1 4.3% g その他 1 2.7% 1 2.0% 2 6.5% 0 0.0% 0 0.0% a 木製屋根 2 5.4% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 4.3% b トタン屋根 6 16.2% 9 18.0% 4 12.9% 6 46.2% 3 13.0% c 人工スレート 2 5.4% 2 4.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% d 万十軒瓦 6 16.2% 16 32.0% 13 41.9% 1 7.7% 10 43.5% e 一文字軒瓦 1 2.7% 1 2.0% 2 6.5% 1 7.7% 1 4.3% f 銅板 2 5.4% 0 0.0% 1 3.2% 3 23.1% 3 13.0% g テント 1 2.7% 1 2.0% 1 3.2% 8 61.5% 0 0.0% h 無し 8 21.6% 2 4.0% 6 19.4% 0 0.0% 1 4.3% 1 1 2.7% 0 0.0% 1 3.2% 0 0.0% 3 13.0% 2 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 7.7% 0 0.0% 3 1 2.7% 1 2.0% 0 0.0% 0 0.0% 9 39.1% 4 8 21.6% 5 10.0% 5 16.1% 0 0.0% 3 13.0% 6 有り空調室外機・プロパンガス・消火設備 5 13.5% 2 4.0% 1 3.2% 1 7.7% 4 17.4% 7 無し空調室外機・プロパンガス・消火設備 6 16.2% 5 10.0% 9 29.0% 6 46.2% 3 13.0% 1 1 2.7% 3 6.0% 2 6.5% 0 0.0% 2 8.7% 2 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 7.7% 0 0.0% 3 0 0.0% 3 6.0% 1 3.2% 4 30.8% 4 17.4% 4 0 0.0% 5 10.0% 0 0.0% 1 7.7% 5 21.7% 5 0 0.0% 2 4.0% 0 0.0% 2 15.4% 0 0.0% 6 1 2.7% 0 0.0% 0 0.0% 2 15.4% 2 8.7% E 表 出 ( 可 動 ) 貼り出し広告(のれんも含む) 出広告 商品陳列 看板 家具 植木鉢 上 屋 下 屋 D 存 在 物 屋外構造物 自販機 郵便ポスト 案内板 植栽・樹木 生活要素 目隠し C 空 間 表 面 1 腰壁 外壁 2 全面(掃き出し) 一部出入り口 平格子 出格子 3 雨戸 4 屋 根 材 質 B 空 間 構 成 物 1 塀 2 門扉 3 建物階数 4 屋根形状 真壁造り 大壁造り 全体 A 用途 宅地 空き家 駐車場 商業施設 公共施設 公共住宅 空き地 工事中 畑 その他
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第 5 章
各通りにおける景観の特徴と課題
5-1 中江町
住宅の用途が多いが、通りの奥には 3~4 階建てのホテルや旅館職員の宿舎などがあり、住 居と観光業が混ざったような所である。ただ、商店は少なく、表出も他よりおとなしく、に ぎわいよりも落ちつきが感じられる通りである。また畑などがあり、暮らしと観光が混在し ている。建物は 2 階建ての他、平屋も多く、また屋根形状も多種に渡る。統一感よりは雑多 なおもしろさがある。一方で空き家、空き地が多く老朽化した建物が配置される傾向にある これは、通りの統一性が乏しいために、ど のようなものを目指すかの目標がはっきり せず、建物をどう活用、再生するかのイメ ージが一般的に共有されないだろうか。一 方で久保町に近い部分には古民家がリノベ ーションされ和風レストランになっている など、新規参入の動きが少数ではあるが見 られる(写真 6)。 〈写真 5-1.中江町の町並み〉5-2 滝町
31 御垣ケ原から大聖院に向かう通りとして形成されている。滝小路とも呼ばれ多くの観光客が 行き交う。大聖院に向かう左側の家並みは右側の家並みと比べて上段に位置し、石垣や石段 が多い。比較的大きな立派な門構えの入母屋屋根の屋敷もある。伝統的な屋敷街としての景 観が残っている。かつては僧坊や神職屋敷が並んでいた。一方右側に位置する町並みは、間 口が比較的狭く、町家風ではあるが、通り に面してすぐ道路ではなく、塀や庭のある ものが多く見られた。商業施設は少なく住 宅としての用途が多い。大聖院の門前とし て通行人は多いが通り全体に表出があるの ではなく、密度の濃い表出が点々とあり、 にぎわいはあるが落ち着いた風情のある通 りである(写真 7)。 〈写真 5-2.滝町の町並み〉
5-3 中西町
大聖院と厳島神社の西回廊出口とを南北に結ぶ通りとして形成されている。滝町と異なり かつて僧坊だったまとまった広さのある敷地は、現在公共アパートや集会所、消防など公共 施設やリネン工場として使われている。 それ以外は厳島宝物館や一般住宅として 使用されており、商業施設が少なく表出 がほとんどない。大壁造りやモルタル・ コンクリートが多く、町家とは違いどち らかと言えば現代風の住宅が多い。大聖 院から大願寺に至る通りとはいえ観光資 源が少なく、滝町通りと隣接するがあま り活気がなく、景観は全く異なる(写真 8)。 〈写真 5-3.中西町の町並み〉5-4 久保町
32 大願寺から厳島神社沿いの中江町に至る一帯で全面掃き出しの商店や飲食店が並んでい る。多くの観光客が行き交う。通りに面し店 が連なっているので、建物自体の景観は視線 に入りにくい。テント製の下屋、商品陳列、 表出が多く、土産物や名物の飲食店が軒を連 ね観光地宮島らしさが感じられる。東町の表 参道商店街に似たにぎわいのある通りの景観 といえる。生活要素としての機材には目隠し がされていない。あまり建物景観には配慮さ れているとは言いがたい(写真 9)。 〈写真 5-4.久保町の町並み〉
5-5 大西町
大願寺から宮島歴史民俗資料館に至る通りで、真壁造り、土壁が多く景観に配慮した建物 が多い(写真 10)。ほぼ全ての建物が切妻 平入りであり、統一感が見られる。多くの 室外機、プロパンガスなどが他の通りに比 べて木製の格子などで隠すような配慮がさ れていた。このように、伝統的らしい景観 を意図的に整備しているのは、宮島の歴史 や文化を紹介する施設が集中していること も影響していると考えられる。 〈写真 5-5.大西町の町並み〉5-6 対象地全体の考察
中江町、久保町、大西町は地図上で見ると同じ直線上にあるが特性が違う。中江町は暮らしと観 光が混在している通りである。久保町は商店や飲食店が並んでおり、多くの観光客が行き交う通りで ある。大西町はほぼ全ての建物が切妻平入りであり、統一感が見られる。そして、景観に配慮した建 物が多い。また、中江町は通りの入口と奥まった所でも雰囲気が違う。奥まった所は旅館業が多く、 落ち着いた雰囲気があるが、入り口付近はレストランがあるなど久保町の影響を受けて商業施設が ある。滝町と中西町は共に大聖院に向かう通りで小川を背に向かい合っているが性質が違う。滝町 は比較的大きな立派な門構えの入母屋屋根の屋敷もあり、伝統的な屋敷街としての景観が残ってい る。一方、中西町は現在公共アパートや集会所、消防など公共施設、リネン工場や現代風の住宅が 多い。33