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眼鏡の臨床

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Academic year: 2021

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(1)

L綜

説〕

(:女子医学:研究第21巻第4号129頁一136頁 昭和26年11月)

1.緒

東京女子医科大個眼科学教室

教 授 加 藤 金 吉

カ トウ キン キチ 言 一生涯全く・眼鏡の世話にならぬ人は無いと言っ てよV・程,我々の所謂文化生活と眼鏡とは断ち切 れぬ密接な関係を持つようになった。にも拘らす 一・一一■ハ人は勿論,眼科專門医でさえも眼鏡に関して は非常に関心が薄いのは実に遺憾である。之に闘 ナる最も端的な現れとして,.眼鏡の処方並に調製 に関して之を明確に規定した法律の無V・事が挙げ 』筋麻痺:の下に於ける検査,更に後日麻痺恢復後の 検査を行い,減等検査の結果を綜合判断しなけれ ばならない。然し乍ら斯る理想的な方法を採る事 は通常検者被検者双方lcとって困難である。 毛様筋の異常緊張乃至痙攣の存在は,自他覚検 査時に於ける成績の動揺或は調節域が年齢的規準 より狭V・事等によって多ぐは示唆を受けるのであ って,斯る揚合憲は極めて年少者の出合を除き後 程梢く詳細に述べる理由等によって,実際上は原 られる。眠鏡は我々の身体の一部となり,精密な\則として調節麻痺剤を用いる必要はないと思う。 眼機能邉行に参与するものであって,.通常は身体 又調節異常緊張が認められる揚合でも・臨床上は 外に装用されるeq Vンズなるが爲の種kの欠点を 次¢)様な方法で得られる成績を携用して葺支えな 件う故,共れを補う意味からも,極めて細心の注.いようである。即ち点滴が0・1以下になるような 意の下に処方並に調製されなければならぬ。 凸レンズを装用させて暫く遠距離を注親させて訟 通常の眼鏡は球面・円柱レンズ及びプリズムか き・一其のレンズを装用させた儘自他覚検査を行う ら域立ってX−b,其の他保護眼鏡等の種々特殊なのである(覗話法)。 目的に憶うるもの,或は欧米では既に実用の域lc 2・他覚的検定法

達しているIseiconic lens並にCoutact glass等 として最も出軍に行v・得・而も其の成績を信頼 があるが,今回は特殊な為のに就ては割愛する。 するに足り・3ζ如上の理由で摩米でも最も広く探 用され七v・るのは検影法である。之の理論は豪富

2・屈折検定法 であ面恥喉地点練t・, ecつ他はない.此所

L 調節の影響 には其の実施上の二三の注意のみを述べる。 屈折検定に際して自覚的検定法に重きをおくの 第一ge 6m以上の長さの成る可く暗や曙室で行 は全く逆で,他覚的検定法に重点がおかれなけれ ’5可rきである。狭い暗室では出來るだけ曙く e’yる ばならぬ。然し阿れの方法に・レても先ず問題にな 爲に通常の光源と反射鏡を用いす,直縁鏡式のも るのは調節の影響である。 のを用いる’L可成り調節を減殺できる。叉被検者 通常(近方)調飾を麻痺するのにはアトロピ の右眼は検者の右眼で左眼は左眼で検する方がよ ン点眼が用いられるが,之によってMaller三線 い。瞳孔が大き“揚合には不正乱親などはなくて 維を麻痺した所謂静的屈折三態は決して眞の屈折 も,幾多の影が見えて判定困難を來すことがある 歌態を示さす不自然なものであって,此の成績を が,斯る揚合は中央部の影にのみに注目すべきで 其の儘動的屈折歌態に当てはめる事は出來ない。 ある。’

iE確を期する爲アトロピン点眼を行うならば,点 Refractometerの中Thorner氏型tS principle 眼前の予備検査を先ず行い,次で点眼による毛様 は最も簡輩であるが誤差が非常に大きv・。Hen・

