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国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍--国際社会におけるドイツの共同責任 利用統計を見る

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国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦

国防軍--国際社会におけるドイツの共同責任

著者

Isensee Josef, 名雪 健二

雑誌名

東洋法学

35

1

ページ

89-101

発行年

1991-08

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00003523/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍

      ー国際社会におけるドイツの共同責任ー

J  イ ー

名  雪

ゼンゼ

 健

二1

訳著

領域外ーー新たな軍事的保護任務  軍隊の古典的任務は、国防である。軍隊は、自己の領土、または同盟国家の領土を保護する。その任務は、国際連 合憲章が限定している︵第五秦︶ように、個別的、かつ集団的自衛という﹁自然﹂権に基づいている。ドイツ連邦共 和国の個別的、かつ集団的自衛は、憲法並びに西欧連合および北大西洋条約の範囲内で、条約上引き受けた同盟義務 から生ずる連邦国防軍の任務をも規定する。連邦国防軍の個別的並びに集団的自衛の任務は、一定の地域に関係し、 限定される。北大西洋同盟は、保護しようとする範囲をヨ⋮ロッパおよび北アメリカにおける構成国家の領域、北回        パこ 帰線の北方にあるそれらの島、船と飛行機におよぶ。     東 洋 法 学       八九

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    国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍       九〇  国家の国際的に密接な関係の増大により、真の自衛の任務を超越し、かつ自国の領土に位置づけられなくなったゆ えに、北大西洋条約機構の国家にとってその同盟範囲を超えている、つまり、領域外にある新たな国際的な保護任務       レ と出動形態が、今日国家の軍隊に降りかかっている。  国際連合の軍事的措置への参加、すなわち、平和を脅かし、または破壊しもしくは侵略行為をなすことを防ぐため に、国際連合憲章第四二条以下により、安全保障理事会が決議する軍事的制裁への関与は、領域外にある。中立の力 としての秩序機能や平和実現機能を行使し、例えば、停戦ラインを確保し、敵対している陣営閲に緩衝地帯を設け、 停戦条件の遵守を監視し、新たな国家の創設や経過における安全性と公平性を保障する任務をもって、戦争区域、内 乱区域および紛争区域への国際平和維持軍︵﹁ブル⋮ヘルメットし︶の出動という、いわゆる平和維持活動が、実際には より重要である。この種の措置は、国際連合に軍隊を提供する国家の自己防衛のため︵少なくとも、直接的、かつ優先 的︶にはない。その措置は、むしろ、侵害された、または紛争に見舞われた、かつ危機に見舞われた国の問題を自己       ヘヨ  の問題にする国際社会のためにある。結局は、世界平和や国際安全保障の維持、または回復、国際法原理や正義綱領 という普遍的目標である。  世界的規模の国内政策︵≦Φ顕舅Φ80寮評︶の発展傾向、それに伴って、第二次大戦中にルーズベルトやチャ⋮ チルがすでに熟慮したように、国際社会における安全と秩序を実現し、危険を防止し、妨害を阻止する世界警察の必 要性も、平和を維持する活動の中で感じられる。その傾向は、国家の変更に相応する。確かに、国際社会が建設され る要素は、最終的にいまだ個別的﹁主権﹂国家である。主権国家は、本質的決定の主体であり、責任の主体である。

