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かごしま丸の環境騒音レベル

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Academic year: 2021

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かごしま丸の環境騒音レベル

著者

松野 保久, 関岡 幹尚, 田中 久雄, 山中 有一, 藤

枝 繁, 上田 耕平, 中山 博, 矢崎 宗徳

雑誌名

鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of

Fisheries Kagoshima University

41

ページ

45-52

別言語のタイトル

The Environmental Noise Level of the Fishing

Training Ship KAGOSHIMA MARU

(2)

Mem・Fac・Fish・KagoshimaUniv., Vol、41,pp、45∼52(1992)

か ご し ま 丸 の 環 境 騒 音 レ ベ ル

松野保久,関岡幹尚,田中久雄,山中有一, 藤 枝 繁 , 上 田 耕 平 , 中 山 博 , 矢 崎 宗 徳

TheEnvironmentalNoiseLeveloftheFishing

TrainingShipKAGOSHIMAMARU

YasuhisaMatsuno*1,MikihisaSekioka*2,HisaoTanaka*2,

YuichiYamanaka*1,ShigeruFujieda*1,KoheiUeda*3,

HiroshiNakayama*3andMunenoriYazaki*’

Keyuノords:Noise,Soundlevelmeter,A-weightedsoundpressurelevel, Environmentalnoiselevel Abstract Themeasurementsofenvironmentalnoiselevelinthefishingtrainingship Kagoshima−maruhavenotyetbeenputintopracticaluse・Therefore,tocatch holdoftheoutlineofnoiselevel,themeasurementofequivalentcontinuousA‐ weightedsoundpressurelevelbyasoundlevelmeteratunderwayofKagoshima‐ maruwascarriedout・ ThehighestenvironmentalnoiselevelwasmeasuredlOOdBnearthemain engine,andintheengineroom,95dB,intheenginecontrolroom,75dB,respec‐ tively・Thelowestlevelwas50dBinthechartroom・Thecrew'squarter,the highestnoiselevelintheaccommodationspace,was64−69dB・Thecadet,squar‐ terwasinfluencedconsiderablybythenoiseofthebow−thrusterandtheline‐ hauler,thenoiselevelunderfishingtuna-long-linewasabout4dBhigherthan theunderwaycondition. *1鹿児島大学水産学部漁船航海学講座(LaboratoryofFishingVesselNavigation,Faculty ofFisheries,KagoshimaUniversity,5G20Shimoarata4,Kagoshima,890Japan) *2鹿児島大学水産学部練習船かごしま丸(TrainingshipKagoshima-Maru,FacultyofFish‐ eries,KagoshimaUniversity,50-20Shimoarata4,Kagoshima,890Japan) *3鹿児島大学水産学部漁船運用学講座(LaboratoryofFishingVesselSeamanship,Faculty ofFisheries,KagoshimaUniversity,5G20Shimoarata4,Kagoshima,890Japan)

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46 鹿児島大学水産学部紀要第41巻(1992) 海上及び海洋中にある船舶,潜水艦そして魚雷等は海中雑音の主要な音源であり,この放 射雑音はパッシブ・ソナーにとって重要な要素となっている')。特に潜水艦対策,魚に対す る影響という見地から,艦船が海洋中に放射する水中音の研究が実施されてきた2)。また近 年陸上における各種騒音の人体へ与える影響に対する規制法が制定され,騒音環境に対する 関心が高まってきている。これに呼応して船内騒音許容基準等が定められ,船員の労働環境 改善が図られている。しかし各種船舶,特に漁船に関する環境騒音レベルの調査はまだ不十 分であり,練習船かごしま丸の調査もまだ実施されていない。そこで,かごしま丸の船内騒 音の概略を把握し,船体から放射される海中雑音の基礎的資料の蓄積,ならびに乗組員,乗 船学生に影響する環境騒音の実態を調査することを目的として,今回の測定を実施した。 方 法 かごしま丸(1,297.08トン)が常用航走中(プロペラ軸回転数184RPM,プロペラ翼角 18.5。),Fig.1に示した機関室,士官居住区,部員居住区,教官居住区,学生居住区及びこ れに準ずる区画等における測点64点,鮪延縄操業時の揚縄中(ラインホーラー,バウスラス ター作動時)における測点19点で,JISC1502規格による普通騒音計(リオン積分騒

