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呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(2011年)

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呼吸器感染症患者分離菌の薬剤感受性について(

2011

年)

後藤 元

公益財団法人結核予防会複十字病院

岩 充博

武田薬品工業株式会社 医薬開発本部ファーマコビジランス部製造販売後調査グループ (2015年1月30日受付) 2011年10月∼2012年9月の間に全国16医療機関において,呼吸器感染症患者(上気 道感染症患者を除く)316例から採取された検体を対象とし,分離菌の各種抗菌薬に 対する感受性及び患者背景等を検討した。これらの検体(主として喀痰)から分離さ れ,起炎菌と推定された細菌357株すべてについて薬剤感受性を測定した。主な分離 菌の内訳はStaphylococcus aureus 51株,Streptococcus pneumoniae 73株,Haemophilus

influenzae 88株,非ムコイド型Pseudomonas aeruginosa 34株,ムコイド型P. aeruginosa

9株,Klebsiella pneumoniae 21株及びMoraxella catarrhalis 33株であった。

S. aureus 51株のうち,Oxacillin(MPIPC)のMICが2 μg/mL以下の株(Methicillin

感受性 S. aureus: MSSA)及びMPIPCのMICが4 μg/mL以上の株(Methicillin耐性 S.

aureus: MRSA)は,それぞれ31株(60.8%)及び20株(39.2%)であった。MSSAに

対しては,Imipenem(IPM)の抗菌力が強く,0.063 μg/mL以下で全菌株の発育を阻 止した。MRSAに対しては,Vancomycin(VCM)の抗菌力が強く,1 μg/mLで全菌 株の発育を阻止した。また,Linezolid(LZD)の抗菌力も強く,2 μg/mLで全菌株の 発育を阻止した。S. pneumoniae に対する抗菌力はカルバペネム系及びペネム系抗 菌薬が最も強く,Panipenem(PAPM)は 0.125 μg/mL, IPM は 0.5 μg/mL, Faropenem (FRPM)は1 μg/mLで全菌株の発育を阻止した。これに対して,Erythromycin(EM) 及びClindamycin (CLDM)では,高度耐性株(MIC: >128 μg/mL)が,それぞれ39株 (53.4%)及び26株(35.6%)検出された。H. influenzaeに対する抗菌力はLevofloxacin (LVFX)が最も強く,そのMIC90は≦0.063 μg/mLであった。ムコイド型P. aeruginosa に対しては,Ciprofloxacin(CPFX)が最も強い抗菌力を示し,2 μg/mLで全菌株の発 育を阻止した。非ムコイド型P. aeruginosaに対してはTobramycin(TOB)が最も良 好な抗菌力を示し,そのMIC90は2 μg/mLであった。K. pneumoniaeに対する抗菌力 は,IPMが最も強く,0.125 μg/mLで全菌株の発育を阻止した。M. catarrhalisに対し ては,Ampicillin(ABPC)を除くいずれの薬剤も比較的強い抗菌力を示し,MIC90 2 μg/mL以下であった。 呼吸器感染症患者の年齢分布は,70歳以上が全体の52.9%と過半数を占めた。疾患

(2)

別では,細菌性肺炎及び慢性気管支炎の頻度が高く,それぞれ59.2%及び19.3%で あった。細菌性肺炎患者から多く分離された菌は,S. aureus(17.8%),S. pneumoniae (21.6%)及びH. influenzae (16.9%)であり,慢性気管支炎患者においてはH. influenzae (36.8%)及びS. pneumoniae (22.1%)の分離頻度が高かった。抗菌薬投与前の呼吸器 感染症患者から多く分離された菌は,S. pneumoniae及びH. influenzaeで,その分離頻 度はそれぞれ23.2%及び27.3%であった。前投与抗菌薬別に分離菌種を比較したとこ ろ,セフェム系抗菌薬が投与された患者からはH. influenzae(38.5%)とP. aeruginosa (23.1%)の分離頻度が高く,マクロライド系抗菌薬が投与されていた患者からはH. influenzae(30.0%)の分離頻度が高かった。 各種感染症から分離される菌の様相及びその薬 剤感受性は,抗菌薬の汎用・多様化に伴って影響を 受け変遷する。そこで臨床上適切な薬剤の使用に 対する示唆を与えるために,1981年以来全国各地 の病院・研究施設と共同で,呼吸器感染症分離菌を 収集し,分離菌の各種抗菌薬に対する感受性,患者 背景と分離状況等を経年的に調査してきた1∼29) 今回は,2011年度の調査結果について報告する。

