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消費者からみた米問題
林
郁 はじめに 米は日本人の歴史とともにあったといっても過言ではない。古い時代は米を 作る農民の常食は稗であり粟などであったことや臨終の床で竹筒に入った白米 のすり合う音を聞かせ安心させたなどという話は少々の誇大があるにしても米 が珍重され,権力の象徴でもあったことを示すものである。 明治の時代に入っても歴史をひもどくと,米作地域である東北の大凶作,米 高騰による米騒動は繰り返し発生している。米にこめられた庶民の悲しみと涙 は日本の生活史のひとつでもある。 現代に入っても米は色々な意味で多くの問題を提示し続けている。第2次大 戦直後はともかく,一貫して生産が増大する中,消費の低下は今も続き戦後の ピークであった!963年の117.3kg(1人1人年当たり消費量)に比べ1990年は 62.7kg(速報)と約2分の1になっている。 このような消費の低迷の中,生産調整が行われ,稲作を基幹としてきた日本 農業に多くの影響を与えている。 また,市場における公正自由な競争を基本とする経済システムの中,米だけ は食糧管理法で直接統制を受け,生産から消費まで行政が介入する食料品でも ある。あとで述べるように,米にも商品性を加えようとする論も高まり,自主 流通米の登場や自主流通米価格形成機構の発足などの動きはあるものの消費す る側から見れば多くの疑問が存在することも否定できない。 本稿では消費する立場から米を多角的にとらえつつ論を展開したいと考えて いる。消費者主権が社会的な合意を形成しておりながら具体的な問題では消費160 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) する者の姿が見えないことが多い。米も例外ではない。末端で消費する人びと の選択への配慮は表示や購入方法の工夫などに見られるがこれで十分ではない ことは確かである。 1 米の消費の推移 1 消費量をみる(食料需給表から) 昭和10年前後というと国民全体の食生活はつつましく,食料全体に占める穀 類の比率が高かった時代である。表1にみるように平成2年と比べると穀類全 体で1.52倍,米は1.93倍摂取されている。中途で戦争による食糧不足,混乱が 表1 国民1人1年当たり供給純穀類 (kg) 品目
N度
穀類 i指数40年=100) 米 小麦 大麦・はだカ・麦 日召和9∼13 157.7(108.8) 135.0(120.9) 8.6(29.7) 11.8(327.8) 35 149.6(103.2) 114.9(102.9) 25.8(89.0) 8.1(225.0) 40 145.0(100.0) 111.7(100.0) 29.0(100.0) 3.6(100.0) 45 128.2(88.4) 95.1(85.1) 30.8(106.2) 1.6(44.4) 50 121.5(83.8) 88.0(78.8) 31.5(108.6) 1.1(30.6) 51 119.9(82.7) 86.2(77.2) 31.7(109.3) 1.1(30.6) 52 117.0(80.7) 83.4(74.7) 31.8(109.7) ユ.0(27.8) 53 115.1(79.4) 81.6(73.1) 31.7(109.3) 0.7(19.4) 54 113.4(78.2) 79,8(71.4) 31.9(110.0) 0.6(16.7) 55 112.9(77.9) 78.9(70.6) 32.2(111.0) 0.7(19.4) 56 111.2(76.7) 77.8(69.7) 31.8(109.7) 0.5(13.9) 57 109.9(75.8) 76.4(68.4) 31.8(109.7) 0.6(16.7) 58 109.0(75.2) 75.7(67.8) 31.7(109.3) 0.5(13.9) 59 108.6(74.9) 75.2(67.3) 31.8(109.7) 0.4(11.1) 60 107.9(74.4) 74.6(66.8) 31,7(109,3) 0.4(11.1> 61 106.7(73.6) 73.4(65。7) 31.6(109.0) 0.4(11.1) 62 105.2(72.6) 71.9(64.4) 31.5(108.6) 0.4(11.1) 63 104.2(71.9) 71.0(63.6) 31.5(108.6) 0.3(8.3) 平成元 103.7(71.5) 70.4(63.0) 31.6(109.0) 0.3(8.3) 2(速報) 103.5(71.4> 70.0(62.7) 31.7(109.3) 0.3(8.3) (注)農林水産省「食料需給表」による161 消費者からみた米問題 咽e測甲§颪楚埋蝋e侵︵ ︶G餌無 ゆ蝿思﹁掴聡測朕曜圃﹂鱒蘭団 ︵起︶
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專 Oマ ゆ。っ黒暫 ︵O喫剤ロ一くH︶鐘蝦慕叶咽灘猟督駆G<引田 。q騰162 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) あり,それをくぐり抜けて落ち着いたあと昭和40年を基準として現在と比べる と色々なことが分かってくる。 40年を100として現在と比べると穀類全体は71.4と約30%低下している。米は いっそうの低下で62.7,ところが小麦は逆に109.3と増加している。今や小麦は 米の約言量摂取している状況で主食は米という形態が変化してきていることを 示している。もともと摂取量は少なかったにしても大麦・はだか麦は40年の8.3 表3 日本人の食品摂取量年次推移(1人1日当たり) (g)
年
H品二一 昭和35 40 45 50 55 60 平成元 2 米 358.4 349.8 306.1 248.3 225.8 216.1 198.0 197.9 穀 物大麦 ・雑穀
34.2 8.0 3.3L5
1.5 1.5 2.3 小 麦 65.1 60.4 64.8 90.2 91.8 91.3 88.3 84.8 種 実 類 0.5 0.5 1.9 1.5L3
1.4 1.6 さ っ ま 芋 17.1 2.6 11.0 10.4 10.7 10.5 芋 類 じ ゃ が 芋 27.3 41.9 22.3 22.1 23.2 25.6 27.9 65.3 その他の芋類・加工品 20ユ 12.8 27.8 29.8 26.9 26.8 砂 糖 類 12.3 17.9 19.7 14.6 12.0 11.2 10.9 10.6 菓 子 類 20.4 31.6 一 29.0 25.0 22.8 22.0 20.3 油 脂 類 6.1 10.2 15.6 15.8 16.9 17.7 18.7 17.6 大 豆 1.5 み そ 26.0 64.3 66.9 67.2 63.2 64.3 66.0 豆 類 大 豆 製 品 37.3 68.5 その他の豆類加工品 6.4 5.3 4.3 2.8 2.2 2.3 2.1 魚 介 類 76.9 76.3 87.4 94.0 92.5 90.0 96.2 95.3 獣 鳥 肉 類 18.7 29.5 42.5 64.2 67.9 71.7 75.2 71.2 動物性食品 卵 類 18.9 35.2 41.2 41.5 37.7 40.3 43.6 42.3 乳および乳製品 32.9 57.4 78.8 103.6 115.2 116.7 128.4 130.1緑黄色野菜
39.0 49.0 50.2 48.2 51.0 73.9 81.8 77.2 その他の野菜 123.6 野菜・果物類乾物 ・漬物
