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ガラス細工の技術習得(2) 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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全文

(1)

ガラス細工の技術習得(2)

著者

漆崎 美智遠

雑誌名

技術報告集

6 (2000年度)

ページ

35-38

発行年

2001-04

URL

http://hdl.handle.net/10098/7533

(2)

ガラス細工の技術習得 (2) 第 2 技術室化学計測技術班 漆崎美智遠 1.【はじめに】 派遣先の研究室では、有機化合物(例えば、モノマーなど)の合成や重合反応等に多くのガラ ス製の実験器具を使用しているため、反応装置の作製や破損器具の修理が不可欠である。そこ で、ガラス器具を用いての基礎的なガラス加工作業に関して、実用的な作業知識の習得が必要 となる。このような知識の習得によって実験器具の改造や修理が可能となる上に、業者に委託 する不便や経費の節減になる。平成 11 年度の日常研修では、ガラス細工の基本的な技術の習得 を試みた。今回は昨年と同様に、ガラス細工の基本的な技術の習得行うとともに、実験に必要 な真空ラインの組み立てを試みた。 2. 【研修日程】 平成 12 年 10 月から平成 13 年 3 月まで実施した。 3. 【研修内容】 ガラスの細工において問題となるのは、加工するガラスの汚れである。指紋も含めて異物は 完全に除去する必要がある。炎の調節は十分にし、ガラスの加工温度はできるだけ低くする。 炎の勢いを強くし過ぎたり、加工が過剰に過ぎると、歪が生じやすく、生じた査は取り除き難 いので注意が必要である 10

3-1

基本的なガラス細工の習得

1

)環状封着 1 環状封着の方法について図 1 (A 、 B) に示す。 A の封着方法は非常 に短いガラス管を内側に封着する 場合、あるいは内管を外管に保持 することが出来ないときの場合に 用いられる。この方法を行うには、 外管の封着される部分を加熱して 吹き破り、一方、内管には予めふく らみを作る(

a

)。次いで短いほう

aL二コ o

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b (

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b

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)

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c

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d

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c土コ

A

図 1 環状封着

(3)

の内管を外管の中に入れ、ふくらみが外管の口のへり にかかるようにする (b) 。口およびふくらみをシャ ープな炎で加熱し、両方を押し合わせる(

c

)。そし てガラスが熱いうちに管の中心線を合わせる( d) 。 特に、 a の工程で内管部分のふくらみを細い炎で近ー に作っておかないと仕上がり加工がきれいにならな い。また、加工時聞が長くなると内管と外管の中心が ずれてくる。 B の方法については、内管を外管に保持 することができる場合であり、前回の研修で既に報告 している。この場合は、内管を固定できるので加工の 際、中心はずれ難い。 2) 環状管の作製 1 、 2 一方の管(側管)を主管に対して両端とも封着する場 合である。加工工程を図 2 に示す。始めに主管に側管 を接続する(

a

)。次に主管の側管を封着すべき所に 関口部を作る (b) 。側管を適当な長さで切断後、側管 を軟化曲げて主管関口部と加熱して封着する(

c

)。 最後にピンセットで大きさや形を整える (d)0 d の工 程で加熱し過ぎると、側管が変形する ので注意が必要である。 3) ガラス管を用いたコイルおよび 蛇管冷却器の作製 1 ガラス管を用いたコイルの加工図を 図 3 に示す。巻径の大きいコイルはフ リーハンドで作製するが、巻径の小さ いコイルは心金を利用すると、うまく 巻くことができる。心金は金属(銅ま

a

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図 2 環状管 1 心金 図 3 ガラス管を用いたコイル る す

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スス、ラこスさ はラらガ。ラ強 たガがらくガの る。 図 4 蛇管冷却器 次にこのコイノレを用いて蛇管 冷却器を作製した(図 4)。方法は、前回の研修で報告したリーピッヒ冷却器と閉じ手順で作製 した。

(4)

-36-3-2

ガラス器具への印字焼き付け 実験の使用目的に応じて記号、数字あるいは 目盛りをガラス器具に焼き付けを行う必要な場 合がある。そこで、記号・数字等のガラス器具 への焼き付けを試みた。市販されている特殊な シールをガラス器具に貼り付けた後、電気炉中 (図 5) で 570t に加熱して記号等を焼き付 けた。焼き付けた後は、有機溶剤にも侵されず 半永久的に使用できる。特別に作製したメスフ ラスコ等のガラス器具に焼き付けた写真を図 6 に示す。今回使用した 電気炉は小型のため に大きな器具に適用 できない。また、使用 温度が 570t 以上 になるとガラス器具 は変形するので注意 が必要である。

3-3

真空ライン の組み立て 他の研究室から廃 棄されたガラス製の 装置(ボールジョイン 図 5 電気炉 ト、 トラップ、コック 等)を利用して試料乾 燥用の真空ラインを 新たに組み立てた。こ の時、再利用するガラ スの性質が同じかど うか確認することは 非常に大切な過程で ある。組み立てた真空 ラインは、通常の真空 ポンプで 1

0 -

2 図 6 印字したメスフラスコ等のガラス器具 mmHg 以上の真空度 に到達した。 図 7 に組み立てた

(5)

示す。

3-4

その他 破損したガラス器具の修理、廃 棄するガラス器具の摺り合せ部分 を利用して新たな反応装置の作製 あるいは重合反応には不可欠な真 空ラインの修理を行った。一例と して修理した真空ラインの写真を 図 8 に示す (A は修理前、 B は修 理後)。 4. 【まとめ】 今回、ガラス製コイルの技術習 得のため、炎の強さあるいは心金 等に種々工夫を凝らして挑戦した が、ガラス管を変形させずに等間 隔でコイルをうまく巻くことは出 来なかった。今後も引き続きコイ ルの作製の技術習得に努めたい。 また、非常に高価な真空ラインの 組み立ては、廃物の再利用あるい は経費節減という点から重要で、あ る。 5. 【謝辞】

A

修理前

B

修理後 図 8 修理した真空ライン 本研修の遂行にあたり深いご理解を頂きました 材料開発工学科 小平 俊之教授、橋本 保助教授 に感謝致します。 6. 【文献】

1

)実験室におけるガラス加工,岩城硝子 2) その他の参考書 飯田武夫著,ガラス細工,広川書店,東京,

195

1 年 井口洋夫編集,第 4 版 実験化学講座 2 基本操作 ll ,丸善書店,東京,

1

990 年 総合化学実験編集委員会 編集,総合化学実験 上巻,東京理科大学出版会,

1

994 年

参照

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