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国内においては制度的に保護されて、外への予測しえない挑戦に対して主張しなければならない政治的統一が、主権 国家にある。それでも、超大国すら、そのアウタルキ⋮を失った。しかも、アウタルキーは、もはや、意味のある理 想ではなくなってきた。  個別国家の存立、独立、および繁栄は、多かれ少なかれ、超国家的に条件づけられる。生存にかかわる決定が、外 国の領土に移った。そこで、今日、原料に乏しく、かつ原料に依存する工業国の運命は、その原料をもっている国家 の決定に左右される。ペルシャ湾周辺領域から石油の輸入に頼っているヨーロッパやアメリカの諸国家は、その極め て重要な資源があるこの地域の紛争により、直接に影響をもつ。国家の関係が密接になればなるほど、その被害を蒙 る可能性が強くなる。それによって、地域紛争の発生地および危機の発生地から、地域を超えた損害が生ずるという 危険がふえる。国家問の武力の行使︵○①類聾Φぎ鋸旨︶が今日ますます戦争に至らない段階で︵琶8岳巴ぴ8域 ω畠名①豪儀霧零一囲霧︶、かつその形式化された国際法上の規則の外で行なわれるので、安全の配慮や危険の防止は、 とくに、複雑である。個別国家や国家共同社会には、国際テロのヒュドラという活発で、効果的に世界的に行動する 私的暴力の増大からも、危険が迫っている。  国家の生き残りがその領土外にある要素による限り、従来通り軍隊を、もっぱらその領土の保護に仕えるようにし ておくことに限定するならば、その国家は、一つのディレンマに陥る。ドイツ連邦共和国は、今まで、そのディレン マを負担に感じることがあまりなかった。なぜならば、生存を危うくする危機の際、国際連合および西側同盟組織の 後ろ盾をもって、またはもたずに、アメリカは、よく自発的に行動し、かつ  同時に、みずから並びに他国のため     東洋法学       九一

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    国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍       九二 に  他の国家や国際社会のためにも、火中の栗を拾うからである。確かに、アメリカは、世界的強国として、世界 の警察官という危険な使命を引き受けることを、中国家、または小国家よりも簡単にやりのける。しかしながら、領 土外の共通の生存の条件を守ることとなると、無関与でないようにということを、アメリカは、その同盟国にますま す期待するようになってきた。  それによって、ドイツ連邦共和国は、その同盟国並びに国際連合の側から、危機の阻止と平和の維持の国際的措置 に関与するよう圧力を受けることとなった。    二 憲法解釈による責任の拒否       ハぐレ  ドイツ連邦共和国は、領域外の活動に参加することを憲法を引き合いにだして常に拒否した。連邦安全保障会議 ︵ω琶8量魯Φ浮の誘聾︶は、一九八二年に、ボン基本法は北大西洋条約機構の領域外に連邦国防軍の出動を禁止し ていると公表した。ドイツ連邦共和国自体が侵害される場合にのみ、軍隊を出動してもよいとした。一九八七年の一 〇月に、ドイツ連邦政府は、﹁われわれの軍隊の活動領域は、ボン基本法および支配的な法見解により、明らかに北        うど 大西洋条約機構の領域に限定される﹂と述べた。ボン基本法を引き合いにだすことだけでは不十分と思え、﹁支配的 な法見解しが独自の法源および論証の根拠として挙げられるということが、後者の見解で目立つ。しかしながら、詳 細にみれば、その淵源が不透明なもの、その根拠が脆弱なものと判明する。  憲法上の出発点となる規範は、﹁ボン基本法が、それを明示的に許す範囲内でのみ、軍隊を防衛以外に出動させて

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もよいしという当該基本法第八七a条第二項の規定である。しかしながら、国内緊急事態にかかわる特殊事情と並ん で、国際機関と集団安全保障制度の範囲内でのみ、出動の可能性が明示的に許されているので、西欧連合と北大西洋       ハるレ 条約機構における同盟義務が、それによって正当づけられる。ボン基本法の明示的な授権がない限り、伝統的なドク トリンにより、すべての行動が拒否される。不文法および条理、国是および国家の正当防衛は、基礎として不可能で ある。そこで、外国におけるドイツ国民の生命を救うための連邦国防軍の行動は、当該国家が出動を許し、かつ国際       ア  法上の障害がない場合でも、憲法に違反するとみなされる。それゆえに、北大西洋条約機構の地域的範囲は、憲法上 許されたものの最大をしるすようである。ドイツ憲法の転換地としての北回帰線。  しかしながら、﹁支配的な法見解恥の徹底して厳格な立場が、次第に崩れていく。無条件にであろうと、条件や留       ハ ソ 保つきであろうと、国際連合の範囲内での出動は許されるという意見が、その支持者をえた。狭い解釈は、法律上の 一貫性を苦労しながら求めて、連邦国防軍が公式訪問の際の護衛、軍事的な開発援助、演習や訓練、災害における捜 索業務および救済業務、義援物資の運搬、支援というような人道的救助の外国での活動を、憲法上許容しうるものと       ハ レ して正当化しようと努力する。ここで、連邦国防軍の﹁出動﹂が否定されたり、さらに、連邦国防軍の出動に普通あ てはめるべきではない﹁外国との関係を維持する﹂という権限称号が持ちだされる場合には、かかる措置を是認する        ハぬツ 努力が、恣意的で、かつ作為的な結果になる。  実際に、﹁出動﹂の概念を収縮する必要もないし、外国関係の維持を選択的に、政治的に意に適った対外的出動、 またはすでに実施されている対外的出動に限定する必要もない。なぜならば、ボン基本法は、その第八七a条第二項

