子 ど も の 考 え を 深 め る た め の 手 立 て 攻 専 ス 践 一 実 コ 育 別 教 特 美 校 成 里 学 養 度 員 嶋 高教一大 攻 ス 名 専 コ 氏 1 .研究の背景 私の目標は、子どもたち一人ひとりが 「学校って楽しい
J
と思えるような環境を 作ることができ、子どもの自立を支援でき る教師になることである。子どもたちは一 日の多くの時間を学校ですごしている。そ の多くの時間が子どもたちにとって有意 義な時間となるよう、学級経営面、子ども 理解面、学習面の環境を作っていきたいと 考えている。 本実践研究報告では、授業実践で思考の 深まりに着目した。そのきっかけとなった のが、大学院 1年次での実習でクラス担任 が実践した国語科「ものの名まえJ(第 1 学年)の授業である。子ども一人ひとりが 積極的に発表し合う場面や、全体で意見を 共有したり、子どもの肱きや発言などによ って考えが深まってし、く様子を見て私は 感動した。また、 2年次では第1学年国語 科「ゅうだちjの授業を参観した際に、物 語文の本質に迫るクラス担任の発聞や、国 語科「ふたりでおはなし」の授業での問題 提示の工夫によって子どもたちが引き込 まれるように夢中になって考えていく姿 を見たからである。私もそのように、子ど もたちが深く考えることが出来るように 手立てを講じることが出来る教師になり たいと思い、「子どもの考えを深めるため の手立て」をテーマとする。 彦 二 文 伸 光 秀 原 下 上 藤 木 葛 員 員 員 教 教 教 任 当 当 責 担 担 習 習 習 実 実 実 2.研究の方針と手立て そもそも、子どもの考えを深めるとはど ういうことかを、そのためにどんなことが 必要となってくるのだろうか。 思考を深めることについて、滝沢 (1959) は「ある一つの問題を巡って、唆昧な部分 や矛盾している部分を明確にしたり、欠け ている部分を補ったりしながら、問題に対 する理論的整合性を目指す思考がはじま り、本質を把握する努力が行われていくこ とを考えが深まっている状態J
ととらえて いる。子どもたちの考えを深めていく場面 ではこのような子どもたちの姿が見られ ることを目指し、手立てや場面を工夫しな ければならない。そこで本研究では、滝沢 の指す「思考のはじまりJ
と「本質を把握 する努力」が子どもたちの中に起きるため にはそのようなことが教師にできるのか 検討することとした。 「本質を把握するための努力J
とは、他 の者に強制させられるものではなく、他で もない子ども自身の内側から湧き上がる 意欲的な思いからおこなわれるものであ る。いわゆる外発的動機づけではなく、内 発的動機づけに基づいて「本質を把握する 努力」が行われるのではないだろうか。ま た、「思考の始まりjが起きるよう教師が 子どもの思考をどう促すか手立てを講じ ることが必要になってくるのではないか と考え、子どもの考えを深めるために「意欲を持たせるための手立てJと「思考を促 ・すための 手立て」というこつの柱を立て、実践研究 課題の視点から着目し、考察を行うことと した。授業実践の実施日とその内容は次の 通りである。 実施日 教 科 単冗 1 2011.5. 23 国 語 はなのみち 2 2011.6.6 算 数 もののかたち 3 2011.11.22 国語 ことばであそぼ フ 4 2011.12. 13. 国 語 ずうっと、ずつ と、大すきだよ 3. 授業実践による分析と考察 授業を実践し、分析と考察を行うことによ り次のような成果と課題が挙げられた。 実践1 第 1学国語科「はなのみち」
盛塁
・場面の様子を想像する際に、吹き出しの 活用は、子どもたちが登場人物の気持ち ゃ、言葉を共感的に考えようとする思い を支え、場面の様子をより登場人物に共 感的に考えることができる。 課 題 ・子どもの思考の流れを予測する -意欲を持たせる手立てと思考を促す手立 てに焦点を絞ってどのような手立てをと るか考える。 ・「意欲を持たせる手立てjについては何 に意欲を持たせるかを明確にする。 ・より深まった考えになるよう、抽象的な 意見は具体的な説明を問うような発聞 を行う。 -環境設定を十分にする。 実践2:第 1学年国語科「もののかたち」盛塁
