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若年者就職支援施設における若者へのまなざしの地域間比較

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(1)若年者就職支援施設における若者へのまなざしの地域間比較 新谷. The. View. to Young. through. Person. the Comparison. 康浩. in Facilities for Youth. between. Employment. Administrative. Support. Divisions. はじめに一. 1. 近年、フリーターやニートが増加したという認識の下で、わが国では若者を職業につかせるため のさまざまな方策が打ち出されている。このような背景として若者自身が変化したという認識の議 請(1)もあるが、その一方で就業構造の変化などマクロな変化が若者自身の職業生活への参入に大き く影響していることは見逃せない(2)。またこのようなマクロな変化は、学校を卒業しても就職でき ない人が増加していることにみられるように、学校を卒業すれば直ちに職業生活に参入するという ライフコースに対するわれわれのイメージを揺るがしつつある。. もっとも、このように学校から職業-の移行が間断なく行われてきたというのはきわめて日本特 殊な状況であった。苅谷(1991)によると,高卒者の場合、就職協定、一人I-社制、実績関係とい った高卒に特有の制度・慣行が行われていた。大卒の場合もアメリカやイギリスと比べると学校を 介した就職が多かった。特に、学校から職業-の移行期間に着目すると、日本では高卒も大卒も卒 業後3、ケ月以内に就職したものが9割近くに達した一方で、アメリカやイギリスでは日本に比べて 学校を離れて3ケ月以上経ってから就職したものも少なくなかったという。また苅谷・菅山・石田 (2000)は、戦後の中学校と職業安定所との連携によって中卒就職指導のしくみが作り出されてき た過程を詳細に分析することによって、わが国で学校から職業への移行が間断なく行われるように なってきたプロセスを明らかにしている。. このように学校を卒業したら直ちに就職することが戦後日本でみられた特殊な状態であるとすれ ば、学校卒業後ただちに就職しなければならないという考え自体もその状況の下でうまれてきたも のであるといえよう。そして学校から職業-の移行が制度化される中で、卒業後すぐに就職するこ とが当然であるというまなざしも強められていったと考えられる。換言すれば、卒業後すぐに就職 することが当然というまなざしは、戦後日本において学校から職業への間断なき移行が制度化され るとともに常識化されてきた考えに過ぎないといえよう(3)。しかし卒業後すぐに就職する若者が当 然視される一方で、就職することが忌避された若者も存在した。拙稿(2005)によると、学校から 職業への間断なき移行が完成していた60年代から70年代においても、女性、定時制高校出身者、結 核感染者(治癒者を含む)、左傾学生、在日朝鮮人などが就職することは当時の企業から忌避されて いた。. このように考えると、誰が就職すべきと考えているか、その場合どのような就職であれば(企業 への正規雇用就職だけでなく)望ましいと考えられるのかということは、社会状況によって異なる 相対的なものであると考えることができるだろう。 ところでわが国の若年者就職支援対策(4)は、地域によって行われている活動内容に違いがあると.

(2) 52. 新谷. 凍浩. はいえ,基本的に国家レベ)レの主導によって行われてきたo. しかし望ましさが時代によって異なっ. ていたように、それぞれの地域によっても、どのような働き方が望ましく、どのような働き方が望 ましくないのかというまなざしが異なるのであれば、全国自勺な対策によって行われるそれぞれの地 ・域の若年者就職支援対策が、その地域の実情にとって妥当なもq)となるかどうかは疑わしい.本稿 が若年者就職支援対策に着目して地域間比較を行うのはこのためである。. 一以下でまず若年者就職支援対策と、関連する先行研究を整理し,次に若年者就職支援施設のデー タをもとに分析を行うoそれを踏まえて地域によって若年者の就職に対するまなざしが異なってい るのかを考察してみたし?0. 近年の若年者就職支援対策の概略. 2. 以下で、まず近年の若年者就職支援にかかわる中心的政策である「若者自立・挑戦プラン」の概. 要をまとめ,次にその施策をすすめ、る施設として想定されているジョブヵフェ、ヤングハローワク、ヤングジョブスポット、などの概要をまとめる(5)0 「若者自立・挑戦プラン」. 2.I. このプランは、当面3年開を目標として、若年失業者等の増加傾向の転換を目指しているo. これ. は平成壬5年6月に、経済産業大乱厚生労歯大臣、文藻科学大臣、経済財政政策担当大臣が、若者 の能力を向上させ、その就業を促進させるプランとして策志されたo具体的取り組みとして、. ①経. 済産業省、厚生労働省、文部科学省の連携によって、地域ごとに民間活用によって若者にきめ細か く雇用関連サービスを提供するワンストップサービスセンター事業、. ②企業実習と教育訓練を組み. 合わせた日本版デュアルシステム事業などやゞ挙げられるoこのうち、ワンストップサービスセンタ 「若者自立・挑戦プラン」の中核的施策と位置づけられている。このワンストップサービスセ. ーは、. ンターの通称がジョブカフェである。 ジョブカフェ. 2.2. ジョブカフェは、都道府県が設置する若年者向けの雇用関連サービスを提供する施設である。学 生職業センターなどがジョブカフェに転換したものもあるDまた,ハローワ-クを併設し、若年者 に対する職業紹介を実施するものもある。 ジョブカフェほ興が設置主体であるが、そのうち特徴的な事業を手厚く支援するため、経済産業 省は、このうち15のモデル地域において、よりきめ細かい事業を民間に委託している。その際の選 定基準は以下の5点である。 1若年雇j馴葡勢が厳しい. 2.3. 2. 若年者就業問題が地域の産業宮古力に影響を与えている. 3. 雇用対策と産業振興策,教育が十分に連携している. 4. 特色ある事業である. 5. 予算の適正な親行が可能. ヤングハロ-ワーク/ヤングワークプラザ. もともとハローワークは職業紹介を行う施設であるが、そこでは中高年の再就職を行うことが多.