    東洋法学      

九三

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    国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍       九四 の議論の対象となる規定において、対外的出動の問題を全然テーマとしていないからである。対内的出動を規制する ことだけが、この規定の目的である。そのようなわけで、この規定は、一九六八年の非常時立法との関係で条文化さ れた。連邦国防軍は、原則的には、国内の紛争にかかわるべきではないという狙いであった。軍隊の国内的出動は、 立憲国家の過敏な個所、社会生活や国家生活の自由に触れる。その自由のためには、原則的な干渉の禁止、例外的事 態の緻密な定義、かつその行動の厳格な法的規律がどうしても必要である。これらの条件は、立憲国家の対外的関係 ではあてはまらない。なるほど、対外政策や安全保障政策は、憲法上の条件、とくに、平和的問題処理の原則 ︵即一&葎鐸①ぎαQ魯9︶と侵略戦争の禁止を守らなければならない。しかし、それは、予測しえない挑戦に立ち向か うことができるために柔軟性を必要とする。ボン基本法は、対外政策や安全保障政策のこの実質的必要性を考慮に入 れて、国際的な軍事協力に対しても広範な形成余地を開けておく。  今日、政治的議論の中で、その打開策が、ボン基本法の形式的改正において求められている。しかしながら、憲法 条項の修正ではなくて、憲法解釈の修正である。ボン基本法改正の鈍い手続きは、来るべき政治的転換期を遅らせる だけである。  政治上の問題を憲法上の問題に変えるドイツ国民の傾向および憲法の内向性という立場から、対外政策についてさ え判断する憲法学者の傾向は、ドイツ連邦共和国が領域外の軍事的貢献をするような要求を、政治的に議論せずに拒 否することができた。ドイツ連邦共和国は、微妙な軍事行動に陥らなかったし、それによって、第三世界において、 それが旧植民地所有国と違ってよいイメージをえた。すなわち、非干渉的国家のイメージ。思い違いの憲法の禁止は、

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ドイツ連邦共和国が今まで国際安全保障に対する責任を引き受けるか、それとも関与せず、 地帯︵ζ汐Φ氏①江︶に足を踏み入れないかという困難な決定を免除させた。 かつ干渉主義という危険 三 国際法上の、かつ対外政策上の危険地帯  実際に、これは危険地帯である。軍事行動に参加することは、政治的責任への大きな参加を意味する。すなわち、 参加者は、個別国家としても政治的に責任を負わせられうるという結果をもって、しかも、当該相手国家および国家 集団に対してだけではなく、外国の世論に対しても責任を負う。世論は、もちろん、法的でも、道徳的権威でもない のだが、それでもそれがいくら非合理的で、思いつきで、優柔不断であっても、政治的な力である。その力を敵にま わすことは、輸出国家および貿易国家である以上、そう簡単にできない。  領域外の出動の新たな形態は、国際法上も微妙な問題を起こしうる。すなわち、軍事力、自衛、干渉という概念の 拡散。その結果は、後の正当性に関して決定することがよくある法と力の混合、主権国家のその領土の不可侵性への 権利と、人権上の干渉主義の傾向をもった人権上の普遍主義との間の矛盾、この普遍主義において、一九世紀のヨー ロッパの烈強がキリスト教少数者を保護するために、﹁トルヨに対して︵αQ①αQ①⇒留欝涛穫撃閥雰竃慧欝§ω○巷○毎ω..︶ 行なった、そもそも今日追放された人道的干渉から、相当数の要素が、再び活発になる。当時、キリスト教といわれ、        ハれマ 海峡が考えられた。人質をとること、麻薬裁培や麻薬取引、海路や空路の危険、ペルシャ湾における極めて重要なエ ネルギー資源への出入りの封鎖、核エネルギーの軽率で犯罪的な取り扱い、両極の温暖化︵勺○醇訂署8︶から熱     東 洋 法 学      九五