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2 ker氏のparallax refractionometerでも調節の 影響を除く事ができない。從って大して渇望に値 するものではないという事になるσFincham氏 のcoincidence optometer ’は最:も正確で,調節 作用をも加減出面るとの事であるが,此の詳細ば 私は矢口らなV・0 3, 自覚的検定法 は全く被検者の主観に依存しており,從って其 の正確度は被検者の智能観察力等によって大きく 左右され,之のみに怯存することは絶対不可能且 つ危険である。該法は:元來他覚的に測られた野心 を確め,眞の屈折度に最も近く且つ最:も良好な心 力が得られる一ものの中から,最も気持よく装用し てV・られる眼鏡を決定する,いはy“出品的な方法 である事を銘記すべきである。・ ’ ’ 試験用レンズーは慮る可く小さb方がよV、。 小さければ強度レンズでも薄くて済み,軽量とな ると同時にレンズ組合せの際の誤差が少くなるか らである。叉型は実際に装用する眼鏡レンズ例え ばPunktal式と同一型式のものを用いるのが理 想ではあるが,其れは実際には不可能であるから, それに最:も近V・歌意を作り.出す爲に片雫レンズを 用V・,凹レンズでは凹面を,凸レンズでは雫面を 角膜に面して装置し,組合せの際は富民を密着さ せて用いる。密著した薄肉レンズは一枚と磁心さ れ,上述の向きの丸心レγズの焦点の位置はP撫 nkta1の其れに近いからである。 試験掛枠.一の理想的歯面は三枚の1ノンズを同 時に心眼に感銘して装置面影,其の中二放は自由 に廻転させ得る事,、レンズの中心を被検者の醍線 に合致させ得る如く,レンズを上下左右に異動さ せ得,且つレンズと角膜の距離を調節し得る事,形 が崩れ難く而も軽量でかけ心地がよい事である。. が斯る理想的なものは未だ世界中何処にも出卒て v・なv・よう.である。從って種々の型のもの各々の 特長を生かして)一必要に応じて使い分けするより i致し方なV・。 検査要領一注意二三を述べる。他覚的検査を 行は:す,いきなり種々の球面レンズを装入して見 て十分の覗力がでない場合,更に種々の円柱レン ズの軸をあらゆる高径線上に器V・て試して見るな どは杢く茶番劇である。先ず裸眼硯力0.1以上の 揚合は其の儘,それ以下の時は他覚的成績より遙 ・に軽度のvンズで覗力を0.1以上にしておぎ掛 枠をレンズの中心が覗線と一致する如く国定して 1mmの裂孔板を装入して廻転して見る。もし其の 位置如何IC拘らす覗力が同一ならば乱覗はなく, もし其れが存在すれば裂孔の特完の位置で最高の 覗力が得られるσ次V・で裂孔の位置を之と直交す・ る如く変えると覗力は遙に悪くなるが,球面レン ズを少し宛強めて行けば,つXf, ICは先に得・た最高 の覗力と同等に蓬する。此の二つの場合の球面V ンズの度の差が乱訴度で,始めの裂孔の位置が其 の軸の方向を示すD訳いで裂孔板を外し,決めら れた度の円柱レンズを処定の位置に装入し,球面 レンズを最籾の度より三家最高覗力を得る迄強め, 録三三力を得る度の中近硯では最低,遠硯では最 高の度を採用する。此の際特に遠醜及び軽度近視 では調節の影響を十分顧慮しなければならぬ。之 を最小限にくい止めるには先に述べた云云法を探 画し,且つレンズの交換は速に,庭作は被検眼を 遮V・隠すか閉幕させておいて行うべ:きである。乱 虚血を用v・て上述の成績を再確認すれば樹確実で ある。乱覗表の見え方で一言附け加えておくが, 直交しない=二線が最:.も明瞭に見k;其の間の線が 、ぼけるのは不正乱硯である。 片眼宛の検査が絡ったら両眼親での検査に移 る。.之によって眼鏡の度は最:後的lc決定されるの であって,片眼覗で最高の親力を得るレンズは両 眼硯では必ずしも最良眼鏡ではない。 ’3.・処方の條件 1.遠 硯 遽覗眼者に眼鏡を処方する場合には近覗眼に於 けるよりも遙に多くの條件を考慮しなければなら す難しい問題であるが,一般に無症歌の場合ICは たとえ其の度が可成り強くとも,患者の年齢に関 係なく眼鏡の必要はない。玄馬が悪いとか,.近業 に際しての疲労.というような種々の眼精疲労症状 とか,.熱硯等が訴えられる場合のみ装用させるべ きである。此の際特IC若年者に於て問題になるの 綜,現在高覗のみを矯正すべきか,或は其れより も幾分強度の眼鏡を処方すべきか,叉は全遠忌を 矯正しなけれぼならぬかとV・う事である。 一一一ma lClfi三七縄の矯正のみで十分である。.其れ より強度めレンズを装用させるとしても,覗朦法 一 130 一