音計NL−01A)を用いて等価連続A特性音圧レベル(EquivalentcontinuousA-weight‐

edsoundpressurelevel:LAoq,T)を測定した。この時のマイクの位置は床面から1.3m の高さとした。 LA.q,Tは次式によって定義される3)。

恥T=Ⅲ。§│古J吾,等dtl

ここで,T:測定時間(積分時間),T=t2−t1 Po:基準音圧2卯P、(2×10-5N/㎡) PA(t):その瞬間瞬間におけるA特性音圧 (1) 今回の測定は(1)式においてTを1分とした。また,騒音計で騒音測定を行うと同時に テープレコーダ(SONYカセットデンスケD5M)に録音し,その後周波数解析装置(リ ThrU8teIo Fig、1Thegeneralarrangementofthefishingtraining shipKagoshima-maru.

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松野,関岡,田中,山中,藤枝,上田,中山,矢崎:かごしま丸の環境騒音レベル 47 オン騒音・振動解析装置SA−74A)により解析を実施した。 今回の測定に使用した測定機材の仕様の大略を次に示す。 積分騒音計NL−01A 測定範囲:26∼142dB(LA.q) 周波数範囲:20∼8,000Hz カ セ ッ ト デ ン ス ケ D 5 M 周波数特性:20∼19,000Hz 騒音・振動解析装置SA−74A サンプリング点数:64∼8,192 周波数レンジ:1Hzから100kHz 周波数分解能:周波数レンジの1/25∼1/3,20O なお周波数補正回路A特性で測定された騒音レベルはdB(A)で表記される場合が多い が,本報告では,すべての測定は等価連続A特性音圧レベルであるので,騒音レベルの表記 は単に。Bとした。 結果及び考察 常用航走中の騒音騒音レベルの全測定結果をTablelに示した。機関室全体が95dB以 上であり,特に主機前方1mの測点においては100.2dBの最大値を示した。これは中速ギヤー ドデイーゼルを主機関(ターボチャージャー付)とする小型漁船の101∼111dB4),あるい はカーフェリーの100∼110dB5)と近い値を示した。機関室内にある機関制御室は74.2dB であり20∼25dBの防音効果が認められた。 主として航海士ならびに学生の当直場所である船橋は62.4dB,海図室は50.2dBと全測 点中最も小さな値を示した。船橋における騒音測定の報告は数少なく,同じ大きさの船との 比較ができなかったが,この数値は低速ディーゼル機関装備の6.5万トン以上の船舶の船橋 とほぼ同値である6)。船内騒音レベルは一般に中速ギヤードディーゼル機関のほうが低速ディ ーゼル機関より数dB大きい6)にもかかわらず,かごしま丸の船橋,特に海図室の騒音レベ ルは同じ大きさの船と比較して低いものと推定される。居住区の騒音レベルは,最小値を示 した通信長室の51.1dBから最大値を示した部員4号室の69.2dBの間にあった。船長,機 関長,通信長,一航士,次席一航士,二航士の各室は51.1∼58.9dBの間にあり,その平均 値は54.9dBで他の居住区より低い騒音レベルにあった。これは公害対策基本法第9条騒音 に係わる環境基準に定める「商工業住居併用地域,昼間60dB,朝夕55dB,夜間50dB」に 相当する。これら各室は全てTrawlDeckより上方にあり甲板,隔壁等により,空気音,個 体音とも大きく減少したためと推定される。UpperDeckにある他の士官室は57.2∼66.1dB で平均61.7dB,2ndDeckにある教官室は62.8∼69.4dBで平均値65.8dB,部員室は64.1 ∼69.2dBで平均値67.0dB,学生室は57.2∼67.2dBで平均値60.1dBであった。部員室4 号の69.2dBを始めとして各部員室の騒音レベルが高いのは各室が機関室後部囲壁と接して いるため,また教官室1号69.4dBは機関室上部囲壁と,学生室11号の67.2dBは機関室前 部囲壁と接しているため一次個体音,二次個体音ともに大きく影響したものと推定される。