I. 対象と方法

1. 対象 感染により急性増悪期にある細菌性肺炎,肺膿 瘍,膿胸,慢性気管支炎,びまん性汎細気管支炎 (DPB)及び気管支喘息に併発した呼吸器感染症 等の呼吸器感染症患者(上気道感染症患者を除 く)から分離された菌を対象とした。ただし,結 核菌,真菌,マイコプラズマ,クラミジア,偏性 嫌気性菌及びレジオネラによる感染症患者は対象 から除外した。 2. 起炎菌の分離同定 対象となる呼吸器感染症患者から分離された細 菌を,各医療機関で同定した。菌量を,+++ (≧107∼108/mL), ++ (≧104∼106/mL), + (<103/mL)の3段階で区分し,+++, ++を起 炎菌とした。 3. 分離菌の感受性測定 全国 16 医療機関(Table 1)で分離同定された 菌株を輸送用培地で穿刺培養後,山田エビデン スリサーチ検査部へ送付し,再同定後,MIC2000 を用いた微量液体希釈法にて各種抗菌薬の最小 発育阻止濃度(MIC)を測定した。対象薬剤は, Table 1. 呼吸器感染症分離菌感受性調査研究会参画医療機関

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Benzylpenicillin (PCG), Oxacillin (MPIPC), Ampicillin (ABPC), Piperacillin (PIPC), Cefazolin

(CEZ), Cefotiam (CTM), Cefmetazole (CMZ),

Flomoxef (FMOX), Cefotaxime (CTX), Cefmenoxime (CMX), Ceftazidime (CAZ), Cefpirome (CPR), Cefepime (CFPM), Cefsulodin

(CFS), Cefaclor (CCL), Cefpodoxime (CPDX),

Cefozopran (CZOP), Cefditoren (CDTR), Faropenem (FRPM), Imipenem(IPM), Panipenem

(PAPM), Meropenem (MEPM), Cefdinir (CFDN),

Sulbactam(SBT)/ Ampicillin(ABPC), Sulbactam

(SBT)/ Cefoperazone (CPZ), Gentamicin (GM),

Tobramycin (TOB), Amikacin (AMK), Arbekacin

(ABK), Erythromycin (EM), Clindamycin (CLDM),

Tetracycline (TC), Minocycline (MINO), Chloramphenicol (CP), Vancomycin (VCM), Sparfloxacin (SPFX), Ciprofloxacin (CPFX), Levofloxacin (LVFX)及びLinezolid(LZD)とし, これら 39 薬剤の中から菌種に応じて適宜選択し 使用した。 対象とした呼吸器感染症患者316例から分離さ れ,起炎菌と推定された 357 株すべてに対する MICを測定した(Table 2)。 集計解析については,武田薬品工業株式会社が 実施した。

II. 成 績

1. 各種抗菌薬に対する感受性 1) Staphylococcus aureus S. aureus 51株の17薬剤に対する感受性を測定

し,MPIPC の MIC が≦2 μg/mL の株(Methicillin 感受性 S. aureus:MSSA)の感受性測定結果を

Table 3 に, MPIPC の MIC が ≧4 μg/mL の 株

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(Methicillin耐性S. aureus:MRSA)の感受性測定 結果をTable 4にそれぞれ示した。 MSSA(31株)に対するβ-ラクタム系抗菌薬の 抗菌力はABPCを除き全般的に良好で,MIC90 ≦0.063∼2 μg/mL であった。抗菌力が最も良好 だった薬剤は IPM で,0.063 μg/mL 以下で全菌株 の発育を阻止した。次いで,MINO と CLDM の

MIC90が 0.25 μg/mL, MPIPC と FMOX の MIC90

0.5 μg/mL と 良 好 で あ っ た。ABPC の MIC が 16 μg/mLの株が 3 株,32 μg/mLの株が 2 株検出され た。抗 MRSA 薬である ABK 及び VCM はそれぞ れ 4 μg/mL 及び 1 μg/mL で全菌株の発育を阻止し た。LZD は 2 μg/mL で全菌株の発育を阻止した。 CLDM 及 び TOB に は 高 度 耐 性 株(MIC: >128

Table 3.  各種抗菌薬のMethicillin感受性Staphylococcus aureus(31株)(Oxacillin, MIC: ≦2 μg/mL) に対する抗菌力

Table 4.  各種抗菌薬のMethicillin耐性Staphylococcus aureus (20株)(Oxacillin, MIC: ≧4 μg/mL) に対する抗菌力

