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勤労者の心のケア意識とメンタルヘルス経験との関連に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)勤労者の心のケア意識とメンタルヘルス経験との関連に関する研究 専攻   学校教育学専攻 コース 臨床心理学コース. 学籍番号   M08078C 氏名     出違 蘭 【目的1.  産業分野においては、心の病での休職者の増加、 自殺者の増加などの実態があり、勤労者の心のケ アヘの対応が急務となっている現状がある。そう. カウンセリングは人問関係や仕事上生じる悩みについて解決す. いった状況を受け、外部EAP(Emp1oyee. カウンセリングがもっと普及し気楽に利用できるようになれば. AssistanceProgram)機関を活用し、精神科疾患 予防、自殺予防を日的としたメンタルヘルス対策 に取り組む企業が増えている。そこで、本研究で. ヌい。. は以下の3点を検証し、外部EAP機関や企業が 職場のメンタルヘルス対策に取り組む上での有. 表1 心のケア意識尺度項目(』部抜粋). 驤齒浮ニなる。. ストレスマネジメントはうつ状態を未然に防ぐのに有効と思う。 カウンセリングは誰もが必要な時代になっている。 カウンセリングは、日常生活に役立つとは思わない。 心のケアとはどうすることなのか具体的なイメージが湧かない。. 効な知見を得ることを目的とする。. 1)勤労者の心のケアに対する意識の実態を把握 するとともに、それを活用し、勤労者の心のケア 意識をはかる尺度を作成する。(予備調査). 2)予備調査で作成した尺度をもとに勤労者の心 のケア意識の傾向を把握する。また、その心のケ ア意識にメンタルヘルス経験が与える影響につ いて検証する。(研究I). 3)自発的な利用ではなく、会社関係者から勧め られてEAPカウンセリング利用に至ったクライ エントを対象にインタビュー調査を行い分析す ることにより、カウンセリングを利用することに 関しての意識プロセスを検証する。(研究皿)         【方法と結果】. 予備調査. 1)方法  2010年2月∼4月の間、外部EAP機関(H杜) に調査協力の依頼を行う。顧客への研修実施時に 勤労者の心のケアに対するイメージ調査を自由 記述式で実施。. 質問紙の内容構成 ①「メンタルヘルス研修」、②「ストレスマネジ  メント」③r心理カウンセリング」④r心のケ  ァ」 について思うこと、感じること、考える  こと 他、基本属性(性別、年齢、役職). 2)結果. 研究I 1)方法 2010年10月∼12月中旬頃までの間、勤労者を 対象に質問紙調査を実施する。外部EAP機関(H 杜)に調査の協力依頼を行い、企業での研修実施 時に参加者へ協力のお願をした。結果、8件の研 修時に協力を得、263名からの回答が得られた。 質問紙の内容構成 フェイスシート、予備調査で作成したr心のケア ヘの意識尺度」14項目、ストレス自覚度2項目、 メンタルヘルス経験の有無を間う4項目。. 2)結果 回収したものから4項目以上欠損のあった1件を 除いた262名を分析対象とし最尤法、プロマック ス回転による因子分析を行った。因子負荷量が.35 以上を有することを条件とし、それ以外の項目は 除外した。その結果、14項目のうち、2項目が除 かれ12項目の尺度を構成した。その12項目で因 子分析をした結果3因子解を採用し、各因子に対 しては、因子項目の内容からくポジティブ意識× ネガティブ意識×わからない〉と命名した。内的 整合性を検討するために各下位尺度のα係数を 算出したところ,くポジティブ意識>α=.76、くネ.  勤労者65名(男性58名、女性7名。A社26. ガティブ意識>α=.82、くわからない>α=.66と. 名、B社28名、C社11名分回収)から得られた. なった。回転後の因子負荷量を表1に示す。なお,. 自由記述をKJ法にて分類し、勤労者の心のケア 意識をはかる尺度項目(全14項目)を作成した。. 回転前の3因子で12項目の全分散を説明する割 合は61.47%であった。. 一88一.