51.6 170.4 199.1 198.5 20G.4 187.8 182.6 173.1 く だ も の 79.6 58.8 81.0 193.5 155.2 140.6 127.9 124.8 海 藻 類 4.7 6.1 6.9 4.9 5.1 5.6 5.8 6.1 (注) 厚生省「国民栄養調査」による消費者からみた米問題 163 %と激減している。麦飯というのが健康食として見直されているようであるが 国民全体の摂取量としては微々たるものである。 穀類が全体として低下していく原因を他の食糧消費にみることができる。同 じように40年と比べ増加の著しいのは動物性食品であり192.1を示す。この内訳 をみると肉類310.9,牛乳・乳製品221.9,鶏卵146.0,魚介類132.0となってい る。また油脂類227.0,果実130.9を示し食生活の多様化の一端を表わしている。 いわゆる主食中心であった食生活が副食にウェイトを移し,油脂や牛乳など が加わる洋食化を示すものでもある。 2 栄養摂取量をみる(国民栄養調査から) 栄養摂取上,米はどのような位置を保ってきたであろうか。表2・3の国民 栄養調査の結果からみることにする。米の栄養的特色は炭水化物であり,その ためエネルギー供給源として重要である。エネルギーの摂取量は昭和20年代後 半から今日まで,おおよそ2100kcalを前後し安定している。このエネルギーに 対する米の寄与率をざっと計算すると次のようになる。 総摂取エネルギーが平衡する中で米の摂取が低下しているため比率も年々低 下し,平成2年では約35%を占めるに止まっている。しかし,他の食品単品で 米の比率を超えるものはなく,主食はやはり米であるといっても過言ではない。 国民栄養調査は先の食料需給表と違い,調査家庭における3日問の摂取飲食 品をすべて調査するものであるから実態により近いといえる。米の摂取量40年 を100とすると平成2年は56.6となり,食料需給表による100:62.7より一層低 表4 総摂取エネルギーと米から摂取されたエネルギー比 年 (A) 告ロ取エネルギー @ Kc組 (B) トから摂取されたエネルギー @ K〔烈 B/A
@ %
昭和40年 2,184 1,245 57.0 昭和50年 2,226 884 39.7 昭和60年 2.088’ 769 36.8 平成2年 2,026 705 34.8岡部昭二教授退官記念論文集(第279 ・280号) 表5 穀類消費支出の動向 麦 ノぐ ン 世帯 l貝 消費支出 香@ 額 食 料 穀 類 米 類 食パン 菓子パン 他のパン 40 人 S.26 円 S8,396 i100.0) 円 P9,359 i40.0)<100.0> 円 @ 4,266 i8.8)<22.0> 円 @ 3,403 i7.0)〈17.6> 円 @ 379 i0,8)< 2.0> 円 @ 156 i0.3)< 0.8> 円
x
円 @ 223 i0.5)< 1.2> 45 3.98 79,53エ i100,0) 28,845 i36.3)〈100.0> 4541iら.7)〈15,7> 3,49エ i4.4)<12.1> 485 i0,6)< 1.7> 221 i0.3)< 0.8> 93 iO.1)< 0.3> 171 i0.2)< 0,6> 50 3.89 157,982 i100.0) 54,157 i34.3)<100.0> 7,083 i4.5)〈13.1> 4,667 i3.0)< 8.6> 1,076 i0.7)〈 2.0> 521 i0.3)< 1.0> 282 i0.2)< 0.5> 273 i0、2)〈 0.5> 55 3.82 230,568 i1000) 72,283 i31,3)<100.0> 9,282 i4.0)〈12.9> 5,837 i2.5)〈 8.1> 1,732 i0,8)< 2.4> 744 i0.3>< 1.0> 552 i0,2)< 0.8> 436 i0.2>〈 0.6> 56 T7 T8 T9 U0 3.79 R.78 R.76 R.72 R.71 240,014 i100.0) Q53,169 i100,0) Q59,521 i100,0) Q66,319 i100.0) Q73.U4 i100.0) 74,518 i31.0)<100.0> V7,097 i30.5)〈100.0> V7,960 i30.0)〈100.0> V9,009 i29.7)<100.0> V9,794 i29.2)<100.0> 9,611 i4.0)〈12.9> @ 9,843 i3.9)<12.8> @ 9,940 i3.8>〈12.8> P0,097 i3.8)<12.8> P0,143 i3.7)<12.7> 5,984 i2.5)〈 8.0> @ 6,玉14 i2.4)< 7.9> @ 6,118 i2.4)〈 7.8> @ 6221 , i2.3>〈 7.9> @ 6,275 i2.3)< 7.9> 1842 , i0.8)〈 2,5> @ 1,899 i0,8)< 2.5> @ 1,944 i0.8)〈 2.5> @ 1,964 i0.7)< 2.5> @ 1,958 i0.7)< 2.5> 795 i0.3)< 1.1> @ 791 i0.3)< 1.0> @ 764 i0.3)〈 1.0> @ 742 i0.3)< 0.9> @ 687 i0.3)< 0.9> 604 i0.3)〈 0.8> @ 612 i0.3>〈 0.8> @ 651 i0.3)( 0.8> @ 642 i0.2)< 0.8> @ 678 i0.2)< 0.8> 442 i0.2)〈 0.6> @ 496 i0.2)< 0.6> @ 529 i0.2)〈 0.7> @ 579 i0.2)< 0.7> @ 593 i0.2)〈 0.7> 61 U2 U3 ウ 2 3︵速報︶ 3.69 R.67 R.63 R.6ユ R.56 R.57 276,374 i100,0) Q80,944 i100.0) Q91122 } i100.0) Q99,350 iユ00、0) R11,174 i100,0) R27,113 i100.0) 80,136 i29.0)〈100.0> V9,511 i28.3)<100.0> W0,584 i27.7><100.0> W2,266 i27.5)〈100.0> W5,844 i27.6)<100.0> W9,694 i27.4)<100.0> 10,143 i3.7)<12.7> @ 9,744 i3.5)<12.3> @ 9,282 i3.2)<11.5> @ 9,366 i3.1)〈11.4> @ 9341 , i3.0)〈10.9> @ 9,511 i2.9)<10,6> 6,200 i2.2)< 7.7> @ 5,848 i2.1)〈 7.4> @ 5368 , i1.8)〈 6.7> @ 5,307 i1.8)〈 6.5> @ 5,213 i1、7)〈 6.1> @ 5153 , i1.6)< 5、7> 2,005 i0.7)< 2.5> @ 1985 , i0.7)〈 2.5> @ 2,0エ8 i0.7)< 2.5> @ 2,129 i0.7)< 2.6> @ 2,176 i0.7)〈 2.5> @ 2299 , i0.7)〈 2.6> 673 i0.2)< 0.8> @ 638 i0.2)< 0,8> @ 615 i0.2)< 0.8> @ 616 i0.2)〈 0.7> @ 596 i0.2)< 0.7> @ 593 i0.2)〈 0.7> 726 i0.3)< 0.9> @ 『 @ 『 @ } @ 一 @ } 606 i0.2)< 0.8> @ 1447i6.5)〈 1.7> @ 1,403 i0.5)〈 1.7> @ 1513i6.5)< 1.8> @ 1581i6.5)< 1.8> @ 1707i6.5)〈 1.9> (注)1. 2. 3. 4. 5. 総務庁「家計調査報告」(全国・全世帯・品目分類)による。 1世帯当たり年平均1か月間の数値である。 ・ ( )内は消費支出総額に対する割’合である。 〈 〉内は食料に対する割合である。 40,62年以降は,菓子パンは「他のパン1に含まれている。消費者からみた米問題 165 (1世帯当たり年平均1か月分) 製 口口口 (参 考) め ん 類 ゆでうどん・そは・スパ Qソティ 干しうどん・そば・スパ Qソテイ 即席めん 他 の ゚ん類 小麦粉 麦・雑穀 穀類以外