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μg/mL)が各々1株認められた。 MRSA(20株)に対しては,抗MRSA薬である ABK及びVCMが,それぞれ4 μg/mL及び1 μg/mL で全菌株の発育を阻止した。また,VCM耐性菌 に有効とされるLZDの抗菌力も2 μg/mLで全菌株 の発育を阻止した。次いで,MINOの抗菌力が良 好で,16 μg/mLで全菌株の発育を阻止した。その 他の薬剤の抗菌力は弱く,そのMIC90はいずれも 64 μg/mL以上であった。 2) Streptococcus pneumoniae S. pneumoniae 73株の17薬剤に対する感受性の 成績をTable 5に示した。 S. pneumoniae に対する抗菌力は,カルバペネ ム系及びペネム系抗菌薬が強く,PAPM は 0.125 μg/mL, IPM は 0.5 μg/mL, FRPM は 1 μg/mL で全菌 株の発育を阻止した。VCM の抗菌力も良好で, 0.5 μg/mL で全菌株の発育を阻止した。次いで, CPR 及び CDTR の抗菌力も比較的良好で,その MIC90は0.5 μg/mLであった。これに対し,EM及 びCLDMに対する感受性は不良であり,高度耐性 株 (MIC: >128 μg/mL) がそれぞれ39株 (53.4%) 及 び26株(35.6%)検出された。なお,PCGのMIC が≧8 μg/mLであるペニシリン耐性S. pneumoniae (PRSP)は分離されず,4 μg/mLであるペニシリン 中等度耐性S. pneumoniae(PISP)の分離率は1.4% で あった (Fig. 1)。また,EM の MIC が 0.5 μg/mL である中等度耐性株は検出されなかったが,≧1 μg/mLである耐性株は68株(93.2%)分離された (Fig. 2)。 3) Haemophilus influenzae H. influenzae 88 株の 18 薬剤に対する感受性の 成績をTable 6に示した。 H. influenzae に対する抗菌力は LVFX が良好 で,その MIC90は≦0.063 μg/mL であり,1 μg/mL で 全 菌 株 の 発 育 を 阻 止 し た。次 い で,CDTR, CMX 及び MEPM のMIC90は 0.5 μg/mL であった。 その他の薬剤のMIC90は1∼32 μg/mLの範囲内で あったが,ABPC に対しては MIC が≧128 μg/mL の株が1株(1.1%)検出された。 4) Pseudomonas aeruginosa ムコイド型 P. aeruginosa 9 株の 15 薬剤に対す る感受性の成績をTable 7に示した。 CPFX が最も強い抗菌力を示し,2 μg/mL で全 菌株の発育を阻止した。次いで,MEPM, TOB, LVFX の MIC90が 4 μg/mL であった。その他の薬 剤のMIC90はPIPCを除き,8∼64 μg/mLの範囲内

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で,PIPCに対しては,耐性株(MIC: >128 μg/mL) が1株検出された。 非ムコイド型 P. aeruginosa 34 株の 15 薬剤に対 する感受性の成績をTable 8に示した。 MIC90が最も良好であったのはTOBの2 μg/mL であり,次いで,GM, ABK, CPFXの4 μg/mLであっ た。その他の薬剤のMIC90は,8∼128 μg/mLの範 囲内であり,GM に対する耐性株(MIC: >128 Fig. 1. ペニシリン耐性肺炎球菌の分離頻度(1989∼2011年度) Fig. 2. エリスロマイシン耐性肺炎球菌の分離頻度(1989∼2011年度)

(7)

μg/mL)が1株検出された。 なお,IPM, AMK及びCPFXのMICがそれぞれ ≧16 μg/mL, ≧32 μg/mL, ≧4 μg/mL である多剤耐 性 P. aeruginosa(MDRP)は検出されなかった (Fig. 3)。 5) Klebsiella pneumoniae K. pneumoniae 21 株の 16 薬剤に対する感受性 の成績をTable 9に示した。 K. pneumoniae に対する抗菌力は,ABPC を除 くいずれの抗菌薬も比較的良好であり,MIC90 0.125∼8 μg/mLの範囲内であった。特に,IPMの 抗菌力が最も強く,0.125 μg/mL で全菌株の発育 を阻止した。一方,ABPCのMIC90は>128 μg/mL であり,耐性株(MIC: >128 μg/mL)が4株認め られた。 6) Moraxella catarrhalis M. catarrhalis 33株の18薬剤に対する感受性の 成績をTable 10に示した。

Table 6. 各種抗菌薬のHaemophilus influenzae(88株)に対する抗菌力

(8)

M. catarrhalisに対しては,ABPCを除き,いず

れの薬剤も比較的強い抗菌力を示し,MIC90はす

べて2 μg/mL以下であった。なお,ABPCのMIC90

は 8 μg/mL であった。MEPM は 0.063 μg/mL 以下 で,IPM は 0.125 μg/mL で全菌株の発育を阻止し た。SBT/ABPC, CAZ 及び MINO は 0.25 μg/mL で

全菌株の発育を阻止した。

2. 呼吸器感染症患者の背景と起炎菌について 呼吸器感染症患者316例の臨床材料から分離さ れた細菌357株すべてについて,その患者背景と 疾患及び起炎菌との関連を検討した。