(3) 若年者就職支援施設における若者-のまなざしの地域間比較. いため、若年求職者(おおむね30読まで)対象に特化したハローワークがつくられた。現在、東京、 神奈川、愛知、大阪、兵庫に設置されている。ここでは、求人情報の提供、個別の就職相談や職業 紹介のほか、各種セミナーや講座を実施している。職業解説ビデオなどの職業情報の閲覧もできる。. ヤングジョブスポット. 2.4. ヤングジョブスポットは、若者の職業意識を高めるため、大都市や繁華街において、フリーター 等の若者が集まり、相互に職業についての話し合いや職業に係る諸活動を行うための場としてらく られた。設置者は雇用能力開発機構である。. 「若年者キャリア形成支援事業実施要領」によると、ヤ. ングジョブスポットの対象は原則として30歳までの若年者であって、アルバイト又はパートとして 雇用されているもの、あるいは無業者であり、かつ就職活動のきっかけがない者、就職のために何 をしてよいかわからない者又は公共職業安定所等公的機関を利用することに跨精しているものとな っている。. ヤングジョブスポットは、雇用・能力開発機構が重点的に支援策を講じる都道府県に設置されて いる。活動内容は、職業紹介以前の段階にあるものに対して職業意識を持たせ、簡単なキャリアコ ンサルティングを実施し、公共職業安定所による職業相談・職業紹介、あるいは職業訓練に誘導す ることである。. 2. 5. 学生職業総合支援センター/学生職業センター/学生職業相談室. 各都道府県に1箇所設置されている大学生、短大生,専門学校生等を対象としたハローワークで ある.ジョブカフェに併設している場合は、若年者を幅広く対象とした職業紹介を行っている. 3. 先行研究 ここで先行研究をレヴューするのは,地域によって若年雇用状況が異なる背景を考察するためで. ある。またそれによって、若年者就職支接に関して機会の不均衡がないかどうか、あるいは、妥当 な対策がそれぞれの地域ごとに立てられているのかを検討する手がかりを探るためである。 まず、実際に地域によって若年者の雇用状況がどのように異なっているのかを確認しておきたい。 丸山(2004)は、地域によって重要な若年雇用の問題が異なると主張した。その際、地域によって 異なる点として丸山が挙げているのは、第一に無業者比率と非正社員比率のプロット、第二に新卒 フリーターと離職フリーターのプロットであり、そのプロットの位置によって重点を置くべき対策 が異なると指摘した。これによって、各都道府県が若年雇用に関しておかれている状況を捉えるこ とはできる。しかしそれだけでは,その違いがおこる背景を探ることは難しい。 では地域による若年雇用、とくに無業率の遠いをどうみればよいのであろうか。勇上(2005)は、 性、年齢、学歴の人口属性をコントロールした上で地域間の無業率格差を検討し、その結果、無業 率の都道府県格差には失業率格差と正の相関があったという。さらにまた失業率が高い地域は求職 意欲も喪失されており、そのことから地域労働市場の悪化が若年者のニート増加の要因のひとつに なっていることを指摘している。勇上の知見はマクロに考えれば想定できる結果が地域間格差のレ ベルでも生じることを示しているといえよう。 また、太田(2005)ち,若年労働市場の特性を都道府県レベルで検討している。太周によると、 若者の地元志向が強まったために、求人が少ない県で若年失業率を抑制する効果のあった県外就職. 53.