フ食料
外 食 円 円 円 円 円 円 円 円 円 366 75 73 163 54 29 29 15,093 1398 , (0.8) (0.2) (0.2) (0.3) (0.1) (0.1) (0.1) (31.2) (2.9) 〈 1.9> < 0.4> 1<o.4> 〈 0.8> 〈 0.3> 〈 0ユ〉 〈 0ユ〉 〈78.0> < 7.2> 1 439 111 107 187 34 26 16 24304 , 2,855 (0.6> (OJ) (0.1) (0.2) (0.0) (00) (0.0) (30.6) (3.6) < 1.5> 〈 0.4> < 0.4> 〈 0.6> 〈 0.1> 〈 0.1> 〈 0.1> <84.3> 〈 9.9> LOO7 203 226 415 162 53 13 46,074 6,145 (0,6) (0.1) (0.1) (0.3) (0.1) (0.0) (0.0) (29.8) (3.9) < 1.5> < 0.4> 〈 G.4> < 0.8> < G3> < 0.1> < 0,0> <86.9> <11.3> 1,310 236 332 461 281 70 15 63,001 9,999 (0.6) (0,1) (0.1) (0.2) (0.1) (0.0) (0.0) (27.3) (4.3) 〈 L8> 〈 0,3> 〈 0.5> 〈 06> 〈 0.4> 〈 0ユ〉 < 0.0> <87.2> 〈13.8> 1345 , 252 337 459 297 72 18 64,907 10,360 (0,6) (0.1> (0.1> (0.2) (0,1> (0,0) (0.0) (27.0) (4.3) 〈 1.8> < 0.3> < 0.5> 〈 0.6> 〈 0.4> 〈 0.1> 〈 0.0> 〈87.1> <13.9> 1,392 258 350 471 313 73 17 67,254 11184 , (0.5) (0.1) (0.1) (0.2) (0.1) (0.0) (0.0) (26.6) (4.4) < 1.8> 〈 0.3> < 0.5> 〈 0.6> < 0.4> 〈 0ユ〉 〈 0.0> 〈87,2> 〈14.5> 1459 , 274 380 468 337 73 17 68,020 11593 , (0.5) (0ユ) (0.1> (0,2) (0.1) (0.0) (0.0) (26.2> (4.5) 〈 19> < 0.4> 〈 0,5> 〈 0.6> 〈 0.4> 〈 0.1> 〈 0.0> 〈87.2> <14,9> 1,497 282 407 448 360 74 20 68912 , 11775 , (0.6) (0.1) (0.2) (0.2) (0.1) (0.0) (0.0> (25.9) (4.4) < 1.9> 〈 0.4> 〈 0.5> < 0.6> < 0.5> < 0,1> 〈 0.0> <87.2> 〈14.9> 1510 , 284 394 457 376 70 17 69,651 12,032(0,6) (0.1) (Q.1) (O.2> (O.1) (O,0) (0.0) (25.5) (4.4)
< 1,9> < 0.4> 〈 0.5> 〈 0.6> 〈 0.5> 〈 0ユ〉 〈 0.0> 〈87.3> 〈15.1> 1516 , 283 385 453 395 68 16 69993 , 12,617 (0.5> (0.1) (0.1) (0.2) (0.1) (0,0) (0.0) (25.3) (4.6) < !.9> 〈 0,4> 〈 0.5> 〈 0.6> 〈 0.5> 〈 0,1> 〈 0.0> 〈87.3> 〈15.7> 1,493 284 382 431 397 65 一 69,766 12,783 (0.5) 〔0.1) (0.1) 〔0.2) (0.1) (0.0) (24.8) (4.6) 〈 1.9>1491 , < 0.4> < 0.5> 〈 05> 〈 0.5> 〈 0ユ〉 <87.7> <16,1> 294 358 436 403 64 一 71301 , 13,351 (0.5) (0.1) (0.1) (0.1) (0.1) (0.0) (24.5) (4.6) < 1.9>1532 , 〈 0,4> < 0.4> 〈 0.5> 〈 0.5> < 0.1> 〈885> 〈16.6> 301 353 460 419 62 『 72900 , 13,495 (0,5) (0.1) (0.1) (0.2) (0.1) (0.0) (24.4) (4.5) < L9>1566 , < 0.4> < 0.4> < 0,6> 〈 0.5> < 0.1> <88.6> <16.4> 321 377 481 387 56 』 76503 , 14,053 (0.5> (0.1) (0.1) (0.2) (0.1) (0.0) (4.6> (4,5) < 1.8> 〈 0,4> 〈 0.4> 〈 0.6> 〈 0.5> 〈 0.1> 〈89.1> 〈16.4> 1670 , 347 398 515 410 56 一 80182 , 14,659 (05) (0.1) (0.1) (0.2) (0.1) (0.0) (24.5) (4.5> < L9> < 0.4> < 0.4> < 0,6> 〈 0.5> < 0.1> <89.4> <16.3> 6.62年から「他のめん類」は「中華めん」と「他のめん類」に分割されたが,この表では62年以降 も中華めんを他のめん類に含めている。 7.62年から麦・雑穀の項目はなくなった。 8.平成元年以前にはゆでうどん・そば・スパゲッティ及び干しうどん・そば・スパゲッティにはス パゲッティは含まれていない。
166 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) くなっており消費者の米離れは確実に進んでいることを示している。 この理由も表3のように他の食品,とくに動物性食品の増加による食料構成 の変化によるものである。そのことをもう少し明白にするために少々荒っぽい が動物性食品摂取量を昭和40年と平成2年で比較すると,198.4g対338.9gで あり,指数にすると100:171となり動物性食品の増加(これだけではないが) が結果として穀物摂取量を減少させている。動物性食品以外では油脂類(約1.7 倍),くだもの(約2.1倍)の増加が目立っており,食生活の洋風化,高級化を 示すものといえよう。 3 家計支出面からみる(家計調査報告から) 家計調査報告はその時代の国民の経済生活を示す重要な統計である。収入の 変化はもちろん,支出の中に生活の姿が浮かび上がってくるからである。表5 のデータを追いながら米への支出状況をみることにする。まず消費支出は昭和 40年100.0に対して平成3年は675.9となっているが,食料費は100.0:463.3, 穀物支出額は100.0:229.9,米支出額100.0:151.4である。この数字で見えて くることは消費支出の多様化により相対的に食料費への支出比率の低下である。 エンゲル係数が40.0から27.4になったことからも明らかである。 この食料費の内訳としての穀物支出額はこの間約2.2倍で食料費増加分の約 2分の1に止まっている。さらに三二出額の増加分は小さく約1.5倍であり,結 果として米への支出割合は食料二二の5.7%(平成3年),消費支出総額の1.6% (同年)である。 米と比べてパンをみると支出額は平成3年で米5,153円,パン2,299円とパン は米の44.6%に過ぎないが,昭和40年と平成3年の変化をみると米の約1.5倍に 対しパンは約6.1倍となっておりパンへの支出の伸びの大きいことが明らかで ある。さらに,米への支出が昭和60年をピークに減少の一途を辿っているのに パンは今も微増し続けている。しかし,パンには菓子パンが含まれるため間食 の形態が入っているので食パンに限定すると米と同じように次第に減少してい る。 家計調査には購入量も記録されるため表6のように1か月間の消費量をみる
