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特・小「地図を触って、宝物を見付けよう」

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Academic year: 2021

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1 小学部重複学級 第○学年 自立活動学習指導案 1 題材名 地図を触って、宝物を見付けよう 2 指導観 ア 実態観 対象児A(以下A児)は、小学部重複学級○年に在籍する弱視の児童である。 眼鏡を装用し、左眼の視力は○、右眼の矯正視力は○、近見の矯正視力は両眼○、最大視認力は○ cm で〇(〇)である。視野は、右眼上〇°下〇°外〇°内〇°である。学習時には、〇ポイントの 拡大教科書、単眼鏡(〇倍)、ルーペ(〇倍)を使用している。日常生活においては、視覚を活用し て行動することができるものの、触覚や聴覚を活用して対象物を把握したり、情報を得たりしよう とすることも多い。 触察については、教室などの狭い範囲を触地図で表すと、触地図に示した場所や物を探索するこ とができる。しかし、全体を触らないため、自分が落とした物などを探せないことがある。 歩行については、学校内では知っているルートでは自由に移動することができるが、他のルート を試したり、新しい場所に自分から行こうとしたりするなどの意欲は少ない。視力や視野の実態か ら、安全に確実に目的地にたどり着くためには、必要に応じ、伝い歩きの技術を使ったり、防御の 姿勢をとったりする必要がある。A児は「盲児歩行指導プログラム」の中のA-5.地図の理解と 歩行活用を学習しており、触地図を基に室内で六つの方向転換ができた。今後は触地図を校内の歩 行に活用し、位置関係や空間を理解する力を高める必要がある。合わせて、安全な屋内歩行の技術 も高め、行動範囲を広げる必要がある。 イ 題材観 本題材「地図を触って、宝物を見付けよう」は、触地図から目的地を探し歩行する活動を通して、 「空間概念の形成」「地理的な概念の形成」「移動能力」の向上をねらいとしている。特別支援学校 学習指導要領の、主に「4 環境の把握」の「(1)保有する感覚の活用に関すること」「(4) 感 覚 を 総 合 的 に 活 用 し た 周 囲 の 状 況 に つ い て の 把 握 と 状 況 に 応 じ た 行 動 に 関 す る こ と 」 「(5)認知や行動の手掛かりとなる概念の形成に関すること」、「5 身体の動き」の 「(1)姿勢と運動・動作の基本的技能に関すること」「(2)姿勢保持と運動・動作の補助 的手段の活用に関すること」「(4)身体の移動能力に関すること」の内容を関連付けて 指導内容を設定している。 一単位時間を、触地図から歩行ルートをイメージする活動、触地図を基に目的地に行く 活動で構成する。 第1時では、室内の安全な歩き方と、触地図の活用方法の確認を行う。よく知っている 環境下で、地図を活用したゲームを行う。第2時では、第1 時の学びを生かし、地図を活 用し、同じ階の行ったことのない教室へ行く活動を行う。第3時、第4時では、地図を活 用し、違う階の指定された教室へ行く活動を行う。なじみのある空間から、なじみのない 空間へ難易度を上げる。室内での歩行技術が高まること、触地図を活用できるようになる ことが歩行への意欲につながり、屋外歩行の基礎を高めることにつながるため、A児にと って本題材で学習することは大変意義深い。 ウ 指導観 本題材の指導に当たっては、A児が意欲的に活動に取り組むことができるように、以下の点に留 意する。 ・見通しをもって活動に取り組むことができるように、活動前に活動内容を伝えておく。 ・歩く際、どのような場面が不安であるか、どうしたら不安が減るかについて考える時間を設ける。 ・知らない場所に行く際、不安感を減らし、安全に歩くことができるように、防御の姿勢で歩くこ とを伝える。 ・触地図から1階の教室の並びを確認させ、シールが貼っていない場所がどこか考えやすいように クイズ形式にする。 ・触地図から教室の並びを確認させ、目的地にどのように行けばよいかを考えさせ、指でたどり、 声に出して歩行ルートをイメージする時間を設ける。 ・目的地に向かう際、不安な場所がある場合は、伝い歩きや防御の姿勢を意識して、歩行するよう に言葉掛けを行う。 ・A児が主体的に活動に取り組むことができるように、宝物を見付ける活動を設定する。

