第5学年1組
国語科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 1 単元名 南っ子音読詩集「あおぞら2」作りで、音読の仕方を全校に伝えよう 中心教材 「夕日がせなかをおしてくる」(阪田 寛夫)他 2 単元設定の理由 児童の実態 ○ 本学級の児童は、朝読書の時間には、集中して本を読むことができる児童が多 読書意欲 い。中には、休み時間まで自分が読みたい本を読んだり、かなりの量を短期間に 読んだりする児童も数名いる。しかし、詩に関心をもち、自分から進んで詩集を 読む児童はいない。 音 読 ○ 本学級は、家庭学習で毎日1回学習したところの音読を出しているのだが、3 分の1近くの児童は、「新しい友達」のような長い文章でも、複数回家庭で読ん でくるなど意欲的に学習に取り組んでいる。けれども、全員で音読するときには、 恥ずかしさや自信がないせいか、声量が不十分である。だから、国語の授業の始 めに、音読の時間を設け、お互いに聞き合う時間を設けたり、帰りの会で早口言 葉にチャレンジしたりしているところである。 読み取り ○ 4年生までに詩の学習をしてきているが、その詩の中の語や文からイメージを 広げ、さらに、その詩の中に作者のものの見方や考え方が反映されていることま では、十分に読み取れていない。 交 流 ○ 本学級の児童は、自分の考えを言うことに対して消極的な児童が多い。また、 考えを言うことができる児童も、友達に対して伝えるという意識が少ないので、 言いっぱなしで終わったり、恥ずかしさからか声量が不十分だったりして、友達 に自分の考えが伝わりにくいために、子ども達同士の考えの交流が生まれにくく、 一人一人が交流を通して自分の考えを十分に広げたり、深めたりできていない。 教材の価値 ○ 作品「夕日がせなかをおしてくる」「きりなしうた」「いろんなおとのあめ」は、 繰り返しの表現があったり、登場人物がはっきりしていたり、作者の伝えたいこ とが分かりやすかったりするために、子どもたち同士が、掛け合いを工夫して読 むことに適した詩である。 ○ 本教材「夕日がせなかをおしてくる」を始めとした掛け合いに適した詩は、短 い言葉で、場(状況や情景)や心情を端的に効果的に表現している。そのために、 読み手はその場の様子を一つ一つの語句や表現方法からイメージを広げ、叙述に 即した読み取りをし、想像を広げることができる。「言葉を手がかりに読み広げ たり、読み深めたりする楽しさ」、「言葉で表現することの楽しさ」がそこから得 られる。 ○ 「夕日がせなかをおしてくる」を始めとした掛け合いに適した詩を、詩の表現 に目を向け読み方を工夫しながら相手と掛け合って音読を楽しみ、読み聞かせす ることは、本学級の児童にとっては、自分の考えを音読という表現で相手に伝え るということに適した教材である。指導に ○ 目的・目標づくりの段階で、詩を純粋に楽しむ時間を設けたい。本学級の児童 当たって は、声が小さいので、必然的に声を大きく出す詩や反対に小さく出す詩を準備し、 どのように音読したらいいかを考えながら、グループで音読し、声を出す楽しさ 単元構成 を味わう時間を設ける。さらに、必要に応じて、適宜、<口まめ詩>・<口体操詩> ※1などを入れていく。さらに、言葉や表現法に目を向けさせるために、1つの 詩の中で、大きく声を出すところ、小さく声を出すところがある詩を準備<大・ 小声読み詩>※2し、どのように読んだらいいかを考えながら、グループごとに 音読を楽しむ時間を設ける。このような時間を設けて詩の音読を十分に楽しませ、 この楽しさを学校全体に広げていきたいという気持ちをもたせていく。そういう 活動を通して、「南っ子音読詩集『あおぞら2』作りで、音読の仕方を全校に伝 えよう」を呼びかけ、読む目的や相手意識をもたせる。 学習・習熟の段階では、<速遅読み詩>※3<呼びかけ詩>※4を数編準備し、グ ループごとに、違う詩を提示し、語句や表現法に目をつけさせ、どこで、速く読 んだらいいのか、どこで遅く読んだらいいのかを考えさせる。それをお互いに紹 介し合いながら、詩にあった音読にするためにはどうしたらいいのか、どの学年 が音読するのにいいのかなどを考えさせる。さらに、当該学年が分かるような紹 介の文を考えるようにしていき、相手意識をその都度しっかりともたせるように する。