167 消費者からみた米問題 。二や二︾冥嚇釦楚ヤト碁ト案×並u心ヤト﹀ト笑×・楚即・曵勾い﹂十る終ヤト﹀鮨ツ・民・と即・砿山い粒§梅島蚤叶曜怪呼 。ゆ慮粒+阻面C来魯顧却来斡桶“並咽麟く聾e懸来e和悩塒虐 。裂○如﹀如慧六名e最斡顧 .9%u霜り契罵桶釦息来e超簑裟魯弟憩食計N 。裂。やV諸物暉普C礫韻・嘱.“樋。裂。麺V樋睡懸中羅e 米親ゆ弔︷粂叶謬 。ゆ3︾o刈細来駕本州皿も緊︵来瀧心構︶業署罹楚来魯ゆいe翠.︵来灘碍︶指揮置引来潔恒三鷹、垣胞悦興。う叶等 。ゆ縄駒翠蕪e照鯨ロ一.慧橿蚤叶蕊e薦妹 。ゆ総懸e硲爬﹂颯懸組重けさ喫若く寸麟く畢皐梱劇藩く盤C躍四灸H軒降計O裂珊湛翠H 謡%息︵無由皿岨・雛禦畑・圃姻﹂﹁釦騨綱麗+隅嫌﹂蛮肇 .。。 .卜 .㊤ .瞬 .寸 ,。う .。q .二想︶ 8,0D QO m, po QO m, 盾n のoO.QD円 oっ ?C 盾チ 曾,O お,OH 黛.雲 QO フう. 一 N。っ,。う OO.ト oう n,
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三巴 即︽ 浬旺姻 避姻 愚齪 一へく 溜込 痙鍾 十曇 ・照 彙榔マ ・禍導曵了い﹂庁 島滞健涛φ良侵 来緯ゆ 来 尋 ゆ い 唱 察慧聡・ 聖者 糾逆・媒蛍 縣 暴 廓 鎌檀 懸︽無 翠C申・繋燦 健 £ 八ウ\ 賑 来 蕪 姻 e 翠 e 喫 嫌 礫 哺鹸 ︵中興食H§降叶O々細駅名H︶黒白。無期昏石蟹ゆむ色目虚懸 ㊤粥168 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) ことができる。これは先に記した調査項目と重なっており,そのおもな傾向も 近似している。穀類の減少,動物性食品の増加,食用油の増加,みその減少, 生鮮野菜の平衡に食生活の変化をみることができよう。砂糖の減少は健康志向 の結果とみるのが妥当である。やはり主食のウエイトが軽くなる一方で副食へ 重点が移行していることはここでも明らかである。 4 自主流通米の消費をみる 政府米1本で管理してきたのが昭和44年からスタートした自主流通米制度に よって消費者の選択の幅が広がったことは確かである。これは消費者の食味に 対する関心が高まり,良質米志向が強まってきたことへの対応として考えられ た制度である。図1のように国の食糧管理体制は残しつつ,市場原理を導入し たものである。 発足した当初の自主流通米の比率は低く,この比率を高めるために農林水産 省は良質米生産への補助を増やすなどの対策に力を入れそれが自主流通米比率 約70%にもなった今日も継続されている。 この制度がスタート以来,年々自主流通米の比率の増加はめざましく,消費 者の味重視の結果であることは確かであるが,これまでみてきたように消費量 の減少が,高価格の米の購入を容易にしていることも忘れてはならない。 自主流通米比率69は全国平均であるが,大都市を抱える都府県ではさらに高 くなっており,東京83,大阪82,埼玉79,神奈川78,福岡77(いずれも平成3 年米国年度)と続いている。一方生産県では大体においてこの比率は低く,こ れは生産県では良質の米が政府米として出回るためとも推定される。 5 各種調査にみる消費の状況 昭和56年10月NHKが「日本人の食生活」調査を行っている。1冊の本にま とめられているほどの膨大な内容であるが,その中から米にかかわるデータを 拾ってみると①主食に米を主に摂っている人は朝食70。7%,昼食77.6%,夕食 95.5%になっている。②男女を比べると総体として男性の方が米を食べる率が 高い。とくに女性の25∼29歳では朝食のパン食40%で同年代男性22%の約2倍 である。パンとごはんを比べるとごはんの方がエネルギーは高いというイメー
消費者からみた米問題 169 図1 米殻流通の仕組み 特別栽培米
が麟灘砂
: ;予約限度数量の通知 : 1 都道府県知事 米 殻 生 産 者 儂産物検査) (売渡しの委託) 1 次 集 荷 業 者 (再 委 託)︷
全農系3,165 全集連系 1,468 (3年6月10日業者指定数) 農林水産大臣 の指定制 : 序約限度数量の通知 : 1 農林水産大臣 自主流通計 画の認可 農林水産大臣 の指定する者 ・酒造業者 ・加工業者 ・日本体育・学校 健康センター等 2 次 集 荷 業 者 (再々委託〉 全国集荷団体 (指定法人) 自主米 取引場︷
全農系 48 全集連系 51(難鍵獅
全 農(全国農業協︷
同組合連合 会) 全集連(全国主食集 荷協同組合 連合会) 政 府 卸 売 業 者 大型外食事業者 外食事業者 (卸直売) (販売) (販 売〉 小 売 業 者 (米飯 提供) (販 売) 276 (3年6月1日業者許可数) 都道府県知事 の許可制 91.10.9(速報) (3年6月1日業者許可数) 消 費 者づ
自主流通米⇒
政府米 基本計画 基本計画 に即して 策定 供給計画 ジがあるためか若い女性はパンを選ぶといえるようである。③夕食はごはんが 圧倒的で男女,年代にかかわりなく90%を超えている。ごはんの量は減ったと しても夕食にごはんという習慣は揺らぎそうにもない。④3食ともごはんとい うのは55%,男性では20代が低く40∼50代で高くなり60代で幾分少なくなるカ170 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) 表7 主食用うるち米の流通量に占める自主流通米の割合の推移 年 昭和45 50 55 60 61 62 63 平成元 2 3 比率 % 5 25 32 43 44 43 51 58 64 69 農林水産省調査 一ブを描き,女性では20代が低いものの年代が上がるほどごはんの比率も上る 傾向を示している。 昭和58年10月にNHKが行った「日本人の好きなもの」のなかにも米にかか わるものがあるので少しピックアップしてみることにする。それは「好きな料 理」の回答である。トップは「すし」続いて「さしみ」「すきやき」「漬物」と 和風料理が上位を占め常識的にみて米と相性のよいものばかりである。調味料 ・香辛料の好きなものランキングでは1位「しょうゆ」「しょうが」「マヨネー ズ」「わさび」「しそ」となっておDこれも和風好みといえる。このような好み からみて,ごはん中心の食事はこれからも続くと思われる。 農林水産省が昭和63年度食料品消費モニター調査として主要食料品について の消費者の意識や消費行動の変化を調べている。米が登場する結果をまとめた のが表8,9である。表8は,2,3年前に比べて変化があったかどうかとの 質問への答えである。米は増えたと答えた人が約半数,パンやめん類より増え た人が多い結果である。今後の消費動向では圧倒的に「現在程度でよい」と答 えており,米の消費は安定期に入ったとみることができる。 第2次大戦終了後から一貫して生活をテーマに活動している主婦連合会では 昭和46年から毎年1回「米の消費動向調査」を行っている。会員対象の調査で あるため意識層の現状を示すものといえよう。平成3年度の報告書によると, ①自主流通米100%の購入者は82.9%と際立って多く,標準価格米の購入者は, 4.4%に止まっている。②米の購入価格は,10kg,5000円∼5500円32.3%と最も 多く,続いて5500円∼6000円23.8%,6000円以上16.7%と5000円以上が72.8% を占め,これは食糧庁の平成3年小売価格調査の上米にランクされる価格等で ある。③米の購入先は米穀小売店48.0%,スーパーマーケット20.8%,生活協
