Title
緑内障性視神経症に対する治療法の確立( はしがき )
Author(s)
山本, 哲也
Report No.
平成10年度-平成12年度年度科学研究費補助金 (基盤研究
(C)(2) 課題番号10671640) 研究成果報告書
Issue Date
2000
Type
研究報告書
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/472
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。はしがき 緑内障治療として、現在、薬物療法、レーザー治療、手術療法などの眼圧下降療法が主 として行わ れている。しかしながら、近年緑内障性視神経症に関する理解は近年大きく進 み、緑内障は組織学的に締板変形、視神経細胞およびアストログリアの変性・脱落を伴い、 臨床的に視神経乳頭辺縁部の非薄化と網膜神経線維層欠損として捉えられる特異な視神経 症であり、眼圧はその特徴的な視神経症を発症・進行させる一つの要因に過ぎないとの認 識が一般化している。この考え方に基づき、眼圧下降を介さないいわゆる神経保護的緑内 障治療法が論じられているが、我々の研究グループが先鞭をつけてすでに報告したカルシ ウム桔抗薬以外に臨床上有用とされる薬物はない。したがって、次善の策として手術を含 む減圧療法が選択される状況はいましばらく続くものと思われる。 本研究においては、こうした緑内障治療に関する現状に鑑み、減圧療法の緑内障性視神 経症に対する有用性と視神経保護作用を有する可能性のある各種薬物の効果を検討し、緑 内障性視神経症の治療法を確立することを目的として、実験的ならびに臨床的研究を行っ た。また、マイトマイシンCの新規投与法に関する基礎実験を行い、臨床応用に結び付け るための眼圧下降・副作用データを集積した。さらに、緑内障に対する減圧を介さない視 神経保護療法を検討するための動物モデルを作成し、神経保護作用を有するとされる各種 の薬物の作用を検討した。こうした研究により、緑内障性視神経症に対する基礎知識が増 え、また、患者管理に有用な新たな知見が多数得られたと信じている。 最後に、本研究にご助力をいただいた研究分担者ならびに研究協力者に感謝の意を表し ますと共に、研究費補助金をいただいたこ■とに対し文部科学省ならびに関係各位に深謝い たします。 研究組織 研究代表者 研究分担者 研究分担者 研究協力者 研究経費 平成10年度 平成il年度 平成12年度 計 山本哲也(岐阜大学医学部眼科学) 谷口徹 (岐阜大学医学部附属病院眼科) 川瀬和秀(岐阜大学医学部附属病院眼科) 北澤克明、杉山和久、谷口徹、丹羽義明、川上秀昭、石田恭子、松原正幸、 高橋大輔、∵園公治、澤田明、白木玲子、楊睦義、松浦真、川瀬千鶴、 前田美保子、川瀬和秀、西村幸三九、柴原聡子、和泉悦子、熊田雅子、 保科太、近藤雄司、谷照斌、DaugelieneL、北島康雄、雄山瑞栄、市橋直樹、 高木肇、Harris A、Kagemann LE 2,200千円 500千円 500千円 3,- 200千円