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〔学
会〕
東京女子医科大学々会第70回例会
日 時 昭和30年1月28目(金)午後2時半場所 東京女子医大 臨床講堂
1. 単対称頭胸結合重復崎形!の結合眼について (二二u) 井 」:一 和 子 本例は七ケ月胎児で,第ご次顔面の萎縮側で一品の 右眼と他児の左眼が結合し,中央に単眼としてみとめ られる。二三側の大脳及び眼窩ぽ結合しているが,脳 幹は:分離していて,三糸以外の脳神経と」血管は夫々一 対存在する。 結合した眼球を連続切片として観察すると,水晶体 =二箇に完金に分離し同大で左右に並んで存在し,水晶 体小帯は両外側にのみみとめられる。眼球の他の部分 は分離の傾向を示さない。視神経は乳頭部で合して居 り直ちに左右に分れその間を網膜中心動脈が走る。涙 腺に両外側にあり,内側直筋及び斜筋ば欠除してい る。即ち左右眼の各内側半分が消失して居る。叉水晶 体が二箇あることは,発生の初期には原基がご箇あっ たと思われ,中隔部は附近の胎生結合織と共に消失し たのではないかと考えられる0 2. 腺熱の・煽治験例(三神内科)荒木律 二
二は発症当初trcインフノレF一ザカ’盲腸炎かと疑い・ 其後間もなく全身の淋巴腺腫脹と末梢流血中に異常単 核細胞の幽現.淋巴球及びプラスマ細胞の増加を認 め,血清中のポール・バンネル氏反応が陽性となり,明 らかに腺熱と思われるr症例に遭遇した。元来本症は 予後良好で軽症は:対症療法のみで自然に治癒する事が 認められているが,近時オーレオマイシン,クロロV イセチシ,牙ラマィシン等が使用されている。・私の症 例に於てはオーレオマイシン投与により高熱が急激こ 下降し,淋巴腺腫脹も短時日の中に消退した事より本 剤の奏効したものと考え,本症にオ・一 V二三イシンは 一応試むべきものと考えるので,ここに報告する。 5.多形滲出性紅斑の異型の三内部慶欄性表皮症の 一例について(小児科)笠 井「 和
(演)森本妙 子
皮膚に発疹をきたし,眼,瞼結膜,口腔,外陰部に も病変を伴う疾患を1917年,Rendu et. Fissingerに よって報告されて以来,籔口部魔欄性表皮症,Stern− johnson氏病, Becet氏病,皮膚口腔炎と呼ばれ, Robinson Mcdumbは恐ら・く多形滲出性紅斑の亜型 であると述べでいる。本症候群に属する本邦報告例 .ば,現在迄私の調べ得たので小児に属するものは:2例 に過ぎない。私は昨年7月本症候i群の一例を経験した のでi絃に報告する次第である。 患者ぽ4才1ケ月の男児で発熱に伴って顔面に赤色 の発疹が現れ,人体籔口部を中心として皮膚及粘膜に 多形滲出性発疹をきたし,それは四肢に認められ躯幹 には認められなかった。重篤な全身症状を呈し,血液 沈降速度は一時間価23mm,=:時間価51mmで,白血 .忌数4800,好酸球の消失,軽度の貧血があり,入院35 日目の聞経過良好に引続いて1度乱悪を見たが遂に全 、.。退院せり。退院後は6ケ月観察しているが再発はな い。倫種々の薬剤治療を試みたが有効と思われるもの はなかった。(詳細は:別に記載する) 4. 寄生虫と臨床医家(寄生虫)長野寛治
書見に恵まれない実地医家の為に寄生虫tc関し診療 上留意すべき2,3の事項に就いて記憶と知識を新たに するtとは無用でないと信ずる。日三三病といえば新 潟,秋国,山形の3県に限られたものとされていたが 最近全国的に分布していることが判明した。媒介者で ある赤虫(有毒なのは幼虫だけ)の種類は:約60種で其 内病毒リケッチヤを媒介するケ)隙3種でその中の1種 が前記3県におる強毒性なもので全国的な弱毒性のも のとは症状が少し違うので最近までは別の病気と考え られでいたのである。両者共チフスに似でおるが強毒 性幼虫の兎口には径1回転位の潰瘍を生ずるが弱毒性 の場合}ま螢口の見当らぬもののあることが立証せられ た従つで従来単発性チフスと疑惑されでいたものの中 には弱毒性悪虫病が混在していたであろうから今後は 注意を要する。嚢虫病の場合,リンパ腺の圧痛は診定 :目標として極めで重要である。ク・ロマイセチン,テ ラ々イシン等は特効的であるが重症には発病4日以内 lC用いねば間に合わぬ事がある。 e)寄生虫で皮膚炎を 起ずのは十ご指腸虫の幼虫と日本住血吸虫のセルカリ ヤの他,最近椋鳥住血吸虫の中間宿主であるヒラマキ ぞドキと称する直径5cm位の平巻貝から游出するセ ルカリアも亦皮膚炎を起すことが判明した。水田作業 一 137 一60 時の掻痒性皮膚炎の一原因として注目に価する。⇔ 皮下に移動陛腫瘤を形成することのある寄生虫としで マンソン氏条虫の幼虫,肺ジストマ(皮下直入のもの の)他最近雷魚の生食により起る有憩顎口虫の幼虫に 因るものが各地で頻々報ぜられておみ(人体内では成 虫となり得ないで長期幼虫の型で出没移動する)時々 移動せぬものがあるが,かかる場合は好酸球の増力匡が 他の寄生虫病の五師の場合と同様極めで役立つ。㈲最 近:犬回虫の幼虫が幼児に感染すると幼虫の型で永く体 内を幾回となく巡回し高熱¢)原因をなすという研究が ある。eの鼠食も好酸球の増加が顕著である・岡条虫 類の完全駆虫薬に雷丸と称する漢薬があるが最近ジフ エタンと呼ぶフェノール誘導体が米国で合成せられ目 下私の手元で試用中である。1∼2回の内服で満足に 奏効する。試用希望者には分与する。因入院絶食下剤 を要しない十二指腸虫及回虫の完全駆虫法に就いては 「今日の医学」第7集(日本医師会発行)又は本誌24 巻6号50頁を参照されたい。 要之民国の如き寄生虫国の医家は診療に当り常に寄 生虫の事を念頭に浮べでいて砥しい。回虫(怪虫と改 称したい)の検査を無視しで大誤診を招いた実例は枚 挙に逞がない。 追記,圓虫卵の検査は塗抹法が浮游法に勝るが,十 二指腸虫卵の検査は必らず浮游法によらねばならな い。以上 5.産婦人科領域に於ける最近の化学療法