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    国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦霞防軍       九六 帯原生林まで、人類の自然の生命的基礎の乱伐、生態学上のバランスの妨害という考えられる人権上の、かつ国際法 上の保護価値への起こりうる侵害は、干渉の権利と同じように予測しえない。ちなみに、自己授権のすべての形態は、 法的には問題があり、世界の警察官の役割を行使する自己授権も、問題がある。  国際法上の基本的問題の解決は、ドイツ連邦共和国の義務ではなく、少なくとも、ドイツ連邦共和国だけの義務で はない。ドイツの直面する問題は、それが現行国際法の範囲内で、国際的な措置に参加するのか、それとも参加しな いのかどうかにある。その措置の国際法上の合法性は、すべての対外政策的考慮の不可欠な前提である。    四 ドイツの費任に対する懸念  領域外の措置に参加するドイツ人へのすべての呼びかけが引き起す反射的拒絶は、その新たな歴史やその歴史にょ って特色づけられたその政治的メンタリティ⋮の中に、その理由をもつ。世界的強国になろうとする試みに二度破れ て、長い問勝利者や占領軍によって自尊心を傷つけられ、かつ除け者にされ、平和主義者にされ、かつ再教育され、 国家的には分割され、イデオロギ⋮的には自己の歴史上の凶行を拒否することで統一され、この政治的気分の中で、 ドイツ人の場合、外に向かって、軍事的に身を危険に晒す傾向は失せていった。ドイツ人は、邪悪な歴史上の連想を 喚起するつもりはなく、かつ信頼できる経済的パートナーとしての獲得した名声を危険に晒すつもりもない。まず刑 罰として下された国家共同社会の罪人の立場は、彼にとってはやがて好都合で快適と変わり、かつての裁判官にとっ ては神経を参らせるものと変わった。

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 災い転じて徳となった。しかし、その徳は、次第に悪徳となる。長い問、有益な謙虚さと政治的賢明さであったも のが、責任回避に変わり始める。ドイツ人は、彼らが軍事面でも、国家社会学の上・中流階級に所属するものとして、 その軍事的能力や他の国家の軍事的出動からえる︵とくに、経済的︶利益に相応するような世界平和と、国際安全保 障に対する責任を負うという国際社会が彼らに置く、かつ置いてしかるべきである期待に対して責任を回避する。 五 国際社会において果たさざるをえない共同糞任  ドイツ人は、さらに経験をつんだ。彼は、もはや、かつての﹁ファウスト﹂の復活祭のお祭りのように、唆ずっと 離れたトルコあたりでは、何でも国と国とが大戦争を始めたとき﹂、安全な距離という快楽感の中で、戦争や突撃を 楽しまない。今日、彼は、戦争や突撃が遠くから、彼に個人的に衝撃を与えることができるということを知る。彼は、 愕然とし、悩み、教訓めいたことをいうーそして、その安全を手配する別のものがみつかるであろう期待の中で、 動かずに、何もせずにベンチにしゃがみ込んでいる。しかしながら、彼は、倫理的考えの殻に閉じこもり、かつ世界 の不吉の中で、良心に恥じないことを守ることができると考えた場合に、自らを欺くことになる。  ドイツ連邦共和国は、領域外の出動に関しては、ずっと以前に、その潔癖さを失った。しかも、ドイツ連邦共和国 が、国際連合の活動に対する財政援助をするゆえだけではなくて、例えば、一九七四年の国際連合平和維持軍のガー ナとセネガル軍兵士をカイロに飛行輸送、一九七八年のノルウェ⋮軍兵士並びに連邦国防軍の軍事物資をテルアビブ に飛行輸送という兵靖上の援助をなすゆえにも。ちなみに、複雑な器具の提供は、現場でドイツの専門家による指導     東 洋 法 学      九七