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2 3 目標 〇必要に応じて伝い歩きや防御の姿勢をとって、安全を意識して歩くことができる。 〇触地図を使って、目的地や歩行ルートをイメージすることができる。 〇触地図を使って、最後まで諦めずに校内の目的地に行くことができる。 4 指導計画(全4時間 本時1/4) 第1時 地図を触って、目的地に行こう① 〇伝い歩きや防御の姿勢のとり方を知ろう:伝い歩きや防御の姿勢を確認し、教室や廊下を 歩く。 ○目的地に行こう:1階の触地図を基に家庭科室と事務室の場所を探し、行く。 第2時 地図を触って、目的地に行こう② ○目的地に行こう:1階の触地図を基に事務室と教育相談室の場所を探し、ゴールにある 宝物を見付ける(曲がる回数:3回)。 第3時 地図を触って、宝物を見付けよう① ○目的地に行こう:2階の触地図を基に図工室と理科室の場所を探し、ゴールにある宝物 を見付ける(曲がる回数:5回)。 第4時 地図を触って、宝物を見付けよう②(本時) 〇伝い歩きや防御の姿勢を確認しよう:伝い歩きや防御の姿勢を、動作のみでなく言葉と 合わせて確認する。 ○目的地に行こう:2階の触地図を基に保健室の場所を探し、ゴールにある宝物を見付け る(曲がる回数:6回)。 5 本時 (1)日時 令和元年〇月〇日 〇曜日 第〇時限 小学部○年教室、保健室において (2)本時指導の考え方 本時は、本題材の第4時であり、題材の最終時に当たる。本時のねらいは次の2点である。1点 目は、触地図を確認して、目的地や歩行ルートを口頭で確認して、実際に行く方向を確認しながら 行くことができることである。2点目は、正しい伝い歩きや防御の姿勢をとって、歩くことができ ることである。 前時では、A児は必要に応じて伝い歩きや防御の姿勢をとって、2階の目的地まで歩くことが できた。正しい姿勢を意識して歩く姿が見られたが、伝い歩きでは伝う手が自分の体の真横にあ り、防御の姿勢では上部防御の手の向きが反対であるなど、A児のやり方で歩く姿が見られたた め、正しい姿勢を継続して指導する必要がある。また、少し跳ねながら歩く姿も見られたため、歩 行するときの姿勢を再度確認する必要もある。触地図で指定された目的地を予想し、実際に行っ て確認する活動では、目的地の1か所である図工室を予想する際、実際と違う場所を予想してい たが、地図上の場所には実際に行くことができた。正しく予想できなかったのは、地図上でイメー ジしている階段と実際の階段が一致していなかったためと考えられる。もう一つの目的地である 理科室では、図工室や音楽室などの地図の情報を頼りに、予想を立て、実際に行くことができた。 そこで本時では、伝い歩きや防御の正しい姿勢を理解することができるように、動作のみでな く言葉と合わせて確認する時間を設ける。さらに、上部防御の正しい手の向きを確認することが できるように、黒板に向かって歩き、実際に黒板の前で防御する場面を設定する。また、前時と同 様に地図上でイメージしている方向と実際に曲がる方向が一致するように、歩行ルートを確認す る際、人形を使用し、曲がる方向を意識できるようにしたい。実際に行く際には口頭で曲がる方向 を言うように促し、自分の歩く方向を意識させるようにする。 その上で、前時までで通ったルートを活用して目的地である保健室に行く活動を行う。保健室 内では、正しい伝い歩きや防御の姿勢をとって、歩くように指導する。また、A児の活動意欲を高 めるために、到着した時に宝物を探す活動を設定する。最後に、教室や階段を地図と実際に行くこ とで照らし合わせ、歩行軌跡から学校の形がロの字になっていることに気付かせたい。 (3)本時の目標 〇触地図を確認して、目的地や歩行ルートを口頭で表現して、実際に行くことができる。 〇正しい伝い歩きと防御の姿勢をとって、歩くことができる。 〇触地図を確認して、目的地に自分で行こうとすることができる。 (4)評価の基準

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3 評 価 内 容 a 触地図を確認して、目的地や歩行ルートを口頭で表現して、実際に行くことができる。 ◎ 触地図を確認して、教員と一緒に目的地や歩行ルートを口頭で表現して、実際に行くことが できる。 ○ 触地図を確認して、目的地や歩行ルートを口頭で表現できず、実際に行くことができない。 △ b 正しい伝い歩きと防御の姿勢をとって、歩くことができる。 ◎ 教員からの言葉掛けを受け、正しい伝い歩きと防御の姿勢をとって、歩くことができる。 ○ 教員からの言葉掛けがあっても、正しい伝い歩きと防御の姿勢をとって、歩くことが難しい。 △ c 触地図を確認して、目的地に自分で行こうとすることができる。 ◎ 触地図を確認して、教員に行き方を尋ね、目的地に行こうとすることができる。 ○ 触地図を確認して、目的地に行くことを途中で諦める。 △ (5)教材・教具 ①めあてカード、②学習プリント、③ルーペ、④触地図(1階)、⑤人形、⑥④の触地図に歩行 ルートが示してある触地図、⑦触地図(2階)、⑧⑦の触地図に歩行ルートが示してある触地図、 ⑨シール、⑩教室名カード、⑪手紙、⑫宝物、⑬⑦の触地図に教室に帰る歩行ルートが示してある 触地図 (6)学習の展開 学習 過程 学習活動・内容 指導上の留意点 教材・ 教具 配時 評価 導入 1 本時の活動を知る。 (1)始めのあいさつをする。 (2)前時の学習を振り返り、 発表する。 (3)本時の活動について見 通しをもち、めあてを読む。 ・前時を想起し、本時内容を 理解すること。 ・授業の前に電気やブラインドで光量を 調整する。 ・想起しやすくなるように、前時で使用 した学習プリントや触地図を提示する。 ・どのように触ると分かりやすくなるか を考える時間を設け、地図の見方を確認 させる。 ・本時の活動について見通しをもつこと ができるように、活動の流れを説明す る。 ・本題材の最後の授業であることを確認 させ、めあてにつなげる。 ① ② ③ 5分 展開 2 正しい伝い歩きや防御 の姿勢を確認しよう。 (1)伝い歩きの姿勢を確認 する。 ・正しい伝い歩きの姿勢を 確認すること。 (2)防御の姿勢を確認する。 ・壁から飛び出しているものがあった場 合にけがをしないようにするために、指 先は軽く曲げて前方に出すことを確認 させる。 ・右肩と右ひじが同じ高さになるように 2分 3分 ・あるくほうこうをかくにんして、もくてきちにいこう。 ・ただしいつたいあるきとぼうぎょのしせいであるこう。 ・たからものを見つけよう。

