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編集機能を活用してつくるデジタル教科書 小学校理科単元を対象におこなう女子学生の試み

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Academic year: 2021

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編集機能を活用してつくるデジタル教科書

小学校理科単元を対象におこなう女子学生の試み

Using The Material Compilation Features of Digital Textbook

A Study on Female pre-service students Teaching Elementary Science 圓谷 秀雄

Hideo TSUBURAYA 東京女子体育大学・短期大学

Tokyo Women’s College of Physical Education Tokyo Women’s of junior College of Physical Education 【要旨】 デジタル教科書を利用することが具体的になり、デジタル教科書に関心が高まって いる。デジタル教科書の導入が行われることを想定し、教員養成課程の学生がデジタ ル教科書の特徴を知り、活用できるようになることを期待されている。そこで、デジ タル教科書の特徴を知り、利用できるようになることで理科指導に対する負担感を減 少させることを期待して行った研究である。 【キーワード】 教員養成 小学校理科 映像・動画 デジタル教科書

1.はじめに

小学校教員養成課程の学生で、電子黒板 やデジタル教科書で指導を受けた経験の ある学生は非常に限られている。教育実 習で電子黒板を使用した指導を参観して、 初めて電子黒板の存在を知る学生が多い。 そこで、デジタル教科書を用いて教材研 究を行い、デジタル教科書の特徴と使用 法を学んだ。

2.本研究のねらい

単にデジタル教科書の特徴を知り使用 できるようになるだけでなく、授業で指 導をするために利用する資料の作成を試 みた。 教材研究で、デジタル教科書を用いて 観察・実験の方法や技能を学び、観察・ 実験を自力で行うことができると考えた。 同時に、自分が指導する場面で利用した い資料がない場合、自作・編集して利用 できるようになることを期待した。

3.学生の実態

小学校の現職教員は理科指導に対する 苦手意識があり、授業の指導に負担感が 強い。学生も同様で、理科を不得意な教 科ととらえている。電子黒板やデジタル 教科書の教育現場への導入をきっかけに、 機械操作が不得意な学生が、理科指導へ の取り組みに消極的にならないよう、デ ジタル教科書の特徴と利用方法を指導を する必要があった。

4.研究の経過

デジタル教科書の実物に触れる機会が ないために、はじめに紙ベースの教科書 を教材研究に利用した。その後に、デジ

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タル教科書の操作方法を学ぶ時間を確保 した。紙ベースの教科書と同様の使用方 法だけでなく、拡大・縮小、並び替えや 資料などがあることを知り、自分の授業 に活用できる機能を指導に取り組ように した。

5.

教材研究

(1)学生の情報収集法 対象とした女子学生は指導のためにわ からないことに関する情報は図書・文献 などの紙資料よりも、スマートフォンや ネット検索を利用することが多い。た だ、必要な情報を得るための検索には時 間が必要であった。 (2)小学校理科4年「とじこめた空気 と水」(東京書籍) この単元の主な活動は、ビニル袋一杯 に入れた空気の手触りと、空気でっぽう に空気・水を入れでピストンを押したと きの反撥の様子を調べることである。こ の活動を通して、空気と水の違いを学ぶ 単元である。 (3)教材研究の手順 ①学習指導要領で単元のねらいと内容を 理解する。 ②教科書の内容を分析 ・教科書の内容を分析し、単元全体の問 題解決の学習の流れを調べる。観察・ 実験を含めた学習活動を学ぶ。 ・教科書にしたがって、載っている観察・ 実験の活動を学生自身が行う。このと き、観察・実験についてはデジタル教 科書にある参考資料を利用する。 ・指導に必要な資料を収集する。 ③学習指導要領の分析とデジタル教科書 を参考にして行った観察・実験の活動 の結果から、授業の指導計画を立てる。 ・単元全体の学習指導計画を立案する。 ・授業で指導するときの観察・実験を検 討して、活動内容を決める。 ・授業の学習指導案を作成する。

6.デジタル教科書の活用

(1)観察・実験の動画 紙ベースの教科書の観察・実験を学生 が自分で行うときに知識不足や技能が不 十分なことが原因で、期待するような結 果が得られないことが多い。また、安全 指導の面からも、問題が生じる場合があ る。ところが、デジタル教科書の動画資 料を活用すれば、観察・実験の具体的な 方法が理解できるので、理科に対する知 識が不十分な学生にも教材研究を進める ことが可能である。 (2)資料の活用 授業で指導をするときに、教科書通り の行う場合はあまりない。むしろ、多少 でも自分で工夫をし、指導を行うことを 学生は学んでいる。 授業で利用できる資料の収集や編集の しやすさが紙ベースの教科書とデジタル 教科書のどちらを利用するかを選択する ポイントとなる。 (3)授業準備と指導場面 授業の準備のためにデジタル教科書を 使用すると、指導内容に加え観察・実験 の方法が動画でもあり、指導のための資 料が揃っているので、教材研究の負担が 軽減されることが指摘された。 学生は授業の指導の手順を児童の示す ときに、具体的な観察・実験の活動を動 画で提示すると児童にわかりやすく確実 に伝えるので、使用したいと考えている。 学習のまとめの場面で行った活動を確 認し、学習を共有することに効果を上げ ることが期待できると肯定的である。 (4)操作の簡易化 学生が授業で活用したい機能は基本的 なものである。デジタル教科書の利便性 を実感でき、しかも操作が容易なものが 求められる。 20 JSDT年次大会発表原稿集(第5号,京都,2016)

参照

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