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IRUCAA@TDC : №47:歯周病学講座ポストグラデュエートコース第18期生による症例提示 垂直性骨欠損を伴った中等度広汎型慢性歯周炎に対し歯周組織再生療法を行なった一症例

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№47:歯周病学講座ポストグラデュエートコース第

18期生による症例提示 垂直性骨欠損を伴った中等度広

汎型慢性歯周炎に対し歯周組織再生療法を行なった一症

Author(s)

備前島, 崇浩; 今村, 健太郎; 喜田, 大智; 齋藤, 淳

Journal

歯科学報, 115(5): 494-494

URL

http://hdl.handle.net/10130/3859

Right

(2)

目的:本講座におけるポストグラデュエートコース は平成6年度に発足し,歯周療法の専門的知識と臨 床技能を修得することを目的としている。今回,第 18期生修了者の代表症例を提示する。 症例:1.初診時(平成23年7月26日)53歳の女性 である。上顎右側小臼歯部の急性症状のため近医を 受診するがその後も症状の悪化と緩解を繰り返し, 当科を紹介され受診した。#15は10年ほど前から歯 肉の腫脹と動揺を自覚していた。喫煙歴,全身的既 往歴に特記すべき事項はない。 2.診査・検査所見 1)口腔内所見:上下顎の臼 歯部に歯肉の腫脹・発赤を認め,#15,34,35から は排膿が認められた。プロービングデプスの平均は 3.4mm,4mm 以 上 の 部 位 は36.3%,7mm 以 上 の部位は10.1%であった。PCR は25%と比較的低 く,また#15,#45には早期接触を認めた。 2)X線所見:#15,24,27,34,35,37,45,47 に垂直性骨吸収,#27には根尖付近まで及ぶ骨吸収 を認めた。 3.診断:中等度広汎型慢性歯周炎 4.治療計画:1)歯周基本治療;口腔衛生指導, SRP,齲蝕処置,咬合調整 2)再評価 3)歯周 外科治療:フラップ手術,歯周組織再生療法(エナ メルマトリックスタンパク質の応用)4)再評価 5)SPT 5.治療経過:歯周基本治療では,炎症性因子の除 去のためにプラークコントロールを徹底した。歯肉 縁上スケーリング,SRP により炎症が改善した後 に咬合調整を行った。再評価後にポケットが残存し た部位にフラップ手術を行った。#27は根尖部に及 ぶ骨吸収を確認したため術中に抜歯を行なった。垂 直性骨欠損を有する#15,24,34,37,45,47には 歯周組織再生療法(エナメルマトリックスタンパク 質の応用)を行った。その後再評価を行い,SPT へと移行する予定であったが#37に病状進行がみら れたため,予後不良と判断し,抜歯した。抜歯窩の 治癒を待ち SPT へと移行した。 考察:本症例はプラーク,歯石,外傷性咬合により 歯周組織が破壊されたことが原因で発症したと考え られる。歯周治療全体を通じてプラークコントロー ルが良好であったため,再生療法を含む歯周外科治 療で望ましい臨床結果が得られた。SPT 時のリス ク 評 価(Lang and Tonneti,2003)で は 低 リ ス ク と判定されたが,#27,#37が欠損であるため,今 後も咬合関係の診査・調整及び,残存歯のプラーク コントロールを注意深く継続していく必要がある。 目的:大口蓋管には硬口蓋の知覚を支配する大口蓋 神経と,硬口蓋に分布する大口蓋動・静脈が通過す る為,我々歯科医師はその解剖学的位置を十分に把 握しなければならない。しかしながら,大口蓋管は 頭蓋骨内を上下に走行していることから,肉眼的に その走行を特定することは困難であり,3次元的な 走行形態にも不明な点が残されている。当講座では Micro-CT を用い,ソフトウェアでの多次元再構成 を行い,頭部の様々な部位に対し形態観察を行って きた。その一環として今回,東京歯科大学所蔵のヒ ト乾燥頭蓋骨を用い,大口蓋管に対する骨形態計測 を試みた。 方法:試料は,東京歯科大学解剖学教室所蔵,乾燥 頭蓋骨20体40側を用いた。観察対象とした顎骨は, Ⅰ無歯期,Ⅱ乳歯列完成期,Ⅲ永久歯列期,Ⅳ無歯 顎を設定し,それぞれ5体を使用した。上顎骨後方 部分を観察領 域 と し,Micro-CT(HMX-225 Actis 4,Ratoc,Japan)を用い撮影した。試料は頭蓋 骨の大泉門−大後頭骨方向を Z 軸として,Z 軸スラ イス幅50μm として撮影できるように設定した。 XYZ 軸についてはフランクフルト平面を基準と し,長径は鼻中隔に平行な線を基準とした。大口蓋 管について,構築ソフト上で10レベルに等分し,前 後方向および横幅について計測を行った。 結果および考察:大口蓋管内部に,大口蓋神経・動 静脈が開口していることが確認された。大口蓋管計 測の結果,平均でⅠ無歯期では長径1.77mm,幅径 1.22mm,Ⅱ乳歯列完成期では長径3.19mm,幅径 1.50mm,Ⅲ永 久 歯 列 期 で は 長 径3.39mm,幅 径 1.93mm,Ⅳ無 歯 顎 で は 長 径2.44mm,幅 径1.57 mm という結果を得た。有意差検定の結果,長径に ついては,Ⅰ無歯期­Ⅱ乳歯列完成期において明ら かな有意差を認めた。幅径については,その相関に は明らかな差異は認められなかった。したがって大 口蓋管は,その幅径を生涯大きく変化させることは ないものの,長径については乳歯列期から永久歯列 期にその形態を大きく変え,歯を喪失後はその形態 に変化はそれほど生じないことが示唆された。すな わち,神経,脈管の全体量は生涯変化が少なく,長 径のみが上顎骨の成長に合わせ,大きく変化すると いう事が明らかとなった。

№47:歯周病学講座ポストグラデュエートコース第18期生による症例提示 垂直性骨欠

損を伴った中等度広汎型慢性歯周炎に対し歯周組織再生療法を行なった一症例

備前島崇浩,今村健太郎,喜田大智,齋藤 淳(東歯大・歯周)

№48:大口蓋管の形態計測学的観察

大峰悠矢,笠原正彰,山本将仁,松永 智,阿部伸一(東歯大・解剖) 学 会 講 演 抄 録 494 ― 112 ―

参照

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