(4) 新谷. 54. 康浩. が減少したoその背景に、全国的な若年求人の減少が若者の優良な就我先を減らしているという。. さらに若年求職者の希望職種が、地域繭の経済環境の違いによって異な?ていることを明らかにし ている。このような点を踏まえて,太田は若年雇用対策を行う場合には、国レベ)レの一律なものよ りも地域に適合し、地域の人が参加する形態が望ましいと主張している`。このように全国的な若年 求人の減少がもともと若年求人の少なかった地域にも地元思考の高まりという間接的な形で影響を 与えているというのは注巨=こ催する知見であろうoまた、太田が指摘するように、地域に適合した 形態が望ましい′のはいうまでもないoしかし地域の労働市場に適合したプログラムを作成する際に のみ地域の特性を踏まえるというように、手段のみを地域特性に対応させるのであれば、望ましい 目標は地域ごとに違いがないということであろうかoかりに、望ましい大目標があるとしてもその 大目標をめざす小目標は働ケ人によって異なるoそれがこの地域の若年雇那那堅を考える上でも見 逃せないのではないだろうかo. これを具体的にイメージするために、たとえば、学校数育の例から考えてみたいoたとえば特定 の学校の教育目標が「豊かな人間性の形成」というものであるとすれば∴その大目標に反対する者 「人間性」を何ではかるかと はほとんどないと思われる。しかし、何をもって「豊か」と捉えるか、 いう点は、個々の教員や学校関係者それぞれ異なる認識を持っているa これと同様に、 「働かなければならない」という目標があったとしても,どのような働き方であれ ば許容できるのか、いつまでに働桝ざ許容できるのかというように、若者の就労に対するまなざし も地域によって異なると考えられないだろうか鳩)。若年就労が容易な地域とそうでない地域、就労. する場合にどのような就労形態が主体となっていぇかによって、まなざしも異なっているのではな いだろうか(,本稿では直接この間題を穣うことはできないが、それを探る第一段階として、就労支 援を行う施設が発信しているメッセ-ジから,若者に対するまなざしが地域によって異なっている のかどうか探ってみたい。. 分析. 4 4二1. テさ-タについて. 以下の分析で用いる母集団は、現時点で存在する若年者就職支援施設である。このリストを作成 するため,まず教立行政法入労働政策研究・研修横輯のホームページの中にあるサポーターズーネ ット(都道府県例文授窓口一覧2005.06.20現在)ミ7jを手がかりに、各都道府県で設置されている若年 者就職支援施設をホームページ上から検索した.このホ-ムペ∵ジを辛がかりとしたのほ、上記に 示したさまざまな若年者就職支援対策に該当する施設を網羅しているホームページであり、データ 作成の手がかりとするにはもっと,も妥当であると考えたためであるoまた、硯時点で設置済みの施 設をサンプルとしてよいのかという問題も考慮する必要があるoこれについては、施設が増設中の 時期であれば地域特性を施設の分析から行うのはデータ上、早期に作られた施設に偏ることになる が、設置予吏の施設がほぼ出蟻ったとすれば、それを分析することで地域における若年就職支援対 策にみる若者へのまなざしを見ることも可能であろう。若年者就職支援施設の中でも、ジョブカフ ェについては、昨年度から3年間の計画なので、ジョブカフェについてはほぼ出揃っていると考え られる。他の種類の施設についでもかなり整備されたとみてよいのではないだろうか。そ-のため、 現時点で設立済みの施設を分析することは可能であると判断した。 なお、検索の過程で各県のサテライト等も含めて調査サンプルをつくるこ1とにしたため、サボ-.

(5) 若年者就職支援施設における若者-のまなざしの地域間比較. 55. ダーズ・ネットに掲載されていたのは137件であったが、調査サンプルとなったのは187件となった(8)o この調査サンプルは,現時点でホームページから検索できた若年者就職支援施設を網羅したため, ほぼ母集団と対応していると考えられる。 次に、分析項目として取り上げたものについて説明する。第一に、中心的な機能によって施設を 分類した(分類1)。また、サテライトかどうかによっても分類した(分類2)。第二に、各施設の 村象者で区分した。新卒予定者はこれまで新規学卒労働市場として独自の労働市場が存在してい た。そのため、新卒就職(卒業後1年以内の第二新卒を含む)を想定している学生を対象に含んで レナるかどうかによってタイプわけを行った○同様に、転職希望者も職業経験があることから独自の 労働市場をもつ場合があり、これを村象に含んでいるかどうかによってもタイプわけを行った。ま た、一般に若年者といった場合、. 30歳までを想定する場合もあれば、. る。そのため、年齢層を広く捉えているかどうかを見る指標として、. 30代前半までを含む場合もあ 30歳以上を対象に含むかどう. かをタイプ分けの指標に加えた。さらに、若年者就職支援施設がつくられるようになってきた背景 として,フリーターの増加が挙げられるため、フリーターを対象にしているかどうかも指標の一つ にした。もっとも、実態が同じであったとしても、対象者をフリーターと呼ぶか,別の呼称(たと えば無業者など)を使うかは地域性が考えられる。そのため実際にはフリーターに該当する人を想 定しながらフリーターを対象とは書いていない可能性も考えられる。第三に、若年者就職支援施設 の特徴を捉える指標として、職業紹介を行っているかどうか、及び職業適性診断を行っているかど うかを用いた。職業紹介については、職業紹介を行っていると記載があったもの、及びハローワー. ク設置の有無から判断した。職業適性診断については、同様の活動を行っていると考えられるもの が職業適性診断を行っている施設と判断した(f')0 ここで用いた指標を作る際に、. 「対象とする」に分類するかどうかは、あくまでもホームページ上. での記載に基づいている。それゆえに、ここでは「扱い末掲載」というカテゴリーも分けて分析す ることにした。とはいえ,現実には対象以外の者が利用する可能性もありうる。このような現実に. どこまで対応しているのかという問題は個々の施設に詳しく調査することによって見ていく必要が あるだろうが,ここでホームページ上での記載に着目したのは、個々の施設が対象者に対してどの ようなまなざしをもっているか、それが公式に発信されたメッセージの中から捉えるためであるo. 4.2. 基本的特徴. まず表1から調査サンプルとなった若年者就職支援施設について基本的な特徴をみてみようo分 類1は若年者就職支援施設を基本的な機能別に区分したものである。それによると、ヤングハロー ワークが49ケ所(1())、ジョブカフェが110ケ所、ヤングジョブスポット15ケ所、その他13ケ所となっ ている。. 「その他」に含まれているものの中には、上記の施設をまとめた上部組織となっているもの. も含まれている(ll)。また都道府県単位で施設をおく場合には、その施設から遠い場所にサテライト を設けているところもある。分類2は、サテライトに該当する施設を区分したものである。それに よると、サテライトは59ケ所である。. 次に対象者であるが、表1に示したように、学生を対象に含むところが79ケ所、学生を対象に含 まない施設が10ケ所,転職希望者を対象に含む施設が12ケ所、転職希望者を対象に含まない施設が 64ケ所、. 30歳以上を村象に含む施設が33ケ所、. 30歳以上を対象に含まない施設が92ケ所、フリータ. ーを対象に含む施設が23ケ所,フリーターを対象に含まない施設が52ケ所であったo.