次に、掛け合いに適した詩<掛け合い詩>※5を3つ準備し、グループごと に3つの詩をどのように読んだらいいかを考えさせ、お互いが音読を通して、よ りよい音読の仕方を交流させる。さらに、どの学年に読んでもらいたいか考えさ せ、音読の仕方を説明する文章を書かせる。 習得の段階では、自分たちが考えた音読の仕方で詩の音読を実際にやって、給 食時間の放送や児童朝会などの時間を使って選んだ詩を紹介する。 活用段階では、今まで、自分たちが音読してきた詩をどのように読んだらいい かの紹介の文までを1つ1つの詩に添えて、南っ子音読詩集「あおぞら」パート 2の原稿を作成させる。 注)※1~※5については、添付資料【P34】「音読・朗読・語り・群読学習 系統表<音読詩集の構成>」を参照。 本時の指導 ○ 本時の指導に当たっては、掛け合いに適した3つの詩を、グループごとに音読 発表させ、さらによりよい音読にするためにどうしたらいいか全体で交流を進め る。 3 単元の目標 ○ 自分やグループの思いや考えが伝わるように詩の音読や朗読をすることができ る。(C-(1)-ア) (音読や朗読をすること) ○ 詩を読み、自分の生き方について考えることができる。(C-(2)-ア) (自分の生き方について考えること) ○ 詩の良さを多くの人に伝えるための文章を書くことができる。(B-(2)-ウ)
4 指導計画 (1)全11時間 (2)単元構成 次 学 習 活 動 ・ 内 容 指 導 の 手 立 て 時 1 課題作りをする。 ①音読を楽しむ詩の学習をす ・児童が詩に興味・関心をもつよ ② る。 うに、実態を考慮して、親しみ ・大小声読み詩 やすくおもしろい詩を選ぶ。 ・口まめ詩 ・口体操詩など ②「南っこ音読詩集あおぞら2」 ・様々な音読の工夫ができる詩を づくりで、音読の仕方を全校 準備し、音読に興味をもたせ、 に届けようという課題を設定 楽しさを味わわせる。 する。 1 「南っこ音読詩集あおぞら2」 ・それぞれの観点にあった詩を選 にのせる詩の音読作りをする。 んでおく。 (1)速遅詩・呼びかけ詩の音読 ・声の大きさ、声の質、速さ、間 ④ づくりをする。 の取り方(重なり)、役割分担の ①音読の仕方を考える。 仕方(人数)などを各グループに 考えさせる。 ②詩を音読し合い、交流す ・自分たちのグループの読み方と る。 比べさせて交流させるようにす る。 ③チャレンジしてもらう学 ・詩を選ぶ際の観点を明確にして 年を考える。 おく。 ④その学年にふさわしい読 ・それぞれの学年に合うもの み方の説明文を書く。 例:文章の量、言葉の難易度 (2)掛け合い詩の音読づくりを ・声の大きさ、声の質、速さ、間 ③ する。 の取り方(重なり)、役割分担の ①音読の仕方を考える。 仕方(人数)などを各グループに ②詩を音読し合い、交流す 考えさせる。 る。 【本時】 ・自分たちのグループの読み方と ③チャレンジしてもらう学 比べさせて交流させるようにす 年を考える。 る。 ④その学年にふさわしい読 ・学年を選ぶ際の観点を明確にし み方の説明文を書く。 ておく。 1 自分たちが考えた音読の仕 ・給食時間の放送や児童朝会など 課 方を他の学年に紹介する。 の時間を使って選んだ詩を紹介 外 させる。 一 次 目 的 ・ 目 標 づ く り 二 次 学 習 ・ 習 熟 な れ る 三 次 習 得
1 「南っこ音読詩集あおぞら2」 ・原稿を作成し、学習を振り返ら ② の原稿を作成する。 せ、成就感を味わわせる。 ・これから継続的に原稿作りをす る意欲をもたせる。 5 本時の指導 主 眼 ○ 「夕日がせなかをおしてくる」阪田寛夫、「きりなしうた」谷川俊太郎「いろん なおとのあめ」岸田衿子(かけ合い読み詩)を声の大きさ、速さ、間の取り方や声 の質などに気をつけて、音読することを通して、作品に見られるものの見方や考 え方についてとらえることができる。 準 備 ○ 拡大詩作品 詩のプリント 展 開 段階 学 習 活 動 ・ 内 容 指 導 上 の 留 意 点 1 前時までの学習を想起し、本時 ○児童が考える詩を準備しておく。 つ のめあてを確認する。 か ・前時までに音読した詩を音読 む 自分たちが選んだ詩を音読して、選んだ詩の読み方をみんなで考え よう。 2 各班からの音読発表をする。 ○どこを工夫したのかを説明した ・担当詩でメッセージすること 後に音読をし、音読を聞く児童 ・音読の工夫点 が工夫したところを意識して聞 くようにさせる。 ・詩の音読 ○自分のグループの読みと比べさ ふ せる。 3 各班の音読をよりよくする工夫 ○もっと効果的な音読ができると か を話し合う。 ころを考えさせる。 ・繰り返しの表現の仕方・だれ の言葉か め ・詩の中での位置関係 (1)「夕日がせなかをおしてくる」 ・太陽は、落ち着いたイメージだ ・太陽と子どもの読み分け、声 る から、もっと声を低く出したほ の質を考えさせる。 うがいい。 ・さよならが、何度も繰り返され ・さよならの繰り返し読み方を ているから、だんだん大きく読 考えさせる。 んでみよう。 四 次 活 用
のだから、遠くに呼びかけるよ させ、お互いに呼びかける声 うなイメージで読もう。 の大きさを考えさせる。 (2)「きりなしうた」 ・きりがないんだから、2回3回と ・終わりが始めにつながってい 読もう。 ることに気がつかせる。 ・2回目、3回も続いたら、声の感 ・きりがないときにどのような じも疲れたようにしよう。 気持ちになるかを考えさえ、 音読の仕方を考えさせる。 (3)「いろんなおとのあめ」 ・いろんな音の雨の表現を変える ・あめの繰り返しをどのように ために声の質を工夫しよう。 読むかを考えさせる。 ・あめは続いているから人数を工 ・人数を変えながら、いろいろ 夫してみよう。 な雨の音のよさが伝わるよう に考えさせる。 4 各班の工夫による、よりよい発 ま 表をする。 と (1)各班で音読を仕上げる。 ・友達の考えを生かして、より め (2)各班で音読発表をする。 よい音読にし、発表させる。 る
夕 日 が せ な か を お し て く る 阪 田 寛 夫 夕 日 が せ な か を お し て く る ま っ か な う で で お し て く る 歩 く ぼ く ら の う し ろ か ら で っ か い 声 で よ び か け る さ よ な ら さ よ な ら さ よ な ら き み た ち ば ん ご は ん が ま っ て る ぞ あ し た の 朝 ね す ご す な 夕 日 が せ な か を お し て く る そ ん な に お す な あ わ て る な ぐ る り ふ り む き 太 陽 に ぼ く ら も 負 け ず に ど な る ん だ さ よ な ら さ よ な ら さ よ な ら 太 陽 ば ん ご は ん が ま っ て る ぞ あ し た の 朝 ね す ご す な い ろ ん な お と の あ め 岸 田 衿 子 あ め あ め い ろ ん な お と の あ め は っ ぱ に あ た っ て ぴ と ん ま ど に あ た っ て ぱ ち ん か さ に あ た っ て ぱ ら ん ほ っ ぺ た に あ た っ て ぷ ち ん て の ひ ら の な か に ぽ と ん こ い ぬ の は な に ぴ こ ん こ ね こ の し っ ぽ に し ゅ る ん か え る の せ な か に ぴ た ん す み れ の は な に し と ん く る ま の や ね に と て あ め あ め あ め あ め い ろ ん な お と の あ め き り な し う た 谷 川 俊 太 郎 し ゅ く だ い は や く や り な さ い お な か が す い て で き な い よ ほ っ と け ー き を や け ば い い こ な が な い か ら や け ま せ ん こ な は こ な や で う っ て ま す こ な や は ぐ う ぐ う ひ る ね だ よ み ず ぶ っ か け て お こ し た ら ば け つ に あ な が あ い て い る ふ う せ ん が む で ふ さ ぐ の よ む し ば が あ る か ら か め ま せ ん は や く は い し ゃ に い き な さ い は い し ゃ は は わ い へ い っ て ま す で ん ぽ う う っ て よ び も ど せ お か ね が な い か ら う て な い よ ぎ ん こ う へ い っ て か り と い で は ん こ が な い か ら か り ら れ ぬ じ ぶ ん で ほ っ て つ く っ た ら ま だ し ゅ く だ い が す ん で な い