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過去23年間の死亡統計を用いてのインフルエンザによる超過死亡の新しい推定方法と従来の方法との比較研究

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Academic year: 2021

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816 第48巻 日本公衛誌 第1O号 平成13年10月15日

過去23年間の死亡統計を用いてのインフルエンザによる

超過死亡の新しい推定方法と従来の方法との比較研究

タカハシ ミホコ 高橋美保子 タンゴ トシロウ 丹後 俊郎 目的 最近のわが国におけるインフルエンザによる超過死亡を明らかにすることを目的として, 我々は新しい超過死亡の定義とその推定方法を提案し,既に報告した。本研究では,実際に 新しい方法を用いて,1975∼1997年までの23年間について,わが国のインフルエンザによる 超過死亡を推定する。この結果を従来の河合・福富らの方法で推定した成績と比較し,新し い方法の特徴を指摘する。 方法 超過死亡の検討対象とした死因は,1975∼1997年までの人口動態死亡統計から総死亡 (損傷・不慮の事故を除く)および肺炎である。超過死亡を推定するために必要な流行月の 判定基準は,インフルエンザ死亡率に基づいて検討した。この検討から導かれた最適な基準 (インフルエンザ死亡率のカットオフ値)を用いて,最近23年間の超過死亡を河合・福富ら の方法と新しい方法とで推定し,両方法による成績を比較した。 成績 新しい方法と比較して,河合・福富らの方法では,非流行期の死亡率の偶然変動の大きさ を考慮していないため,1) 非流行期においても超過死亡が推定され,2) 各流行期について は,総死亡で約2千∼1万4千人,肺炎で約0.5千∼3千人,超過死亡が過大推定された。そ の結果,両方法の間で,その年の流行の影響がどの月で最も大きかったのかという評価や, どの流行期により大きな超過死亡数があったのかという評価に違いがみられた。 結論 死亡率の偶然変動の大きさを考慮した新しい方法は,それを考慮しない従来の方法に比べ て,流行期,非流行期に関わらず,妥当な超過死亡の推定値を与えることを実例で示すこと ができた。 Key words : インフルエンザ,超過死亡,季節指数,基準範囲,総死亡,肺炎死亡

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