(6) 新谷. 56. 康浩. 衷1若年者就職支援施設の基本的特徴. ヤングハローワーク. .度数.. ジョブカフェ. 分琴1. 分類2. 学生. 転職. 30歳抜上. フリーター. ・49 ilo. E2J 26.2 58..8. ヤングジョブスポット. 15. 8.0. その他. 13. 7.O. サテライト. 59. ■31.6. 非サテライ.ト. ■■128. 68.4r. 対象に含む 対象に含まない 扱い未掲載. 79.. 42,5. 10. 5.4. 97. 52.2. 6/5. 対象に含む. 12. 対象に含まない 扱い未掲載 対象に含む. 対象に含まない 扱い未掲載 対象に含む 対象に含まない 扱い末掲載. 64. 34.4. 110. 59.1. 33. 17.7. EEL. 49.5. 61. 32.8. 計. ■23. 12.2. 52. 27.7. EEE]. 59,0. 187. 100.0. 次に活動内容であるが、職業紹介については、施設が直接行っている施設と、ハローワークを併 設している施設がある。いずれにしても職業紹介がその場で受けることができるか、あるいは職業. 紹介を別の施設で行い、職業意識の形成や進路相談などそれ以外の活動に特化しているのかはその 施設の特徴を大きく分けると考えられる。そのため、実質的に敬慕紹介を行う施設かどうかによっ てタイプわをナを行い、それを実質職業紹介としたoそれによると、 いた。また職業適性診断についてほ、 4.3. 116ケ所が実質職業紹介を行って. 78ケ所で行われていた。. 美質職業紹介. ではどのような施設で実質職業紹介が行われているのであろうか。表2は分類別に実質職業紹介 の有無を示しているoこれによると、ヤングハロ-ワークではほとんど実質職業紹介が行われてい. る-一方で、ジョブカフェでは6軌ヤングジョブスホットで5鰯が職業紹介を行っているにすぎな い。ヤングハローワークはハローワ-クの中でもその対象を若者に向けたものであるため、表2の. 申で琴質職業紹介が行われていない2ケ所についても、ホ-ムペ∵ジ上で職業紹介の記載がないだ けで-あると考えられるoジーヨプカフェは都道府県によってどのような活動内容を行うか裁量の余地 が大きいため、実質職業紹介を行うかどうかも都道府県の考え方によって異なっているといえるの ではないだろうか。. もっとも、ジョブカラェが実質職業紹介を行うかどうか,都道府県の裁量ギけで左右されるとは. いいがたいo表2の分類2に示すように、サテライトで実質職業紹介が行われているのは3割にす ぎないoサテライトは都道府県拝所在地以外の地方都市に設けられており、規模もノトさいため、サ テライト単独で行えるサ-ビス内容には限界があると考えられる。しかしながら若年者就職支援が.

(7) 57. 若年者就職支援施設における若者-のまなざしの地域間比較. 各都道府県庁所在地では職業意識の形成から職業紹介まで一貫して行われている体制が多い中で(12)、 サテライトが設けられた地域では職業紹介が切り離された体制になっており、. -一貫した体制作りと. いう点では不十分である。. 表2. 分類別. 実質職業紹介の有無 実質職業紹介. 実質職業紹介. なし. あり. ヤングハローワーク ■% ジョブカフェ %. 分類1. ヤングジョブスポット %. その他 %. サテライ■卜. 分類2. %●. 非サテライト %. 計 %. 2. 44. 4.3. 95.7. 37. 60. ▲38.1. 61.9. 7. 7-. 50.0. 50.0. 4. 6. 50.0. 50.0. 34. 15. 69.4. 30.6. 16. -13.6 50. 30.1. 102. 86.4_ 116. 69.9. 次に表3は、誰を対象とした施設で実質職業紹介が行われているのかを示している。まず学生の 場合、学生を「対象に含む」と明記している施設と学生を「対象に含まない」と明記している施設 では、実質職業紹介を行っている割合がかなり高くなっている。その一方で「扱い未掲載」の施設 においては実質職業紹介を行う施設は半数程度になっている。このことから、学生を「対象に含む」、. あるいは学生を「対象に含まない」と明記して対象者を絞っている施設では、対象を絞ることセ職 業紹介まで行うことになっていると考えられる。転職者や30歳以上、フリーターの場合にも、対象 者を絞った施設のほうが実質職業紹介を行う傾向が見られる。特に、彼らを「対象に含まない」と 明記している施設において,実質職業紹介が行われている割合が高い。対象の多様性という点で考 えると,多様な人を対象としている場合には実質職業紹介まで行うことに負担がかかるため、サー ビス内容については限定的とならざるをえないのであろうか。.