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48 鹿児島大学水産学部紀要第41巻(1992) TablelThemeasurementresultsoftheenvironmentalnoiselevel atunderwayofKagoshima-maru. Measurementpoint ThesternpartofShaftTunnel ThefrontpartofShaftTunnel EngineRoom EngineControlRoom No、1Crew'sRoom No、2Crew'sRoom No、3Crew'sRoom No、4Crew'sRoom No、5Crew'sRoom NQ6Crew,sRoom No、7Crew'sRoom No、2Cadet,sRoom No、3Cadet,sRoom No、4Cadet,sRoom No、5Cadet'sRoom No,6Cadet'sRoom No、7Cadet,sRoom No、8Cadet'sRoom No、9Cadet,sRoom No・l0Cadet'sRoom No、11Cadet'sRoom No・l0iler,sRoom ChiefSteward'sRoom WorkingSpace SteeringGearRoom 3rdEngineer'sRoom 2ndEngineer'sRoom lstEngineer'sRoom Officer'sMessRoom 3rdOfficer'sRoom 2ndOfficer'sRoom Boatswain'sRoom Leq(dB) 85.9 86.9 100.2 74.2 69.2 68.1 68.6 66.1 65.8 64.4 64.1 57.2 57.8 57.9 59.7 57.8 59.0 61.7 61.0 61.6 67.2 58.4 57.1 67.5 80.3 66.1 64.3 64.5 69.8 57.2 58.9 62.2 Measurementpoint No.3Professor'sRoom No、2Professor'sRoom No・lProfessor'sRoom lstOfficer'sRoom ChiefEngineer,sRoom Captain,sRoom ChiefOfficer'sRoom Saloon No・lLaboratory No、2Laboratory No.3Laboratory RadioRoom ChiefOperator,sRoom LectureandCadet,sMessRoom Galley Crew,sMessRoom Professor'sMessRoom Hospital Doctor'sRoom FishingGearStore Bridge NauticallnstrumentRoom ChartRoom Boatswain'sStore No・3Dynamo ThefrontofBowThrusterRoom 2ndFloorofEngineRoom ThefrontofFunnel nlesternpartofWorkingSpace ThesternpartofEngineRoom 3rdFloorofEngineRoom Leq(。B) 62.8 65.3 69.4 59.8 58.8 54.3 55.2 54.6 66.5 65.1 63.1 53.6 51.1 60.0 72.2 70.4 70.9 63.6 61.0 58.4 62.4 59.6 50.2 57.8 95.2 59.7 98.9 72.1 70.0 98.9 94.9

これらの結果をふまえて,かごしま丸常用航走中の概略の等音圧線をFig.2に示した。

騒音レベルは,機関室を中心として機関室の音源から離れるに従って低くなり,その下降傾 向は船尾側より船首側が大であった。これは機関室の騒音とは別に,船尾付近にある騒音源 である操舵機室,急速冷凍室,推進器等の影響によるものと推定されるが,船尾付近の細部 にわたる検討は今後に待ちたい。又機関室の上方において煙突付近を除き騒音レベルの下降 傾向は顕著であった。そして機関室付近においては,隔壁の存在によって騒音レベルは階段 状に低くなる傾向にあった。これは個体音に比較して空気音の減少が著しいためと推定され

る。すなわち機関室からの空気音が大きく伝搬する煙突の前方のNav・BridgeDeckで70dB

を越える騒音レベルにあったことからも裏づけることができる。この騒音分布は11,300ト ンの船舶の常用航走中の例7)と一致した傾向にあった。

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松野,関岡,田中,山中,藤枝,上田,中山,矢崎:かごしま丸の環境騒音レベル 9 0 1 0 0 1 0 0 9 0 8 0 7 0 Fig.2Theequalenvironmentalnoiselevellinesatunderway(Unit:dB). 49 機関室,学生室2号,学生室11号,部員室4号,部員室7号の周波数解析(20Hz∼8kHz, 測定時間52秒間の平均)の例をFig.3に示した。極大値を示した周波数525Hz,1.075kHz, 2.1kHz,3.025kHz,3.825kHz,5.075kHzに着目して各周波数毎の音圧レベル減衰率を次 式により求めた。