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る。全遠視矯正眼鏡は殆ど鮫用に耐えられない。 V・現在,該問題に慰して劃一的な裁断を下す事は 現在遠覗の矯正のみでは碍覗が清滅しないとか1 極めて困難であるが,今のところ次の様な趨勢と 眼精疲労が存続するような揚合ダ直に二等を取除 あるといって宜敷かろうσ ぐ眼鏡の程度を決定しようとすると非常な困難に, 小見の特に強度二二は硯界を限局することによ 直面するのであって,結局症例に応じて判断決定 つて,智能の発育を妨げる等心身と.もに影響する するより致し方はない。然し初診時の現在遠覗に ところ大であるから,眼鏡を嬉える事は総冠に必 相当する眼鏡を先ず常時装用させておき(之丈で 要である。但し常時全矯正眼鏡を装用させておく も船歌は可成り軽快するのであるから),一定期聞 必要はない。寧ろ毛三筋h一ヌス詮を容れてジ家 後lc再検査すれば,.多くは初診時の潜伏遠覗は可 庭内では軽度近覗は無眠鏡強度近規には不足矯 溜りの程度現在遠覗化しているのであって,其れ 正眼鏡を装用巷せるのがi安当だろう・ だけを強めてやれば,更に症欺を軽快或は消滅さ 少年期思春期を通じて回る方針で進み・青年期 せることができる。之が最:も一般的な無難確実な になって進行が停止したら・全矯正レンズを常時 方法と思う。 装用させて・近業と調節惹いては調節と二二との 一般に遠猷による症歌の軽減は矯正の程度に比「二二を正常歌態に謎・調節力の減弱を防ぎ・近 回する。而して片眼で最高覗力を得る眼鏡度は, 業に際して疲労を感ずる年齢二丁の方式を継続す 両眼硯に於けるよりも軽度であるから,濁限で最 る。此の年齢或は其勉より少し以前(35∼尋0)から .離力を得る眼鏡を与えた方がよV・。 殆んど備近覗は消滅するから・若し若い時代に儒 附記したい事は,高度遽覗例えば小眼球に於け 近覗を含めた矯正眼鏡を用いていたとすると・干 る場合などは先天弱覗が俘う事,強度遠略による の眼鏡は此の年齢では遠用にも不適当となるから 心意では箔覗眼に廃寺性弱醍を俘う事がある事で 此の点注意を要する.。 ある。但し小眼球の杢てが遠親眼ではなく,毒血 野望の初期時代には左程精密な遠方覗力の必要 の揚合もある。又進行性遠覗えの軍純な限鏡処方 さえなければ・或程度の不足驕正レンズの常用が

は禁物で漸場合暇舳外の病的変イヒ姥え融だろう・鰍の年醐筋は遠点磯分購

なければならぬ』 ざかるから・準用眼鏡処方上注意しなければなら 2.近 覗 ぬ。 上述の如く可逼り高度の遠観眼では矯正覗力綜 強度近覗では全矯正レンズは通常装用に耐えら 十分に出ない事が多いが,歯軸眼では脹底に変化 .れないσ之は主に網膜像が非装用時に比し二二に の無v限り矯正親力は通常よい。而して裸月願力・1・さく二二こな樋ぎ一it・ギラギラする様な感じ と蛇尾度とも大体一定の関係を保っているが,例 がし・且つ強度レンズなるが急斜光束三二,豫の一 外も非常に多く,裸眼覗力によつて近覗度を推定 歪みや牧差が著明になるからである。此の点は冠 することはできない。一般に眼鏡常用者の裸眼硯 に:青年期以後になって始めて眼鏡を装用する人に カは非常用者或は不用者の其れより遙に惑V・。 著しい。今迄非常に不鮮明な大きな網膜像によつ 処方の際1磁年齢が小さth程調節の影響を考慮て比較的細噂蜥をする馴こ馳れてv・た入には・ に入れなければなら1ぬ。然し既往歴等によって急 強度レンズ1・cよる如上の網膜像は耐え得られない 激な地謡はせるような場合を除き,祓朦法を・『のである。二って一般に醸近M;1・Ck 1∼3Dの不 採用する程度で差支えないと私は思う。調節麻痺 足矯正をするのを原則とされているが・要するに:一 剤を用いた揚合には生理的毛様筋F一ヌスは約1 装用に耐え得る中で最良の二二が得られるレンズ Dなる事を必ず計算に入れなければならぬ。 に:すればよ二二である。叉始めて装用する人に