消費者からみた米問題 171 表8 食料品の消費量の変化 (単位:%) しとい費こな消たが 33146797 2568 42232444221514巨象とじし身豊一匿&絃じじ監烏匿 計 9047 。2 ’0マ﹄謁コ 。9185洛βユβ9463ユ24311013811869808972382663458488222112313 221 2 1■ 2114 に幅大 90405211665576967865444722492賦2翫34381L4a4020000砿00003215 たつ減 躬か 渇謁4あ32﹂β遵2溶46瀕2βコ95 。1βクつ729ββ4424574021774140121100016330 1 1 やや 54浴2461662925589718842850294328129175582。0。542。臥94423。3,6522511 11111 11 1 1112 らいわ変な 73 。4 “73ユ263033946702乃264 。0 ’1乃溜場 ’797277283622857065318004918102355233332544253454444444564 計 14120222ユー3551437733497898489143062&4獄4,6056軌ε翫L4,54似L32064432534256213625435455543221 やや 麗鴇脳招雛麗B%鴇麗””繋鷲離肪2221222122112313223233322111 たえ増 りなか 584罰﹂3βユ272026雌 7105783⑩あ60884537450076464705648224520043311 111 12 2 11 1111111 に幅大 ㎝腿骨麗駕罷M晶置聲麗姐麓悶悶旙1 1 門鑑 繍 肋 鮒 ン類獣肉肉肉類卵乳ズーン介品品類ご物菜類皆皆類油そゆ糖;閉熟議p パめ小牛豚鶏ハ鶏鳴チバマ生水大かりそ果果葉根い食みし砂 (注) 1.農林水産省「昭和63年度食料品消費モニター調査」 2.「消費したことがない」には,「わからない」及び「無回答」を含む。 3.大幅に(2割以上),かなり(1∼2割〉,やや(1割以下) 同組合17.6%の順になっている。一方,生産者から直接や友人・知人から等店 以外のルートで入手している人は22.2%にのぼり,スーパーマーケットを上回 っている。④米への期待では,味が31.2%,安全性20.8%,値段19.6%が上位 3位を占めた。⑤米への自由な意見で目立っているのは輸入自由化に反対する と答えたもので,自由化反対3に対し自由化賛成1の比率を示している。以上 の結果は消費量に直接かかわるものでないが,将来の消費動向に影響を与える
172 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号)
表9 今後の消費意向
(単位.%) 回答区分 現在消費していな 増やしたい 現在程度でよい 減らしたい いし,今後も消費 食料品の種類 するつもりはない 米 12.3 82.2 5.4 0.1 ノぐ ン 10.0 81.8 7.8 0.4 め ん 類 12.9 82.8 3.8 0.5 小 麦 粉 9.3 86.4 3.5 0.8 牛 肉 36.3 52.5 9.6 1.6 豚 肉 12.3 69.3 17.5 0.9 鶏 肉 20.3 69.3 9.212
ハム・ソーセージ類 4.3 61.8 31.6 2.3 鶏 卵 16.7 78.5 4.8 一 牛 乳匝]
42.3 1.1 0.4 チ 一 ズ 37.8 55.7 3.9 2.6 バ タ 一 !0.0 72.0 11.4 6.6 マ 一 ガ リ ン 7.7 79.7 8.6 4.0 生 鮮 魚 介国
47.0 1.8 一 水 産 加 工 品 9.5圃
16ユ 0.7 大 豆 製 品巫
34.9 0.4 0.3 か ん き っ 類 30.0 67.8 2.1 0.1 り ん ご 29.3 69.9 0.7 0.1その他の果物
26.8 71.0 2.2 一 期 実 的 野 菜 27.1 71.4 1.4 0.1 果 菜 類 38.7 61.002
0.1 葉 茎 菜 類囮
49.3 0.2 0.1 根 菜 類 49.9 49.8 0.2 0.1 い も 類 31.1 67.9 0.9 0.1 食 用 油 4.8 722 22.9 0.1 み そ 9.6 80.5 9.8 0.1 し ょ う ゆ 1.9 76.1 21.7 0.3 砂 糖 2.0 52.8 45.0 0.2 (注) 1.農林水産省 表8と同じ。 2.「現在消費していないし,今後も消費するつもりはない」には,「わからない」を含 む。 条件としてみると興味深いものがある。 II 生産・流通・消費の場から 1 生産の状況をみる 先進国の多くでは食料供給の責任を担う農業の健全な発展に心を砕いている。 日本も例外でなく最も大きい困難に立ち向っているともいえる。第2次大戦後消費者からみた米問題 173
表10 農家数の推移 (単位:千戸)
年 A総農家数 B米生産農家数 C米販売農家数 B/A % C/A
@ % 昭和35 5,985 5,320 3,395 88.9 56.7 40 5,576 5,037 3,317 90.3 59.5 45 5,402 4,569 3,206 84.6 59.3 50 4,953 4,039 2,975 81.5 60.1 55 4,661 3,722 2,604 79.9 55.9 60 4,376 3,438 2,591 79.6 59.2 61 4,331 3,369 2,546 77.8 58.8 62 4,284 3,298 2,470 76.9 57.6 63 4,240 3,215 2,385 75.8 56.3 平成元 4,194 3,141 2,345 74.9 55.9 2 3,835 3,G64 2,252 79.9 58.7 (注)農林水産省の資料による。 の農地改革により地主による搾取はなくなったとはいえ,土地は細分化され, 加えて相続の均等化等により耕作地は小規模化する一方である。平成2年度の 農家経済調査によると,北海道を除く地域では0.5ha未満26.4%,0.5一一1.Oha未 表11 農業総産出額の構成比推移 (%)
年
﨑ハ
昭和35 40 45 50 55 60 平成元 2 治産出額 100 100 100 100 100 100 100 100 ()億円 (19,148) (31,769) (46,643) (90,514) (102,625) (116,295) (UO,526) (114,240) 米 47.4 43.1 37.9 38.3 30.1 32.9 29.2 28.0 麦 類 5.5 3.0 1.0 0.6 1.6 1.9 1.6 1.5いも類