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    国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍       九八        パな  ︵国ぎ類鉱ω慕αq︶を必要とした。補充交換部品の提供が、実際に行なわれた。  ドイツ連邦国境警備隊は、一九八九年の︵非軍事的機能をもった︶隊員をナミビアにおける国際連合軍に派遣、一九       ハおレ 七七年のモガディッシュでの救助活動という連邦国防軍が憲法解釈上の抑制から行動することを許していなかった場 合に、時々、手をかし、介入した。しかし、国境警備隊の任務は、領土内の警察任務に限定される。国境警備隊は、 外国における出動のために設けられていないし、世界警察的委任を与えられていない。ドイツ連邦領土外のその出動 は、連邦国防軍出動の空想的憲法を回避するためにある。しかし、その出動は、警察上の任務領域と軍事上の任務領 域の厳格な分離という真の憲法の禁止が侵害される結果をもたらす。 六 連邦国防軍の二次的任務ll正当性の補助  連邦国防軍にとって、領域外の出動は、決して一次的で本来の任務になりうることはなく、常に二次的任務だけで ある。この二次的任務は、副次的利用という行政法上のカテゴリーをもって把握されうる。童なわち、そもそも存在 するし、その一次的目的からして、正当性のある行政部のポテンシャルは、その一次的目的が損害を受けないことを        ハゆレ 条件として、それも正当性のある別の目的に使われる。連邦国防軍は、その二次的任務てよって、ドイツ連邦共和国 にとり、その存在が今日の国家世界において意義があり、かつ必要であるということが再確認される。その正当性は、 補充的な理由によって強化される。  ドイツ連邦共和国が問違った憲法の理解および責任に対する誤った恐れから、世界政治から離れた立場

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︵類Φ一89蕉鴇霧 >募①富︶に留まることをあえてやめれば、また、軍隊に領域外の権限を与えることになるならば、 その対外政策および安全保障政策は、その動きを増すことができる。なぜならば、ドイッ連邦共和国がそうなると、 援助のすべての依頼を必ずしも最初から拒む必要はなくなって、みずから決定することができ、かつ考慮することが できるからである。手段の単なる存在は、政治的要因である。絶対的放棄は、政治的能力をなくす。個別問題におい て熟慮した軍事的遠慮︵慧犀鼠8誇︾ぴ籔麓震︶は、個別問題の状況を顧慮することを許さない全体的遠慮以上に、 シグナル的効果をもつ。状態がそれを要求するならば、国際社会において軍事上の共同責任を引き受ける覚悟に伴っ て、国際社会の運命と結びついている自己の安全保障に対して責任を負うドイツ連邦共和国の能力が増す。それにも 拘わらず、ドイツ連邦共和国が自制を徹して︵且㎡αQδ津RN長膏穿巴欝お︶、判断力と賢明さをもって、以然とし て政治的に問題のある軍事的貢献という手段を用いることーつまり、どちらかという場合に、用いないことは、ド イツ連邦共和国にとっての得策である。 2ま

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国際緊急出動隊および国際平和維持軍としての連邦国防軍

OO

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今回の湾岸危機・湾岸戦争を通じて、ドイツの軍隊を多国籍軍に参加させなかったことについて、ドイツ内外から批判が起こ った。そこで、ドイツでは、国際的な危機に対して、軍事的な国際協力をするために、ドイツの軍隊を北大西洋条約機構の領 域外に出動させることができるようボン基本法を改正すべきであるという議論が生じた。その議論は、現在でも続いている。 まったく同じであるとはいえないにしても、こうした問題がわが国にもあることから、ボン基本法の改正を巡る論議の中で書 かれたイーゼンゼー教授の論文を紹介することは、われわれに一つの示唆を与えてくれるのではないかと考え、教授の同意を えて翻訳することにした。  なお、翻訳にあたり、東洋大学エルンスト・ロコヴァント助教授より貴重なご助言を賜った。ここに、感謝申し上げる次第 である。 一九九一年三月三〇臼ー 東 洋 法 学 一〇一

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