魚棚艮に畑鼠素話鏡を装用さすべきかゴ不は強度回忌らば幼年者でも青欄以後の人な

全矯正に止むべきか。又常時装用さすべきや否や らば比較的軽度な揚合に.も,先ず可成り不足矯正’ 等の問題は進行予防等種kの観点からして非常に のレンズに慣れさせる必要がある。何故ならば長 重大な意義を持っているが,三度強度IC拘らす近 年月の間殆ど調節運動を行った事の無い人が,三 一131一

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4 然全矯正の下に正常の三態におかれても,近業IC 円は焦域(第一及び第二二線に忌まれた範囲)の・ 際して殆ど調節を行い得ないからである。女今迄 大体眞中にあるから,球面矯正に三山工め牛分を 殆ど調節せすに輻綾だけを行ってV・た爲に,眼鏡 加えた度の球面レンズを装用させればよV献であ 装用1’c k’つて輻竣過剰が起る事も其の原因の一つ る。期る方法は白内障手術後の一時的三二ゐ矯正 である。 にゴも応用される。叉白内障手術後の眼鏡は通常強 .特別の揚合として判賊は円錐角膜の初期には度であるから・此の球面レンズを前旅傾斜さを 近刊歌態になる事がある事,其の他外働三二覗, る事によって,可域りの円柱レンズ効果を起させ・ 叉は糖尿病,種々の中毒によって,一時的に近覗 る事ができる(手術後の乱覗軸は通常水干であ ヌ.は遠醍になる事がある事に注意を要す。 る)。

3.正乱覗 4.不向視

覗力に対して大した影響の無い,叉何等眼精疲. .t の場合lcも両眼とも完全矯正を行うのが理想で 労地歌を件はないような軽度な乱覗を矯正する必 あって野実際軽度不同覗では之で別に支障は生じ 要はないb寧ろ二等を矯正する事によって却って ない。が高度不同覗では主に両限網膜像の大いさ 眼精疲労を惹起する事が多v・。0.5∼0.75D以下 の差(不等像),レンズ周辺部による歪み友び周辺. の特に若年者に見られる直乱覗は生理的と見倣さ 射した際のプリズム効果の不同即ち人工的斜位に れ,其の大多数は矯正を必要としない。 よって,装用極めて困難である。 円柱1/ンズに於ても球面レンズに於けると同様 両眼観機能の無い揚合は別であ鴇が,通常2D・ 網膜像の拡大或は縮小が起るが,之が主径線の方 以上の差には耐え得ない。然し乍ら個人差もあり 向によって其の程度螺にする爲に,像の傾斜及一定の規準を設ける事は出田ない。2}kO例lc就 び歪みが起り,レンズの軸に亭行或は垂直セなV・.て矯正の前後lc於ける不快感仕事能率を比較考察 二分では全ての線の廻転性移動が起る。斯くして し・又両眼覗機能の保存を常に念頭におき・特に 球面レンズによる矯正の鼻紙より遙に複雑な影響 年少者に於ては四丁軽度異常眼に事故の起つた際 が加はる訳であるが,斜乱覗の請合には此の影響 にそ除えて・高度異常限の覗力保存を考え∫夫々 が最:も著明に現れ,片忌親には耐え得セも両眼覗 適当lc処置しなければならぬ。要するに原則とし の二合には更に周辺硯の際の左右レンズによるプ ては出解る限り完全矯正をはかる可きで,特に小 リズム効果の程度の差の影響も加はつて,到底耐 見に於てそうである・威人でも多少の不快感は数

耀な鴨の漏る。.從って斯る鳥合に{域膿週間の聯装用で潰滅する騨ある,

覗力は犠牲にしても,レンズの軸を貢の言忌軸よ 如何にしても完全矯正に耐え得なV・揚合に探ら りも垂直或は二丁軸の方向に移動して,歪みの効 れる普通の安協手段は・高度異常眼の不足矯正或 果軽減を試みるか,可成りの不足矯正で満足する は両眼同一矯正である。然し乍ら周辺覗の際のプ より致し方ないσ リズA’S3果不同は横目を使はない癖をつけるとか 如上の障碍の程度は強度乱硯で而も始めて畑鼠 強度異常限矯正レンズの周辺部を躬度眼と同度lc を装用する場合には更に高度になる。又旧観は軽 する事ICよ?て減殺する事が出來る。三二の周辺 度であっても,長年月非矯正で済して來た人は矢 覗による不快感乃至複観は近業時にレンズの下方 張り耐え得られぬ事がある。斯る例は老臣になつ を用v・る際に最も著明に現はれるのであるから, て始めて円柱の加はつた近用眼鏡を装用する場合 二:重焦点レンズ式lcne度のゾリズムをレンズの下. に屡々見られる。 方に貼りろけて,下方硯の際の左右レンズのプリ 斯る二合先す不足矯正四鏡lc慣れさせるのが原 ズム効果を同一にするか,両レンズの二心を二線. 則であるが,斜乱覗などで如何にしても円柱レン IC一致させ適当な傾斜を与えた近用眼鏡を別に与、 ズの装用に耐え得ない様な揚合は致し方なく之を えるのも一方法である。 断念し,何とか覗力だけは最良の歌学にする爲に 斯る方法によ・つてプリズム効果の不同を或程度. 最:小錯乱円が丁度網膜上に結豫する如き度の球面 減殺しても,不等像は依然として獲る。之を取り除 レンズを装用させるのも一方法である。最小錯乱 く方法は裁下では未だ実用の域に達していないα 一一 132 一一