△./・=(LノーL/『)/Lノビ

ここで,△./、:各周波数の音圧レベル減衰率 Lノ‘:各周波数の機関室の音圧レベル L/,:各周波数の各部屋の音圧レベル 各室の減衰率は次のとおりである。 周 波 数 (kHz) 0.525 1.075 2.1 3.025 3.825 5.075 部員室 7号 0.486 0.708 0.906 0.916 0.974 1.000 部員室 4号 0.497 0.697 0.919 0.953 0.979 0.976 学生室 11号 0.483 0.667 0.804 0.885 0.910 0.909 学生室 2号 0.717 0.857 0.968 0.967 1.000 1.000 (2) この結果,減衰率は約2kHzまで急激に大きくなり,3kHzを越えると最大値1に極めて 近づく傾向にあった。さらに機関室の船首側隔壁に接する学生室11号と船尾側隔壁に接す る部員室4号では,いづれの周波数においても部員室4号の減衰率が大きかった。各周波数 における両室の減衰率の差は2.1kHzで最も大きく,それより高い周波数では低い周波数の 約2.5倍となった。すなわち,部員室4号は学生室11号より2.1kHz以上の高周波成分の減 衰が大きかったことを示している。これはFig.3に示したように,部員室4号は機関制御室 と接しており,学生室11号は直接機関室と接していることに起因するものと推定される。 又部員室4号と部員室7号の各周波数に対する減衰率はほぼ類似したものとなったが,学生

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50

00

1 1 ︵車画︶ 色葬。]“﹄.蜘晩④﹄ユロ屋.◎ぬ

99228978070620427

●●●●●●●●●●●●●●●●●

5604779791117025988075555566666695

54665308023888993

●●●●●●●●●●●●●●●●●

3580664136228137088976666666666698

今 , , 『 , ヤ ー 』…』No.4ー了ヨ ! : ; 19 # : 8 0 ‘ . . ‐ Ⅱ ? Crew'8Room No.117 i I 了 Cadet'8Room ;…;No.27 『 … I i I r Cadet'8Room 0 8 0 、 8 Frequency(kHz) Measurementpoint ThesternpartofShaftTunnel ThefrontpartofShaftTunnel EngineRoom EngineControlRoom No3Cadet,sRoom No、4Cadet'sRoom No、5Cadet'sRoom No、6Cadet,sRoom No,7Cadet'sRoom No、8Cadet'sRoom No、9Cadet,sRoom No・10Cadet'sRoom No、11Cadet'sRoom LectureandCadet'sMessRoom Bridge No・3DynamoEngine ThefrontofBowThrusterRoom UnderFishingLeq(dB) 鹿児島大学水産学部紀要第41巻(1992) j B d

e45667430053268576

m2LL3884444LLLLL20

配一一一−2

雌 , UnderWayLeq(dB)

詞一一型qL皿一一

戸 同 一 「 Fig.3Theresultsoffrequencyanalysisandthearrangementof crew,sandcadet'srooms. 室11号と2号では2.1kHz以下の周波数帯の減衰率に大きな差がみられた。両部員室は1m の空間を挟んで位置しているが,両学生室は他の2つの学生室を挟み8.5m離れており,こ の距離差が影響したものと推定されるが,この起因に関しては今後の細密な測定に待ちたい。 鮪延縄操業中の騒音バウスラスター及びラインホーラー作動中における測定結果と常用 航走中におけるLeqの比較をTable2に示した。機関室主機前方1mの測点では常用航走中 より1.6dB,制御室で3.6dB低くなっている。これは主機回転数減少によるものであり, 又発電機3号の測点で2.7dB高くなったのは操業中はバウスラスター運転のため他に1台 Table2Thecomparisonofthenoiselevelatfishingtuna-long-line withthenoiselevelsatunderway. hヘ. EngineRoom ?PO