(8) ;'li';・'こl.1iL・..;!.. 58. 表3. 対象別. 実質戦業紹介の有無 実質職業紹介 なし. 学年. 対象に含む %. 対象に含まない %. 扱い未掲載 %. 転職. 65. 14.5. 85.5. 0. 10. 0.0. 100.0. 40. 42. 48.8. 51.2. 5_. 7.. 41.7. 5臥3. 7. 対象七含ま.ない %. 抜い末掲載 %. 30歳以上. 対象に含む % % %. フリーター. 39. 55. 4■1.5. 58.5. 10. 22. 31.3. 6臥8 、69 78.4 26. 45.8. 54.2. ′5 22.7. 77.3. p8. 43. 17+. 対象に含む_ %. 対象に含まない %. 扱い末掲載. 15こ7. 84.3. 38. 57. 4().0. %. 51. 計 %. 4.4. 8臥7. -21.6 22. 抜い未掲載. 55. ll.3.. 19. 対象に含まない. .あ巧. 田. 対象に含む %. 実質職業紹介. 30.5. 60.0 116 69.5. 職業適性診断と一貫サービス. 次に、どのような施設で職業適性診断が行われているのかみてみよう。表4は、分類別に職業適性 診断の有無を示しているoこれによると、ヤングジョブズポットでは6潮が職業適性診断をrTってい るo一方でヤングハローワークでは、. 3割弱が行っているにすぎない。械能上、ヤングジョブスポッ. トは戦業観の形成、ヤングハロー<T7一夕は職業紹介を中心に行う施設であり、それが職業適性診療の 有無に現れているといえよう。サテライト・非サテライト劉職業適性診断の有無についてほ有意な違い がみられなかった.また対象別に職業診断の有無をみても、有意な違いは見られなかったo 次に、一貫サービスについてみてみよう。職業適性診断と実質職業紹介の両方を同一施設で行っ ている場合には、職業意識形成から仕事の斡旋まで一貫したサ-ビスを行っていると考えられる。 そこで南方を行っているものを一貫サ-ビスと再定義した_0 衷5は、分類9u・対象別に有意な遠いが見られた-一貫サービスの有無を示している。分類1では、 有意な違いが見られなかったが、サテライトかどうかについては有意な違いが見られた。そ.れによ. ると、サテライトは一貫サービスの割合が低くなっている.サテライトほ先に示したように、 体制が不十分である上に、一貫サービスもあまり行われていないといえるo次に対象別に一貫サー ビスの有無をみてみると、学生を対象にした施設では、それ以外の施設より一貫サービスの割合が 高くなっているo. しかしそれ以外は有意な遠いが見られなかった.. -一一貫.

(9) 59. 若年者就職支援施設における若者-のまなざしの地域間比較. 表4. 分類別. 職業適性診断の有無 職業適性検査. 職業適性検査. あり. なし 35. 15. 71.4. 28.6. 57. 53. 51.8. 48.2. 6. 9. %. 40.0. 60.0. その他. EEI. 2. -84.6. 15,4. ヤングハローワーク % ジョブカフェ %. ヤングジョブスポット. %. 109. 合計. 58.3. o/.. 表5. サテライト %. 非サテライト %. 対象に含む %. 学生. 対象に含まない %. 扱い末掲載 %. 合計 %. 4.5. 41.7. 一貫サービスの有無 非一貫サービス. 分類2. 78. --貫サービス. 47. EEL. 79.7. 20.3. 82. 4-6. 64.1. 35.9. 46. 33. 58.2. 41.至しー. 7. 3. 70.0. 30.0. 75. 22. 77.3. 22.7. 128. 58. 68.8. 31.2. 都道府県比較. 都道府県の特徴はさまざまな指標が考えられるが、ここでは暫定的に都道府県の特徴として人口、 第二次産業と第三次産業の比率を用いることにして、都道府県ごとに若年者就職支援施設の設置状 況が異なるかどうかをみてみようoそこで若年者就職支援施設をグループ変数とし、人口、第二次 産業比率、及び第三次産業比率といった都道府県指標を従属変数とした一元配置分散分析を行ったo そのためこの分析によって、若年者就職支援施設の違いが都道府県指標によって差があるかどうか をみることになる。今回ここで用いた指標は都市部と地方を峻別する指標でもあるので、この分析 によって都市部と地方で若年者就職支援施設の設置状況に違いがあるかどうかをみることになるo 表6-1は若年者就職支援施設の種類別に都道府県指標の平均値を比較したものである。これによる と、人口と第三次産業比率が有意となっているoもっともこれだけではどの施設とどの施設の平均 値の差に違いがあるのかわからないため、表6-2に示したように、有意であった人口と第三次産業比 率について多重比較を行った。それによると、人口については、ヤングハローワークとヤングジョ ブスポット、およびジョブカフェとヤングジョブスポットの間で平均値の差が有意であった。この ことから、ヤングジョブスポットはヤングハローワークやジョブカフェと比べて人口の多い都道府.