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不同覗ではあっても何等苦痛なしに一眼で遠方 親,他眼で近業を行っている人に:は眼鏡の必要は ない。又同様に両眼を使い分けしてはいるが多少 の苦痛を謡う揚合1七は,斯る使い分けを樂に行V・ 得るようlcする補助的眼鏡を処方すればよv・。又 不同親の程度が強く命限覗機能が弱v・か,斜位が 非常に高度の揚合或は既に斜親になっている純な 血合に:は夫々適当な処置治療を必要とする。 5.無水晶体眼 の屈折歌態は其れが永晶休を持ってV・た当時の 屈折歌出から一一maには推定出面ない。無水晶高眼’ の屈折力は,角膜1’Cのみ依存しているのであるか ら,其の屈折三態は角膜の屈折力に大いに左右さ れる。即ち有水晶体時の非正硯が軸性のものであ ったか,或は屈折性換言すれば角膜の屈折力二三 曲率によるものであったかによって,無水晶体に なってからの屈折歌態は大いに異って弱るからで ある。一般に角朦屈折力が大であった眼は比較的 軽い酒乱こなる。、但し正覗は通常大体10∼11Dの 遠覗になる。 無水晶体限には乱曲多くは漏話覗が附きもので ある。特に角膜の切開が輩膜から遠ざかる程著し い。叉手術直後1’cは非常に著明であるが,1箇月 余で大体一定値に落着く。從って眼鏡処方は少く とも2箇月近く後が適当である。然し其ρ後も未 だ幾分減弱するから弱目lc処方する方がよv・。手 術後間もなく処方の必要な場合ICは先ICも述べた 如く,最小錯乱円を網膜上に結像させる球面レン ズを一時的IC装用させるか,球面矯正のレンズに 適当な傾斜を与えて装用させ,.乱二度め減退と共 に傾斜度も少くさせるのがよい。 無水晶体眼は杢ぐ調節力を湿たなv・。從って眼 鏡は遠点紙面並に中富用の3つを常備するのが理 想的であるが,レンズの屈折効果は眼球からの距 離によって或程度加減されるから,一箇の眼鏡で も其れを鼻上を滑らす事ICよって幾分所謂入工調 節を行うことが論義る。. 無水晶休眼用レンズは通常非常に強度な爲,牧 両眼覗機能が働けば必ず複覗を起す。若年者で正 常眼を濁矯正,無水晶体眼を不足矯正して,苦痛 なしに両眼覗できた例の報告もあるが,之は例外 である。私共が街頭で見かける斯る眼鏡の装用者 は恐らく両眼硯していないのである。故に他眼の 視力良好な人ρ無水晶体眼の矯正は不要である。 のみならす有害である。何等かの事故で温田を遮 蔽しな’ければならぬ不時の用意IC準備して点く爲 ならば,少くも手術後6箇月lc処方すべきである。 両側無水晶体眼に於てさえ,斯る眼鏡を装用して の両眼覗は不可能であるか非常に困難である。