(2) 腱験がある1グループの方が腱験がない1グルー 因子パターン). 項目内容         I  1I  皿 a7. カウンセリングは人問関係や仕事上生じ. .83. .19. 一.02. .79. 一.06. 一.01. .58. ・.06. ・、04. る悩みについて解決する一助となる。 a8. カウンセリングがもっと普及し気楽に利 用できるようになれば良い。. a9. ストレスマネジメントはうつ状態を未然. .44. 一.03. ・.08. .40. ・.10. .12. を話せる。. a12 ストレスをコントロールするカは仕事の. 明らかとなった。. 研究皿. に防ぐのに有効と思う。 a14 カウンセリングではだれにも話せない事. プよりも、有意に心のケアヘのくポジティブ意識> が高く、く心理カウンセリング利用>の1経験があ る]グループの方が腱験がない1グループよりも 心のケアヘのくポジティブ意識>が高いといえる 結果となるなど、「心のケア意識」と「性別」喉 職」「メンタルヘルス経験の有無」との関連性が. 上でも大切だ。. a3. メンタルヘルス研修は、私には必要無い。. .06. .85. .06. a4. カウンセリングを受けるのは精神的な病. .15. .59. .19. 1)方法  2010年4月∼6月の間、EAPカウンセリング を人事部、もしくは管理者からの勧めをきっかけ に利用した経験のある方のうち、インタビューを 行うことが体調的に問題の無い状態であること が確認でき研究への同意を得られた方8名(D社. 4名、E社2名、F社1名、G社1名)に半構造 化面接を実施。面接の様子は録音を取り、その後 逐語記録とし修正版クラウンデッド・セオリー・. 気を患っている人だけというイメージが ある。. a13 カウンセリングを受けてみたい. .23. ・.54. .12. アフロ]チ(Modi丘ed Gromded Theory. a1. 130. ・.52. .12. Approach)の手法にて手質的分析を行う。. カウンセリングは誰もが必要な時代にな. 2)結果. っている。. a5. カウンセリングは、日常生活に役立つとは. 一.33. .41. .15. .07. ・.O1. .84. ・.18. .エO. 思わない。. a11 心のケアとはどうすることなのか具体的. なイメージが湧かない。 a10 他者の心のケアには貢献のしようが無い。. 分析の結果、最終的に採用した概念は39、カテゴ リー8、サブカテコリー4となり、以下のよう結果 図が得られた。                ・ウ影響ω方向 ■量含』 ■サヲカテゴー』一1 ■士〒コリー】. .49.          肺ウシセ1」シグ制用.=つながる.                  ;  肺ウ地Iルケ引用を□■寸4■田】. 1鼠11二11⇒燃観測二≡11灘讐舳. な一1戴鐡ド  各因子と性差による独立サンプルによる下検定 を行った結果、各因子において1%水準で性別に よる有意差がみられた。また、各因子を従属変数 とし、役職を固定因子として一元配置分散分析を 行った結果、くわからない>では、グループ間に有 意差はみられなかったが、くポジティブ意識>、く ネガティブ意識〉においてグループ間に差がある. 結果となった。それをふまえ、TukeyのHSD法 による多重比較を行ったところ役職においては、 くポジティブ意識>において、[係長・主任1と1役職. なし】の間に0.1%水準で差があることが分かった。 くネガティブ意識>においては[課長・課長代理1と. 1役職なし]の間に5%水準で差があり、[係長・主 任1と[役職なし1では0.1%水準で差があることが 分かった。また、くメンタルヘルス研修の受講>の. 一89一. 「農鰯繍河.  ■削,カウンセI』=’ク記6一.  一心ωケア曲■害,謁する識』. 1【アクセスOLやす劃賞用.時間阯.  ■白対自身吉富■握する認■凹. 1m㎜ 1陀舳肌舳』.  ■自己害責定する繧順』 暇心して自分害奏■し,1土止由て貰う繧劇. 【肺ウーセIルケヘω売01. 11輸■^帥桃ル榊眺1. 1鰯繍炸舳≡. ■●ム・’^ル。刈外・テ刈外I rコミュニトション。去切さ宕藺■3. 艘灘丘舳舳伽 聖搬鰯脇蜥榊 雛協鰯ト榊なア舳. 仰中入伽1〃ト・宇刈外11 一蟷■吃橋■し役』. r白竈ω危植に封する介入』. ㎜還境へω■きがけ』 ■視野書広1fて考え利●会。●劇 i選標I=よる鵯1』. 躍織 国1 輸労者ωガウンセールグω利用1:封する醐、冒認のプロセス.         【総合考察】.  心のケア意識の実態と、心のケア意識と性別、 役職、メンタルヘルス経験の有無との関係性が明 らかとなった。各職場における実態を把握し、よ り有効な対策を検討する為に生かしていきたい。             指導教員 冨永良喜.

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