(10) 新谷. 6(). 康浩. 県に重点的に設置されていることがわかる。ヤングハローワークとジョブカフェの開には有意な違 いはみられなかったことから,ヤングジョブスポットは他の施設と比べて都市部で葦点的に設置さ れていることがわかる。これは第三次産業比率でも同様の傾向が確認できる.ヤングジョブスポッ トは他の施設と比べて第三次産業比率の高い都道府県に重点自勺に設置されていることがわかる。 表6-. 1若年者就職支援施設別. 議設. 度数. 2911.9 2046.9. -416.0■ 195.2L. 15. 5223.3'. 3131.8. 8Q8.6. ■13. 3435.4. 2792.4. 774.5. 4.9. 32.8. 5.7. 0.8. 33.0. 6.2. 0.6. 5、.7. 1.5. 6.0. 1.7. ヤングジョブスポット ヤングハローワーク. 第三次産業 比率(%). ジョブカフェ. 110. ヤングジョブスポット. 15. その他. 13. ..32.0 34.4. ヤングハローワーク. 49. 57.1. ■Ⅰヨ. ジ∃ブカフェ. ・5.8 6.0. 61.9. 5▲1. 1.3. その他. 13. 56.7. 5.3. 1,5. ヤングハロ-ワ-ク. 3 ジョブカフェ. ヤングジョブスポット その飽 ジョブカフェ. 人口. ヤングジョブスポット. ヤングジョブスポット. A20.9. -26O7.3. 721.7 763.0 420:1 673.2 717.3. 2186.4. 721.7. ・2607.3 Ⅰ788.0. 673.2. ジョブカフェ. その他 ヤングハローワ-クー. ヤングジョブスポット. その他 ヤングジョブスポット′ヤングハローワーク. その他. -2186.4. 420.1. ヤングハローワーク. ヤングジョブスポット. 第三次産. 420.9. 標準誤差. -819.4. その他. ジョブカフェ. (トJ). その他 ジョブカフェ. ヤングハr3-ワーク. 平均値の差. -398.4. ヤングハロ-ワーク. 1.4 -4.8 0.4 -1.4 -6.2 -1.0 4.8. 926.8 1.0 1.7 1.8 1.0 1.6. 1.7 1.7. ジョブカフェ. 6.2. 1.6. その他. 5.2. ■2.2. ヤングハロ-ワ-ク. .773.. .002. 多重比較. 若年者就職支援施設. I. 変数. .002. O,6. 15. 従属. 有意確率. 0.8. 55,7. ヤングジョブスポット. 衆6-2. 菜比率. 標準誤差. 標準偏差. 2616;0. -49 110. ジョブカフェ. その他 第二次産業 比率(%). 平均値 3037.0. ヤングハローT7-ク. 人口(千人). 寄道府県指標の平均比較. ジョブカフェ. -0.4 1.0. ヤングジョブスポット. -5.2. **平均の差は1%で有意. 1t8 ・1.7 2.2. 有意確率 .318. **. .003 .6()2 .318. **. 暮000 .255 .003. **. **. .000 ∼.055. .i75. ■.006. **. .832 ..175. **. .0()0 .569 .006 .000. **. **. *. .020 .832 .569. *■. .020. *平均の差は5%で有意.

(11) 61. 若年者就職支援施設における若者-のまなざしの地域間比較. 次に都道府県によって実質職業紹介に違いがあるのかどうかみてみよう。表7は実質職業紹介を 行っているかどうかをグループ変数とし、都道府県指標を従属変数とした一元配置分散分析の結果. を示している。これによると,第二次産業比率、第三次産業比率が有意である。第二次産業比率が 高く、第三次産業比率が低い都道府県のほうが実質職業紹介を行っているといえる。これは正規雇 用の比率が高い第二次産業が多い場所では、結果的に職業紹介がうまくいきやすいためであろうか。 \. 表7. 人口(千人) 第二次産業 比率(%) 第三次産業 比率(%). 都道府県指標の平均比較. 実質職業紹介の有無別. 実質職業紹介なし 実質職業紹介あり 実質職業紹介なし 実質職業紹介あり 実質職業紹介なし 実質職業紹介あり. 度数. ■平均値. .51. .■3094.5 2877.8. 117. 標準偏差 2859,4. 400.4. 2476.6. 229.0. 6.5. 30.2. 51 117. 51 117. 標準誤差. 有意確率■ .620. 0.9. 33.6. 5.7. 0.5. 58.4. 7.2. 1.0. 56.1. 5.4. 0.5. **. .001 *.. .019. *平均の差は5%で有意. **平均の差は1%で有意. 次に,表8-1は学生を対象としているかどうかを/グループ変数としで、都道府県指標を従属変数と した---・元配置分散分析の結果を示している。これによると、人口が有意となっている。そのため、 人口について多重比較を行うと、表8-2に示したように学生を「対象に含む」施設は、学生の「扱い 末掲載」の施設に比べて、人口が少ない地域に多いといえる。 都道府県指標の平均比較. 表8-l学生対象の有無別. 人[1(千人). 第二次産業 比率(%) 第三次産業 比率(%). 度数. 対象 学生を含む 学生を含まない. 79 10. 標準誤差. 2087.5. 3895.5. 2828.2. 894.3. 2742.5. 278.5. 3403.6. 学生を含む 学生を含まない 扱い未掲載 学生を含む■ 学生を含まない 捜し■、未掲載. 79. 32.5. 5.8. 0.7. 10. 35.2. 5.3. 1.7. 97. 32.9. 6.′4. 0.6. 79.. 55.9. 5.6. 0.6■. 10. 55.5. 5.5. 1.7. 97. 57.5. 6.5. 0.7. Ⅰ. 学生を含まない 扱い未掲載. 学生村象の有無 ∫. 学生を含まない 扱い未掲載 学生を含む 扱い未掲載 学生を含む 学生を含まない. 有意確率. 234.9. 97. 学生を含む. 人口. 標準偏差. 2369.2. 扱い束掲載_. 表8-2 従属変数. ・平均値. .013. .412. .197. 多重比較 平均値の差 標準誤差 (トJ) -1526.3 -1034.4. 835.5 377.3. 1526.3. 835.5. 491.9. 826.8. 1034.4. 377.3 826.8. .-491.9. *平均の差は1. 有意確率 ..069 **.. .007 .069 .553. **. .007 .553. %水準で有意.