6.近用眼鏡

A)老婦一に対して近距離美言力表による自 覚的屈折検定のみを行ったり,翻的屈折歌謡と年 齢のみによって三五レンズを機械的に決定する事 は絶対禁物である。近詠瞑鏡は最高心力を出すの が必ずしも最適ではなく,又調節力は年齢的のみ ならす個人差が非常に大きいからである。嚴密に は:先ず第一に欝的屈折歌調を検べ,・次いで近点を 両眼別及び両眼硯の下IC計測し,之によって各症 例の近業距離に於て実性相対調節力が全調節力の 約1/31cなる如く,近業眼鏡として凸レンズを加 えてやらなければならぬ。 一般に:過矯正より不足矯正の方がよい。眼鏡の 耐用年限延長の1目的を以て幾分の過矯正を主張す る入もあるが,過矯正によっては調節力の使用が 抑制され,其の結果調節力減退を促進し,適度矯 正眼鏡と結局は同等の年限で其の眼鏡は使用不能 に:陥る。のみならす過矯正によっては輻綾困難を 來し,又近点が近接する事によって明覗の範囲即 ち調節域が非常に狭くなり,両々相侯って眼精疲 労を惹起する。 一般に30c阻以下lc近点をもたらす如き眼鏡は 装用セこ耐え得なV・。もし仕事の種類によって其れ 以上の矯正が必要な揚合にはプリズムを加えなけ ればならぬ。斯る凸レンズとプリズムの組合せは 極めて近距離に於ける精密作業に:從事する青田年 者に応用しても,眼精疲労の予防上極めて有効で 差歪み及び周辺硯に際するプリ琴ム効果が極め=C_.〆ある。 大きく,通常3。以上の眼球の廻転は苦痛を伴う。 .此の論語に頭を廻転してtz y.ズ中心部のみを使う .癖をつけなければならぬ。 又片眼無水晶体では通常両眼覗は不可能であり B)二:重焦点レンズー老視,調節衰弱及び同 麻痺には所謂二重焦点レンズが屡々用払られる。 現在最:も多く用V、られてV、るρは貼り着け及び熔 き着けレンズである。貼りつけレンズではカナダ 一一 133 一

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6 バルサムが用v・られる爲に,之が乾vlて結晶した 以上の如く二重焦点レンズには幾多の制限が搾 り軟化して小レンズがすれるような欠点があるが はり,種々の條件を同時に満足させる事は不可能 逆に調製が容易,二って安価である,小レンズの であって,.各症例に:応じて或程度の安協を求める 隔心を自由な場所におく事が出來る,老硯の度が より致し方ない。一me lc外出時等の近業時間の短 進んだ時に小レンズのみを交換すればよい等の特 い際の用に供し,蓮続的近業時には近業に最適の 長を持っている。但し小レンズの二心を其の中心 條件を閉す如く作られた近用限鏡を用いるようIC 外におV・たり,其の形を正円以外にすると,此のF・・tした方がよい。叉正覗或は軽度遠覗眼者の下用眼 小ゾンズめ縁が場所によって可成りの厚みを持つ 鏡はV型IC,軽度近覗の汐干眼者の汎用・眼鏡は逆 ようになり,塵埃が溜り装用者の目障りになるの’にO型にすると便利である。 みならす,外観も.損はれる。 C)調節衰弱乃至麻痺一に回し直に機械的に 熔きつけレンズは二等の欠点を持たぬ代り遠田 近業を可能にする眼鏡を処方する事は勿論宜敷く としてのクラウングラスの中へ其れより屈折率の ない。先ず原因除去並に全身歌態改善に努め,屈 1大きいフリントグ7・スを熔融し,両グラスの接著 折異常があれば共れを適確に矯正し,更に調節二 面のカーブと両グラスの屈折率の差で所期の庚を 習をして.も恢復しなV・二合,叉は恢復の見込はあ 出す爲に工程が複雑二って高価となり,三差を俘 つても,其れ迄の聞何とか近業を可能lcしてやる い易く,信心の位置の自由撰択が困難であ為。 必要のある二合,屈折異常,輻榛力等との関係を’ 二重焦点レンズに於ても遠用三二両部分とも其 十分に:考慮して近用眼鏡を処方する。1此の際調節 の心心を遠方視及び話方覗の際の視線に一致さす えの刺戟を成る可く大きく保っておく爲に,疲労 べきであるが,斯るレンズでは話線が両部分の境 を感じない範囲で出來る限り三度のレンズにして 界線を横断する時に,其の附近の両部のプリズム おく’可きであり,衰弱或は麻痺の恢復と共に漸次 効果の軽度が異る爲に物体の跳躍カミ起る。之を防 :更に弱度のものと交換すべきほ勿論である。 ぐ〉には両部分の乱心をゼ致させるか極めて近接さ一 7・プリズム せなければならぬ(無跳躍二重焦点レンズ)。然 解剖学的,’静的,永続的なる所謂本質的斜位で し戸口るレンズでは近業の際二線が常に二心を遙 眼精疲労を訴えるものにはプリズみ眼鏡を装用ざ に外れた揚所を通る結果,三差歪み等が高度(通 ’せる.のも一治療法である。此の際垂直斜位は完全 常山用部分は可成り強度であるから)になり,装 矯正を行い,水平斜位は其の度CD・ 1/L・以下の矯正 用.に際して苦痛を感ずる事が多V・。特に不同覗眼 に止める。然し通常3P・D・∼5P・D・以上は像の歪. では此の聞の事情が更に複雑化し,二心が左右同 みの爲装用.不可能である。叉水平斜位に於ける1 高ならば人工的上下斜位が起る。 P・D・以下のプリズムは無意味である。 レンズの傾斜一叉球面レンズは傾斜によって 二二衰弱の丁合にも屈折異常の適正な矯正(例 球面レンズの度が多少強くなると同時に,傾斜の えば遠祠には不足矯正,近覗に対しては過矯正)