3.0 2.5 1.7 1.4 2.0 1.7 1.9 1.9 豆 類 2.5 1.6 1.2 0.8 0.9 0.9 1.0 0.8 野 菜 9.1 11.8 15.8 16.2 18.5 18.1 21.0 22.6 果 物 6.0 6.6 8.5 7.1 6.7 8.1 8.5 9.1 養 蚕 3.0 2.3 2.7 1.6 1.5 0.7 0.6 0.4乳用牛
3.3 4.6 6.1 6.3 7.9 7.6 8.3 7.9肉用牛
2.0 2.4 2.1 2.7 3.6 4.1 5.2 5.0 豚 2.9 4.4 5.4 8.1 8.1 6.8 5.8 5.5 鶏 6.3 7.1 6.6 5.3 5.6 4.4 3.7 4.1 (注)農林水産省「生産農業所得統計」による。174 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) 表12 生産調整の経緯 (単位:千トン) 年度 米生産量 昭和35 12,858 ■46年かち生産調整はじまる。 40 12,409 ●51年から水田総合利用対策(①米の計画的生産②米 45 12,689 以外の作物の自給率向上〉スタート。 50 13,165 ●53年から水田利用再編対策(上記に加えて農業生産 55 9,751 構造の再編成)スタート。 60 11,662 ●66年から水田農業確立対策スタート。 61 11,647 ●生産調整目標面積 @ 62∼元年 77万ha転作 62 10,627 2∼3年 83万ha〃 63 9,935 4年 70万ha〃 平成元 10,347 2 10,499 (注)農林水産省資料による。 満27.3%,と1ha以下が全体の54%を占めている。 農家数をみると昭和35年に比べ平成2年は64%に減少し,その中,米生産農 家は同じく58%となっている。しかし全農家中,米を生産する農家は80%を占 め農業における稲作の重要性は揺らぎそうにない。 生産額からみると昭和35年には農業総生産額の47.4%と断然トップであった 米が平成2年には28%,トップではあるが野菜の22.6%に追いかけられている 状況である。 これらの背景には農業そのものの体質があるとしても当面の問題は1章で記 したように消費の低迷がある。表12にまとめた昭和46年から始まった生産調整 は昭和40年代に入って目立ってきた消費量の低下,それによる米の持ち越し量 の増加に対処したものである。戦後一貫して多収穫への努力が続けられてきた が消費量低下と共に良質米,つまりおいしい米作りが奨励されるようになり図 2のように米の品種はネーミング競争を続けながら昭和60年代からはコシヒカ リ独走態勢に入っている。加えて平成2年産米からの「ひとめぼれ」3年産米 からの「どまんなか」「はえぬき」の登場,「ササニシキ」の低迷を挽回するた めの「みやぎPaPaササニシキ」作戦など産地の涙ぐましい努力が目につく。
消費者からみた米問題 175 図2 水稲うるち米主要品種の作付面積の推移(3年産上位10品種) 万ha 50 40 コシヒ カリ 30 Q0 ササニシキ 10 “ 噛 一 _ アキヒカリ/ @ 一 黶@ 一 一 1I’ ’@,’’’ 、 、 @、 @ 、 @ 、 艶ッ 、、 @、 @ 、 @ 、 @ 、 あきた7_まち ヨニシキー→ 一 一 一 一 一 F F 一 一 一 層 _ ゥ金晴 、 一 一 一 、 、 @ 、 、 、 、、 、 むつほまれ ゆきひかり 、 、 、 きらら397 、 、 ヒノヒカリ 、 、、 ネンワセ 一 閣 噛 _ 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 、、 @ 、 @ 、 : : レイメイ〆⑪ @ 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 注’一は平成3年置の上位10贔種,一■・・はその他の品種を示す。 (注)農林水産省資料による 良質米のほとんどは自主流通米に回り販売価格は高くなる。そのため低価格米 が不足という状況も生まれるなど新しい問題が発生している。 2 流通の状況をみる どのような業種でも流通分野は常に消費の動向を察知し,それを生産側に伝 えることに力を入れる。同時に生産の状況を消費者に伝え市場での選択をより よい方向にリードすることも大切な役割である。 米も決して例外ではないが農業の基幹としての稲作と食料の中で主食として 重要視される米という2つの面で国により介入の大きいことは他にはない特色
176 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) である。 食糧管理法(昭和17年2月21日公布)がこの2面を担う法律といえよう。1 粒たりとも自由に出来なかった時代は過去のものとなり次第に自由競争,つま り市場性を加える方向に変化してきたのは末尾の年表のとおりである。何とい っても自主流通米の登場は消費者の選択の幅を広げたものであり,同時に生産 者,販売業者に消費動向を注目させるものでもあった。その結果表7にみるよ うに自主流通米の比率は年々高まっている。しかし消費量は微減を続けている のが少々気にかかるところであるが,消費者アンケートなどによると米への関 心は高く,これ以上の減少はないのではないかと考えられる。 消費者が日常的に接する米販売店は都道府県知事の許可制であるためどこで でも販売できないが,表13のように許可条件の緩和と袋詰めのみを扱う販売所 のスタート等により年々増加している。加えて,自動販売機の設置,小袋詰な どにより手軽に購入できる条件が生まれつつあるといえよう。 3 消費の状況からみる これまで記してきたように米の消費量は今後も水平を保ち続けると思われる が,消費者として米について多角的な関心を持ち続けることは重要であろう。 表13 販売業者等の推移 小 売 業 者 特定米穀 年.月 卸売業者 営業所 販売所 店舗数計 販売業者 40. 4 395 56,599 } 56,599 一 45. 〃 360 56,500 一 56,500 50.〃 336 61,951 一 61,951 一 55. 〃 332 64,260 64,260 一 56.〃 332 64,810 一 64,810 一 57.6 322 65,522 76 65,598 1,744 58。〃 320 66,892 8,497 75,389 3,985 59.〃 316 67,367 9,835 77,202 4,462 60. 〃 286 67,533 9,820 77,353 3,257 61.〃 282 68,008 10,024 78,032 3,595 (注) 農林水産省の資料による。
177 消費者からみた米問題 。ゆ%9蕪慰C鱒遡く彙題 。ゆ総︾﹂謹翻楚中斌縮欄一−ゆ%思む擢蕪嘔、O縄
難簑謹聾鑑恨垂塁饗さ軽轟轟懸芝圃5追.︵チ義賊言・無量羅圃喜器φ墾蒙騒.・・
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。ゆ%思﹁粥灘離蕪釧﹂卸遡く巽題.一 ︵想︶ ︵’P︶ O◎っ O。っ O。っ O。っ 鵠 扁 朗 羽 oっ Bっ 。っ Bっ 。う Bっ O寸 響 NO NoO 掛口翼旺蕃鱗+映鉱六器鞭総︶ お Qo Qo QO $ $ $ $ ①O $ $ ①㊤ 苺 OQO ①QO辮潔皿鼻礫.旺釧州