(12) 新谷. 62. 廉浩. また転職ヤフー)一夕-を対象とするかどうかに-jいては、細道府県指標の差は有意でなかったo 30歳以上を対象とするかどうかについては、第三次産業比率では5. %水準で有意な違いが見られたo 「対象と. それによると、30歳以上を対象とするかどう.かを明示していない施設のある都準府県では, する」あるいは. 「対象としない」と明示する施設に比べて第き次産業の比率が低か.らたo. 次に、職業適性診断の実施状況が都道府県によって異なっているのであろうかo職業準性診断の 有無別に、都道府県指標の平均値を比較してみようo表9は職業適性診断の有無をグループ変数と して、都道府県指標を従属変数とした一元配置分散分析の結果を示しているoこれによると、第三. 次産業比率が有意となっている。職業適性診断を行う施設は行わない琴設に比べて第三次産業比率 が低い寄道府県に多いといえるo・ 表9. 職業適性診断の有無別 度数. 人口(千人) 第二次産業 比率(%). 実質職業紹介なし 実質職業紹介あり 実質職業紹介なし. ・11ぐー 78 110. 78 実質職業紹介あり 110 第三次産業 実質職業紹介なし 比率(%)実質職業紹介あり.7855.55.8().7. 都道府県指標の平均比較 標準偏差. 平均値. 標準誤差▲ 有意確率. 3266.5. 264.82. 251.7. 2585.1. 2305.1. 261.0. 32..7. 6.2. 0.6. 33-1. 5.9. ∩.7. 57.5. 6..3. 0.6.. I.068. .654 023. *. *平均め差は5%で有意. これと同様の傾向は、 -一貫サービスについてもいえるo封0は一貫サービスの有無をグ)レプ変 数として、都道府県指標を従属変数とした--一元配置分散分析の結果を示しているoここでも、表9 と同様に第三次産業比率が有意となっており、一一貫サービスを行う施設が--一一貫サービスを行わない 施設に比べて、第三次産業比率が低い都道府県に多くなっているo 表10. 都道府県指標の平均比較. -貰サービスの有無別 度数. 非一貫サービス _人口(千人) -一貫サービスp 第二次産業 非一貫サービス 比率(%) -一貫サービス 第三次産業 非一貫サービス 比率(%) --ー一貫サ-ビス. 平均値. 標準偏差. 標準誤差. 130. 3183.6. 2574.1. 225.8. 58. 2535.9. 2364.1. 310.4. 32.,6. 6.3. 0.6. 58. 33.5. 5.6. 0.7. 130. 57.3. 6.4. 0.6. 55.3二. 5.2. 8.7. 130. 58. 有意確率 ..1()4. ,354 *. .o3ウ. *平均の差は5%で有意. 5. 考察 前節の分析結果を踏まえて、若者に対するまなざしに地域差があるのかどうかを検討してみようo. 表6J以降の老済府県指標による分析から有意であった項目について考えてみると、人口と産業構造 の両方が有意となっていたのは表6-1&び表6-2だけであるoそれ以外は、人L〕か産業構造のいずれ か-一方のみが有意となっているo本稿では、入口と産業構造を都市部と地方を区分する指標として.