際のレシズの三眠二面る円轡ンズ御が等の原因除去及び齪練欝晒魁然硝必要

加はつて來る。之を防ぐ爲に遠用,遠近用,近用 な野合には可用としてプリズムを用V・る。 ・ と其の用途に応じレンズを前方え5。,15。,25。, 、Decentration一之等の斜位,輻竣三門等の患 傾けるめ’を原則としている。之に從って二重焦点 者に可成りの屈折異常があろ時には,其れ等を矯 レンズを15。傾けたとしても,遊用部から瞳孔 正する球面或は円柱レンズのDecentration(光 え射入する光線は可成りの角度を持つ斜光束とな 心をヒンズの中心外に持って行く事)lcよって生 り,其の結果円柱レyズ作用を俘い,該レンズに するプリズム効果を利用する事が出來る。.xDの 水李軸の円柱が加はつておれば其O作用を強化し 球面或は円桂レシズは其の光心学は軸から1cm 垂直軸の円柱は減弱される。二って二重焦点レン の距離に於てxP・D・の屈曲力を有す。凹及び凸レ ズに加える水雫軸円柱レンズの度は遠方覗力は幾 ンズで基底め方向が逆になるだけである。 分犠牲に:しても実際の度より弱目にしておかねば 斯るDecentratiQnはプリ零ム効果を利用する ならぬ。 揚合の他,逆に其れを打消す爲即ち眼鏡枠が瞳 一一 134 一一

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孔距離と不一致の場合とか,遠近用レンズでは約 近覗の眼底像は正野の其れより未だ大きく・遠祖 3mm,近用レンズでは6mm宛水亭三線とレシ の其れは正覗より未だ小さい。此の位置からレン ズとの交点より光心を下げる爲,又不同覗眼の近 ズが遠去かるに二って,近硯の揚合は像は更に漸 用眼鏡で左右レンズのプIJズム効果を同一にする 次縮小し,門門では拡大し,レンズが眼球の前論 爲,僻論の如き特殊な場合に用いられる・即ち撞 面(角脚前15mm余)に達した時,.共に正視の像と 三者或は猟人等の様に覗線の方向が通常と異る揚 同大になり,更にレンズが遠ざかるにつれて同一

合等である。 傾向(近硯では縮小,遠回では拡大)が紐く。老

瞳孔距離一に就て一言述べる。通常眼鏡は鼻 眼鏡として凸レンズを装用している人が限鏡を蒔 勲こかける。故に瞳孔距離は鼻梁の中心から左右 タ鼻の先の方え滑らして物を見るのは,像を拡大 別Rこ計測さる広きである(鼻梁が両瞳孔の眞中lc するのが一つの目的である。叉可成り強度の近硯 ある入は少い)。文瞳孔距離とは称しても・之は .の人が始めて限鏡を装用する場合,装用前より艇 眼鏡枠の山掛の中心からレンズの光心迄の距離を 底像が非常に小さくなり,レンズが眼から離れる 、指すのであって,之の左右の合計は眞の瞳孔間距 程此の割合が大きくなり装用者を困惑た陥れる。 .鹸は必ずしも繊しない。賜翻專門の肩騨從って之記憶廉は成る点くEF、・(’・近く翻さ では両者は一致さすべきであるが・近三州鋸『於 せる方がよい訳であるが,12mm 4り近づける事 ては光心魂距離は近業時の瞳孔聞距離より’短くし は別の理由で宜敷くない。 なければならぬqレンズと瞳孔との闇に距たりが 元応早行光線に対しては,凹レンズは眼球に近 .あるからである。通常威入ではレン7’と角膜との .い程眼球に与える屈折効果は大きくなる。誤読に 路盤を12mmとして,主用では片側で2・5mm・ 言えば度が強く琢る。 Elh tzンズは逆に弱くなる。 「蓬近用では1.51nmすつ親線平行時の瞳孔距離よ 二って自覚的屈折検査の際試験レンズを角膜前12 り減じた論え点心を位置させるのを門門としてV’ mmもしくは其れ以上に置いて決定したのと同度 るが,各個入の丙眼球廻旋点間距離(灘群行時のレンズを,12mm以一ドに近づけて装用する事は の瞳孔中心問脂離に一致)喪び近業距離(注硯点 絶対にいけなV・訳である。叉同理で検査ρ際は試 と眼との距離)之よつて二二量は異るから・一一Pt 験レンズを,強度になる程正確lc角膜前13mmに には行かない。2.5mmとv・う標準笹はレンズと 置かなければv・けない。強度レンズを何うしでも .注覗点との距離を30cm,廻旋旧聞距離65mrn 角膜前12mmにおV・て検査が出來なV・話合には の場合であって,近業距難が短くなれ1ま25mm眼球の第一主面に於ける其のレンズの屈折効果を