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旨 O寸 頃。う ㎜ 醤遡母 ︵訳 担珊︶ 譲轄e飯南皿G§能掛旺姻 耳懸まず表14の食料の自給率の問題である。米は消費量に合わせて生産調整をし ているため自給率は100を超える。しかし他の食料をトータルに見ていくと非常 に心もとない状況が見えてくる。主食用穀物自給率67%,飼料を加えた穀物自 給率30%など消費者として真剣に考えたいデータである。主要先進国の穀物自 給率が80%を超えている中での日本の状況をどう考えるか,まさに「食糧安保 論」か「国際分業論」かであろう。種々なアンケートによると前者が多かった 状況が次第に後者,つまり市場開放論が増え半々になりつつあるようだ。前掲 の主婦連合会の調査ではコメの自由化反対が多かったが,私のゼミ生が行った 大学生の調査(平成2年)では自由化賛成,男子54.6%,女子37.1%,全体45. 5%となっている。 1章で消費の経済性をみたが基本的に市場性に支えられる自主流通米はコシ ヒカリ独走と新しいネーミングによる市場価格の底上げ,生産調整の行き過ぎ によるタイトな流通量というような条件の下,値上りを示している。 政府米については毎年米価格審議会の論議を経て農林水産大臣が決定するも 円ノ60kg 18,000 15,000 1o,ooe 1,000
難
図3 米価水準の推移 IB,66SF] !7,670円 0,4% 政府売渡価格 工8,396円 18,130円 18,203円 ’20 W9鞭・99・1・ 9% 13,615円 15,570円 27g 3a ・.8. hiosp]o/o 10,256円 11120/. 15,891円 16,743円 16・500円16,392円 政府買入価格 45 50 55 60 元 2 3(年)消費者からみた米問題 179 図4 米の価格と逆ざや関係(3年産政府買入価格決定ベース) 政府コスト 消費者 価 格 米 価 21,378 21,012 「ρ雪曹一一一一丁 一 一 一 冊 冊 一 一 一 一 曽 P政府管理ll経 費・一一 ﹁ コスト逆ざや @3,175 一 幽 一 一 一 一 旧 胃 雪 磨@ 端 №エや 販売業者 o 費 Q,809 i4,9861 ⋮1 一 一 一 一 一 } 一 一 P ?ラソ格差 @1,811 政府売渡 4,62G 一 一 一 薗 一 価 格 一 一 一 r } 檜 ρ 璽 曽 一 18,203 政府買入 価 格 16,392 (単位‘円/60kg) のであるが,図3のように政府買入価格(生産者米価)は年々上昇していたが 昭和62年に初めて低下しその後も下降を示している。しかし政府売渡価格(消 費者米価)は61年からほとんど下がらず今は順ざやとなっている状況である。 かっては逆ざやが30%を超えた時もあったことから考えると大きな変化である。 政府が農家から高く買入れ,消費者に安く売渡すことによる食糧管理費は膨大 なものであった。昭和45年には農林水産関係予算に占める食糧管理費が46.0% であったのが次第に低下し,平成3年度は11.2%になっている。ここにも米の 姿の時代的変遷が明らかである。 自主流通米の全体的な価格上昇に加え,政府米の価格硬直の中で問題になる のが表15にみる米の内外価格差である。日本の米が高いか,安いかは消費者と して明快に答えることはむつかしい。茶碗1杯30円前後のごはん,コーヒー1 杯300円∼500円する中で高いとはいえないにしても,生活必需品と嗜好品の選
180 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) 表15 米の内外価格差について 1 生産者価格(もみベース,トン当たり円) 一1990年,日本はアメリカの6.2倍,タイの9.8倍,アメリカはタイのL6倍 為替レート 日 本 アメリカ タ イ 内外価格差(倍) 年 (円/ドル) (千円/トン) (千円/トン〉 (一円/トン) 日本/ア刈力 日本/タイ ア刈力/タイ 1980年 226.74 228 47 33 4.8 6.9 1.4 1986年 168.52 239 44 15 5.4 15.6 2.9 1987年 144.64 225 37 17 6.1 13.3 2.2 1988年 128.15 214 32 21 6.8 10.0 1.5 1989年 137.96 214 33 24 6.5 9.1 1.4 1990年 144.79 211 34 21 6.2 9.8 1.6 (注)1.日本は政府買入価格(もみ,合格3類) 2.アメリカは目標価格 3.タイは農家販売価格実績 4.為替レートはIMF 5.1990年の内外価格差を1980年の為替レートで固定し試算すると,日本はアメtJカの3.9倍,タ イの5.0倍となる。 6.品質の差は考慮されていない。 2 消費者価格(精米ベース,kg当たり円) 一1990年,日本はアメリカの2.4倍,タイの5.7倍,アメリカはタイの2.4倍 為替レート 日 本 アメリカ タ イ 内外価格差(倍) 年 (円/ドル) (千円/トン) (千円/トン) (千円/トン) 日本/ア刈力 日本/タイ ア刈力/タイ ン980年 226.74 325 256 73 1.3 4.5 3.5 1986年 168.52 390 165 52 2.4 7.5 3.2 1987年 144.64 391 129 45 3.0 8.7 2.9 !988年 128.!5 378 137 47 2.8 8.0 2.9 1989年 137.96 372 152 54 2.4 6.9 2.8 1990年 144.79 372 158 65 2.4 5.7 2.4 (注)1.日本は総務庁統計局「小売物価統計調査」 2.アメリカは同国労働省労働統計局調査 3.タイは同国商務省商業経済局調査 4.為替レートはIMF 5.1990年の内外価格差を1980年の為替レートで固定し試算すると,日本はアメリカの1.5倍,タ イの2.9倍となる。 6.品質の差は考慮されていない。(注)農林水産省の資料による 択は明らかに違うのでこの2つを一視同仁にはできない。選択性の高いコーヒ ーは飲まなくても生きていける,のに比べ米は生命の源である。食糧管理法に よって規制されている米が国際的にあまりにも価格が高い事実は消費者として 黙視できぬところである。 価格に対しもっと政策的に介入してほしいという意見もある。たとえば自主 流通米の入札制度の見直しなどである。また一方で米の市場開放による日本市
消費者からみた米問題 181 場への刺激を与えることを歓迎する消費者も多い。今後の重要課題であること は間違いない。 III これからの課題 1 生産レベルへの提言 先進諸国では生産性の高い2次,3次産業に人口が傾斜し1次産業の比率の 低下がみられる。その中で農地の持つ食糧生産性,環境保全性そして伝統文化 の継承という視点から農業の継続に腐心しているのが政策担当部署である。 日本では農林水産省がその責を担い,時代に合わせた農業施策を実行してい る。平成4年6月目発表した「新しい食料・農業・農村政策の方向」にも穀物 自給率の低下傾向への歯止め,米の自給維持をふまえて国民的視点に立った政 策展開が記されている。 問題はどのようにして具現化するかということである。生産性をあげ,農業 収入を増やして都市生活者と同じような労働条件にするための第1のカギは農 地の拡大であろう。耕地1ha以下の農家が過半数を超える現状では兼業化が進 むのは当然である。他の産業ではあまり例のない2種兼業を減らし専業を増や しプロパーとして農業生産に従事する農家を中心にしなくてはならないが,土 地への執着の深い日本で農地を流動させることは非常に困難である。稲作につ いては農業機械の共同利用組織,集団栽培組織や受託組織が進められてはいる が大勢に影響を与えるには至っていない。 戦後47年経った現在,第2の農地改革が要るのではないだろうか。職業選択 の自由と合わせ本当に農業に就きたい人が容易にそれが出来るような社会環境 づくりが必要だと米のことを考えるほどその思いは強くなる。そうなれば農地 への税制を特別に軽減することにも国民的コンセンサスは得られるに違いない。 2 流通レベルへの提言 食糧管理法による規制が緩和される中で米の販売を担当する流通業者の責任 は重い。消費量が減ったとはいえ摂取エネルギーの約35%を占める米について は特にその安全性が問題になる。低農薬,有機栽培への関心が高まるなかで品
