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IRUCAA@TDC : 咀嚼運動が唾液と皮膚の分泌型免疫グロブリンAおよびヒトβ-ディフェンシン2発現量に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

咀嚼運動が唾液と皮膚の分泌型免疫グロブリンAおよび

ヒトβ-ディフェンシン2発現量に及ぼす影響

Author(s)

石田, 晃裕; 和田, 健; 上田, 貴之; 櫻井, 薫

Journal

歯科学報, 117(3): 257-257

URL

http://hdl.handle.net/10130/4278

Right

Description

(2)

目的:分泌型免疫グロブリンA(SIgA)やヒト β-ディフェンシン2(hBD-2)は,全身的な運動を 行うことで発現量が増加するといわれているが,肢 体不自由等によりそのような運動が行えない者もい る。代替的な運動として咀嚼運動が挙げられるが, 全身運動と比較してエネルギー代謝量が少なく,免 疫成分の発現量に与える影響は不明である。本研 究は咀嚼運動が免疫機能に与える影響を評価する ことを目的とし,咀嚼運動前後での唾液と皮膚の SIgA,hBD-2の発現量を比較した。また最大咬合 力やチューイング回数は,咀嚼運動時のエネルギー 代謝量を変化させ,SIgA と hBD-2の発現の変化 に影響する可能性がある。そのため最大咬合力およ びチューイング回数と,免疫成分の変化量との相関 についても検討した。 方法:歯列欠損がなく,非喫煙者の男性15名(平均 年 齢25.5±2.5歳)に ガ ム チ ュ ー イ ン グ を 行 わ せ た。咀嚼運動前,咀嚼運動15分後および30分後の唾 液試料と皮膚試料を採取し,ELISA 法で SIgA と hBD-2の濃度を定量した。唾液試料については, SIgA と hBD-2の分泌速度を算出した。咬合力は咬 合力測定フィルムを用いて測定した。統計解析は Friedman 検定後,Mann-Whitney U 検定を行った (α=0.05,p 値を Bonferroni 法で補正)。最大咬合 力およびチューイング回数と,免疫成分の変化量と の相関は,Spearman の順位相関係数による分析を 行った(α=0.05)。 結果および考察:皮膚試料中の SIgA 濃度は,咀嚼 運 動 前(2.44μg/ml)と30分(3.04μg/ml)との 間 に有意差を認め,hBD-2濃度は咀嚼運動前(96.92 pg/ml)と30分(123.75pg/ml)との間に有意差を認 めた。唾液試料中への SIgA 分泌速度および hBD-2分泌速度は,咀嚼運動前後で有意差を認めなかっ た。最大咬合力,チューイング回数と各試料中の免 疫成分の変化量との間には相関を認めなかった。唾 液腺,汗腺からの SIgA 分泌機構や,皮膚,口腔内 の上皮組織からの hBD-2発現機構は類似している ことが知られている。本研究では皮膚の免疫成分に のみ増加を認めたことから,口腔内と皮膚では咀嚼 運動による影響のメカニズムが異なる可能性があ る。本研究条件においては,30分の咀嚼運動が皮膚 での SIgA および hBD-2発現を促進することが明 らかとなった。 目的:Sox9は性決定システム,軟骨細胞の発生分 化および機能に必須な転写因子である。近年 Sox9 が,腱組織の発生にも関与している可能性が報告さ れた。我々はこれまで,起源の異なる筋組織,腱組 織,骨組織が,筋の付着部においてどのような相互 関係があって構造を獲得していくのかについて様々 な観点から報告をしてきた。今回はマウス外側翼突 筋停止部を観察対象とし,筋付着部の発生過程にお ける Sox9の局在について検索を行い,『筋・腱・ 骨複合体』という1つの機能的な単位の形成過程に おける Sox9の役割について考察を試みた。 方法:試 料 は ICR 系 マ ウ ス(胎 生13.5∼16.5日) を用いた。東京歯科大学動物実験指針に基づき各日 齢でマウスを屠殺後,顎関節部を一塊として試料を 摘出した。通法に従いパラフィン包埋後,連続薄切 切片を作製し,各種染色を施した。すなわち,筋の 付着形態を観察する為に Masson trichrome 染色, 筋組織の発育を観察するための抗 Desmin 抗体と筋 付着部の発生過程における局在を検索する為の抗 Sox9抗体を用いた免疫組織化学的染色,さらには Alkaline phosphatase を用いた酵素組織化学的染色 を行い,万能写真顕微鏡(UPM Axiophot2)で観 察を行った。 結果および考察:V字型に整列した筋腱接合部は胎 生13.5日にすでに存在し,この形態を保ったまま外 側翼突筋は下顎頭までの距離を縮めていった。胎生 15.5日において,筋腱接合部と下顎頭軟骨との間に 介在する膜性骨と線維層が出現した。胎生16.5日に なると下顎頭は上方へ急速に成長し,それに伴い外 側翼突筋の走行方向が前上方から前下方に変化し た。また Sox9は,胎生13.5日と14.5日では筋腱接 合部と下顎頭の間で観察された。しかし,胎生15.5 日と胎生16.5日において筋腱接合部と下顎頭の間に 発現することはなかった。顎運動の開始と Sox9の 発現低下は時期が一致しており,早期の顎関節の形 態形成のために Sox9が軟骨だけでなく,軟骨から 筋付着部の腱性組織に至る連続した組織の形態形成 に重要な役割を担っている可能性が示唆された。

№5:咀嚼運動が唾液と皮膚の分泌型免疫グロブリンAおよびヒト

β-ディフェンシン2

発現量に及ぼす影響

石田晃裕,和田 健,上田貴之,櫻井 薫(東歯大・老年補綴)

№6:“筋・腱・骨:機能的複合体”発生過程における Sox9の局在に関する免疫組織

化学的検索

永倉遼太郎1) ,山本将仁1) ,北村 啓2) ,山本 仁2) ,阿部伸一1) (東歯大・解剖)1) (東歯大・組織発生)2) 歯科学報 Vol.117,No.3(2017) 257 ― 79 ―

参照

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