より大に,敵討の購がよD・・i・さ照合にはK量d(f一=vンズ礁点距離d一触との

2.5mmより小さくしなければならぬ。撃って処 距離)によって求め,逆に其れと同一の屈折効果 方箋には瞳孔闘離と書かないで,野心距離とした を角膜前12mmに於て有するvンズの度を計算 方が合理的である。’又覗旧卒行時の瞳孔の位置が に:よって決定しなければならぬ。 基準になるのであるから,嚴密に此の朕聾に於け 然し乍ら三三で用いられている試験レンズは通 る瞳孔と鼻梁の中心間の距離を計測すべきであっ 常澗凹・両凸であって・其の主点はレンズの中心 て,現在市販の最も簡便なもρとしては土谷式瞳 lcある。プンクタル式レンズの主点は凹レンズで 乳距離計があるb樹更に正確を期するには漁をは其の後面よ呼鯨こあり・凸レンズでは其の前 考慮に入れなければならぬ。 戸より前方にある。五って試験レンズを正確に12 8.vンズと角膜との距離 mmの位置におV・て検べ,其れと三度のプンクタ 元來眼底像は近覗が最:大,次で正覗ヂ遠覗の其 ル式vンズを同一距離に装用すれば・凹凸何れの れは最も小さい。而して凹レンズは近覗の大きい 揚合も幾らか強過ぎる事になる。故に批の点調整 眼底像を縮小し,凸レンズは二二の小さV・像を拡 が必要となり・之が先に試験レンズは二二の方が 幽するが,通常の装用距離(角膜前12mm一三 良いと二つfe ”一理である。 の距離でプンクタル式レンズは三差,像の歪み・ 叉我々は田々次の様な二合に当面する事があ 乱視現蒙が最小になる如く設計されている)では る。例えば遠1山門に於て5mの距離で最高の覗力 一 135 ’一一一

(8)

8 を得る度を試験センズで決定し,其れと同度の眼 鏡を装用させた揚合,遠方がよく見えなV・と云う 訴えを聞く事がある。之は5mの距離から無限遠 を明覗するには,0.2Dの調節弛緩が必要なるに 拘らす,其れをなし得す,更に先に述べたところに より角膜よわ同一距離に装用されたプンクタルは 試験レンズよりも眼球に対’し大きな屈折効果を有 するから,其の入は(0・2+x)Dの近観髄態にな っているからである。從ってかしる揚合たは遠方 観の際だけ出山るだけレンズを眼球に近づけると いう方便をとら老るか,処方の際5mに於ける或 程度不足矯正の度を二二するか何れかに:しなけれ ばならぬ。

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日本三局弓 ビスコリンは含量正確。皮下・筋肉・・静肱各般の丁丁に適し、保存によって効ガ ほ の滅退すること無く、無痛性、贋格も低廉です。粉末・錠剤も磯費致しました。 蓬慮疲勢核復・榮養補給。妊娠、授乳期。完熟性疾患』壊血病・各種内臓出血?手術後出血 包装無痛笹注 Z・Omglcc×ユ0150円ユcc×エ001100円9禾25瓦100瓦500瓦 〃 10(nlg ec×10210円 2cc≧く1001500円 錠齊150錠100錠 東京都日本橋●大阪市這修町・編岡市下総園町 .第一製藥株式山留

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参照

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