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患者の受療行動・満足度に関する調査項目の信頼性と妥当性

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Academic year: 2021

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22 第44巻 日本公衛誌 第1号 平成9年1月15日

患者の受療行動・満足度に関する調査項目の信頼性と妥当性

村上

義孝

橋本

修二

大橋

靖雄

土井

謙治 目的 患者の受療行動・満足度に関する調査票項目の信頼性と,医療に対する満足度を1項目のみで測るこ との妥当性を検討した。 方法 調査対象者は1病院のある1日の外来患者754人,および入院患者204人であった。信頼性検討対象者 は2回の調査(調査間隔は外来1週間,入院4日間)に回答し,同一者特定ができた外来患者194人, 入院患者91人であった。妥当性検討対象者は医療に対する満足度とその外的基準調査に回答した外来患 者280人,入院患者84人であった。調査項目は,患者の基本情報,受療行動に関する情報など,外来患 者11項目,入院患者9項目であった。医療に対する満足度の外的基準は外来22項目,入院14項目からな り,第2回調査に含めた。信頼性検討方法として2回の回答からκ係数,一致割合を求めた。妥当性 検討方法として,外的基準から主成分分析により求めた主成分と,医療に対する満足度の項目の間でス ピアマンの相関係数を算出した。 成績 医師の説明に対する理解度,医療に対する満足度以外の項目(外来:9項目,入院:7項目)では, 高いκ係数あるいは一致割合の値が得られた。これらの項目の信頼性は高かったのは,患者の受療行 動に関し,客観的な事実を問う質問であるためと考えられる。一方,医師の説明に対する理解度,医 療に対する満足度では,信頼性は高くはなかったが,選択肢をまとめることにより,κ係数,一致割合 ともに向上することが示された。これより上記2項目では回答肢を細かくしない,解析の際まとめる などの工夫が必要と考えられる。項目全体を反映する第1主成分と医療に対する満足度の項目とのス ピアマンの相関係数は高かった(外来:0.63,入院:0.67)。これは医療に対する満足度を1項目で測 定しても,ある程度総合的な情報が測定可能であることが示唆している。 結論 患者の受療行動・満足度に関する調査項目のうち,医師の説明に対する理解度,医療に対する満足度 を除く項目では,信頼性は良好であった。また回答肢をまとめることにより上記2項目の信頼性も向上 した。医療に対する満足度の妥当性については,ある程度総合的な情報が測定可能であることが示唆さ れた。 Key words : 受療行動,信頼性,妥当性,調査票,満足度

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