Table 8. 各種抗菌薬の非ムコイド型Pseudomonas aeruginosa(34株)に対する抗菌力

(9)

1) 呼吸器感染症患者の年齢別分布の推移 呼吸器感染症患者の年齢別分布の推移を2007∼ 2010年のデータとともにFig. 4に示した。 2011年度調査において70歳以上の症例は全体 の52.9%を占めた。 2) 呼吸器感染症患者の疾患別と年齢別分布の推移 呼吸器感染症疾患別の推移をFig. 5に,また年 齢及び疾患別の推移を Fig. 6 にいずれも 2007∼ 2010年のデータとともに示した。 2011年度も細菌性肺炎(59.2%)及び慢性気管 支炎(19.3%)が多く,全体のほぼ8割を占め,例 年と同様の傾向であった。 年齢別では,30 歳未満で細菌性肺炎が 66.7%, 慢性気管支炎が8.3%に認められた。30∼69歳で は,細菌性肺炎が 51.5%, 慢性気管支炎が 21.3% であった。70 歳以上の症例では,細菌性肺炎が Table 9. 各種抗菌薬のKlebsiella pneumoniae(21株)に対する抗菌力

(10)

Fig. 4. 呼吸器感染症患者の年齢別分布(2007∼2011年)

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65.3%, 慢性気管支炎が18.6%であり,両感染症で 全体の8割以上を占め,傾向は例年どおりであっ た。 3) 呼吸器感染症疾患別の分離菌 呼吸器感染症から検出された主な起炎菌の種類 及び頻度をFig. 7に示した。 細 菌 性 肺 炎(分 離 株 数:213 株)か ら は,S.

aureus, S. pneumoniae 及び H. influenzae がそれぞ

れ17.8%, 21.6%及び16.9%分離された。慢性気管 支炎(分離株数:68 株)では,S. pneumoniae が 22.1% 及び H. influenzae が 36.8% であった。気管 支拡張症(分離株数:22株)では,S. pneumoniae の分離頻度が 18.2%, H. influenzae の分離頻度が 45.5%, P. aeruginosa の分離頻度が 22.7% であっ た。 気管支喘息 (分離株数:17 株) では, S. pneumoniae 及 び H. influenzae が 各 々 23.5% 分 離 された。 4) 抗菌薬投与状況と分離菌 呼吸器感染症から分離された細菌について,検 体採取時期を抗菌薬の投与前・後で分け,分離状 況を比較したものをFig. 8に,また検体採取前に 投与されていた抗菌薬の種類別の分離状況をFig. 9に示した。 抗菌薬投与前の症例から多く分離された菌種 は,S. pneumoniae及びH. influenzaeで,その分離 頻度はそれぞれ23.2%及び27.3%であった。次い で,S. aureusが15.4%と多かった。投与前に多く 分離された S. pneumoniae, H. influenzae, S. aureus Fig. 7. 呼吸器感染症疾患別分離菌(2011年)

(13)

は投与後に減少したが,P. aeruginosa は 7.1% か ら26.7%に増加した。 検体採取前にセフェム系抗菌薬が投与されてい た症例 (13例) では,H. influenzae及びP. aeruginosa の分離頻度がそれぞれ38.5%及び23.1%と最も高 く,マクロライド系抗菌薬が投与されていた症例 (20例)では,H. influenzaeの分離頻度が30.0%, S. pneumoniae と P. aeruginosa の 分 離 頻 度 が 各 々 20.0%であった。ペニシリン系抗菌薬が投与され ていた症例は 10 例,キノロン系抗菌薬が投与さ れていた症例は9例,アミノグリコシド系抗菌薬 が投与されていた症例は1例であり分離菌の傾向 をみるには不十分な例数であった。 5) MRSA分離頻度の推移 宿主抵抗性に影響があると考えられる因子・手 術(以下因子・手術)の有無別及び入院・外来別 のMRSA分離頻度の推移をFig. 10に示した。 2011 年度における全体でのMRSA 分離頻度は 39.2% (20/51)であり,前年度 (35.7%)と類似し ていた。因子・手術の有無別では,因子・手術有 りの症例からのMRSA分離頻度は47.5% (19/40), 因子・手術無しの症例では 9.1%(1/11)であり, 因子・手術有りの症例における分離頻度が高かっ た。入院・外来患者別にみると,入院患者からの MRSA分離頻度は45.9%(17/37),外来患者から の分離頻度は21.4%(3/14)であり,例年どおり, 入院患者における分離頻度が高かった。 6) β-lactamase非産生Ampicillin耐性H. influenzae (以下,BLNAR)の分離頻度 H. influenzae 88株について,β-lactamase産生の 有無及びBLNARの分離頻度をFig. 11に示した。 β-lactamase 産生株は 3 株(3.4%),非産生株は 85株(96.6%)であった。また,ABPCのMICが ≧4 μg/mLを示すBLNARは46株(52.3%)が分離 され,前年度(38.9%)より高かった。 Fig. 9. 前投与抗菌薬の種類別分離菌(2011年)