182 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) 質に関する情報が間違いなく末端消費者に届いているのか,常に不安がつきま とうところである。時々発生する川目銘柄事件は消費者の不信を倍加させるも のである。国による流通チェックは必要であるが何といっても事業者のモラル が問われるところである。 米は他の食料と違って卸売に農協系が多数を占めるため流通は生産と密な関 係にある。II章で指摘した米の銘柄ネーミングの氾濫はこのこととかかわって いる。新しく生まれた品種をいかにして売りこむか,品質の特色よりネーミン グが先行することになる。消費者の“新しいもの好き”は今に始まったことで はなく,次つぎとマスコミに登場するナマエに選択が左右され.一時的にある銘 柄は品不足,高騰となる。しかし,これは消費者の責任ではない。 米の調理も多様化する中でその料理に合った米があるはずである。いつでも コシヒカリ,ひとめぼれであってよいはずはない。米のことを知悉している流 通業者は情報を十分分析し,消費者を裏切らない値決め,情報提供を行うこと が今,もっとも求められているのではないか。 3 消費レベルへの提言 米消費量への歯止めがかかったとはいえ,日本人に適した栄養,食料摂取を 考えるとき米の摂取を今少し増加させることが望ましいといわれている。昭和 45年にスタートした学校米飯給食はその後順調に推進され,平成2年には完全 給食実施校の98.3%で米飯給食が実施されており,その回数は週当たり平均2.5 回戦なっている。幼いころから米飯給食をとおして栄養教育を受けることは大 切である。しかし,学校給食の教育的位置づけが不十分で単におひるを食べて いる状況に止まっている場合が多い。今後検討すべきテーマである。 農林水産省では米の消費拡大対策として色々な事業を行っており平成4年度 の予算では260億円(この中,学校給食関係が80%を占める)にものぼってい る。消費にはずみがつけば生産にも活力が生じることを考えると金額の多寡を 問題にするより,事業の有効性を消費者として評価する場をつくるべきである。 世界の食料が決して豊かではない中にあって主要食糧は自国で賄うための努 力を国民的コンセンサスにしなければならない。食料は経済性だけで律しては
消費者からみた米問題 183 ならないこと,食糧生産は生命を生み守るための必要条件であることなど特に 都市生活者への啓発が重要であり,そのためにも生産と消費の場の交流は焦眉 の急を要する。農協,消費者団体が常に話し合い,生産の現場を見るなどの事 業を継続的に行うことが今もっとも求められているのではないか。 米の市場開放についても国際的視野に立って21世紀を見通す中で考えなけれ ばならないであろう。地球上から飢餓が消えるまで,まず先進国は自給率向上 に力を入れるべきではないだろうか。世界中から食料を買いあさっている日本 の状況に経済大国がたぶつて見えるという非難を素直に受け止めるところがら 消費者の米問題への真の取り組みが始まると私は主張したい。 おわりに 昨今の米問題は政治的レベルのニュースとして登場することが多い。ひとつ はガットとのかかわりによる市場開放の問題であり,ひとつは農業従事者の生 活をどう支えるかの問題である。このような状況のなかでは米を消費する立場 の意見が社会的にと、りあげられることは少ない。 米についての政策決定に重要な役割を担っているはずの米価審議会の委員構 成をみると25名の中,中立委員15名,生産者5名,消費者5名であるが消費者 には卸売業者も含まれ純粋の消費者代表とはいえない状況がある。ともかく, 生産,流通,消費に米は多くの問題を抱えているのは事実である。消費するた めに生産される米が本当に消費者にとって身近なものになるために力不足は覚 悟の上,努力を続けたいと願っている。 本稿をまとめる機会をお与えいただいた岡部昭二教授には,私が昭和44年大 阪府の消費者行政に初めて携わって以来,知遇を得ている。そのころ,すでに 日本でも有数の消費者問題の権威であった先生には多くのことを教わり,お力 添えをいただいた。 ここに,心からの感謝をこめ稿を閉じる。
184 岡部昭二教授退官記念論文集(第279・280号) 参考 米をめぐる事項の年表 年 1945 1946
7844
0ゾQソ ー− Qゾ045
∩コOJ11
1951 1952 1953 1955 196012
武Uρ0 ∩フOJ11
1963 1964 1966 1967 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 事 項 主食の配給1人1日当たり2合1勺。東京で餓死対策国 民大会が開かれ米3合配給を要求。 食糧メーデー「憲法より食糧を」をスローガンに宮城前 広場に25万人集まる。米の配給基準1人1日当たり2合 5勺に。 主食の遅配,全国平均20日。 主食代替の砂糖,月3日分。米の配給基準1人1日当た り2合7勺。 第1回米価審議会開催。 池田勇人大蔵大臣「所得の多い者は米,少ない者は麦を たべるように」の発言問題に。 民営米屋の登録を開始。営業スタート。 神戸で輸入外米に黄変米見つかる。麦類の統制撤廃。 米の大凶作(前年比83%,824万トン) 大手家電メーカー,電気釜を発売。米の収穫量1239万t (前年の135.9%) 生産者米価算定に生産費および所得補償方式が採用さ れる。 農業基本法を公布。 特選米制度の新設。精米/人1年当たりの消費量(外食 仕向けも含む)118.3kgと戦後のピーク,以後減少。 水稲品種に「ササニシキ」「日本晴」登場。 秋田県大潟村開村 物価問題懇談会が米価値上げ抑制を政府に勧告し,消費 者の保護を強調。米価審議会は答申不能,会長辞任。 消費者米価値上げ反対国民総決起大会を日比谷で開催。 本年産米,有史以来の大豊作(1445万t) 徳用上米の小袋詰め(5kg,10kg)の販売。自主流通米制 度発足。精米1入1年当たり消費量初めて100kgを割る (97.Okg>. 学校米飯給食実験校スタート。カドミウムによる汚染米 が問題化。水稲普及上位5品種(作付面積)①日本晴(8.3 %)②ホウネンワセ(6.5%)③コシヒカリ(5.9%)④レイ メイ(5.4%)⑤ササニシキ(5.1%)。 過剰米への対策として生産調整はじまる。家庭用自動も ちっき機発表。 消費者米価の物価統制令適用を除外。標準価格米の小売 指導価格を定める。 タイのもち米1万5000t輸入。 消費者米価の32%引上げに備えて,各家庭で平均14kgの 余分な購入をする。 標準価格米(10kg2100円)の売行き良好,全体の37∼38% ラインを維持。水稲普及上位5品種①日本晴(13.1%)② トヨニシキ(7%)③コシヒカリ(6.1%)④ササニシキ (4.3%)⑤キヨニシキ(3.9%)。 参 ・考 FAO(世界食糧農業機構) 設立 日本国憲法公布 GATT(国際貿易一般協 定)発足 経済企画庁発足 日本GATTに正式加盟国民
生活白書第1号発表(1956 年) 総務庁・家計調査始める。 東海道新幹線営業開始。東 京オリンピック(1964年) EC(ヨーnッパ共同体)発 足 ASEAN(東南アジア 諸国連合)設立 消費者保 護基本法公布(1968年〉 国民生活センター発足 中東戦争によるオイルショ ック,狂乱物価,物不足パニ ック GNP対前年比0.2%マイ ナス消費者からみた米問題 185 年 1976 1977 1978 1979 1980 1981 4﹁D