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4 ・正しい防御の姿勢を確認 すること。 3 目的地に行こう。 (1)2階の触地図を確認し て、目的地(保健室)を予想 する(起点は小学部○年教 室)。 ・触地図を確認して、目的地 を予想すること。 (2)1階と2階の触地図を 使って、歩行ルートをイメ ージする。 ・目的地(保健室)までの歩 行ルートを口頭で確認する こと。 (3)目的地(保健室)に行く。 ・目的地(保健室)に行くこ と。 (4)宝物を探す。 ・手紙を読み、宝物を探すこ と。 手の甲を自分の方に向けることを確認 させる。また、動作のみでなく言葉と合 わせて指導する。 ・上部防御の正しい手の向きを確認する ことができるように、黒板に向かって歩 き、実際に黒板の前で防御する場面を設 定する。 ・触地図から2階の教室の並びを確認さ せ、目的地は何の教室か予想させる。2 階にある教室など、ヒントになる場所を 意識させ、考えるように促す。 ・エレベータなど、目的地に行くための 手掛かりとなる場所で、A児にとってな じみのない場所について説明する。 ・1階と2階の教室の並びが把握できた ら、歩行ルートが示してある触地図を提 示する。その際、既習の目的地を確認さ せる。 ・人形でたどりながら、どのように行け ばよいかを考えさせる。その後、声に出 して歩行ルートを確認させ、イメージす る時間を設ける。 ・曲がる方向を意識できるように、人形 の顔の向きに着目させる。 ・目的地までの歩行ルートを確認した 後、教室に帰る際はスタート地点と同じ 階段を使用することを伝える。 ・実際に行く方向を口頭で確認しながら 目的地まで行くように言葉掛けを行う。 ・目的地に行く途中で迷った場合は、バ インダーに挟んでいる触地図で現在の 位置を確認するように促したり、自分が 分かる位置まで戻ったりするように指 導する。また、触地図を確認する際は、 立ち止まって触るように促す。 ・なじみのない場所では、防御の姿勢を 意識して、歩行するように言葉掛けを行 う。 ・目的地をエレベータの場所か「3番目 の教室」という順序のどちらを手掛かり にしているか観察する。 ・教室の入口に封筒を置いておき、教室 名カードとシールを取ることで確実に 到着したことが確認できるようにし、達 成感を味わわせる。 ・保健室内では、伝い歩きの姿勢を意識 して、歩行できているか観察する。 ・A児が自分で探すことができるよう に、教室の入口に大きな封筒を置き、宝 物の手掛かりとなる手紙を入れておく。 ④ ⑦ ⑤ ⑥ ⑧ ⑥ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ 5分 5分 10 分 5分 a b c b

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5 ・手紙から宝物を見付けることができた 場合は大きく賞賛する。 ・教室に帰るルートでは、スタート地点 と同じ階段を使用することを再度確認 させる。階段に到着した際、スタート地 点と同じ階段に戻ったことを押さえる。 まとめ 4 本題材の学習の中で、良 かったところ、これから頑張 りたいところについて考え、 感想を発表する。 ・触地図を使って、本時の歩行軌跡を教 師と一緒に言葉で振り返る時間を設定 する。その中で、校舎の形がどのように なっているか確認させる。 ・学習の成果を具体的に伝え、称賛する。 ・授業後、学習プリントに感想を書くよ うに言葉掛けを行う。 ② ⑥ ⑧ ⑬ 10 分 (7)その他 〇板書計画 「ちずを さわって、たからものを 見つけよう」 ・あるくほうこうをかくにんして、もくてきちにいこう。 ・ただしいつたいあるきとぼうぎょのしせいであるこう。 ・たからものを見つけよう。 めあて 〇もくてきちの よそう ①

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