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Fig. 10.  因子・手術の有無別,入院・外来別 Methicillin 耐性 Staphylococcus aureus の分離頻度 (2002∼2011年)

Fig. 11.  β-lactamase 非産生 Ampicillin 耐性 Haemophilus influenzae (BLNAR) の分離頻度 (2002∼2011年)

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III. 考 察

我々は 1981 年以来,呼吸器感染症患者から分 離した細菌の種類及びこれらの薬剤感受性,さら にその患者背景等について調査し,考察してき た1∼29)。今回は,2011 年度の集計結果をもとに 種々考察を加えた。 今回感受性を測定した S. aureus 51 株のうち, MSSAとMRSAは,それぞれ31株と20株であっ た。MSSA に対して,IPM の抗菌力が最も強く,

MINO, CLDM, MPIPC, FMOX, ABK, CTM, VCM, CZOP も 良 好 な 抗 菌 力 を 示 し た。な お, MIC が 128 μg/mL を 超 え る 耐 性 株 が CLDM と TOBで各々1株検出された。 第3世代セフェム系抗菌薬の使用頻度が高まる につれMRSAが増加し30),臨床材料から分離され るS. aureusの60%前後を占めることが報告されて いる31, 32)。近年では,院内感染対策の充実により 減少傾向にあると報告されている33, 34)。我々の 過去の調査でも,2008年度及び2009年度は50% を超えていたが,前年度は 35.7% と低く,今年 度も 39.2% であった。また,抗 MRSA 薬である VCM及びABKに対して,それぞれVCM低感受 性株35, 36)及びABK耐性株37, 38)の出現も報告され ている。2008年度の調査結果ではVCM及びABK のMRSAに対する抗菌力は良好であり,VCMは 1 μg/mL で,ABK は 2 μg/mL で全菌株の発育を阻 止し,2006年度から新たに検討を開始したVCM 耐性菌に有効なLZDの抗菌力も強く,1 μg/mLで 全菌株の発育を阻止した。しかし,2009年度は全 菌株の発育阻止に VCM, ABK, LZD はそれぞれ 2 μg/mL, 4 μg/mL, 2 μg/mL を要し,わずかな抗菌 力の低下がみられた。前年度はいずれも2 μg/mL を要し,今年度は全菌株の発育阻止にVCM, ABK, LZDはそれぞれ1 μg/mL, 4 μg/mL, 2 μg/mLを要し た。したがって,これらの薬剤の抗菌力の低下は, いまのところ明確ではない。 近年,ペニシリンに中等度耐性または耐性を示 すPISPやPRSPの検出率が高まり,耐性化の進行 が問題となっている。今回の調査において PRSP は分離されなかったが,前年度分離されなかった PISPが1株(1.4%)分離された。一方,EM耐性 S. pneumoniaeの分離頻度は年々増加傾向にあり, 前年度同様,今回の調査においてもEM耐性株の分 離頻度は93.2%と高かった。マクロライド系抗菌 薬は外来の呼吸器感染症患者や慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者等において汎用されていることから, 今後も耐性菌の動向に注意していく必要がある。 H. influenzae に対する抗菌力は全般的に強く, 最も強い抗菌力を示した薬剤は LVFX であり, 1 μg/mL で全菌株の発育を阻止し,前年度にみ られた発育阻止に8 μg/mL以上を要した菌株は検 出されなかった。近年,呼吸器感染症における BLNARの増加が問題となっている。我々の調査 では,2002 年から 2006 年までの BLNAR の分離 頻度は11.7%∼22.4% であったが,2007 年 42.0%, 2008 年 50.6%27), 2009 年 43.9%28), 2010 年 38.9%29), 今年度は52.3%と最近5年間で最も高い値であり, 近年,別途報告されている分離頻度の32.9%39) 大きく上回っている。今後も,BLNARの分離頻 度の経年変化に注意する必要がある。 ムコイド型P. aeruginosaに対してはCPFXが最 も強い抗菌力を示し,2 μg/mLで全菌株の発育を 阻止したが,例年に比較して,全般的に薬剤の抗 菌力は低下していた。また,PIPC に対する高度 耐性株(MIC: >128 μg/mL)が 1 株認められた。 非ムコイド型 P. aeruginosa に対する薬剤の抗菌 力は前年度と類似しており,高度耐性株(MIC: >128 μg/mL)はGMで1株認められたのみであっ た。なお,IPM, AMK, CPFX の MIC がそれぞれ ≧16 μg/mL, ≧32 μg/mL, ≧4 μg/mL である多剤耐 性 P. aeruginosa(MDRP)は検出されなかった。 このMDRPは2000年,2004年,2005年,2006年,