1

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M

、 44+︲︲匂︲りり︲︲1+401.。▽?144。;︲・卓I︲,,I?︲llIf︲︲十︲l︾14トー凸︲︲。︲1 f11…; …『No.7…i

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松野,関岡,田中,山中,藤枝,上田,中山,矢崎:かごしま丸の環境騒音レベル 51 の発電機が並列運転されたためである。特に今回の測点はバウスラスター,ラインホーラー ともに前甲板に装備されているため,その影響を最も大きく受けると推定される学生室の騒 音レベルを主に測定した。バウスラスター,ラインホーラー両者が同時に作動している時, 各学生室は1.2∼8.7dB,平均4.2dB常用航走中より騒音レベルが高くなった。ラインホー ラー作動時(バウスラスターは停止),ラインホーラーから2つの甲板を隔てて,その直下 にある学生室3号ならびに最も遠い距離にある学生室9号どちらにおいても騒音レベルは 1.1dBの増加にとどまった。このことから学生室では,鮪延縄揚縄操業中においては,バウ スラスターによる騒音の影響が大であると推定される。船員居住区の騒音レベルについて, 外航労務協会,外航中小船主労務協会の調査によれば,設計目標値として 3 , 0 0 0 ∼ 2 0 , 0 0 0 G / T 未 満 7 0 d B 以 下 2 0 , 0 0 0 ∼ 6 5 , 0 0 0 G / T 未 満 6 5 d B 以 下 6 5 , 0 0 0 G / T 以 上 6 0 d B 以 下 を掲げている5)。居住区は外航商船に比べて,大型カーフェリー,さらに小型カーフェリー, 漁船の騒音レベルの方が高いのが一般的傾向である5)。常用航走中,鮪延縄操業中にかかわ らず,かごしま丸の居住区は全て70dB以下であり,船体の大きさから比し,騒音に関する 限り生活環境は悪条件であるとはいえない。 要 約 ターボチャージャーを備えた中速ギヤードデイーゼルを主機関とするかごしま丸は,他船 と同様に主機近くにおける騒音レベルが100dBを越え,機関室内全て約95dB以上であっ た。1日8時間労働で85dBを聴力障害が起こる限界とされており,ここに勤務する機関部 員は当然そのことに留意する必要がある。しかし機関制御室は75dB程度であり聴力障害の 恐れは少ない。一方,海図室は船内で最も低い50dBを示した。これは陸上における静かな 事務所に相当し,チャートワークを行うには最適である。 居住区は騒音レベルが最も高かった部員室においても64∼69dBの間にあり,外航労務協 会などの3,000∼20,00OG/Tの船舶の騒音レベル設計目標を下回った。学生室の騒音レベル は常用航走時57∼67dB,鮪操業時62∼69dBの間にあり,各学生室は操業時に平均4dB高 くなった。特に常用航走時,学生室11号と学生室2号では10dBの差がみられた。10dB大 きくなると感覚的に2倍の大きさに聞こえる3)といわれている。乗船に不’慣れな学生にとっ て,陸上生活から船上生活へと急激な環境変化への順応に際し,この騒音レベルの違いが一 部神経質な学生にとって不利な条件となる可能性がある。 かごしま丸の船内環境騒音レベル分布は,騒音源である機関室を中心として船尾側のレベ ルは船首側のレベルより高い傾向にあった。隔壁が存在することによる機関室騒音の減衰は, 周波数帯域により異なり,約2kHzまで減衰率は急激に増大するが,3kHzを越えるとほぼ 一定値となる傾向にあった。

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参 考 文 献 1 ) R、J、Urick(1978):、水中音響の原理",(土屋明訳西村実監修),pp、316-363,(共立出版,東 京). 中野有朋(1976):船と騒音(1).船の科学,29(10),92-97. 北村恒二(1986):、新訂騒音と振動のシステム計測",pp、56-63,(コロナ社,東京). 神田寛(1974):機関室騒音と機関部乗組員の聴力障害.日本舶用機関学会誌,9(10),21-28. 神田寛(1983):、騒音性難聴とその防止対策",pp,1-109,(船員災害防止協会,東京). 小黒英男(1975):船内騒音の統計的解析.日本航海学会論文集,54,107-115. 中野有朋(1977):船と騒音(4).船の科学,30(2),103-109. 鹿児島大学水産学部紀要第41巻(1992)

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溶出量基準 超過 不要 不要 封じ込め等. うち第二溶出量基準 超過 モニタリング

№3 の 3 か所において、№3 において現況において環境基準を上回っている場所でございま した。ですので、№3 においては騒音レベルの増加が、昼間で