パフォーマンス課題の有効性と評価のあり方に関する実践研究-小学校理科の授業を通して-
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(2) 語力」とは,事実をしっかりととらえ,根拠. であるかどうかも検証した。レポートや報告. に基づいて結論を導き出しまとめたり,説明. 書から記述する力をルーフリックを用いて評. したり,報告したりするカ等であることを明. 価した結果,約85%の児童に「言語力」が身. らかにした。. についていることが明らかとなった。さらに,. 第3章では,「活用型」における活用する力. 第4章と同様に,知識習得と概念形成に対す. や「言語カ」といったカを評価するためのル. る有効性を検証した。その結果,概念地図法. ーフリックによる評価について整理した。特. では,約67%の児童に概念が形成されたこと. に,「特定課題ルーフリック」や「予備的ルー. が示された。また,パフォーマンス課題を与. フリック」の作成手順を示した。そして,評. えていない単元の客観テストとの比較分析を. 価に際して,ルーフリックの信頼性を確保す. 行った。対応のあるt検定を行った結果,. るためにモデレーションが必要であることを. pくO.01で有意差が認められたことから,知識. 指摘した上で,その手続きを示した。. を習得するのに有効であることも示唆された。. 第4章では,パフォーマンス課題が知識習. 4. まとめと今後の課題. 得や概念形成に対して有効であるかを小学校. 本研究では,パフォーマンス課題に取り組. 6年理科r生物とかんきょう」の単元での実践. むことによって,学んだ知識・技能を活用し. を通して検証を行った。まず,単元における. てまとめ,理解を深めることに有効であるこ. パフォーマンス課題を明らかにし,学習活動. とが示唆された。また,パフォーマンス課題. の概要を説明した。そして,概念地図法によ. の成果物を記述式の作品にすることによって,. って,学習前後での概念形成比較の結果,理. 「言語力」を高められることが明らかになっ. 解できていると評価された児童は,全体の約. た。同時に,知識を習得し,概念を理解し相. 16%から約72%となり,理解に有効であるこ. 互に関係付けさせることもできることが実証. とが示唆された。また,パフォーマンス課題. できた。. を与えていない単元の客観テストとの比較分. 今後の課題として,以下4点が挙げられる。. 析を行った。対応のあるt検定の結果,pく0.01. 第1は,時間確保の問題から,どの教科のど. で有意差が認められたことから,知識を習得. の単元でパフォーマンス課題を用いることが. するのに有効であることも示唆された。. 有効であるか検討していく必要がある。第2. 第5章では,小学校6年生「大地をさぐる」. は,発達段階での活用のとらえ方を明らかに. の単元で手順に従い,パフォーマンス課題を. し,活用の状況を組み込んだルーフリックを. 設定した。このパフォーマンス課題を単元に. 作成することが重要であると考える。第3は,. 位置づけ,学習展開の構想を明らかにし,実. 現実生活の問題をパフォーマンス課題にどの. 践の各段階における経過の概要を示した。. ように組み込むかを検討していく必要がある. 単元に位置づけたパフォーマンス課題に取. だろう。第4は,発達段階での「言語力」の. り組むことで,「活用型」の学習と成り,思考. 系統表を検討する必要がある。. 力・判断力・表現力等の高次な学力が身につ. 以上のことを今後究明していきたい。. くのかをルーフリックを基に検証を行った。. 主任指導教員 米田 豊. その結果,約75%の児童が学んだ知識・技能. 指導教員 永田智子. を活用してまとめ,理解できていたことが明 らかになった。また,「言語力」の育成に有効. 一575一.
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