(16)

2008年,2009年,2010年に検出されているが,い ずれも1株のみであり,今のところ増加の傾向は みられない。 K. pneumoniaeに対する抗菌力は,ABPCを除き いずれの薬剤も良好であり,例年どおりの結果で あった。特にIPMの抗菌力は最も強く,0.125 μg/mL で全菌株の発育を阻止した。 M. catarrhalis の各薬剤に対する感受性も良好 で,ABPCを除き,いずれの薬剤に対してもMIC が≧4 μg/mLを示す株は認められなかった。 呼吸器感染症患者の年齢別分布の推移では,70 歳以上の患者が約半数を占める傾向は,これまで と変わっていない。また,呼吸器感染症の中で多 くを占める疾患は,細菌性肺炎及び慢性気管支炎 であり,これまでと同様の傾向であった。30歳未 満,30∼69歳,70歳以上の年齢別で患者を分けた 場合でも,この傾向は変わらなかった。また,疾 患別に分離菌を比較したところ,細菌性肺炎では

S. aureus, S. pneumoniae 及 び H. influenzae が,気

管支拡張症ではH. influenzaeとP. aeruginosaが比 較的多く分離された。慢性気管支炎と気管支喘息 では S. pneumoniae と H. influenzae が比較的多く 分離された。 検体採取時の抗菌薬投与時期別での分離頻度で は,抗菌薬投与前の症例からは,S. pneumoniaeと H. influenzaeの分離頻度が高く,両菌種で半数近 くを占め,前年度とほぼ同様であった。抗菌薬投 与後の症例からは,P. aeruginosaが比較的多く分 離された。また,マクロライド系抗菌薬が投与さ れ て い た 症 例 か ら は H. influenzae (30.0%),P. aeruginosa, S. pneumoniae(各20.0%)の分離頻度 が高かった。 最新の感受性データや分離動向は,医療現場に 適切な抗菌薬選択の情報を提供し,院内感染対策 に役立つものと考えている。なお,本調査は, 2011 年度の集計結果報告をもって終了すること となった。 謝 辞 今回の調査にあたって菌株をご提供いただいた 呼吸器感染症分離菌感受性調査研究会の以下の諸 先生,調査にご協力をいただいた先生に厚く御礼 申し上げます。(菌株提供時の所属で記載,敬称 略) 武田英紀・河合 伸・倉井大輔・皿谷 健(杏 林大学医学部第一内科),岡崎充宏(杏林大学医学 部臨床検査医学教室),島田 馨(元 東京大学医 科学研究所),佐藤哲夫(国際医療福祉大学三田病 院),森 健(順天堂大学医学部内科(血液学)), 近藤成美(順天堂大学医学部臨床検査医学科),木 戸健治(順天堂大学医学部附属練馬病院呼吸器内 科),小栗豊子(順天堂大学医学部附属練馬病院臨 床検査部),山本 真(JA北海道厚生連帯広厚生 病院第一内科),井上洋西・山内広平(岩手医科大 学呼吸器・アレルギー・膠原病内科),遠藤重 厚・中舘俊英(岩手医科大学救急医学講座),諏訪 部 章(岩手医科大学中央臨床検査部),青木信樹 (信楽園病院内科),本間康夫(信楽園病院検査 部),工藤宏一郎・杉山温人(国立国際医療研究セ ンター呼吸器科),此崎寿美(国立国際医療研究セ ンター臨床検査部),岸 一馬(国家公務員共済組 合連合会虎の門病院呼吸器センター内科),川畑 雅照(国家公務員共済組合連合会虎の門病院分院 呼吸器科),中森祥隆(国家公務員共済組合連合会 三宿病院呼吸器科),二木芳人(昭和大学医学部臨 床感染症学),住友みどり(横浜市立大学附属病院 臨床検査部),岡 三喜男・小橋吉博(川崎医科大 学呼吸器内科),税田直樹(熊本大学医学部呼吸器 内科),河野 茂(長崎大学医学部第二内科), 原克紀・近藤 晃・松田淳一・桑原路子(長崎大 学医学部・歯学部附属病院検査部),及川 悟(元  山田エビデンスリサーチ検査部) 本調査は武田薬品工業株式会社から提供された 調査費によって実施された。

(17)