〈意欲を持たせる手立て) ・子どもの身近にある具体物を学習場面で 提示すと関心を向かせることができ、学 習意欲が高まる。 (思考を促すための手立て) ・子どもに課題を解決する場面を作ること は、子どもに考えざるおえない状況を作 り、子どもが自分自身な既習知識を使っ て判断せぎる負えなくなり、子どもの思 考を促すきっかけを生むことができる。 ・発表の仕方を提示したことは、子どもの 感覚的な判断ではなく、根拠を持って判 断する子どもの姿を導いた。発表の仕方 を工夫することは、論理的思考を養い、 より深まった意見ができる。 (意欲を持たせ、思考を促すための手立 て) -立体の判別をゲーム感覚で行う活動を行 うことで学習意欲を持たせることがで きた。また、そのゲームで行う活動自体 が思考を促す活動内容で、あったため、た だ楽しいだけで終わらず、そこに子ども の思考の働きも生じている。 -学習で学んだことを子どもの生活の中に 向けて返す発聞は、子どもの意識を生活 に向けることであり、それは生活の中の ものを学習で学んだ視点で着目するこ とができる。授業の時間だけにとどまら ず、実生活の中でも、も子どもの思考が 促されるような手立てがあるとより良し
、
。
課題 ・思考の流れだけではなく、子どもの姿ま で細かく予想する。-発問を吟味する。 実践 3:第 1学年圏語科「ことばあそび」
盛塁
(意欲を持たせるための手立て) -本時は導入で「あそびをする」と伝える ことで、意欲付けを行い、学習意欲を持 って問題に取り組むことができた。 〈思考を促すための手立て)0
応用する場面を設ける -問題を解くだけではなく、問題を作る活 動を行うことでより、思考をより能動的 に働かせることができる。 (意欲を持たせ思考を促すための手立て) .ヒントの提示の仕方は、簡単すぎず、ち ょっと頑張ったらわかるようなヒント であったため、子どもたちに挑戦しよう とする意欲をわかせながら思考を促す ことができる。また「わかった」という 経験もでき、頑張ったことで見つけたこ とに喜びとなり、更なる意欲を生むこと ができる 翠題 ・ゲームなど活動を行う際のルールが暖昧 だったためスムーズに進まず、時間をと りたいところで十分に取れなかった。子 どもの様子を予想した際に、意図的な/レ )ルの設定することが必要て、あった。 ・クイズ大会をするまでに予定より長く時 聞を掛けてしまっていたため、 1時間目 は子どもが出題をするのではなく教師 が行ってしまい、子どもの意欲を低下さ せてしまった。 実践4 第 1学年国語科「ずうと、ずっと、 大すきだよ」盛塁
・行動から心情を考えたことで、ぼくがエ ルフおことを心配する心情だけでなく、前 向きにエルフ寄り添って行こうとする「ぼ くJの思いについても想像することができ ていた子どもが多かったため、とても効果 的であった。 -動作化はエルフを子どもが体験している ことである。エルフが花壇を掘る姿を一生 懸命動作化することは、子どもの中に「エ ルフはこんな動いて元気であった」としづ 思考を促すことが出来ている。 翠題 ・導入の段階で、子どもの生活から関心を 生き物に向けたのは自然でよかったが、 物語を意欲的に共感的に読み進めてい くためには、その飼っていたベットとの 思い出を引き起こすような導入をする べきであった。導入で何を子どもたちに 関心付けることが良いか、細かく考えて どう関心付けることがよいかを考え るべきであった0 ・行動から「ぼく」の心情を考えた際に は、学習の流れが逆思考に働くため戸 惑う子どももいた。その子どもは、ワ ークシートに深まった考えが出来て いなかったため、個別への対応が必要 で、あったが十分な対応が出来ていな かった。 -筆者の発聞の仕方は何か一つに限定した 答え方しかできない一問一答の発聞が 多かったため、子どもの思考を促すこと が出来ていなかった。ねらいを達成する ために必要で尚且つ考えさせるような 発聞を講じる必要があった。 4.研究のまとめ 授業を実践をしたことで得られた成果課題を授業計画から、実践といった流れに そったカテゴリー別にび分類し、「意欲を 持たせるための手立てJ