(13) 若年者就職支援施設における若者へのまなぎしの地域間比較. 63. 捉えていたが、このように一方のみが有意となる結果が多いということは、いわゆる都市部と地方 というわけ方が妥当ではないということであろう。とはいえ、表6-1は両方が有意になっていること から、施設の設置状況については都市部と地方で違いがあるといえよう。 しかしどのような活動を行っているのかについては、産業構造に影響を受けているといえよう。 たとえば実質職業紹介は、第二次産業比率が高いところで行われていることから、職業紹介が容易 な労働市場で行われているように思われる.また、理由はわからないが、職業適性診断や一貫サー ビスは第三次産業比率が低いところで行われている傾向がある。 また、施設の対象については人口が影響しているように思われる。たとえば、学生を対象に含む 施設は人口が少ないこと\から、人口が少ないところでは若者を一括して扱う傾向があるといえよう〔, 以上の点から、各施設が誰を対象とし、どのような活動を行うかについては、若者に対するまな ざしの地域差というより、仕事を効率的に行うという基準の違いによって左右されているのかもし れない。. では実際に地域によって若者の就労に対するまなざしに違いはないのであろうかoフリーター対 象の施設を手がかりに考察してみよう.その際、地域によってフリーターを対象とするかどうかが 有意になっていないことをどう考えればよいのであろうか。分析結果からみると、働いているかど うかによる区分、働いているとすればどのような働き方を行っているかによる区分が、地域によっ て異なっているとは言いがたい。むしろ若者全体をひとつのものとしてま.とめた見方があるように 思われる。. もっとも、若年者就職支援を行う観点にたてば、フリーターは職業適性診断をノ受けることが望ま しい対象と考えられるが、彼らを対象とした施設が、それ以外の施設と比べて職業適性診断を行っ ているとはいえなかったことから、職業意識がないのはフリータ-であるという捉え方自体もこの メッセージの中に存在しないのかもしれない。 このことは、メッセージのレベルでは,若者が働くことに対するまなざしの地域差が含まれてい. ないことになる。だが実際はどうなのであろうか。若者に対して就労を働きかける対策が国家主導 で進められた以上、それを実施する施設においても若者の就労に対するまなざしが異なノることはあ りえないかもしれない。しかし、分析結果にあるように、活動内容が地域によって偏在しているに もかかわらず、若者に対するメッセージに地域による違いが無いとすれば、各施設が果たす機能の 有効性という点からみても問題があるのではないだろうか。 6. おわりに 本稿は、若者の就労に対するまなざしが地域によって異なっているのではないかという観点に立. って、若年者就労支援施設が行う諸活動や対象者などの特性からそれを読み解こうとしたo分析結 果から、活動内容や対象者については地域特性による影響があるこ.とがわかったoしかしメッセー ジのレベルでは違いがわからなかった。本稿はあくまでもホームページに掲載されたメッセージの. レベルを分析しただけである。そのため、実際の活動がどこまで各施設の裁量で行われるのかとい う点まで踏み込んで分析する必要があるだろう。そのレベルまで踏み込めば、メッセージのレベル, 実際の活動のレベル、まなざしのレベルで捉えることができるではないだろうかoそれについては 今後の課題としたい。.

(14) 新谷. 64. 療浩. 注 (1)たとえば、山田(1999)などを参照o (2)たとえば、玄田(2001)などを参照o. (3)たとえば、江戸時代にフ1)一字-のような生き方が普通であったという指摘は,パオロ・マッ ツアリーノ(2004)などを参照oこ、の例を考えると、学校を卒業すれば直ちに働かなければなら. ないという意識は歴史的にも極めて特殊な考えであることかわかる。 (4)若年者就職支援ということば自体は厳割こ定義されているわけではない。本稿でも若年者の就 職にかかわるさまざまな方策を含む概念として用いているoこの若年者就職支援対策を行う施設 を若年者就職支援施設とした。 (5)この概要は以下のホームページを参考にした。 http :ljstart.hrsys.netiglossaryO. 10.html. (6)このような従え方は「ゆるやかな連結モデル」を参照しているo ( 7 ) http://start・hrsys.net/list}upportersnet・htmlホームページの検索は9月に行なったo (8). 1つの組織の中に複数の下部組織がある場合には、それぞれ別のものとしてカウントしているo. (9)職業適性診断と判断したものは、以下のものである。 適性診断、適職診断、仕事適性診断、職業適性検査,適性検査、適職診断検査 (10) 2節にあるように,正確にはヤングハローワークに該当する施設は5ケ所であるが、学生職業 センターに該当する施設のうち職業紹介を行っている施設は、機能上ではヤングハローワークと 違いがないと字引併したため,そのような施設についてはヤングハローワ-タの申にまとめた。 (llj.たとえば、ヤングジョブあいちほあいち若者職業支揺センタ-、愛知学生職業センター、ヤン このような上部組. グワークプラザあいち、しごとふれあい広場あいちの上部組織となっているo 織となっていると思われる施設は3ケ所あったo. (12)ここで・一貫体制というのは、同一--A施設内で行われていなくとも、職業意識の形成と職業紹介を 行う施設が近くにある場合も含んでいる。 ぐ本磁は科研費補助金の成果の一部である。). 引用文献 玄田有史. 2001. 『仕事の中の暖味な不安』中央公論新社. ヌ青谷剛彦1991 『学校・職業・選抜の社会学一高卒窺職の日本的メカニズム』東京大学出版会 苅谷邦彦・菅山真次事石軌告編. 2000. 『学校・職安と労働市場-戦後新規学卒市場の制度化過程』. 東京大学出版会 2004. 『フリータ-亡国論』ダイヤモンド社. 太田聴-. 2005. 「地域の中の若年雇用問題」. 新谷康浩. 2005. 「フリータ-問題とモラトリアム青年」. 丸山. 俊. 『日本労働研究雑誌』No539. 17-33頁. 『現代のエスプリ』. No.460. 77-85頁. 山田昌弘1999. 『パラサイトシングルの時代』ちくま新書. 車上和史. 『日本労働研究雑誌』 「都道府県データを伺いた地域労働市場の分析」. NQ539. 2005. 4-.16頁. パオロ・マッツアリ←ノ. 2004. 『反社会学講座』イ-ス トプレス.

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