利益相反自己申告 著者 後藤 元は武田薬品工業株式会社から資 金提供を受けている。著者 岩 充博は武田薬品 工業株式会社の社員である。

文 献

1)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1981年)。Jpn. J. Antibiotics 36: 29252950, 1983 2)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1982年)。Jpn. J. Antibiotics 37: 12411262, 1984 3)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1983 年)。Jpn. J. Antibiotics 38: 31183144, 1985 4)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1984 年)。Jpn. J. Antibiotics 40: 91116, 1987 5)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1985年)。Jpn. J. Antibiotics 40: 16691697, 1987 6)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1986年)。Jpn. J. Antibiotics 42: 23242353, 1989 7)池本秀雄,渡辺一功,小酒井 望,他:呼吸 器感染症患者分離菌の薬剤感受性について 1987 年)。Jpn. J. Antibiotics 43: 147180, 1990 8)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1988 年)。Jpn. J. Antibiotics 44: 770798, 1991 9)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1990 年)。Jpn. J. Antibiotics 48: 887920, 1995 10)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1991 年)。Jpn. J. Antibiotics 48: 965998, 1995 11)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1992 年)。Jpn. J. Antibiotics 49: 3470, 1996 12)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1993 年)。Jpn. J. Antibiotics 49: 107143, 1996 13)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1994 年)。Jpn. J. Antibiotics 49: 419455, 1996 14)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1995 年)。Jpn. J. Antibiotics 50: 421459, 1997 15)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1996 年)。Jpn. J. Antibiotics 51: 437474, 1998 16)池本秀雄,渡辺一功,森 健,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1997 年)。Jpn. J. Antibiotics 52: 353397, 1999 17)池本秀雄,森 健,猪狩 淳,他:呼吸器感 染症患者分離菌の薬剤感受性について(1998 年)。Jpn. J. Antibiotics 53: 261298, 2000 18)島田 馨,中野邦夫,横内 弘,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 1999 年)。Jpn. J. Antibiotics 54: 331364, 2001 19)島田 馨,猪狩 淳,小栗豊子,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 2000 年)。Jpn. J. Antibiotics 55: 537567, 2002 20)島田 馨,猪狩 淳,小栗豊子,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 2001 年)。Jpn. J. Antibiotics 56: 365395, 2003 21)島田 馨,中野邦夫,猪狩 淳,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 2002 年)。Jpn. J. Antibiotics 57: 213245, 2004 22)後藤 元,武田英紀,河合 伸,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 2003 年)。Jpn. J. Antibiotics 58: 326358, 2005 23)後藤 元,武田英紀,河合 伸,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 2004 年)。Jpn. J. Antibiotics 59: 323354, 2006 24)後藤 元,武田英紀,河合 伸,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て

(18)

2005 年)。Jpn. J. Antibiotics 61: 209240, 2008 25)後藤 元,武田英紀,河合 伸,他:呼吸器 感 染 症 患 者 分 離 菌 の 薬 剤 感 受 性 に つ い て 2006 年)。Jpn. J. Antibiotics 66: 331355, 2013 26)後藤 元,岩 充博:呼吸器感染症患者分離 菌の薬剤感受性について(2007年)。Jpn. J. Antibiotics 68: 118, 2015 27)後藤 元,岩 充博:呼吸器感染症患者分離 菌の薬剤感受性について(2008年)。Jpn. J. Antibiotics 68: 1936, 2015 28)後藤 元,熊谷 滋:呼吸器感染症患者分離 菌の薬剤感受性について(2009年)。Jpn. J. Antibiotics 68: 3754, 2015 29)後藤 元,岩 充博:呼吸器感染症患者分離 菌の薬剤感受性について(2010年)。Jpn. J. Antibiotics 68: 85104, 2015 30)横田 健:MRSAの耐性機構と対策。日本臨 46(特別号):S189S200, 1988 31)宍戸春美:MRSA感染症。化学療法の領域13 S-1: 122, 1997 32)木村美司,吉田 勇,東山伊佐夫,他:種々 の臨床分離株の各種抗菌薬に対する感受性 サーベイランス ―その11996年度分離グ ラム陽性球菌について―。日本化学療法学会 雑誌 46: 324342, 1998

33 HIRAMATSU, K.; H. HANAKI, T. INO, et al.:

Methicillin-resistant Staphylococcus aureus clinical strain with reduced vancomycin susceptibility. J. Antimicrob. Chemother. 40: 135146, 1997 34 MRSA感染症の治療ガイドライン作成委員会 編:日 本 化 学 療 法 学 会,日 本 感 染 症 学 会 MRSA感染症の治療ガイドライン」2013年, 杏林社,東京 35)厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業 JANIS)サーベイランスデータ2013http:// www.nih-janis.jp/report/open_report/2012/3/1/ ken_Open_Report_201200.pdf 36)花木秀明,平松啓一:バンコマイシン低感受 MRSAMu50に対するVCMの抗菌力につ いて。Jpn. J. Antibiotics 50: 794798, 1997 37)鈴木隆男, 藤田欣一, 長町幸雄, 他:

Methicillin-resistant Staphylococcus aureus

Arbekacin耐 性 菌 出 現 に つ い て。Jpn. J. Antibiotics 47: 634639, 1994 38)鈴木隆男:Methicillin-resistant Staphylococcus aureusにおけるarbekacinの高度耐性化につい て。日本化学療法学会雑誌 44: 129135, 1996 39)赤松紀彦,柳原克紀:呼吸器の耐性菌(肺炎 球菌,インフルエンザ菌,マイコプラズマ)。 Geriatric Medicine 50: 13071311, 2012

(19)

Susceptibilities of bacteria isolated from patients with

lower respiratory infectious diseases to antibacterial agents

2011

H

AJIME

G

OTO

Japan Anti-Tuberculosis Association Fukujuji Hospital

M

ITSUHIRO

I

WASAKI

Post Marketing Surveillance,

Pharmacovigilance Department Pharmaceutical Development Division

Takeda Pharmaceutical Company Limited

From October 2011 to September 2012, we collected the specimen from 316 patients with

lower respiratory tract infections in 16 institutions in Japan, and investigated the susceptibilities

of isolated bacteria to various antibacterial agents and patients characteristics. All of 357 strains

that were isolated from specimen

(mainly from sputum)

and assumed to be bacteria causing in

infection, were examined. The isolated bacteria were: Staphylococcus aureus 51, Streptococcus

pneumoniae 73, Haemophilus influenzae 88, Pseudomonas aeruginosa

(non-mucoid)

34, P.

aeruginosa

(mucoid)

9, Klebsiella pneumoniae 21, and Moraxella catarrhalis 33.

Of 51 S. aureus strains, those with 2 μg/mL or less of MIC of oxacillin

(methicillin-susceptible S. aureus: MSSA)

and those with 4 μg/mL or more of MIC of oxacillin

(methicillin-resistant S. aureus: MRSA)

were 31

(60.8%)

and 20

(39.2%)

strains, respectively. Against MSSA,

imipenem had the most potent antibacterial activity and inhibited the growth of all strains at 0.063

μg/mL or less. Against MRSA, vancomycin showed the potent activity and inhibited the growth

of all the strains at 1 μg/mL. Linezolid also showed the great activity and inhibited the growth of

all the strains at 2 μg/mL. Carbapenems and penems showed the most potent activities against S.

pneumoniae and panipenem inhibited the growth of all the strains at 0.125 μg/mL. Imipenem and

faropenem also had a preferable activity and inhibited the growth of all the strains at 0.5 and

1 μg/mL, respectively. In contrast, there were high-resistant strains

(MIC: >128 μg/mL)

for

erythromycin

(53.4%)

and clindamycin

(35.6%)

. Against H. influenzae, levofloxacin showed the

most potent activity and its MIC

90

was 0.063 μg/mL or less. Ciprofloxacin showed the most

potent activity against P. aeruginosa(mucoid)and inhibited the growth of all the strains at 2 μg/

mL or less. Against the non-mucoid type of P. aeruginosa, tobramycin had the most potent

activity and its MIC

90

was 2 μg/mL. Against K. pneumoniae, imipenem had the most potent

activity and inhibited the growth of all the strains at 0.125 μg/mL. All the antibacterial agents

except ampicillin generally showed a potent activity against M. catarrhalis and the MIC

90

of

them were 2 μg/mL or less.

The majority number

(52.9%)

of the patients with respiratory infection was aged 70 years or

older. Bacterial pneumonia and chronic bronchitis accounted for 59.2% and 19.3% of all the

respiratory infection, respectively. The bacteria frequently isolated from the patients with

bacterial pneumonia were S. aureus

(17.8%)

, S. pneumoniae

(21.6%)

, and H. influenzae

(16.9%)

. H. influenzae

(36.8%)

and S. pneumoniae

(22.1%)

also were frequently isolated from

(20)

the patients with chronic bronchitis. The bacteria frequently isolated from the patients were S.

pneumoniae

(23.2%)

and H. influenzae

(27.3%)

before administration of the antibacterial

agents. The bacteria frequently isolated from the patients previously treated with cephems were

H. influenzae and P. aeruginosa, and the isolation frequencies were 38.5% and 23.1%,

respectively. The bacteria frequently isolated from the patients previously treated with macrolides

were H. influenzae, the isolation frequencies were 30.0%.

Table 3 に, MPIPC の MIC が ≧4 μg/mL の 株
Table 4.   各種抗菌薬のMethicillin 耐性Staphylococcus aureus  (20株) (Oxacillin, MIC: ≧4 μg/mL)
Table 6. 各種抗菌薬の Haemophilus influenzae(88 株)に対する抗菌力
Table 8. 各種抗菌薬の非ムコイド型 Pseudomonas aeruginosa(34 株)に対する抗菌力
+6

参照

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